JPH01282020A - スライド式サンルーフの通電構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的１ 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電気素子を有するサンルーフパネルを用いた
スライド式サンルーフの通電構造に関する。

〈従来の技術〉 従来、自動車の屋根に設けられた開口部を開閉可能なサ
ンルーフパネルを設けることにより、屋根側から外気を
車室内に取り入れ可能となり、開放感や爽快感を高める
ようにしたサンルーフがある。更に、このサンルーフパ
ネルにガラスを用いて、サンルーフパネルを閉じた状態
でも太陽光を車室内を取り入れることにより、快適性を
より高めるようにすると共に、強い陽射を遮るためのす
ンシェードを設けたものがある。しかしながら、一般に
サンシェードを手動により開閉するため、その操作性が
煩雑化するという不都合がある。

ところで、分散型液晶シートを２枚のガラス間に挾み込
んでサンドイッチ構造にした調光ガラスが提案されてい
る。この調光ガラスは、電圧を加えない状態では光を余
り通さないが、電圧を加えた状態ではほとんど透明な状
態となるばかりでなく、その印加電圧をオン・オフする
ことにより瞬時にその透明度を変えることができる。こ
の調光ガラスをサンルーフガラスとして用いることによ
り、サンシェードを必要としなくなる。

このサンルーフガラスとしての調光ガラスに印加電圧を
供給するための電圧供給手段と、サンルーフガラスとを
電気的に接続するためには、例えばフレキシブルケーブ
ルを介して接続することが考えられる。しかしながら、
開閉時にサンルーフガラスによりフレキシブルケーブル
が引き回されて、その耐久性が劣化し易いという問題が
あるばかりでなく、フレキシブルケーブルの引き回しの
だめのスペースを十分に確保しなければならず、そのた
めにスライド式サンルーフの装置全体が大型化するとい
う問題がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、サンルーフ装置の大型化を防止すべく改良されたス
ライド式サンルーフの通電構造を提供することにおる。

［発明の構成］ 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、電気素子を有する
サンルーフパネルと、車輌の屋根に設けられた開口部を
開閉すべく前記サンルーフパネルをスライド方向に沿っ
てガイドするガイドレールと、前記スライド方向に沿っ
て延在するように前記車輌側に設けられた通電レールと
、前記電気素子と前記通電レールとを電気的に接続する
ために前記通電レールに摺接するように前記サンルーフ
側に設けられたブラシ手段とを有することを特徴とする
スライド式サンルーフの通電構造を提供することにより
達成される。また、前記ブラシ手段が、前記サンルーフ
パネルを支持しつつ前記ガイドレールによりスライド自
在にガイドされるステーに固設され、かつ前記通電レー
ルが前記ガイドレールに一体的に固設されていると良い
。また、前記サンルーフパネルの少なくとも一方の側縁
部に設けられた複数の前記ブラシ手段と、対応して設け
られた複数の前記通電レールとを有すると良い。

〈作用〉 このようにすれば、通電用のフレキシブルケーブルを用
いることなく通電することができるため、サンルーフの
開閉の度毎にフレキシブルケーブルを引き回すことによ
りその耐久性の劣化が生じたり、その引き回しのための
無駄なスペースを設ける必要がある等の問題を解消する
ことができる。

また、ブラシ手段をサンルーフパネルのステーに設ける
と共に、通電レールをガイドレールに一体的に設けるこ
とにより両者を容易に整合させることができる。また、
一方のガイドレールに複数の通電レールを設けると共に
、そのガイドレール側に複数のブラシ手段を設けること
により、それぞれに対して電気的に接続するための接続
手段をまとめることができる。

〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図は本発明に基づくスライド式サンルーフの通電構
造が適用された自動車のスライド式サンルーフの要部を
概略的に示す平面図で必り、左右対称をなすため、その
一方について以下に示す。

車輌の屋根を構成するルーフパネル１の車輌の前方部に
は開口部２が開設されており、開口部２を閉塞可能なサ
ンルーフパネルとしてのサンルーフガラス３を開閉する
ことにより、外気を任意に車室内に取入れることができ
る。

ルーフパネル１の車室内側には、ルーフパネル１の下面
から所定の間隔をもってサンルーフフレームが取付けら
れてあり、サンルーフフレーム４には、ルーフパネル１
の開口部２と対応する室内側聞口部５が開設されている
。サンルーフフレーム４の車輌の前後方向に沿う側方部
には、左右対称にかつ互いに平行をなすガイドレール６
が配設されている。

