JPH06100221A - シート排出装置 - Google Patents

シート排出装置

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JPH06100221A
JPH06100221A JP3324712A JP32471291A JPH06100221A JP H06100221 A JPH06100221 A JP H06100221A JP 3324712 A JP3324712 A JP 3324712A JP 32471291 A JP32471291 A JP 32471291A JP H06100221 A JPH06100221 A JP H06100221A
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JP
Japan
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sheet
discharge
tray
pushing
receiving
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Hiroshi Miura
博 三浦
Masayoshi Nakabayashi
正好 中林
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Tomonori Ohata
智則 大畑
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Sharp Corp
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Priority to DE69228263T priority patent/DE69228263T2/de
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Priority to US08/247,750 priority patent/US5435535A/en
Priority to US08/429,819 priority patent/US5480130A/en
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ステープル用プレート43上のシートを押出
し部材61により排出トレイ44上に押し出す。この
際、排出トレイ44上面または排出トレイ44上の最上
部のシートの上面がステープル用プレート43の上面を
含む仮想平面との近傍位置に到達している状態で、押出
し部材61のシートに対する押し出し動作を開始させ、
押し出されるシートの前端部が排出トレイ44の上面ま
たは排出トレイ44上の最上部のシートの上面に到達し
た後、排出トレイ44を下降させる。 【効果】 シート量にかかわらず、排出トレイ44上へ
のシートの排出が可能であり、一体化されていないシー
ト束を排出する場合に各シート同士のずれが生じ難い。
シート押し出し時におけるシート前端部の下方への湾曲
が防止され、排出トレイへのシートの押し出しが円滑に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機および
レーザービームプリンタ等の画像形成装置に設けられ、
これらの装置から搬入されたシートを排出トレイ上に押
し出して排出するシート排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の複写機は、複写作業の自動化、お
よび複写後のシートに対するステープル作業あるいはパ
ンチング作業等の後処理作業の自動化のため、自動原稿
送り装置および後処理装置と組み合わせて使用されるよ
うになっている。自動原稿送り装置は、複写機の原稿台
上に設けられ、例えば、複数枚の原稿を順次、複写機の
原稿台上に搬送するものである。また、後処理装置は、
原稿画像が複写されて複写機から排出されて来るシート
に対し、所定枚数のシートによって構成される1部のシ
ート毎にステープルあるいはパンチング等の処理を行う
ものである。
【0003】上記従来の後処理装置では、例えば、特開
平2−144370号公報に開示されているように、例
えばステープル処理を行う場合、複写機から排出された
シートが処理トレイ上に積載され、ステープラによって
ステープル処理された後、束になったシート、即ちシー
ト束が上下に設けられた排出用のローラによって排出ト
レイ上に排出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の後処
理装置に限らず、上下のローラのみによって処理トレイ
上からシート束を排出する装置においては、1枚のシー
トから束になった大量のシートまでを排出トレイ上に排
出する場合、上下のローラからのシートに対する押圧力
を各シート量に応じて適切に設定することが困難であ
り、シート量によっては適切に排出することができなく
なる。また、ステープル処理により一体化されていない
シート束を排出トレイ上に排出する場合、シート同士が
ずれ易くなるといった問題点を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のシート
排出装置は、上記の課題を解決するために、本体装置か
ら搬入されたシートを受けるシート受け台と、このシー
ト受け台から排出されたシートを受ける排出トレイとを
有し、この排出トレイが排出トレイ昇降手段にて上下方
向に駆動されるシート排出装置において、シート受け台
上のシートに当接し、このシートを排出トレイへ押し出
す方向、およびその反対方向へ進退可能なシート押出し
部材と、このシート押出し部材を駆動するシート押出し
部材駆動手段と、排出トレイの上面または排出トレイの
上面に載置された最上部のシートの上面が、シート受け
台の上面を含む仮想平面との近傍位置に到達している状
態である排出トレイの上限位置到達状態を検出するトレ
イ上限検出手段と、このトレイ上限検出手段により排出
トレイの上限位置到達状態が検出されているときに、シ
ート押出し部材のシートに対する押し出し動作が開始さ
れ、押し出されるシートの前端部が排出トレイの上面ま
たは排出トレイに載置された最上部のシートの上面に到
達した後、排出トレイが下降するように、シート押出し
部材駆動手段と排出トレイ昇降手段とを制御する制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0006】請求項2の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイとを有し、この排出ト
レイの最下面がシート受け台からの排出トレイ上へのシ
ート排出口よりも下方にある状態で、排出トレイ上への
シートの排出が行われるシート排出装置において、シー
ト受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシート
押出し手段と、上記のシート排出口と排出トレイとの段
差部分を覆う進出位置、およびこの進出位置から退去す
る退避位置に進退可能な下排出補助部材と、この下排出
補助部材を駆動する下排出補助部材駆動手段と、上記の
シート押出し手段によりシート受け台上のシートが排出
トレイ上に押し出される以前に、下排出補助部材が進出
位置へ移動するように下排出部材駆動手段を制御する制
御手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】請求項3の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイとを有するシート排出
装置において、シート押出し手段による押し出し方向と
直交するシート幅方向の両側部にシート整合部材を有
し、これらシート整合部材によりシート受け台上のシー
トをシート幅方向の基準位置に整合する整合手段と、こ
の整合手段により整合されたシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段とを備え、このシート押出し
手段によるシートの押し出しが、シート整合手段におけ
る少なくとも一方の整合部材にシートが沿った状態で行
われ、この一方の整合部材には、シート上方の空間へシ
ートの幅方向に突出し、シート押出し手段の押し出し動
作に伴う上方へのシートの湾曲を規制する上シートガイ
ド部が形成されていることを特徴としている。
【0008】請求項4の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイとを有するシート排出
装置において、シート受け台上のシートを排出トレイ方
向へ押し出すシート押出し手段と、シート押出し手段の
押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲を規制するシ
ート受け台上の進出位置、およびこの進出位置から退去
する退避位置に進退可能な上排出補助部材と、この上排
出補助部材を駆動する上排出補助部材駆動手段と、進出
位置へ移動する上排出補助部材により、シート押出し手
段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が規制さ
れるように、上排出部材駆動手段を制御する制御手段と
を備えていることを特徴としている。
【0009】請求項5の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置からシートを搬入す
るためのシート搬送路と、このシート搬送路の下方に設
けられ、シート搬送路から送出されたシートを受けるシ
ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
を受ける排出トレイとを有するシート排出装置におい
て、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出
すシート押出し手段と、上記のシート搬送路におけるシ
ートの送出口とシート受け台との間に設けられ、シート
搬送路から送出されたシートをシート受け台方向へ案内
する搬送ガイド位置、およびシート押出し手段の押し出
し動作に伴う上方へのシートの湾曲を規制するシート受
け台上のシート上ガイド位置に移動自在なシートガイド
部材と、このシートガイド部材を駆動するシートガイド
部材駆動手段と、シート上ガイド位置へ移動するシート
ガイド部材により、シート押出し手段の押し出し動作に
伴う上方へのシートの湾曲が規制されるように、シート
ガイド部材駆動手段を制御する制御手段とを備えている
ことを特徴としている。
【0010】請求項6の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイとを有するシート排出
装置において、シート受け台上のシートを排出トレイ方
向へ押し出すシート押出し手段と、シート受け台におけ
る排出トレイ方向部位の上方に設けられ、排出トレイに
排出されるシートを排出トレイ方向へ案内するシート排
出ガイド位置、およびシート押出し手段の押し出し動作
に伴う上方へのシートの湾曲を規制するシート受け台上
のシート上ガイド位置に移動自在なシート排出ガイド部
材と、このシート排出ガイド部材を駆動するシート排出
ガイド部材駆動手段と、シート上ガイド位置へ移動する
シート排出ガイド部材により、シート押出し手段の押し
出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が規制されるよう
に、シート排出ガイド部材駆動手段を制御する制御手段
とを備えていることを特徴としている。
【0011】請求項7の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイと、シート受け台にお
ける排出トレイ方向部位の上方に設けられ、排出トレイ
に排出されるシートを排出トレイ方向へ案内するシート
排出ガイド部材とを有するシート排出装置において、シ
ート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシー
ト押出し手段と、上記のシート排出ガイド部材に設けら
れ、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシ
ートの湾曲を規制するシート上ガイド位置、およびシー
ト上ガイド位置から退去する退避位置に移動可能な上排
出補助ガイド部材と、この上排出補助ガイド部材を駆動
する上排出補助ガイド部材駆動手段と、シート上ガイド
位置へ移動する上排出補助ガイド部材により、シート押
出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が
規制されるように、上排出補助ガイド部材駆動手段を制
御する制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】請求項8の発明のシート排出装置は、上記
の課題を解決するために、本体装置から搬入されたシー
トを受けるシート受け台と、このシート受け台から排出
されたシートを受ける排出トレイとを有するシート排出
装置において、シート受け台上のシートを排出トレイ方
向へ押し出すシート押出し手段と、シート受け台におけ
る排出トレイ方向部位の上方に設けられ、排出方向側の
端部がシート受け台方向へ移動した閉鎖位置、および排
出方向側の端部が閉鎖位置よりもシート受け台から上方
へ離れ、排出トレイに排出されるシートを排出トレイ方
向へ案内するシート排出ガイド位置に移動自在なシート
