JPH0587518B2 - - Google Patents

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JPH0587518B2
JPH0587518B2 JP57150627A JP15062782A JPH0587518B2 JP H0587518 B2 JPH0587518 B2 JP H0587518B2 JP 57150627 A JP57150627 A JP 57150627A JP 15062782 A JP15062782 A JP 15062782A JP H0587518 B2 JPH0587518 B2 JP H0587518B2
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JP
Japan
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dna
hepatitis
hbsag
surface antigen
vector
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JP57150627A
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JPS5856685A (ja
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Deii Reuinsun Aasaa
Ryuu Chunnchen
Jii Yansuura Danieru
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Genentech Inc
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Genentech Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • C12N15/86Viral vectors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2730/00Reverse transcribing DNA viruses
    • C12N2730/00011Details
    • C12N2730/10011Hepadnaviridae
    • C12N2730/10111Orthohepadnavirus, e.g. hepatitis B virus
    • C12N2730/10122New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はB型肝炎表面抗原の製造方法、該方法
により製造されるB型肝炎表面抗原からなる粒
子、および該粒子を含有するワクチンに係る。 本発明の背景を説明しかつ特にその実施に関し
さらに詳細な説明を記載している刊行物およびそ
の他資料をここに参考のため引用し、便宜上参照
符号を付し参考文献として本明細書末尾に記載す
る。 組換えDNA技術を用いることにより極めて多
くの有用なポリペプチドの制御された微生物的産
生が可能となつた。たとえば、ヒト成長ホルモ
ン、ヒトプロインシユリン、デアセチルチモシン
(desacetylthymosin)α1、ヒトおよび雑種(ハ
イブリツド)白血球インターフエロン、ヒト繊維
芽細胞インターフエロンならびに多くの他の生産
物のような、多くの脊椎動物ポリペプチドが既に
各種の微生物により産生されている。この技術の
力は極めて多くの種類の有用なポリペプチドの微
生物的産生を可能にし、広範な種類の薬剤が目標
とする用途に有用なホルモン、酵素、抗体および
ワクチンの微生物的製造を可能にする。 組換えDNA技術の基礎的要素はプラスミド、
すなわち1個の細胞当り多数のコピーとして、し
ばしば細菌中に見出される二本鎖DNAの染色体
外ループである。プラスミドDNAにコードされ
ている情報には、娘細胞中にプラスミドを再生す
るのに必要な情報(「レプリコン」すなわち複製
のオリジン)が含まれ、さらに通常1種もしくは
それ以上の表現型選択特性、たとえば抗生物質耐
性が含まれ、これらは目的とするプラスミドを含
有する宿主細胞のクローンを識別し、かつ優先的
に選択培地中で増殖させることを可能にする。細
菌性プラスミドの有用性は、これらプラスミド
DNA上の異なる部位をそれぞれ識別する種々の
制限エンドヌクレアーゼすなわち「制限酵素」に
よりプラスミドを特定的に開裂させうるという事
実にある。その後、開裂部位でまたは開裂部位に
隣接する再構成末端で端部結合(末端−末端結
合)させることにより、異種遺伝子もしくは遺伝
子断片をプラスミド中に挿入することができる。
いわゆる複製しうる発現ベヒクルはこのようにし
て生成される。 DNA組換えは宿主生物の体外で行なわれ、得
られる「組換体」複製可能発現ベヒクルすなわち
プラスミドは形質転換として知られる方法によ
り、微生物細胞中に導入することができ、かつ多
量の組換えベヒクルを形質転換体の増殖により得
ることができる。さらに遺伝子がコードしている
DNAメツセージの転写および翻訳を支配するプ
ラスミドの部分に関し適切に遺伝子を挿入すれ
ば、得られる発現ベヒクルを使用して、挿入遺伝
子がコードしているポリペプチドの産生を指令す
ることができる。この過程を発現という。 発現はプロモータとして知られるDNA領域に
おいて開始される。発現の転写期において、
DNAはほどけてこれを開始したDNA配列からメ
ツセンジヤRNAへの合成の鋳形として露呈する。
次いで、メツセンジヤRNAはリボソームに結合
し、ここでメツセンジヤRNAはこのmRNAがコ
ードしているアミノ酸配列を有するポリペプチド
鎖に翻訳される。各アミノ酸はヌクレオチドトリ
プレツト、すなわち「コドン」によりコードされ
ており、このコドンが集合して「構造遺伝子」、
すなわち発現ポリペプチド産生物のアミノ酸配列
をコードしているDNA配列部分を構成する。翻
訳は「開始」信号(通常ATG、これは得られる
メツセンジヤRNAにおいてはAUGとなる)にお
いて開始される。いわゆる停止コドンは翻訳の終
了を規定し、したがつてそれ以上のアミノ酸単位
の産生を規定する。得られる産生物は必要に応じ
微生物系中において宿主細胞を溶菌させ、かつ他
の蛋白質からの適当な精製により産生物を回収す
ることにより得ることができる。 実際上、組換えDNA技術の使用は完全に異種
のポリペプチドの発現、いわゆる直接的発現を可
能にし、或いは同種ポリペプチドのアミノ酸配列
の一部に融合した異種ポリペプチドの発現を可能
にする。後者の場合、目的とする生物活性産生物
は、しばしば融合した同種/異種ポリペプチド内
において、このポリペプチドが菌体外環境で開裂
されるまで生物不活性にされている。英国特許公
開公報第2007676A号およびWetzel,American
Scientist,第68巻、第664頁(1980)参照。 組換えDNA技術がその有望性を充分に保持し
ようとするならば、目的とするポリペプチド産生
物を制御環境においてかつ高収率で入手しうるよ
う遺伝子挿入物の発現を最適化する系を案出せね
