JPH068768A - 乗物用カップホルダ装置 - Google Patents

乗物用カップホルダ装置

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JPH068768A
JPH068768A JP16742992A JP16742992A JPH068768A JP H068768 A JPH068768 A JP H068768A JP 16742992 A JP16742992 A JP 16742992A JP 16742992 A JP16742992 A JP 16742992A JP H068768 A JPH068768 A JP H068768A
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貴司 竹内
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稔 満多野
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    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/10Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で且つ容器のサイズに応じた確実
な保持を行うことができる乗物用カップホルダ装置を提
供するものである。 【構成】 第2ホルダ片30は第3付勢手段により上昇
している状態では、その一部74がホルダベース29又
は第1ホルダ片28に設定した第1垂直面71に当接し
て一定角度拡開した第1拡開状態となるため、その拡開
角度に応じた容器を保持できる。そして、その第1拡開
状態では保持できない大きなサイズの容器を第2ホルダ
片30の上に載せると、今度は第2ホルダ片30が第3
付勢手段に抗して下降し、第2ホルダ片30の一部74
が今度は前記第1垂直面71よりも内側に段差状態で設
定された第2垂直面72に当接して、前記第1拡開状態
よりも広角度の第2拡開状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は乗物用カップホルダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乗物用カップホルダ装置として
は、図9及び図10に示されるようなものがある(実開
平2−109740号公報参照)。
【0003】センタコンソール1にはシフトレバー2が
備えられており、その前方には小物入れ用の凹部3が設
けられている。また、センタコンソール1の前側は立上
がり部4となっており、この立上がり部4の車室内(乗
員室内)R側の面には、上から順に、小物入れ5、カッ
プホルダ装置6、灰皿7が備えられている。カップホル
ダ装置6は、開口8を車室内R側へ臨ませた状態で立上
がり部4内に形成された収納部9と、この収納部9内に
前後スライド自在に収納された断面上向きコ字形状のホ
ルダベース10と、このホルダベース10に基端部11
aを中心にして各々左右へ開き回動自在に取付けられた
左右一対のホルダ本体11と、から主に構成されてい
る。各ホルダ本体11の各基端部11aの周縁は互いに
噛み合い状態となったギア歯となっており、各ホルダ本
体11が左右両側へ同じ角度で開くようになっている。
更に、一方のホルダ本体11とホルダベース10との間
には、各ホルダ本体11を外側方向へ付勢するためのス
プリング12が設けられている。前記のように各基端部
11aは噛み合い状態となっているため、このスプリン
グ12の付勢力は他方のホルダ本体11へも及ぶように
なっている。
【0004】ホルダ本体11の先端には不使用時の外観
性を考慮して前面フランジ13が形成してある。すなわ
ち、不使用時、ホルダ本体11を収納部9内へ収納した
時に、この前面フランジ13が収納部9の開口8を覆う
ようになっている。
【0005】使用時に、ホルダベース10を手前の車室
内R側へ引出すと、スプリング12の付勢力により、両
