JPH0593289A - 洗浄液除去装置 - Google Patents

洗浄液除去装置

Info

Publication number
JPH0593289A
JPH0593289A JP16472091A JP16472091A JPH0593289A JP H0593289 A JPH0593289 A JP H0593289A JP 16472091 A JP16472091 A JP 16472091A JP 16472091 A JP16472091 A JP 16472091A JP H0593289 A JPH0593289 A JP H0593289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
cleaned
cleaning liquid
roll
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16472091A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kase
信夫 加瀬
Kenji Nakamura
憲二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Sky Aluminium Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sky Aluminium Co Ltd filed Critical Sky Aluminium Co Ltd
Priority to JP16472091A priority Critical patent/JPH0593289A/ja
Publication of JPH0593289A publication Critical patent/JPH0593289A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
    • C23G3/00Apparatus for cleaning or pickling metallic material
    • C23G3/02Apparatus for cleaning or pickling metallic material for cleaning wires, strips, filaments continuously
    • C23G3/027Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating
    • C23G3/029Associated apparatus, e.g. for pretreating or after-treating for removing the pickling fluid from the objects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
    • B08B3/02Cleaning by the force of jets or sprays
    • B08B3/022Cleaning travelling work

Abstract

(57)【要約】 【構成】 洗浄したコイル,シート等1の表面に付着し
ている洗浄液Aを除去して表面を乾燥させるための洗浄
液除去装置10であって、洗浄液Aを絞りロール2で絞
った後、コイル等1に接触して回転するブラシロール1
2により、残った洗浄液Aを飛散または拭き取るように
した。ブラシロール12は、コイル等1の送り方向に対
して逆方向に回転させるようにし、ブラシを乾燥させる
ための送風機16Aを設けた。 【効果】 コイル等1の温度を上げることなく、洗浄液
Aを完全にコイル等1の表面から除去することができ
る。また、コイル等1が厚板である場合も完全な除去が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄液除去装置に係わ
り、詳しくは、洗浄処理後のコイル,シート等の被洗浄
体の表面に付着している洗浄液を除去し表面を乾燥させ
るための洗浄液除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム等、金属のコイルあるいは
シートの製造過程においては、表面に付着した異物や油
分を除去するため、あるいはメッキ等の表面処理の一部
として洗浄処理を行っている。このような洗浄処理の手
段としては従来、例えば、a)熱水,温水または水によ
る洗浄(湯洗,水洗),b)石鹸等の洗剤による洗浄,
c)溶剤による洗浄,等の手段が採られている。これ
ら、洗浄処理にあたっては、洗浄後に被洗浄体に付着し
ている洗浄液をきれいに除去し乾燥しないと、洗浄液中
に微量残った異物,油分が表面に残存してしまい、洗浄
