JP2818356B2 - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

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JP2818356B2
JP2818356B2 JP5177106A JP17710693A JP2818356B2 JP 2818356 B2 JP2818356 B2 JP 2818356B2 JP 5177106 A JP5177106 A JP 5177106A JP 17710693 A JP17710693 A JP 17710693A JP 2818356 B2 JP2818356 B2 JP 2818356B2
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機および
レーザビームプリンタ等の画像形成装置に設けられ、複
写後のシートに対し、ステープルあるいはパンチング等
の処理を行うシート後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の複写機は、複写作業の自動化、お
よび複写後のシートに対するステープル作業あるいはパ
ンチング作業等の後処理作業の自動化のため、自動原稿
送り装置およびシート後処理装置等を組み合わせて使用
されている。上記の自動原稿送り装置は、複写機の原稿
台上に設けられ、例えば、複数枚の原稿を順次、複写機
の原稿台上に搬送するものである。また、シート後処理
装置は、原稿画像が複写されて複写機から排出されて来
るシートに対し、所定枚数のシートによって構成される
1部のシート毎にステープルあるいはパンチング等の処
理を行うものである。
【0003】上記のシート後処理装置として、例えば図
13に示すように、図示しない複写機本体から搬出され
たシートを搬送する後処理搬送路101と、この後処理
搬送路101から搬出されたシートを非処理で排出する
非処理用排出路102と、上記後処理搬送路101から
搬出されたシートに所定の処理を施した後、その処理済
みシートを排出する処理用排出路103とを別々に備え
たものがある。また、これらの排出路102・103の
シート排出方向下流側端部には、シートを排出トレイ1
06に排出するための非処理シート用排出口102a、
処理シート用排出口103aが設けられている。
【0004】このようなシート後処理装置では、複写機
本体により非処理モードとして、例えばオフセットモー
ドが選択されれば、複写機本体から搬出されたシート
は、後処理搬送路101に搬入され、搬送ローラ113
・113により、予め矢印X方向に回動したデフレクタ
105を介して非処理搬送路102に搬送され、排出ロ
ーラ110・110により非処理シート用排出口102
aから排出トレイ106に排出される。排出トレイ10
6に排出されたシートは、揃えローラ111の回動によ
りその後端が揃え板112側に押圧されながら揃えられ
る。
【0005】一方、複写機本体により処理モードとし
て、例えばステープルモードが選択されれば、複写機本
体から搬出されたシートは、後処理搬搬送路101に搬
入され、搬送ローラ113・113により、予め矢印Y
方向に回動したデフレクタ105を介して処理用排出路
103に搬送され、ステープル用プレート104上に載
置され、所定枚数載置された後、ステープル処理が施さ
れ、製本シートとして押出し装置109により処理シー
ト用排出口103aから排出トレイ106に排出され
る。
【0006】尚、この処理トレイ104は、処理シート
用排出口103a側が上方位置、ストッパ108側が下
方位置となるように傾斜した状態で設けられている。こ
れにより、ステープルモード時には、上記の後処理搬送
路101から処理用排出路103に搬送されたシート
は、一旦、その先端側が処理シート用排出口103aか
ら排出トレイ106上に排出され、シートが上記の後処
理搬送路101から全て排出された後、シートの後端側
から、その自重によりステープル用プレート104上に
設けられたストッパ108まで落下するようになってい
る。このとき、シートは、排出トレイ106と処理トレ
イ104との間にまたがるようにして載置される。ま
た、このときのシートのストッパ108への落下は、パ
ドラ107の矢印Z方向の回転により補助される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のシー
ト後処理装置では、ステープルモード時に、シートは排
出トレイ106と処理トレイ104とにまたがった状態
で処理されるようになっており、シートの処理を正確に
行うには、シートをストッパ108まで確実に落下させ
る必要がある。このため、図13に示すように、ステー
プル用プレート104の延長線上に、同角度あるいは同
角度に近い角度となるように排出トレイ106のシート
受け面106aを形成することが望ましい。
【0008】ところが、上記のような排出トレイ106
では、図14(a)に示すように、排出トレイ106の
シート受け面106aの揃えローラ111側部分が傾斜
しているため、オフセットモード時に、排出トレイ10
6に排出されたシートSは、その積載量が多くなれば、
そのコシの強さにより、その後端が揃えローラ111の
回動によっても揃え板112側に揃え難くなり、これに
よってシートSのスタッキング性を低下させるという問
題が生じている。
【0009】そこで、図14(b)に示す排出トレイ1
16では、シート受け面116aの揃えローラ111側
に水平部116bを形成することで、シートSのコシの
強さに関係なく、シートSの後端を揃え板112側に容
易に揃えることができるようになっている。これによっ
て、排出トレイ116に積載されたシートSのスタッキ
ング性を向上させることができる。
【0010】ところが、上記のような排出トレイ116
では、ステープルモード時に、シートSの前端側が上記
の水平部116bに垂れ下がったままの状態となり、シ
ートSがステープル用プレート104のストッパ108
まで落下し難くなるという問題が生じている。
【0011】また、上記の排出トレイ106、116の
何れの場合であっても、図15に示すように、排出トレ
イ上に排出された製本シートSは、その排出部数が多く
なると、この製本シートSのステープル処理位置Hが他