ホルダ本体11が左右へ拡開して上から見てV字状にな
り、ホルダ本体11の先端にある受部14が、収納部9
の開口8よりも外側にそれぞれ位置する。そして、この
受部14に缶等の容器Cを載せ、カップホルダとして利
用する。このように、各ホルダ本体11を上から見てV
字状に拡開し、両ホルダ本体11の間に空きスペースを
確保したのは、シフトレバー2との干渉を回避するため
と、カップホルダ装置6の真下にある灰皿7の使用を可
能にするためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカップホルダ装置6にあっては、使用位置に
引き出すと同時に、ホルダ本体11を必ず左右両側へ拡
開させないと、シフトレバー2との干渉問題等を起こす
おそれがあるため、ホルダ本体11を左右へ拡開させる
ためのギヤ歯付きの基端部11aやスプリング12等の
構造がどうしても不可欠となり、装置自体の全体的構造
がどうしても複雑化せざるを得ない。
【0007】しかも、ホルダ本体11のホルダベース1
0に対する付け根部分である基端部11aが、回動支点
となっているため、両方のホルダ本体11のホルダベー
ス10に対する取付強度が低く、容器Cの保持が不安定
になるおそれもある。
【0008】更に、受部14の径が決められているた
め、この受部14の径に合致したサイズの容器Cは確実
に保持できるが、この受部14とサイズが合わない容器
Cを保持する場合は、容器Cが受部14内でがたついた
りして不安定になる。
【0009】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、構造が簡単で且つ容器のサイズ
に応じた確実な保持を行うことができる乗物用カップホ
ルダ装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗物用カ
ップホルダ装置は、上記の目的を達成するために、開口
を乗員室内側へ臨ませた状態で乗物に固定されたケース
と、ケース奥の格納位置からケース開口側の使用位置ま
で水平移動可能な状態で前記ケース内にそれぞれ設けら
れた左右一対のホルダベースと、格納位置にあるホルダ
ベースを常時ケース開口部側へ向けて付勢する第1付勢
手段と、使用位置でケース開口から乗員室内側に突出し
且つ外側端に容器の側面の一部を支持する第1湾曲縁が
形成され、各ホルダベースの開口側端部でホルダベース
の内側端部から離間した位置に各々一体的に取付けられ
た第1ホルダ片と、ホルダベース又は第1ホルダ片に設
定した回動支点に上下動且つ水平回動自在に取付けられ
ると共に、内側端に第1湾曲縁と共働してカップ等の側
面を支持する第2湾曲縁が形成され、使用位置では上昇
時ホルダベース又は第1ホルダ片に設定した第1垂直面
に一部が当接してケース開口よりも外側へ一定角度拡開
した第1拡開状態になると共に下降時前記第1垂直面よ
りも内側の位置に段差状態で設定された第2垂直面に一
部が当接して前記第1拡開状態よりも広角度の第2拡開
状態になり、格納位置ではケース開口の内側で第1ホル
ダ片と上下方向で重合状態となる第2ホルダ片と、第2
ホルダ片をケース開口よりも外側へ拡開させる方向に付
勢させる第2付勢手段と、第2ホルダ片を上方へ向けて
付勢する第3付勢手段と、前記第1付勢手段より強い力
で前記ホルダベースのケース開口側への水平移動を阻止
すると共に解除手段により該阻止を解除し得るロック手
段と、より構成されて成るものである。
【0011】ここで、「乗物」とは、自動車、鉄道車
両、船舶、飛行機その他でも良い。そして、「乗物に固
定された」とは、乗物自体(自動車であれば車体)に固
定される場合と、乗物に組付けられている装備品(自動
車であればインストルメントパネルやシートなど)に固
定される場合の、両方を意味している。また、「水平」
とは、厳密な意味での水平度が要求される訳ではなく、
容器を支障なく保持できる程度の水平度であれば良い。
更に、「容器」とは、缶、瓶、コップ、その他の容器を
含む、広概念を意味している。
【0012】
【作用】この発明の乗物用カップホルダ装置によれば、
第1ホルダ片が各ホルダベースの開口側端部でホルダベ