ばならない。 遺伝学および細胞生理学を研究するための細胞
培養または組織培養の技術は充分に確立されてい
る。単離正常細胞の連続的転移(transfer)によ
つて製造された永久細胞系(permanent
cellline)を維持するための手段および方法を使
用することができる。研究に使用するには、この
種の細胞系は液状媒体中で固体支持体上に維持さ
れるか、或いは支持栄養物を含有する懸濁物中で
増殖させて維持される。大規模製造に対するスケ
ールアツプは機械的問題を課するだけであると思
われる。その他の技術的背景については
Microbiology,第2版,HarperおよびRow出版
社、Hagerstown,Maryland(1973)、特に第
1122頁以降、およびScientific American,第245
巻、第66頁以降(1981)を参照することができ
る。そのおのおのを参考のためここに引用する。 本発明は、組換えDNA技術を脊椎動物宿主細
胞培養系において成功りにかつ効率的にポリペプ
チドを産生させるのに使用しうるという知見に基
づくものであり、したがつてこの種の系はたとえ
ばグリコシル化(glycosylation)、燐酸化
(phosphorylation)、メチル化(methylation)、
ならびに天然に産生される動物性蛋白質に一層近
縁の糖質および脂質結合という利点を有し、これ
に対し細菌もしくは酵母宿主においてはそのよう
なレベルの洗練された工程による産生は不可能で
ある。さらに、脊椎動物細胞培養は疑いもなく充
分にポリペプチド産生物を許容し得、特に或る場
合には細胞培養培地中にその産生物を分泌するこ
とさえでき、回収および精製法において著しく有
益である。 一好適具体例において、本発明は、脊椎動物細
胞カルチヤー中でB型肝炎表面抗原(HBsAg)
を、B型肝炎ウイルス(HBV)の免疫原性決定
基を含む分離した粒子形態として産生する手段お
よび方法に係る。このHBsAgは個々の粒子形態
として細胞カルチヤー培地中に分泌され、HBV
ゲノムのその他部分により或いは使用するベクタ
ーに同種のDNAによりコードされているかどう
かに拘わらず、いかなる付加的な融合ポリペプチ
ド人為構造も含有しない。本発明は、HBVに対
する免疫原性を感受性のヒトに付与するのに有用
なワクチンの製造に対し、かく産生された
HBsAgを使用することに関し、さらにこの種の
ワクチンならびにHBVに対する免疫原性を感受
性のヒトに対し接種および付与するためのその使
用方法に向けられる。 B型肝炎(血清肝炎)ウイルスは人間の間で伝
染し、慢性弱質感染として現われ、徐々に重症の
肝臓障害、初期癌および死亡へと漸次進行する。
大低の場合、B型肝炎感染からの完全な回復を期
待することができるが、特に多くのアフリカおよ
びアジア諸国における人口の多数は慢性保菌者で
あつて、この病気を広い範囲に伝染させるという
危険な潜在性を有している。 肝炎はウイルスベクター(B型肝炎ウイルスす
なわちHBV)によつて引きおこされ、このウイ
ルスベクターはその完全な状態、すなわちいわゆ
るデーン粒子においてビリオンを示し、かつ
DNA分子を包封する27nmのヌクレオカプシドと
このヌクレオカプシドを包囲するエンベロプとか
ら構成されている。ビリオンに関連する蛋白質
は、コア抗原(HBcAg)、DNAポリメラーゼ、
および感染した保菌者の血清中に見出される表面
抗原(HBsAg)を包含する。HBsAgに対する抗
体もHBV感染者の血清中に見出されている。
HBsAgはHBV抗原であつて、抗体(抗−HBs)
の免疫原性産生を誘発しうると信じられ、したが
つてHBVワクチンにおける主要素であろう。こ
れについては次の文献を参照することができる:
Dane et al・,Lancet(1970)(),695
(1970);Hollinger et al・,J・Immunology,
107,1099(1971);Ling et al・,J・
Immunology,109,834(1972);Blumberg,
Science,197,17(1977);Peterson et al・,
Proc.Nat,Acad,Sci.(USA),74,1530(1977)
およびViral Hepatitis,A Centemporary
Assessment of Etiology,Epidemiology,
PathogenesisおよびPrevention.(Vyas et al・,
eds),Franklin Institute Press,Philadelphia,
1978。これらの文献のそれぞれを本発明の背景を
さらに説明するためここに参考として引用する。 HBsAgは、約16〜25nmの範囲の直径を有する
球状粒子、いわゆる「22nm粒子」の形態で、主
として感染血漿中に存在する。これらは、非感染
性ウイルスエンベロプであると思われる。
HBsAgに対する抗体はHBV感染に対して予防効
果を有するので、これらの非感染性粒子をワクチ
ンとして有効に使用することができる。 B型肝炎ウイルスは細胞培養物(カルチヤー)
中では感染性でなく、感染したヒトまたは高級霊
長類からしか得られないので、HBVに対する免
疫化用の抗原を産生させるために使用する充分な
HBVの供給源を獲得しかつ維持する手段は得ら
れなかつた。 英国特許出願公開第2034323A号およびヨーロ
ツパ特許出願公開第13828号および第20251号明細
書には、それぞれHBVゲノムの単離およびクロ
ーン化、HBVコア抗原の発現、ならびにHBsAg
の一部を含有するとされている融合蛋白質の
coliにおける産生が記載されている。Proc・
Natl・Acad・Sci・(USA),第77巻、第4549頁
(1980)は、タンデムクローン化B型肝炎ゲノム
を用いるマウス細胞の形質転換による、マウス染
色体の一体化(intergration)を報告している。 Moriarty et al・,Proc.Natl.Acad.Sci.
(USA),第78巻、第2606頁(1981)はHBV−
DNAの断片を有するサルウイルス40(SV40)組
換体の作成を記載している。サル腎臓細胞の培養
物にウイルス組換体を感染させ、そしてB型肝炎
に感染した患者の血清中に見出されると同じ特性
を有するとされている22nm粒子を産生させた。
Moriarty et al・によれば、組換体ベクターは
HBsAg配列を有するHBVゲノムの大型セグメン
トを含有し、かつSV40腫瘍蛋白質およびその他
HBV蛋白質をコードしているDNA配列を包含し
ていた。さらに、それらの作成は、SV40ウイル
スのVP−2蛋白質をコードしている配列と同じ
枠で(in frame)HBsAgDNAを組み込んだ。
成熟(完全な)HBsAgが発現されたかどうかは
明確でない。 第1図はVP−1蛋白質をコードしている領域
が欠如したSV40DNAを含有するプラスミド
pSVRの作成を示している。 第2図はHBsAgDNAを有するプラスミドpHS
94の作成を示している。 第3図はHBsAgDNA並びにSV40および
pBR322から誘導されたDNAの配列を含有する
プラスミドpSVHBSAの作成を示している。第
3図Bにおいて、VP−1蛋白質のATG開始コド
