JPH058874A - 積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置 - Google Patents
積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH058874A JPH058874A JP3197991A JP3197991A JPH058874A JP H058874 A JPH058874 A JP H058874A JP 3197991 A JP3197991 A JP 3197991A JP 3197991 A JP3197991 A JP 3197991A JP H058874 A JPH058874 A JP H058874A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vacuum suction
- plate
- thin plates
- sheet
- thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層された薄板を、最上位のものから順次吊
り上げる際に、1枚ずつ確実に吊り上げる。 【構成】 最上位の第1薄板Sの上面を吸着パッド18
A、18Bで吸着した後、吊上枠10を上昇させ、該第
1薄板(切板)Sを吊り上げた状態にする。シリンダ1
2A、12Bにより吸着パッド18A、18Bを交互に
上下動させて、第1薄板Sに波状の曲げ振動を与えるこ
とにより、該第1薄板Sに第2薄板S′が付着している
場合には、該第2薄板S′を分離させ、第1薄板Sのみ
を吊り上げることを可能とする。
り上げる際に、1枚ずつ確実に吊り上げる。 【構成】 最上位の第1薄板Sの上面を吸着パッド18
A、18Bで吸着した後、吊上枠10を上昇させ、該第
1薄板(切板)Sを吊り上げた状態にする。シリンダ1
2A、12Bにより吸着パッド18A、18Bを交互に
上下動させて、第1薄板Sに波状の曲げ振動を与えるこ
とにより、該第1薄板Sに第2薄板S′が付着している
場合には、該第2薄板S′を分離させ、第1薄板Sのみ
を吊り上げることを可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層薄板の二枚吊り防
止方法及びその装置に関し、特に積重ねてある冷延鋼板
の切板等の薄板を、最上位のものから1枚ずつ吊り上げ
て取り出すに際し、同時に2枚以上の薄板を吊り上げる
ことを確実に防止できる積層薄板の二枚吊り防止方法及
びその装置に関する。
止方法及びその装置に関し、特に積重ねてある冷延鋼板
の切板等の薄板を、最上位のものから1枚ずつ吊り上げ
て取り出すに際し、同時に2枚以上の薄板を吊り上げる
ことを確実に防止できる積層薄板の二枚吊り防止方法及
びその装置に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】所定の大きさに裁断された多数の
薄板を積重ねた状態で保存しておき、必要に応じて最上
位にある薄板から1枚ずつ順次取り出して該薄板を使用
に供することは、日常的に行われている。
薄板を積重ねた状態で保存しておき、必要に応じて最上
位にある薄板から1枚ずつ順次取り出して該薄板を使用
に供することは、日常的に行われている。
【0003】例えば、製鉄所では、製造した冷延薄鋼板
の試験用試材や試験片等のサンプル板(薄板)をハンド
リングする場合、何枚も積重ねられたサンプル板を1枚
ずつに分離ハンドリングする作業が種々行われている。
これらの作業を装置化し、自動化する場合、薄板の吊り
上げ方法としては真空吸着パッドによる方法が主流であ
る。この真空吸着パッドでは、大きな切板でしかも非塗
油板であれば、薄板の変形等によって板間に隙間が入り
易いので、1枚ずつ分離して吊り上げることが比較的用
意であるが、表面粗さが小さく且つ平坦度の高い板や塗
油板等では2枚以上を一緒に吊り上げてしまう問題があ
る。
の試験用試材や試験片等のサンプル板(薄板)をハンド
リングする場合、何枚も積重ねられたサンプル板を1枚
ずつに分離ハンドリングする作業が種々行われている。
これらの作業を装置化し、自動化する場合、薄板の吊り
上げ方法としては真空吸着パッドによる方法が主流であ
る。この真空吸着パッドでは、大きな切板でしかも非塗
油板であれば、薄板の変形等によって板間に隙間が入り
易いので、1枚ずつ分離して吊り上げることが比較的用