排出ガイド部材と、このシート排出ガイド部材を上記の
シート排出ガイド位置に移動させると共に、シート排出
ガイド部材とシート受け台との間からのシートの押し出
しが可能な状態でシート排出ガイド部材を閉鎖位置に移
動させるシート排出ガイド部材駆動手段と、上記のシー
ト押出し手段により排出トレイ上へのシートの押し出し
動作が行われるときに、シート排出ガイド部材が閉鎖位
置へ移動するようにシート排出ガイド部材駆動手段を制
御する制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、シート受け台上のシ
ートは押出し部材にて排出トレイ上に押し出されるの
で、シート量にかかわらず、排出トレイ上へのシートの
排出が可能であると共に、一体化されていないシート束
を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難くな
っている。
【0014】また、制御手段は、トレイ上限検出手段に
より排出トレイの上限位置到達状態が検出されていると
きに、シート押出し部材のシートに対する押し出し動作
が開始され、押し出されるシートの前端部が排出トレイ
の上面または排出トレイに載置された最上部のシートの
上面に到達した後、排出トレイが下降するように、シー
ト押出し部材駆動手段と排出トレイ昇降手段とを制御す
る。
【0015】従って、排出トレイ上に押し出されるシー
トの少なくとも前端部は排出トレイの上面または排出ト
レイ上の最上部のシートの上面にて適切に支持されるの
で、押し出し動作の初期にシートの前端部が下方に下が
ってシートが湾曲する事態が回避される。これにより、
排出トレイへのシートの押し出しを円滑に行うことがで
きる。
【0016】請求項2の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0017】また、例えば、シート受け台からの排出ト
レイ上へのシート排出口に、排出トレイへのシートの排
出を補助する排出ローラが設けられているような場合、
排出トレイ上へのシートの排出は、上記の排出ローラと
排出トレイとの干渉を回避するため、排出トレイの最下
面がシート排出口よりも下方にある状態で行われる。こ
のとき、制御手段は、シート押出し手段によりシート受
け台上のシートが排出トレイ上に押し出される以前に、
下排出補助部材が進出位置へ移動するように下排出部材
駆動手段を制御する。従って、シートが排出トレイ上へ
押し出される際には、シート排出口と排出トレイとの段
差部分が下排出補助部材によって覆われ、押し出される
シートが上記の段差部分に入り込んで下方へ湾曲する事
態が回避される。これにより、排出トレイへのシートの
押し出しを円滑に行うことができる。
【0018】請求項3の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0019】また、シート押出し手段によるシートの押
し出し動作の際にシートの側部が沿う少なくとも一方の
整合部材には、シート上方の空間へシートの幅方向に突
出し、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方への
シートの湾曲を規制する上シートガイド部が形成されて
いるので、シート押出し手段により押し出される際の上
方へのシートの湾曲が規制され、排出トレイへのシート
の押し出しを円滑に行うことができる。
【0020】請求項4の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0021】また、シート受け台上のシートが押出し手
段にて排出トレイ上に押し出される際、制御手段は、進
出位置へ移動する上排出補助部材により、シート押出し
手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が規制
されるように、上排出部材駆動手段を制御するので、排
出トレイへのシートの押し出しを円滑に行うことができ
る。
【0022】請求項5の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0023】また、シート受け台上のシートが押出し手
段にて排出トレイ上に押し出される際、制御手段は、シ
ート上ガイド位置へ移動するシートガイド部材により、
シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシート
の湾曲が規制されるように、シートガイド部材駆動手段
を制御するので、排出トレイへのシートの押し出しを円
滑に行うことができる。
【0024】請求項6の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0025】また、シート受け台上のシートが押出し手
段にて排出トレイ上に押し出される際、制御手段は、シ
ート上ガイド位置へ移動するシート排出ガイド部材によ
り、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシ
ートの湾曲が規制されるように、シート排出ガイド部材
駆動手段を制御するので、排出トレイへのシートの押し
出しを円滑に行うことができる。
【0026】請求項7の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0027】また、シート受け台上のシートが押出し手
段にて排出トレイ上に押し出される際、制御手段は、シ
ート上ガイド位置へ移動する上排出補助ガイド部材によ
り、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシ
ートの湾曲が規制されるように、上排出補助ガイド部材
駆動手段を制御するので、排出トレイへのシートの押し
出しを円滑に行うことができる。
【0028】請求項8の構成によれば、請求項1の構成
と同様、シート受け台上のシートは押出し部材にて排出
トレイ上に押し出されるので、シート量にかかわらずシ
ートの排出が可能であり、かつ一体化されていないシー
ト束を排出する場合にも、各シート同士のずれが生じ難
い。
【0029】また、シート受け台上のシートが押出し手
段にて排出トレイ上に押し出される際、制御手段は、シ
ート排出ガイド部材が閉鎖位置へ移動するようにシート
排出ガイド部材駆動手段を制御するので、シートが排出
トレイ上へ押し出される際には、シート排出ガイド部材
により、シート押出し手段が作動する位置への操作者の
手等の挿入が防止される。これにより、シート排出口か
ら操作者の手等が不用意に挿入されたときに、これにシ
ート押出し手段が衝突するといった事態を回避すること
ができる。
【0030】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図25に基
づいて以下に説明する。尚、本実施例は、シート排出装
置としてのシート後処理装置を複写機に適用した場合に
ついて示している。
【0031】図3に示すように、シート後処理装置40
は、本体装置としての複写機本体1に設けられている。
この複写機本体1の上には、複写機本体1の原稿台ガラ
ス3上に原稿Mを搬送するための自動原稿送り装置の一
種であるRDH(Recirculating Doc
ument Handler:循環式原稿取り扱い装
置)31が設けられている。
【0032】複写機本体1は、その上端部に上記の原稿
台ガラス3が配設され、この原稿台ガラス3の下方に
は、光源ランプ4、ミラー5・6・7およびレンズ8か
らなる光学系9と、感光体ドラム10とが配設されてい
る。光学系9は、RDH31により原稿台ガラス3上に
搬送される原稿Mに対して、光源ランプ4からの出射光
により光走査を行い、その反射光を各ミラー5・6・7
およびレンズ8を介して感光体ドラム10表面の露光ポ
イントAに照射することで、メインチャージャ11によ
り一様に帯電された感光体ドラム10の表面に原稿Mの
画像に対応した静電潜像を形成するようになっている。
【0033】上記の感光体ドラム10の周囲には、メイ
ンチャージャ11、現像装置12、転写チャージャ13
および剥離チャージャ14が配設され、感光体ドラム1
0表面に形成された静電潜像が現像装置12によりトナ
ー像として現像され、このトナー像が転写チャージャ1
3によりシートSに転写され、このシートSが剥離チャ
ージャ14により感光体ドラム10から剥離されるよう
になっている。
【0034】感光体ドラム10の下方には、感光体ドラ
ム10にシートSを搬送するためのシート搬送路15が
設けられ、このシート搬送路15の上流側には、シート
Sを供給する給紙台19、給紙カセット20および給紙
デッキ21が配設されている。一方、シート搬送路15
の下流側には、トナー像が転写されたシートSを搬送す
る搬送ベルト22と、トナー像をシートS上に定着させ
る定着器23とが配設されている。
【0035】定着器23の下流側には、シートSの搬送
方向をシート後処理装置40方向と再搬送路25方向と
に切り換えるデフレクタ24が設けられている。再搬送
路25は、感光体ドラム10によりトナー像が転写され
たシートSを再度感光体ドラム10に搬送する循環経路
をなすものであり、途中に中間トレイ26が配設され
て、シートSへの両面複写を可能にしている。
【0036】RDH31は、上部に原稿トレイ32を有
し、この原稿トレイ32の一側部に給送ベルト33を有
し、原稿台ガラス3上に給送ベルト34を有し、これら
が循環路となった原稿搬送路35によって接続されてい
る。そして、RDH31は、原稿トレイ32上に積載さ
れた原稿Mを給送ベルト33により原稿台ガラス3上へ
送り出し、この原稿Mを、搬送ベルト34により原稿台
ガラス3上の所定の位置に位置決めすると共に、光学系
9による原稿走査の終了後、原稿トレイ32に戻すよう
になっている。
【0037】シート後処理装置41には、図1および図
2に示すように、複写機本体1から搬出されてくるシー
トSを装置41内で搬送する後処理搬送路42が形成さ
れ、この後処理搬送路42によるシートSの搬送方向に
は、シート受け台としてのステープル用プレート43が
設けられ、ステープル用プレート43からのシートSの
搬送方向には、排出トレイ44が設けられている。
【0038】上記の後処理搬送路42は、その一端側に
複写機本体1から搬出されるシートSを搬入する搬入口
42aが形成され、途中で下側のメインパス42bと上
側のバイパス42cとに二股状に分岐されている。これ
らメインパス42bおよびバイパス42cの終端部に
は、上下一対の搬送ローラ45・45、搬送ローラ46
・46が配設され、バイパス42cとメインパス42b
との分岐点には、B1 −B2 方向に回動してシートSの
搬送方向をメインパス42b方向とバイパス42c方向
とに切り替えるデフレクタ47が設けられている。上記
の搬送ローラ45・46は図12に示す搬送ローラ駆動
装置108にて駆動され、デフレクタ47はデフレクタ
駆動装置107にて駆動されるようになっている。ま
た、シートSを検出するために、図4に示すように、メ
インパス42bにはシート検出スイッチSW1 が設けら
れ、バイパス42cにはシート検出スイッチSW2 が設
けられている。
【0039】ステープル用プレート43は、後処理搬送
路42を通過したシートSのうち、製本(ステープル)
されるシートSを積載するものである。ステープル用プ
レート43は、シートSの搬送方向を前側とした場合の
前端部が後端部に対して上方位置となるように傾斜して
配され、上記の前端部はシートSの排出口114付近に
達している。ステープル用プレート43の上には、羽根
部の下端部をステープル用プレート43の上面と当接さ
せながらC方向に回転されるパドラ48が設けられてい
る。このパドラ48は、上記のように回転してその羽根
部にてシートSをその後端部がストッパ49と当接する
位置まで後退させ、シートSを搬送方向に整合するよう
になっている。
【0040】ステープル用プレート43の前後には、ス
テープル用プレート43上を、上記のパドラ48を除い
て後方の斜め上方から見た斜視図である図5、およびス
テープル用プレート43上の図1におけるP方向矢視図
である図6に示すように、整合装置としての幅寄せ装置
50が設けられている。この幅寄せ装置50は、ステー
プル用プレート43における幅方向の一方側に固定状態
に立設されたシート整合部材としての位置決め板51
と、ステープル用プレート43の幅方向に駆動されるシ
ート整合部材としての幅寄せ板52とを備えている。こ
れら位置決め板51および幅寄せ板52には、各上縁部
から相互に対向する方向へ延びる上シートガイド部51
a・52aが形成されている。これら上シートガイド部
51a・52aは、後述の押出し装置60によりステー
プル用プレート43のシートSが排出トレイ44上へ押
し出されるときに、シートSの上方への湾曲を規制する
ようになっている。
【0041】上記の幅寄せ板52は、図6に示すよう
に、ガイドレール53に案内されてステープル用プレー
ト43の幅方向へ移動自在な支持板54に設けられてい
る。この支持板54の側縁部にはラックギヤ54aが形
成され、このラックギヤ54aに幅寄せ板駆動モータ5
5の動力がプーリ56、ベルト57およびピニオンギヤ
58を介して伝達されることにより、幅寄せ板52がス
テープル用プレート43の幅方向へ駆動され、シートS
が位置決め板51によって設定される基準位置に整合さ
れるようになっている。また、幅寄せ板52による幅寄
せ動作は、幅寄せ板駆動モータ55が制御手段としての
後述の制御装置106によって制御されることにより、
