JPH0687330A - スライドルーフ構造 - Google Patents

スライドルーフ構造

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JPH0687330A
JPH0687330A JP23726192A JP23726192A JPH0687330A JP H0687330 A JPH0687330 A JP H0687330A JP 23726192 A JP23726192 A JP 23726192A JP 23726192 A JP23726192 A JP 23726192A JP H0687330 A JPH0687330 A JP H0687330A
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誠一 大本
Kouzou Oodoi
耕三 大土井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウタースライド方式のスライドルーフにお
いて、太陽電池の配線に影響されることなくスライドル
ーフの作動を可能とする。 【構成】 ルーフ部材Xの下面側に太陽電池13,14
からの電力を取り出す第1端子19を、ルーフ開口部3
側にルーフ部材Xの全閉状態において第1端子19と通
電可能に接するとともに電動手段40に対して電気的に
接続された第2端子20を備え、ルーフ部材Xをその全
閉位置から開蓋させる場合には、第1端子19と第2端
子20とを離脱させて太陽電池13,14の配線をルー
フ部材X側と車体1側とに分離させ、ルーフ部材Xの全
開位置からの閉蓋時には、その全閉状態において第1端
子19と第2端子20とが通電可能に接して太陽電池1
3,14の配線を接続させる。これによりアウタースラ
イド方式のルーフ部材Xを太陽電池13,14の配線に
影響されることなく確実に開閉作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車体のルーフに形成
した開口部に摺動可能に取り付けられてこれを開閉する
スライドルーフの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両においては、車室内の開放感を高め
るという目的で車体のルーフ部分に開口部を形成すると
ともに、該開口部に車体前後方向にスライドすることで
該開口部を開閉蓋するようにしたスライドルーフを設け
ることが試みられている(例えば、実開昭61ー525
18号公報参照)。
【0003】ところで、このルーフパネルは、ガラス等
の光透過性をもつ材質で構成することも、鉄板等の光透
過性を有しない材質で構成することも可能であるが、ル
ーフパネルを閉じた状態でもある程度の開放感が得られ
るということから前者のものが主流となっている。そし
て、このようなガラス製のルーフパネルを採用した場合
には、強い太陽光の車室内への入射を必要に応じて阻止
するために該ルーフパネルの下面側に開閉可能なサンシ
ェードを設けることが必要である。
【0004】また、スライドルーフのスライド方式とし
ては、ルーフパネルをルーフの下面側(車室側)において
スライドさせるインナースライド方式と、ルーフパネル
をルーフの上面側においてスライドさせるアウタースラ
イド方式とが知られているが、インナースライド方式の
場合にはルーフの車室側にルーフパネル収容空間を確保
する必要があることから、特に現今における車両の低車
高化傾向の下ではヘッドクリアランスを確保することが
難しく、このような事情からアウタースライド方式が主
流となっている。
【0005】一方、車両においては、日中にウインドガ
ラスを閉め切った状態で長時間駐車すると、太陽熱によ
って車室温度が異常に上昇し、再運転時には特に乗員の
頭部が位置する車室上部の温度が高いことから乗員に不
快感を与えるとか、またエアコンの冷房速効性が低下す
る等の不都合が生じることになる。このような車室温度
の異常上昇を防止するには、駐車中に車室内を適度に換
気をすることが有効であり、そのための具体的手段とし
ては、例えば、駐車中は全閉状態のまま維持されるルー
フパネルをガラス等の光透過性をもつ材質で構成し、こ
のルーフパネルの下面側(車室側)に太陽電池を配置し、
該太陽電池により得られた電力で車室換気用のファンを
運転させることが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラス製ル
ーフパネルを備え且つこれをアウタースライド方式でス
ライドさせるようにした車両において、上記ルーフパネ
ルの下面側に太陽電池を配置し、該太陽電池により得ら
れた電力を車体側に取り出してこれを車室換気用ファン
等の電源とする場合、アウタースライド方式ではルーフ
パネルの全開時には該ルーフパネルがルーフの上方に斜
めに浮き上がった状態とされることから、該ルーフパネ
ル側に配置した太陽電池からの電力を車体側に取り出す