意であるが、表面粗さが小さく且つ平坦度の高い板や塗
油板等では2枚以上を一緒に吊り上げてしまう問題があ
る。
【0004】このように、薄板を吸着パッドで吊り上げ
る際に、同時に2枚以上吊り上げることを防止する方法
としては、特開昭47−32571、特開昭49−26
970、特開昭54−97969、特開昭58−216
846、実開昭49−33574、実開昭50−117
580、実公昭54−10701等に示されているよう
に、多くの方法がある。
る際に、同時に2枚以上吊り上げることを防止する方法
としては、特開昭47−32571、特開昭49−26
970、特開昭54−97969、特開昭58−216
846、実開昭49−33574、実開昭50−117
580、実公昭54−10701等に示されているよう
に、多くの方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、2枚吊り防止効果が必ずしも確実でな
く、その上使用する装置が複雑である等の欠点を有して
いる。
来の技術では、2枚吊り防止効果が必ずしも確実でな
く、その上使用する装置が複雑である等の欠点を有して
いる。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、確実に2枚吊りを防止できる積層薄
板の二枚吊り防止方法と、その方法に適用して好適な簡
単な構成からなる積層薄板の二枚吊り防止装置を提供す
ることを課題とする。
くなされたもので、確実に2枚吊りを防止できる積層薄
板の二枚吊り防止方法と、その方法に適用して好適な簡
単な構成からなる積層薄板の二枚吊り防止装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層された薄
板を、その最上位のものから上面を2箇所以上の保持点
で保持し、順次吊り上げる際の積層薄板の二枚吊り防止
方法において、薄板を吊り上げた状態で、隣接する保持
点の少なくとも一方に対し、該薄板に垂直な方向に、弾
性限度内の周期的変位を与え、該薄板を波状振動させる
ことにより、前記課題を達成したものである。
板を、その最上位のものから上面を2箇所以上の保持点
で保持し、順次吊り上げる際の積層薄板の二枚吊り防止
方法において、薄板を吊り上げた状態で、隣接する保持
点の少なくとも一方に対し、該薄板に垂直な方向に、弾
性限度内の周期的変位を与え、該薄板を波状振動させる
ことにより、前記課題を達成したものである。
【0008】本発明は、又、積層された薄板を、その最
上位のものから上面を2以上の真空吸着パッドで保持し
て順次吊り上げる積層薄板の二枚吊り防止装置におい
て、隣接する真空吸着パッドの少なくとも一方に、該真
空吸着パッドを薄板に垂直な方向に進退動させる駆動手
段が設けられ、上記駆動手段が、真空吸着パッドを実質
的に周期的な進退動させる機能を備えているようにした
ことにより、同様に前記課題を達成したものである。
上位のものから上面を2以上の真空吸着パッドで保持し
て順次吊り上げる積層薄板の二枚吊り防止装置におい
て、隣接する真空吸着パッドの少なくとも一方に、該真
空吸着パッドを薄板に垂直な方向に進退動させる駆動手
段が設けられ、上記駆動手段が、真空吸着パッドを実質
的に周期的な進退動させる機能を備えているようにした
ことにより、同様に前記課題を達成したものである。
【0009】
【作用】本発明においては、吊り上げた状態で保持され
ている第1薄板に対して波状の曲げ振動を与えるので、
薄板が2枚吊りされている場合には、保持されている第
1薄板と、該薄板に接触している第2薄板との間に容易
に隙間を生じさせることができる。従って、上記第2薄
板を上記第1薄板から剥離させることが可能となり、該
第1薄板のみを確実に吊り上げることが可能となる。
ている第1薄板に対して波状の曲げ振動を与えるので、
薄板が2枚吊りされている場合には、保持されている第
1薄板と、該薄板に接触している第2薄板との間に容易
に隙間を生じさせることができる。従って、上記第2薄
板を上記第1薄板から剥離させることが可能となり、該
第1薄板のみを確実に吊り上げることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例である積層薄板
の二枚吊り防止装置の要部を、その作用と共に示す概略
部分正面図である。
の二枚吊り防止装置の要部を、その作用と共に示す概略
部分正面図である。