ン(上部の線内に囲われている)を包囲する
DNA配列を組換体(下方の線内に囲われた
ATG)で作られるHBsAgのDNA配列と比較し
た。EcoR部位に変換されたHind部位に下線
を施こす。 第4図はサル細胞におけるプラスミドDNAの
複製を示している。単層Cos細胞が6cmのプラス
チツク皿において全面(confluency)の50〜60%
まで成長した。これらの細胞をドルベツコ
(Dulbecco)の改良培地で洗浄し、そして1μgの
プラスミドDNAと200μgのDEAE−デキストラ
ンとを含有する培地2mlを12時間37℃にした。
DNA溶液を除去し、細胞を培地で1回洗浄し、
10%胎児牛(calf)血清を含有する培地5mlを加
え、そして細胞をDNA抽出の前に37℃にて1日
間または3日間インキユベートした。これらの場
合、小さなスーパーコイルプラスミドDNAを
Hirt(後記参考文献14参照。以下同じ)の方法に
従がつて単離した。DNAをアガロースゲル電気
泳動にかけ、そしてニトロセルロースに移した
(15参照)。複製プラスミドを可視化するため、ニ
トロセルロースフイルターをP32で標識したHBV
DNAでプローブした。レーン(a):pRI−Bglでト
ランスフエクシヨン(transfection、形質変換)
した細胞のハート(Hirt)溶菌物からのDNA。
レーン(b):pHBs348−Lでトランスフエクシヨ
ンした細胞のハート溶菌物からのDNA。レーン
(M):pHBs348−L DNA1μg。矢印は閉環
DNA()と開環DNA()の位置を示してい
る。 第5図はCos細胞における組換体プラスミドに
より合成されたHBsAgの定量化を示している。
単層Cos細胞を6cmのプラスチツク皿において全
面の約50%まで成長させ、上記第4図の説明に記
載したようにDNAでトランスフエクシヨンした。
トランスフエクシヨンの後10%の胎児牛血清を含
有するDulbecco改良培地2mlを加え、そして培
地をそれぞれの時点でHBsAg発現につき24時間
の蓄積後に分析した。HBsAg発現は、RIA
(Abbott Labs)により分析し、0.2mlの未希釈培
地中における1分間当りのカウント数(cpm)と
して表わされる。 第6図はサル細胞から誘導されたHBsAgの免
疫原性を示している。pHBs348−Lでトランス
フエクシヨンしたCos細胞の20個の15cm皿から培
地をとり、そして電子顕微鏡検査用に上記のとお
りHBsAgを精製した。5匹のマウスからなる3
群を、それぞれ完全フロイントアジユバント
(complete Freund´s adjuvant)の存在下で
2.8μg、0.6μg、または0.006μgの精製HBsAgで免
疫化した。コントロールマウスについてはヒト血
清(North American Biologicals Inc.)から得
られた真正HBsAgの同量で免疫化した。免疫化
の後、種々の時点で、マウス尾から採血し、抗−
HBsAg抗体をRIA(Abbott Labs)により定量
し、そしてそれらの結果をマウス1匹当りの平均
タイターとして表わした。組織培養から得られた
HBsAgで免疫化したマウスは、ヒト血清から得
られたHBsAgで免疫化したマウスと同一のタイ
ターを示した。 第7図はSV40の1部として複製するHBV配列
の存在を示している。 第8A図はこの組換体ベクターにより合成され
たHBsAgの蔗糖濃度勾配沈降の結果を示してい
る。第8B図は対応するCsCl濃度勾配遠心分離
の結果である。 第9図は本発明に従がつて、22nm粒子として
合成されたHBsAgの電子顕微鏡写真を示してい
る。 細胞培養系/細胞培養ベクター 培養(組織培養)における脊椎動物細胞の増殖
は、近年日常的方法となつた(Tissue Culture
Academic Press社、KruseおよびPatterson編、
1973参照)。ここでは、HBsAgを産生するための
宿主としてCV−1系サル腎臓繊維芽細胞を使用
した。しかしながら、ここで詳細に記載した実験
は適合性のベクターの複製および発現を可能とす
る任意の細胞系、たとえばW138,BHK,3T3,
CHO,VEROおよびHeLa細胞系で行なうことが
できた。さらに、発現ベクターに要求されるもの
は、複製のオリジンと発現すべき遺伝子の前方か
つそれと一致する解読相にあるプロモータと、さ
らに任意の必要なリボソーム結合部位、RNAス
プライス(splice)部位、ポリアデニル化
(polyadenylation)部位および転写終止配列とで
ある。本発明ではSV40のこれら必須の要素を利
用したが、ここに好適具体例として記載した本発
明はこれら配列のみに限定するものでないと了解
される。たとえば、他のウイルス(たとえば
Polyma,Adeno,Retro,VSV,BPVなど)ベ
クターの複製オリジンを使用することができ、さ
らに非一体化状態で機能しうるDNA複製の細胞
オリジンも使用することができる。さらに、
SV40DNAの複製は独特の部位で始まり、二方向
性で進行する(19参照)。遺伝学的証明によれば、
ウイルスDNAの複製には1個のみのウイルス遺
伝子生産物が必要とされる。これはA遺伝子(T
抗原)の生産物であり、ウイルスDNA合成のそ
れぞれの段階を開始させるのに必要である(12参
照)。ここに記載された実験が示すところによれ
ば、SV40のDNA複製のオリジンを含有する組換
体プラスミドはSV40大型T抗原の存在下にサル
細胞中で複製することができる(20,21参照)。
複製およびプロモータ機能の両者を保持するベク
ターを作成することが望ましかつた。相補的補助
ウイルスの非存在下でこの種の系を使用して異種
遺伝子を発現しうることも確立されている。 ポリペプチド産生物 本発明は、生理学的目的で生体生物内で天然に
産生されるポリペプチドならびに不用蛋白質の開
裂除去、折り畳み組み合せなどによりこの種のポ
リペプチドに変換処理しうる中間体と同様な生物
活性を示す広範な種類のポリペプチドを製造する
のに有用である。これらの例はホルモン、たとえ
ばヒト成長ホルモン、牛(bovine)成長ホルモ
ンなど;リンフオカイン(lymphokine);酵素た
とえばスーパーオキシドジスムターゼ(超過酸化
物不均化酵素)など;インターフエロン、たとえ
ばヒト繊維芽細胞ならびにヒトおよび雑種白血球
インターフエロンなど;ウイルス抗原もしくはイ
ムノゲン(免疫原)たとえばフツト・アンド・マ
ウス病(口蹄病)抗原、インフルエンザ抗原性蛋
白質、肝炎コア抗原および表面抗原など;各種の
その他ポリペプチド、たとえばヒトインシユリ
ン、ACTH、各種のグリコ蛋白質、免疫グロブ
リン、ビタミンKを必要とする血液フアクター、
たとえば因子およびなどである。 これらの発現ベクターは、特にCOS−7系サ
ル細胞において異種ポリペプチドの合成を有効に
指令する。SV40の初期および後期プロモータの
使用を開発したが、その他のプロモータもこの点
に関し有用である。潜在的に有用なポリペプチド
(たとえば成長因子、リンフオカイン、ウイルス
抗原、インターフエロン)の効率的発現に加え
て、この系はその他の面でも有用である。たとえ
ば、著しいレベルのRNAがこれらのベクターか
ら合成され、このことはイントロンを含有するゲ