の非処理部分よりも高くなるので、この製本シートSの
高くなった部分の、揃えローラ111・111もしくは
揃えローラシャフト111aへの当接あるいは巻き込み
等により、紙詰まり等が生じる虞れがある。このため、
ステープルモード時では、一度に排出する製本シートS
の排出部数を制限する必要があり、シート後処理装置に
おる作業効率を低下させるという問題が生じている。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、オフセットモード時とステー
プルモード時とで排出トレイのシート受け面側の形状を
変えることによって、オフセットモード時の排出トレイ
上でのシートの後端揃えを確実に行うとともに、ステー
プルモード時の処理トレイ上のシートのストッパへの落
下を確実に行い、これによって、シートの後処理におけ
る作業効率を向上させるようなシート後処理装置を提供
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のシート後
処理装置は、本体装置から搬入されるシートを搬送する
後処理搬送路と、この後処理搬送路から搬出されるシー
トを非処理で排出する第一排出経路と、上記シートを所
定の処理後排出する第二排出経路と、上記第二排出経路
から搬出されるシートの排出方向上流部分を支持する処
理トレイと、上記シートの排出方向下流部分を載置する
排出トレイと、上記処理トレイ上に載置されたシートの
シート排出方向上流部分に所定の処理を行う後処理手段
とを備えたシート後処理装置において、上記排出トレイ
には、その上面に上記処理トレイの上面の延長線上の仮
想線より窪んだシート受け面と、このシート受け面の処
理トレイ側の後端側に形成された水平部と、上記シート
受け面に出没自在に設けられ、その上面が上記仮想線と
一致する位置、および上記シート受け面と一致する位置
に移動する補助トレイと、この補助トレイを駆動する補
助トレイ駆動手段とが設けられ、上記補助トレイの上面
が、処理モード時には、上記仮想線と一致する位置に来
るように、非処理モード時には、上記シート受け面と一
致する位置に来るように上記補助トレイ駆動手段を制御
する制御手段を備えていることを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載のシート後処理装置
は、請求項1記載のシート後処理装置において、上記補
助トレイが、排出された処理済みのシートの処理部分に
当接しない位置に設けられていることを特徴としてい
る。
【0015】さらに、請求項3記載のシート後処理装置
は、本体装置から搬入されるシートを搬送する後処理搬
送路と、この後処理搬送路から搬出されるシートを非処
理で排出する第一排出経路と、上記シートを所定の処理
後排出する第二排出経路と、シート排出方向下流側が上
流側よりも上方位置になるように形成され、上記第二排
出経路から搬出されるシートの排出方向上流部分を支持
する処理トレイと、上記シートの排出方向下流部分を載
置する排出トレイと、上記処理トレイ上に載置されたシ
ートのシート排出方向上流部分に所定の処理を行う後処
理手段とを備えたシート後処理装置において、上記排出
トレイには、上記処理トレイの上面の延長線からなる仮
想線より窪んだシート受け面と、このシート受け面の処
理トレイ側の後端側に形成された水平部と、上記シート
受け面に出没自在に設けられ、その上面が上記仮想線と
一致する位置、および上記シート受け面と一致する位置
に移動する補助トレイと、この補助トレイを駆動する補
助トレイ駆動手段とが設けられ、上記シート受け面に載
置された最上部のシートの上面の処理部分が、このシー
ト受け面を含む仮想平面との近傍位置に到達している状
態であるシート上面の上限位置を検知する第一シート上
限検知手段と、上記シート受け面に載置された最上部の
シートの上面の非処理部分が、このシート受け面を含む
仮想平面との近傍位置に到達している状態であるシート
上面の上限位置を検知する第二シート上限検知手段と、
上記補助トレイにより、上記の第一および第二シート上
限検知手段の検知信号が同じになるように上記補助トレ
イ駆動手段を制御する制御手段とを備えていることを特
徴としている。
【0016】
【作用】請求項1の構成によれば、制御手段は、補助ト
レイの上面が、処理モード時には、上記仮想線と一致す
る位置に来るように、非処理モード時には、上記シート
受け面と一致する位置に来るように上記補助トレイ駆動
手段を制御している。
【0017】これにより、処理モードでは、排出トレイ
のシート受け面側の形状が、処理トレイとほぼ同一の傾
斜を有するようになり、後処理搬送路から搬出されるシ
ートを確実に処理トレイのシート排出方向上流側に落下
させることができる。したがって、シートの整合にかか
る時間を低減させることができ、シートの後処理の作業
効率を向上させることができる。また、非処理モードで
は、排出トレイのシート受け面側の形状が、処理トレイ
側で水平部を有するようになり、排出トレイ上に排出さ
れたシートのコシの強さに関係なく、シート後端を容易
に揃えることができ、シートのスタッキング性を向上さ
せることができる。したがって、排出されたシートは、
使用者によるシート揃えを行うことなく、一端部が揃っ
た状態で取り出すことができるので、シートの後処理の
作業効率を向上させることができる。また、非処理モー
ドおよび処理モードにかかわらず、従来では通紙が困難
であった薄紙(60g/m2 )や厚紙(85g/m2
の通紙を可能としている。
【0018】また、請求項2の構成によれば、請求項1
の構成の作用に加えて、上記の排出トレイが、排出され
た処理済みのシートの処理部分に当接しない位置に設け
られていることで、例えば処理モードとしてステープル
モードが選択された場合、排出トレイ上に排出された処
理済みシートのステープル部分が上記の補助トレイによ
り他の部分よりも盛り上がることがなくなるので、シー
トの排出トレイへの排出、排出されたシートの端部の揃
えを容易にし、スタキング性等を良好なものとすること
ができる。
【0019】さらに、請求項3の構成によれば、制御手
段は、補助トレイにより、上記の第一および第二シート
上限検知手段の検知信号が同じになるように上記補助ト
レイ駆動手段を制御している。
【0020】これにより、例えば処理モードとしてステ
ープルモード時に、上限検知手段により同一検知信号が