【0012】本実施例の積層薄板の二枚吊り防止装置
は、クレーン等の吊り上げ手段で吊支するための吊上枠
10を有しており、該吊上枠10の上部には2つのシリ
ンダ12A、12Bが取付けられており、これらシリン
ダ12A、12Bの下方には、それぞれのシリンダロッ
ド先端に接続金具14が取付けられ、該接続金具14に
はスプリング16を介して真空吸着パッド18A、18
Bが取付けられている。
は、クレーン等の吊り上げ手段で吊支するための吊上枠
10を有しており、該吊上枠10の上部には2つのシリ
ンダ12A、12Bが取付けられており、これらシリン
ダ12A、12Bの下方には、それぞれのシリンダロッ
ド先端に接続金具14が取付けられ、該接続金具14に
はスプリング16を介して真空吸着パッド18A、18
Bが取付けられている。
【0013】上記積層薄板の二枚吊り防止装置では、図
示しない制御手段により上記シリンダ12A及び12B
をそれぞれ交互に作動させ、それぞれの下方先端に位置
する真空吸着パッド18A及び18Bを交互に逆方向に
上下動可能になっている。
示しない制御手段により上記シリンダ12A及び12B
をそれぞれ交互に作動させ、それぞれの下方先端に位置
する真空吸着パッド18A及び18Bを交互に逆方向に
上下動可能になっている。
【0014】なお、本実施例の積層薄板の二枚吊り防止
装置では、接続金具14及びスプリング16を設けるこ
とにより、切板を真空吸着パッド18A、18Bで吸着
するために該切板に真空吸着パッドを押し付けた場合、
該切板を吊り上げた場合、シリンダを上下動させた場合
等において、切板に無理な力が加わらないようにしてい
るが、これら接続金具14、スプリング16を設けず
に、シリンダ12A、12Bに吸着パッド18A、18
Bを直接取付けてもよい。
装置では、接続金具14及びスプリング16を設けるこ
とにより、切板を真空吸着パッド18A、18Bで吸着
するために該切板に真空吸着パッドを押し付けた場合、
該切板を吊り上げた場合、シリンダを上下動させた場合
等において、切板に無理な力が加わらないようにしてい
るが、これら接続金具14、スプリング16を設けず
に、シリンダ12A、12Bに吸着パッド18A、18
Bを直接取付けてもよい。
【0015】次に、本実施例の作用を説明する。
【0016】まず、図示しない収納部に積重ねて保管さ
れている切板(薄板)の最上位にある第1切板の上面
に、上記真空吸着パッド18A、18Bを吸着させ、そ
の吸着点(保持点)において、該第1切板を保持する。
れている切板(薄板)の最上位にある第1切板の上面
に、上記真空吸着パッド18A、18Bを吸着させ、そ
の吸着点(保持点)において、該第1切板を保持する。
【0017】上記真空吸着パッド18A、18Bで上記
第1切板を吸着保持した後、クレーン等で吊上枠10を
上昇させることにより、該第1切板を吊り上げる。
第1切板を吸着保持した後、クレーン等で吊上枠10を
上昇させることにより、該第1切板を吊り上げる。
【0018】図1(A)は、第1切板Sと、その下に位
置する第2切板S′とを一緒に吊り上げた状態を示して
いる。
置する第2切板S′とを一緒に吊り上げた状態を示して
いる。
【0019】このように、2枚(2枚以上でも同じ)の
切板が同時に吊り上げられた場合には、図1(B)に示
すように、シリンダ12Aを作動させて一方の真空吸着
パッド18Aのみを下降させ、該パッド18Aが所定位
置に到達した後、図1(C)(吊上枠10、シリンダ1
2A、Bは省略)に示すように、該真空吸着パッド18
Aを上昇させると同時に、他方の真空吸着パッド18B
を下降させる。同様に所定位置に到達した後、上記真空
吸着パッド18Bを上昇させると同時に、上記真空吸着
パッド18Aを再び下降させる。
切板が同時に吊り上げられた場合には、図1(B)に示
すように、シリンダ12Aを作動させて一方の真空吸着
パッド18Aのみを下降させ、該パッド18Aが所定位
置に到達した後、図1(C)(吊上枠10、シリンダ1
2A、Bは省略)に示すように、該真空吸着パッド18
Aを上昇させると同時に、他方の真空吸着パッド18B
を下降させる。同様に所定位置に到達した後、上記真空
吸着パッド18Bを上昇させると同時に、上記真空吸着
パッド18Aを再び下降させる。
【0020】上記真空吸着パッド18A、18Bの上昇
・下降の動作を、上記のように交互に繰り返すことによ
り、上記第1切板Sに波状の振動を与える。
