JPH0587699B2 - - Google Patents

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JPH0587699B2
JPH0587699B2 JP26298085A JP26298085A JPH0587699B2 JP H0587699 B2 JPH0587699 B2 JP H0587699B2 JP 26298085 A JP26298085 A JP 26298085A JP 26298085 A JP26298085 A JP 26298085A JP H0587699 B2 JPH0587699 B2 JP H0587699B2
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temperature
oil
torque transmission
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coupling device
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Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動車における冷却フアンの回
転を制御して、絶えず走行状態に応じた冷却送風
量を機関に供給する感温作動型流体式フアン・カ
ツプリング装置における回転制御特性の改善に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のフアン・カツプリング装置とし
ては第3図に例示するように、カバー23′とケ
ース23″とによる密封器匣の内部を、支切板2
4によつて油溜り室25と駆動デイスク22を内
装するトルク伝達室26とに区〓し、且つトルク
伝達室26側より油溜り室25側に通じるポンピ
ング機能部の近傍に循環流通路27を設けて構成
していたに過ぎなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これら従来のフアン・カツプリ
ング装置にあつては、循環流通路27側が油面下
に没した状態、即ち下方位置において回転停止し
た場合に、停止の間に油溜り室25内の油が循環
流通路27を経てトルク伝達室26に自然逆流し
て該トルク伝達室及びトルク伝達間隙部に集溜す
ることとなり、また係合状態(高トルク伝達状
態)で回転停止して油がトルク伝達室26及びト
ルク伝達間隙部に充分に残溜している場合に、次
の機関始動後に第4図の特性曲線ロに示すように
フアン回転を急激に上昇せしめることとなり、特
に寒冷、低温時に暖気運転を阻害して機関に悪影
響を及ぼし、同時に異常なフアン騒音を発生する
問題を有するものであつた。
本発明はこのような従来の前記問題を極めて効
果的に解決するために、密封器匣の外周附近に、
内部の油の温度変化によつて膨脹、収縮する感温
体を内装した油の集溜室を設けて構成せしめるこ
とにより、フアン・カツプリング装置本来の使用
目的に加えて、該フアン・カツプリング装置の如
何なる位置での回転停止状態にあつても、機関始
動直後の急激な回転上昇を阻止して異常なフアン
騒音の発生を防止し、同時に寒冷、低温時の暖気
運転を効果的に発揮して機関への悪影響の憂いを
なくすことのできるフアン・カツプリング装置を
提案することを目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、先端に駆動デイスクを固着した回転
軸体上に支承され、且つ外周に冷却フアン部材を
取付けたカバーとケースとからなる被駆動側の密
封器匣の内部を、内部流体の流出調整孔を有する
支切板によつて油溜り室と前記駆動デイスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、更に回転時の油
の集溜する駆動デイスクの外周側壁部と対向する
密封器匣側の内周側壁面の一部に堰部と、これに
連つてトルク伝達室側より油溜り室側に通ずる循
環流通路を形成するとともに、外部周囲の温度が
設定値を越えると前記支切板の流出調整孔を開放
し、設定値以下では閉鎖する弁部材を、前記密封
器匣の前面に設けた感温体が温度変化により彎曲
歪変形することに追従して連動するように連桿を
介して内部に備え、内装した駆動デイスクと前記
密封器匣との間のトルク伝達間隙での油量の有効
接触面積を増減せしめて、駆動側の回転軸体から
被駆動側の密封器匣へのトルク伝達を制御するフ
アン・カツプリング装置において、前記密封器匣
の外周附近にトルク伝達室に通ずる油の集溜室を
設け、且つ該集溜室内に内部の油の温度変化によ
つて膨脹、収縮する感温体を内装して構成した感
温作動型流体式フアン・カツプリング装置を要旨
とするものであり、更に前記油の集溜室を循環流
通路に対向して近傍する密封器匣側の外周附近に
位置して設け、また、集溜室を密封器匣の外周附
近の周方向に複数個所設け、一方前記感温体をサ
ーモワツクス或いはベローズによつて構成するも
のである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すれば、第1図は本発明の感温作動型流体式フア
ン・カツプリング装置の縦断面図、第2図は第1
図A−A線の堰附近の一部切欠き断面図であり、
1は先端に円盤状からなる駆動デイスク2を固着
し、且つ後端部に取付けフランジ壁1′を有する
回転軸体であつて、該軸体上に軸受によつてケー
ス3″を支承し、且つ該ケースの前面にカバー
3′を封着して相互に被駆動側としての密封器匣
3を構成するものである。4は密封器匣3の内部
を油溜り室5とトルク伝達室6とに区劃した支切
板であり、該支切板に油溜り室5からトルク伝達
室6への流出調整孔4′を設けてある。尚6′はト
ルク伝達室6にあつて駆動デイスク2と密封器匣
