JPH0338509Y2 - - Google Patents
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- JPH0338509Y2 JPH0338509Y2 JP14610686U JP14610686U JPH0338509Y2 JP H0338509 Y2 JPH0338509 Y2 JP H0338509Y2 JP 14610686 U JP14610686 U JP 14610686U JP 14610686 U JP14610686 U JP 14610686U JP H0338509 Y2 JPH0338509 Y2 JP H0338509Y2
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- JP
- Japan
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- oil
- drive disk
- torque transmission
- dam
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Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、一般に自動車における機関冷却用の
フアン回転を制御して、絶えず走行状態に応じた
冷却風量を機関に供給する温度感応型流体式フア
ン・カツプリング装置における回転制御の性能特
性の改善に関するものである。
フアン回転を制御して、絶えず走行状態に応じた
冷却風量を機関に供給する温度感応型流体式フア
ン・カツプリング装置における回転制御の性能特
性の改善に関するものである。
従来、この種のフアン・カツプリング装置とし
ては、例えば第5図に示すように回転軸体の先端
部に固着される駆動デイスク36が比較的幅13
の狭い外周端を有する円盤状から形成されるた
め、この狭い幅13の外周端に対応してダム32
の幅も狭く、且つ該ダムに連つて近設したトルク
伝達室34側より油溜り室に通ずる循環路33も
小径に形成されているものであつた。尚第5図に
おいて35はトルク伝達間隙である。
ては、例えば第5図に示すように回転軸体の先端
部に固着される駆動デイスク36が比較的幅13
の狭い外周端を有する円盤状から形成されるた
め、この狭い幅13の外周端に対応してダム32
の幅も狭く、且つ該ダムに連つて近設したトルク
伝達室34側より油溜り室に通ずる循環路33も
小径に形成されているものであつた。尚第5図に
おいて35はトルク伝達間隙である。
しかしながら、このような従来のフアン・カツ
プリング装置にあつては、外周端の幅面13の狭
い円盤状の駆動デイスク36に関連して前記した
ようなダム32及び循環路33の構造を有するた
め、トルク伝達室34より油溜り室側へのポンピ
ング機能を充分となし得ず、従つて前記トルク伝
達室34側に油の略全量が自然に集溜される機関
の停止後、機関を再始動する際に前記不充分なポ
ンピング機能に起因して第6図の性能特性曲線ロ
に示すように、長時間に亘つて高速でのフアン回
転を余儀なくされ、特に冬期の低温、寒冷時には
この傾向が顕著となり暖気運転を阻害して機関へ
の悪影響を及ぼすこととなり、更に異常なフアン
騒音を誘発する問題を有するものであつた。
プリング装置にあつては、外周端の幅面13の狭
い円盤状の駆動デイスク36に関連して前記した
ようなダム32及び循環路33の構造を有するた
め、トルク伝達室34より油溜り室側へのポンピ
ング機能を充分となし得ず、従つて前記トルク伝
達室34側に油の略全量が自然に集溜される機関
の停止後、機関を再始動する際に前記不充分なポ
ンピング機能に起因して第6図の性能特性曲線ロ
に示すように、長時間に亘つて高速でのフアン回
転を余儀なくされ、特に冬期の低温、寒冷時には
この傾向が顕著となり暖気運転を阻害して機関へ
の悪影響を及ぼすこととなり、更に異常なフアン
騒音を誘発する問題を有するものであつた。
本考案はこのような従来の問題を極めて効果的
に解決するため、駆動デイスクの外周端の側壁面
を前後方向の一方、もしくは両方に屈曲して断面
L字状、或いはT字状からなる環状の突出壁を形
成せしめ、該突出壁にダムを経て循環路側に通ず
る油の逃がし孔を貫設し、更に該ダムの幅を駆動
デイスクの突出壁の全体の幅に対応して設け、更
に前記逃がし孔と略同じ位置に駆動デイスクのト
ルク伝達面の少くとも一面の径方向に、該逃がし
孔に通ずる油の流出導溝を形成し、且つ該流出導
