JPH0588396A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0588396A
JPH0588396A JP3248127A JP24812791A JPH0588396A JP H0588396 A JPH0588396 A JP H0588396A JP 3248127 A JP3248127 A JP 3248127A JP 24812791 A JP24812791 A JP 24812791A JP H0588396 A JPH0588396 A JP H0588396A
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JP
Japan
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silica fine
intermediate layer
layer
hydrophobic silica
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JP3248127A
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Inventor
Koichi Aizawa
宏一 会沢
Sumitaka Nogami
純孝 野上
Takashi Ohigata
孝 大日方
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers
    • G03G5/144Inert intermediate layers comprising inorganic material

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】基体と感光層との間に特定の材料を含む中間層
を設け、環境に左右されずに良質の画像が得られ、か
つ、長期間使用においても安定して良質の画像が得られ
る感光体を得る。 【構成】基体と感光層の間に、疏水性シリカ微粒子を含
む中間層を設ける。疏水性シリカ微粒子としてはその一
次粒子平均粒径が50nm以上のものが好ましく、ま
た、表面がアルキルシリル化処理,またはシリコーン処
理されたものが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導電性基体上に有機
材料からなる感光層を備えてなる電子写真感光体に関
し、詳しくは導電性基体と感光層との間に中間層を有し
良質の画像が安定して得られる電子写真感光体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カールソン方式の電子写真法に用いられ
る電子写真感光体(以下、単に感光体とも称する)は、
従来、セレン,セレン−テルル合金,セレン−ひ素合
金,酸化亜鉛などの無機系の光導電性材料を用いたもの
が主流であったが、最近では無公害性,成膜性などの点
から、有機系の光導電性材料を用いた感光体が盛んに開
発され、実用化されてきている。なかでも、感光層を電
荷発生層,電荷移動層に分離した、いわゆる機能分離型
の感光体の開発が積極的に進められている。機能分離型
は電荷発生効率の高い電荷発生物質を含む電荷発生層、
電荷移動度の大きい電荷移動物質を含む電荷移動層を組
み合わせることにより、高感度,長寿命の感光体が得ら
れる可能性が高いからである。
【0003】現在、採用されている有機系光導電性材料
を用いた機能分離型の感光体の多くは、アルミニウムの
ような導電性基体の上に電荷発生層,電荷移動層が順次
積層されてなる感光層を備えた構成のものである。電荷
発生層は膜厚が厚くなると電荷発生層内で発生した電荷
が電荷移動層および導電性基体にスムーズに注入されに
くくなり、メモリーの発生,繰り返し使用時の帯電性の
低下,残留電位の上昇などの不具合をもたらす原因とな
るので、極めて薄い膜とされることが必要であり、一般
にはサブミクロンオーダーの薄膜とされる。このような
薄膜で入射してくる露光光を充分吸収するためには、電
荷発生物質は露光光に対する吸収係数が大きく電荷発生
効率の高いことが要求され、現在、主として顔料系物質
が使用されている。
【0004】電荷発生層は上述のように導電性基体上に
極めて薄い膜として形成されるので、基体表面の汚れ,
形状の不均一が電荷発生層に成膜ムラを発生させ、この
成膜ムラが感光体としての欠陥、例えば白抜け,黒点,
濃度ムラ,カブリといった画像欠陥として現れるという
問題があった。このような問題点を解消するために、基