出力されるように補助トレイ駆動手段を制御すれば、排
出トレイ上のシートの最上面は、常に、平坦状を保持す
ることができる。したがって、シートのステープル部分
の盛り上がりによるシート排出口での紙詰まり等のトラ
ブルを低減させることができるので、シートの後処理に
おける作業効率を向上させることができる。
【0021】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図8
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実施
例は、シート後処理装置を複写機に適用した場合につい
て示している。また、上記の複写機では、非処理モード
としてオフセットモード、処理モードとしてステープル
シングルモード、ステープルマルチモード等が設定可能
となっている。
【0022】ここで、上記のオフセットモードは、複写
機本体から搬送されてくるシートに後処理、即ちステー
プル処理を施すことなく、順次1枚ずつ排出トレイ上に
排出する処理モードであり、ステープルシングルモード
は、複写機本体から搬送されてくるシートにステープル
処理を施して1部のシートを製本した後、この製本され
たシート(以下、製本シートと称する)を排出トレイ上
に1回排出して終了する処理モードであり、ステープル
マルチモードは、複写機本体から搬送されてくるシート
にステープル処理を施して製本シートとした後、この製
本シートを排出トレイ上に排出する一連の動作を複数回
連続して行う処理モードである。尚、本実施例では、上
記オフセットモードを非処理モード、上記ステープルシ
ングルモードおよびステープルマルチモードを処理モー
ドと称して、以下に説明する。
【0023】図2に示すように、本実施例に係るシート
後処理装置41は、本体装置としての複写機本体1に設
けられている。この複写機本体1の上には、複写機本体
1の原稿台ガラス3上に原稿Mを搬送するための自動原
稿送り装置の一種であるRDH(Recirculat
ing Document Handler:循環式原
稿取り扱い装置)31が設けられている。
【0024】上記の複写機本体1は、その上端部に上記
の原稿台ガラス3が配設され、この原稿台ガラス3の下
方には、光源ランプ4、ミラー5・6・7およびレンズ
8からなる光学系9と、感光体ドラム10とが配設され
ている。このうち、光学系9は、RDH31により原稿
台ガラス3上に搬送される原稿Mに対して、光源ランプ
4からの出射光により光走査を行い、その反射光を各ミ
ラー5・6・7およびレンズ8を介して感光体ドラム1
0表面の露光ポイントAに照射することで、メインチャ
ージャ11により一様に帯電された感光体ドラム10の
表面に原稿Mの画像に対応した静電潜像を形成するよう
になっている。
【0025】また、上記の感光体ドラム10の周囲に
は、メインチャージャ11、現像装置12、転写チャー
ジャ13および剥離チャージャ14が配設され、感光体
ドラム10表面に形成された静電潜像が現像装置12に
よりトナー像として現像され、このトナー像が転写チャ
ージャ13によりシートSに転写され、このシートSが
剥離チャージャ14により感光体ドラム10から剥離さ
れるようになっている。
【0026】また、感光体ドラム10の下方には、感光
体ドラム10にシートSを搬送するためのシート搬送路
15が設けられ、このシート搬送路15の上流側には、
シートSを供給する給紙台19、給紙カセット20およ
び給紙デッキ21が配設されている。一方、シート搬送
路15の下流側には、トナー像が転写されたシートSを
搬送する搬送ベルト22と、トナー像をシートS上に定
着させる定着器23とが配設されている。
【0027】さらに、上記の定着器23の下流側には、
シートSの搬送方向をシート後処理装置41方向と再搬
送路25とに切り換えるデフレクタ24が設けられてい
る。上記の再搬送路25は、感光体ドラム10によりト
ナー像が転写されたシートSを再度感光体ドラム10に
搬送する循環経路をなすものであり、途中に中間トレイ
26が配設されて、シートSへの両面複写を可能にして
いる。
【0028】また、RDH31は、上部に原稿トレイ3
2を、この原稿トレイ32の一側部に給紙ベルト33
を、そして、原稿台ガラス3上に給紙ベルト34を有
し、これらが原稿台搬送路35によって接続されること
で循環路を形成している。そして、RDH31は、原稿
トレイ32上に積載された原稿Mを給紙ベルト33によ
り原稿台ガラス3上へ送り出し、この原稿Mを、搬送ベ
ルト34により原稿台ガラス3上の所定の位置に位置決
めすると共に、光学系9による原稿走査の終了後、原稿
トレイ32に戻すようになっている。
【0029】また、シート後処理装置41には、図1に
示すように、複写機本体1から排出されてくるシートS
を装置41内で搬送する後処理搬送路42が形成され、
この後処理搬送路42の下流側には、後処理搬送路42
から搬送されたシートSを非処理、即ちオフセットで排
出トレイ45に排出する非処理用排出経路としての非処
理用排出路43と、後処理搬送路42から搬送されたシ
ートSを処理、即ちステープル処理して排出トレイ45
に排出する処理用排出経路としての処理用排出路44と
を備えている。
【0030】上記の後処理搬送路42の上流側には、複
写機本体1から排出されたシートSの搬入口42a、シ
ートSを搬送する一対の搬送ローラ46・46が設けら
れる一方、後処理搬送路42の下流側には、シートSを
上記の非処理用排出路43あるいは処理用排出路44に
搬送する一対の搬送ローラ47・47、シートSの搬送
方向を上記の非処理用排出路43あるいは処理用排出路
44の何れかに切り換えるデフレクタ48が設けられて
いる。
【0031】上記のデフレクタ48は、回動自在に設け
られ、通常、後処理搬送路42から搬送されるシートS
を上記非処理用排出路43に搬送する位置で待機してお
り、複写機本体1により処理モード、即ちステープルモ
ードが選択された場合、矢印A方向に回動して、後処理
搬送路42から搬送されるシートSを処理用排出路44
へ搬送するようになっている。
【0032】また、上記の非処理排出路43には、シー
トSをシート後処理装置41内から排出トレイ45に排
出させる上下一対の排出ローラ49・49、非処理のシ
ートSの排出口である非処理シート用排出口43aが設