ノム挿入物が著しいレベルの処理RNAを生成し、
そこからcDNAクローンを容易に得ることができ
ることを示している。したがつて、この系はゲノ
ム挿入物をcDNAクローンに変換させるのに有用
であることが判かる。さらに、非溶菌発現系にお
いて、この方法を使用して遺伝子を発現させるこ
とができ、その目的で選択圧(たとえばジヒドロ
葉酸還元酵素、チミジンキナーゼ、薬剤耐性遺伝
子、腫瘍遺伝子)などを作用させることができ、
この結果ウイルス、DNA複製オリジンでなく宿
主に依在するベクター、ならびに宿主配列(たと
えば動原体)を獲得することにより安定して複製
するベクターの両者を得ることができる。 VP−1蛋白質のコード領域を含有しないSV40
DNAの作成 SV40 DNAの完全なヌクレオチド配列は公知
であり(1参照)、したがつて種々のSV40がコー
ドしている蛋白質の物理的位置を種々の制限酵素
開裂部位と直接に相関させることができる。VP
−1蛋白質をコードしている領域を包含するヌク
レオチド配列(1参照)の検査により、2つのう
まく配置している制限エンドヌクレアーゼ開裂部
位が判明した(第1図)。第1のものはヌクレオ
チド位置1493における制限エンドヌクレアーゼ
Hind の開裂部位であつて、VP−1蛋白質に
対する開始コドンに対しヌクレオチド6個分5′側
である。第2のもの、すなわちヌクレオチド2533
における制限エンドヌクレアーゼBam HIに対
する開裂部位は、VP−1蛋白質に対する終止コ
ドンに対してヌクレオチド50個分5′側である。
1493におけるHind 部位と2533におけるBam
HI部位との間が欠如したSV40 DNAを得るた
め、第1図に示したような実験を行なつた。要す
るに、野性型のSV40 DNAを先ずBam HIで開
裂させて充分な長さの線状DNAを得、次いでこ
れを各DNA分子が平均して、1個のみの開裂を
受ける(SV40ゲノム全体には6個のHind
裂部位が分布している)を受けるような条件下
で、Hind により開裂した。理論上12種の得
られる消化DNA混合物の1種は所望の1種の組
合せである筈である。次いで、合成デカヌクレオ
チド、すなわちdAGCTGAATTC(2参照)をこ
れらのBam HIおよびHind 処理された
SV40 DNAに対しHind 開裂部位の結合性末
端(−TCGA)とデカヌクレオチドの結合性末
端とを介して結紮させた。次いで、全混合物を
Eco RIで消化し(添加デカヌクレオチド上の
Eco RI部位における結合性末端を生ぜしめ)、
そしてBamおよびEcoRI(3参照)部位を介して
pBR 322中へクローン化させた。SV40配列を有
するプラスミドDNAを制限分析(4参照)によ
りスクリーニングし、規定した欠如部を有するそ
の断片を単離し、pSVRと名付けた。 合成デカヌクレオチドの添加には2つの目的が
ある。第1に、添加デカヌクレオチドは制限エン
ドヌクレアーゼEco RIに対する開裂部位を有
し、この部位はSV40 DNAのこの部分に存在し
ない。したがつて、E.coli(5参照)中でpSVR
プラスミドを繁殖させ、次いでエンドヌクレアー
Eco RIおよびBam HIにより開裂させるこ
とにより、多量のこのSV40 DNAベクター断片
を容易に得ることができる。第2に、この添加デ
カヌクレオチドは、外来遺伝子のコード配列を有
する適切に作成されたDNAをEco RI開裂部位
を介してこのSV40 DNAに結紮させると、Hind
開裂部位とVP−1蛋白質に対する開始コド
ンとの間の本来の物理的間隔を回復する(第3B
図参照)。 8μgのBamHIで開裂した線状で完全な長さの
SV40のウイルスDNA(これは野性型SV40ウイル
スDNAまたはクローン化されたSV40 DNAを
BamHIを用いてpBR322のBamHI部位にて開裂
させて得ることができる)を20mMtris−Cl(PH
7.5)と60mMNaClと7mMMgCl2とを含有する反
応混合物50μ中において、2単位のHind
(BRL)により消化させた。37℃にて30分間イン
キユベーシヨンした後、過剰のEDTAを添加し
て反応を止め、反応混合物をフエノール抽出によ
り除蛋白し、次いでエタノール沈澱させた。次い
で、部分消化したDNAを10μのTE緩衡液
(10mM tris−Cl(PH7.5)、1mM EDTA)中に再
懸濁させた。 Hind部位結合性末端をEcoRI部位結合性末
端に変換させるため、先ず0.1n molの合成デカ
ヌクレオチドdAGCTGAATTCをATPを用い
て、50mMグリシン緩衡液(PH9.1)と10mM
MgCl2と5mM DTTと0.5mM ATPと10単位の
キナーゼとを含有する反応混合物10μ中におい
てT4ポリヌクレオチドキナーゼにより燐酸化さ
せた。インキユベーシヨンを37℃にて1時間行な
つた。次いで、キナーゼ反応混合物の1アリコー
ト(3μ)を66mM tris−Cl(PH7.5)と6.6mM
MgCl2と10mM DTTと0.05mg/mlのBSAと
0.5mM ATPと4μgのHind で部分消化された
SV40 DNA(上記)と10単位のT4DNAリガーゼ
とを含有する結紮混合物(20μ)へ加えた。結
紮反応のためのインキユベーシヨンを20℃にて約
16時間行なつた。 結紮されたDNAを制限エンドヌクレアーゼ
Eco RIで処理して、結紮リンカー上にEco RI
結合性末端を生ぜしめた後、次いでこれをフエノ
ールによつて除蛋白し、エタノールで沈澱させ、
15μの結紮混合物(上記参照)中にてpBR 322
(0.5μg)のBam HI−Eco RI断片に結紮させ、
これを使用してcoli 294を形質転換させた。
次いで、これら形質転換体から単離されたプラス
ミドを種々の制限酵素消化により適正なSV40
DNA断片の挿入に関しスクリーニングした。 HBsAg構造遺伝子の単離 上記で作成したSV40ベクターをB型肝炎ウイ
ルスの表面抗原(HBsAg)をコードしている遺
伝子を発現するよう設計した。分子量25000のポ
リペプチドであるHBsAgは通常複合粒子状構造
(22nm粒子)として存在し、これは部分的にグリ
コシル化されており、感染した肝臓細胞の外部に
分泌される(6参照)。 上記で作成したSV40ベクターにおいてHBsAg
を発現させるため、HBsAgのコード配列を有す
る理想的なDNA断片は次の条件に一致する。第
1に、このDNAは一方の末端部にEco RI制限
部位を有し、他方の末端部にBam HI部位を有
する。第2に、Eco RI部位はHBsAgの開始コ
ドンに対し直ぐ5′側に位置し、したがつてVP−
1蛋白質におけるATGの本来の位置を回復する
ことができる。最後に、得られた組換体SV40分
子はその寸法において野性型SV40 DNAと同様
であり、ウイルス粒子中に効率的に包封される。
上記の条件を満たすため、第2図に詳細に示した
一連の実験を行なつた。この作成の1つの重要な
特徴は、HBsAgの推定開始コドン(ATG)に対
し直ぐ5′側にEco RI制限部位を生成させること
である。これは、合成12量体
(dATGGAGAACATC)を使用することにより
行なわれ、この12量体はHBsAgにおける開始コ