ースの内側端部から離間した位置に各々一体的に取付け
られているため、ホルダベースを使用位置まで水平移動
させて、該第1ホルダ片を乗員室内側へ突出させた時点
で、この第1ホルダ片はすでにシフトレバー等と干渉し
得ない外側位置にオフセットした状態となっている。つ
まり、左右の第1ホルダ片の両方を乗員室内側へ突出さ
せても、その両第1ホルダ片の間には前記離間させた長
さに相応する空きスペースが必ず確保されることとなる
ため、従来のようにホルダ片を使用位置に引き出すと同
時に必ず左右両側へ開き回動させる必要がない。従っ
て、従来のように、ギア歯による噛み合わせ機構やスプ
リング機構を必須構造として備える必要がなくなるた
め、構造が簡単になる。
【0013】また、第2ホルダ片は第3付勢手段により
上昇している状態では、その一部がホルダベース又は第
1ホルダ片に設定した第1垂直面に当接して一定角度拡
開した第1拡開状態となるため、その拡開角度に応じた
容器を保持できる。そして、その第1拡開状態では保持
できない大きなサイズの容器を保持しようとして、その
容器を第2ホルダ片の上に載せると、今度は第2ホルダ
片が第3付勢手段に抗して下降し、第2ホルダ片の一部
が今度は前記第1垂直面よりも内側に段差状態で設定さ
れた第2垂直面に当接して、前記第1拡開状態よりも広
角度の第2拡開状態になるため、その大きな容器も保持
できるようになる。このように使用位置における第2ホ
ルダ片の拡開角度を変化せしめることができるので、容
器のサイズに応じた確実な保持が可能となる。
【0014】更に、使用位置まで水平移動した第1ホル
ダ片又はホルダベースには、第2ホルダ片が水平回動可
能な状態で設けられているため、第1ホルダ片を乗員室
内側へ突出させた後に、この第2ホルダ片を外側へ開
き、第1ホルダ片及び第2ホルダ片の各湾曲縁にてカッ
プ等の側面を支持することができる。尚、この第2ホル
ダ片はホルダベースの引出し時に自動的に外側へ拡開す
れば好ましいが、従来のように必ずしも引出しと同時に
外側へ拡開しなければならないものではない。また、第
1・第2ホルダ片のうち、第1ホルダ片はホルダベース
に一体的に固定されているため、ホルダベースに対する
取付強度が高く、容器の安定した保持が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、以下の説明では、Xを左右方向、Y
を前後方向として説明する。
【0016】図1〜図8はこの発明の一実施例を示す図
である。15がケースで、図示してないが、従来例同様
に、自動車のセンタコンソールの立上がり部内に水平に
取付けられている。このケース15の前面には左右一対
の開口16が形成されており、その開口16の周囲には
上下及び左右方向へ張り出した状態のフランジ17が形
成されている。ケース15の上方は、その前側と左右両
側に上面部18を残しただけの開放構造となっており、
この上面部18には左右対称のガイド長孔19が形成さ
れている。このガイド長孔19は、上面部18の左右外
側位置では前後方向に沿った直線状になっているが、そ
の前側では各々内側へ向けた湾曲状態になっている。ま
た、ケース15の上面部18で、このガイド長孔19の
前側湾曲部分20における最端部付近にはピン21が突
設されている。
【0017】ケース15の底面部の中央には左右側端が
ギア歯とされたラック22が取付けてある。また、底面
部の後方には、先端を垂直に立上げ形成した状態のフッ
ク体23が設けられている。このフック体23の中央部
分は、ラック22の後端部22aと突起24との間に挟
持され、両端部分の下側にはゴム台25が設けられてい
ると共に、この両端部分の上側はケース15の底面部に
一体形成した爪部26にて押さえ込まれている。更に、
ケース15の側面部には前後方向に沿うガイド凸部27
も設けてある(図3参照)。
【0018】そして、このケース15の左右両開口16
内には、第1ホルダ片28付きのホルダベース29及び
第2ホルダ片30を、それぞれ前後方向に水平移動可能
な状態で備えている。左右の開口16内に備えられるホ