けられている。
【0033】また、上記の処理用排出路44には、後処
理搬送路42から搬送されたシートSに対して所定の処
理、例えば製本(ステープル)するために、シートSを
積載する処理用トレイとしてのステープル用プレート4
4aが設けられている。このステープル用プレート44
aは、シートSの搬送方向を前側とした場合の前端部が
後端部に対して上方位置になるように傾斜して配され、
上記の前端部はシートSの処理シート用排出口44b付
近に達している。
【0034】これによって、上記後処理搬送路42から
搬出されたシートSは、一旦、その先端側が処理シート
用排出口44bから排出トレイ45上に排出され、その
後、後処理搬送路42からシートS全体が搬出されれ
ば、その自重によりステープル用プレート44a上に設
けられたストッパ51まで落下するようになっている。
そして、ストッパ51まで落下したシートSは、排出ト
レイ45とステープル用プレート44aとにまたがるよ
うに載置される。
【0035】また、このステープル用プレート44aの
上には、パドラ50が設けられている。このバドラ50
は、その羽根部の下端部がステープル用プレート44a
の上面と当接しながらC方向に回転することで、シート
Sを、その後端部がストッパ51に当接する位置まで後
退させ、シートSのストッパ51への落下を補助するよ
うになっている。
【0036】また、このステープル用プレート44aの
上方には、ステープル用プレート44a上に積載された
シートSを幅方向に整合する幅寄せ装置52が設けられ
ている。この幅寄せ装置52は、ステープル用プレート
44aにおける幅方向の一方側に固定状態に立設された
位置決め板(図示せず)と、ステープル用プレート44
aの幅方向に駆動される幅寄せ板52aとを備えてい
る。即ち、上記の幅寄せ板52aは、幅寄せ装置52に
より、位置決め板側に移動され、これによってステープ
ル用プレート44a上に載置されたシートSを幅方向に
整合するようになっている。尚、上記幅寄せ装置52
は、後述の制御装置70により、使用されているシート
Sの幅に対応して幅寄せ板52aを駆動制御している。
【0037】また、上記幅寄せ装置52の後方位置に
は、搬送方向および幅方向に整合されたシートSの隅部
を綴じる後処理手段としてのステープラ54が設けられ
ている。
【0038】さらに、上記のステープル用プレート44
aの後部側には、シートSを排出トレイ45側に押し出
す押出し装置53が設けられている。この押出し装置5
3は、ステープル用プレート44a上のシートSを排出
トレイ45方向へ押し出すためのシート押出し部材であ
る押出し部材53aを備えている。この押出し部材53
aは、処理シート用排出口44bの近傍位置、およびス
テープラ54によるシートの処理の間退避する退避位
置、つまりステープル用プレート44aのシート排出方
向上流側に移動可能であり、後述の制御装置70によっ
て駆動制御される。
【0039】また、上記ステープル用プレート44aの
処理シート用排出口44b近傍には、揃えローラ55が
設けられており、この揃えローラ55の矢印B方向への
回動により、排出トレイ45上に排出されたシートS
は、排出トレイ45とシート後処理装置41との当接面
に形成された揃え板41a側に搬送されその端部が揃え
られる。
【0040】上記の排出トレイ45には、図3および図
4に示すように、その上面にはステープル用プレート4
4aの延長線上の仮想線よりも窪んだシート受け面45
aが形成され、このシート受け面45aの揃え板112
側には水平部45cが形成されている。
【0041】また、上記の排出トレイ45には、図3に
示すように、シート受け面45a側に穿孔45b・45
bが形成され、それぞれに出没自在な補助トレイ56・
56が設けられている。この補助トレイ56は、図4に
示すように、一端が支持軸57により排出トレイ45に
揺動自在に支持され、他端が連結部材58の一端側に接
続されている。また、上記の補助トレイ56の連結部材
58との接続部には、排出トレイ45の側面45b側に
形成された穿孔60に摺動自在なピン61が設けられて
おり、このピン61が穿孔60を摺動することにより補
助トレイ56の出没の上限位置から下限位置までの移動
を規制している。即ち、上記補助トレイ56の上面56
aの、ステープル用プレート44aの上面の延長線の仮
想線上に来る位置から排出トレイ45のシートS受け面
45a上に来る位置までの移動を規制している。
【0042】また、上記連結部材58は、支軸62を中
心に回動自在に設けられており、この支軸62にねじり
バネ63を設けて、この連結部材58が矢印D方向、即
ち、補助トレイ56の上面56aが、ステープル用プレ
ート44aの上面の延長線の仮想線上に来る位置で保持
されるように付勢している。また、この連結部材58の
他端には、ソレノイド59が接続されており、このソレ
ノイド59の駆動により付勢された連結部材58が矢印
E方向に回動される。即ち、上記ソレノイド59がON
されると、可動鉄心59aが矢印F方向に移動すること
により、上記ねじりバネ62の付勢力に抗して連結部材
58が矢印E方向に回動される。
【0043】したがって、上記の排出トレイ45は、ス
テープルモードであれば、ソレノイド59をOFFし
て、上記ねじりバネ62により、補助トレイ56の上面
56aがステープル用プレート44aの延長線の仮想線
上で保持されるようにし、一方、オフセットモードであ
れば、ソレノイド59をONして、可動鉄心59aを矢
印F方向に移動させることにより、補助トレイ56の上
面56aを排出トレイ45のシートS受け面45aに埋
没する位置に移動させ、排出トレイ45の下部に形成さ
れた水平部45cにより、シートSの後端部を揃え板4
1a側に均一に揃え得るようにしている。
【0044】また、上記の排出トレイ45は、排出トレ
イ45上に積載されたシートSに揃えローラ55が適当
に圧接するように、トレイ昇降装置64によって上下方
向に昇降するようになっている。これによって、排出ト
レイ45は、処理シート用排出口44bから排出されて
くる製本されたシートS、あるいは非処理シート用排出
口43aから排出されてくるシートSが排出トレイ45
上に積載されていく過程において、シートSを適切に支
持し得るようになっている。
【0045】また、上記の排出トレイ45では、図5に