3との対向面により構成されたトルク伝達間隙で
ある。8は流出調整孔4′を開閉する弁部材であ
つて、油溜り室5側の支切板4の表面にその一端
が鋲着され、他端が流出調整孔4′部に位置して
設けられており、カバー3′の前面に固定したブ
ラケツト7にその両端部を係支した板状バイメタ
ルからなる感温体10が外部周囲の温度変化に伴
つて彎曲歪変形することに追従して連動する連桿
11により作動するものである。9は駆動デイス
ク2の外周側壁に対向する油の集溜するケース
3″側の内周側壁面の一部に設けた回転方向の手
前のポンピング機能を有する堰部9′に近設し、
トルク伝達室6側より油溜り室5側に通ずる循環
流通路である。12は密封器匣3の外周附近に、
内部にサーモワツクス或いはベローズ等により内
部の油の温度変化によつて膨脹、収縮する感温体
13を内装して設けた油の集溜室であつて、好ま
しくは循環流通路9に対向して近傍する密封器匣
3側の外周附近の位置に、或いは該密封器匣の外
周附近の周方向に複数個所設けてなるものであ
る。Fは密封器匣3の外周に取付けられたフアン
部材である。尚第4図におけるイは本発明による
フアン・カツプリング装置の性能特性曲線を示す
ものである。
〔作用〕
本発明はこのように構成されているため、例え
フアン・カツプリング装置が係合状態、即ち高ト
ルクの伝達状態にあつて回転停止した場合におい
ても、トルク伝達室6側に残溜する油が自然流下
してその殆んどが集溜室12内に溜ることとな
り、循環流通路9側が油面下に没した状態、即ち
下方位置において回転停止した場合には、油溜り
室5側の油が該循環流通路を経て自然逆流して前
記トルク伝達室6側の油と共に流下して前記集溜
室12に溜ることとなる。そして次の機関始動後
における油の温度上昇に伴う設定温度に達するこ
とにより、逐次感温体13が膨脹して集溜室12
の容積を縮少して該集溜室の油をトルク伝達室6
側に押し出すこととなり、従つて第4図の特性曲
線イに示すように、機関始動直後にフアン回転の
急激な回転上昇がなく、以後正常なフアン・カツ
プリング装置としての特性を発揮する結果とな
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による感温作動型
流体式フアン・カツプリング装置は、密封器匣3
の外周附近にトルク伝達室6に通ずる内部に内部
の油の温度変化によつて膨脹、収縮する感温体1
3を内装した油の集溜室12を設けて構成するた
め、フアン・カツプリング装置本来の制御特性に
加えて、如何なる回転停止の状態にあつても、機
関始動直後の急激なフアン回転の上昇を阻止して
異常なフアン騒音の発生を防止することができ、
同時に寒冷、低温時の暖気運転を一層効果的に発
揮して機関への悪影響の憂いをなくすことのでき
た極めて有用なフアン・カツプリング装置であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す感温作動型流
体式フアン・カツプリング装置の縦断面図、第2
図は第1図A−A線の堰部附近の一部切欠き断面
図、第3図は従来例を示す循環流通路附近の一部
切欠き断面図、第4図は本発明と従来技術との比
較性能特性曲線図である。 3…密封器匣、6…トルク伝達室、12…集溜
室、13…感温体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 先端に駆動デイスクを固着した回転軸体上に
    支承され、且つ外周に冷却フアン部材を取付けた
    カバーとケースとからなる被駆動側の密封器匣の
    内部を、内部流体の流出調整孔を有する支切板に
    よつて油溜り室と前記駆動デイスクを内装するト
    ルク伝達室とに区劃し、更に回転時の油の集溜す
    る駆動デイスクの外周側壁部と対向する密封器匣
    側の内周側壁面の一部に堰部と、これに連つてト
    ルク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環流通路
    を形成するとともに、外部周囲の温度が設定値を
    越えると前記支切板の流出調整孔を開放し、設定
    値以下では閉鎖する弁部材を、前記密封器匣の前
    面に設けた感温体が温度変化により彎曲歪変形す
    ることに追従して連動するように連桿を介して内
    部に備え、内装した駆動デイスクと前記密封器匣
    との間のトルク伝達間隙での油量の有効接触面積
    を増減せしめて、駆動側の回転軸体から被駆動側
    の密封器匣へのトルク伝達を制御するフアン・カ
    ツプリング装置において、前記密封器匣3の外周
    附近にトルク伝達室6に通ずる油の集溜室12を
    設け、且つ該集溜室内に内部の油の温度変化によ
    つて膨脹、収縮する感温体13を内装して構成し
    たことを特徴とする感温作動型流体式フアン・カ
    ツプリング装置。 2 特許請求の範囲第1項記載において、前記油
    の集溜室12を循環流通路9に対向して近傍する
    密封器匣3の外周附近に位置して設けたことを特
    徴とする感温作動型流体式フアン・カツプリング
    装置。 3 特許請求の範囲第1項記載において、前記油
    の集溜室12を密封器匣3の外周附近の周方向に
    複数個所設けたことを特徴とする感温作動型流体
    式フアン・カツプリング装置。 4 特許請求の範囲第1項記載において、前記感
    温体13をサーモワツクス或いはベローズによつ
    て構成したことを特徴とする感温作動型流体式フ
    アン・カツプリング装置。
JP26298085A 1985-11-22 1985-11-22 感温作動型流体式フアン・カツプリング装置 Granted JPS62124330A (ja)

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