の効果を損なうことになる。また、アルミニウム等の金
属では、洗浄により表面が活性化しているため、残留液
により腐食等の表面劣化を生ずるおそれがある。そのた
め、洗浄処理後の洗浄液は完全に被洗浄体表面より除去
する必要がある。
【0003】従来、上記の如き洗浄液を除去するための
一手段として、図3に示す如く絞りロールを用いた洗浄
液除去装置が提供されている。図3において符号1は例
えばアルミニウム合金から成る板状の被洗浄体、Aは洗
浄処理された前記被洗浄体1の表面1a,1bに残留し
た洗浄液である。被洗浄体1の搬送されるラインの上下
には被洗浄体1を両側から挟んだ状態で転動する一対の
ロール体2a,2bが配置されており、このロール体2
a,2bにより絞りロール2が構成されている。なお、
図示例では、絞りロール2が、被洗浄体1の搬送方向D
に対しその上流側と下流側とに二段に設けられた構成と
なっている。上記の洗浄液除去装置では、被洗浄体1の
表面1a,1bに残存している洗浄液Aは上記絞りロー
ル2に絞り取られることにより表面1a,1bから除去
される。
【0004】また、図4に示す洗浄液除去装置は、上記
の如き絞りロール2の後段側(被洗浄体1の搬送方向下
流側)に約50℃〜120℃の熱風を吹き出すドライヤ
ー3,3,…を複数(多段に)設けたものである。この
図4中、符号5,5,…は洗浄液Aをスプレイするため
のノズルである。この洗浄液除去装置では、被洗浄体1
表面に付着した洗浄液Aはまず絞りロール2によって絞
られ、それでもなお残存した分は前記ドライヤー3,
3,…からの熱風により蒸発,乾燥される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の洗浄液除去装置にあってはそれぞれ下記の如き不具
合を有していた。すなわち、図3に示した絞りロール2
のみによるものは、洗浄液Aの粘度,絞りロール(ロー
ル体2a,2b)の径,ロール体の材質,ライン速度な
どにより残存洗浄液Aを絞り取れる限界があり、図3に
も示したようにどうしても絞り残液A′が生じてしまう
ということである。ライン速度を遅くすることにより絞
り性能は向上するが作業性が低下してしまい、またそれ
によって完全除去が達成されることにもならない。ま
た、図示の如く絞りロール2を複数段設置しても、限度
以上に除去することはできない。さらに、特に被洗浄体
1が図5に示すように厚板であると、被洗浄体1のエッ
ジ部1cに対しては端面1dに付着していた残存液が回
り込むため充分な絞りが効かないといった問題があっ
た。
【0006】一方、上記図4に示した装置では、絞りロ
ール2の絞り残し分をドライヤー3,3,…からの熱風
あるいは温風により完全に乾燥することができる。しか
しながら、このドライヤー3の熱風により被洗浄体1の
温度が50℃〜80℃といった高温になるといった問題
がある。この場合、1段程度のドライヤー3が熱風を短
時間吹き付けるのであれば被洗浄体1の温度もそれほど
は上がらない。しかし、実際上はこの図4に示すように
ドライヤー3を多数(多段に)設け、あるいはライン速
度を遅くして受熱量を多くすることが必要である。何れ
にしても被洗浄体1の温度は上昇する。そしてこのよう
に被洗浄体1が高温となると、該被洗浄体1をこの乾燥
工程の後切断加工するような場合、被洗浄体1の熱膨張
により切断寸法に誤差を生む弊害を生ずる。また、例え
ばこの被洗浄体1をこの乾燥工程の後コイル状に巻き取
る場合、高温のまま巻き取れば巻取後の熱収縮が不均一
となって、平坦度が悪化するといった弊害を生ずるので
ある。
【0007】また、洗浄処理手段として上記c)溶剤に
よる洗浄を行えば、洗浄液Aが多少残存しても放置して
おけば自然に蒸発するため、絞りロール2のみでも充分
な除去を望めるが、洗浄液Aが高価となるばかりでなく
環境面での問題がある。また、自然蒸発させた場合で
も、残留液中に存在していた異物や油分はそのまま表面
に残存してしまうといった問題は解決できない。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、洗浄方法すなわち洗浄液の種類に拘わらず洗浄液を
被洗浄体表面より完全に除去することができ、かつ、板
厚の制限,ライン速度の制限等をも緩和することのでき
る洗浄液除去装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
洗浄処理後のコイル,シート等の被洗浄体の表面に付着
している洗浄液を除去し表面を乾燥させるための洗浄液
除去装置であって、洗浄ラインの下流側に設けられ、前
記被洗浄体を両面側より挟み込んで回転する絞りロール
と、前記絞りロールの下流側に設けられ、外周部に柔軟
性に富むブラシを備え、該ブラシを前記被洗浄体に当接
させた状態で前記被洗浄体の送り方向と略直交する回転