示すように、排出された製本シートSのステープル処理
位置Hが補助トレイ56と当接しないように、補助トレ
イ56・56を製本シートSのステープル処理位置Hか
らずらして配設しており、これによって、排出トレイ4
5上に排出される製本シートSを所定部数載置した場合
であってもそのステープル処理位置H部分が盛り上がる
ことなく、製本シートSの上面を、常にフラットな状態
で保持し得るものとなっている。
【0046】また、本シート後処理装置41は、図6に
示すように、複写機本体1側の制御装置65からの入力
信号等に基づいて、ソレノイド59、揃えローラ駆動モ
ータ66、排出ローラ駆動モータ67、デフレクタ48
を駆動するデフレクタ駆動装置68、搬送ローラ駆動モ
ータ69、幅寄せ装置52、押出し装置53等の作動を
制御する制御装置70を備えている。この制御装置70
は、記憶装置、カウンタおよびタイマ等を備えたマイク
ロコンピュータによって構成され、複写機本体1におい
て設定されるオフセットモード、ステープルシングルモ
ード、ステープルマルチモード等の各処理モードに応じ
て、後述のように上記各手段を制御するようになってい
る。
【0047】上記の構成において、シート後処理装置4
1の排出トレイ45の動作について図4を参照しながら
以下に説明する。
【0048】先ず、複写機本体1によりオフセットモー
ドが設定されれば、制御装置70によりソレノイド59
がONされ、可動鉄心59aが矢印F方向に駆動する。
この動作により、矢印D方向に付勢された連結部材58
が矢印E方向に回動し、補助トレイ56は、その上面5
6aが排出トレイ45のシートS受け面45a上に来る
位置まで移動する。
【0049】そして、非処理シート用排出口43aから
順次排出されたシートSは、排出トレイ45のシート受
け面45a上で、その後端部が揃えローラ55により揃
え板41aに当接され、均一に揃えられる。その後、所
定枚数のシートSが排出されれば、コピー待機状態とな
る。
【0050】次に、上記のオフセットモードから複写機
本体1によりステープルシングルあるいはステープルマ
ルチモードが設定されれば、制御装置70によりソレノ
イド59がOFFされ、ねじりバネ62の付勢力により
可動鉄心59aが矢印G方向に移動する。この可動鉄心
59aの移動にともない、連結部材58は矢印D方向に
回動し、補助トレイ56の上面56aがステープル用プ
レート44aの延長線上、即ち、図中仮想線で示した位
置まで来て、その状態が保持される。
【0051】そして、後処理搬送路42から搬出される
シートSが、補助トレイ56とステープル用プレート4
4aとの間にまたがるように載置され、所定枚数載置さ
れた後、ステープラ54によりステープル処理が施され
る。そして、押し出し装置53により排出トレイ45に
排出される。ここで、ステープルシングルモードであれ
ば、そのままコピー待機状態となり、ステープルマルチ
モードであれば、所定の部数の製本シートSが排出され
た後、コピー待機状態となる。
【0052】以上のように、上記構成のシート後処理装
置41では、オフセットモードの時と、ステープルモー
ドの時とで、排出トレイ45のシート受け面45a側の
形状を変化させている。
【0053】これにより、オフセットモード時には、図
4に示すように、補助トレイ56の上面56aが、排出
トレイ45のシート受け面45a上に来る位置まで移動
することで、シート受け面45aの形状が水平部45c
を有するものとなる。これによって、シートSのコシの
強さに関係なく、シートSの後端を均一に揃えることが
できるので、シートSのスタッキング性を向上させるこ
とができる。
【0054】また、ステープルモード時には、補助トレ
イ56の上面56aが、ステープル用プレート44aの
延長線の仮想線上に来るように保持され、ステープ用プ
レート44aと排出トレイ45のシート受け面45a側
との傾斜角度がほぼ同じになり、後処理搬送路42から
搬出されたシートSの先端側が排出トレイ45上に垂れ
下がることなく、シートSを確実にストッパ51まで確
実に落下させることができる。
【0055】これによって、シートSのステープル用レ
ート44a上での整合不良を低減させ、これにともなう
整合作業を再び行うことなく後処理を行うことができる
ので、シートの後処理における作業効率を向上させるこ
とができる。また、非処理モードおよび処理モードにか
かわらず、従来では通紙が困難であった薄紙(60g/
2 )や厚紙(85g/m2 )の通紙を可能としてい
る。
【0056】尚、上記の補助トレイ56を駆動させる手
段として、本実施例では、ソレノイド59を使用してい
るが、これに限定することなく、例えば一般に使用され
ているモータおよび駆動ギヤ等を組み合わせた駆動手段
も使用可能である。
【0057】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図7ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。尚、説明の便宜上、前記の実施例と同一部材には
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0058】図7に示すように、本実施例に係るシート
後処理装置71は、図1に示したシート後処理装置41
の排出トレイ45に代えて、排出トレイ72を採用した
ものである。尚、他の構成は前記実施例1と同じであ
る。
【0059】上記の排出トレイ72は、図8および図9
に示すように、その上面がステープル用プレート44a
の延長線上の仮想線よりも窪んだシート受け面72aが
形成され、このシート受け面72aの揃え板41a側に
は水平部72cが形成されている。
【0060】また、上記排出トレイ72には、図8に示
すように、シートSの受け面72a側に形成された穿孔
72b・72bに、出没自在な第一および第二補助トレ
イ73a・73bからなる補助トレイ73が設けられて
いる。この補助トレイ73は、図9に示すように、一端
が支持軸74により排出トレイ72に揺動自在に支持さ
れ、他端が排出トレイ72内に設けられた偏心カム75
に当接している。
【0061】上記の補助トレイ73は、この偏心カム7
5の回動によって、その上面が、ステープル用プレート
44aの上面の延長線上の仮想線と一致する位置から、
排出トレイ72のシートS受け面72aの上面と一致す
