JPH0587577A - 角速度センサ用圧電素子 - Google Patents

角速度センサ用圧電素子

Info

Publication number
JPH0587577A
JPH0587577A JP3276707A JP27670791A JPH0587577A JP H0587577 A JPH0587577 A JP H0587577A JP 3276707 A JP3276707 A JP 3276707A JP 27670791 A JP27670791 A JP 27670791A JP H0587577 A JPH0587577 A JP H0587577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
velocity sensor
piezoelectric element
piezoelectric
piezoelectric substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3276707A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kachi
地 敏 晃 加
Akira Ando
藤 陽 安
Toshihiko Kikko
高 敏 彦 橘
Yasunobu Yoneda
田 康 信 米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3276707A priority Critical patent/JPH0587577A/ja
Publication of JPH0587577A publication Critical patent/JPH0587577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気温度が変化しても角速度センサの特性
が変動しにくく、かつ機械的強度が大きい角速度センサ
用圧電素子を得る。 【構成】 角速度センサ用圧電素子10は、圧電体基板
12を含む。圧電体基板12は、その厚み方向の一端か
ら中央部までが緻密層14で形成され、厚み方向の他端
から中央部までが緻密層16と多孔質層18とで形成さ
れる。そして、圧電体基板14の断面における多孔質層
18の占有面積率は、5〜30%となるように設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は角速度センサ用圧電素
子に関し、特にたとえば、振動ジャイロなどの角速度セ
ンサに使用される角速度センサ用圧電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図4はこの発明の背景となる従来の角速
度センサ用圧電素子を用いた角速度センサを示す図解図
である。角速度センサ1は、たとえばエリンバなどの機
械的な振動を生じる材料で形成される振動体2を含む。
振動体2は、たとえば3角柱状に形成され、その側面に
は3つの角速度センサ用圧電素子3a,3b,3cが接
着される。これらの角速度センサ用圧電素子3a〜3c
としては、たとえば圧電セラミックの両面に電極を形成
したものがある。
【0003】この角速度センサ1を使用する場合、たと
えば角速度センサ用圧電素子3a,3bと角速度センサ
用圧電素子3cとの間に発振回路出力源が接続される。
この発振回路出力源からの出力信号によって、振動体2
は角速度センサ用圧電素子3cの形成された面に直交す
る方向に屈曲振動する。この角速度センサ1の軸を中心
として回転すると、角速度センサ用圧電素子3a,3b
に出力電圧が発生する。この角速度センサ用圧電素子3
a,3bからの出力電圧の差を測定することにより、角
速度センサ1に加わった回転角速度が測定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな角速度センサ用圧電素子を使用すると、圧電素子と
振動体との間の熱膨張係数の差により、雰囲気温度の変
化によって角速度センサ用圧電素子に反りや歪みが生じ
る。そのため、回転角速度に応じた電圧以外の電圧が発
生してしまい、角速度センサの特性にばらつきが生じや
すい。
【0005】このような問題を解決できるものとして、
たとえば特開平2−51908号公報に示されているよ
うに、少なくとも2層の気孔率の異なる圧電セラミック
を積層した圧電素子がある。このような圧電素子を用い
れば、気孔が存在することによって圧電素子と振動体と
の間の熱膨張係数の差が緩和され、圧電素子の反りや歪
みが少なくなる。ところが、気孔を有する圧電素子を用
いると、機械的強度が小さくなり、組み立ての際に割れ
が生じたりして、作業性が悪い。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、雰
囲気温度が変化しても角速度センサの特性が変動しにく
く、かつ機械的強度が大きい角速度センサ用圧電素子を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、圧電体基板
と、圧電体基板の両面に形成される電極とを含む角速度
センサ用圧電素子であって、圧電体基板の厚み方向の一
端から中央部までが緻密層で形成され、圧電体基板の厚
み方向の他端から中央部までが緻密層と多孔質層とで形
成され、圧電体基板の断面における多孔質層の占有面積
率が5〜30%である、角速度センサ用圧電素子であ
る。
【0008】
【作用】多孔質層によって、角速度センサ用圧電素子と
