JPH0593973U - 自動車用カップホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用カップホルダーにおいて、夜間等で
もカップホルダーを見えやすくする。 【構成】 ベース１にヒンジ止めしたカップホルダーア
ーム２をロックボタン６で下揺動位置にロックすると共
に、ロックボタン６の操作でカップホルダーアーム２の
ロックを解除し、カップホルダーアーム２をスプリング
５の付勢力で上揺動位置に上揺動（ポップアップ）させ
る。照明光を導光部材１６を介してロックボタン６に導
入し、ロックボタン６及び該ロックボタン６でロックさ
れたカップホルダーアーム２を発光させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用カップホルダーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車の車室内のダッシュボードやセンターコンソール等に、カップホ ルダーが格納可能に設けられたものがある。また、ダッシュボードのパネルの上 に載置するタイプのカップホルダーもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のカップホルダーでは、夜間等では車室内が非常に暗いこ とから、カップホルダーが見えにくいことが多く、カップホルダーにカップを置 いたり、置いたカップを取り出すのが困難であるという問題がある。

【０００４】 そこで、本考案の目的は、夜間等でもカップホルダーが見えやすい自動車用カ ップホルダーを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、車室内のパネル等の上に載置可能なベ ースと、該ベースに後端部がヒンジ止めされ、先端部にカップを上方から嵌め入 れ可能なリング部を有し、該リング部が上記ベースに接近する下揺動位置と、上 記ベースの上方へ斜めに揺動する上揺動位置とに上下揺動可能なカップホルダー アームと、該カップホルダーアームを上揺動位置に付勢するスプリングと、上記 カップホルダーアームを下揺動位置にロックするロックボタンとを備え、上記ロ ックボタンとカップホルダーアームが、透光性の合成樹脂で成形され、上記ベー ス内に、上記ロックボタンに照明光を導入する導光部材が設けられていることを 特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、ベースにヒンジ止めしたカップホルダーアームをロックボタ ンで下揺動位置にロックすると共に、ロックボタンの操作でカップホルダーアー ムのロックを解除すると、カップホルダーアームがスプリングの付勢力で上揺動 位置に上揺動（ポップアップ）する。そして、カップホルダーアームのリング部 に上方からカップを嵌め入れると、カップの底部がベースで保持され、カップの 側部がリング部で保持される。

【０００７】 また、夜間等には、照明光を導光部材を介してロックボタンに導入すると、ロ ックボタン及び該ロックボタンでロックされたカップホルダーアームが発光して 、カップホルダーが見えやすくなると共に、ライトアップされるようになる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 図１及び図２に示すように、自動車用カップホルダーは、長方形状の合成樹脂 製ベース１と、該ベース１の上に互い違いに配置された曲玉形状の一対のカップ ホルダーアーム２，２とを備えている。図１は、一方のカップホルダーアーム２ が上揺動（ポップアップ）位置の状態であり、図２は、両方のカップホルダーア ーム２，２が下揺動位置の状態である。上記各カップホルダーアーム２は、透光 性合成樹脂で成形されている。

【０００９】 図３に詳細に示すように、上記ベース１の上面には、下揺動位置の各カップホ ルダーアーム２が嵌入するアーム凹部１ａ，１ａがそれぞれ形成されていて、各 カップホルダーアーム２の下揺動位置では、各カップホルダーアーム２の上面が 上記ベース１の上面と面一になっている。上記ベース１及び下揺動位置の各カッ プホルダーアーム２の上面は、ベース１の長手方向及び幅方向ともに連続する緩 い曲面に形成されていて、デザイン的な丸みを与えている。

【００１０】 図３〜図５に示すように、上記各カップホルダーアーム２は、先端部に、カッ プ３を上方から嵌め入れ可能なリング部２ａを有し、後端部には、下向きのヒン ジ部２ｂを有している。

【００１１】 上記ベース１のアーム凹部１ａには、上記カップホルダーアーム２のリング部 ２ａに対向して、カップ３の底部を保持するカップ凹部１ｂが形成されると共に 、上記ヒンジ部２ｂを嵌入するヒンジ凹部１ｃが形成されている。