使用されているシートSの幅に対応して行われるように
なっている。
【0042】上記の幅寄せ装置50における位置決め板
51の後方位置には、ステープル用プレート43で整合
されているシートSにおけるストッパ49側かつ位置決
め板51側の隅部を閉じるステープラ59が設けられて
いる。
【0043】ステープル用プレート43の後部には、図
5および図6にも示すように、シート押出し手段として
の押出し装置60が設けられている。この押出し装置6
0は、ステープル用プレート43上のシートを排出トレ
イ44方向へ押し出すためのシート押出し部材である押
出し部材61と、この押出し部材61を、ステープル用
プレート43上のシートを排出トレイ44上に押し出す
ためのD1 方向の進出位置、およびステープル用プレー
ト43のD2 方向側端部位置の退避位置に移動させる押
出し部材駆動手段としての図1に示す押出し部材駆動装
置109とからなる。この押出し部材駆動装置109
は、押出し部材61が連結された押出しベルト62と、
ベルト支持ローラ63・63と、後述の押出し部材駆動
モータ64と、図6にも示す案内軸65と、連結部材6
6と、摺動部材67とを備えている。
【0044】上記の押出し部材61は、平板状の基部6
1aにおける幅方向の両側縁部に立設部61b・61b
を有し、各立設部61bの前部にシートSの後端部と当
接するシート当接部61cが形成されている。押出し部
材61は、立設部61b・61bがステープル用プレー
ト43に形成された挿通孔43a・43aを通じてステ
ープル用プレート43の上方へ突出した状態で配されて
いる。押出しベルト62は、ステープル用プレート43
の下方に配され、ベルト支持ローラ63・63によって
ステープル用プレート43の上面と平行に、かつステー
プル用プレート43の上面に沿ったD1 −D2 方向へ移
動可能に支持されている。押出しベルト62には連結部
材66によって押出し部材61の基部61aが連結さ
れ、ベルト支持ローラ63・63の何れか一方には押出
し部材駆動モータ64が連結されている。案内軸65は
ステープル用プレート43の下面にこの下面と平行に支
持され、案内軸65に摺動自在に設けられた摺動部材6
7が押出し部材61の基部61aと連結されることによ
り、押出し部材61が案内軸65に案内されてD1 −D
2 方向へ進退移動するようになっている。
【0045】ステープル用プレート43の前部の下面側
には、図1に示すように、下排出補助プレート装置68
が設けられている。この下排出補助プレート装置68
は、ステープル用プレート43の前部の下面側にD1
2 方向へ進退自在に設けられた下排出補助部材として
の下排出補助プレート69と、この下排出補助プレート
69を、排出トレイ44の凹部44aの上方、即ちシー
トSの排出口114と排出トレイ44との段差部分を覆
うD1 方向の進出位置、およびD2 方向のステープル用
プレート43の下面側に退行する退避位置に移動させる
下排出補助部材駆動手段としての下排出補助プレート駆
動装置110とからなる。この下排出補助プレート駆動
装置110は、クランク70と、このクランク70の回
転によって下排出補助プレート69がD1 −D2 方向へ
移動するように、クランク70と下排出補助プレート6
9とを連結する連結バー71と、クランク70を回転さ
せる後述の下排出補助プレート駆動モータ72とを備え
ている。上記の下排出補助プレート69は、図7に示す
ように、排出ローラ75…と干渉することなく進出し得
るように、先端部が排出ローラ75…との対応部を切り
欠いた形状となっている。
【0046】ステープル用プレート43上におけるスト
ッパ49の上縁部からメインパス42bにおける下側の
搬送ローラ45までの間には、下部が前記のストッパ4
9と連結されたシートガイド板73が設けられている。
また、ストッパ49には、図5に示すように、押出し部
材61を通過させるための押出し部材通過孔49a・4
9aが形成されている。
【0047】ステープル用プレート43の前端部には、
図6にも示すように、ステープル用プレート43の幅方
向に延びる回転軸74が設けられ、この回転軸74には
複数の排出ローラ75…が設けられている。回転軸74
は後述の排出ローラ駆動モータ76と連結され、この排
出ローラ駆動モータ76に駆動されて回転軸74、即ち
排出ローラ75…が図1に示すG1 −G2 方向に回転す
るようになっている。即ち、排出ローラ75は、G2
向へ回転することにより、ステープル用プレート43上
のシートSをストッパ49方向へ移動させて搬送方向へ
の整合を補助する一方、G1 方向へ回転することによ
り、製本されたシートSを排出トレイ44上に排出する
ようになっている。
【0048】上記の排出ローラ75の上方には従動ロー
ラ78が設けられている。この従動ローラ78は、オフ
セットガイド装置80のシート排出ガイド部材であるオ
フセットガイド77の一端部に回転自在に支持されてい
る。オフセットガイド装置80は、他端部が支軸79に
よって回動自在に支持され、オフセットモード時におい
てメインパス42bから送出されたシートSの上面側を
ガイドし、排出トレイ44方向へ導く上記のオフセット
ガイド77と、このオフセットガイド77を、従動ロー
ラ78が排出ローラ75と当接するF1 方向の位置、お
よびF2 方向、即ち上方へ回動させるシート排出ガイド
部材駆動手段としてのオフセットガイド駆動装置113
とからなる。このオフセットガイド駆動装置113は、
オフセットガイド77の下面と当接する偏心カム111
と、この偏心カム111を回転させるオフセットガイド
駆動モータ112とを備えている。
【0049】排出トレイ44は、図2に示すように、シ
ートSの受け面の下部、即ち排出ローラ75に対応する
部位が、排出トレイ44の最下面である凹部44aとな
っており、シート受け面の上部がステープル用プレート
43の傾斜角度とほぼ同角度の傾斜面となっている。
【0050】上記の排出トレイ44はトレイシフトユニ
ット81の上に設けられている。このトレイシフトユニ
ット81は、図8に示すように、ステープル用プレート
43の幅方向に延びるシフト上フレーム82が、複数の
ローラ83…によってシフト下フレーム84上にステー
プル用プレート43の幅方向へ移動自在に支持されてい
る。そして、トレイシフトモータ85の動力が、ギヤ8
6〜89、ギャ軸90、シフトホイール91およびシフ
トリンク92を介してシフト上フレーム82に伝達され
ることにより、シフト上フレーム82、即ち排出トレイ
44と図1に示すトレイ背板94とが一体的にステープ
ル用プレート43の幅方向へシフトされるようになって
いる。排出トレイ44のシフト位置は、シフトホイール
91により光路を断接される光学式のシフトセンサ93
にて検出される。また、図9に示すように、排出トレイ
44およびトレイ背板94とのホームポジションSH1
からシフト位置SH2 までのシフト量は、本実施例にお
いて30mmとなっている。
【0051】また、上記の排出トレイ44は、図1に示
すトレイ昇降手段としてのトレイ昇降ユニット95によ
り上下方向へ駆動されるようになっている。このトレイ
昇降ユニット95は、後述のトレイ昇降モータ96と、
トレイ背板94の内面において上下方向に設けられたベ
ルト97、このベルトを支持するベルト支持ローラ98
・98、トレイシフトユニット81に設けられ、トレイ
背板94の外面に圧接された昇降補助ローラ99、トレ
イ昇降モータ96の駆動軸に設けられたプーリ100、
およびこのプーリ100と下側のベルト支持ローラ98
との間に掛けられたベルト101とからなる。上記のベ
ルト97にはトレイシフトユニット81が連結されお
り、トレイ昇降モータ96に駆動されてベルト97が移
動することによって、排出トレイ44が昇降するように
なっている。
【0052】また、排出ローラ75…を支持している前
記の回転軸74付近には、図10に示すように、排出ト
レイ44が上昇したときの上限位置、即ち排出トレイ4
4の上面または排出トレイ44上のシートSに排出ロー
ラ75が適当に圧接される位置を検出するトレイ上限検
出手段としてのトレイ上限検出器102が設けられてい
る。また、上記の位置は、排出トレイ44の上面または
排出トレイ44に載置された最上部のシートの上面が、
ステープル用プレート43の上面を含む仮想平面との近
傍位置に到達する位置である。即ち、ステープル用プレ
ート43から押し出されてくる製本シートSがステープ
ル用プレート43と排出トレイ44との段差によって大
きく湾曲するといったことがなく、上記の製本シートS
を適切に支持し得る位置である。
【0053】上記のトレイ上限検出器102は、支持ピ
ン103を支点として揺動自在なアクチュエータ104
と、この揺動するアクチュエータ104の一端部によっ
てON/OFFされる例えば光学式の上限スイッチ10
5とを備えている。アクチュエータ104の他端部に
は、回転軸74の下方に配され、回転軸74の外周に沿
って半円の円弧状に形成された第1当接部104aと第
2当接部104bとが形成されている。第1当接部10
4aは、第2当接部104bよりも円弧が大径であり、
その下端部が第2当接部104bの下端部よりも下方に
位置している。また、第1当接部104aは、図6、図
9および図11に示すように、回転軸74の中央部付近
に配され、第2当接部104bは回転軸74におけるス
テープラ59側の端部付近に配されている。
【0054】上記の第1当接部104aは、シートSが
ステープル処理されることなく排出トレイ44上に排出
されるオフセットモード時に使用されると共に、シート
Sがステープル処理されて排出トレイ44上に排出され
るステープルモード時において、シートSの中央部とス
テープル針Tによって閉じられたシートSの端部との間
の段差が小さいときに使用される。一方、第2当接部1
04bは、ステープルモード時において、シートSの中
央部と図11に示すステープル針Tによって綴じられた
シートSの端部との間の段差が大きくなったときに使用
される。また、第2当接部104bの下端部が第1当接
部104aの下端部よりも上方に位置しているのは以下
の理由による。即ち、複数部のシートSが排出トレイ4
4上に積載されている場合、ステープル針Tによって綴
じられたシートSの端部は中央部よりも高くなる。そし
て、この端部にて第2当接部104bが押圧され、上限
スイッチ105がONすることにより排出トレイ44が
その上限位置で停止する。従って、排出トレイ44は、
ステープルされたシートSが排出されてくる毎に、その
端部の高さに応じて停止位置が下方へ移動する。この場
合、第2当接部104bの下端部が下方にある程、排出
ローラ75位置からの排出トレイ44の降下距離は長く
なり、その分、シート後処理装置41が大型化すること
になる。また、排出ローラ75と排出トレイ44との距
離が長くなるほど、柔らかいシートSを排出する場合に
下方へのシートSの湾曲量が多くなり、このシートSを
押し出し難くなる。このような不都合を回避するため
に、第2当接部104bの位置が上記のように設定され
ている。
【0055】また、ステープル用プレート43には、図
4に示すように、シート検出スイッチSW3 と押出し検
出スイッチSW4 とが設けられている。シート検出スイ
ッチSW3 は、ステープル用プレート43におけるD1
方向の先端部に設けられ、排出トレイ44へのシートS
の排出を検出するようになっている。一方、押出し検出
スイッチSW4 は、押出し装置60における押出し部材
61の移動によってON/OFFするものであり、押出
し部材61によってステープル用プレート43上のシー
トSが排出トレイ44へ押し出されるときに、この押し
出し動作の完了直前の状態を検出するようになってい
る。尚、この状態を検出する手段としては、上記の押出
し検出スイッチSW4 以外に、例えば押出し部材61の
移動開始時からの経過時間を計るタイマによって構成す
ることも可能である。
【0056】また、本シート後処理装置41は、図12
に示すように、シート検出スイッチSW1 ・SW2 ・S
3 、シフトセンサ93および上限スイッチ105等か
らの入力、および複写機本体1側の図示しない制御装置
からの入力等に基づいて、デフレクタ47を駆動するデ
フレクタ駆動装置107、搬送ローラ45・46を駆動
する搬送ローラ駆動装置108、幅寄せ板駆動モータ5
5、ステープラ59、押出し部材駆動モータ64、下排
出補助プレート駆動モータ72、排出ローラ駆動モータ
76、オフセットガイド駆動モータ112、トレイシフ
トモータ85およびトレイ昇降モータ96等の作動を制
御する制御装置106を備えている。この制御装置10
6は、記憶装置、カウンタおよびタイマ等を備えたマイ
クロコンピュータによって構成され、複写機本体1にお
いて設定されるオフセットモード、ステープルシングル
モード、ステープルマルチモードに応じて、後述のよう
に上記の各手段を制御するようになっている。
【0057】上記のオフセットモードは、複写機本体1
から搬送されてくるシートSに後処理、即ちステープル
処理を施すことなく、順次1枚ずつ排出トレイ44上に
排出する処理モードであり、ステープルシングルモード
は、複写機本体1から搬送されてくるシートSにステー
プル処理を施して1部のシートSとして製本した後、こ
の製本されたシートS(以下、製本シートSと称する)
を排出トレイ44に1回排出して終了する処理モードで
あり、ステープルマルチモードは、複写機本体1から搬
送されてくるシートSにステープル処理を施して製本シ