溝の外方附近に前後のトルク伝達間隙への油の連
通孔を穿設して構成せしめることにより、機関始
動時に可及的速かにトルク伝達室より油溜り室側
へのポンピング機能を充分に発揮せしめ、機関始
動直後に長時間高速でフアンが回転することを阻
止して異常なフアン騒音の誘発を防止し、また冬
期の低温、寒冷時の暖気運転を効果的として機関
への悪影響を軽減、防止することのできるフア
ン・カツプリング装置を提案することを目的とす
るものである。
に解決するため、駆動デイスクの外周端の側壁面
を前後方向の一方、もしくは両方に屈曲して断面
L字状、或いはT字状からなる環状の突出壁を形
成せしめ、該突出壁にダムを経て循環路側に通ず
る油の逃がし孔を貫設し、更に該ダムの幅を駆動
デイスクの突出壁の全体の幅に対応して設け、更
に前記逃がし孔と略同じ位置に駆動デイスクのト
ルク伝達面の少くとも一面の径方向に、該逃がし
孔に通ずる油の流出導溝を形成し、且つ該流出導
溝の外方附近に前後のトルク伝達間隙への油の連
通孔を穿設して構成せしめることにより、機関始
動時に可及的速かにトルク伝達室より油溜り室側
へのポンピング機能を充分に発揮せしめ、機関始
動直後に長時間高速でフアンが回転することを阻
止して異常なフアン騒音の誘発を防止し、また冬
期の低温、寒冷時の暖気運転を効果的として機関
への悪影響を軽減、防止することのできるフア
ン・カツプリング装置を提案することを目的とす
るものである。
本考案は、先端部に駆動デイスクを固着した回
転軸体上に軸受を介して支承せしめ、且つ外周に
冷却フアン部材を取付けたカバーとケースとから
なる密封器匣の内部を、油の流出調整孔を有する
仕切板によつて油溜り室と前記駆動デイスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、更に回転時の油
の集溜する駆動デイスクの外周壁面に対向する密
封器匣側の内周壁面の一部にダムと、該ダムに連
つてトルク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環
路を形成すると共に、外部周囲の温度が設定値を
越えると前記仕切板の流出調整孔を開放し、設定
値以下にあつては閉鎖する弁部材を感温体の温度
変化に連動するよう内部に備え、駆動デイスクと
前記ケース及びカバーとの対向壁面に形成される
トルク伝達間隙での油量の有効接触面積を増減さ
せて、回転軸体側から被駆動側の密封器匣側への
トルク伝達を制御するフアン・カツプリング装置
において、前記駆動デイスクの外周端の側壁面を
屈曲して断面L字状、もしくは断面T字状からな
る環状の突出壁を形成すると共に、該突出壁部に
前記ダムを経て循環路側に通ずる油の逃がし孔を
貫設し、更に該ダムの幅を駆動デイスクの突出壁
の全体の幅に対応して設け、更に前記逃がし孔と
略同じ位置に駆動デイスクのトルク伝達面の少く
とも一面の径方向に、該逃がし孔に通ずる油の流
出導溝を形成し、且つ該流出導溝の外方附近に前
後にトルク伝達間隙への油の連通孔を穿設して構
成した温度感応型流体式フアン・カツプリング装
置を要旨とするものである。
転軸体上に軸受を介して支承せしめ、且つ外周に
冷却フアン部材を取付けたカバーとケースとから
なる密封器匣の内部を、油の流出調整孔を有する
仕切板によつて油溜り室と前記駆動デイスクを内
装するトルク伝達室とに区劃し、更に回転時の油
の集溜する駆動デイスクの外周壁面に対向する密
封器匣側の内周壁面の一部にダムと、該ダムに連
つてトルク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環
路を形成すると共に、外部周囲の温度が設定値を
越えると前記仕切板の流出調整孔を開放し、設定
値以下にあつては閉鎖する弁部材を感温体の温度
変化に連動するよう内部に備え、駆動デイスクと
前記ケース及びカバーとの対向壁面に形成される
トルク伝達間隙での油量の有効接触面積を増減さ
せて、回転軸体側から被駆動側の密封器匣側への
トルク伝達を制御するフアン・カツプリング装置
において、前記駆動デイスクの外周端の側壁面を
屈曲して断面L字状、もしくは断面T字状からな
る環状の突出壁を形成すると共に、該突出壁部に
前記ダムを経て循環路側に通ずる油の逃がし孔を
貫設し、更に該ダムの幅を駆動デイスクの突出壁
の全体の幅に対応して設け、更に前記逃がし孔と
略同じ位置に駆動デイスクのトルク伝達面の少く
とも一面の径方向に、該逃がし孔に通ずる油の流
出導溝を形成し、且つ該流出導溝の外方附近に前
後にトルク伝達間隙への油の連通孔を穿設して構
成した温度感応型流体式フアン・カツプリング装