体表面の汚れを充分に除去するような洗浄方法の改良、
基体表面の加工時にチッピング現象の起きないような基
体素材の改良、基体表面を均一な形状とする仕上げ加工
方法の改良などがなされてきた。一方、近年、露光光に
レーザー光を用いたレーザープリンタが開発され、これ
に適した感光体の開発が進められている。レーザープリ
ンタにおいては、レーザー光のコヒーレント性のため
に、入射してきた露光光(書き込み光)の導電性基体表
面での反射光,感光層内での多重反射光が干渉を起こ
し、この干渉に起因する干渉縞模様が画像に現れる問題
が生じてくる。この問題を解消するために、基体の表面
を粗面化し光干渉を防止する方法が特公平2−6017
8号公報に開示されている。しかし、この方法は意識的
に基体表面に凹凸を形成するものであり、電荷発生層の
成膜ムラができ易く、画像欠陥が発生し易いという問題
を有している。
【0005】上述のような導電性基体表面の汚れ,形状
の不均一による電荷発生層の成膜ムラの発生を防ぐ方法
として、さらには、干渉縞模様の発生を防ぐために意識
的に粗面化した導電性基体上に電荷発生層をムラなく良
好に成膜する方法として、導電性基体と感光層との間に
中間層を設ける方法が知られている。中間層としては、
例えば、無機材料からなるものとしてアルマイト層、有
機材料からなるものとしてポリビニルアルコール,ポリ
アミド,カゼイン,ゼラチン,セルロース誘導体などか
らなる層が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の中間層は、導電
性基体表面の汚れ,形状の不均一あるいは意識的に形成
した凹凸をを充分にカバーできる程度に厚く設けられる
ことが必要であるが、一方、このような中間層を設ける
ことによる感光体の特性の悪化はできるだけ避けること
が必要である。このために、中間層の特性としては、感
光層から導電性基体へ電流が流れるようにある程度抵抗
が低いことが要求され,また、帯電後に基体から感光層
に電荷が注入されないようなブロッキング性も要求され
る。さらに、これらの抵抗,ブロッキング性が環境によ
って変動しないことも要求される。このような諸要求に
対して、これまでに知られている中間層は必ずしも充分
満足できるものではなかった。
【0007】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
のであって、特定の材料を含む中間層を設けることによ
り、優れた電気特性を有し,良質の画像を得ることがで
き、環境の変化による特性,画質の変動が少なく、さら
に、長期間使用しても特性変動が少なくて、良質の画像
が安定して得られる感光体を提供することを解決しよう
とする課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
によれば、導電性基体と感光層との間に疏水性シリカ微
粒子を含む中間層を備えてなる感光体とすることによっ
て解決される。このとき用いられる疏水性シリカ微粒子
は凝集していない粒子である1次粒子の平均粒径が50
nm以下であることが望ましい。また、疏水性シリカ微
粒子は、表面がアルキルシリル化処理されたシリカ微粒
子、あるいはシリコーン処理されたシリカ微粒子である
と好適である。
【0009】
【作用】疏水性シリカ微粒子を含む層は、その膜厚を導
電性基体表面の汚れ,形状の不均一あるいは意識的に形
成した凹凸を充分にカバーできる程度に厚く形成しても
感光体の特性を殆ど悪化させず、しかも環境による電気
特性(抵抗,ブロッキング性など)の変動が少なく中間
層として好適に機能する。疏水性シリカ微粒子として一
次粒子平均粒径が50nm以下のものを用いると、中間
層としての性能が優れ均質で膜厚均一な層を容易に成膜
できるのでより好適である。また、表面がアルキルシリ
ル化された疏水性シリカ微粒子またはシリコーン処理さ
れた疏水性シリカ微粒子を用いると、膜質が良好で環境
による変動の少ない中間層が得られるので好適である。
【0010】疏水性シリカ微粒子は、Chemisch
e Zeitschrift 89,651(197
9)に記載されているように、四塩化けい素を酸水素雰
囲気中で燃焼して得られた微粉シリカをクロロシランな
どと反応させて製造される。中間層は、このようにして
得られた疏水性シリカ微粒子をバインダー中に分散した
液を塗布して形成される。バインダーとしては、ポリビ
ニルブチラール,ポリビニルアセタール,ポリビニルホ
ルマール,ポリビニルアルコールなどのブチラール樹脂
およびその誘導体、カゼイン、ゼラチン、ナイロン6/
6,ナイロン6/66/610/12などの共重合ナイ
