JPH07224862A - 流体式ファン・カップリング装置 - Google Patents

流体式ファン・カップリング装置

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JPH07224862A
JPH07224862A JP3917494A JP3917494A JPH07224862A JP H07224862 A JPH07224862 A JP H07224862A JP 3917494 A JP3917494 A JP 3917494A JP 3917494 A JP3917494 A JP 3917494A JP H07224862 A JPH07224862 A JP H07224862A
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JP
Japan
Prior art keywords
weight structure
oil
valve member
weight
coupling device
Prior art date
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Pending
Application number
JP3917494A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
洋 井上
Kazuyoshi Takigawa
一儀 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流出調整孔での閉弁付勢を効率よく行わし
め、且つ重錘構造を比較的小形とした流体式ファン・カ
ップリング装置を提供することである。 【構成】 油溜り室からトルク伝達室へ油が流出する流
出調整孔を仕切板に設ける。前記流出調整孔を外部周囲
の温度に応答して開閉する弁部材はその他端側の自由端
部に平坦壁に連る前方への起立壁を有し、該起立壁に重
錘構造を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に自動車機関にあ
って冷却ファンを回転駆動して温度および回転速度に応
じて冷却送風を該機関に供給する自動制御機能を備えた
流体式ファン・カップリング装置の構造の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファン・カップリング装
置としては例えば第6図に示すように、油溜り室(25)と
トルク伝達室(26)とに区劃して内装した仕切板(27)上に
一端側を固定してなる帯板状の弁部材(28)を、その他端
附近の自由端部に流出調整孔(27') を開閉する平坦壁(2
8') の内方に位置して重錘体(29') を前方に突設固定し
て重錘構造(29)を構成していた。そして被駆動側の密封
器匣の回転速度の上昇に伴い重錘構造(29)部に加わる遠
心力によって弁部材(28)をその張力に抗して閉弁付勢せ
しめるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、前記重錘構造(29)部が平坦
壁(28') の内方に位置して構成されているため、弁部材
(28)の一端側の固定部から該重錘構造部までを比較的短
寸となし、従って重錘構造(29)部に加わる遠心力を効果
的に発揮できず、大きな重錘体(29') の形成を余儀なく
されるため、弁部材(28)自体のバネ特性との関連におい
て設計を複雑となす傾向にあった。また重錘体(29') の
前方の突設した固定構造およびその位置によって油溜り
室(25)側を軸芯方向に長寸となすこととにより、ファン
・カップリング装置としての製品重量を増加する等の問
題を有するものであった。
【0004】本発明は従来技術の有する前記問題に鑑み
てなされたもので、回転時の遠心力の機能を一層効果的
に発揮して流出調整孔での閉弁付勢を効率よく行わし
め、同時に重錘構造を比較的小形となすと共に、該構造
並びにその位置に関連して軸芯方向での油溜り室側を短
寸となして製品全体を小型且つ軽量となすことのできる
流体式ファン・カップリング装置を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、先端に駆動ディスクを固着した回転主軸に軸
受によって支承された被駆動側の密封器匣の外側にファ
ン部材を取付け、且つ内部を油による内部流体の流出調
整孔を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディスク
を内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油の集溜
する駆動ディスクの外周側壁面に対向する密封器匣の内
周側壁面の一部に、堰と、これに連ってトルク伝達室側
から油溜り室側への循環流通路とを形成すると共に、外
部周囲の温度が設定値を越えると前記仕切板上の流出調
整孔を開放し、設定値以下では閉鎖する帯板状の弁部材
をその一端側を固定し、且つ他端附近に重錘構造を有し
て形成せしめて密封器匣の前面に設けた感温体の温度変
化に伴う変形に追従する連桿部材と連動するように内部
に備え、駆動ディスクと密封器匣との対向面のなすトル
ク伝達間隙での油の有効接触面積を増減させて駆動側の
回転主軸から被駆動側の密封器匣への回転トルクを制御
せしめるファン・カップリング装置において、前記弁部