ための配線を該ルーフパネルのスライドを阻害しないよ
うに取り回すことが非常に難しく、このため、従来は多
少ヘッドクリアランスを犠牲にしても、配線の容易なイ
ンナースライド方式を採用するのが通例であった。
【0007】そこで本願発明は、アウタースライド方式
のスライドルーフにおいて、太陽電池の配線に影響され
ることなくスライドルーフを作動させることができるよ
うにしたスライドルーフ構造を提案せんとしてなされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、車体のルーフに形成されたルーフ開口部に取り
付けられ且つ該ルーフの上面側を車体前後方向にスライ
ドすることで上記ルーフ開口部を開閉するルーフ部材を
備えるとともに、該ルーフ部材に太陽電池を配置した車
両において、上記ルーフ部材の下面側に設けられて上記
太陽電池により発生せしめられる電力を取り出す第1端
子と、上記ルーフ開口部側に設けられ、且つ少なくとも
上記ルーフ部材によるルーフ開口部の全閉状態において
上記第1端子と通電可能に接するとともに電動手段に対
して電気的に接続された第2端子とを備えたことを特徴
としている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
スライドルーフ構造において、上記ルーフ部材が、光透
過性を有するルーフパネルと、遮光性を有する材質で構
成され且つ上記ルーフパネルの下面側に該ルーフパネル
に沿って摺動可能なる如く支持されたサンシェードとを
備えるとともに、該サンシェードの上面側には上記太陽
電池が配置されていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載のスライドルーフ構造において、上記電動手段が
車室内換気手段であることを特徴としている。
【0011】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0012】 請求項1記載の発明では、ルーフ部材
をその全閉位置から開蓋させる場合には、該ルーフ部材
の下面側に設けた第1端子とルーフ開口部側に設けた第
2端子とが離脱して太陽電池の配線がルーフ部材側と車
体側とに分離されることから、該ルーフ部材がルーフの
上面側をスライドするアウタースライド方式であるにも
かかわらず該ルーフ部材を上記配線に影響されることな
く確実に開蓋作動させることができる。
【0013】また、逆に、ルーフ部材をその全開位置か
ら閉蓋させる場合には、該ルーフ部材が全閉状態となる
までの間は上記第1端子と第2端子との離脱状態が維持
され該ルーフ部材の作動が良好に維持されるとともに、
これが全閉位置に達すると上記第1端子と第2端子とが
通電可能に接して太陽電池の配線が接続され、該太陽電
池からの電力を車体側の電動手段に取り出すことが可能
となる。
【0014】 請求項2記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、ルーフ部材を光透過性をもつルーフパ
ネルと光透過性をもたないサンシェードとで構成すると
ともに該サンシェードの上面側に太陽電池を配置してい
るため、該ルーフパネルを透過してサンシェード側に入
射する太陽光を受けて太陽電池の発電作用が行なわれる
とともに、ルーフパネルが全閉位置にあってもサンシェ
ードを開くことで該ルーフパネルを通して車室への太陽
光の取り入れが可能であり、例えば、該ルーフパネル側
に太陽電池を配置した場合のように該ルーフパネルの全
閉状態では太陽電池により視界が妨げられるような場合
に比して、より良好な開放感が得られるものである。
【0015】 請求項3記載の発明では、上記また
は記載の作用に加えて、太陽電池により得られた電力
で車室内換気手段を作動させるものであることから、車
室を閉めきった状態で長時間駐車してもその間は上記車
室内換気手段により車室内の換気作用が行なわれること
から、車室温度の異常上昇が効果的に抑制されるもので
ある。
【0016】
【発明の効果】従って、本願各発明のスライドルーフ構
造によればそれぞれ次のような効果が得られる。
【0017】(a) 請求項1記載のスライドルーフ構造に
よれば、ルーフ部材側に第1端子をルーフ開口部側に第
2端子をそれぞれ配置して太陽電池の配線をルーフ部材
の作動に連動して断接するようにしているので、該ルー
フ部材がアウタースライド方式であるにもかかわらず上
記配線に影響されることなく確実に作動させることがで
き、アウタースライド方式のスライドルーフと太陽電池
との組み合わせが可能ならしめられ、ヘッドクリアラン
スの確保と太陽電池による電力確保との両立が図れるも
のである。
【0018】(b) 請求項2記載のスライドルーフ構造に
よれば、上記(a)記載の効果に加えて、太陽電池がサンシ
ェード側に配置されているので該太陽電池によりルーフ
パネルの視界が妨げられることがなく、ルーフパネル全