軸回りに前記被洗浄体の送り方向に対して逆方向に回転
するブラシロールと、前記ブラシに吹出し口を向けて配
置されたブラシ乾燥用の送風手段と、を有して成るもの
である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の洗
浄液除去装置において、前記絞りロールの上流側に、前
記被洗浄体の表面に冷却水を噴出する冷却水ノズルを設
けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の装置において、前記ブラシロールの下流側の該ブ
ラシロールの近傍において前記被洗浄体に吹出し口を向
けて配置された第2の送風手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の洗浄液除去装置では、洗浄液を
絞りロールにより大方除去した後、ブラシロールの払拭
作用により、被洗浄体の温度を上げることなく洗浄液を
被洗浄体より完全に除去することができる。ブラシロー
ルはブラシ乾燥用の送風手段により常時乾燥状態が保た
れる。ブラシロールを被洗浄体の送り方向に対して逆方
向に回転させることにより飛沫が被洗浄体の下流、すな
わち既に拭き取られた方向に飛散するのを防止すること
ができ、かつ被洗浄体とのブラシの相対速度を高める作
用もある。
【0013】請求項2記載の洗浄液除去装置では、洗浄
時に温度を上げられた被洗浄体を乾燥前の段階で冷却で
きる。
【0014】請求項3記載の洗浄液除去装置では、第2
の送風手段により吹き出す空気の温度を適宜設定するこ
とで、該送風手段を、被洗浄体の乾燥の完全を期すため
のものとして、あるいは被洗浄体の冷却用などとして機
能させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明に係る洗浄液除去装置10を示す
全体側面図である。図中符号1は板状をした被洗浄体
で、洗浄ラインを図示する矢印Dの方向に移動あるいは
搬送される。洗浄ラインの上流側すなわち図の左方に
は、被洗浄体1に洗浄液A(本実施例においては洗剤)
を吹き付けるための複数のノズル5,5,…が設けられ
ている。これらノズル5の下流には、順次、絞りロール
(第1段)2、冷却水スプレイノズル11,11,…、
絞りロール(第2段)2、ブラシロール12,12,…
がそれぞれ配置されている。前記絞りロール2は従来構
成と同様のもので、前段(第1段)の絞りロール2によ
り洗浄液Aを、また後段(第2段)の絞りロール2によ
り冷却水を絞る構成となっている。
【0016】前記ブラシロール12は被洗浄体1の表面
1a側および裏面1b側の双方に設けられており、かつ
本実施例では、被洗浄体1の搬送方向に対して2段に構
成されている。これらブラシロール12は、前記被洗浄
体1の送り方向と直交して設けられた(すなわち前記絞
りロール2の各ロール体2a,2bと平行に設けられ
た)回転軸回りに回転自在とされた回転胴13と、この
回転胴13の外面に設けられたブラシ14とから成る。
そしてこのブラシロール12は、その作動時には、前記
ブラシ14の先端側(外周部)が被洗浄体1表面に充分
に当接されるように設定されている。
【0017】前記ブラシ14の材質は、例えば細いナイ
ロン糸あるいは木綿糸等、被洗浄体1表面を傷付けない
充分な柔軟性と耐摩耗性、あるいはさらに耐熱性を備え
たものが好ましい。ブラシ14の毛脚の長さは、ブラシ
ロール12の全体としての外径、および前記回転胴13
の外径によっても異なるが、大体15〜40mm 程度が
望ましい。
【0018】これらのブラシロール12はモーター等、
図示しない駆動装置によって駆動されるが、これらブラ
シロール12は全て、図1中に矢印で示す如く、被洗浄
体1の送り方向Dに対して逆方向に回転する。これらブ
ラシロール12の回転速度は充分な遠心力効果(後述)
を得るために300r.p.m以上とするのが望ましい。
ただし、トルクはさほど必要としない。
【0019】被洗浄体1の上下に設けられた前記4つの
ブラシロール12,12,…のうち、上流側に位置した
2つのブラシロール12の上流側には、それらブラシロ
ール2によってはね上げられた水滴を受け止めるための
キャッチトレイ(受け皿)15が、それぞれ各ブラシロ
ール2に近接して設置されている。
【0020】また、全てのブラシロール12の下流側に
は、ブラシ乾燥用ブロワー(ブラシ乾燥用の送風手段)
16Aが、その吹出し口16aを前記ブラシ14に近接
させてそれぞれ設けられている。さらに、本実施例で
は、同じく各ブラシロール12の下流側に、それらブラ
シロール12の近傍において被洗浄体1に吹出し口16
bを向けて配置された第2のブロワー(第2の送風手
段)16Bが設けられた構成となっている。
【0021】そして、本実施例においては、上記絞りロ
ール2,冷却水スプレイノズル11,ブラシロール1