ートSとした後、この製本シートSを排出トレイ44に
排出する一連の動作を複数回連続して行う処理モードで
ある。
【0058】上記の構成において、制御装置106の制
御に基づくシート後処理装置41の動作を以下に説明す
る。
【0059】先ず、オフセットモード時には、図13の
フローチャートに示すように、複写機本体1においてオ
フセット枚数、即ち複写枚数が設定されると、複写機本
体1の制御装置からオフセット枚数を示す信号が送信さ
れる。シート後処理装置41の制御装置106は、上記
の信号を受信すると(S1)、記憶装置にオフセット枚
数をセットする(S2)。次に、制御装置106は、複
写機本体1から動作スタートを示す信号を受信すると
(S3)、所定のスタート処理を行い(S4)、処理枚
数を計数するカウンタをクリアする(S5)。
【0060】S4のスタート処理においては、例えば、
デフレクタ駆動装置107によりデフレクタ47をB1
方向へ駆動、トレイ昇降ユニット95により排出トレイ
44をトレイ上限検出器102によって検出される上限
位置に配置、オフセットガイド駆動装置113により従
動ローラ78が排出ローラ75と当接するようにオフセ
ットガイド77をF1 方向に駆動、排出ローラ駆動モー
タ76により排出ローラ75をG1 方向へ回転、および
搬送ローラ駆動装置108により搬送ローラ45・45
を回転といった処理が行われる。
【0061】その後、複写機本体1から原稿Mの画像を
複写したシートSが後処理搬送路42の搬入口42aに
搬入されると、このシートSは、メインパス42bを通
った後、排出ローラ75と従動ローラ78との間を通っ
て排出トレイ44上に排出される。このとき、シート検
出スイッチSW1 のONにより、メインパス42bでの
シートSの搬送動作が検出され(S6)、シート検出ス
イッチSW3 のON(S7)、およびその後のOFF
(S8)により、シートSのローラ75・78間の通過
が検出される。これにより、処理枚数のカウント値をア
ップする(S9)。
【0062】次に、制御装置106は現在の処理枚数が
先に設定されているオフセット枚数に達したか否かを判
別し(S10)、処理枚数がオフセット枚数に達してい
なければS6の動作へ移行する。一方、処理枚数がオフ
セット枚数に達していれば、カウンタの処理枚数をクリ
アし(S11)、排出トレイ44を、下降させ(S1
2)、トレイシフトユニット81によりシフトさせた後
(S13)、図14に示すように、トレイ上限検出器1
02によって検出される上限位置まで上昇させる(S1
4)。
【0063】その後、複写機本体1からの動作終了を示
す信号の受信の有無を判別し(S15)、この信号の受
信が無い場合にはS6へ移行する一方、上記の信号の受
信が有る場合には、所定の終了処理を施し(S16)、
動作を終了する。
【0064】次に、ステープルシングルモード時には、
図15のフローチャートに示すように、制御装置106
は、ステープル枚数を示す信号を受信すると(S2
1)、記憶装置にステープル枚数をセットする(S2
2)。次に、複写機本体1から動作スタートを示す信号
を受信すると(S23)、所定のスタート処理を行い
(S24)、処理枚数を計数するカウンタをクリアする
(S25)。
【0065】S24のスタート処理においては、例え
ば、デフレクタ47をB1 方向へ駆動、排出トレイ44
を上限位置に配置、オフセットガイド77をF2 方向に
駆動、排出ローラ75をG2 方向へ回転、パドラ48を
C方向に回転、および搬送ローラ45・45を回転とい
った処理が行われる。
【0066】その後、複写機本体1からシートSが後処
理搬送路42の搬入口42aに搬入されると、このシー
トSは、メインパス42bを通った後、搬送ローラ45
・45によって排出ローラ75方向へ送り出されるが、
2 方向へ回転する排出ローラ75、およびC方向に回
転するパドラ48によって、その後端部がストッパ49
と当接した状態でステープル用プレート43上に載置さ
れる。
【0067】このとき、シート検出スイッチSW1 のO
N(S26)、およびその後のOFF(S27)によ
り、シートSのメインパス42bの通過が検出される。
これにより、制御装置106はタイマをクリアし(S2
8)、処理枚数のカウント値をアップする(S29)。
【0068】その後、上記のタイマにより設定された所
定時間が経過すると(S30)、ステープル用プレート
43上に上記のようにシートSが載置されたものと判断
して、幅寄せ装置50により、シートSを位置決め板5
1にて設定される基準位置に移動させて幅方向に整合す
る(S31)。
【0069】次に、制御装置106は現在の処理枚数が
先に設定されているオフセット枚数に達したか否かを判
別し(S32)、処理枚数がステープル枚数に達してい
なければS26の動作へ移行する。一方、処理枚数がス
テープル枚数に達していれば、カウンタの処理枚数をク
リアし(S33)、ステープラ59によりステープル処
理を行う(S34)。尚、S13における排出トレイ4
4のシフト動作は、今回の排出動作によって排出トレイ
44上に排出されている一部のシートSを、次回の排出
動作によって排出トレイ44上に排出される一部のシー
トSとを排出トレイ44上において区別するためのもの
である。
【0070】次に、製本シート排出・排出トレイ位置調
整処理を行う(S35)。この製本シート排出・排出ト
レイ位置調整処理は、図16のフローチャートに示すよ
うに、ステープル用プレート43上の製本シートSを排
出トレイ44に排出させると共に、排出トレイ44の位
置調整を行う一連の処理である。即ち、先ず、排出ロー
ラ75をG1 方向へ回転させた後(S41)、下排出補
助プレート駆動装置110により下排出補助プレート6
9を排出トレイ44上に進出させると共に(S42)、
押出し部材駆動装置109により押出し部材61をD1
方向へ進出させる(S43)。このS43の動作によ
り、ステープル用プレート43上の製本シートSが排出
トレイ44上に押し出される。次に、押出し部材61の
移動によって押出し検出スイッチSW4 がONしたとき
に(S44)、下排出補助プレート69を退行させると
共に(S45)、排出トレイ44を下降させ(S4
6)、その後、製本シートSの押し出しを完了した押出
し部材61を退行させる(S47)。次に、トレイシフ
トユニット81により排出トレイ44をシフトさせ(S
48)、その後、上限スイッチ105がONする上限位
置まで排出トレイ44を上昇させる(S49)。
【0071】その後、複写機本体1からの動作終了を示
す信号を受信すると(S36)、所定の終了処理を施し
(S37)、動作を終了する。
【0072】ここで、上記のS43における製本シート
Sの押し出しの際、製本シートSの上面側のガイドが無
ければ、図17に示すように、押出し装置60の押出し
部材61によって押し出される製本シートSは、柔らか
くて腰の弱いものであれば、ステープル用プレート43
上において上方へ大きく湾曲しがちとなり、円滑な押し
出しが困難となる。しかしながら、本シート後処理装置
41では、幅寄せ装置50の位置決め板51に上シート
ガイド部51aが形成されているので、この上シートガ
イド部51aにより、図18に示すように、上方への製
本シートSの湾曲が規制される。従って、製本シートS
の押し出しを円滑に行うことができる。また、製本シー
トSの上ガイド機能を高めたい場合には、幅寄せ板52
の上シートガイド部52aも利用する。この場合には、
上記のS31において幅寄せ装置50により整合を行っ
た後、S32においてステープル枚数に達していない場
合には、幅寄せ板52をホームポジションへ退行させる
一方、ステープル枚数に達している場合には、押出し装
置60による押し出し動作が終了するまで、幅寄せ板5
2を幅寄せを行った位置に保持させる制御を行う。
【0073】また、上記のS43における製本シートS
の押し出しの際、排出トレイ44の凹部44aの上方位
置において製本シートSの下面側のガイドが無ければ、
図19に示すように、排出トレイ44上に押し出された
製本シートSは、柔らかくて腰の弱いものであれば、凹
部44a方向へ大きく湾曲しがちとなり、円滑な押し出
しが困難となる。しかしながら、本シート後処理装置4
1では、押出し装置60により製本シートSを押し出す
際に、上記の凹部44a上に下排出補助プレート69を
進出させているので、この下排出補助プレート69によ
り、図20に示すように、凹部44a方向への製本シー
トSの湾曲が規制される。従って、製本シートSの押し
出しを円滑に行うことができる。
【0074】また、本シート後処理装置41では、排出
トレイ44上に製本シートSを排出した後に必要な排出
トレイ44の高さ位置の調整が、排出トレイ44を一端
下降させた後、上限スイッチ105にて検出される上限
位置まで排出トレイ44を上昇させることにより行われ
る。そして、このときの排出トレイ44の下降動作は、
S44およびS46に示したように、押出し部材61の
移動によって押出し検出スイッチSW4 がONしたとき
に開始されるので、即ち、押出し部材61によるシート
Sの排出が完了する直前に開始されるので、ステープル
用プレート43から押し出される製本シートSは、前部
が排出トレイ44によって支持され、前部が下方へ折れ
曲がった状態で押し出されるといった事態が回避され
る。従って、排出トレイ44への製本シートSの押し出
しを円滑に行うことができる。
【0075】尚、排出トレイ44の下降タイミングは、
製本シートSの排出性のみを考えれば、製本シートSが
排出トレイ44上へ完全に排出された後が最良であるも
のの、本実施例においては、連続的に処理が行われる場
合の処理速度を考慮して、上記のように設定している。
また、排出トレイ44の下降タイミングは、上記のタイ
ミングに限定されることなく、押し出されるシートSの
前端部が排出トレイ44の上面または排出トレイ44に
載置された最上部のシートSの上面に到達した後、排出
トレイ44が下降するものであれば、機能に多少の差は
生じるものの、排出性を向上することができる。
【0076】次に、ステープルマルチモード時には、図
21ないし図25のフローチャートに示す動作を行う。
尚、各フローチャートにおける製本シート排出・排出ト
レイ位置調整処理は、図16に示された動作である。
【0077】先ず、図21に示すように、制御装置10
6は、各部の製本シートSを作成するためのステープル
枚数を示す信号を受信すると(S61)、記憶装置にス
テープル枚数をセットする(S62)。次に、複写機本
体1から動作スタートを示す信号を受信すると(S6
3)、所定のスタート処理を行い(S64)、処理枚数
を計数するカウンタをクリアする(S65)。
【0078】S64のスタート処理においては、例え
ば、デフレクタ47をB1 方向へ駆動、排出トレイ44
を上限位置に配置、オフセットガイド77をF2 方向に
駆動、排出ローラ75をG2 方向へ回転、パドラ48を
C方向に回転、および搬送ローラ45・46を回転とい
った処理が行われる。
【0079】その後、複写機本体1から第1部目の第1
枚目のシートSが後処理搬送路42の搬入口42aに搬
入されると、このシートSは、メインパス42bを通っ
た後、搬送ローラ45・45によって排出ローラ75方
向へ送り出されるが、G2 方向へ回転する排出ローラ7
5、およびC方向に回転するパドラ48によって、その
後端部がストッパ49と当接した状態でステープル用プ
レート43上に載置される。
【0080】このとき、シート検出スイッチSW1 のO
N(S66)、およびその後のOFF(S67)によ
り、シートSのメインパス42bの通過が検出される。
これにより、制御装置106はタイマをクリアし(S6
8)、処理枚数のカウント値をアップする(S69)。
【0081】次に、メインパス42bを搬送されている
シートSは第1部目の第1枚目のシートSであるから、
処理枚数は1であり(S70)、ステープル用プレート
43はシートSが載置されていない準備OKの状態であ
るので(S71)、図22に示すS78へ移行し、所定
時間経過後に、幅寄せ装置50によりシートSの幅方向
の整合を行う(S79)。そして、ステープル枚数には
達していないので(S80)、S66へ移行する。
【0082】次に、第1部目の第2枚目のシートSがメ
インパス42bに搬入されて来たとき、上記のS66〜
S69の動作を行った後、処理枚数は2となるので(S
70)、図22のS78へ移行する。そして、S78・
S79の動作を行った後、先に設定されたステープル枚
数に達していれば、即ち先に設定されたステープル枚数
が2であれば(S80)、処理枚数のカウンタをクリア
し(S81)、ステープラ59によるテスープル処理を
行って(S82)、S66へ移行する。
【0083】一方、S80において、ステープル枚数に
達していなければ、S66〜S70およびS78〜S8
0の動作をステープル枚数に達するまで行い、ステープ
ル枚数に達すると、S81・S82の動作を経てS66
に移行する。
【0084】次に、S66において、S82のステープ
ル処理後にシート検出スイッチSW1 がONしていない
ときには、図23に示すS83へ移行する。そして、S
83において前述の製本シート排出・排出トレイ位置調
整処理が済んでいなければこれを行った後(S84)、
再びS66へ移行する。また、S83において製本シー
ト排出・排出トレイ位置調整処理が済んでいれば、複写
機本体1から動作終了を示す信号を受信しているか否か
を判別し(S85)、信号を受信していなければS66
へ移行する一方、信号を受信していれば所定の終了処理