材を、その他端側のなす自由端部に平坦壁に連る前方へ
の起立壁を設け、該起立壁部に前記重錘構造を有して構
成した流体式ファン・カップリング装置を要旨とするも
のであり、更に前記重錘構造を、別体からなる重錘体を
もって起立壁部とに鋲着、接着もしくは包持して形成す
るか、或いは起立壁をもって直接多重状に巻回して形成
したりするものである。
【0006】
【作用】本発明はこのように構成されているため、ファ
ン部材側の回転速度が必要以上に増したり、或いは低温
状態下にあって不必要な高速回転をしたりしないよう温
度および回転速度に応じた回転トルクの制御に際して、
前記弁部材のなすその一端側の固定部から重錘構造部ま
でを最も長寸となす構造により、回転時の該重錘構造部
に加わる遠心力の機能を一層効果的に発揮することがで
きて流出調整孔での閉弁付勢を効率よく行わしめること
となり、同時に重錘構造を比較的小形をもって形成で
き、また、該構造並びにその位置により軸芯方向での油
溜り室側を短寸となすことができてファン・カップリン
グ装置としての製品全体を小型且つ軽量となすこととな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すれば、図1は本発明の流体式ファン・カップリング装
置の一部切欠きによる縦断面図、図2は図1の本発明の
要部に係る一部の切欠きによる拡大断面図、図3乃至図
5はそれぞれ他の実施例を示す図2相当図であって、
(1) は回転主軸であり、先端に円盤状からなる駆動ディ
スク(2)を固着し、且つ後端部に取付けフランジ壁(1')
を有してなるものであり、該主軸に軸受をもってケース
(3")を支承すると共に、該ケースの前面にカバー(3')を
組付けて被駆動側としての密封器匣(3)を構成する。
(4) は仕切板であり、密封器匣(3) の内部を油溜り室
(5) とトルク伝達室(6) とに区劃してなるもので、該仕
切板の表面に外方附近に位置して油溜り室(5) からトル
ク伝達室(6)への油の流出調整孔(4')を有してある。尚
(6')はトルク伝達室(6) にあって駆動ディスク(2) と密
封器匣(3) との対向面のなすトルク伝達間隙である。
(8) はバネ材からなる帯板状の弁部材であり、油溜り室
(5) 側にあって一端を前記仕切板(4) 上に鋲着して固定
せしめ、その他端側の自由端部に平坦壁(8')に連る前方
への起立壁(8")を設けて該起立壁部に別体の重錘体(13
') をもって鋲着(図2)、接着(図3)もしくは包持
(図4)して固定するか、或いは弁部材(8) をもって直
接多重状に巻回(14)(図5)して重錘構造(13)を形成す
るものである。尚、図4の実施例では棒材を単に切断す
るのみで重錘体が組付け可能であるため、従来例のよう
な切削加工が必要なく、また図5実施例では別体の重錘
体を別途準備する必要がない。そして密封器匣(3) の前
面に固定した支持金具(7) にその両端を係支した板状バ
イメタルからなる感温体(10)により、外部周囲の温度変
化に伴う変形に追従する連桿部材(11)と連動して流出調
整孔(4')を開閉作動するように内部に備えてなるもの
で、前記重錘構造(13)により密封器匣(3) の外側に取付
けられたファン部材(図示せず)側の回転速度の上昇に
伴い該重錘構造に加わる遠心力により弁部材(8) をその
張力に抗して流出調整孔(4')の閉弁を付勢するようにし
て、ファン部材の回転速度を温度に応じた適切な速度に
抑制するように構成されている。(9) はトルク伝達室
(6) から油溜り室(5) 側への油の循環流通路であり、前
記駆動ディスク(2) の外周側壁面に対向する油の集溜す
るケース(3")側の内周側壁面の一部に設けた堰(12)部に
その流入口部を近設して該堰とにポンピング機能を有す
るものである。(15)はカバー(3')の外側部に放射状に突
設した多数のフィンである。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明による流体式
ファン・カップリング装置は、前記重錘構造(13)を他端
側の自由端部に設けた平坦壁(8')に連る前方への起立壁
(8")部に有して形成するため、その一端側の固定部から
該重錘構造部までを最も長寸となすことができ、従って
回転トルクの制御に際して回転時の重錘構造(13)部に加
わる遠心力を一層効果的に発揮せしめて流出調整孔(4')
での閉弁付勢を効率よく行わしめることとなり、又比較
的小形となす重錘構造(13)並びにその位置に関連して軸
芯方向での油溜り室(15)側を短寸となしてファン・カッ
プリング装置としての製品全体を小型且つ軽量となすこ
とができる等、極めて有用な流体式ファン・カップリン
グ装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流体式ファン・カップ
リング装置の一部切欠きによる縦断面図である。
【図2】図1の本発明の要部に係る一部の切欠きによる
拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図2相当図である。
【図4】更に他の実施例を示す図2相当図である。
【図5】更に別の実施例を示す図2相当図である。
【図6】従来例を示す弁部材附近の一部の切欠き縦断面
図である。
【符号の説明】
8 弁部材 8′ 平坦壁 8″ 起立壁 13 重錘構造 13′ 重錘体 14 巻回