2,ブラシ乾燥用ブロワー16A,第2のブロワー16
Bによって本発明に係る洗浄液除去装置10が構成され
ている。
【0022】さらに図示例のものでは、被洗浄体1の上
方に設けられた2個のブラシロール12,12は1つの
フード17内に収められ、同様に、被洗浄体1の下方に
設けられた2個のブラシロール12,12も1つのフー
ド17内に収められた構成となっている。ただし、それ
らフード17はその上流側に、前記ブロワー16より排
出された空気を逃がすための排気口18を形成してい
る。
【0023】次に、上記構成となる洗浄液除去装置10
の作用・効果について説明する。被洗浄体1は洗浄ライ
ンを図の左方から右方に送り出されることにより、ま
ず、前記ノズル5,5,…から洗浄液Aの噴射を受け、
洗浄される。ここでの洗浄液Aの温度は、洗浄効果を高
めるために40〜60℃の温度に設定されている。
【0024】被洗浄体1の表面1a,1bに付着した洗
浄液Aは1段目の絞りロール2によってある程度除去さ
れる。
【0025】次に、被洗浄体1は冷却水スプレイノズル
11,11,…からの冷却水により冷却され、その後冷
却水は2段目の絞りロール2によりある程度除去され
る。ただし、冷却水はこの絞りロール2によっては完全
には除去されず、被洗浄体1の表面1a,1bに残存し
た状態となる。
【0026】残存液が付着した被洗浄体1はライン上を
搬送されてやがて前記ブラシロール12に至る。被洗浄
体1の表面1a,1bに付着した絞り残液A′は、図2
に示すように高速回転するブラシロール12のブラシ1
4により掻き上げられ、被洗浄体1表面より除去され
る。そしてこれにより、洗浄液Aあるいは冷却水中に混
じっている異物,油分も除去される。このとき、ブラシ
ロール12(ブラシ14)により掻き上げられた残存液
はブラシロール12の遠心力により飛散されるが、ブラ
シロール12は被洗浄体1の搬送方向Dに対して逆方向
に回転しているから、その飛沫はライン上流側に向けて
飛散する。したがって、飛沫がこのブラシロール12に
よって水分を除去された乾燥面側に飛散することはほと
んどない。さらに、ブラシ14と被洗浄体1との相対速
度が高まり、除去効率が高められる。また、上記洗浄液
除去装置10では、遠心力により飛散された飛沫はキャ
ッチトレイ15により捕捉されるため、上流側および周
囲への飛散も確実に阻止することができる。
【0027】処理条件により、絞りロール2による絞り
効率が良好であり、絞りロール2によって洗浄液A(若
しくは冷却水)がほとんど除去された場合など、上記の
ように除去液を飛散させるほどでない場合でも、ブラシ
14は多数の柔軟な毛から成るので、残存付着分を表面
張力による毛細管現象で毛に付着させて被洗浄体1表面
から除去することができる。さらに、ブラシ14による
払拭作用のみでは完全に除去しきれない場合でも、残存
液はブラシ14の擦過により飛び飛びの線状の形態とな
るので、表面積が増大し、容易に自然蒸発できるものと
なる。
【0028】このように、上記洗浄液除去装置10にお
いては、絞りロール2の後段(下流側)に前記ブラシロ
ール12を配置する構成としたので、絞りロール2によ
りある程度粗絞りされた状態、つまりほとんど残存液を
除去された状態に対してブラシロール12を仕上的に用
いることができ、これにより劇的な効果を奏することが
できる。この点に関し、例えば、洗浄後の被洗浄体1を
上方に移動・通板させ、洗浄液が自ずと水切りされるよ
うにし、絞りロール2を設けずにブラシロール12のみ
とする構成等も考えられるが、洗浄液ノズル5からブラ
シロール12までの距離を長くするか、または被洗浄体
1をゆっくり移動させなければ充分な水切りが行われ
ず、設備上、作業上の点から実用的ではない。また、本
実施例では、ブラシロール12を被洗浄体1の搬送方向
に対して2段に設けたので、1段目のブラシロール12
により僅かに拭き残しが生じたとしても2段目のブラシ
ロール12により完全に拭き取ることが可能である。
【0029】さて、被洗浄体1の残存液を掻き上げたブ
ラシ14は水分を含むこととなる。それらは、遠心力に
よりブラシ14から飛び散るが、遠心力では取りきれな
い分は前記乾燥用ブロワー16Aからの高温または常温
乾燥空気により乾燥される。したがって、ブラシ14に
付着した水分はブラシ14が被洗浄体1の表面1a,1
bに達するまでには充分蒸発し、ブラシ14を常時乾燥
した状態に保つことができる。また、洗浄液Aによる油
分の除去等が不十分である場合には、ブラシ14が油汚
れする懸念があるが、次々に流れてくる洗浄液によりブ
ラシ14自体も自己洗浄されるのでブラシ14の汚染に
よる劣化については心配ない。
【0030】また、ブラシ14と被洗浄体1との接触に
より摩擦熱が生ずるが、上記洗浄液除去装置10では前
記第2のブロワー16Bより常温あるいは低温の風を送