ルダベース29や各ホルダ片28、30の形状・構造は
左右対称なので、以下左側の構造だけを代表して説明す
る。図1における各部の符号も、左側の構造にだけ付し
た。
【0019】ホルダベース29の後端部中央寄りには、
巻取ローラ31が設けられている。この巻取ローラ31
には、上面部18の前方位置に前端部が固定された「第
1付勢手段」としてのぜんまいバネ32の後端部が接続
されており、この巻取ローラ31でぜんまいバネ32を
後端部から巻取れるようになっている。このぜんまいバ
ネ32は巻回状態となるような弾性力を備えているた
め、ホルダベース29をケース15の奥側へ押し込み、
このぜんまいバネ32を伸延状態にすることにより、こ
のホルダベース29にはこのぜんまいバネ32の弾性復
元力に起因した前向きの付勢力が働くこととなる。
【0020】巻取ローラ31の外側位置には、後側三方
が切欠部にて囲まれたストッパ33が形成されている。
このストッパ33は上向きに突起しており、開口16側
への水平移動時、ケース15の上面部18の前側端に当
接係合するようになっている。
【0021】このストッパ33の更に外側のホルダベー
ス29の下面には、ハート形に溝を刻設したハートカム
34がある。このハートカム34内には、ホルダベース
29を奥側へ押し込んだ際に、フック体23の先端が入
り込むようになっている。フック体23の先端は、ホル
ダベース29の最初の押し込みの際に、ハートカム34
の後端から外側へ回り込んだ後、前側のV状部の底に相
当するポケット部へ入る。先端がこのポケット部に入っ
た状態が格納位置におけるロック状態であり、ホルダベ
ース29の前方への水平移動は規制される。そして、再
度ホルダベース29を押すと、フック体23の先端がポ
ケットから出て、ハートカム34の内側を回り込んだ
後、後端から抜けて、前記ロック状態が解除される。
【0022】フック体23の先端がハートカム34内を
このように決まった方向へだけ回り込むのは、ハートカ
ム34の刻設深さを変化させてあるからである。つま
り、ハートカム34の後端部では、外側の方が内側より
深く刻設してあり、前側のポケット部では、内側部分の
方が外側部分より深くしてある。また、ハートカム34
の外側部分においては最初深いが前側へいくにつれ徐々
に浅くなり、また内側部分においては最初のポケット部
付近は深いが後側へいくにつれ徐々に浅く刻設してあ
る。従って、フック体23の先端が後端部からハートカ
ム34へ入ろうとする場合は、かならず外側部分へ回り
込み、ポケット部から出ようとする時は必ず内側部分へ
回り込むこととなる。従って、ホルダベース29の最初
の押し込みではロック状態となり、次の押し込みではそ
のロック状態が解除される。つまり、このようなハート
カム34と、このハートカム34に沿って動くフック体
23の先端とで、解除手段を同時に兼ね備えた所謂プッ
シュ−プッシュ式の「ロック手段」が構成されることと
なる。
【0023】図3に示す如く、ホルダベース29の内側
部分は下側に回り込んだ状態となっており、この部分に
ダンパ35が固定してある。このダンパ35は、ぜんま
いバネ32の付勢力よりも若干小さい一定の抵抗力が付
与された状態で回転するギア歯を周囲に備えており、こ
のギア歯を前記ラック22のギア歯に係合させている。
従って、このダンパ35により、ホルダベース29の水
平移動には一定の抵抗力が付与されることとなる。一
方、ホルダベース29の外側には、ケース15のガイド
凸部27にスライド自在に係合する凹部36が形成され
ている。従って、ホルダベース29は、前記凹部36と
ダンパ35を、それぞれ対応するガイド凸部27並びに
ラック22に係合させた状態で、ケース15の奥側の格
納位置と、開口16側の使用位置との間を、前後に水平
移動できるようになっている。
【0024】ホルダベース29の前側部分は一段低くな
っており、その前端部(開口側端部)37には、使用位
置において開口16から車室内R側へ突出する第1ホル
ダ片28が一体的に形成してある。そして、この第1ホ
ルダ片28の外側には容器Cの側面の一部を支持する第