【００１２】 上記カップホルダーアーム２のヒンジ部２ｂは、上記ベース１のヒンジ凹部１ ｃに嵌入されて、該ヒンジ凹部１ｃ及びヒンジ部２ｂを貫通するヒンジピン４で ヒンジ止めされ、図４に実線で示す下揺動位置と、二点鎖線で示す斜めの上揺動 位置とに上下揺動自在に支持されている。

【００１３】 上記ヒンジピン４には、ワイヤースプリング５が巻装され、該ワイヤースプリ ング５で上記カップホルダーアーム２が上揺動方向に付勢された状態で、該カッ プホルダーアーム２の後端部２ｃが上記ベース１の上面に当接して、上揺動位置 に保持される。

【００１４】 図６〜図８に示すように、上記各カップホルダーアーム２のリング部２ａが位 置するベース１の角部１ｄ，１ｄには、三日月形状の透光性合成樹脂製のロック ボタン６がそれぞれ配置され、該ロックボタン６には、下向きのヒンジ部６ａを 有している。

【００１５】 上記ベース１の角部１ｄには、上記ロックボタン６のヒンジ部６ａを嵌入する スリット穴１ｅが形成され、該スリット穴１ｅにヒンジ部６ａを嵌入して、ベー ス１内でヒンジピン７によりヒンジ止めするとと共に、該ヒンジピン７に巻装し たワイヤースプリング８で、上記ロックボタン６をロック方向に付勢する。

【００１６】 上記ロックボタン６は、ロック位置で上記カップホルダーアーム２のリング部 ２ａに係合して、該カップホルダーアーム２を下揺動位置にロックする（図８の 実線参照）。そして、上記ロックボタン６をアンロック位置にプッシュ操作する と（図８の二点鎖線参照）、リング部２ａの係合が外れてロックを解除する。こ のロック解除により、上記カップホルダーアーム２は、ワイヤースプリング８の 付勢力で上揺動位置に上揺動（ポップアップ）する。

【００１７】 上記ロックボタン６がカップホルダーアーム２のリング部２ａを係合している と、いずれも透光性合成樹脂製であるから、ロックボタン６とカップホルダーア ーム２が光学的に連結されることになる。

【００１８】 図９〜図１１に示すように、上記カップホルダーアーム２のリング部２ａの下 面には、該リング部２ａの内曲率と同曲率の内周面を有する曲玉状のアジャスタ ー１０がピン１１で半径方向に揺動自在に取付けられると共に、上記リング部２ ａの上面には、上記ピン１１に固定したノブ１２が取付けられている。

【００１９】 そして、上記ノブ１２を揺動操作すると、上記アジャスター１０が図１１に二 点鎖線で示す大径位置と、実線で示す小径位置とに揺動して、カップ３の外径に 応じてリング部２ａの口径を可変できるようになっている。

【００２０】 上記ノブ１２の揺動操作にフリクションを与えるために、ノブ１２の下面に凹 ダボ（図示しない。）を設け、上記リング部２ａの上面に、大径位置と小径位置 に対応する凸ダボ２ｄ，２ｅを設ける。

【００２１】 上記構成の自動車用カップホルダーは、車室内のダッシュボードやセンターコ ンソール等に載置できる他、ベース１の外形状を、図１２に示す車室内のアッシ ュトレイ（灰皿）１４の内形状に合わせると、アッシュトレイ１４に組込むこと ができる。

【００２２】 この場合、アッシュトレイ１４に照明部１４ａが設けられているタイプであれ ば、図１３に示すように、該照明部１４ａから上記ベース１の各ロックボタン６ に照明光を導入するための透光性合成樹脂製の導光部材１６をベース１の内部に 組込む。これにより、照明部１４ａの照明光が導光部材１６を介して各ロックボ タン６に導入され、各ロックボタン６が発光するようになる。また、各ロックボ タン６に光学的に連結された各カップホルダーアーム２にも照明光が導入され、 各カップホルダーアーム２も発光する。

【００２３】 上記アッシュトレイ１４に照明部１４ａが設けられていないタイプであれば、 図１４に示すように、導光部材１６に照明ランプ１５を組み込めば、同様にロッ クボタン６等を発光させることができる。

【００２４】 上記自動車用カップホルダーを、車室内のダッシュボード等に載置する場合に は、上記照明ランプ１５を、自動車のライトを点灯させる回路に接続すれば良い 。