置を要旨とするものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
れば、第1図は本考案の温度感応型流体式フア
ン・カツプリング装置の一部切欠き縦断面図、第
2図は第1図の要部の拡大図、第3図は第2図A
−A線のダム附近の一部切欠き断面図、第4図は
他の実施例に係る第2図相当図であり、1は先端
部に駆動デイスク7を固着し、且つ後端部に相手
基体への取付けフランジ壁1′を有する回転軸体
であつて、該軸体上の軸受Bによりケース2を支
承し、且つ該ケースの前面をカバー3により封着
して被駆動側として外周に冷却フアン部材Fを取
付けて密封器匣を構成するものである。5は密封
器匣の内部を油溜り室6と前記駆動デイスク7を
内装するトルク伝達室4とに区劃した仕切板であ
り、該仕切板に油溜り室6からトルク伝達室4へ
の油の流出調整孔5′を設けてある。7′或いは
7″は前記駆動デイスク7の外周端の側壁面に形
成した前後方向の一方に屈曲する断面L字状、も
しくはその両方に屈曲する断面T字状からなる環
状の突出壁であり、それぞれ軸11(第2図参照)
及び幅12(第4図参照)を有するものである。8
は流出調整孔5′を開閉する弁部材であつて、油
溜り室6側の仕切板5の表面にその一端が鋲着さ
れると共に、他端が流出調整孔5′部に位置して
設けられており、カバー3の前面に固定した支持
金具11にその両端を係支した板状バイメタルか
らなる感温体10により外部周囲の温度を感知し
その変化に伴う彎曲変形に追従して連動する連桿
9により作動するものである。12は油の集溜す
る駆動デイスク7の外周壁面に対向する密封器匣
のカバー3側の内周壁面の一部に設けたポンピン
グ機能を有するダムであり、該ダムの回転方向の
手前に近傍して流入口を有するトルク伝達室4側
より油溜り室6側に通ずる循環路13を形成して
ある。
れば、第1図は本考案の温度感応型流体式フア
ン・カツプリング装置の一部切欠き縦断面図、第
2図は第1図の要部の拡大図、第3図は第2図A
−A線のダム附近の一部切欠き断面図、第4図は
他の実施例に係る第2図相当図であり、1は先端
部に駆動デイスク7を固着し、且つ後端部に相手
基体への取付けフランジ壁1′を有する回転軸体
であつて、該軸体上の軸受Bによりケース2を支
承し、且つ該ケースの前面をカバー3により封着
して被駆動側として外周に冷却フアン部材Fを取
付けて密封器匣を構成するものである。5は密封
器匣の内部を油溜り室6と前記駆動デイスク7を
内装するトルク伝達室4とに区劃した仕切板であ
り、該仕切板に油溜り室6からトルク伝達室4へ
の油の流出調整孔5′を設けてある。7′或いは
7″は前記駆動デイスク7の外周端の側壁面に形
成した前後方向の一方に屈曲する断面L字状、も
しくはその両方に屈曲する断面T字状からなる環
状の突出壁であり、それぞれ軸11(第2図参照)
及び幅12(第4図参照)を有するものである。8
は流出調整孔5′を開閉する弁部材であつて、油
溜り室6側の仕切板5の表面にその一端が鋲着さ
れると共に、他端が流出調整孔5′部に位置して
設けられており、カバー3の前面に固定した支持
金具11にその両端を係支した板状バイメタルか
らなる感温体10により外部周囲の温度を感知し
その変化に伴う彎曲変形に追従して連動する連桿
9により作動するものである。12は油の集溜す
る駆動デイスク7の外周壁面に対向する密封器匣
のカバー3側の内周壁面の一部に設けたポンピン
グ機能を有するダムであり、該ダムの回転方向の
手前に近傍して流入口を有するトルク伝達室4側
より油溜り室6側に通ずる循環路13を形成して
ある。
尚ダム12はその幅を駆動デイスク7の突出壁
7′或いは7″の全体の幅(11又は12)に充分に
対応して設けると共に、循環路13は大径路とし
て形成されているものである。14或いは14′
は突出壁7′もしくは7″部の内周から外周に貫設
した前記ダム12を経て循環路13側に通ずる油
の逃がし孔であり、15或いは15′は逃がし孔
14、もしくは14′と同じ位置に駆動デイスク
7の前後方向の一側(第2図参照)もしくは両側
(第4図参照)のトルク伝達面の径方向に該逃が
し孔に通じて形成した油の流出導溝である。16
は流出導溝15或いは15′の外方附近に穿設し
た前後のトルク伝達間隙への油の連通孔であり、
17は密封器匣の外周面に突設する冷却フインで
ある。尚第6図におけるイは本発明によるフア
ン・カツプリング装置の性能特性曲線を示すもの
である。
7′或いは7″の全体の幅(11又は12)に充分に