る位置まで移動するようになっている。
【0062】また、上記の偏心カム75は、駆動手段と
してのステッピングモータ84(図12)に接続された
駆動軸76により軸支されており、これによって、偏心
カム75の回動をステップ数により駆動制御することが
できる。したがって、補助トレイ73の移動量を、後述
の制御装置85に予め記憶されたステップ数により制御
することができる。即ち、補助トレイ73の上面部が、
ステープル用プレート44aの上面の延長線上の仮想線
と一致する位置から、排出トレイ72のシートS受け面
72aの上面と一位する位置までの移動量をステップ数
により制御することができる。
【0063】尚、上記の偏心カム75およびステッピン
グモータ84は、補助トレイ73の第一および第二補助
トレイ73a・73bを別々に駆動制御するように、そ
れぞれが別々に設けられている。
【0064】また、揃えローラ55…を支持している支
持軸55a付近には、図9に示すように、排出トレイ7
2が上昇したときの上限位置、即ち排出トレイ72の上
面または、排出トレイ72上のシートSに揃えローラ5
5が適当に圧接される位置を検出するトレイ上限検知手
段としての第一および第二トレイ上限検知器77・79
が設けられている。
【0065】上記第一トレイ上限検知器77は、支持ピ
ン81を支点として揺動自在な第一アクチュエータ78
と、この揺動する第一アクチュエータ78の一端によっ
てON/OFFされる例えば光学式の第一上限スイッチ
82とを備えている。また、上記第二トレイ上限検知器
79は、上記第一トレイ上限検知器77と同様に支持ピ
ン81を支点として揺動自在に設けられた第二アクチュ
エータ80および第二上限スイッチ83とを備えてい
る。
【0066】また、上記の第一および第二アクチュエー
タ78、80の他端部には、揃えローラ55の下方に配
され、支持軸55aの外周に沿って半円の円弧上に形成
された第一当接部78aおよび第二当接部80aが形成
されている。また、第一当接部78aは、図10に示す
ように、排出されたシートSのステープル処理位置H近
傍に当接する位置に配され、第二当接部80aは、ステ
ープル処理位置H以外の部分に当接するようになってい
る。尚、第一当接部78aおよび第二当接部80aのシ
ートSへの当接面は、排出トレイ72の水平部72bか
ら同じ高さとなるように形成されており、この状態で、
上記の第一および第二上限スイッチ82、83をONす
るようになっている。
【0067】また、上記の第一上限スイッチ82は、上
記の第一補助トレイ73aに連動され、第二上限スイッ
チ83は、第二補助トレイ73bに連動されている。こ
れによって、第一および第二補助トレイ73a・73b
は、上記の第一および第二上限スイッチ82、83がそ
れぞれON状態となるように、ステッピングモータ84
により駆動される。即ち、上記の第一および第二上限ス
イッチ82、83がONされるまで第一および第二補助
トレイ73a・73bを駆動することにより、図11に
示すように、排出トレイ72上のシートSの上面を、常
にフラットな状態に保つようにしている。
【0068】また、本シート後処理装置72は、図12
に示すように、第一上限スイッチ82、第二上限スイッ
チ83、複写機本体1側の制御装置65からの入力信号
等に基づいて、第一ステッピングモータ84a、第二ス
テッピングモータ84b、揃えローラ駆動モータ66、
排出ローラ駆動モータ67等の作動を制御する制御装置
85を備えている。この制御装置86は、記憶装置、カ
ウンタおよびタイマ等を備えたマイクロコンピュータに
よって構成され、複写機本体1において設定されるオフ
セットモード、ステープルシングルモード、ステープル
マルチモード等の各処理モードに応じて、上記各手段を
制御するようになっている。
【0069】上記の構成において、シート後処理装置7
1の排出トレイ72の動作について図9ないし図11に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0070】先ず、複写機本体1によりオフセットモー
ドが設定されれば、上記の制御装置85は、予め記憶さ
れたステップ数分だけ、第一および第二ステッピングモ
ータ84a・84bを駆動させ、第一および第二偏心カ
ム75a・75bを矢印I方向に駆動させ、第一および
第二補助トレイ73a・73bを、その上面が排出トレ
イ72のシート受け面72aと一致する位置まで移動さ
せる。
【0071】次いで、非処理シート用排出口43aから
順次排出されたシートSが、排出トレイ72上に積載さ
れる。このとき、排出トレイ72は、トレイ昇降ユニッ
ト64により、シートSの上面が上記第一および第二上
限スイッチ82・83はいずれもONとなるまで移動
し、シートSの上面と揃えローラ55とが適切な圧接状
態を保持する。そして、上記の揃えローラ55により揃
え板41aまでシートSの後端を搬送し、後端部を均一
に揃える。
【0072】一方、複写機本体1によりステープルシン
グルあるいはマルチモードが設定されていれば、予め記
憶されたステップ数分だけ、第一および第二ステッピン
グモータ84a・84bを駆動し、第一および第二偏心
カム75・75を矢印J方向に駆動させ、第一および第
二補助トレイ73a・73bを、その上面がステープル
用プレート44aの上面の延長線の仮想線に一致する位
置まで移動させる。
【0073】その後、後処理搬送路42から搬出される
シートSが、補助トレイ73とステープル用プレート4
4aとの間にまたがるように載置され、所定枚数載置さ
れた後、ステープラ54によりステープル処理が施され
る。そして、押し出し装置53により排出トレイ72に
排出される。
【0074】ここで、ステープルシングルモードであれ
ば、製本シートSを一部排出した後、次のコピー動作の
待機状態となる。また、ステープルマルチモードであれ
ば、上記の動作を繰り返して、所定部数になるまで排出
トレイ72上に排出される。この排出動作の間、図11
に示すように、排出された製本シートSの上面が第一お
よび第二上限検知スイッチ82、83により検知され、
両上限スイッチ82、83がONとなるように、補助ト
レイ73を昇降させる。そして、製本シートSの上面を
フラットに保ちながら排出トレイ72をトレイ昇降ユニ
ット64により、所定部数の製本シートSが排出される
まで下降させる。