閉状態における開放感を高めることができるものであ
る。
【0019】(c) 請求項3記載のスライドルーフ構造に
よれば、上記(a)または(b)記載の効果に加えて、太陽電
池により得られる電力で車室内換気手段を運転して車室
内の換気を行うことから、駐車中における車室温度の異
常上昇が確実に防止され、乗車時における乗員の不快感
を一掃して快適性を確保することができるものである。
【0020】
【実施例】以下、本願発明のスライドルーフ構造を実施
例に基づいて具体的に説明すると、図1には本願発明の
実施例にかかるスライドルーフ構造が適用された車両の
ルーフ全閉状態が、また図2には同車両のルーフ全開状
態がそれぞれ示されており、該各図において符号2は所
定大きさのルーフ開口部3を備えたルーフであり、該ル
ーフ開口部3には後述するルーフ部材Xとフレーム部材
5とを有するスライドルーフユニット4が取り付けられ
ている。そして、このスライドルーフユニット4のルー
フ部材Xには後述するように太陽電池13,14が取り
付けられ、該太陽電池13,14で得られた電力で車室
内換気用の電動ファン40(図3参照)を運転するように
なっている。また、図2において符号7はルーフ開状態
における走行風の車室側への巻き込みを抑制する可動式
のデフレクター7である。
【0021】以下、図3〜図8を参照して上記スライド
ルーフユニット4等の具体的構成並びに作用効果等につ
いて詳述すると、該スライドルーフユニット4は、図3
に示すように、後述のフレーム部材5とルーフ部材Xと
を有している。
【0022】上記フレーム部材5は、略矩形枠状に形成
され、上記ルーフ2のルーフ開口部3内にその上面側か
ら装着固定される(図4〜図6参照)。そして、このフレ
ーム部材5の左右両側には、図3及び図7に示すよう
に、車体前後方向に延びるルーフガイドレール36,3
6が固定されるとともに、該各ルーフガイドレール3
6,36にはそれぞれ後述のルーフ部材Xを支持するた
めの支持ブラケット35,35がスライド・リフト機構
37を介して取り付けられている。また、この各支持ブ
ラケット35,35は、各ルーフガイドレール36,36
内に配置された駆動ワイヤー38,38を介して駆動モ
ータ(図示省略)により車体前後方向にスライドせしめら
れ、これが車体前方にスライドすることで後述のルーフ
部材Xは全閉位置に設定され(図4及び図5に示す状
態)、逆にこれが車体後方側にスライドすることでルー
フ部材Xは上記ルーフ2の上面側を車体後方へ移動して
全開位置に設定される(図6に示す状態)ようになってい
る。
【0023】そして、このようなルーフ部材Xのアウタ
ースライドを可能にするため、上記スライド・リフト機
構37は、上記ルーフガイドレール36のスライド位置
に対応してこれを適宜に傾斜させる如く作用する。即
ち、図4に実線図示するように全閉位置にあるルーフ部
材Xを開く場合には、上記支持ブラケット35,35の
後退動の初期に該支持ブラケット35,35の後端側を
上方に持ち上げてこれを傾斜させ、同図に鎖線図示する
ようにルーフ部材Xのルーフパネル6の後端部6bを上
方へ浮かせる。その後は、ルーフ部材Xを傾斜させたま
ま車体後方側へ移動させてこれを図6に示す全開位置に
設定する。一方、ルーフ部材Xをその全開位置から車体
前方側へ移動させてこれを全閉位置に設定する場合に
は、該ルーフ部材Xが全閉位置近くに達するまで(図4
に鎖線図示する位置)ルーフ部材Xの傾斜状態を維持
し、全閉位置近くに達した時点で上記支持ブラケット3
5,35の姿勢を水平方向に戻してルーフ部材Xをルー
フ2とほぼ同一面を形成する位置まで下げてこれを全閉
位置に設定するものである。即ち、ルーフ部材Xはその
全閉位置近くにおいてフレーム部材5に対して上下方向
に相対変位するようになっており、この実施例において
はこのようなルーフ部材Xの動作に着目し、この上下動
作によって後述する如く第1端子19と第2端子20の
断接を行うようにしている。
【0024】尚、フレーム部材5の前端部に横設配置さ
れたデフレクター7は、上記支持ブラケット35,35
の移動に伴って上下方向に変位せしめられるようになっ
ており、上記ルーフ部材Xが全閉位置に設定された状態
では図1に示すようにルーフ部材Xの下面側に格納され
る一方、該ルーフ部材Xが全開位置に設定された状態で
は図2に示すように上記ルーフ2の上方側に延出して走
行風の車室への巻き込みを抑制する如く作用するもので
ある。
【0025】上記ルーフ部材Xは、図3〜図8に示すよ
うに、透明の板ガラスで構成されるルーフパネル6と、
該ルーフパネル6の下面両側部にブラケット31(図8
参照)を介して取り付けた左右一方のサンシェードガイ
ドレール21,22により車体前後方向にスライド可能
に支持されたサンシェード10とを有している。さら
に、このサンシェード10は、車体前後方向に二分割さ
れており、車体後方側に位置するリヤ側サンシェード1
1の下側に車体前方側に位置するフロント側サンシェー