り出し、これにより被洗浄体1の温度上昇が防止され
る。上記洗浄液除去装置10の備えるこの第2のブロワ
ー16Bについてさらに説明すれば、この第2のブロワ
ー16Bは、作業の状況に応じていくつかの用途に用い
ることができる。例えば、上記のように常温または低温
の風を送り出すことにより被洗浄体1の温度上昇を防止
する目的で使用することもできるし、あるいは温風を送
り出して、ブラシロール12による拭取り後の乾燥をよ
り完全にするための補助乾燥用として用いることもでき
る。この第2のブロワー16Bは、このように乾燥用と
して機能させる場合でも、実際上はブラシロール12に
よって残存液は略完全に除去されているので、該第2の
ブロワー16Bによる乾燥はほんの補助的なもので済
み、この第2のブロワー16Bによって被洗浄体1の温
度上昇を招くことはない。
【0031】また、上記ブラシロール12による場合に
は、被洗浄体1が厚板であってもブラシ14が被洗浄体
1のエッジ部の端面1dまで至り、該端面1dに付着し
た残存液を払拭することができる。
【0032】また、実施例による上記洗浄液除去装置1
0においては、各ブラシロール12を排気口18を形成
したフード17内に収納したので、ブラシロール12か
らの飛沫の全周囲への飛散を防止できるばかりでなく、
フード17内に気流を生じせしめて飛沫をより効果的に
排出することができる。
【0033】なお、上記実施例では、被洗浄体1の上下
に設けたブラシロール12を、それぞれ被洗浄体1を挟
む対向位置に配した構成としたが、これらブラシロール
12は前記絞りロール2の如く挟持力による絞り作用を
期待するものではないので、上下のブラシロール2は、
互いにずれた位置に配してもよい。さらに、ブラシロー
ル2には、オッシレーション機構すなわち該ブラシロー
ル2を軸方向に移動させる機構を設け、常にブラシ14
の同一箇所に被洗浄体1が接触することによるブラシ1
4の偏摩耗を防止することも可能である。また実施例で
は、ブラシロール12をライン方向に対して2段に設け
た構成としたが、本発明に係る洗浄液除去装置は、洗浄
液Aの残留度、蒸発性等に鑑み、上記ブラシロール12
を1段のみ、あるいは3段以上設けた構成としてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり請求項1に係る洗浄
液除去装置によれば、被洗浄体に付着し、絞りロール等
により完全に除去されない残存洗浄液を完全に除去し、
被洗浄体を乾燥状態とすることが可能となる。しかも、
かかる効果は、洗浄液として洗剤あるいは湯・水を使用
した場合にも得ることができる。したがって、従来、洗
浄液の除去効率等の問題により洗浄液として有機溶剤を
使用しなければならなかったケースに対しても洗剤等の
使用を可能にし、有機溶剤による環境問題・作業安全性
に関する障害を排除できると同時にコスト低減化も図れ
る。また、乾燥を促進するために従来装置のように被洗
浄体に対して熱風(温風)を吹き付けることもないの
で、被洗浄体を不用意に高温にするおそれがない。した
がって、洗浄工程の後工程において寸法誤差または平坦
度の歪みといったことを生じせしめるおそれがない。さ
らに、ブラシロールのブラシは、被洗浄体のエッジ部端
面にまで届くことができるので、被洗浄体が厚板の場合
にも付着液を完全に除去することが可能である。また、
被洗浄体の搬送速度(ライン速度)を減速させなくとも
付着液の充分な除去がなされるため、従来乾燥部がネッ
クとなって生じていたライン速度の低下を解消でき、歩
留りの向上を望める。
【0035】また、請求項2に係る洗浄液除去装置によ
れば、洗浄工程において温度上昇した被洗浄体を洗浄液
の除去工程の前で冷却することができ、しかも洗浄液の
除去工程においては被洗浄体の温度上昇を招くことがな
いので、該冷却水ノズルの作用価値を高めることができ
る。
【0036】さらに、請求項3に係る洗浄液除去装置に
よれば、第2の送風手段を例えば被洗浄体の乾燥用、あ
るいは冷却用等として用いることができ、被洗浄体の完
全乾燥および温度上昇防止といった作用をいっそう高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る洗浄液除去装置を示す
側面図である。
【図2】当実施例による洗浄液除去装置の一部を拡大し
て示す側面図である。
【図3】従来装置の一例を示す側面図である。
【図4】従来の装置の他の構成例を示す側面図である。
【図5】従来装置の一例とその問題点を説明する斜視図
である。
【符号の説明】
A 洗浄液 1 被洗浄体 1a,1b 表面 2 絞りロール 10 洗浄液除去装置 12 ブラシロール 11 冷却水スプレイノズル(冷却水ノズル) 14 ブラシ 16A ブラシ乾燥用ブロワー(ブラシ乾燥用の送風手
