JPH0595485U - 垂直全回転釜の内釜 - Google Patents
垂直全回転釜の内釜Info
- Publication number
- JPH0595485U JPH0595485U JP4107292U JP4107292U JPH0595485U JP H0595485 U JPH0595485 U JP H0595485U JP 4107292 U JP4107292 U JP 4107292U JP 4107292 U JP4107292 U JP 4107292U JP H0595485 U JPH0595485 U JP H0595485U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread
- lower thread
- hook
- pin
- passage groove
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 自動糸切りミシンにおいて糸切り作用終了
後、次の縫製に対し縫目を形成するため、下糸を弛ませ
た後内釜の釜止め片係止溝から約35mmのところで下
糸を切断するが、本考案はこの弛んだ下糸の先端部が釜
止め片係止溝より離脱するのを防止して、下糸が外釜と
内釜との間の摺動面に喰込むために発生する糸噛みを防
止する。 【構成】 下糸通路溝7の下壁9に、鋼製等の硬質で且
つ表面が円滑に仕上げられたピン10を直立状態且つ下
糸通路溝の側壁11との間に下糸が充分な余裕を持って
通過できる隙間X及び上壁8との間に下糸の直径寸法よ
り僅かに小なる隙間Yを持つように植え込んだ。又、ピ
ンの先端には下糸を所定位置に導入し易いように傾斜角
をつけた。
後、次の縫製に対し縫目を形成するため、下糸を弛ませ
た後内釜の釜止め片係止溝から約35mmのところで下
糸を切断するが、本考案はこの弛んだ下糸の先端部が釜
止め片係止溝より離脱するのを防止して、下糸が外釜と
内釜との間の摺動面に喰込むために発生する糸噛みを防
止する。 【構成】 下糸通路溝7の下壁9に、鋼製等の硬質で且
つ表面が円滑に仕上げられたピン10を直立状態且つ下
糸通路溝の側壁11との間に下糸が充分な余裕を持って
通過できる隙間X及び上壁8との間に下糸の直径寸法よ
り僅かに小なる隙間Yを持つように植え込んだ。又、ピ
ンの先端には下糸を所定位置に導入し易いように傾斜角
をつけた。
Description
【0001】
本考案はミシンの全回転釜の内釜に関するものであり、詳しくはボビンケース より引き出された下糸が通過する釜止め片係止溝の側壁に設けられた下糸通路溝 の改良に関するものである。
【0002】
近年全回転ミシン、特に工業用ミシンは、自動糸切り装置を備えたものが多い 。この種のミシンは糸切り作用終了後、次の縫製に対し縫目を形成するため下糸 を弛ませた後、内釜の釜止め片係止溝から約35mmのところで下糸を切断する 。其の際前記弛んだ下糸が釜止め片係止溝より離脱して、これが外釜と内釜の間 の摺動面に喰い込み糸噛みがしばしば発生し縫製作業が停止することとなり、時 間的ロスとなる。これを防止するため従来より前記内釜の釜止め片係止溝の側壁 に図3に示すようなコの字形の下糸通路溝を設けて下糸を保持して下糸の離脱を 防止している。しかしながら最近の縫製作業においては糸の材質及び形態の多様 化、ミシンの高速化等縫製条件の変化が広く前記コの字形の下糸通路溝のみでは 対応が難しく、種々の考案が発表されている。例えば、実公49−17548、 実公49−17549、実公60−38471、実開56−175956等があ るが何れも作用の不完全又は加工困難によるコスト高等により実施が難しく、こ れに対応した完全且つ安価な釜の開発が望まれていた。
【0003】
下糸の下糸通路溝からの離脱を防止するため下糸通路溝の下壁に鋼製等の硬質 のピンを直立状態且つ上壁との間に下糸の直径寸法より僅かに小なる寸法の隙間 を持つように植え込み、下糸が下糸通路溝から離脱することを防止する。
【0004】