ドンおよびそれに続く3個のアミノ酸に対応する
配列であり、coli DNAポリメラーゼが単
一鎖クローン化、HBV DNAからDNAを合成す
るための部位特定的なプライマーである。適正に
酵素処理した後、合成DNAをクローン化HBV
DNAと共に切り継ぎ、完全HBsAg遺伝子を再編
成させ、処理されたベクターDNAは末端に、規
定のEco RI部位を再編成するためのEco RI部
位を有している。このプラスミドをpHS 94と名
付ける。 pBR 322のEco RI部位中にクローン化した
HBVの完全ゲノムを含有するプラスミド
(pHBV−T−1A)から、HBsAgをコードして
いる構造遺伝子を回収した。このクローンは
Valenzuela et al(7および8参照)により最
近発表されたと同様な方法により得られた。 この構造遺伝子を2種の方法で変性し、(1)開始
ATGメチオニンコドンの前部に直接的に独特な
制限部位を組み込み、かつ(2)HBsAg遺伝子から
離れて位置するHBV Hpa 部位をpBR 322
の充填されたEco RI部位に平滑末端結紮させ
た。HBsAg構造遺伝子を含有するDNA断片に対
するこれら2つの改良は下記のようにして行なつ
た: (1) 先ず50μgのpHBV−T−IA DNAを200μ
の反応混合物中で酵素供給業者(BRL)の反
応条件に従つてHpa (80単位)により消化
させて、1.7kbのDNA断片を得、このDNA断
片においてはHBsAgのコード配列に対する開
始コドンがセンス−ストランド(約400bp)の
5′末端に近接位置する。このDNAをポリアク
リルアミドゲル電気泳動法(PAGE)により精
製した。次いで、精製されたHpa 断片を
100μの反応混合物(New England Biolab)
中でλエキソヌクレアーゼ(2単位)により37
℃で30分間処理した。λエキソヌクレアーゼは
二重鎖DNAを消化する5′エキソヌクレアーゼ
である。この反応は“センス−ストランド”
DNAのHBsAgコード配列から5′側半分を分裂
させ、アンチセンスストランドを露出して添加
プライマと対にする。λエキソヌクレアーゼ処
理されたDNAを除蛋白し、そして40mM燐酸
カリウム緩衡液(PH7.4 )と1mM DTTと
50μg/ml BSAと6mM MgCl2と0.5mM各
dNTPと0.2n molのdATGGAGAACATC(ポ
リヌクレオチドキナーゼにより5′末端において
p32標識したもの)とを含有する反応混合物50μ
に再懸濁させた。この混合物を先ず90℃で1
分間加熱し、0℃で30分間アニールし、次いで
2単位のcoli DNAポリメラーゼクレノ
ー断片(9参照)の存在下に37℃で3時間イン
キユベートした。このDNAポリメラーゼは添
加プライマーによりプライムされたDNAを合
成し、かつ3′−OH末端を有する単一鎖DNAを
分裂させ、したがつて、平滑末端化DNA分子
を生成した。次いで、得られたDNAを除蛋白
し、HBsAg遺伝子内に位置する部位にてXbaI
(45単位)により100μの反応混合物中で消化
させ、そしてPAGEにより分画した。HBsAg
遺伝子の最初の30個のコドンを有する91塩基対
のDNA断片をオートラジオグラフイー検出法
によつて単離した(断片A)。 HBsAg遺伝子の直ぐ5′側に独特な制限部位
を生成させるため、プラスミドpBR 322の誘
導体(いわゆるpNCV)を利用した。この誘導
体はEcoRI部位に位置する配列: AATTCTGCAG GACGTCTTAA を有する合成DNAセグメントを含有する。こ
の合成DNA配列中に、Pst I部位を組み込ん
だ。10μgのpNCV DNA を先ず100μの反
応混合物中で24単位のPstI酵素によつて切断
し、次いで上記と同様な反応混合物50μ中で
2単位のcoli DNAポリメラーゼクレノ
ー断片によつて8℃にて1時間処理した。この
DNAポリメラーゼ処理はPstI消化により生成
された4個の塩基対3′オーバーハングを除去し
て、完全なEco RI制限部位を有する平滑末端
DNAを残し、pBR 322の複製のオリジンを含
有する断片を与えた。上記のように調製され
た平滑末端HBsAg遺伝子断片を、断片
Eco RI部位に結紮させた。これは、プラスミ
ドpHS 94を生成させるための3断片結紮にお
いて行なつた。第3の断片(断片C)は次のよ
うに調製した: (2) プラスミドpHBV−T−1AからのHBsAg遺
伝子をHBsAg遺伝子から離れた部位において
Hpaにより開裂させた。このHpa部位を予
かじめDNAポリメラーゼクレノー断片(9参
照)が充填されているpBR 322のEco RI部位
に結紮させた。これはpBR 322の誘導体をサ
ブクローン化してpHS 42を生じしめることに
より行なわれた。このプラスミドをXba
(これはコドン31において開裂を行なう)と
BamHI(これはpBR322のEcoRI部位から375の
塩基対を開裂する)によつて開裂させ、殆んど
のHBsAg遺伝子と、このHBsAg遺伝子から離
れた約150個の塩基対と、プロモータ/オペレ
ータと、テトラサイクリン耐性遺伝子の最初の
200個の塩基対とを含有するDNA断片を生成さ
せた。baおよびBamHIにより限定される
DNA断片CをPAGEにより単離し、これを上
記の3断片結紮に使用してプラスミドpHS 94
を生成させた(第2図)。 HBsAgを合成しうる組換体SV40 DNAの作成 サル細胞をトランスフエクシヨンするよう適正
に結紮されたDNAを多量に得るため、結紮DNA
を次のようにしてcoli中でクローン化した。
第3図に示したように、pSVRからのSV40
DNAを含有するBamHI乃至EcoRI断片を、先ず
pHS94からの肝炎表面抗原を有するEcoRI乃至
BamHI断片に、そのEcoRI部位を介して結紮さ
せ、得られた断片を次いでpBR 322のBamHI部
位にクローン化させた。 次いで、適正に作成されたDNA、pSVHBSA
を制限エンドヌクレアーゼBamHIで開裂させて
5382個のヌクレオチドのDNA断片を生成させる
ことができ、このDNA断片はそのVP−1蛋白質
のコード領域が肝炎表面抗原をコードしている遺
伝子により交換されている組換体SV40ゲノムよ
りなつている。 pSVHBSA DNAを作成するため、BamHI+
EcoRIで消化されたpSVR DNAからのDNA断
片を含有するSV40 DNA0.3μgと、BamHIで消
化されたpHBV−T−IA DNA(詳細な構造につ
いては第2図参照)からのDNA断片を含有する
pBR 322 50ngと、Bam HI+Eco RIで消化
されたpHS 94からのDNAを含有するHBsAg
コード配列0.2μgとを15μの結紮混合物中におい
て、それらの各BamHIおよびEco RI部位を介
し、T4 DNAリガーゼにより1晩インキユベー
シヨンして結紮させた。1つの種類の適正に結紮
されたDNA生産物はpBR 322の完全なtetR遺伝
子を再編成し、したがつてベクターDNAの自己
結紮から生じた多数のtetS組換体からtetRにより
選別することができる。次いで、pSVHBSAの
構造を制限酵素消化によつて証明した。 組換体SV40ウイルスの繁殖およびサル細胞にお