を施し(S86)、動作を終了する。
【0085】また、S66においてS82のステープル
処理後に、第2部目の第1枚目のシートSによってシー
ト検出スイッチSW1 が既にONし、S67においてシ
ート検出スイッチSW1 がOFFしていないときには、
図24のS87へ移行する。
【0086】そして、S87において製本シート排出・
排出トレイ位置調整処理が済んでいなければこの処理を
行って(S88)、S67へ移行する一方、製本シート
排出・排出トレイ位置調整処理が済んでいればそのまま
S67へ移行する。
【0087】次に、上記のS66およびS67における
シート検出スイッチSW1 のONおよびその後のOFF
に基づいて、S68・S69の動作を行った後、メイン
パス42bを搬送されているシートSが第2部目の第1
枚目であれば、S70において処理枚数は1であるか
ら、S71へ移行する。そして、このS71において、
製本シート排出・排出トレイ位置調整処理によってステ
ープル用プレート43上から第1部目の製本シートSが
既に押し出され、ステープル用プレート43が準備OK
の状態であれば、図22のS78へ移行して以下の動作
を行う。
【0088】一方、上記のS71において、ステープル
用プレート43上の第1部目の製本シートSの押し出し
が完了していなければ、搬送ローラ45・45を停止さ
せることにより、第2部目の第1枚目のシートSをメイ
ンパス42bにおいて停止させる(S72)。その後、
デフレクタ駆動装置107によってデフレクタ47をB
2 方向へ回動させ、メインパス42bを閉じる(S7
3)。これにより、後処理搬送路42に搬入された第2
部目の第2枚目のシートSは、バイパス42cを搬送さ
れる。次に、第2枚目のシートSによってシート検出ス
イッチSW2 がONした後(S74)、OFFすると
(S75)、これによってバイパス42cにおける第2
部目の第2枚目のシートSの搬送を確認し、デフレクタ
47をB1 方向、即ちバイパス42cの閉じ方向へ回動
させ(S76)、搬送ローラ45・45を回転させて第
2部目の第1枚目のシートSの搬送を再開する(S7
7)。これにより第2部目の第1枚目と第2枚目とのシ
ートSが同期してステープル用プレート43上に載置さ
れる。
【0089】また、上記のS74において、シート検出
スイッチSW2 がONしていないときには、図25に示
すS89へ移行する。そして、S89において前述の製
本シート排出・排出トレイ位置調整処理が済んでいなけ
ればこれを行った後(S90)、再びS74へ移行す
る。また、S89において製本シート排出・排出トレイ
位置調整処理が済んでいれば、そのままS74へ移行す
る。
【0090】次に、S68〜S70およびS78〜82
の動作、またはS68〜S70、S78〜80、S66
〜S70およびS78〜82の動作を経てステープル処
理が行われる。その後、製本シートSの作成が第2部目
で終了される場合には、S66においてシート検出スイ
ッチSW1 がONせず、これによって図23図に示す動
作へ移行し、前述のように動作を終了する。一方、第3
部目以降も製本シートSの作成が続行される場合には、
適宜、S66〜S70、S78〜S84およびS87〜
S90の動作が行われた後、S85およびS86の動作
を経て、ステープルマルチモードの動作を終了する。
【0091】上記のように、本シート後処理装置41に
おけるステープルマルチモードにおいては、複数部作成
される製本シートSにおいて、ある一部の製本シートS
が、排出トレイ44への押し出しを完了していない状態
でステープル用プレート43上に残っている場合、次の
部の第1枚目のシートSがステープル用プレート43上
に載置されるタイミングを遅らせて、この第1枚目のシ
ートSを第2枚目のシートSと同期させてステープル用
プレート43上に載置するようにしているので、処理速
度が速くなっている。
【0092】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図26
ないし図31に基づいて以下に説明する。尚、説明の便
宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0093】本実施例のシート後処理装置121は、図
1および図5に示した幅寄せ装置50の上シートガイド
部51a・52aに代えて、図26および図27に示す
ように、上排出補助プレート装置122が設けられたも
のとなっている。
【0094】上記の上排出補助プレート装置122は、
押出し部材61の上方において、ステープル用プレート
43と平行にD1 −D2 方向へ進退自在に設けられた上
排出補助部材としての上排出補助プレート123、およ
びこの上排出補助プレート123を、ステープル用プレ
ート43の前端部付近に達するD1 方向の進出位置と、
先端部がシートガイド板73よりもD2 方向へ退行する
退避位置とに移動させる上排出補助部材駆動手段として
の上排出補助プレート駆動装置128からなる。この上
排出補助プレート駆動装置128は、上排出補助プレー
ト123の両側部に設けられ、図27に示すように、上
排出補助プレート123の移動をガイドするガイドレー
ル124・124と、動力伝達手段である、例えば図2
8に示すように上排出補助プレート123に形成された
ラックギヤ123aおよびピニオンギヤ125と、この
ピニオンギヤ125を回転させる上排出補助プレート駆
動モータ126とを備えている。また、この上排出補助
プレート駆動モータ126の動作は、図29に示す制御
手段としての制御装置127によって後述のように制御
されるようになっている。
【0095】一方、ステープル用プレート43上のシー
トガイド板73には、図27に示すように、上記の上排
出補助プレート123が進退移動するためのプレート挿
通口73bが形成されている。
【0096】また、幅寄せ装置131は、前記の実施例
1に示した幅寄せ装置50における位置決め板51と幅
寄せ板52とに代えて、上シートガイド部51a・52
aを有していない位置決め板132と幅寄せ板133と
を備えたものとなっている。他の構成は前記の実施例1
と同一である。
【0097】上記の構成において、本シート後処理装置
121における制御装置127の制御に基づく動作は、
実施例1の場合と同様、オフセットモード時には図1
3、ステープルシングルモード時には図15、ステープ
ルマルチモード時には図21ないし図25の各フローチ
ャートに示すものとなる。但し、各フローチャートにお
ける製本シート排出・排出トレイ位置調整処理は、図3
0のフローチャートに示す動作が行われる。以下、この
動作について説明する。
【0098】先ず、排出ローラ75をG1 方向へ回転さ
せた後(S101)、上排出補助プレート駆動装置12
8により上排出補助プレート123を排出トレイ44上
に進出させると共に(S102)、押出し部材駆動装置
109により押出し部材61をD1 方向へ進出させる
(S103)。このS103の動作により、ステープル
用プレート43上の製本シートSが排出トレイ44上に
押し出される。次に、押出し部材61の移動によって押
出し検出スイッチSW4 がONしたときに(S10
4)、排出トレイ44を下降させ(S105)、その
後、上排出補助プレート123と、製本シートSの押し
出しを完了した押出し部材61とを同時に退行させる
(S106・S107)。次に、トレイシフトユニット
81により排出トレイ44をシフトさせ(S108)、
その後、上限スイッチ105がONする上限位置まで排
出トレイ44を上昇させる(S109)。
【0099】上記のように、本シート後処理装置121
では、S103における製本シートSの押し出しの際、
S102において進出されている上排出補助プレート装
置122の上排出補助プレート123により、図31に
示すように、上方への製本シートSの湾曲が規制され
る。従って、製本シートSが柔らかくて腰の弱いもので
あっても、その押し出しを円滑に行うことができる。
尚、上記の構成による製本シートSの排出性を調べたと
ころ、60g/m2 の薄紙からなるA3シート2枚をス
テープルした製本シートSの押し出しも容易であった。
【0100】また、上排出補助プレート123の進出位
置への移動タイミングは上記のものに限定されることな
く、進出位置へ移動する上排出補助プレート123によ
り、押出し部材61の押し出し動作に伴う上方への製本
シートSの湾曲を規制し得るタイミングであればよい。
【0101】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図32ないし図35に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0102】本実施例のシート後処理装置141は、図
1および図5に示した幅寄せ装置50の上シートガイド
部51a・52aおよびシートガイド板73に代えて、
図32および図33に示すシートガイド装置142が設
けられたものとなっている。このシートガイド装置14
2は、シートガイド部材としてのシートガイド143
と、シートガイド部材駆動手段としてのシートガイド駆
動装置147とからなる。シートガイド143は、スト
ッパ49の上縁部に回動自在に連結され、ストッパ49
の上縁部から、シート搬送路としてのメインパス42b
の送出口における下側の搬送ローラ45に達している。
シートガイド駆動装置147は、後述する制御装置14
8の制御に基づき、シートガイド143を、オフセッド
モード時には、ストッパ49と搬送ローラ45との間の
搬送ガイド位置に固定する一方、シングルおよびマルチ
のステープルモード時には、適宜、ステープル用プレー
ト43の上面とほぼ平行なシート上ガイド位置に駆動す
るようになっている。
【0103】上記のシートガイド駆動装置147は、図
33に示すように、クランク144と、このクランク1
44とシートガイド143とを連結する連結バー145
と、クランク144を回転させる、図34に示すシート
ガイド板駆動モータ146とを備えている。このシート
ガイド板駆動モータ146の動作は、図34に示す制御
手段としての制御装置148により後述のように制御さ
れるようになっている。
【0104】また、幅寄せ装置131は、前記の実施例
2の図26に示したものと同一である。他の構成は前記
の実施例1と同一である。
【0105】上記の構成において、本シート後処理装置
141における制御装置148の制御に基づく動作は、
実施例1の場合と同様、オフセットモード時には図1
3、ステープルシングルモード時には図15、ステープ
ルマルチモード時には図21ないし図25の各フローチ
ャートに示すものとなる。但し、各フローチャートにお
ける製本シート排出・排出トレイ位置調整処理は、図3
5のフローチャートに示す動作が行われる。以下、この
動作について説明する。
【0106】先ず、排出ローラ75をG1 方向へ回転さ
せた後(S111)、シートガイド駆動装置147によ
りシートガイド143をシート上ガイド位置に回動させ
ると共に(S112)、押出し部材駆動装置109によ
り押出し部材61をD1 方向へ進出させる(S11
3)。このS113の動作により、ステープル用プレー
ト43上の製本シートSが排出トレイ44上に押し出さ
れる。次に、押出し部材61の移動によって押出し検出
スイッチSW4 がONしたときに(S114)、排出ト
レイ44を下降させ(S115)、その後、シートガイ
ド143を搬送ガイド位置に回動させると共に(S11
6)、製本シートSの押し出しを完了した押出し部材6
1を退行させる(S117)。次に、トレイシフトユニ
ット81により排出トレイ44をシフトさせ(S11
8)、その後、上限スイッチ105がONする上限位置
まで排出トレイ44を上昇させる(S119)。
【0107】上記のように、本シート後処理装置141
では、S113における製本シートSの押し出しの際、
S112においてシート上ガイド位置に回動しているシ
ートガイド143により、図33に示すように、上方へ
の製本シートSの湾曲が規制される。従って、製本シー
トSが柔らかくて腰の弱いものであっても、その押し出
しを円滑に行うことができる。
【0108】尚、シートガイド143のシート上ガイド
位置への回動タイミングは上記のものに限定されること
なく、シート上ガイド位置へ回動するシートガイド14
3により、押出し部材61の押し出し動作に伴う上方へ
の製本シートSの湾曲を規制し得るタイミングであれば
よい。
【0109】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例を
図36ないし図38に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0110】本実施例のシート後処理装置151は、図
1および図5に示した幅寄せ装置50の上シートガイド
部51a・52aおよびオフセットガイド装置80に代
えて、図36および図37に示すオフセットガイド装置
152が設けられたものとなっている。このオフセット
ガイド装置152は、オフセットガイド153と、オフ
セットガイド駆動装置154と、図1に示したオフセッ
トガイド駆動装置113(図36および図37には図示
せず)とを備えたものとなっている。
【0111】上記のオフセットガイド153は、従動ロ
ーラ78を支持しており、一端部側の支軸155を中心
に、図1に示したオフセットガイド77と同様、後述す
る制御装置159の制御により、オフセットガイド駆動
装置113に駆動されてF1−F2 方向へ回動するよう