【0075】以上のように、上記構成のシート後処理装
置71では、オフセットモードの時と、ステープルモー
ドの時とで、それぞれのモードに応じて排出トレイ72
のシート受け面72a側の形状を変化させている。
【0076】これにより、オフセットモード時には、補
助トレイ73の上面が、排出トレイ72のシート受け面
72a上に来る位置で保持されるので、シート受け面7
2aの形状が水平部72cを有するものとなる。これに
よって、シートSのコシの強さに関係なく、シートSの
後端を均一に揃えることができるので、シートSのスタ
ッキング性を向上させることができる。
【0077】また、ステープルシングルおよびマルチモ
ード時には、補助トレイ73の上面部が、ステープル用
プレート44aの延長線の仮想線と一致する位置で保持
されるので、後処理搬送路42から搬出されたシートS
を、排出トレイ72側に垂れ下がることなく、ストッパ
51まで確実に落下させることができる。これによっ
て、シートSのステープル用レート44a上で整合不良
をなくし、これによる整合作業を再び行うことなく後処
理を行うことができるので、シートの後処理における作
業効率を向上させることができる。
【0078】また、上記のステープルマルチモードで
は、図10および図11に示すように、上記第一および
第二上限スイッチ82・83ともONとなるように、補
助トレイ73を駆動することで、製本シートSの上面
を、常にフラットな状態に保つようになっている。
【0079】これによって、製本シートSのステープル
処理部分84の盛り上がりの為に、製本シートSの揃え
ローラ55あるいはその支持軸55aへの当接あるいは
絡みつき等がなくなり、製本シートSのステープル部分
における盛り上がりによる積載量の制限が緩くなり、積
載量を増大させることができる。これによって、シート
Sの後処理における作業効率を向上させることができ
る。
【0080】従って、例えば2枚のシートをステープル
処理した場合、従来、100部まで積載可能であったも
のが、本シート後処理装置71では、500部まで積載
可能となった。
【0081】また、排出トレイ72上に積載された製本
シートSの上面が、ステープル用プレート44aの上面
の延長線上となる位置に常にあるので、後処理搬送路4
2から排出されるシートSをステープル用プレート44
aのストッパ51まで確実に落下させることができる。
これによって、シートの後処理における作業効率を向上
させることができる。
【0082】尚、上記の補助トレイ73の駆動手段とし
て、本実施例では、偏心カム75とステッピングモータ
84を使用しているが、これに限定するものではなく、
補助トレイ73の昇降を微細に制御し得るものであれば
良い。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明のシート後処理装置
は、以上のように、排出トレイには、その上面に処理ト
レイの上面の延長線上の仮想線より窪んだシート受け面
と、このシート受け面の処理トレイ側の後端側に形成さ
れた水平部と、上記シート受け面に出没自在に設けら
れ、その上面が上記仮想線と一致する位置、および上記
シート受け面と一致する位置に移動する補助トレイと、
この補助トレイを駆動する補助トレイ駆動手段とが設け
られ、上記補助トレイの上面が、処理モード時には、上
記仮想線と一致する位置に来るように、非処理モード時
には、上記シート受け面と一致する位置に来るように上
記補助トレイ駆動手段を制御する制御手段を備えている
構成である。
【0084】これにより、処理モードに応じて排出トレ
イのシート受け面の形状を換えることが可能となる。
【0085】それゆえ、処理モード時において、シート
を確実に処理トレイ上に排出することができるので、シ
ートの整合にかかる時間を低減させることができ、シー
トの後処理の作業効率を向上させることができる。ま
た、排出されたシートは、使用者によるシート揃えを行
うことなく、一端部が揃った状態で取り出すことができ
るので、シートの後処理の作業効率を向上させることが
できるという効果を奏する。
【0086】また、請求項2記載の発明のシート後処理
装置は、以上のように、補助トレイが、排出された処理
済みのシートの処理部分に当接しない位置に設けられて
いる構成である。
【0087】これにより、例えば処理モードとしてステ
ープルモードが選択された場合、排出トレイ上に排出さ
れた処理済みシートのステープル部分が他の部分よりも
盛り上がることがなくなるので、シートの排出トレイへ
の排出、排出されたシートの端部の揃えを容易にし、ス
タッキング性等を良好なものとすることができるという
効果を奏する。
【0088】また、請求項3記載の発明のシート後処理
装置は、以上のように、排出トレイには、処理トレイの
上面の延長線からなる仮想線より窪んだシート受け面
と、このシート受け面の処理トレイ側の後端側に形成さ
れた水平部と、上記シート受け面に出没自在に設けら
れ、その上面が上記仮想線と一致する位置、および上記
シート受け面と一致する位置に移動する補助トレイと、
この補助トレイを駆動する補助トレイ駆動手段とが設け
られ、上記シート受け面に載置された最上部のシートの
上面の処理部分が、このシート受け面を含む仮想平面と
の近傍位置に到達している状態であるシート上面の上限
位置を検知する第一シート上限検知手段と、上記シート
受け面に載置された最上部のシートの上面の非処理部分
が、このシート受け面を含む仮想平面との近傍位置に到
達している状態であるシート上面の上限位置を検知する
第二シート上限検知手段と、上記補助トレイにより、上
記の第一および第二シート上限検知手段の検知信号が同
じになるように上記補助トレイ駆動手段を制御する制御
手段とを備えている構成である。
【0089】これにより、例えば処理モードとしてステ
ープルモード時に、上限検知手段により同一検知信号が
出力されるように補助トレイ駆動手段を制御すれば、排
出トレイ上のシートの最上面を、常にフラットな状態で
保持することができる。
【0090】したがって、シートのステープル部分の盛
り上がりによるシート排出口での紙詰まり等のトラブル
を低減させることができるので、シートの後処理におけ
る作業効率を向上させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシート後処理装置の