けるHBsAgの発現 この種のベクター系中における肝炎表面抗原の
合成の効率を試験するため、BamHIで開裂され
たpSVHBSA DNAをDEAEデキストラン法(11
参照)により単層CV−1細胞(10参照)中に導
入し、細胞をtsA 28もしくはtsA 58ウイルス
(12参照)のいずれかにより感染させた。次いで、
この単層CV−1細胞を適正な培養条件下で41℃
にてインキユベートした(11参照)。tsA 28と
tsA 58との両者はSV40 T抗原において温度感
受性の突然変異株を示し、したがつて41℃にて増
殖することができない(1参照)。同様に、組換
体SV40ゲノム(pSVHBSA)のみを含有する
CV−1細胞は、pSVHBSAがVP−1遺伝子を
欠如するため、感染性ウイルスを生成しない。予
想した通り、tsSV40ウイルスと組換体SV40ゲノ
ムとの両者を含有するCV−1細胞においては、
4日後に細胞変性効果が観察された。インキユベ
ーシヨンの2週間後に完全な溶菌が観察された。
組換体SV40ゲノムまたtsSV40ウイルスのいずれ
か一方のみを有するCV−1細胞においては細胞
変性効果は観察されなかつた。HBsAgに対する
一般的なラジオイムノアツセイ(13参照)を用い
て、培地中の表面抗原産生をDNAの導入4日後
できるだけ早く検出した。定量分析が示したとこ
ろでは1×106個の単層CV−1細胞は3.8μgの
HBsAgを各感染サイクルにつき産生し、これは
9×107分子/細胞に相当する。この数は単一の
感染サイクル(1参照)で産生されるSV40 VP
−1蛋白質分子の推定個数に殆ど同一である。 組換体SV40ゲノムがSV40ウイルスと同様に
CV−1細胞中に封入されているかまたは繁殖し
ているかどうかを決定するため、CV−1細胞の
プレートに元来の共感染された細胞からの溶菌物
のアリコートとtsSV40ウイルスとを41℃にて感
染させた。感染した細胞からの低分子量のDNA
を感染の72時間後にハートの方法(14参照)によ
り単離した。単離したDNAを処理しないか、或
いは制限エンドヌクレアーゼで開裂させ、そして
アガロース上でのゲル電気泳動により分画した。
次いで、分画されたDNAを変性させ、サウザー
ンの方法(15参照)によりニトロセルロース紙に
移し、P32−標識pHS 94 DNAでプローブした。
第7図から判かるように、肝炎遺伝子配列を有す
る組換DNA分子は、殆どSV40ウイルスDNA(レ
ーンA)から区別できない寸法の閉環DNAとし
て存在する。大部分の組換DNAは生体内(in
vivo)結紮によりそのBamHI部位を再生する
(レーンB)。予想通り、B型肝炎表面抗原のコー
ド領域を含有するBamEco RI断片(第3図
参照)は、未変化の形態で単離することができ
る。 全面の90%まで繁殖したCV−1細胞の150mmプ
レートに、元来のトランスフエクシヨン実験から
調製された溶菌物(組換体とtsA 28ウイルスと
を含有する)を感染させ、過剰のtsA28ウイルス
を補充した後41℃にてインキユベートした。感染
後70時間で培地を収穫して合成されたHBsAgを
特性化した。さらに、細胞内低分子量DNAをハ
ートの方法(14参照)に従がつて単離した。この
単離されたDNAをtris−Cl(PH7.4)、1mM
EDTAを含有する緩衡液1ml中に再懸濁させた。
次いで、5μの未切断DNAと5μのBamHIで
消化されたDNAとをTBE緩衡液中の0.8%アガロ
ースゲルにより電気泳動で分画し、さらにSV40
DNAもコントロールとして同様に処理した。ゲ
ル上のDNAパターンをニトロセルロース紙のシ
ートに移し、HBsAg遺伝子プローブソースとし
てP32−標識pHS 94 DNA(15参照)にハイブリ
ダイズした。第7図は、ハイブリダイゼーシヨン
後のP32−標識pHS 94 DNAのオートラジオグラ
フイー像を示している。レーンAおよびBは、そ
れぞれ未処理のハート上澄液およびBamHIで消
化されたハート上澄液のDNAである。,お
よびは、コントロールSV40 DNAの型、
型および型の位置を示し、それらの位置は
DNAをニトロセルロース紙に移す前にエチジウ
ムブロマイド染色により決定した。 pSVHBSAによりコードされている肝炎表面抗
原は粒子形態で合成される 肝炎表面抗原は合成されて、感染肝臓細胞から
粒子として分泌される(6参照)。各種のクロー
ン化肝炎DNAの配列分析は、成熟表面抗原が大
型先駆体蛋白質から開裂されうる可能性を示唆し
ている(8参照)。成熟HBsAg分子プラス幾つか
の3′末端未翻訳配列をコードしているDNAのみ
が上記の作成においてSV40ゲノム中に組み込ま
れるので、問題とする先駆体ペプチドが22nm粒
子を組み立てる際に、および細胞からのその分泌
の際に機能的役割を演ずるかどうか疑問である。
この目的で、合成した肝炎表面抗原をその性質に
つき沈降速度、沈降平衡、および電子顕微鏡分析
により標準蛋白質と比較して特性化した。第8図
に示されるように、このベクター系で合成された
肝炎表面抗原は感染肝臓細胞系の培地から単離さ
れた肝炎表面抗原(17参照)とは区別しえない沈
降速度を有し、1.22g/cm3の浮遊密度を有し、こ
れも標準表面抗原22nm粒子と同様であつた(6
参照)。精製された表面抗原の電子顕微鏡による
検査も平均直径220Å(22nm)の主として粒状の
構造を示し、形態学的に標準22nm粒子と同一で
あつた(第8および9図)。したがつて、成熟肝
炎表面抗原蛋白質モノマーは22nm粒子の組み立
てに必要とされる肝炎ウイルスによりコードされ
ている唯一の必須構造成分である。 A.CV−1細胞で合成されたHBsAgの沈降速
度とヘパトーマ細胞系PLCにより合成かつ分泌
されたHBsAg(17および18参照)の沈降速度とを
比較した(第8A図)。第7図に記載した実験か
ら収穫された培地を、HBsAgの原料としてこの
実験に使用した。PLC細胞系により産生された
HBsAg(17および18参照)を培地から収穫した。
両カルチヤーからのHBsAgを先ず45%飽和硫酸
アンモニウムで沈澱させ、かつ20mM tris−Cl
(PH7.4)と0.5mM EDTAと0.5mM NaClとを含
有する緩衡液中に再懸濁させた(HBsAgの最終
濃度0.5μg/ml)。200μの各試料を同じ緩衡液中
の2つのパラレルの5ml蔗糖濃度勾配(5〜20%
蔗糖)に装填した。ベツクマン(Beckman)
SW50.1型ローターにて45000rpmで遠心分離を4
℃にて80分間行なつた。市販のHBsAg分析キツ
ト(Ausria −125、Abbott Lab)を用いて
HBsAgを検出した。HBsAgの回収率は常に80%
以上であつた。 B.CV−1細胞で合成されたHBsAgの浮遊密度
を測定した(第8B図)。プールした感染カルチ
ヤー培地からのHBsAg2μgを45%飽和硫酸アン
モニウムで沈澱させ、アガロースゲル侵透カラム
(A5.0M、Bio−Rad)上で分画し、次いでA項
で記載した通り5〜20%蔗糖濃度勾配により沈降
させた。蔗糖濃度勾配遠心分離の後、プールした
HBsAgを蔗糖を含まない濃度勾配緩衡液に対し
て透析し、次いで固体のCsClを加えて最終密度