1湾曲縁38が形成されている。また、この第1ホルダ
片28はホルダベース29の内側端部39から一定長さ
Dだけ離間した位置に形成されている。更に、第1ホル
ダ片28の上面で、第1湾曲縁38の後端付近には、
「回動支点」してのピン40が突設してある。
【0025】そして、このホルダベース29の前側部分
20及び第1ホルダ片28の外側部分で、第1湾曲縁3
8でない部分には、下向き段差状に形成された第1垂直
面71と第2垂直面72とが設けられている。第2垂直
面72の方が第1垂直面71よりも内側に位置しており
且つ第1垂直面71より下方位置にある。
【0026】一方、第2ホルダ片30はこのピン40に
水平回動自在に取付けられている。この第2ホルダ片3
0の前端には、格納時に開口16を覆うためと、プッシ
ュ操作するための前面フランジ41が設けられている。
第2ホルダ片30の内側端には、前記第1湾曲縁38と
共働して容器Cの側面を支持するための第2湾曲縁42
が形成されている。また、この第2ホルダ片30の第2
湾曲縁42の後端付近には、前記ピン40が挿入される
孔43が形成してあり、後端部には前記ケース15の上
面部18に形成したガイド長孔19内へ係入されるガイ
ドピン44が突設してある。そして、ピン40には「第
3付勢手段」としてのスプリング73が設けられてお
り、第2ホルダ片30を上側に付勢し、第2ホルダ片3
0を第1ホルダ片28の上側へ浮かせた上昇状態にして
いる。
【0027】更に、この第2ホルダ片30の孔43が設
けられている部分の下側には、ホルダベース29及び第
1ホルダ片28の下側へ入り込む「一部」としての水平
部74を備えた断面L字形の当接片75が一体形成され
ている。この当接片75の水平部74における後端に
は、前述の第1垂直面71及び第2垂直面72へ当接自
在なとしての斜辺74aが形成してある。
【0028】そして、ガイド長孔19から上方へ突出し
ているガイドピン44の先端と、ケース15の上面部1
8に突設されているピン21との間には、「第2付勢手
段」としてのスプリング45がかけられており、この第
2ホルダ片30の後端のガイドピン44をガイド長孔1
9内で常時前方へ向けて付勢している。
【0029】この第2ホルダ片30の拡開状態として
は、250ccサイズの缶容器C1 を保持するための第
1拡開状態と、350ccサイズの缶容器C2 を保持す
るための第2拡開状態の、2つの状態が得られるように
なっている。第1拡開状態とは、スプリング73にて上
昇状態とされた第2ホルダ片30の当接片75における
斜辺74aが第1垂直面71に当接し、ケース15の開
口16よりも外側へ一定角度拡開した状態である。ま
た、第2拡開状態とは、第2ホルダ片30が下方へ押し
込まれて下降状態とされた第2ホルダ片30の当接片7
5における斜辺74aが第2垂直面72に当接し、前記
第1拡開状態よりも広角度で開口16の外側へ拡開した
状態である。つまり、第1拡開状態は250ccの缶容
器C1 を保持するに好適な拡開角度で第1ホルダ片28
へ対向し、第2拡開状態は350ccの缶容器C2 を保
持するに好適な拡開角度で第1ホルダ片28へ対向する
ようになっている。
【0030】更に、ホルダベース29の一段低くなって
いる前側部分の下面には、左右一対の孔あき取付片46
が下向き形成してある。そして、この取付片46の孔
に、底部支持片47の基端ピン48が回動自在に挿入さ
れている。この底部支持片47は、ホルダベース29の
使用位置において自重で下方倒動し、前端の水平な受面
部49にて、容器Cの底面を支持できるようになってい
る。第2ホルダ片30が外側へ拡開し、容器Cを実質的
にケース15の開口16よりも外側の位置で保持するた
め、この底部支持片47の受面部49は外側へL状に曲
折された状態となっており、その角部49aがちょうど
保持する容器Cの底部中心に位置するように設定されて
いる。
【0031】次に、この実施例に係るカップホルダ装置
の使用方法を説明する。非使用時は、図1の右側半分に
図示したように、ホルダベース29はケース15奥の格
納位置にロックされている。このロック状態は、ハート