振動体との間の熱膨張係数の差が緩和される。さらに、
圧電体基板の厚み方向の半分以上を緻密層で占めている
ため、圧電体基板の多孔質層が補強される。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、雰囲気温度が変化し
ても、特性の変動が少ない角速度センサを得ることがで
きる。しかも、角速度センサ用圧電素子が緻密層によっ
て補強されているため、機械的強度が大きい。そのた
め、角速度センサを組み立てるときに割れなどが発生し
にくくなり、作業性が向上する。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の角速度センサ用圧電素子の
一例を示す断面図である。角速度センサ用圧電素子10
は、圧電体基板12を含む。この圧電体基板12では、
その厚み方向の一端から中央部までが、緻密層14で形
成される。さらに、圧電体基板12の他端から中央部ま
では、緻密層16と多孔質層18とで形成される。この
実施例では、多孔質層18は、2つの緻密層14,16
に挟まれている。緻密層14,16としては、気孔率2
%以下の圧電体が使用される。また、多孔質層18とし
ては、気孔率5〜10%の圧電体が使用される。圧電体
基板12の厚み方向における多孔質層18の占有面積率
は、圧電体基板12全体の5〜30%に設定される。さ
らに、圧電体基板12の両面には、電極20,22が形
成される。
【0012】(実施例1)チタン酸ジルコン酸鉛系圧電
セラミック粉末に、メチルセルロース・バインダを4重
量%,可塑剤としてグリセリンを3重量%,純水を10
重量%混合し、3本ロールで混練を行った。そののち、
真空押出装置により、0.2mmの第1のグリーンシー
トを押出成形し、フィルム・ドライヤで乾燥させてロー
ルに巻き取った。
【0013】次に、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミ
ック粉末に、上述と同種同量のバインダ,グリセリン,
純水を加えたのち、不溶性セルロースを3重量%混合
し、3本ロールで混練を行った。そして、第1のグリー
ンシートと同様にして、厚み0.2mmの第2のグリー
ンシートを押出成形してロールに巻き取った。
【0014】得られた第1および第2のグリーンシート
を、積層装置のロール間において圧着,積層し、積層シ
ートを得た。なお、積層に際しては、予め各グリーンシ
ートの表面に水を塗布しておいた。また、積層装置のロ
ール間には、10kg/cm2 の圧力が加わるようにし
て、両セラミックグリーンシートを圧着した。得られた
積層グリーンシートを30mm角に打ち抜き、アルミナ
製の匣に収納し、1160℃の温度で2時間焼成した。
得られた焼結体の表面に銀ペーストを塗布し、800℃
の温度で0.5時間焼き付けて、電極を形成した。さら
に、3kV/mmの直流電界により分極を施し、150
℃で0.5時間枯化して、角速度センサ用圧電素子を得
た。
【0015】得られた角速度センサ用圧電素子を、図2
に示すように、正3角柱状の振動体24に接着した。こ
の場合、多孔質層18のある側の電極20に接着剤をつ
け、角速度センサ用圧電素子10を振動体24に貼着し
た。このようにして、角速度センサ26を得た。この角
速度センサ26の特性を調べるために、図3に示すよう
に、角速度センサ用圧電素子10a,10bと角速度セ
ンサ用圧電素子10cとの間に、発振回路出力源30を
接続した。そして、発振回路出力源30からの信号によ
って、振動体24を振動させた。この場合、振動体24
は、圧電素子10cが接着された面に直交する方向に屈
曲振動する。そして、振動体24の軸を中心として回転
させ、差動回路32を用いて、角速度センサ用圧電素子
10a,10bの出力電圧の差を測定した。ここでは、
圧電体基板12の断面における多孔質層18の占有面積
率の異なる角速度センサ用圧電素子を用いた角速度セン
サについて、雰囲気温度を変化させて出力電圧変化率を
調べた。また、これらの角速度センサ用圧電素子の抗折
強度を測定した。
【0016】(実施例2)チタン酸ジルコン酸鉛系圧電
セラミック粉末に、メチルセルロース・バインダを4重
量%,可塑剤としてグリセリンを3重量%,水を10重
量%混合し、混練した。そののち、真空押出機で0.3
mmのグリーンシートを押出成形し、乾燥させた後ロー
ルに巻回した。他方、メチルセルロース5重量%水溶液
に、水不溶性のセルロースを一定重量混練し、シート接
着剤とした。水不溶性セルロースを混合したのは、焼結
体中に気孔率の高い層を形成するためである。
【0017】上述のセラミックグリーンシートを2枚準
備し、シート接着剤を各グリーンシートの表面にスキー
ジ印刷などによって塗布し、加圧ローラを用いて1to
n/cm2 の圧力で加圧,圧着することにより、積層シ
ートを得た。得られた積層シートを30mm角に切り抜
き、アルミナ製の匣を用いて、1160℃の温度で2時
間焼成し、厚み500μmで中央に20〜30μm厚の
ポーラス層が形成された焼結体を得た。この焼結体の表
面に銀ペーストを塗布し、760℃の温度で30分間焼
き付け、電極を形成した。次に、3kV/mmの直流電
界により、30分間厚み方向に分極処理し、150℃で
30分間枯化して角速度センサ用圧電素子を得た。得ら
れた角速度センサ用圧電素子を用いて角速度センサをつ
くり、実施例1と同様にして、出力電圧変化率および抗
折強度を測定した。
【0018】実施例1および実施例2で得られた結果を
表1に示す。表1からわかるように、多孔質層の占有面