ロン,アルコキシメチル化ナイロンなどのポリアミド、
ニトロセルロース,カルボキシメチルセルロース,ヒド
ロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、エチ
レン/アクリル酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重
合体、スチレン/マレイン酸共重合体、ポリアミド,ポ
リエステルイミド,ポリウレタン,エポキシなどの樹脂
が単独であるいは混合して用いられれ、中間層は三次元
化した硬化膜となることもある。これらのバインダーの
中でも、特に極性溶媒に可溶な共重合ポリアミド,ポリ
エステルアミド,アルコキシメチル化ポリアミド,ポリ
ビニルアセタール(ホルマール)などが好ましい。バイ
ンダーに対する疏水性シリカ微粒子の添加量は、使用す
る導電性基体の表面状態、すなわち、汚れ具合,表面の
欠陥の種類や大きさなど、さらには要求される感光体特
性など種々の状況を勘案して決められるが、バインダー
1重量部に対しこの発明に係わる疏水性シリカ微粒子を
0.05重量部から10重量部、より好ましくは0.1
重量部から8重量部の範囲内で配合したものが望まし
く、このような範囲内で疏水性シリカ微粒子を含んでな
る中間層は感光層に膜欠陥が生じるのを防ぐと共に感光
体の電気特性の向上に顕著な効果を有するものである。
また、中間層の膜厚も使用する導電性基体の表面状態,
要求される感光体特性などを考慮して決められるが通常
は0.1μmから10μmの厚さであり、中間層として
の機能が良好な範囲内でなるべく薄くすることが好まし
い。
【0011】さらに、この発明に係わる中間層には、シ
アニン色素,チアジン色素、ニッケロセン,フェロセ
ン,マンガノセンなどのメタロセン、コバルトアセチル
アセトナート,ニッケルアセチルアセトナート,マンガ
ンアセチルアセトナートなどのアセチルアセトナート錯
体、ナフテン酸コバルト,ナフテン酸マンガンなどのカ
ルボン酸塩を添加することができ、これらを添加するこ
とにより残留電位が低下する効果が得られる。これら
は、単独で、若しくは混合して使用することができる。
【0012】この発明は、導電性基体上にこの発明に係
わる中間層を設け、その上に感光層を形成して感光体と
するものであるが、その効果は感光層が電荷発生層と電
荷移動層に分離した,いわゆる機能分離型の感光体にお
いて著しく、なかでも、導電性基体上に電荷発生層,電
荷移動層をこの順に形成した構成の感光層を有する感光
体において顕著な効果が得られる。
【0013】上述の機能分離型の感光体においては、電
荷発生層は有機または無機の電荷発生物質を単独で、あ
るいはバインダーと共に有機溶媒に分散,溶解したもの
を塗布,乾燥して形成される。また、熱的に安定な電荷
発生物質は真空中で昇華させて成膜することもできる。
電荷発生物質の例としては、アゾ系顔料,アントラキノ
ン系顔料,多環キノン系顔料,インジゴ系顔料,ジフェ
ニルメタン系顔料,アジン系顔料,シアニン系顔料,ペ
リレン系顔料,スクアリリウム顔料,フタロシアニン系
顔料などが挙げられる。バインダーとしては、ポリアミ
ド樹脂,シリコーン樹脂,ポリエステル樹脂,ポリカー
ボネート樹脂,フェノキシ樹脂,ポリスチレン樹脂,ポ
リビニル(ブチラール,ホルマール,アセタール)樹
脂,(メタ)アクリル樹脂,塩化ビニル系樹脂などが単
独で、または混合して用いられる。これらのバインダー
は電荷発生物質100重量部に対して5重量部〜200
重量部,好ましくは10重量部〜100重量部の割合で
使用される。電荷発生層の膜厚は0.05μm〜2.0
μmが望ましい。電荷移動層は電荷発生層に接して設け
られ、ポリ(N−ビニルカルバゾール),ポリ(ビニル
アントラセン),ポリシランなどの高分子化合物の溶液
を塗布,乾燥するか、あるいは、ヒドラゾン化合物,ピ
ラゾリン化合物,エナミン化合物,スチリル化合物,ア
リールメタン化合物,アリールアミン化合物,ブタジエ
ン化合物,アジン化合物などの低分子化合物を適当な成
膜性を有するバインダーと共に有機溶媒に溶解した溶液
を塗布,乾燥することにより成膜される。これらの低分
子化合物と共に用いられるバインダーとしては、ポリカ
ーボネート樹脂,ポリエステル樹脂,ポリスチレン樹
脂,(メタ)アクリル樹脂,シリコーン樹脂,ポリエー
テル樹脂などがあり低分子化合物100重量部に対して
50重量部〜200重量部の割合で用いられる。電荷移
動層の膜厚は10μm〜30μmが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する