になっている。また、オフセットガイド153は、他端
部側の支軸156を中心に、オフセットガイド駆動装置
154に駆動されて、シングルおよびマルチのステープ
ルモード時に、適宜、i1 方向の、ステープル用プレー
ト43とほぼ平行なシート上ガイド位置に回動し、オフ
セットモード時に、メインパス42bから送出されたシ
ートSの上面側を案内して排出トレイ44方向へ案内す
るi2 方向の排出ガイド位置に固定されるようになって
いる。このため、図示しない固定手段により、オフセッ
トモード時には、支軸155の位置が固定される一方、
支軸156の位置固定状態が解除され、シングルおよび
マルチのステープルモード時には、支軸156の位置が
固定される一方、支軸155の位置固定状態が解除され
るようになっている。
【0112】オフセットガイド駆動装置154は、図3
7に示すように、ラックギヤ157と、このラックギヤ
157と噛み合うピニオンギヤ158と、このピニオン
ギヤ158を図示しないクラッチ機構およびギヤ機構を
介して回転させる、図1に示したオフセットガイド駆動
装置113と共通のオフセットガイド駆動モータ112
とにより構成されている。上記のラックギヤ157は、
支軸156を中心とする円弧状に形成され、図示しない
連結機構により、シングルおよびマルチのステープルモ
ード時にはオフセットガイド153と連結される一方、
オフセットモード時にはオフセットガイド153との連
結が解除されるようになっている。また、オフセットガ
イド駆動モータ112の動作は、図12に示す制御手段
としての制御装置159により後述のように制御される
ようになっている。尚、オフセットモード時とシングル
およびマルチのステープルモード時とにおいてオフセッ
トガイド153の移動形態が異なることによるオフセッ
トガイド153とオフセットガイド駆動装置154との
連結の嵌脱は、上記のようにオフセットガイド153と
ラックギヤ157との間に限らず、適当な部分で行われ
るものであればよい。また、例えばオフセットガイド1
53とオフセットガイド駆動装置154との連結の嵌脱
が行われず、両者が一体的に移動するものであってもよ
い。
【0113】また、幅寄せ装置131は、前記の実施例
2の図26に示したものと同一である。他の構成は前記
の実施例1と同一である。
【0114】上記の構成において、本シート後処理装置
151における制御装置159の制御に基づく動作は、
実施例1の場合と同様、オフセットモード時には図1
3、ステープルシングルモード時には図15、ステープ
ルマルチモード時には図21ないし図25の各フローチ
ャートに示すものとなる。但し、各フローチャートにお
ける製本シート排出・排出トレイ位置調整処理は、図3
8のフローチャートに示す動作が行われる。以下、この
動作について説明する。
【0115】先ず、排出ローラ75をG1 方向へ回転さ
せた後(S121)、オフセットガイド駆動装置154
によりオフセットガイド153をシート上ガイド位置に
回動させると共に(S122)、押出し部材駆動装置1
09により押出し部材61をD1 方向へ進出させる(S
123)。このS123の動作により、ステープル用プ
レート43上の製本シートSが排出トレイ44上に押し
出される。次に、押出し部材61の移動によって押出し
検出スイッチSW4 がONしたときに(S124)、排
出トレイ44を下降させ(S125)、その後、オフセ
ットガイド153を排出ガイド位置に回動させると共に
(S126)、製本シートSの押し出しを完了した押出
し部材61を退行させる(S127)。次に、トレイシ
フトユニット81により排出トレイ44をシフトさせ
(S128)、その後、上限スイッチ105がONする
上限位置まで排出トレイ44を上昇させる(S12
9)。
【0116】上記のように、本シート後処理装置151
では、S123における製本シートSの押し出しの際、
S122においてシート上ガイド位置に回動しているオ
フセットガイド153により、図37に示すように、上
方への製本シートSの湾曲が規制される。従って、製本
シートSが柔らかくて腰の弱いものであっても、その押
し出しを円滑に行うことができる。
【0117】尚、オフセットガイド153のシート上ガ
イド位置への回動タイミングは、上記のものに限定され
ることなく、シート上ガイド位置へ回動するオフセット
ガイド153により、押出し部材61の押し出し動作に
伴う上方への製本シートSの湾曲を規制し得るタイミン
グであればよい。
【0118】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例を
図39ないし図42に基づいて以下に説明する。尚、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0119】本実施例のシート後処理装置161は、図
1および図5に示した幅寄せ装置50の上シートガイド
部51a・52aに代えて、図39および図40に示す
上排出補助ガイド装置162を備えたものとなってい
る。この上排出補助ガイド装置162は、上排出補助ガ
イド163と上排出補助ガイド駆動装置164とを備え
たものとなっている。
【0120】上記の上排出補助ガイド163は、オフセ
ットガイド168の先端部寄り部位に設けられ、支軸1
65を中心にj1 −j2 方向へ回動自在となっている。
上排出補助ガイド163には支軸165側の基部163
aと先端部側のシートガイド部163bとが形成され、
このシートガイド部163bは、上排出補助ガイド16
3がj1 方向のシート上ガイド位置に回動したときに、
ステープル用プレート43とほぼ平行になるように、基
部163aに対して折曲されている。また、上記のオフ
セットガイド168には、上排出補助ガイド163が回
動するための図示しない開口部が形成されている。尚、
オフセットガイド168は、図1に示したオフセットガ
イド77と同様の機能を有するものであり、オフセット
ガイド駆動装置113に駆動されて、支軸79を中心と
してF1 −F2 方向へ回動するようになっている。
【0121】上排出補助ガイド駆動装置164は、図4
0に示すように、上排出補助ガイド163の支軸165
に固定されたレバー166と、このレバー166の先端
部にロッド部167aが軸着された上排出補助ガイド駆
動ソレノイド167とを備えている。上排出補助ガイド
駆動ソレノイド167は、図41に示す制御手段として
の制御装置169の制御に基づくロッド部167aの進
退動作により、上排出補助ガイド163を、オフセット
モード時にはj2 方向、即ちオフセットガイド168の
上方の退避位置に固定する一方、シングルおよびマルチ
のステープルモード時には、適宜、j1 方向の、ステー
プル用プレート43とほぼ平行なシート上ガイド位置に
駆動するようになっている。
【0122】また、幅寄せ装置131は、前記の実施例
2の図26に示したものと同一である。他の構成は前記
の実施例1と同一である。
【0123】上記の構成において、本シート後処理装置
161における制御装置169の制御に基づく動作は、
実施例1の場合と同様、オフセットモード時には図1
3、ステープルシングルモード時には図15、ステープ
ルマルチモード時には図21ないし図25の各フローチ
ャートに示すものとなる。但し、各フローチャートにお
ける製本シート排出・排出トレイ位置調整処理は、図4
2のフローチャートに示す動作が行われる。以下、この
動作について説明する。
【0124】先ず、排出ローラ75をG1 方向へ回転さ
せた後(S131)、上排出補助ガイド駆動装置164
により上排出補助ガイド163をシート上ガイド位置に
回動させると共に(S132)、押出し部材駆動装置1
09により押出し部材61をD1 方向へ進出させる(S
133)。このS133の動作により、ステープル用プ
レート43上の製本シートSが排出トレイ44上に押し
出される。次に、押出し部材61の移動によって押出し
検出スイッチSW4 がONしたときに(S134)、排
出トレイ44を下降させ(S135)、その後、上排出
補助ガイド163を退避位置に回動させると共に(S1
36)、製本シートSの押し出しを完了した押出し部材
61を退行させる(S137)。次に、トレイシフトユ
ニット81により排出トレイ44をシフトさせ(S13
8)、その後、上限スイッチ105がONする上限位置
まで排出トレイ44を上昇させる(S139)。
【0125】上記のように、本シート後処理装置161
では、S133における製本シートSの押し出しの際、
S132においてシート上ガイド位置に回動している上
排出補助ガイド163により、図40に示すように、上
方への製本シートSの湾曲が規制される。従って、製本
シートSが柔らかくて腰の弱いものであっても、その押
し出しを円滑に行うことができる。
【0126】尚、上排出補助ガイド163のシート上ガ
イド位置への回動タイミングは上記のものに限定される
ことなく、シート上ガイド位置へ回動する上排出補助ガ
イド163により、押出し部材61の押し出し動作に伴
う上方への製本シートSの湾曲を規制し得るタイミング
であればよい。
【0127】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例を
図1、図12、図43および図44に基づいて以下に説
明する。
【0128】本実施例のシート後処理装置171は、図
1に示したシート後処理装置41と同一の構造を有し、
図12に示す制御手段としての制御装置172により制
御されるようになっている。この制御装置172は、オ
フセットガイド装置80に対する制御により、オフセッ
トモード時には、オフセットガイド77を従動ローラ7
8が排出ローラ75と当接するようにF1 方向へ回動さ
せるようになっている。また、制御装置172は、シン
グルおよびマルチのステープルモード時には、オフセッ
トガイド77を、製本シート排出・排出トレイ位置調整
処理以外のときに、従動ローラ78が排出ローラ75の
上方へ移動した、F2 方向の開放位置へ回動させ、製本
シート排出・排出トレイ位置調整処理のときのみ、後述
のように、従動ローラ78が排出ローラ75と当接す
る、図1に示すF1 方向の閉鎖位置へ回動させるように
なっている。尚、オフセットガイド77は閉鎖位置に配
されている場合であっても支軸79を中心に回動自在で
あるから、これによって、押出し部材61による排出ト
レイ44への製本シートSの押し出しが妨げられること
はない。他の構成は前記の実施例1と同一である。
【0129】上記の構成において、本シート後処理装置
171における製本シート排出・排出トレイ位置調整処
理の際の動作を図43のフローチャートにより説明す
る。
【0130】製本シート排出・排出トレイ位置調整処理
の際には、先ず、排出ローラ75をG1 方向へ回転させ
た後(S141)、オフセットガイド駆動装置113に
よりオフセットガイド77をF1 方向の閉鎖位置に回動
させると共に(S142)、押出し部材駆動装置109
により押出し部材61をD1 方向へ進出させる(S14
3)。このS143の動作により、ステープル用プレー
ト43上の製本シートSが排出トレイ44上に押し出さ
れる。次に、押出し部材61の移動によって押出し検出
スイッチSW4 がONしたときに(S144)、排出ト
レイ44を下降させ(S145)、その後、オフセット
ガイド77を開放位置に回動させると共に(S14
6)、製本シートSの押し出しを完了した押出し部材6
1を退行させる(S147)。次に、トレイシフトユニ
ット81により排出トレイ44をシフトさせ(S14
8)、その後、上限スイッチ105がONする上限位置
まで排出トレイ44を上昇させる(S149)。
【0131】上記のように、本シート後処理装置171
では、S143における製本シートSの押し出しの際、
S142においてオフセットガイド77が、図44に示
すように、閉鎖位置に回動しているので、排出口114
から不用意に挿入された操作者の手に、進出する押出し
部材61が衝突する事態を回避することができる。
【0132】
【発明の効果】請求項1の発明のシート排出装置は、以
上のように、シート受け台上のシートに当接し、このシ
ートを排出トレイへ押し出す方向、およびその反対方向
へ進退可能なシート押出し部材と、このシート押出し部
材を駆動するシート押出し部材駆動手段と、排出トレイ
の上面または排出トレイの上面に載置された最上部のシ
ートの上面が、シート受け台の上面を含む仮想平面との
近傍位置に到達している状態である排出トレイの上限位
置到達状態を検出するトレイ上限検出手段と、このトレ
イ上限検出手段により排出トレイの上限位置到達状態が
検出されているときに、シート押出し部材のシートに対
する押し出し動作が開始され、押し出されるシートの前
端部が排出トレイの上面または排出トレイに載置された
最上部のシートの上面に到達した後、排出トレイが下降
するように、シート押出し部材駆動手段と排出トレイ昇
降手段とを制御する制御手段とを備えている構成であ
る。
【0133】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、排出トレイ上に押し出
されるシートの少なくとも前端部は排出トレイにて支持
され、押し出し動作の初期にシートの前端部が下方に下
がってシートが湾曲する事態が回避されるので、排出ト
レイへのシートの押し出しを円滑に行うことができる。
【0134】請求項2の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段と、上記のシート排出口と排
