JPH0596440U - 自動車用エンジンの騒音低減構造 - Google Patents

自動車用エンジンの騒音低減構造

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JPH0596440U
JPH0596440U JP3748392U JP3748392U JPH0596440U JP H0596440 U JPH0596440 U JP H0596440U JP 3748392 U JP3748392 U JP 3748392U JP 3748392 U JP3748392 U JP 3748392U JP H0596440 U JPH0596440 U JP H0596440U
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damping
noise reduction
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vibration
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】自動車用エンジンのカバー類に貼付けることで
高い制振効果を得ることができる自動車用エンジンの騒
音低減構造を提供する。 【構成】カバー３に取付ける制振材４ａ，４ｂは、ダン
ピングシートと、これを拘束する拘束板に樹脂層を挟ん
だ制振鋼板を使用した構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用エンジンに取付けるカバーの騒音低減構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両の高速化、高出力化に伴い騒音が問題となり、その対応として、例えばエ ンジンの騒音源の一つとなるフロントカバーやロッカーカバー等の制振材として 、例えば、図５〜図８に示すエンジンのフロントカバーに接着する制振材Ｓ１、 Ｓ２のようにゴムや樹脂等で構成されたダンピングシート１２ａ、１２ｂをそれ らのカバーの表面に粘着シート１４ａ、１４ｂで接着し、さらに拘束板１３ａ、 １３ｂを重ねることにより制振効果を上げる技術は知られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、昨今の騒音低減に対する社会的要求は高く、例えば上記の技術 で得られる制振効果では不十分になっている。
【０００４】 また、本出願人による実開昭６４−５１７３８号公報があるが、例えばエンジ ンのシリンダブロックから出る騒音を低減するために空気層を作るカバーを取付 ける技術で、カバーの制振技術ではない。
【０００５】 したがって、本考案は、自動車用エンジンのカバー類に接着することで高い制 振効果を得ることができる自動車用エンジンの騒音低減構造を提供することを目 的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、自動車用エンジンに取付けるカバーの騒音低減構造において 、カバーに取付ける制振材のダンピングシートを拘束する拘束板に制振鋼板を使 用している。
【０００７】
【好ましい実施の態様】
エンジンのカバー類で特にアルミニウム製のカバーに適用する場合に都合がよ い。
【０００８】
【作用】
上記のように構成された自動車用エンジンの騒音低減構造において、カバーの 曲げ振動に伴う粘弾性高分子材量（例えばゴム）で構成されたダンピングシート の“ずり変形”により騒音を発生する部材（例えばカバー）自身の振動エネルギ を吸収して熱エネルギに変換し、振動速度或いは振動振幅を減衰させる事により 騒音を低減している。
【０００９】 この場合、従来構造では拘束板自身の振動が問題となったが、本願では拘束板 に上記の作用を有する制振鋼板を使用しているので相乗効果が得られる。
【００１０】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明する。
【００１１】 図１において、エンジンのシリンダブロック１にはギヤケース２が取付けられ 、そのギヤケース２にはアルミニュウム鋳物のフロントカバー３が取付けられて いる。
【００１２】 また、そのフロントカバー３の外側には、図２をも参照して、粘弾性高分子材 でシート状に形成されたダンピングシート５と鋼板６ａ、６ｂで樹脂層６ｃ（ダ ンピング材）を挟んで構成された制振鋼板６を使用した拘束板とで構成された制 振材４ａ、４ｂがフロントカバー３の外側の３ａ、３ｂの位置に接着されている 。
【００１３】 したがって、図３に示すように、フロントカバー３がエンジンの運転により加 振された場合、Ａで示すとおり曲げ振動を起こし、それにともないダンピングシ ート５が“ずり変形”を起こしフロントカバー３の振動エネルギが吸収され振動 振幅或いは振動速度が減衰される。
【００１４】 そして、同時に制振鋼板で形成された拘束板６は、それ自体が振動を減衰する 作用を有するので、上記のダンピングシート５との相乗効果でより大きな騒音低 減効果が得られる。
【００１５】 図４は、本考案の別の実施例を示し、図示しないシルンダヘッドの動弁装置を カバーするアルミダイキャスト製のロッカカバー９の外側には、ダンピングシー トと制振鋼板とで構成された制振材１０ａ、１０ｂ、１０ｃが、それぞれ接着さ れている。
【００１６】 したがって、上記の実施例と同様な騒音低減効果が得られ、拘束板を介してボ ルト締めしていた従来の構造に比して簡単であり、かつオイル漏れ等の問題がで る心配がない。
【００１７】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、エンジンのカバー類、特 にアルミニューム製のカバーの表面に接着すれば、従来以上の騒音低減効果が得 られる。また、取付けが簡単で作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例を示すフロントカバーの分解
斜視図。
【図２】図１のダンピングシート、拘束板の構成を示す
断面図。
【図３】騒音低減の作用を説明する図。
【図４】本考案のべつの実施例を示す図。
【図５】従来の技術を示すフロントカバーの制振材の平
面図。
【図６】図５の側断面図。
【図７】従来の別の技術を示すフロントカバーの制振材
の平面図。
【図８】図７の側断面図
【符号の説明】
１…シリンダブロック ２…ギヤケース ３…フロントカバー ４ａ、４ｂ、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ…制振材 ５…ダンピングシート ６…拘束板 ９…ロッカカバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車用エンジンに取付けるカバーの騒
    音低減構造において、カバーに取付ける制振材のダンピ
    ングシートを拘束する拘束板に制振鋼板を使用したこと
    を特徴とする自動者用エンジンの騒音低減構造。
JP1992037483U 1992-06-04 1992-06-04 自動車用エンジンの騒音低減構造 Expired - Lifetime JP2568759Y2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57193946U (ja) * 1981-06-02 1982-12-08
JPS6443478U (ja) * 1987-09-05 1989-03-15
JPH02103156U (ja) * 1989-01-31 1990-08-16
JPH0421730U (ja) * 1990-06-14 1992-02-24

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0421730U (ja) * 1990-06-14 1992-02-24

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