ド12が入り込むことで、展開して上記ルーフパネル6
の下方側を覆う使用時状態(図4に示す状態)と、重なり
状態でルーフパネル6の後端部6b側に格納される格納
時状態(図5及び図6に示す状態)とに択一的に設定可能
とされている。そして、このようなサンシェード10の
リヤ側サンシェード11とフロント側サンシェード12
の作動を実現するために、上記サンシェードガイドレー
ル21,22には、図7及び図8に示すように、上下方
向に所定の間隔をもって第1ガイド溝28と第2ガイド
溝29とが形成されており、上記リヤ側サンシェード1
1はその両端部に設けたブラケット23の先端のローラ
ー25を上記第1ガイド溝28内に遊嵌させ、また上記
フロント側サンシェード12はその左右両端に設けたブ
ラケット24の先端のローラー25を上記第2ガイド溝
29に遊嵌せしめている。尚、このサンシェード10の
開閉操作は手動にて行なわれる。
【0026】さらに、このサンシェード10のリヤ側サ
ンシェード11及びフロント側サンシェード12の上面
側には、それぞれシート状のリヤ側太陽電池13とフロ
ント側太陽電池14が締着配置されている。この各太陽
電池13,14は、これによって発生した電力を車体1
の後部側に設けられる車室内換気用の電動ファン40の
電源として利用するためのものであって、上記ルーフパ
ネル6が全閉位置に設定されている場合においてのみ該
電動ファン40と接続されるようになっている。
【0027】即ち、この二つの太陽電池13,14はこ
れを直列接続して使用するものであり、そのために、図
3に示すように、フロント側太陽電池14の幅方向中央
部には車体前後に延びる接点プレート18が形成される
一方、リヤ側太陽電池13側には該接点プレート18と
接触して通電状態を維持するための第3接点ブラシ17
が設けられている。さらに、上記リヤ側太陽電池13の
幅方向の一端側には、図3及び図8に示すように、第1
サンシェードガイドレール21に形成した接点用溝30
に接触して摺動する第1接点ブラシ15が設けられ、ま
たフロント側太陽電池14の幅方向の一端側には図3に
示すように、第2サンシェードガイドレール22に形成
した接点用溝30に接触して摺動する第2接点ブラシ1
6が設けられている。これにより、上記リヤ側太陽電池
13とフロント側太陽電池14とは常時直列に接続され
ることとなる。
【0028】また、このように接続された各太陽電池1
3,14により得られた電力を取り出すために、上記一
対のサンシェードガイドレール21,22の端部寄り位
置には、該各サンシェードガイドレール21,22と導
電状態で雄形の第1端子19,19がその接触子を下方
に向けた状態で取り付けられている。一方、上記フレー
ム部材5側のしかもルーフ部材Xが全開位置に設定され
た状態において上記各第1端子19,19と上下方向に
対応する位置には、雌形の第2端子20,20が接触孔
を上方に向けた状態で取り付けられるとともに、該各第
2端子20,20からそれぞれ延びるリード線41,41
は上記フレーム部材5から車体1側に引き出されて上記
電動ファン40に接続されている。
【0029】このように構成されたスライドルーフ構造
によれば、ルーフ部材Xが全開位置に設定されている状
態(即ち、車室内に乗員が乗り込んでいる状態)では、上
記第1端子19と第2端子20とが離脱しているため上
記電動ファン40への通電は行なわれず、従って該電動
ファン40による車室内換気作用を行なわれない。これ
に対して、上記ルーフ部材Xがその全開位置から全閉位
置に動作する場合には、該ルーフ部材Xが全閉位置近く
まで移動してここでその後端部が浮き上がり状態から降
下する時に上記各第1端子19,19がこれと対応する
各第2端子20,20に嵌入し両者が接触して導通状態
とされる。従って、上記各太陽電池13,14で得られ
た電力は、リード線41,41を介して電動ファン40
に供給され、該電動ファン40の運転により車室内の換
気作用が開始される。
【0030】尚、この換気作用は原則的にはルーフ部材
Xが全閉位置に設定されている間は連続的に行なわれる
が、実際には車室温度を検出する温度センサの出力に基
づき、車室温度が第1の所定値以上となった時点で電動
ファン40を運転し、第2の所定値以下に低下した時点
で電動ファン40の運転を停止するようにして該電動フ
ァン40を間欠的に運転することが好ましい。また、換
気用の専用スイッチを設けて例えルーフ部材Xが全閉位
置であっても乗員の意思によって車室換気を停止させる
ようにすることもできる。
【0031】このように、ルーフ部材Xを全閉位置に設
定した状態において太陽電池13,14を電源として車
室内換気が行なわれると、例えば、夏季の日中に車室を
密閉したまま長時間駐車をしたような場合であっても、
車室温度の異常上昇を確実に防止することができる。従
って、駐車後、乗員が再度車両を運転する場合において
も、車室温度があまり高くないため不快感が軽減され、