出トレイとの段差部分を覆う進出位置、およびこの進出
位置から退去する退避位置に進退可能な下排出補助部材
と、この下排出補助部材を駆動する下排出補助部材駆動
手段と、上記のシート押出し手段によりシート受け台上
のシートが排出トレイ上に押し出される以前に、下排出
補助部材が進出位置へ移動するように下排出部材駆動手
段を制御する制御手段とを備えている構成である。
【0135】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、排出トレイの最下面がシート排
出口よりも下方にあることによって生じる、シート排出
口と排出トレイとの段差部分が下排出補助部材によって
覆われ、押し出されるシートが上記の段差部分に入り込
んで下方へ湾曲する事態が回避されるので、排出トレイ
へのシートの押し出しを円滑に行うことができる。
【0136】請求項3の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート押出し手段による押し出し方向と直交
するシート幅方向の両側部にシート整合部材を有し、こ
れらシート整合部材によりシート受け台上のシートをシ
ート幅方向の基準位置に整合する整合手段と、この整合
手段により整合されたシートを排出トレイ方向へ押し出
すシート押出し手段とを備え、このシート押出し手段に
よるシートの押し出しが、シート整合手段における少な
くとも一方の整合部材にシートが沿った状態で行われ、
この一方の整合部材には、シート上方の空間へシートの
幅方向に突出し、シート押出し手段の押し出し動作に伴
う上方へのシートの湾曲を規制する上シートガイド部が
形成されている構成である。
【0137】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイへ
押し出される際には、整合部材の上シートガイド部によ
り上方へのシートの湾曲が規制されるので、排出トレイ
へのシートの押し出しを円滑に行うことができる。
【0138】請求項4の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段と、シート押出し手段の押し
出し動作に伴う上方へのシートの湾曲を規制するシート
受け台上の進出位置、およびこの進出位置から退去する
退避位置に進退可能な上排出補助部材と、この上排出補
助部材を駆動する上排出補助部材駆動手段と、進出位置
へ移動する上排出補助部材により、シート押出し手段の
押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が規制される
ように、上排出部材駆動手段を制御する制御手段とを備
えている構成である。
【0139】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、上排出補助部材により、シート
押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲
が規制されるので、排出トレイへのシートの押し出しを
円滑に行うことができる。
【0140】請求項5の発明のシート排出装置は、以上
のように、本体装置からシートを搬入するためのシート
搬送路におけるシートの送出口とシート受け台との間に
設けられ、シート搬送路から送出されたシートをシート
受け台方向へ案内する搬送ガイド位置、およびシート押
出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲を
規制するシート受け台上のシート上ガイド位置に移動自
在なシートガイド部材と、このシートガイド部材を駆動
するシートガイド部材駆動手段と、上記のシート押出し
手段により排出トレイ上へのシートの押し出し動作が開
始される以前に、シートガイド部材がシート上ガイド位
置へ移動するようにシートガイド部材駆動手段を制御す
る制御手段とを備えている構成である。
【0141】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、シートガイド部材により、シー
ト押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾
曲が規制されるので、排出トレイへのシートの押し出し
を円滑に行うことができる。
【0142】請求項6の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段と、シート受け台における排
出トレイ方向部位の上方に設けられ、排出トレイに排出
されるシートを排出トレイ方向へ案内するシート排出ガ
イド位置、およびシート押出し手段の押し出し動作に伴
う上方へのシートの湾曲を規制するシート受け台上のシ
ート上ガイド位置に移動自在なシート排出ガイド部材
と、このシート排出ガイド部材を駆動するシート排出ガ
イド部材駆動手段と、上記のシート押出し手段により排
出トレイ上へのシートの押し出し動作が開始される以前
に、シート排出ガイド部材がシート上ガイド位置へ移動
するようにシート排出ガイド部材駆動手段を制御する制
御手段とを備えている構成である。
【0143】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、シート排出ガイド部材により、
シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシート
の湾曲が規制されるので、排出トレイへのシートの押し
出しを円滑に行うことができる。
【0144】請求項7の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段と、排出トレイに排出される
シートを排出トレイ方向へ案内する、シート受け台にお
ける排出トレイ方向部位の上方のシート排出ガイド部材
に設けられ、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上
方へのシートの湾曲を規制するシート上ガイド位置、お
よびシート上ガイド位置から退去する退避位置に移動可
能な上排出補助ガイド部材と、この上排出補助ガイド部
材を駆動する上排出補助ガイド部材駆動手段と、上記の
シート押出し手段により排出トレイ上へのシートの押し
出し動作が開始される以前に、上排出補助ガイド部材が
シート上ガイド位置へ移動するように上排出補助ガイド
部材駆動手段を制御する制御手段とを備えている構成で
ある。
【0145】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、上排出補助ガイド部材により、
シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシート
の湾曲が規制されるので、排出トレイへのシートの押し
出しを円滑に行うことができる。
【0146】請求項8の発明のシート排出装置は、以上
のように、シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ
押し出すシート押出し手段と、シート受け台における排
出トレイ方向部位の上方に設けられ、排出方向側の端部
がシート受け台方向へ移動した閉鎖位置、および排出方
向側の端部が閉鎖位置よりもシート受け台から上方へ離
れ、排出トレイに排出されるシートを排出トレイ方向へ
案内するシート排出ガイド位置に移動自在なシート排出
ガイド部材と、このシート排出ガイド部材を上記のシー
ト排出ガイド位置に移動させると共に、シート排出ガイ
ド部材とシート受け台との間からのシートの押し出しが
可能な状態でシート排出ガイド部材を閉鎖位置に移動さ
せるシート排出ガイド部材駆動手段と、上記のシート押
出し手段により排出トレイ上へのシートの押し出し動作
が行われるときに、シート排出ガイド部材が閉鎖位置へ
移動するようにシート排出ガイド部材駆動手段を制御す
る制御手段とを備えている構成である。
【0147】これにより、シート量にかかわらず、排出
トレイ上へのシートの排出が可能であると共に、一体化
されていないシート束を排出する場合にも、各シート同
士のずれが生じ難くなる。また、シートが排出トレイ上
へ押し出される際には、シート排出ガイド部材により、
シート押出し手段が作動する位置への操作者の手等の挿
入が防止されるので、シート排出口から操作者の手等が
不用意に挿入されたときに、これにシート押出し手段が
衝突するといった事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシート排出装置であるシー
ト後処理装置の全体構成を示すものであって、図2にお
ける要部の拡大図である。
【図2】本発明の一実施例を示すシート後処理装置の全
体構成図である。
【図3】図1に示したシート後処理装置を備えている複
写機の全体構成図である。
【図4】図1に示したシート後処理装置における各検出
スイッチの配設位置を示す説明図である。
【図5】図1に示したステープル用プレート上の構造を
パドラを除いて後方の斜め上方から見た斜視図である。
【図6】図1におけるP方向矢視図である。
【図7】図1に示した下排出補助プレートの進出状態を
示す斜視図である。
【図8】図1に示したトレイシフトユニットを破断面で
示す正面図である。
【図9】図1に示した排出トレイおよびトレイ背板のシ
フト動作の説明図である。
【図10】図1に示したシート後処理装置が備えている
トレイ上限検出器の構造を示す概略の側面図である。
【図11】図10に示したトレイ上限検出器における第
1当接部と第2当接部との配設状態を示す概略の正面図
である。
【図12】図1および図36に示したシート後処理装置
が備えている制御装置のブロック図である。
【図13】図1に示したシート後処理装置におけるオフ
セットモード時の動作を示すフローチャートである。
【図14】図1に示したシート後処理装置において、製
本シート排出後に排出トレイが上限位置に達した状態を
示す説明図である。
【図15】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルシングルモード時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】図15に示した製本シート排出・排出トレイ
位置調整処理の動作内容を示すフローチャートである。
【図17】図1に示した押出し装置による押し出し時に
おける上方への製本シートの湾曲動作を示す説明図であ
る。
【図18】図1に示した幅寄せ装置の上シートガイド部
による、製本シート押し出し時における上方への製本シ
ートの湾曲に対する規制動作を示す説明図である。
【図19】図1に示した押出し装置による押し出し時に
おける排出トレイの凹部方向への製本シートの湾曲動作
を示す説明図である。
【図20】図1に示した下排出補助プレート装置の下排
出補助プレートによる、製本シート押し出し時における
排出トレイの凹部方向への製本シートの湾曲に対する規
制動作を示す説明図である。
【図21】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルマルチモード時の動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図22】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルマルチモード時の動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図23】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルマルチモード時の動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図24】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルマルチモード時の動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図25】図1に示したシート後処理装置におけるステ
ープルマルチモード時の動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図26】本発明の他の実施例を示すシート後処理装置
の全体構成図である。
【図27】図26に示したステープル用プレート上の構
造をパドラを除いて後方の斜め上方から見た斜視図であ
る。
【図28】図26に示した上排出補助プレートを駆動す
る上排出補助プレート駆動装置の構成を示す概略の断面
図である。
【図29】図26に示したシート後処理装置が備えてい
る制御装置のブロック図である。
【図30】図26に示したシート後処理装置における製
本シート排出・排出トレイ位置調整処理の動作内容を示
すフローチャートである。
【図31】図26に示した上排出補助プレート装置の上
排出補助プレートによる、製本シート押し出し時におけ
る上方への製本シートの湾曲に対する規制動作を示す説
明図である。
【図32】本発明のさらに他の実施例を示すシート後処
理装置の全体構成図である。
【図33】図32に示したシートガイド装置の概略構成
と、このシートガイド装置のシートガイドによる、製本
シート押し出し時における上方への製本シートの湾曲に
対する規制動作とを示す説明図である。
【図34】図32に示したシート後処理装置が備えてい
る制御装置のブロック図である。
【図35】図32に示したシート後処理装置における製
本シート排出・排出トレイ位置調整処理の動作内容を示