対応して設けると共に、循環路13は大径路とし
て形成されているものである。14或いは14′
は突出壁7′もしくは7″部の内周から外周に貫設
した前記ダム12を経て循環路13側に通ずる油
の逃がし孔であり、15或いは15′は逃がし孔
14、もしくは14′と同じ位置に駆動デイスク
7の前後方向の一側(第2図参照)もしくは両側
(第4図参照)のトルク伝達面の径方向に該逃が
し孔に通じて形成した油の流出導溝である。16
は流出導溝15或いは15′の外方附近に穿設し
た前後のトルク伝達間隙への油の連通孔であり、
17は密封器匣の外周面に突設する冷却フインで
ある。尚第6図におけるイは本発明によるフア
ン・カツプリング装置の性能特性曲線を示すもの
である。
本考案は、このように構成されているため、前
記駆動デイスク7の突出壁7′或いは7″による充
分な幅面により、該幅面に対向するダム12での
ポンピング機能を効率よく発揮することとなり、
更に貫設した前記逃がし孔14、もしくは14′
と該逃がし孔と略同じ位置にトルク伝達面の径方
向に形成した前記流出導溝15或いは15′とに
より、機関始動後の駆動デイスク7の回動に伴う
遠心力によつて、トルク伝達室4側に集溜してい
る油を、可及的速かに逃がし孔14もしくは1
4′を通じてダム12側に送出せしめ、又前記流
出導溝15或いは15′の外方附近に穿設した前
後のトルク伝達間隙への油の連通孔16により、
例えトルク伝達面でのラビリンス型によるものに
あつても、駆動デイスク7の前後のトルク伝達室
4に集溜している油のレベルを同一として、該レ
ベルの不等による前後いずれかのトルク伝達室に
残留している油によるトルク伝達の憂いをなく
し、第6図性能特性曲線イに示す通りフアン回転
数を速やかに低下することができるのである。
記駆動デイスク7の突出壁7′或いは7″による充
分な幅面により、該幅面に対向するダム12での
ポンピング機能を効率よく発揮することとなり、
更に貫設した前記逃がし孔14、もしくは14′
と該逃がし孔と略同じ位置にトルク伝達面の径方
向に形成した前記流出導溝15或いは15′とに
より、機関始動後の駆動デイスク7の回動に伴う
遠心力によつて、トルク伝達室4側に集溜してい
る油を、可及的速かに逃がし孔14もしくは1
4′を通じてダム12側に送出せしめ、又前記流
出導溝15或いは15′の外方附近に穿設した前
後のトルク伝達間隙への油の連通孔16により、
例えトルク伝達面でのラビリンス型によるものに
あつても、駆動デイスク7の前後のトルク伝達室
4に集溜している油のレベルを同一として、該レ
ベルの不等による前後いずれかのトルク伝達室に
残留している油によるトルク伝達の憂いをなく
し、第6図性能特性曲線イに示す通りフアン回転
数を速やかに低下することができるのである。
以上説明したように、本考案による温度感応型
流体式フアン・カツプリング装置は、前記駆動デ
イスク7での環状の突出壁7′或いは7″及び逃が
し孔14もしくは14′、該突出壁部に対向する
前記ダム12及び前記循環路13、更に逃がし孔
14もしくは14′に通ずる前記流出導溝15或
いは15′及び前記連通孔16により構成するた
め、トルク伝達室4側に油の略全量が自然に集溜
される機関の停止状態の後に再始動するに際し、
前記各構成要件によつて駆動デイスク7の回動に
伴う遠心力により集溜した油を可及的速かに連通
孔16及び逃がし孔14或いは14′を通じてダ
ム12側に送出せしめて該ダムにより効率よくポ
ンピング機能を発揮することができ、従つて機関
始動直後に長時間に亘り高速でフアンが回転する
ことを阻止して異常なフアン騒音の誘発を防止す
ることとなり、更に冬期の低温、寒冷時の暖気運
転を一層効果的として機関への悪影響の憂いをな
くすことのできる極めて有用な温度感応型流体式
フアン・カツプリング装置である。
流体式フアン・カツプリング装置は、前記駆動デ
イスク7での環状の突出壁7′或いは7″及び逃が
し孔14もしくは14′、該突出壁部に対向する
前記ダム12及び前記循環路13、更に逃がし孔
14もしくは14′に通ずる前記流出導溝15或
いは15′及び前記連通孔16により構成するた
め、トルク伝達室4側に油の略全量が自然に集溜
される機関の停止状態の後に再始動するに際し、
前記各構成要件によつて駆動デイスク7の回動に
伴う遠心力により集溜した油を可及的速かに連通
孔16及び逃がし孔14或いは14′を通じてダ
ム12側に送出せしめて該ダムにより効率よくポ
ンピング機能を発揮することができ、従つて機関
始動直後に長時間に亘り高速でフアンが回転する
ことを阻止して異常なフアン騒音の誘発を防止す