【００２５】 上記構成であれば、今、各カップホルダーアーム２がロックボタン６で下揺動 位置にロックされているとする。

【００２６】 使用時に、一方のロックボタン６をプッシュ操作すると、ロックが解除されて 、一方のカップホルダーアーム２がワイヤースプリング５の付勢力で上揺動位置 に上揺動（ポップアップ）する。同様に、他方のロックボタン６をプッシュ操作 すると、他方のカップホルダーアーム２も上揺動（ポップアップ）する。

【００２７】 そして、上揺動位置の各カップホルダーアーム２のリング部２ａにカップ３を 嵌め入れると、カップ３の底部がベース１のカップ凹部１ｂで保持され、カップ ３の側部がリング部２ａで保持される。

【００２８】 不使用時には、各カップホルダーアーム２のリング部２ａを下方へ押し下げる と、リング部２ａがロックボタン６をアンロック方向へ揺動させ、その後、該ロ ックボタン６がリング部２ａに乗り上げると、ワイヤースプリング８の付勢力で ロック方向に揺動してリング部２ａに係合し、カップホルダーアーム２が下揺動 位置にロックされる。

【００２９】 一方、カップホルダーアーム２がロックボタン６で下揺動位置にロックされて いる場合、夜間等に、照明部１４ａまたは照明ランプ１５の照明光を、導光部材 １６を介してロックボタン６に導入すると、ロックボタン６が発光する。また、 ロックボタン６と光学的に連結されているカップホルダーアーム２にも照明光が 導入されて、カップホルダーアーム２も発光する。このように、ロックボタン６ 及びカップホルダーアーム２が発光することにより、カップホルダーが見えやす くなる。また、上記発光により、カップホルダーがライトアップされるようにな る。

【００３０】

【考案の効果】

以上の説明からも明らかなように、本考案の自動車用カップホルダーは、ベー スにヒンジ止めしたカップホルダーアームをロックボタンで下揺動位置にロック すると共に、ロックボタンの操作でカップホルダーアームのロックを解除したと き、カップホルダーアームをスプリングの付勢力で上揺動位置に上揺動（ポップ アップ）させるようにしたものである。したがって、カップホルダーアームのリ ング部に上方からカップを嵌め入れると、カップの底部がベースで保持され、カ ップの側部がリング部で保持されるようになる。

【００３１】 また、夜間等に、照明光を導光部材を介してロックボタンに導入すると、ロッ クボタン及び該ロックボタンでロックされたカップホルダーアームが発光して、 カップホルダーが見えやすくなると共に、ライトアップされるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のカップホルダーの使用時の斜視図

【図２】 図１の不使用時の斜視図

【図３】 カップホルダーアームの斜視図

【図４】 カップホルダーの側面断面図

【図５】 図４のＡ−Ａ線断面図

【図６】 ロックボタンの斜視図

【図７】 ロックボタンのプッシュ操作時の斜視図

【図８】 ロックボタンのロック時に側面図

【図９】 アジャスターを有するカップホルダーアー
ムの斜視図

【図１０】 図９の分解斜視図

【図１１】 リング部の正面図

【図１２】 アッシュトレイの斜視図

【図１３】 導光部材とロックボタンとの関係を示す斜
視図

【図１４】 照明ランプを有する導光部材の斜視図

【符号の説明】

１…ベース、２…カップホルダーアーム、２ａ…リング
部、３…カップ、５…ワイヤースプリング、６…ロック
ボタン、１４…アッシュトレイ、１４ａ…照明部、１５
…照明ランプ、１６…導光部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車室内のパネル等の上に載置可能なベー
   スと、該ベースに後端部がヒンジ止めされ、先端部にカ
   ップを上方から嵌め入れ可能なリング部を有し、該リン
   グ部が上記ベースに接近する下揺動位置と、上記ベース
   の上方へ斜めに揺動する上揺動位置とに上下揺動可能な
   カップホルダーアームと、該カップホルダーアームを上
   揺動位置に付勢するスプリングと、上記カップホルダー
   アームを下揺動位置にロックするロックボタンとを備
   え、上記ロックボタンとカップホルダーアームが、透光
   性の合成樹脂で成形され、上記ベース内に、上記ロック
   ボタンに照明光を導入する導光部材が設けられているこ
   とを特徴とする自動車用カップホルダー。