すフローチャートである。
【図36】本発明のさらに他の実施例を示すシート後処
理装置の全体構成図である。
【図37】図36に示したオフセットガイド装置の概略
構成と、このオフセットガイド装置のオフセットガイド
による、製本シート押し出し時における上方への製本シ
ートの湾曲に対する規制動作とを示す説明図である。
【図38】図36に示したシート後処理装置における製
本シート排出・排出トレイ位置調整処理の動作内容を示
すフローチャートである。
【図39】本発明のさらに他の実施例を示すシート後処
理装置の全体構成図である。
【図40】図39に示した上排出補助ガイド装置の概略
構成と、この上排出補助ガイド装置の上排出補助ガイド
による、製本シート押し出し時における上方への製本シ
ートの湾曲に対する規制動作とを示す説明図である。
【図41】図39に示したシート後処理装置が備えてい
る制御装置のブロック図である。
【図42】図39に示したシート後処理装置における製
本シート排出・排出トレイ位置調整処理の動作内容を示
すフローチャートである。
【図43】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、シート後処理装置における製本シート排出・排出ト
レイ位置調整処理の動作内容を示すフローチャートであ
る。
【図44】図43に示した動作を行うシート後処理装置
の製本シート押し出し時に、オフセットガイドが閉鎖位
置へ移動した状態を示す概略の説明図である。
【符号の説明】
1 複写機本体(本体装置) 41 シート後処理装置(シート排出装置) 42b メインパス(シート搬送路) 43 ステープル用プレート(シート受け台) 44 排出トレイ 44a 凹部(最下面) 50 幅寄せ装置(整合手段) 51 位置決め板(シート整合部材) 51a 上シートガイド部 52 幅寄せ板(シート整合部材) 52a 上シートガイド部 60 押出し装置(シート押出し手段) 61 押出し部材(シート押出し部材) 68 下排出補助プレート装置 69 下排出補助プレート(下排出補助部材) 75 排出ローラ 77 オフセットガイド(シート排出ガイド部材) 80 オフセットガイド装置 95 トレイ昇降ユニット(排出トレイ昇降手段) 102 トレイ上限検出器(トレイ上限検出手段) 106 制御装置(制御手段) 109 押出し部材駆動装置(押出し部材駆動手
段) 110 下排出補助プレート駆動装置(下排出補助
部材駆動手段) 113 オフセットガイド駆動装置(シート排出ガ
イド部材駆動手段) 114 排出口(シート排出口) 121 シート後処理装置(シート排出装置) 122 上排出補助プレート装置 123 上排出補助プレート(上排出補助部材) 128 上排出補助プレート駆動装置(上排出補助
部材駆動手段) 127 制御装置(制御手段) 141 シート後処理装置(シート排出装置) 142 シートガイド装置 143 シートガイド(シートガイド部材) 147 シートガイド駆動装置(シートガイド部材
駆動手段) 148 制御装置(制御手段) 151 シート後処理装置(シート排出装置) 152 オフセットガイド装置 153 オフセットガイド(シート排出ガイド部
材) 154 オフセットガイド駆動装置(シート排出ガ
イド部材駆動手段) 159 制御装置(制御手段) 161 シート後処理装置(シート排出装置) 162 上排出補助ガイド装置 163 上排出補助ガイド(上排出補助ガイド部
材) 164 上排出補助ガイド駆動装置(上排出補助ガ
イド部材駆動手段) 168 オフセットガイド(シート排出ガイド部
材) 169 制御装置(制御手段) 171 シート後処理装置(シート排出装置) 172 制御装置(制御手段) S シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大畑 智則 大阪府大阪市城東区森之宮町2丁目6番 335号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有し、この排出トレイが排出ト
    レイ昇降手段にて上下方向に駆動されるシート排出装置
    において、 シート受け台上のシートに当接し、このシートを排出ト
    レイへ押し出す方向、およびその反対方向へ進退可能な
    シート押出し部材と、 このシート押出し部材を駆動するシート押出し部材駆動
    手段と、 排出トレイの上面または排出トレイの上面に載置された
    最上部のシートの上面が、シート受け台の上面を含む仮
    想平面との近傍位置に到達している状態である排出トレ
    イの上限位置到達状態を検出するトレイ上限検出手段
    と、 このトレイ上限検出手段により排出トレイの上限位置到
    達状態が検出されているときに、シート押出し部材のシ
    ートに対する押し出し動作が開始され、押し出されるシ
    ートの前端部が排出トレイの上面または排出トレイに載
    置された最上部のシートの上面に到達した後、排出トレ
    イが下降するように、シート押出し部材駆動手段と排出
    トレイ昇降手段とを制御する制御手段とを備えているこ
    とを特徴とするシート排出装置。
  2. 【請求項2】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有し、この排出トレイの最下面
    がシート受け台からの排出トレイ上へのシート排出口よ
    りも下方にある状態で、排出トレイ上へのシートの排出
    が行われるシート排出装置において、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 上記のシート排出口と排出トレイとの段差部分を覆う進
    出位置、およびこの進出位置から退去する退避位置に進
    退可能な下排出補助部材と、 この下排出補助部材を駆動する下排出補助部材駆動手段
    と、 上記のシート押出し手段によりシート受け台上のシート
    が排出トレイ上に押し出される以前に、下排出補助部材
    が進出位置へ移動するように下排出部材駆動手段を制御
    する制御手段とを備えていることを特徴とするシート排
    出装置。
  3. 【請求項3】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有するシート排出装置におい
    て、 シート押出し手段による押し出し方向と直交するシート
    幅方向の両側部にシート整合部材を有し、これらシート
    整合部材によりシート受け台上のシートをシート幅方向
    の基準位置に整合する整合手段と、この整合手段により
    整合されたシートを排出トレイ方向へ押し出すシート押
    出し手段とを備え、このシート押出し手段によるシート
    の押し出しが、シート整合手段における少なくとも一方
    の整合部材にシートが沿った状態で行われ、この一方の
    整合部材には、シート上方の空間へシートの幅方向に突
    出し、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方への
    シートの湾曲を規制する上シートガイド部が形成されて
    いることを特徴とするシート排出装置。
  4. 【請求項4】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有するシート排出装置におい
    て、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシート
    の湾曲を規制するシート受け台上の進出位置、およびこ
    の進出位置から退去する退避位置に進退可能な上排出補
    助部材と、 この上排出補助部材を駆動する上排出補助部材駆動手段
    と、 進出位置へ移動する上排出補助部材により、シート押出
    し手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲が規
    制されるように、上排出部材駆動手段を制御する制御手
    段とを備えていることを特徴とするシート排出装置。
  5. 【請求項5】本体装置からシートを搬入するためのシー
    ト搬送路と、このシート搬送路の下方に設けられ、シー
    ト搬送路から送出されたシートを受けるシート受け台
    と、このシート受け台から排出されたシートを受ける排
    出トレイとを有するシート排出装置において、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 上記のシート搬送路におけるシートの送出口とシート受
    け台との間に設けられ、シート搬送路から送出されたシ
    ートをシート受け台方向へ案内する搬送ガイド位置、お
    よびシート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシ
    ートの湾曲を規制するシート受け台上のシート上ガイド
    位置に移動自在なシートガイド部材と、 このシートガイド部材を駆動するシートガイド部材駆動
    手段と、 シート上ガイド位置へ移動するシートガイド部材によ
    り、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方へのシ
    ートの湾曲が規制されるように、シートガイド部材駆動
    手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とす
    るシート排出装置。
  6. 【請求項6】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有するシート排出装置におい
    て、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 シート受け台における排出トレイ方向部位の上方に設け
    られ、排出トレイに排出されるシートを排出トレイ方向
    へ案内するシート排出ガイド位置、およびシート押出し
    手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲を規制
    するシート受け台上のシート上ガイド位置に移動自在な
    シート排出ガイド部材と、 このシート排出ガイド部材を駆動するシート排出ガイド
    部材駆動手段と、 シート上ガイド位置へ移動するシート排出ガイド部材に
    より、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方への
    シートの湾曲が規制されるように、シート排出ガイド部
    材駆動手段を制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とするシート排出装置。
  7. 【請求項7】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイと、シート受け台における排出トレ
    イ方向部位の上方に設けられ、排出トレイに排出される
    シートを排出トレイ方向へ案内するシート排出ガイド部
    材とを有するシート排出装置において、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 上記のシート排出ガイド部材に設けられ、シート押出し
    手段の押し出し動作に伴う上方へのシートの湾曲を規制
    するシート上ガイド位置、およびシート上ガイド位置か
    ら退去する退避位置に移動可能な上排出補助ガイド部材
    と、 この上排出補助ガイド部材を駆動する上排出補助ガイド
    部材駆動手段と、 シート上ガイド位置へ移動する上排出補助ガイド部材に
    より、シート押出し手段の押し出し動作に伴う上方への
    シートの湾曲が規制されるように、上排出補助ガイド部
    材駆動手段を制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とするシート排出装置。
  8. 【請求項8】本体装置から搬入されたシートを受けるシ
    ート受け台と、このシート受け台から排出されたシート
    を受ける排出トレイとを有するシート排出装置におい
    て、 シート受け台上のシートを排出トレイ方向へ押し出すシ
    ート押出し手段と、 シート受け台における排出トレイ方向部位の上方に設け
    られ、排出方向側の端部がシート受け台方向へ移動した
    閉鎖位置、および排出方向側の端部が閉鎖位置よりもシ
    ート受け台から上方へ離れ、排出トレイに排出されるシ
    ートを排出トレイ方向へ案内するシート排出ガイド位置
    に移動自在なシート排出ガイド部材と、 このシート排出ガイド部材を上記のシート排出ガイド位
    置に移動させると共に、シート排出ガイド部材とシート
    受け台との間からのシートの押し出しが可能な状態でシ
    ート排出ガイド部材を閉鎖位置に移動させるシート排出
    ガイド部材駆動手段と、 上記のシート押出し手段により排出トレイ上へのシート
    の押し出し動作が行われるときに、シート排出ガイド部
    材が閉鎖位置へ移動するようにシート排出ガイド部材駆
    動手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴と
    するシート排出装置。
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