・下降の動作を、上記のように交互に繰り返すことによ
り、上記第1切板Sに波状の振動を与える。
【0021】この波状振動は、切板Sの弾性限度内で、
比較的大きな振幅の低周波振動とすることが好ましい。
その際、波状振動の周波数としては、切板Sの板厚、板
寸法、表面の粗度等によって異なるが、0.5〜5Hz
を実用的な範囲として挙げることができる。
比較的大きな振幅の低周波振動とすることが好ましい。
その際、波状振動の周波数としては、切板Sの板厚、板
寸法、表面の粗度等によって異なるが、0.5〜5Hz
を実用的な範囲として挙げることができる。
【0022】又、第1切板Sに所定の周期の波状振動を
与える場合には、第1真空吸着パッド18Aと第2真空
吸着パッド18Bの逆方向の交互動作を、実質的に1/
2の周期で行わせる。
与える場合には、第1真空吸着パッド18Aと第2真空
吸着パッド18Bの逆方向の交互動作を、実質的に1/
2の周期で行わせる。
【0023】上記のように、第1切板Sに波状振動を与
えると、該第1切板Sは強制的に波状に曲げられるが、
その下の第2切板S′は直線状態を維持しようとするた
め、これら両者間にずれが生じ、そこに隙間が形成され
ることになる。
えると、該第1切板Sは強制的に波状に曲げられるが、
その下の第2切板S′は直線状態を維持しようとするた
め、これら両者間にずれが生じ、そこに隙間が形成され
ることになる。
【0024】この隙間は、第1切板Sの振動と共に次第
に広がっていくため、真空吸着パッド18A、18Bを
上昇・下降させる交互動作を数回繰り返すことにより、
上記第2切板S′を第1切板Sから剥離させることが可
能となり、剥離した上記第2切板S′は、元の収納位置
に戻すことができる。従って、第1切板Sのみを所定位
置に搬送することが可能となる。
に広がっていくため、真空吸着パッド18A、18Bを
上昇・下降させる交互動作を数回繰り返すことにより、
上記第2切板S′を第1切板Sから剥離させることが可
能となり、剥離した上記第2切板S′は、元の収納位置
に戻すことができる。従って、第1切板Sのみを所定位
置に搬送することが可能となる。
【0025】上記剥離現象について、図2を参照しなが
ら、特に剥離させることが難しい、防錆油等の液膜で密
着した状態で積層されている切板(塗油板)を例に、更
に詳細に説明する。
ら、特に剥離させることが難しい、防錆油等の液膜で密
着した状態で積層されている切板(塗油板)を例に、更
に詳細に説明する。
【0026】第1切板Sに真空吸着パッド18A、18
Bを吸着させ、該真空吸着パッド18A、18Bを交互
に上下動させると、該第1切板Sは図2のように波状に
曲げられた状態になる。このとき、第2切板S′は第1
切板Sに追随しようとするが、二点鎖線で示したような
真直ぐな状態に戻ろうとするため、該両者間の液膜(図
示せず)が徐々に切れて隙間Gが生じ始める。
Bを吸着させ、該真空吸着パッド18A、18Bを交互
に上下動させると、該第1切板Sは図2のように波状に
曲げられた状態になる。このとき、第2切板S′は第1
切板Sに追随しようとするが、二点鎖線で示したような
真直ぐな状態に戻ろうとするため、該両者間の液膜(図
示せず)が徐々に切れて隙間Gが生じ始める。
【0027】上記図2の状態に、真空吸着パッド18
A、18Bの交互動作を更に加えると、第1切板Sと第
2切板S′との接触面において、両者間の相対的なずれ
が強制的に起きる。その結果、第1切板Sと第2切板
S′との間に生じた上記隙間Gの位置がずれることにな
り、該隙間に侵入空気層が接触面に沿って動かされるこ
とになるので剥離が加速される。
A、18Bの交互動作を更に加えると、第1切板Sと第
2切板S′との接触面において、両者間の相対的なずれ
が強制的に起きる。その結果、第1切板Sと第2切板
S′との間に生じた上記隙間Gの位置がずれることにな
り、該隙間に侵入空気層が接触面に沿って動かされるこ
とになるので剥離が加速される。
【0028】従って、塗油板等のように、接触面におけ
る密着が強いために剥離(分離)に時間がかかる切板の
場合でも、短時間で分離作業を行うことが可能となり、
作業能率を向上させることが可能となる。
る密着が強いために剥離(分離)に時間がかかる切板の
場合でも、短時間で分離作業を行うことが可能となり、
作業能率を向上させることが可能となる。
【0029】本実施例の積層薄板の二枚吊り防止装置
を、厚さ0.3mm、寸法50mm×250mmの積層されて
