JPH0586671U - 自動車用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ドアを開けることによりドア側のアームレス
トが上昇するように、自動車用シートを構成した。 【効果】 ドアを開けることによりドア側のアームレス
トが上昇するので、アームレストが乗降の妨げとなるこ
とはなく、快適なドライビングポジションを確保し得る
アームレストを各シートに装着し得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用シートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、特にワゴン系の自動車においては可倒式のアームレストを備えたシート を搭載するケースが増えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、可倒式のアームレストを備えたシートにおいては、ドア側のア ームレストが乗降の妨げとなるという問題点があった。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、ドア側のアームレストが乗降の妨 げとなることのない自動車用シートを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、自動車のドアを開けることにより、ドア側のアームレストを上昇さ せるように自動車用シートを構成し、従来の問題点を解消したものである。

【０００６】

【作用】

運転席側のドアを開けるとドア側のアームレストが上昇し、助手席側のドアを 開けるとシートのドア側アームレストが上昇する。また、後部右ドアを開けると 後部座席前列右側のシートのドア側アームレストが上昇し、後部左ドアを開ける と後部座席前列左側のシートのドア側アームレストが上昇する。従って、アーム レストが乗降時の妨げとなることはなく、各シートにアームレストを装着するこ とができる。

【０００７】

【実施例】 以下、本考案の実施例を図面により説明する。図１は本考案の一実施例を示す 平面図、図２は回路図、図３はアームレストの動作状態を示す説明図である。

【０００８】 図において、１は運転席側のシート、１ａはドア側のアームレスト、１ｂは室 内側のアームレストである。２は助手席側のシート、２ａはドア側のアームレス ト、２ｂは室内側のアームレストである。３は後部座席前列右側のシート、３ａ はドア側のアームレスト、３ｂは室内側のアームレストである。４は後部座席前 列左側のシート、４ａはドア側のアームレスト、４ｂは室内側のアームレストで ある。５は後部座席後列のシートで、該シート５に装着されたアームレストはド アを開けることにより上昇させることを要しないものである。

【０００９】 ＳＷ−１・・ＳＷ−４は各ドアの開閉操作によりそれぞれオン・オフ動作する カーテッシュスイッチである。ＲＹ−１・・ＲＹ−４は上記カーテッシュスイッ チＳＷ−１・・ＳＷ−４がオンすることにより動作するリレーである。Ｍ−１・ ・Ｍ−４は各ドア側のアームレスト１ａ・・４ａを上昇させるためのモータであ る。ＳＷ−５・・ＳＷ−８はアームレスト１ａ・・４ａが完全に上昇した時点で モータＭ−１・・Ｍ−４への通電を断つ上昇位置検知スイッチである。

【００１０】 なお、アームレスト１ａ・・４ａは手動操作によっても上下動操作させ得るこ とは勿論である。

【００１１】 上述のように構成した本考案の自動車用シートにおいて、運転席側のドアを開 けると、図２及び図３に示すように、カーテッシュスイッチＳＷ−１がオンし、 リレーＲＹ−１が動作する。リレーＲＹ−１が動作することによりモータＭ−１ が回転し、ドア側のアームレスト１ａは上昇する。該アームレスト１ａが完全に 上昇した時点で上昇位置検知スイッチＳＷ−５のｂ接点が開き、リレーＲＹ−１ がオフしモータＭ−１への通電は断たれ、アームレスト１ａは上昇した状態を保 持する。同様にして、助手席側のドアを開けると助手席側のシート２のドア側ア ームレスト２ａが上昇し、アームレスト２ａは上昇した状態を保持し、後部右ド アを開けると後部座席前列右側のシート３のドア側アームレスト３ａが上昇し、 アームレスト３ａは上昇した状態を保持し、後部左ドアを開けると後部座席前列 左側のシート４のドア側アームレスト４ａが上昇し、アームレスト４ａは上昇し た状態を保持する。従って、アームレスト１ａ・・４ａが乗降時の妨げとなるこ とはなく、快適なドライビングポジションを確保し得るアームレストを各シート に装着することができる。なお、上昇状態にあるアームレスト１ａ・・４ａは手 動により水平状態に可倒する。

【００１２】 また、図５に示すように後部前列のシート３、４が回転する対面シート仕様の 車においては、シート３、４を回転させるとドア側のアームレスト３ａ、４ａが 室内側に位置し、アームレスト３ｂ、４ｂがドア側に位置する。この場合には、 図４に示すように、アームレスト３ａ、４ａを上昇させるモータＭ−３、モータ Ｍ−４と、アームレスト３ｂ、４ｂ（シート回転時にドア側に位置する）を上昇 させるモータＭ−３’、モータＭ−４’への通電をシートの回転部等に設けた切 り替えスイッチＳＷ−９、ＳＷ−１０で切り替えてアームレスト３ｂ、４ｂを上 昇させ、アームレスト３ｂ、４ｂが完全に上昇した時点で上昇位置検知スイッチ ＳＷ−７’、ＳＷ−８’によりモータＭ−３’、Ｍ−４’への通電を断ち、アー ムレスト３ｂ、４ｂを上昇させた状態に保持させる。

【００１３】 なお、以上はカーテッシュスイッチＳＷ−１・・ＳＷ−４の信号によりモータ Ｍ−１・・Ｍ−４を回転させてドア側のアームレスト１ａ・・４ａを上昇させる ように構成した実施例について図示説明したが、本考案はこれに限定されるもの ではなく、アームレストを上昇させるための機構及び回路構成は仕様等に応じ適 宜設計変更し得るものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば上述のように、ドアを開けることによりドア側のアームレスト が上昇するので、アームレストが乗降時の妨げとなることはなく、快適なドライ ビングポジションを確保し得るアームレストを各シートに装着し得るという優れ た実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図

【図２】回路図

【図３】アームレストの動作状態を示す説明図

【図４】本考案の他の実施例を示す回路図

【図５】本考案の他の実施例を示すアームレストの動作
状態を示す説明図

【符号の説明】

１・・４ シート １ａ・・４ａ ドア側アームレスト １ｂ・・４
ｂ 室内側アームレスト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のドアを開けることにより、ドア
   側のアームレストが上昇することを特徴とする自動車用
   シート。