カム34とフック体23の先端との係合により維持され
ている。この格納状態では、第2ホルダ片30のガイド
ピン44はガイド長孔19の後端に位置しており、第2
ホルダ片30自体は第1ホルダ片28の上に重なり合っ
た状態となっている。この状態の第2ホルダ片30のガ
イドピン44とケース15の上面部18のピン21との
間には伸長状態のスプリング45がかけ渡されており、
且つ回動支点であるピン40に設けたスプリング73に
て第2ホルダ片30は上昇した状態となっている。
【0032】さて、使用する場合には、まず最初に第2
ホルダ片30の前面フランジ41を押す。すると、ホル
ダベース29が若干ケース15の奥側に押し込まれるた
め、フック体23の先端がハートカム34のポケット部
から外れ、ハートカム34とフック体23の先端とのロ
ック状態が解除される。すると、格納状態において無理
やり伸ばされていたぜんまいバネ32が、巻回状態に戻
ろうとして、巻取ローラ31に巻かれていくため、ホル
ダベース29はこのぜんまいバネ32の復元力に起因し
た付勢力により開口16側へ水平移動し始める。この
時、ホルダベース29に固定したダンパ35のギア歯が
ラック22のギア歯と噛み合っているため、ぜんまいバ
ネ32の強力な復元力がこのダンパ35の抵抗力により
適度に減ぜられ、前面フランジ41を押した後にすぐに
手を離しても、ホルダベース29自体はゆっくりと定速
で前側へ水平移動する。
【0033】ホルダベース29の前側への水平移動は、
ホルダベース29の上面に形成したストッパ33が、ケ
ース15の上面部18の前側端に当接係合した時点で停
止する。ホルダベース29がこのように水平移動して開
口16側の使用位置までくると、第1ホルダ片28が車
室内R側へ突出した状態となると共に、底部支持片47
が自重により最適傾斜角度まで下方倒動する。底部支持
片47は途中位置が開口16の下辺に当接し、それ以上
の下方への倒動が規制される。
【0034】また、第2ホルダ片30もホルダベース2
9の前方への移動に伴って、自動的に外側へ拡開した状
態となる。すなわち、第2ホルダ片30のガイドピン4
4がケース15のガイド長孔19内に係入されているた
め、このガイドピン44はホルダベース29の前方移動
に伴ってガイド長孔19内を前方へ移動した後、ガイド
長孔19の前側湾曲部分20に沿って内側へ移動する。
このガイドピン44の移動はピン21との間にかけ渡さ
れたスプリング45にてスムーズに行われる。ガイドピ
ン44が前側湾曲部分20の最端部まで移動すると、回
動支点としてのピン40を中心にして、第2ホルダ片3
0の主要部は逆に開口16よりも外側へ張り出した位置
まで回動し始める。
【0035】第2ホルダ片30はスプリング73にて上
昇状態となっているため、外側へ回動した第2ホルダ片
30の当接片75の斜辺74aは、ホルダベース29の
第1垂直面71に最初に当接する。この第1垂直面71
に斜辺74aが当接した時点で、第2ホルダ片30の外
側への水平回動は停止し第1拡開状態となる。この第1
拡開状では、第2ホルダ片30の第2湾曲縁42と、第
1ホルダ片28の第1湾曲縁38とが、非円形の輪郭を
形成する接近状態で対向するため、この第1湾曲縁38
と第2湾曲縁42との間に250ccの缶容器C1 を入
れ、その底部を底部支持片47の受面部49上に載せる
ことにより、このサイズの容器を保持がなされる。この
実施例では、第1ホルダ片28がホルダベース29に一
体的に形成されているため、この第1ホルダ片28のホ
ルダベース29に対する取付強度が高く、結果として、
カップ等の容器の安定した保持が可能となる。
【0036】このように、容器Cを保持した状態におい
ても、第1ホルダ片28がホルダベース29の内側端部
39から長さDだけ離間(オフセット)した位置に形成
されているため、この左右両第1ホルダ片28の間には
長さDの2倍に相当する長さの空きスペースが必ず形成
されることとなり、シフトレバー等との干渉問題を起こ
すおそれがなく、ケース15の下方位置に通常備えられ
ている灰皿(図示せず)の使用も可能となる。従って、
この第1ホルダ片28を従来のように水平移動と同時に