1.2g/ceの溶液(7ml)を与えた。次いで、こ
れをソルバール(Sorvall)T865.1型ローターに
おいて50000rpmで68時間遠心分離した。次いで、
A項に記載したと同様に分析を行なつた。CsCl
濃度勾配におけるHBsAgの回収率は約70%であ
つた。次いで、ピークフラクシヨン(画分)をプ
ールし、10mM Tris Clと100mM NaClと
0.5mM EDTA緩衡液に対して透析し、濃縮し、
そして電子顕微鏡検査のための試料を調製した。 電子顕微鏡写真用の抗原を調製するため、炭素
被覆した銅グリツドを作成した。HBsAg蛋白質
(1μg/ml)を含有する緩衡液1滴をグリツド上
に室温で30分間載置した。蛋白質溶液をグリツト
から半径方向に吸い取り、4滴のH2Oで1回洗
浄した。次いで、このグリツドを1.0%ホスホタ
ングステン酸ナトリウム(PH7.6)で1分間染色
し、そして紙により乾燥させた。次いで、
Phillips E.M.400型により倍率77700倍にて電子
顕微鏡写真を撮つた。これは陰画を与え、これか
ら第9図に示すように拡大して(約10倍)陽画を
作成した。 HBsAgを発現する非溶菌ベクターの作成 組換プラスミドを作成したが、このプラスミド
はプラスミドpML(21参照)から生じたpBR 322
配列と、DNA複製のオリジン領域と初期および
後期の両方の転写単位に対するプロモータ配列と
からなるSV40 DNAの348塩基対と、HBsAg用
の遺伝子をコードしているHBV配列とを含有す
る。SV40のオリジンは、SV40 DNAをHind
により消化させ、かつHind末端をコンバータ
(AGCTGAATTC)の添加によりEco RI末端に
変換させることにより単離した。このDNAを
Pvuで切断し、かつRIリンカーを加えた。Eco
RIでの消化の後、オリジンにわたる348塩基対断
片をポリアクリルアミドゲル電気泳動および電気
溶出によつて単離し、pBR 322にクローン化さ
せた。HBVのEco RIおよびBglでの消化から
生ずる1986塩基対断片(22参照)(これはHBsAg
をコードしている遺伝子にわたる)をEco RIお
よびBamHI部位にてプラスミドpML(21参照)
中でクローン化させることにより、発現プラスミ
ドpHBs 348−EおよびpHBs 348−Lを作成し
た。(pMLはサル細胞におけるプラスミド複製に
対し抑制的である配列を除去する欠如部を有する
pBR322の誘導体である(21参照)。)次いで、得
られたプラスミド(pRI−Bgl)をEco RIによつ
て線状化させ、そしてSV40オリジン領域を示す
348塩基対断片をpRI−BglのEco RI部位に導入
した。オリジン断片は、いずれの配向性でも挿入
することができる。この断片は複製のオリジンに
加えて初期および後期のSV40プロモータの両者
をコードしているので、HBV遺伝子はこの配向
性に応じていずれかのプロモータの制御下に発現
させることができる(HBsを代表するpHBS 348
−Eは初期プロモータの制御下で発現され、かつ
HBsを代表するpHBs 348−Lは後期プロモータ
の制御下で発現される)。 サル細胞におけるSV40−HBVプラスミドの複製 COS−7系サル細胞におけるHBV−SV40組換
プラスミドの複製を次のように行なつた: DEAE−デキストラン技術によるDNAトラン
スフエクシヨンの後の種々の時点で、低分子量の
DNAをハートの方法(14参照)により単離し、
アガロースゲルでの電気泳動により分画し、そし
てサウザーンのブロツトハイブリダイゼーシヨン
(15参照)によつて分析した。第4図は、トラン
スフエクシヨン直後に殆んどまたは全くスーパー
コイルプラスミドがCOS細胞中に存在しないこ
とを示している。しかしながら、トランスフエク
シヨンの3日後、投入したDNAの著しい複製が
pHBs 348−L DNA(レーンb)またはpHBs
348−E DNAのいずれかの導入の後に生じた。
予想通り、プラスミドpRI−Bgl(これはSV40オ
リジン配列を欠如しているが、その他の点では上
記の発現プラスミドと同一である)のトランスフ
エクシヨンの後プラスミド複製は全く観察されな
かつた(レーンa)。 組換えプラスミドでトランスフエクトしたサル細
胞におけるHBsAgの合成 DEAE−デキストランおよびDNAに対する細
胞の処理および露出時間を12時間に増大させるこ
とによりDEAE−デキストラン法(11参照)を改
変して、プラスミドpML、pRI−Bgl、pHBs
348−EおよびpHBs 348−LをCOS−7系サル
細胞(23参照)中に導入した。このCOS−7細
胞系はSV40の初期領域の一体化コピーを有し、
SV40A遺伝子産生物(T抗原)を構成的に発現
する。SV40 DNA複製の機能的オリジンを含有
するプラスミドは、SV40T抗原の存在下にサル
細胞中で複製することが示された(20,21参照)。
第5図は、プラスミドpHBs 348−Eおよび
pHBS 348−LでトランスフエクトしたCOS細胞
が2日目までに著量のHBsAgを発現し始め、2
週間以上にわたり発現し続けることを示してい
る。pHBs 348−Lにより指令される発現のレベ
ルはpHBs 348−Eにより指令されるレベルより
若干高い。これらの結果の1つの解釈は、後期の
SV40プロモータがこの系においては初期プロモ
ータより有効になりうることである。 組織培養で誘導れたHBsAgは動物において免疫
原性である。 組織培養から得られたHBsAgの粒子は抗原活
性であることを示したが、これら粒子が動物にお
いて免疫原性であるかどうかを決定することが望
ましい。したがつて、COS−7細胞により産生
された抗原を硫酸アンモニウム沈澱を蔗糖濃度勾
配遠心分離とCsCl密度勾配遠心分離との組合せ
により精製した。組織培養で得られたHBsAgを
各マウスに注射する一方、コントロールマウスを
ヒト血清から得られた市販のHBsAg(North
American Biologicals Inc.)の同量で免疫化し
た。次いで、免疫化の後の種々の時点で、抗−
HBsAgのタイターを決定した。第6図は、抗−
HBsAgの著量のタイターが標準HBsAgで免疫化
したマウスならびに組織培養で得られたHBsAg
で免疫化したマウスにおいて現われたことを示し
ている。さらに、組織培養から得られたHBsAg
で免疫化したマウスでの抗−HBsAg抗体現出の
動力学およびタイターは標準HBsAgで免疫化し
たマウスでの観察とは区別できなかつた。したが
つて、結論として、組換DNA技術によりサル細
胞中で合成されたHBsAgは、同一と言わないま
でも、免疫原性においてヒト血清から得られた
HBsAgと類似であり、そのワクチンとしての効
果が充分に示された。 薬剤組成物 本発明の産生物を公知方法により調合して薬剤
的に有用な組成物を製造することができ、それに
よりこのポリペプチドを薬剤上許容しうる担体ベ
ヒクルと混合する。適するベヒクルおよびその配
合はE.W.MartinによりRemingtonの
Pharmaceutical Scienceに記載されており、こ
れを参考のためここに引用する。この種の組成物
は有効量のポリペプチド産生物を、宿主に対し有