いる塗油板に対して適用し、該塗油板を長手方向の2箇
所の対称位置で吸着し、2つの真空吸着パッドを交互に
上下動させ、塗油板に5Hz の低周波振動を与えたとこ
ろ、1〜2.5秒で分離を行うことができた。
を、厚さ0.3mm、寸法50mm×250mmの積層されて
いる塗油板に対して適用し、該塗油板を長手方向の2箇
所の対称位置で吸着し、2つの真空吸着パッドを交互に
上下動させ、塗油板に5Hz の低周波振動を与えたとこ
ろ、1〜2.5秒で分離を行うことができた。
【0030】一方、塗油板を単に曲げるだけの従来方法
を同一の塗油板に適用したところ、分離作業に3〜5秒
を要した。
を同一の塗油板に適用したところ、分離作業に3〜5秒
を要した。
【0031】以上、本発明を具体的に説明したが、本発
明は前記実施例に示したものに限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
明は前記実施例に示したものに限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
【0032】例えば、積層薄板の二枚吊り防止装置は、
3以上の真空吸着パッドを備えていてもよい。3以上の
場合でも、隣接する真空吸着パッド同士の間ではそれぞ
れを交互に逆方向に進退動させることが可能になってい
る。
3以上の真空吸着パッドを備えていてもよい。3以上の
場合でも、隣接する真空吸着パッド同士の間ではそれぞ
れを交互に逆方向に進退動させることが可能になってい
る。
【0033】又、隣接する真空吸着パッドは、交互に反
対方向に上下動を繰り返す場合に限られるものでなく、
一方が固定され、他方を上下動させるようにしてもよ
い。このようにしても、薄板を波状に振動させることが
可能である。
対方向に上下動を繰り返す場合に限られるものでなく、
一方が固定され、他方を上下動させるようにしてもよ
い。このようにしても、薄板を波状に振動させることが
可能である。
【0034】又、薄板を保持し、その保持点に波状の変
位を与えるための手段は、真空吸着パッドとシリンダに
限られるものでなく、同様の機能を有する任意の手段を
利用することができる。
位を与えるための手段は、真空吸着パッドとシリンダに
限られるものでなく、同様の機能を有する任意の手段を
利用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、積
層された薄板を、その最上位のものから順次吊り上げる
に際し、2枚吊りを確実に防止することができる。
層された薄板を、その最上位のものから順次吊り上げる
に際し、2枚吊りを確実に防止することができる。
【0036】又、上記2枚吊り防止を簡単な装置で行う
ことができるため、コストダウンが可能であり、更に自
動化、無人化等も容易に行うことができる。
ことができるため、コストダウンが可能であり、更に自
動化、無人化等も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、一実施例の積層薄板の二枚吊り防止装
置を、作用と共に示す概略部分正面図である。
置を、作用と共に示す概略部分正面図である。
【図2】図2は、実施例の作用を拡大して示す説明図で
ある。
ある。
10…吊上枠、
12A、12B…シリンダ、
14…接続金具、
16…スプリング、
18A、18B…真空吸着パッド、
S、S′…切板、
G…隙間。
Claims (2)
- 【請求項1】積層された薄板を、その最上位のものから
上面を2箇所以上の保持点で保持し、順次吊り上げる際
の積層薄板の二枚吊り防止方法において、 薄板を吊り上げた状態で、隣接する保持点の少なくとも
一方に対し、該薄板に垂直な方向に、弾性限度内の周期
的変位を与え、該薄板を波状振動させることを特徴とす
る積層二枚吊り防止方法。 - 【請求項2】積層された薄板を、その最上位のものから
上面を2以上の真空吸着パッドで保持して順次吊り上げ
る積層薄板の二枚吊り防止装置において、 隣接する真空吸着パッドの少なくとも一方に、該真空吸
着パッドを薄板に垂直な方向に進退動させる駆動手段が
設けられ、 上記駆動手段が、真空吸着パッドを実質的に周期的な進
退動させる機能を備えていることを特徴とする積層薄板