が、この発明が以下の実施例に限定されないことは言う
までもない。なお、以下に部とあるのは重量部を示す。 実施例1 アルコール可溶性共重合ポリアミド(東レ(株)製;ア
ミラCM−8000,ナイロン6/66/610/12
共重合体)10部をメタノール600部に溶解し、これ
に表面がシリコーン処理された一次粒子平均粒径16n
mの疏水性シリカ微粒子(日本アエロジル(株)製;ア
エロジルR972,超微粒子状無水シリカ)25部を加
え、ペイントシェーカーで分散した後、さらに超音波分
散を行い、固形分4.8重量%の中間層塗布液を作製し
た。この中間層塗布液を、外径60mm,長さ247m
m,肉厚1mmのアルミニウムシリンダーの外表面を1
0点平均粗さRz が1.4μmとなるように粗面化した
基体上に浸漬塗布し、乾燥膜厚3μmの中間層を設け
た。この中間層上に、Χ型無金属フタロシアニン(大日
本インキ(株)製;フアストーゲンブルー8120B)
1部,塩ビ酢ビ共重合樹脂(日本ゼオン(株)製;MR
−110)1部を100部のジクロロメタンにペイント
シェーカーで分散して調製した電荷発生層用塗布液を浸
漬塗布し、乾燥膜厚0.4μmの電荷発生層を形成し、
さらに、この上にp−ジエチルアミノベンズアルデヒド
−(ジフェニルヒドラゾン)10部,ポリカーボネート
樹脂(三菱ガス化学(株)製;ユーピロンPCZ−30
0)10部,1、2−ジクロルエタン72部からなる電
荷移動層用塗布液を浸漬塗布し、乾燥膜厚20μmの電
荷移動層を形成して感光体とした。
【0015】実施例2 外径60mm,長さ344mm,肉厚1mmの押し出し
・引き抜き仕上げのアルミニウムシリンダーからなる基
体の外表面に、共重合ポリアミド(東レ(株)製;アミ
ランCM−4001)10部、表面がアルキルシリル化
処理された一次粒子平均粒径7nmの疏水性シリカ微粒
子(日本アエロジル(株)製;アエロジルR812,超
微粒子状無水シリカ)30部を800部のメタノールに
ペイントシェーカーで分散し、さらに、超音波分散して
調製した中間層塗布液を浸漬塗布し、乾燥膜厚3μmの
中間層を形成した。この中間層上に、下記構造式(1)
の電荷発生物質7部,ポリビニルアセタール樹脂(積水
化学(株)製;エスレックKS−1)3部をメチルエチ
ルケトン55部,シクロヘキサノン30部にペイントシ
ェーカーで分散し、さらに、超音波分散して調製した電
荷発生層用塗布液を浸漬塗布し、乾燥膜厚0.6μmの
電荷発生層を形成した。
【0016】
【化1】
【0017】さらに、この上にポリカーボネート樹脂
(三菱ガス化学(株)製;ユーピロンPCZ−300)
10部,下記構造式(2)の電荷移動物質10部をジク
ロロメタン60部に溶解して調製した電荷移動層用塗布
液を浸漬塗布し、乾燥膜厚25μmの電荷移動層を形成
して感光体とした。
【0018】
【化2】
【0019】比較例1 実施例1において、中間層に含ませる疏水性シリカ微粒
子を表面がシリコーン処理された一次粒子平均粒径16
nmの疏水性シリカ微粒子(日本アエロジル(株)製;
アエロジルR972,超微粒子状無水シリカ)から一次
粒子平均粒径12nmの無処理シリカ微粒子(日本アエ
ロジル(株)製;アエロジル♯200)に替えたこと以
外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。 比較例2 実施例1において、疏水性シリカ微粒子を加えなかった
こと以外は実施例1と同様にして中間層塗布液を調製
し、この塗布液を用いて基体上に乾燥膜厚2μmの中間
層を形成した。この中間層上に実施例1と同様にして電
荷発生層,電荷移動層を順次形成して感光体を作製し
た。 比較例3 実施例2において、中間層を全く設けず、その他は実施
例2と同様にして感光体を作製した。
【0020】このようにして作製した実施例1,比較例
1,比較例2の各感光体は電荷発生物質としてΧ型無金
属フタロシアニンを用いており長波長光に感度を有す
る。これらの感光体を感光体プロセス試験機に取り付
け、周速78.5mm/秒で回転させながら、コロトロ
ンで−600Vに帯電し、波長780nmの光を部分的
に照射し、0.2秒間で2μJ/cm2 照射された部分
の電位,いわゆる明部電位Vi とその間光の照射されて
いなかった部分の電位,いわゆる暗部電位Vd をそれぞ
れ測定する。次に、バイアス電位を−250Vに設定し
て画像出しを行いそれぞれ画像を評価する。このような
測定,評価を、低温低湿(温度10℃,相対湿度50
%),常温常湿(温度25℃,相対湿度50%),高温
高湿(温度35℃,相対湿度85%)の各環境下で行っ