効投与するのに適する薬剤上許容しうる組成物を
製造するための適当量の担体ベヒクルと混合して
含有する。1つの好適な投与方式は非経口ルート
である。適する動物衛生製剤は、必要に応じ変更
を加えて、薬剤組成物の場合と同様に調製され
る。 ワクチン製造 本明細書中に記載したように製造した適するポ
リペプチドを混入した本発明のワクチンは、公知
方法に従がつて調製することができ、ここでこの
ポリペプチドを適するベヒクルと混合する。適す
るベヒクルは、たとえば食塩溶液、各種の公知ア
ジユバント、またはウイルス感染を予防するため
使用される組成物に使用するための当業界で認め
られたその他添加物を包含する。この種のワクチ
ンは有効量のポリペプチドと、宿主に対し有効投
与するのに有用なワクチンを製造するための適当
量のベヒクルとを含有する。これについては、文
献「ワクチンにおける新たな傾向および開発」編
集者A.VollerおよびH.Friedman,University
Park Press,Baltimore,1978を参照するとが
でき、これをワクチンの製造に関するさらに詳細
な背景を示すため参考としてここに引用する。 これらワクチンの活性成分を製造する方法が独
特であるため、このワクチンは実質的に外来蛋白
質ならびにその他のウイルス性および細胞成分を
含有しないと思われる。したがつて、これらワク
チンは完全に死滅した、または不活化されたウイ
ルスワクチン製剤の副作用を殆ど生じないと思わ
れる。 上記の説明から本発明は、たとえば目的とする
ポリペプチド産生物の選択におけるように、ここ
に記載した好適具体例のみに限定されないことが
当業者には明らかであろう。 参考文献 1 N.H.Acheson in Molecular Biology of
Tumor Viruses.(J.Tooze ed.)Cold Spring
Harbor Lab.N.Y.2nd edi.Part 2.pp.125−204
(1980). 2 R.Crea,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.(U.S.
A.)75,5765(1978). 3 D.V.Goeddel,et al.,Proc.Natl.Acad.Sei.
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【図面の簡単な説明】
第1図はVP−1蛋白質をコードしている領域
が欠如したSV40 DNAを含有するプラスミド
pSVRの作成を示す図、第2図はHBsAg DNA
を有するプラスミドpHS 94の作成を示す図、第
3図はSV40およびpBR 322から誘導されたDNA
配列並びにHBsAg DNAを含有するプラスミド
pSVHBSAの作成を示す図、第4図はサル細胞
におけるプラスミドDNAの複製を示す図、第5
図はCos細胞における組換体プラスミドにより合
成されたHBsAgの定量化を示す図、第6図は組
織培養細胞中で発現したHBsAgに対するマウス
の免疫原性応答を示す図、第7図はCV−1細胞
中で複製する組換SV40−HBV DNAの存在を示
す図、第8A図はこの組換体ベクターを介して合
成したHBsAgの蔗糖濃度勾配沈降の結果を示す
図、第8B図はその対応するCsCl濃度勾配遠心
分離の結果を示す図、第9図は本発明に従がつて
22nm粒子として合成されたHBsAgの電子顕微鏡
写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 B型肝炎表面抗原の製造方法であつて、 (a) 宿主細胞中で複製し得るDNAトランスフア
    ーベクター断片を準備し、 (b) 宿主細胞に対して適合性のあるプロモーター
    を含むDNA断片を準備し、 (c) 成熟B型肝炎表面抗原をコードしているがB
    型肝炎表面抗原の前駆体ペプチドはコードして
    いないDNA断片であつて、工程(b)の断片と結
    合するのに適したDNA断片を準備し、 (d) 工程(a),(b)および(c)の各断片を、適当な位置
    に配置された転写終止部位、ポリA付加配列な
    らびに翻訳の開始信号および停止信号と共に組
    合せて複製可能な発現ベクターを形成し(ただ
    し、この複製可能な発現ベクターは、工程(c)の
    配列が前記プロモーターの制御下にあること
    と、工程(c)のポリペプチドをコードしている
    DNAの翻訳開始コドンが、通常前記プロモー
    ターの制御下にある蛋白質の翻訳開始コドンに
    よつて占められる本来の位置にあるかまたはそ
    れから1塩基対以内に配置されていることとを
    特徴とする)、 (e) 工程(d)のベクターにより脊椎動物細胞を形質
    転換し、 (f) 脊椎動物形質転換細胞を通常の条件下培地中
    で前記ポリペプチドが産生されるまで成育さ
    せ、 (g) 前記ポリペプチドを回収する ことからなる方法。 2 工程(a)の断片が、微生物宿主において表現型
    選択も可能であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。 3 工程(a)のDNAベクターが複製のオリジンを
    含有するSV40ベクターからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の方
    法。 4 工程(e)の脊椎動物細胞がCV−1系サル腎臓
    繊維芽細胞であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。 5 工程(e)の脊椎動物細胞がCOS−7系サル腎
    臓繊維芽細胞であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。 6 ポリペプチドが前記培地中にばらばらの粒子
    の形態で分泌されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の方法。 7 脊椎動物細胞中に配置された複製可能な発現
    ベクターの発現により産生されるB型肝炎表面抗
    原からなる約22nmの粒子であつて、前記ベクタ
    ーが成熟B型肝炎表面抗原をコードしているがB
    型肝炎表面抗原の前駆体ペプチドはコードしてい
    ないことを特徴とする前記粒子。 8 前記細胞からその培地中へ分泌されることを
    特徴とする特許請求の範囲第7項に記載の粒子。 9 薬剤上許容し得る基剤と、脊椎動物細胞中に
    配置された複製可能な発現ベクターの発現により
    産生されるB型肝炎表面抗原からなる約22nmの
    粒子とからなるワクチンであつて、前記ベクター
    が成熟B型肝炎表面抗原をコードしているがB型
    肝炎表面抗原の前駆体ペプチドはコードしていな
    いことを特徴とするワクチン。 10 マウスに注射してから6週後に約250〜
    2400単位(ラジオイムノアツセイ単位)の抗体力
    価を生じることを特徴とする特許請求の範囲第9
    項に記載のワクチン。
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