の二枚吊り防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197991A JP2921772B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197991A JP2921772B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058874A true JPH058874A (ja) | 1993-01-19 |
JP2921772B2 JP2921772B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12346065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3197991A Expired - Fee Related JP2921772B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921772B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2462636A (en) * | 2008-08-15 | 2010-02-17 | Cocatalyst Ltd | Separating non-ferrous metal sheets from a stack |
CN102689806A (zh) * | 2011-03-24 | 2012-09-26 | 代芳 | 一种防止取放块状物体时相叠的技术与装置 |
CN102897577A (zh) * | 2011-07-27 | 2013-01-30 | 上海耀科印刷机械有限公司 | 一种用于单张纸自动模切机的横向插页机构 |
CN104891220A (zh) * | 2015-04-20 | 2015-09-09 | 扬州恒佳机械有限公司 | 防止吸起多层板材的板材自动送料装置及送料方法 |
CN104960948A (zh) * | 2015-05-27 | 2015-10-07 | 东莞市威力固电路板设备有限公司 | 薄板取板方法 |
CN108608453A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-10-02 | 常熟理工学院 | 机械手用的真空取料装置 |
CN110329788A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-15 | 中国电子科技集团公司第十四研究所 | 一种硅钢片的粘片检测与分离装置及其方法 |
JP2020019635A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 日本メクトロン株式会社 | シート取り出し装置およびフレキシブルプリント基板の製造方法 |
CN113526211A (zh) * | 2020-04-19 | 2021-10-22 | Nps株式会社 | 供膜装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111099403A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-05-05 | 武汉理工氢电科技有限公司 | 一种片料基材的拾取方法及拾取装置 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP3197991A patent/JP2921772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2462636A (en) * | 2008-08-15 | 2010-02-17 | Cocatalyst Ltd | Separating non-ferrous metal sheets from a stack |
CN102689806A (zh) * | 2011-03-24 | 2012-09-26 | 代芳 | 一种防止取放块状物体时相叠的技术与装置 |
CN102897577A (zh) * | 2011-07-27 | 2013-01-30 | 上海耀科印刷机械有限公司 | 一种用于单张纸自动模切机的横向插页机构 |
CN104891220A (zh) * | 2015-04-20 | 2015-09-09 | 扬州恒佳机械有限公司 | 防止吸起多层板材的板材自动送料装置及送料方法 |