た。その結果を初期特性として、表1,表2,表3に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】続いて、前述の各環境下で2万回の画像出
しをそれぞれ行った後、初期と同様にVd ,Vi の測定
と画像の評価をそれぞれ行った。その結果を表4,表
5,表6に示す。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】表1〜表6に見られるように、中間層に疏
水性シリカ微粒子を含ませた実施例1の感光体は、中間
層に疏水性化されてない無処理のシリカ微粒子を含ませ
た比較例1の感光体および中間層に疏水性,無処理いず
れのシリカ微粒子も含ませてない比較例2の感光体に比
べて、電気特性,画像ともに、各環境下で、初期特性,
2万回画像出し後特性のいずれも優れており、この発明
の効果は明らかである。
【0029】次に、実施例2および比較例3の各感光体
を市販の複写機(松下電器産業(株)製;FP−327
0)に取り付け、常温常湿環境下で、現像部の黒地電位
b ,中間調電位Vh ,白地電位Vw の初期値を測定
し、また、初期の画像を評価した。その結果を表7に示
す。
【0030】
【表7】
【0031】さらに、常温常湿環境下で、上記の複写機
でそれぞれ2万回の画像出しを行った後、上記の各電位
を測定し、また、画像を評価した。その結果を表8に示
す。
【0032】
【表8】
【0033】表7および表8より実施例2の感光体の優
れていることが判り、複写機においてもこの発明が効果
があることは明らかである。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、導電性基体と感光層
との間に疏水性シリカ微粒子を含む中間層を設ける。こ
のような中間層を備えた感光体は、優れた電気特性を有
し,良質の画像を得ることができ、環境の変化による特
性,画質の変動も少なく、さらに長期間使用しても特性
変動が少なく、良好な画像を安定して得ることが可能で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【化2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体と感光層との間に中間層を備え
    てなる電子写真感光体において、前記中間層が疏水性シ
    リカ微粒子を含むことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】疏水性シリカ微粒子の1次粒子平均粒径が
    50nm以下であることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体。
  3. 【請求項3】疏水性シリカ微粒子が、表面がアルキルシ
    リル化処理されたシリカ微粒子であることを特徴とする
    請求項1または2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】疏水性シリカ微粒子が、表面がシリコーン
    処理されたシリカ微粒子であることを特徴とする請求項
    1または2記載の電子写真感光体。
JP3248127A 1991-09-27 1991-09-27 電子写真感光体 Pending JPH0588396A (ja)

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JP3248127A JPH0588396A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 電子写真感光体
CA002079355A CA2079355A1 (en) 1991-09-27 1992-09-24 Photosensitive body for electrophotography
US07/950,544 US5401600A (en) 1991-09-27 1992-09-24 Photosensitive body for electrophotography
DE69202129T DE69202129T2 (de) 1991-09-27 1992-09-25 Elektrophotographischer lichtempfindlicher Körper.
EP92116478A EP0534468B1 (en) 1991-09-27 1992-09-25 Photosensitive body for electrophotography

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