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に駆動ディスクを固着した回転主軸
    に軸受によって支承された被駆動側の密封器匣の外側に
    ファン部材を取付け、且つ内部を油による内部流体の流
    出調整孔を有する仕切板により油溜り室と前記駆動ディ
    スクを内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油の
    集溜する駆動ディスクの外周側壁面に対向する密封器匣
    の内周側壁面の一部に、堰とこれに連ってトルク伝達室
    側から油溜り室側への循環流通路とを形成すると共に、
    外部周囲の温度が設定値を越えると前記仕切板上の流出
    調整孔を開放し、設定値以下では閉鎖する帯板状の弁部
    材をその一端側を固定し、且つ他端附近に重錘構造を有
    して形成せしめて密封器匣の前面に設けた感温体の温度
    変化に伴う変形に追従する連桿部材と連動するように内
    部に備え、駆動ディスクと密封器匣との対向面のなすト
    ルク伝達間隙での油の有効接触面積を増減させて駆動側
    の回転主軸から被駆動側の密封器匣への回転トルクを制
    御せしめるファン・カップリング装置において、前記弁
    部材(8) を、その他端側のなす自由端部に平坦壁(8')に
    連る前方への起立壁(8")を設け、該起立壁部に前記重錘
    構造(13)を有して構成したことを特徴とする流体式ファ
    ン・カップリング装置。
  2. 【請求項2】 前記重錘構造(13)を、別体からなる重錘
    体(13') をもって起立壁(8")部に鋲着、接着もしくは包
    持して形成したことを特徴とする請求項1記載の流体式
    ファン・カップリング装置。
  3. 【請求項3】 前記重錘構造(13)を、起立壁(8")をもっ
    て直接多重状に巻回(14)して形成したことを特徴とする
    請求項1記載の流体式ファン・カップリング装置。
JP3917494A 1994-02-14 1994-02-14 流体式ファン・カップリング装置 Pending JPH07224862A (ja)

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JP3917494A JPH07224862A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 流体式ファン・カップリング装置

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JP3917494A JPH07224862A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 流体式ファン・カップリング装置

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JPH07224862A true JPH07224862A (ja) 1995-08-22

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ID=12545759

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JP3917494A Pending JPH07224862A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 流体式ファン・カップリング装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100682102B1 (ko) * 2005-08-16 2007-02-12 지엠비코리아 주식회사 유체 팬 클러치의 오일 열화 방지 구조
KR100834282B1 (ko) * 2007-04-16 2008-05-30 지엠비코리아 주식회사 유체팬 클러치의 오일열화 방지밸브
WO2017062330A1 (en) * 2015-10-05 2017-04-13 Horton, Inc. Morning sickness valve system for viscous clutch

Cited By (4)

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WO2017062330A1 (en) * 2015-10-05 2017-04-13 Horton, Inc. Morning sickness valve system for viscous clutch
US10578171B2 (en) 2015-10-05 2020-03-03 Horton, Inc. Morning sickness valve system for viscous clutch

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