強制的に外側へ拡開させる必要がなく、構造が大変簡単
になる。
【0037】さて、次に350ccの缶容器C2 を保持
する場合であるが、前述のように、最初に出てくる第1
ホルダ片28及び第2ホルダ片30は250ccの缶容
器C 1 に見合う拡開角度で出てくるため、そのままでは
350ccの缶容器C2 を保持できない。そこで、35
0ccの缶容器C2 を保持する場合には、まず350c
cの缶容器C2 の底部で、第1拡開状態にある第2ホル
ダ片30の上面を押し、第2ホルダ片30をスプリング
73に抗して下方させる。第2ホルダ片30を下降させ
ると、斜辺74aと第1垂直面71との当接状態が外れ
るため、第2ホルダ片30はガイドピン44に取付けら
れているスプリング45の引っ張り力により(このスプ
リング45を設けない場合は手で)、ガイドピン44部
分を内側へ回動させる。すると、前記斜辺74aが今度
は第1垂直面71よりも内側にある第2垂直面72に当
接するため、第2ホルダ片30は第2拡開状態となる。
この第2拡開状態の第2ホルダ片30は先の第1拡開状
態よりも拡開角度が広く、第2ホルダ片30の第2湾曲
縁42と第1ホルダ片28の第1湾曲縁38とはちょう
ど円形の輪郭を形成するように対向する。従って、この
第1湾曲縁38と第2湾曲縁42との間に350ccの
缶容器C2 を入れ、その底部を底部支持片47の受面部
49上に載せることにより、このサイズの容器を保持が
なされる。
【0038】尚、以上の説明で、左右別々に移動可能な
一対のホルダベース29を例にしたが、左右のホルダベ
ース29を左右一体化すると共に、該一体化させたホル
ダベース29の開口側端部に左右一対の第1ホルダ片2
8を左右方向に離間させた状態で設けても良い。
【0039】また、上記の実施例では、底部支持片47
を設けた例を示したが、この底部支持片47がなくて
も、テーパ状の容器であれば、第1ホルダ片28と第2
ホルダ片39だけでも保持可能である。
【0040】更に、図4に示す如く、水平方向で真っ直
ぐな形状のケース15及びホルダベース29等を例とし
ても示したが、このケース15等の全体形状を前後方向
で湾曲させたものにしても良い。
【0041】
【発明の効果】この発明に係る乗物用カップホルダ装置
は、以上説明してきた如き内容のものであって、第1ホ
ルダ片が各ホルダベースの開口側端部でホルダベースの
内側端部から離間した位置に各々一体的に取付けられて
いるため、ホルダベースを使用位置まで水平移動させ
て、該第1ホルダ片を乗員室内側へ突出させた時点で、
この第1ホルダ片はすでにシフトレバー等と干渉し得な
い外側位置にオフセットした状態となっている。つま
り、左右の第1ホルダ片の両方を乗員室内側へ突出させ
ただけで、この左右両第1ホルダ片の間には空きスペー
スが必ず確保されることとなるため、従来のようなホル
ダ片を強制的に外側へ拡開させるための構造を要せず、
構造が大変簡単になる。
【0042】また、容器の底部にて第2ホルダ片を押す
だけで、使用位置における第2ホルダ片の拡開角度を変
化せしめることができるので、容器のサイズに応じた確
実な保持が可能となる。
【0043】使用位置まで水平移動した第1ホルダ片又
はホルダベースには、第2ホルダ片が水平回動可能な状
態で設けられているため、第1ホルダ片を乗員室内側へ
突出させた後に、この第2ホルダ片を外側へ開き、第1
ホルダ片及び第2ホルダ片の各湾曲縁にてカップ等の側
面を支持することができる。両ホルダ片のうち、第1ホ
ルダ片はホルダベースに一体的に固定されているため、
ホルダベースに対する取付強度が高く、容器の安定した
保持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るカップホルダ装置を
示す斜視図である。
【図2】ホルダベース及び第1・第2ホルダ片等を示す
分解斜視図である。
【図3】図2中SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】図1中DA方向から見た側面図である。
【図5】250ccの缶容器を保持している状態を示す