サンルーフガラス３の周縁部にはその下面及び端面を保
持する枠としての金属製のガラスホルダ７が一体的に取
付けられており、ガラスホルダ７のガイドレール６に沿
う部分の車輌の前後部には、フロントステー８及びリヤ
ステー９がそれぞれ左右対称に設けられている。サンル
ーフガラス３は、各ステー８．９を介してガイドレール
６によりガイドされて車輌の前後方向にスライドし、開
口部２を開閉する。

また、リヤステー９には、サンルーフガラス３の後方側
を上下方向にも動かすための公知のリンク機構を介して
、プッシュプルケーブル１１のインナケーブルの遊端部
が連結されている。プッシュプルケーブル１１は、可撓
性を有するインナープルの外周面にワイヤを螺旋状に巻
回してなる公知形式のものであり、ガイドレール６に支
持されると共にサンルーフフレーム４の後方に延出され
、かつサンルーフフレーム４の後端縁に沿うように配設
されている。サンルーフフレーム４の後端の中央部には
その後方側にギヤ装置１２が配設されており、プッシュ
プルケーブル１１のインチケーブルの基端部が、サンル
ーフモータ１３に連結されたギヤ装置１２内の駆動ギヤ
と歯合している。

従って、サンルーフモータ１３を正逆転させることによ
り、プッシュプルケーブル１１のインナケーブルが進退
して、リヤステー９を介して動かされるサンルーフガラ
ス３が、ルーフパネル１の後方側下面とサンルーフフレ
ーム４との間に格納されたり、開口部２を閉塞すること
となる。

第２図は第１図に示す■−■線について見た断面図であ
り、フロントステー８部分を示している。

サンルーフガラス３の周縁にはウェザ−ストリップ１４
の基端部が、サンルーフガラス３の端面１５及びその近
傍の上下面を覆うように、ガラスホルダ７と共に固着さ
れており、全開時には開口部２の内周面に空洞状断面を
有する遊端部が当接して雨水などの浸入を防止する。尚
、ガラスホルダ７の内周縁にはモール１６が取付けられ
ており、ガラスホルダ７とサンルーフガラス３との間に
封入された、接着剤により、ガラスホルダ７とサンルー
フガラス３とが互いに固着されている。

前記したガイドレール６には、開口部２の内方側に向け
て開放されたコ字状断面を有するガイド溝部１７が一体
的に形成されており、一端部をガラスホルダ７の下面に
例えばボルト１８をもって固設されたフロントステー８
の遊端側が、ガラスホルダ７から下方に向けて延出し、
ガイド溝部１７内に突入している。その突入端部にモー
ルド成形されたスライダ１９が、ガイド溝部１７内にて
車輌の前後方向にスライド自在に受容されている尚、ガ
イドレール６には、ガイド溝部１７の車輌側方側に、リ
ヤステー９の前記したリンク機構をスライド自在に支持
するためのレール面部２１とプッシュプルケーブル１１
をガイドするガイド孔部２２とがそれぞれ一体的に形成
されている。

ところで、サンルーフガラス３は、電気素子としての例
えば分散型液晶シート２３を２枚のガラス板により挾持
してなるものである。第２図に示されるように、サンル
ーフガラス３の端面１５から液晶シート２３の印加電圧
供給用リード線２４が取出されており、ウェザ−ストリ
ップ１４とサンルーフガラス３との間を通ってガラスホ
ルダ７内に引き出されて、ガラスホルダの適所に穿設さ
れた孔２５を介してガラスホルダ７の下方にリード線２
４の遊端部が取出されている。

また、ガイドレール６には、ガイド溝部１７の車輌側方
側の外壁面２６に、絶縁体２７を介してスライド方向に
沿って延在する通電レール２８が固設されている。フロ
ントステー８のガラスホルダ７とガイドレール６との間
に露出する部分には長板状の導体からなるブラシ２９の
基部が絶縁体３０を介して固着されている。ブラシ２９
は、その基部からガイド溝部１７の外面に沿って１字状
をなし、かつその遊端を通電レール２８に臨むように曲
折されている。ブラシ２９の遊端には、通電レール２８
に摺接するように凸状をなす接点部３１が設けられてい
る。

尚、第３図に良く示されるように、ブラシ２Ｂの基端に
はリード線２４の遊端に取付けられたコネクタ３２が結
合されており、通電レール２８の車輌前方の先端には図
示されない電圧供給ユニットに電気的に接続されたコネ
クタ３３が結合される。従って、液晶シート２３と電圧
供給ユニットとが、通電レール２８及びブラシ２９を介
して電気的に接続される。