概略構成図である。
【図2】図1に示したシート後処理装置を備えている複
写機の全体構成図である。
【図3】図1に示したシート後処理装置が備えている排
出トレイの斜視図である。
【図4】図3に示した排出トレイの概略構成図である。
【図5】図3に示した排出トレイのシート受け面に製本
シートが載置された状態を示す平面図である。
【図6】図1に示したシート後処理装置が備えている制
御装置のブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例におけるシート後処理装置
の概略構成図である。
【図8】図7に示したシート後処理装置が備えている排
出トレイの斜視図である。
【図9】図7に示したシート後処理装置の概略構成図で
ある。
【図10】図7に示したシート後処理装置において排出
されたシート束の上限検知の状態を示す説明図である。
【図11】図8に示した排出トレイにシート束が載置さ
れた状態を示す概略側面図である。
【図12】図7に示したシート後処理装置が備える制御
装置のブロック図である。
【図13】従来のシート後処理装置の概略構成図であ
る。
【図14】図13に示したシート後処理装置における異
なる形状の排出トレイ上に載置されたシートの後端揃え
の状態を示すものであって、同図(a)はステープル用
プレートとほぼ同角度の傾斜を有する排出トレイでのシ
ートの後端揃えを示す説明図であり、同図(b)シート
受け面の後端に形成された水平部を有する排出トレイで
のシートの後端揃えを示す説明図である。
【図15】図13に示したシート後処理装置において排
出されたシート束の揃えローラへの当接状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 複写機本体(本体装置) 41 シート後処理装置 42 後処理搬送路 43 第一排出路 44 第二排出路 44a ステープル用プレート(処理トレイ) 45 排出トレイ 45a シート受け面 45c 水平部 54 ステープラ(後処理手段) 56 補助トレイ 59 ソレノイド(補助トレイ駆動手段) 70 制御装置(制御手段) 71 シート後処理装置 72 排出トレイ 72a シート受け面 72c 水平部 73 補助トレイ 77 第一トレイ上限検知器(第一トレイ上限検知手
段) 78 第二トレイ上限検知器(第二トレイ上限検知手
段) 84a 第一ステッピングモータ(補助トレイ駆動手
段) 84b 第二ステッピングモータ(補助トレイ駆動手
段) 85 制御装置(制御手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体装置から搬入されるシートを搬送する
    後処理搬送路と、この後処理搬送路から搬出されるシー
    トを非処理で排出する第一排出経路と、上記シートを所
    定の処理後排出する第二排出経路と、上記第二排出経路
    から搬出されるシートの排出方向上流部分を支持する処
    理トレイと、シート排出方向下流側が上流側よりも上方
    位置になるように形成され、上記シートの排出方向下流
    部分を載置する排出トレイと、上記処理トレイ上に載置
    されたシートのシート排出方向上流部分に所定の処理を
    行う後処理手段とを備えたシート後処理装置において、 上記排出トレイには、その上面に上記処理トレイの上面
    の延長線上の仮想線より窪んだシート受け面と、 このシート受け面の処理トレイ側の後端側に形成された
    水平部と、 上記シート受け面に出没自在に設けられ、その上面が上
    記仮想線と一致する位置、および上記シート受け面と一
    致する位置に移動する補助トレイと、 この補助トレイを駆動する補助トレイ駆動手段とが設け
    られ、 上記補助トレイの上面が、処理モード時には、上記仮想
    線と一致する位置に来るように、非処理モード時には、
    上記シート受け面と一致する位置に来るように上記補助
    トレイ駆動手段を制御する制御手段を備えていることを
    特徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】上記補助トレイが、排出された処理済みの
    シートの処理部分に当接しない位置に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート後処理装置。
  3. 【請求項3】本体装置から搬入されるシートを搬送する
    後処理搬送路と、この後処理搬送路から搬出されるシー
    トを非処理で排出する第一排出経路と、上記シートを所
    定の処理後排出する第二排出経路と、上記第二排出経路
    から搬出されるシートの排出方向上流部分を支持する処
    理トレイと、上記シートの排出方向下流部分を載置する
    排出トレイと、上記処理トレイ上に載置されたシートの
    シート排出方向上流部分に所定の処理を行う後処理手段
    とを備えたシート後処理装置において、 上記排出トレイには、上記処理トレイの上面の延長線か
    らなる仮想線より窪んだシート受け面と、 このシート受け面の処理トレイ側の後端側に形成された
    水平部と、 上記シート受け面に出没自在に設けられ、その上面が上
    記仮想線と一致する位置、および上記シート受け面と一
    致する位置に移動する補助トレイと、 この補助トレイを駆動する補助トレイ駆動手段とが設け
    られ、 上記シート受け面に載置された最上部のシートの上面の
    処理部分が、このシート受け面を含む仮想平面との近傍
    位置に到達している状態である排出トレイの上限位置を
    検知する第一トレイ上限検知手段と、 上記シート受け面に載置された最上部のシートの上面の
    非処理部分が、このシート受け面を含む仮想平面との近
    傍位置に到達している状態である排出トレイの上限位置
    を検知する第二トレイ上限検知手段と、 上記補助トレイにより、上記の第一および第二シート上
    限検知手段の検知信号が同じになるように上記補助トレ
    イ駆動手段を制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とするシート後処理装置。
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