平面図である。
【図6】350ccの缶容器を保持している状態を示す
平面図である。
【図7】図5中SB−SB線に沿う断面図である。
【図8】図6中SC−SC線に沿う断面図である。
【図9】従来のカップホルダ装置の格納状態を示す斜視
図である。
【図10】従来のカップホルダ装置の使用状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
15 ケース 16 開口 23 フック体(ロック手段) 28 第1ホルダ片 29 ホルダベース 30 第2ホルダ片 32 ぜんまいバネ(第1付勢手段) 34 ハートカム(ロック手段) 37 前端部(開口側端部) 38 第1湾曲縁 39 ホルダベースの内側端部 40 ピン(回動支点) 42 第2湾曲縁 45 スプリング(第2付勢手段) 50 板バネ(第1付勢手段) 55 第2ホルダ片 71 第1垂直面 72 第2垂直面 73 スプリング(第3付勢手段) 74a 斜辺 75 当接片 C 容器 C1 250ccの缶容器 C2 350ccの缶容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を乗員室内側へ臨ませた状態で乗物
    に固定されたケースと、 ケース奥の格納位置からケース開口側の使用位置まで水
    平移動可能な状態で前記ケース内にそれぞれ設けられた
    左右一対のホルダベースと、 格納位置にあるホルダベースを常時ケース開口部側へ向
    けて付勢する第1付勢手段と、 使用位置でケース開口から乗員室内側に突出し且つ外側
    端に容器の側面の一部を支持する第1湾曲縁が形成さ
    れ、各ホルダベースの開口側端部でホルダベースの内側
    端部から離間した位置に各々一体的に取付けられた第1
    ホルダ片と、 ホルダベース又は第1ホルダ片に設定した回動支点に上
    下動且つ水平回動自在に取付けられると共に、内側端に
    第1湾曲縁と共働してカップ等の側面を支持する第2湾
    曲縁が形成され、使用位置では上昇時ホルダベース又は
    第1ホルダ片に設定した第1垂直面に一部が当接してケ
    ース開口よりも外側へ一定角度拡開した第1拡開状態に
    なると共に下降時前記第1垂直面よりも内側の位置に段
    差状態で設定された第2垂直面に一部が当接して前記第
    1拡開状態よりも広角度の第2拡開状態になり、格納位
    置ではケース開口の内側で第1ホルダ片と上下方向で重
    合状態となる第2ホルダ片と、 第2ホルダ片をケース開口よりも外側へ拡開させる方向
    に付勢させる第2付勢手段と、 第2ホルダ片を上方へ向けて付勢する第3付勢手段と、 前記第1付勢手段より強い力で前記ホルダベースのケー
    ス開口側への水平移動を阻止すると共に解除手段により
    該阻止を解除し得るロック手段と、 より構成されて成ることを特徴とする乗物用カップホル
    ダ装置。
  2. 【請求項2】 ホルダベースの下面部に、使用位置で下
    方倒動可能な底部支持片を設けた請求項1記載の乗物用
    カップホルダ装置。
  3. 【請求項3】 ホルダベースを左右一体化すると共に、
    該一体化させたホルダベースの開口側端部に左右一対の
    ホルダ片を左右方向に離間させた状態で設けた請求項1
    記載の乗物用カップホルダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0716952A3 (de) * 1994-12-16 1996-09-04 Fischer Artur Werke Gmbh Halter für einen Getränkebehälter
US9878458B2 (en) 2009-02-11 2018-01-30 Dorco Co., Ltd. Unitary razor blade and shaving razor cartridge using same

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