積が5〜30%の範囲で、出力電圧変化率が小さく、か
つ抗折強度が大きいことがわかる。
【0019】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す角速度センサ用圧電素子を用いた角
速度センサの一例を示す図解図である。
【図3】図2に示す角速度センサの測定回路を示すブロ
ック図である。
【図4】この発明の背景となる従来の角速度センサの一
例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 角速度センサ用圧電素子 12 圧電体基板 14 緻密層 16 緻密層 18 多孔質層 20 電極 22 電極
フロントページの続き (72)発明者 米 田 康 信 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体基板と、前記圧電体基板の両面に
    形成される電極とを含む角速度センサ用圧電素子であっ
    て、 前記圧電体基板の厚み方向の一端から中央部までが緻密
    層で形成され、 前記圧電体基板の厚み方向の他端から中央部までが緻密
    層と多孔質層とで形成され、 前記圧電体基板の断面における前記多孔質層の占有面積
    率が5〜30%である、角速度センサ用圧電素子。
JP3276707A 1991-09-27 1991-09-27 角速度センサ用圧電素子 Pending JPH0587577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3276707A JPH0587577A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 角速度センサ用圧電素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3276707A JPH0587577A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 角速度センサ用圧電素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0587577A true JPH0587577A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17573208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3276707A Pending JPH0587577A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 角速度センサ用圧電素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0587577A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018157179A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 キヤノン株式会社 圧電素子およびその製造方法、ならびに液体吐出ヘッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018157179A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 キヤノン株式会社 圧電素子およびその製造方法、ならびに液体吐出ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3733860B2 (ja) 圧電素子およびその製造方法
JP2718563B2 (ja) 圧力検出器
JPH0587577A (ja) 角速度センサ用圧電素子
JPH0587578A (ja) 角速度センサ用圧電素子
JPH0587579A (ja) 角速度センサ用圧電素子
JP3419327B2 (ja) 磁器材料及び超音波探触子及び圧電振動子及びそれらの製造方法
KR20080087025A (ko) 일체형 휨 부재
JP2003254989A (ja) 加速度センサ
JP4067491B2 (ja) 圧電/電歪デバイスの製造方法
US6515401B1 (en) Piezoelectric resonator
JP3366158B2 (ja) セラミックダイヤフラム構造体及びその製造方法
JP2009194226A (ja) 積層型圧電素子及びその製造方法
JPH0687533B2 (ja) 圧電共振装置
JP2002246666A (ja) 積層圧電アクチュエータ
JP3301901B2 (ja) 圧電共振子
EP0526728B1 (en) Piezoelectric element
JP3651687B2 (ja) 複合圧電素子
JPH0866067A (ja) 超音波モータ用圧電振動子およびその製造方法
JPH02138781A (ja) バイモルフ型圧電素子とその製造法
JP3419219B2 (ja) 圧電磁器組成物及びそれを用いた圧電装置
JP2004352547A (ja) セラミックグリーンシートおよびその製造方法、ならびにセラミック多層基板の製造方法
JPH07260819A (ja) 加速度センサ
JP2001177371A (ja) 圧電共振装置および共振周波数の調整方法
JP2000124764A (ja) 周波数濾波器に用いられる短冊状圧電共振子
JP2001165785A (ja) 圧力センサおよびその製造方法