段) 16a 吹出し口 16B 第2のブロワー(第2の送風手段) 16b 吹出し口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄処理後のコイル,シート等の被洗浄
    体の表面に付着している洗浄液を除去し表面を乾燥させ
    るための洗浄液除去装置であって、 洗浄ラインの下流側に設けられ、前記被洗浄体を両面側
    より挟み込んで回転する絞りロールと、 前記絞りロールの下流側に設けられ、外周部に柔軟性に
    富むブラシを備え、該ブラシを前記被洗浄体に当接させ
    た状態で前記被洗浄体の送り方向と略直交する回転軸回
    りに前記被洗浄体の送り方向に対して逆方向に回転する
    ブラシロールと、 前記ブラシに吹出し口を向けて配置されたブラシ乾燥用
    の送風手段と、を有して成る洗浄液除去装置。
  2. 【請求項2】 前記絞りロールの上流側に、前記被洗浄
    体の表面に冷却水を噴出する冷却水ノズルが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の洗浄液除去装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシロールの下流側の該ブラシロ
    ールの近傍において前記被洗浄体に吹出し口を向けて配
    置された第2の送風手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1または2記載の洗浄液除去装置。
JP16472091A 1991-07-04 1991-07-04 洗浄液除去装置 Withdrawn JPH0593289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16472091A JPH0593289A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 洗浄液除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16472091A JPH0593289A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 洗浄液除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0593289A true JPH0593289A (ja) 1993-04-16

Family

ID=15798613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16472091A Withdrawn JPH0593289A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 洗浄液除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0593289A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0661109A1 (de) * 1993-12-31 1995-07-05 ZIBULLA & SOHN GMBH Raziol-Schmierungstechnik Vorrichtung zum Reinigen, Entfetten und Trocknen der Oberflächen von beweglichen Blechen
KR100752123B1 (ko) * 2001-08-23 2007-08-24 주식회사 포스코 도금 강판 표면의 수분 제거장치
WO2007105401A1 (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. スリットノズル洗浄装置
KR100833022B1 (ko) * 2001-11-26 2008-05-27 주식회사 포스코 카로셀을 통과한 도금강판상의 용액내 금속성 칩 제거장치
KR100868429B1 (ko) * 2002-05-13 2008-11-11 주식회사 포스코 도금강판 크리닝장치
EP2176005A1 (en) * 2007-08-08 2010-04-21 Mark One Corporation Multi-stage metal cleaner
CN108560175A (zh) * 2018-03-06 2018-09-21 盐城元之元机械有限公司 一种化纤布料清洗干燥装置
DE102019111200A1 (de) * 2019-04-30 2020-11-05 Airbus Operations Gmbh Vorrichtung zum Lackauftrag
CN113042440A (zh) * 2021-03-24 2021-06-29 启东市荣盛铜业有限公司 一种易切削不锈钢异形材料的前处理设备