以下図面によって本考案の一実施例を説明する。 1は内釜であり外周には内釜軌帯2があり、これが外釜(図示せず)のカップ 状内周に有する外釜軌帯溝に回転自在に嵌合している。外釜はミシン駆動軸によ り図2において紙面に向かって反時計方向に回転する。内釜1には釜止め片係止 溝3がありこれにミシン本体に固定された釜止め片(図示せず)が挿入されてい るため内釜は回転せず、外釜のみが回転する構成になっている。内釜1には下糸 5を捲回したボビンを回転自在に装着したボビンケース4が内蔵され、これの外 壁の糸穴(図示せず)より引き出された下糸5がボビンケースの外周に設けられ た糸調子バネ6の先端より引き出されている。外釜の外周には針(図示せず)の 下降端からの上昇時に針先端に形成される上糸ループ(図示せず)を捕捉する剣 先(図示せず)があり、この上糸と前記下糸5とが絡み合い縫目が形成される。 従来、自動糸切りミシンにおいては糸調子バネ6の先端より引き出された下糸 5は図3の如く釜止め片係止溝3の側壁8に設けられたコの字形の下糸通路溝7 に保持され糸噛みの防止を行っていた。 本考案は前記構成の不完全性を解決するため図1(A)、(B)に示す如く下 糸5の下糸通路溝7の下壁9に鋼製等の硬質で且つ表面が円滑に仕上げられた直 径約1mmのピン10を直立状態且つ下糸通路溝の側壁11との間に下糸5が充 分な余裕を持って通過できる1mm乃至1.5mmの隙間X及び上壁8との間に 下糸の直径寸法より僅かに小なる寸法0.2mm乃至1mmの隙間Yを持つよう にカシメ、鑞付け、溶着或いは接着等により植え込み、下糸5が下糸通路溝7か ら離脱することを防止する。又、ピン11の先端には、下糸5を所定の位置、即 ち、下糸通路溝7の上壁8、側壁11、下面12及びピン10で囲まれた空間1 3に通し易くするために当該ピンの下糸通路溝(7)の外側根元から下糸通路溝 の内側先端に向かって傾斜角Zを付けた。
【0005】
本考案により、 (1)従来の考案が全て肉薄の下糸通路溝の上壁を加工するため加工困難であ るのに対して本考案は肉厚の下壁を利用して加工するため加工が容易とな りコスト高にならない。 (2)表面が円滑に仕上げられたピンとの接触であるから他の改善案に比べて 下糸の通過抵抗が少ない。 (3)端面に傾斜角が付いているので下糸のセッチングが他の改善案に比べて 容易である。
【図1】(A)は本考案による内釜とボビンケースの組
立図であり下糸の経路も示す。 (B)は(A)のA−Bにおける部分断面図である。
立図であり下糸の経路も示す。 (B)は(A)のA−Bにおける部分断面図である。
【図2】従来形式の内釜とボビンケースの組立図であ
る。
る。
【図3】図2のA−Bにおける部分断面図である。
1 内釜 2 軌帯 3 釜止め片係止溝 4 ボビンケース 5 下糸 7 下糸通路溝 11 ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 内釜の停止を保持させるための釜止め片
係止溝の側壁にコの字形の下糸通路溝(7)を有する全
回転釜の内釜において、下糸通路溝(7)の下壁(9)
に、鋼製等の硬質で且つ表面が円滑に仕上げられた直径
約1mmのピン(10)を直立状態且つ下糸通路溝の側
壁(11)との間に下糸が充分な余裕を持って通過でき
る隙間(X)及び上壁(8)との間に下糸の直径寸法よ
り僅かに小なる隙間(Y)を持つようにカシメ、鑞付
け、溶着或いは接着等により植え込んだことを特徴とし
た全回転釜の内釜。 - 【請求項2】 請求項1ピン(10)において当該ピン
の下糸通路溝(7)の外側根元から下糸通路溝の内側先
端に向かって傾斜面を付けたことを特徴とした全回転釜
の内釜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107292U JPH0595485U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 垂直全回転釜の内釜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107292U JPH0595485U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 垂直全回転釜の内釜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595485U true JPH0595485U (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=12598245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107292U Pending JPH0595485U (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 垂直全回転釜の内釜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0595485U (ja) |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4107292U patent/JPH0595485U/ja active Pending
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