またエンジン始動後にエアコンを冷房運転する場合にも
その立ち上がりが早くなり、それだけ車室内における快
適性が高められるものである。
【0032】また、このように、ルーフ部材X側の太陽
電池13,14と車体1側の電動ファン40との間を、
該ルーフ部材Xの作動に連動して断接される第1端子1
9と第2端子20とを介して接続すると、該ルーフ部材
Xがルーフ2の上面側をスライドするアウタースライド
方式であっても上記配線によってルーフ部材Xの作動が
阻害されるということがなく、該ルーフ部材Xの確実な
作動が確保されるものである。さらに、このようにアウ
タースライド方式のスライドルーフ構造に太陽電池1
3,14を組み合わせることが可能になるということ
は、該アウタースライド方式に特有の利点、即ち、ヘッ
ドクリアランスを十分に確保しつつ太陽電池13,14
を電源として利用できるということであり、車室の居住
性と駐車中の換気作用とを両立することができるもので
ある。
【0033】さらに、上記各太陽電池13,14がサン
シェード10側に設けられていることから、例えば、こ
れをルーフパネル6側に設けた場合のように該太陽電池
13,14によってルーフパネル6の視界が妨げられる
ということもなく、従って、ルーフパネル6を全閉とし
た状態でも十分な開放感を得ることができるという利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるスライドルーフ構造
をもつスライドルーフを閉じた状態における車体のルー
フ部分の斜視図である。
【図2】本願発明の実施例にかかるスライドルーフ構造
をもつスライドルーフを開いた状態における車体のルー
フ部分の斜視図である。
【図3】図1及び図2に示したスライドルーフユニット
の分解斜視図である。
【図4】図1のIV-IV拡大縦断面図である。
【図5】図4の状態変化図である。
【図6】図2のVI-VI拡大縦断面図である。
【図7】図5のVII-VII縦断面図である。
【図8】図7のVIII部分の拡大図である。
【符号の説明】
1は車体、2はルーフ、3はルーフ開口部、4はスライ
ドルーフユニット、5はフレーム部材、6はルーフパネ
ル、7はデフレクター、10はサンシェード、11はリ
ヤ側サンシェード、12はフロント側サンシェード、1
3はリヤ側太陽電池、14はフロント側太陽電池、15
は第1接点ブラシ、16は第2接点ブラシ、17は第3
接点ブラシ、18は接点プレート、19は第1端子、2
0は第2端子、21は第1サンシェードガイドレール、
22は第2サンシェードガイドレール、23はブラケッ
ト、24はブラケット、25はローラー、28は第1ガ
イド溝、29は第2ガイド溝、30は接点用溝、31は
ブラケット、35は支持ブラケット、36はルーフガイ
ドレール、37はスライド・リフト機構、38は駆動ワ
イヤー、40は電動ファン、41はリード線、Xはルー
フ部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 可起 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフに形成されたルーフ開口部
    に取り付けられ且つ該ルーフの上面側を車体前後方向に
    スライドすることで上記ルーフ開口部を開閉するルーフ
    部材を備えるとともに、該ルーフ部材に太陽電池を配置
    した車両において、 上記ルーフ部材の下面側に設けられて上記太陽電池によ
    り発生せしめられる電力を取り出す第1端子と、 上記ルーフ開口部側に設けられ、且つ少なくとも上記ル
    ーフ部材によるルーフ開口部の全閉状態において上記第
    1端子と通電可能に接するとともに電動手段に対して電
    気的に接続された第2端子とを備えたことを特徴とする
    スライドルーフ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ルーフ部材が、
    光透過性を有するルーフパネルと、遮光性を有する材質
    で構成され且つ上記ルーフパネルの下面側に該ルーフパ
    ネルに沿って摺動可能なる如く支持されたサンシェード
    とを備えるとともに、 該サンシェードの上面側には上記太陽電池が配置されて
    いることを特徴とするスライドルーフ構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記電動手
    段が車室内換気手段であることを特徴とするスライドル
    ーフ構造。
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KR101876067B1 (ko) * 2016-10-10 2018-07-06 현대자동차주식회사 차량 선루프 배선 시스템

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