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0661109A1 (de) * 1993-12-31 1995-07-05 ZIBULLA & SOHN GMBH Raziol-Schmierungstechnik Vorrichtung zum Reinigen, Entfetten und Trocknen der Oberflächen von beweglichen Blechen
KR100752123B1 (ko) * 2001-08-23 2007-08-24 주식회사 포스코 도금 강판 표면의 수분 제거장치
KR100833022B1 (ko) * 2001-11-26 2008-05-27 주식회사 포스코 카로셀을 통과한 도금강판상의 용액내 금속성 칩 제거장치
KR100868429B1 (ko) * 2002-05-13 2008-11-11 주식회사 포스코 도금강판 크리닝장치
WO2007105401A1 (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. スリットノズル洗浄装置
JP2007237122A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd スリットノズル洗浄装置
EP2176005A1 (en) * 2007-08-08 2010-04-21 Mark One Corporation Multi-stage metal cleaner
EP2176005A4 (en) * 2007-08-08 2011-12-07 Mark One Corp DEVICE FOR CLEANING MULTI-STAGE METALS
CN108560175A (zh) * 2018-03-06 2018-09-21 盐城元之元机械有限公司 一种化纤布料清洗干燥装置
DE102019111200A1 (de) * 2019-04-30 2020-11-05 Airbus Operations Gmbh Vorrichtung zum Lackauftrag
US11285506B2 (en) 2019-04-30 2022-03-29 Airbus Operations Gmbh Device for lacquer transfer
CN113042440A (zh) * 2021-03-24 2021-06-29 启东市荣盛铜业有限公司 一种易切削不锈钢异形材料的前处理设备
CN113042440B (zh) * 2021-03-24 2023-02-14 启东市荣盛铜业有限公司 一种易切削不锈钢异形材料的前处理设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3122370B2 (ja) 除塵装置
CN100450643C (zh) 狭缝喷嘴前端的调整装置和调整方法
JPH0593289A (ja) 洗浄液除去装置
JPH0214775A (ja) ローラ用洗浄装置
JP2010094577A (ja) フイルム状基材の洗浄方法及び洗浄装置
JPH07124529A (ja) 洗浄装置
JP2005324192A (ja) 少なくとも1種類の液体またはペースト状の塗布媒体を移動面の一面または両面に塗布するための装置
JP2874659B2 (ja) 基板表面処理装置
JP3604987B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
JPS6040510B2 (ja) 洗浄及び乾燥方法
JPH0725596Y2 (ja) ワーク表面に付着している水の水切り装置
JP2515254Y2 (ja) エアー乾燥装置
JPH08316614A (ja) 洗浄装置
JP2005037029A (ja) 基板の水分除去方法と基板の水分除去装置
JP2008140928A (ja) 洗浄装置
JP2520731Y2 (ja) 薄鋼板用調質圧延機の洗浄装置
JP2008036617A (ja) エアー・スクリュー・ノズル
JPH03101878A (ja) 洗浄装置
JPH1059747A (ja) ガラス板の洗滌乾燥方法及びその装置
JP4371337B2 (ja) 塗布ノズルの洗浄装置
JPH1046379A (ja) 鋼板の乾燥装置
JPH0745955Y2 (ja) 基板のディスクブラシ式洗浄装置
JPH03114578A (ja) 金属ストリップの連続処理ライン用ブラシロール装置
KR20010048080A (ko) 캐치컵 세정기
JP7353042B2 (ja) ブラシ洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008