このようにして構成された通電構造を、例えば、左右の
フロントステー８及びガイドレール６に設けて、一方に
電源側を、他方に接地側をそれぞれ接続することにより
、印加電圧を液晶シート２３に供給することができる。

印加電圧を液晶シート２３に供給すると、液晶分子が整
列して、液晶シート２３が透明な状態になり、印加電圧
の供給を止めると不透明な状態となる。従って、従来の
ガラスサンルーフに用いていたサンシェードを設けるこ
となく、車室内への採光を任意に行うことができるため
、サンシェードを操作する煩雑さを解消することができ
る。

第４図は、通電レール２８のガイドレール６に対する付
設場所の別の実施例を示す図であり、前記したガイド溝
部１７の外壁面２６に限ることなく、通電レール２８を
、図に示されるようにガイド溝部１７の上面３４に設け
たり、或いは図の想像線により示されるようにレール面
部２１に設けるなどしても良い。

また、第５図に示すように一方のガイドレール６に一対
の通電し〜ル２８を設けると共に、対応するフロントス
テ〜８に一対のブラシ２９を設けることにより、一方の
ガイドレール６側においてそれぞれのコネクタ３２．３
３を１つにまとめることができるため、部品コストや組
立工数を好適に減らすことかできる。更に、このように
複数の通電レール及びブラシを左右に適宜配設すること
により、複数の液晶シートに給電可能になるため、サン
ルーフガラス３を分割して調光するようにしたり、模様
を写し出すように調光することができ、商品性を高める
ことができる。

尚、本発明にあっては、本実施例に示したように、サン
ルーフガラスに液晶シートを設けたスライド式サンルー
フに限ることなく、例えば太陽電池や表示体などをサン
ルーフパネルに設けるようにしたスライド式サンルーフ
についても適用可能である。また、ガラスパネルに限る
ことなく、樹脂製あるいは金属製のサンルーフパネルで
あっても良い。

［発明の効果］ このように本発明によれば、電気素子を有するサンルー
フパネルを用いたスライド式サンルーフにおいて、サン
ルーフの開閉の度毎に通電用のフレキシブルケーブルを
引き回すことによりその耐久性の劣化が生じたり、その
引き回しのためのスペースを設ける必要がないため、サ
ンルーフ装置が大型化となることを防止できる。また、
サンルーフパネルのステーに設けたブラシ手段を、ガイ
ドレールに設けた通電レールに摺接させることにより、
両者をサンルーフの組付けと同時に容易に整合すること
ができ、組立工程を簡略化できる。

また、サンルーフパネルの一方の側縁部に複数のブラシ
手段を設けると共に、複数の通電レールを対応して設け
ることにより、それぞれに対する電気的な接続手段をま
とめることができ、部品点数や組立工数を減らすことが
できるなど、その効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明が適用されたスライド式サンルーフの
要部を概略的に示す平面図でおる。 第２図は、第１図の■−■線についてみた断面図である
。 第３図は、本発明に基づく通電構造を示す要部斜視図で
ある。 第４図は、通電レールの別の実施例を示す断面図である
。 第５図は、通電構造の別の実施例を示す斜視図である。 １・・・ルーフパネル　　２・・・開口部３・・・サン
ルーフガラス４・・・サンルーフフレーム５・・・室内
側開口部　　６・・・ガイドレール７・・・ガラスホル
ダ　　８・・・フロントステー９・・・リヤステー １１・・・プッシュプルケーブル １２・・・ギヤ装置　　　１３サンルーフモータ１４・
・・ウェザ−ストリップ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電気素子を有するサンルーフパネルと、車輌の屋
   根に設けられた開口部を開閉すべく前記サンルーフパネ
   ルをスライド方向に沿つてガイドするガイドレールと、
   前記スライド方向に沿って延在するように前記車輌側に
   設けられた通電レールと、前記電気素子と前記通電レー
   ルとを電気的に接続するために前記通電レールに摺接す
   るように前記サンルーフ側に設けられたブラシ手段とを
   有することを特徴とするスライド式サンルーフの通電構
   造。
2. （２）前記ブラシ手段が、前記サンルーフパネルを支持
   しつつ前記ガイドレールによりスライド自在にガイドさ
   れるステーに固設され、かつ前記通電レールが前記ガイ
   ドレールに一体的に固設されていることを特徴とする請
   求項１に記載のスライド式サンルーフの通電構造。
3. （３）前記サンルーフパネルの少なくとも一方の側縁部
   に設けられた複数の前記ブラシ手段と、対応して設けら
   れた複数の前記通電レールとを有することを特徴とする
   請求項１若しくは２に記載のスライド式サンルーフの通
   電構造。