ることとなり、更に冬期の低温、寒冷時の暖気運
転を一層効果的として機関への悪影響の憂いをな
くすことのできる極めて有用な温度感応型流体式
フアン・カツプリング装置である。
第1図は本考案の一実施例を示す温度感応型流
体式フアン・カツプリング装置の一部切欠き縦断
面図、第2図は第1図の要部の拡大図、第3図は
第2図A−A線のダム部附近の一部切欠き断面
図、第4図は他の実施例に係る第2図相当図、第
5図は従来例の一部切欠きによる拡大縦断面図、
第6図は本考案と従来技術との比較性能特性曲線
図である。 7……駆動デイスク、7′或いは7″……突出
壁、12……ダム、13……循環路、14或いは
14″……逃がし孔、15或いは15′……流出導
溝、16……連通孔。
体式フアン・カツプリング装置の一部切欠き縦断
面図、第2図は第1図の要部の拡大図、第3図は
第2図A−A線のダム部附近の一部切欠き断面
図、第4図は他の実施例に係る第2図相当図、第
5図は従来例の一部切欠きによる拡大縦断面図、
第6図は本考案と従来技術との比較性能特性曲線
図である。 7……駆動デイスク、7′或いは7″……突出
壁、12……ダム、13……循環路、14或いは
14″……逃がし孔、15或いは15′……流出導
溝、16……連通孔。
Claims (1)
- 先端部に駆動デイスクを固着して回転軸体上に
軸受を介して支承せしめ、且つ外周に冷却フアン
部材を取付けたカバーとケースとからなる密封器
匣の内部を、油の流出調整孔を有する仕切板によ
つて油溜り室と前記駆動デイスクをを内装するト
ルク伝達室とに区劃し、更に回転時の油の集溜す
る駆動デイスクの外周壁面に対向する密封器匣側
の内周壁面の一部にダムと、該ダムに連つてトル
ク伝達室側より油溜り室側に通ずる循環路を形成
すると共に、外部周囲の温度が設定値を越えると
前記仕切板の流出調整孔を開放し、設定値以下に
あつては閉鎖する弁部材を感温体の温度変化に連
動するよう内部に備え、駆動デイスクと前記ケー
ス及びカバーとの対向壁面に形成されるトルク伝
達間隙での油量の有効接触面積を増減させて、回
転軸体側から被駆動側の密封器匣側へのトルク伝
達を制御するフアン・カツプリング装置におい
て、前記駆動デイスクの外周端の側壁面を屈曲し
て断面L字状、もしくは断面T字状からなる環状
の突出壁に形成すると共に、該突出壁部に前記ダ
ムを経て循環路側に通ずる油の逃がし孔を貫設
し、更に該ダムの幅を駆動デイスクの突出壁の全
体の幅に対応して設け、更に前記逃がし孔と略同
じ位置に駆動デイスクのトルク伝達面の少くとも
一面の径方向に、該逃がし孔に通ずる油の流出導
溝を形成し、且つ該流出導溝の外方附近に前後の
トルク伝達間隙への油の連通孔を穿設して構成し
たことを特徴とする温度感応型流体式フアン・カ
ツプリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14610686U JPH0338509Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14610686U JPH0338509Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6353022U JPS6353022U (ja) | 1988-04-09 |
JPH0338509Y2 true JPH0338509Y2 (ja) | 1991-08-14 |
Family
ID=31058266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14610686U Expired JPH0338509Y2 (ja) | 1986-09-24 | 1986-09-24 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0338509Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2599193Y2 (ja) * | 1989-08-29 | 1999-08-30 | 株式会社ユニシアジェックス | 流体継手 |
-
1986
- 1986-09-24 JP JP14610686U patent/JPH0338509Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6353022U (ja) | 1988-04-09 |
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