CN104960948A (zh) * | 2015-05-27 | 2015-10-07 | 东莞市威力固电路板设备有限公司 | 薄板取板方法 |
CN108608453A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-10-02 | 常熟理工学院 | 机械手用的真空取料装置 |
CN110790046B (zh) * | 2018-08-01 | 2023-01-03 | 日本梅克特隆株式会社 | 薄膜取出装置以及柔性印刷电路板的制造方法 |
JP2020019635A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 日本メクトロン株式会社 | シート取り出し装置およびフレキシブルプリント基板の製造方法 |
CN110790046A (zh) * | 2018-08-01 | 2020-02-14 | 日本梅克特隆株式会社 | 薄膜取出装置以及柔性印刷电路板的制造方法 |
TWI791873B (zh) * | 2018-08-01 | 2023-02-11 | 日商日本美可多龍股份有限公司 | 薄膜取出裝置以及柔性印刷電路板的製造方法 |
CN110329788A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-15 | 中国电子科技集团公司第十四研究所 | 一种硅钢片的粘片检测与分离装置及其方法 |
CN113526211A (zh) * | 2020-04-19 | 2021-10-22 | Nps株式会社 | 供膜装置 |
CN113526211B (zh) * | 2020-04-19 | 2023-08-11 | Nps株式会社 | 供膜装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2921772B2 (ja) | 1999-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH058874A (ja) | 積層薄板の二枚吊り防止方法及びその装置 | |
RU2007121716A (ru) | Способ и устройство ламинирования листов стекла | |
CN111099402A (zh) | 一种薄板分张装置 | |
JP2003285289A (ja) | ハンドリング装置及び搬送装置並びにハンドリング方法 | |
JPH04223947A (ja) | 積層薄鋼板の二枚吊り防止方法 | |
JP4616684B2 (ja) | 吸引パッドおよび板材検査装置 | |
JPS59182135A (ja) | 板状体ハンドリング装置 | |
JP2008201559A (ja) | 鋼板の分離方法および分離取り出し装置 | |
CN212768598U (zh) | 桁架式自动拆垛专机 | |
JPS61136838A (ja) | 積層した板材の分離機構 | |
JPH11189391A (ja) | コイル搬送用吊具及びその使用方法 | |
WO2003004387A2 (en) | A sheet separator and its method of use | |
JPH0713849U (ja) | 板材の分離装置 | |
JPH01281228A (ja) | ブランクの分離方法 | |
JPH0648679A (ja) | 板状体の吸着搬送装置及び搬送方法 | |
JPS614686A (ja) | ワ−ク吸着装置 | |
JPH05246689A (ja) | 薄板用搬器及び薄板の搬送方法 | |
JPH03284552A (ja) | シートのデパイリング方法 | |
JP3853059B2 (ja) | ガラス板の保持搬送方法 | |
CN212044780U (zh) | 抓取装置 | |
CN215668216U (zh) | 一种阶梯轴浸泡除锈装置 | |
JP2553519Y2 (ja) | 長尺板材移送システムにおける吊り不全検出装置 | |
JPS62136446A (ja) | シ−ト鋼板のセパ−レ−ト方法 | |
JPS61155135A (ja) | 板状体の移載方法 | |
SU1735188A1 (ru) | Грузозахватное устройство |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |