JP2772849B2 - ヘッドレスト制御方法およびヘッドレスト制御装置 - Google Patents

ヘッドレスト制御方法およびヘッドレスト制御装置

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JP2772849B2
JP2772849B2 JP2108626A JP10862690A JP2772849B2 JP 2772849 B2 JP2772849 B2 JP 2772849B2 JP 2108626 A JP2108626 A JP 2108626A JP 10862690 A JP10862690 A JP 10862690A JP 2772849 B2 JP2772849 B2 JP 2772849B2
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紘充 小笠原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、モータの駆動制御により、格納位置と支
持位置との間でのヘッドレストの移動を制御するヘッド
レスト制御方法およびヘッドレスト制御装置に関する。
〔従来の技術〕
たとえば、自動車用シートに代表されるように、各種
車両のシートのシートバック上端に、着座者の頭部を支
持するヘッドレストが配設されている。
たとえば、アシスタントシートのヘッドレストとし
て、リヤシート着座者の前方視界線より下方の格納位置
と、着座者の頭部を支持する支持位置との間を、モータ
の駆動によって揺動される、いわゆる格納式ヘッドレス
トと称される構成が知られている。
このような構成において、モータは、たとえば、ワン
タッチ式のオートスイッチの操作によって駆動制御さ
れ、これにより、アシスタントシートのヘッドレストが
前方視界線の下方に格納できる。そのため、通常走行時
における、リヤシート着座者の前方視界が、アシスタン
トシートのヘッドレストに妨げられることなく確保で
き、リヤシート着座者の快適性の向上がはかられてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、公知の格納式ヘッドレストのヘッドレスト
制御装置においては、アシスタントシート着座者の安全
性や良好な乗降車性等を確保するために、アシスタント
シート着座者の有無や、対応するフロントドアの開閉等
を検出し、ヘッドレストの格納条件、復帰条件に該当し
たときのみ、モータを駆動制御するように構成されてい
る。
しかしながら、このような構成においては、着座者の
有無やドアの開閉等を確実に検出するための各種センサ
が必要となるとともに、各種センサから入力された信号
をマイクロコンピュータで適当に処理して、モータの駆
動制御を行なうコントロール回路等が必要となる。その
ため、ヘッドレスト制御装置の構成が複雑化し、高価と
ならざるを得ない。従って、このような格納式ヘッドレ
ストは、機能性を優先する高級車のアシスタンスシート
のヘッドレストとして多く装着される、コストアップが
障害となって、大衆車のヘッドレストとして装着されて
いない。従って、格納式ヘッドレストの利用範囲が限定
され、大衆車においては、リヤシート着座車の前方視界
が十分確保できず、リヤシート着座者の快適性の向上ガ
はかられない。
この発明は、着座者の安全性を低下させることなく、
構成を簡素化した安価なヘッドレスト制御方法およびヘ
ッドレスト制御装置の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、この発明のヘッドレスト
制御方法によれば、シートバック検出手段によって、対
応するシートバックの前倒し、起立を検出している。そ
して、シートバックの前倒しが検出すると、モータの駆
動によって、ヘッドレストを格納位置まで移動させると
ともに、シートバックの起立の検出によって、支持位置
までヘッドレストを復帰させるように構成されている。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について
詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、この発明に係るヘッド
レスト制御装置10は、モータ12を具備し、モータの駆動
によって、ヘッドレスト14の移動(揺動)を制御可能に
構成されている。
モータ12として、通常、DCギヤードモータが利用で
き、モータが駆動(正転、逆転)し、駆動機構(図示し
ない)を作動させることによって、ヘッドレスト14が、
後述する格納位置と支持位置との間で、シートバック16
に対して、前後方向に揺動される。
なお、ヘッドレスト14を揺動させるための駆動機構
は、公知の構成とされ、その構成はこの発明の趣旨では
ないため、詳細に説明しない。
第2図に示すように、ヘッドレスト14は、シート18、
たとえば、アシスタントシートのシートバック16の上端
に装着されている。シート18は、たとえば、リクライニ
ング装置20を備え、リクライニング装置の作動によっ
て、シートバック16が、シートクッション22に対して前
後方向に揺動するように形成されている。着座者は、た
とえば、シートバック16の起立時においてシート18に着
座し、起立されたシートバックによって上体が支持され
るとともに、支持位置のヘッドレスト14によって頭部が
支持されて、上体、頭部の後方移動がそれぞれ防止され
る。
また、ヘッドレスト14は、たとえば、格納式ヘッドレ
ストと称され、第2図に二点鎖線で示すように、格納位
置においては、リヤシート24への着座者の目線とボンネ
ット(図示しない)とを結ぶ、いわゆる前方視界線26よ
り下方に揺動される。そして、ヘッドレスト14が格納位
置に揺動することによって、リヤシート着座者の前方視
界が確保される。
ここで、この発明においては、第2図に二点鎖線で示
すような着座が困難となるシートバック16のリクライニ
ング角度を、シートバックの前倒れ位置として予め規定
している。そして、第2図、第3図に示すように、シー
トバック16の前倒し、起立を検出するシートバック検出
手段28が設けられ、シートバックの前倒しが検出された
とき、リヤシート着座者の前方視界線26より下方の格納
位置まで、ヘッドレスト14を自動的に揺動するように、
ヘッドレスト制御装置10が構成されている。
なお、リクライニング装置20は、シートバック16を前
後方向に揺動可能であれば足りるため、モータを備えた
パワー式のもの、着座者の手動操作によるマニュアル式
のものを問わない。そして、リクライニング装置20は公
知の構成とされ、その構成はこの発明の趣旨ではないた
め、詳細に説明しない。また、リクライニング装置20と
して、実施例においては、ベースユニット20aに対し
て、アームプレート30を揺動可能とする構成を例示して
いるが、これに限定されず、アームプレートの省略され
た構成としてもよい。
第1図に示すように、シートバック検出手段28とし
て、たとえば、主接点28aと、2ポジションの切換え接
点28b,28cとを有する自動復帰形のプッシュ式スイッチ
が利用できる。このようなシートバック検出手段の主接
点28cは、通常時、切換え接点28bに接触し、主接点に押
力が加わると、切換え接点28bから切換え接点28cに切換
えられるように構成されている。そして、シートバック
検出手段の主接点28aは、たとえば、自動車のバッテリ
ーのプラス極サイドに接続されている。
シートバック検出手段28は、第3図に示すように、た
とえば、リクライニング装置20のアームプレート30の下
端の回りで、固定部材32等に固着されている。そして、
第2図、第3図に示すように、着座者の着座困難な前倒
れ位置、たとえば、垂直位置より前方にシートバック16
が傾斜されたときに、シートバック検出手段の操作片28
dを押圧し、主接点28aを切換え接点28bから切換え接点2
8cに切換える段差34が、アームプレート30の下端に設け
られている。つまり、シートバック16の起立時において
は、シートバック検出手段の主接点28aが切換え接点28b
に接触し、シートバックの前倒しによって、主接点が切
換え接点28cに接触する(第1図参照)。
このような構成では、アームプレート下端の段差34に
よるシートバック検出手段の操作片28dの押圧によっ
て、シートバック16の前倒しが検出されるとともに、操
作片の押圧解除によって、シートバックの起立が検出さ
れる。
第1図を見るとわかるように、リレー接点RL1a,RL2a
の切換えによって、モータ12の駆動を制御するモータ制
御リレーRL1,RL2が、シートバック検出手段の切換え接
点28b,28cとバッテリーのマイナス極サンドとの間にそ
れぞれ介在されている。モータ制御リレーRL1,RL2とし
て、たとえば、コイルに電流を流すことによって、接点
RL1a,RL2aの切換えを行なう電磁リレーがそれぞれ利用
でき、各接点は、モータ12、バッテリー間にそれぞれ介
在されている。
このような構成においては、シートバック16の前倒
し、起立に伴なう、シートバック検出手段の主接点28a
の切換えによって、モータ制御リレーRL1,RL2のいずれ
か一方が付勢され、対応するリレー接点RL1a,RL2aが切
換えられる。すると、リレー接点RL1a,RL2aの切換えに
よって、モータ12が正転または逆転し、ヘッドレスト14
が格納方向または復帰方向に揺動される。
ここで、格納方向、復帰方向でのヘッドレスト14の揺
動限度位置を検出し、ヘッドレストの揺動範囲を規定す
る一対のリミットスイッチLS1,LS2が、第1図に示すよ
うに、たとえば、モータ制御リレーRL1,RL2とバッテリ
ーのマイナス極間にそれぞれ介在されている。リミット
スイッチLS1,LS2として、たとえば、通常時、通電(オ
ン)し、操作片(図示しない)の押圧によって通電が遮
断(オフ)される自動復帰形のプッシュ式スイッチがそ
れぞれ利用できる。
リミットスイッチLS1,LS2は、格納方向、復帰方向で
のヘッドレスト14の揺動限度位置において、たとえば、
ヘッドレストとともに移動される駆動機構等の可動部材
によって、操作片が押圧される位置にそれぞれ配設さ
れ、オフとなることによって、ヘッドレストの揺動限度
位置が検出される。
たとえば、第2図に実線で示すように、シートバック
16が起立し、ヘッドレスト14が支持位置にあるときをア
シスタントシート18の初期状態と仮定する。第3図に実
線で示すように、このような初期状態においては、アー
ムプレートの段差34によるシートバック検出手段の操作
片28dの押圧が解除された状態であるため、シートバッ
ク検出手段の主接点28aが切換え接点28bに接触している
(第1図、第4図参照)。そして、このような状態にお
いて、ヘッドレスト14は支持位置にあり、リミットスイ
ッチLS1がオフとなっているため、モータ制御リレーRL1
への電流の供給は遮断され、モータ12が停止されてい
る。
このような初期状態から、シートバック16を前方に揺
動させ、シートバックが所定の前倒し位置に到達する
と、第3図に二点鎖線で示すように、アームプレートの
段差34によって、シートバック検出手段の操作片28dが
押圧される。すると、第1図、第4図を見るとわかるよ
うに、シートバック検出手段の主接点28aが切換え接点2
8bから切換え接点28cに切換えられて、シートバック16
の前倒しが検出される。シートバック検出手段28によっ
てシートバック16の前倒しが検出されると、バッテリー
から電流によって、モータ制御リレーRL2が付勢されて
リレー接点RL2aを切換え、モータ12が正転されることに
よって、ヘッドレスト14が支持位置から格納装置に揺動
される。このとき、ヘッドレスト14が支持位置から前方
に揺動されると、可動部材等によるリミットスイッチLS
1の押圧が解除されて、オンの状態に戻される。
そして、ヘッドレスト14が前方に揺動し、格納方向で
の揺動限度位置に到達すると、リミットスイッチLS2が
オフとなる。すると、第4図に示すように、モータ制御
リレーRL2の消勢に伴なう、リレー接点RL2aの切換えに
よって、モータ12が停止し、第2図に二点鎖線で示すよ
うに、リヤシート着座者の前方視界線26より下方のヘッ
ドレスト14の格納位置が設定される。
また、ヘッドレスト14の格納に伴なう前倒し状態から
シートバック16を後方に揺動させて、第3図に実線で示
すように、アームプレートの段差34による操作片28dの
押圧が解除されると、第4図を見るとわかるように、シ
ートバック検出手段の主接点28aが切換え接点28bに切換
えられて、シートバックの起立が検出される。すると、
バッテリーからの電流によって、モータ制御リレーRL1
が付勢されてリレー接点RL1aを切換え、モータ12を逆転
させることによって、ヘッドレスト14が格納位置から支
持位置方向に揺動、復帰される。
そして、ヘッドレスト14が復帰方向に揺動し、揺動限
度位置に到達すると、リミットスイッチLS1がオフとな
る。すると、第4図に示すように、モータ制御リレーRL
1の消勢に伴なう、リレー接点RL1aの切換えによって、
モータ12が停止し、第2図に実線で示すように、ヘッド
レスト14が支持位置に復帰される。
上記のように、この発明のヘッドレスト制御方法によ
れば、シートバック16の前倒し、起立を検出し、シート
バックの前倒し、起立に連動して、ヘッドレスト14の格
納、復帰を自動的に行なっている。つまり、この発明に
おいて、ヘッドレスト14を格納するためには、シートバ
ック16を前倒ししなければならず、ヘッドレストの格納
を行なおうとするリヤシート着座者またはドライバー
は、必然的にアシスタントシート着座者の有無を確認す
ることになる。そのため、リヤシート着座者の前方視界
が確保されるとともに、格納時における、ヘッドレスト
14の誤動作が防止でき、アシスタントシート着座者の安
全性が十分に確保される。
また、ヘッドレスト14の格納時においては、シートバ
ック16が前倒しされているため、アシスタントシート18
に着座するためには、シートバックを起立させなければ
ならない。つまり、ヘッドレスト14が格納されていて
も、シートバック16の前倒しによって、ヘッドレストの
格納状態が、対応するドアの開放と同時に容易に認識で
きる。そして、ヘッドレスト14の格納時においては、シ
ートバック16を起立させることによって、ヘッドレスト
が支持位置まで復帰される。そのため、ヘッドレスト14
の格納状態における着座者の乗車が防止でき、アシスタ
ントシートの着座者の安全性が確保されるとともに、ヘ
ッドレスト復帰のための操作が煩雑化せず、乗車性を低
下させることもない。
ところで、シートバック16の起立状態でヘッドレスト
14を格納する公知の構成に比較して、この発明によれ
ば、シートバック16を前倒しすることによって、ヘッド
レスト14を格納している。つまり、この発明における、
格納時のヘッドレスト14の高さ、つまり、シートバック
上端の高さが、公知の構成に比較して低くなり、シート
バック16の上方の室内空間が広く形成され、ドライバー
の側方視界が広くなる。そのため、リヤシート着座者の
前方視界のみならず、ドライバーの側方視界を十分に確
保することができ、走行時の安全性の向上がはかられ
る。
更に、シートバック16が前後方向に揺動可能であれば
足りるため、リクライニング装置20としては、パワー
式、マニュアル式を問わない。そのため、ヘッドレスト
14の装着可能なシートが限定されず、格納式ヘッドレス
トの利用範囲が拡大される。
そして、この発明のヘッドレスト制御装置10によれ
ば、上記のモータ制御方法が適切に遂行でき、着座者有
無の検出やドア開閉の検出等のための各種センサが省略
でき、簡単な構成のもとで、ヘッドレスト12の格納、復
帰が制御される。つまり、各種センサからの信号を処理
するためのマイクロコンピュータ等が不要となるため、
ヘッドレスト制御装置10が安価に構成でき、そのため、
高級車のみに限定されず、低コスト化の要求される大衆
車のヘッドレストとしても、格納式ヘッドレストが採用
でき、格納式ヘッドレストの利用範囲が拡大される。
また、低コスト化がはかられることによって、乗用車
のみに限定されず、たとえば、タクシー、ハイヤー等
に、この発明のヘッドレスト制御装置10を装着すること
ができる。このような構成とすれば、リヤシート24に着
座した乗客の前方視界が確保されるため、乗客へのサー
ビスとして、十分に活用できる。
ここで、実施例においては、リクライニング装置のア
ームプレート30に設けた段差34によって、シートンバッ
ク検出手段の操作片28dを押圧するように構成されてい
るが、これに限定されず、シートバック16とともに移動
される押圧片等を設けてもよい。しかし、実施例のよう
な構成とすれば、第3図を見るとわかるように、シート
バック検出手段の操作片28dの押圧範囲および押圧解除
範囲がそれぞれ広く設定できる。つまり、それぞれの範
囲内であれば、シートバック16の角度を任意に設定する
ことができる。そのため、シートバック16の前倒し角度
が限定されず、ドライバー、リヤシート着座者等が好み
の角度に任意に設定できるとともに、アシスタントシー
ト着座者が着座時のリクライニング角度を任意に設定す
ることができる。
また、実施例においては、シートバック16の前倒しに
伴なうシートバック検出手段の操作片28dの押圧、起立
に伴なう操作片の押圧解除によって、シートバックの前
倒し、起立を検出するように構成されている。しかし、
これとは逆に、シートバック16の起立時にシートバック
検出手段の操作片28dを押圧し、前倒し時に操作片の押
圧を解除する構成としてもよい。
更に、実施例においては、シートバック16の前倒し、
起立が検出されたときのみ、ヘッドレスト14を自動的に
格納または復帰するように、ヘッドレスト制御装置10が
構成されている。しかし、これに限定されず、たとえ
ば、第5図に示すように、セレクトスイッチ38とマニュ
アルスイッチ40とを更に具備し、シートバック16に連動
するオート制御に加えて、マニュアルスイッチによるマ
ニュアル制御を行なえるように、ヘッドレスト制御装置
110を構成してもよい。
第5図に示すように、ヘッドレスト制御装置110にお
けるセレクトスイッチ38として、たとえば、主接点38a
と2ポジションの切換え接点38b,38cとを持つ自己保持
形のシーソー式スイッチが利用できる。セレクトスイッ
チの主接点38aは、自動車のバッテリーのプラス極サイ
ドに接続され、任意の方向への操作レバー38dの押圧操
作によって、バッテリーからの電流の供給先を切換え接
点38b,38cのいずれかに切換え可能となっている。(第
6図参照)。
また、第5図を見るとわかるように、たとえば、主接
点40aと2ポジションの切換え接点40b,40cとを持つとと
もに、主接点40aが2ポジションの切換え接点のいずれ
にも接触しないニュートラルポジションを有する自動復
帰形のシーソー式スイッチがマニュアルスイッチ40とし
て利用できる。このようなマニュアルスイッチの主接点
40aは、通常、ニュートラルポジションに位置し、任意
の方向への操作レバー40dの押圧操作によって、主接点4
0aが切換え接点40b,40cのいずれかに接触される(第6
図参照)。そして、操作終了後、任意の方向への押力を
除くと、操作レバーがニュートラルポジションに自動復
帰するように構成されている。
マニュアルスイッチの主接点40aは、たとえば、セレ
クトスイッチの切換え接点38bに接続され、切換え接点3
8bが、セレクトスイッチ38のマニュアル制御サイドとし
て形成されている。
そして、マニュアルスイッチの切換え接点40b,40cに
モータ制御リレーRL1,RL2、リミットスイッチLS1,LS2が
それぞれ接続され、マニュアルスイッチの主接点40aの
切換えによって、モータ12の駆動方向が切換えられる。
また、シートバック検出手段の主接点28aは、セレク
トスイッチの切換え接点38cに接続され、切換え接点38c
が、セレクトスイッチ38のオート制御サイドとして形成
されている。
そして、シートバック検出手段の切換え接点28bがマ
ニュアルスイッチの切換え接点40bサイドに、切換え接
点28cが切換え接点40cサイドにそれぞれ接続されてい
る。
セレクトスイッチ38、マニュアルスイッチ40は、たと
えば、ドライバーおよびリヤシート着座者の双方が操作
可能な位置、たとえば、第6図に示すように、アシスタ
ントシートのシートバック16のドライバー寄り、つま
り、内方サイド16aに設けられる。しかし、セレクトス
イッチ38、マニュアルスイッチ40の配設位置は、シート
バックの内方サイド16aに限定されず、他の位置、たと
えば、コンソールボックス等に設けてもよい。
このような構成のヘッドレスト制御装置110におい
て、たとえば、第5図に示すように、セレクトスイッチ
38をマニュアル制御サイドに操作すると、セレクトスイ
ッチの主接点38aが切換え接点38bサイドに切換えられ
て、マニュアルスイッチ40の操作によるモータ12の駆動
制御が可能となる。
たとえば、マニュアルスイッチ40を任意の方向に操作
し、モータ制御リレーRL1,RL2のいずれかを付勢するこ
とによって、モータ12が対応する方向に駆動されて、ヘ
ッドレスト14が格納方向、または復帰方向に揺動され
る。そして、たとえば、ヘッドレスト14が揺動限度位置
に到達し、リミットスイッチLS1,LS2のうちの対応する
リミットスイッチをオフとすることによって、モータ12
が停止し、ヘッドレストの格納位置または支持位置が設
定される。
また、セレクトスイッチ38をオート制御サイドに操作
すると、セレクトスイッチの主接点38aが切換え接点38c
サイドに切換えられる。セレクトスイッチ38がオート制
御サイドに切換えられた状態においては、第5図を見る
とわかるように、マニュアルスイッチによるモータ12の
駆動制御は不能となるとともに、シートバック検出手段
28によるシートバック16の前倒し、起立の検出が可能と
なる。
たとえば、シートバック検出手段28によってシートバ
ック16の前倒し、起立が検出されると、バッテリーから
の電流が、シートバック検出手段を介して、対応するモ
ータ制御リレーRL1,RL2のいずれかに流れ、対応するモ
ータ制御リレーを付勢し、ヘッドレスト14を対応する方
向に揺動させる。そして、ヘッドレスト14が揺動限度位
置に到達し、リミットスイッチLS1,LS2のいずれかをオ
フとすると、モータ12が停止し、ヘッドレストの格納位
置または支持位置が自動的に設定される。
このような構成では、マニュアル制御において、シー
トバック16を前倒しすることなく、ヘッドレスト14の格
納が行なえる。そのため、アシスタントシート18のシー
トクッション上に荷物等を載置した状態でも、ヘッドレ
スト14が格納でき、リヤシート着座者の快適性がより向
上される。
また、オート制御においては、シートバック16の前倒
し、起立に連動して、ヘッドレスト14が格納または復帰
される。そのため、アシスタントシート18への荷物等の
載置のない状態においては、シートバック16を前倒し、
起立させれば足り、良好な操作性は確保される。
ここで、セレクトスイッチ38をマニュアル制御に切換
えた状態で、アシスタントシート着座者がマニュアルス
イッチ40を操作すれば、ヘッドレスト14を任意の方向に
揺動させることができる。つまり、アシスタントシート
着座者が、自己の体形、好み等に応じたヘッドレスト14
の前後位置を任意に調整できるため、アシスタントシー
ト着座者の快適性が十分に確保される。
上述した実施例は、この発明を説明するためのもので
あり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発
明に包含されることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
上記のように、この発明に係るヘッドレスト制御方法
によれば、シートバックの前倒し、起立を検出し、シー
トバックの前倒し、起立に連動して、ヘッドレストの格
納、復帰を行なっている。そのため、リヤシート着座者
の前方視界が確保されるとともに、対応するシートへの
着座者の有無等を各種センサ等によって検出する必要も
なく、ヘッドレストの誤動作が防止でき、シート着座者
の安全性が十分に確保される。
また、ヘッドレストの格納時においては、シートバッ
クが前倒しされているため、シートに着座するには、シ
ートバックを起立させなければならない。そのため、ヘ
ッドレストの格納状態における着座者の乗車が防止で
き、着座者の安全性が確保されるとともに、ヘッドレス
ト復帰のための操作が煩雑化せず、乗車性を低下させる
こともない。
そして、この発明のヘッドレスト制御装置によれば、
上記のモータ制御方法が適切に遂行できえうとともに、
着座者有無の検出やドア開閉の検出等のための各種セン
サが省略でき、簡単な構成のもとで、ヘッドレストの格
納、復帰が制御される。つまり、各種センサからの信号
を処理するためのマイクロコンピュータ等が不要となる
ため、ヘッドレスト制御装置が安価に構成できる。その
ため、高級車のみに限定されず、低コスト化の要求され
る大衆車や、タクシー、ハイヤー等のヘッドレストとし
ても、格納式のヘッドレストが採用でき、格納式ヘッド
レストの利用範囲が拡大される。
また、オート制御に加えて、マニュアルスイッチによ
るマニュアル制御の行なえる構成とすれば、アシスタン
トシートへの荷物等を載置した状態でも、ヘッドレスト
が格納できるため、リヤシート着座者の快適性がより向
上される。
そして、セレクトスイッチをマニュアル制御に切換え
た状態で、アシスタントシート着座者がマニュアルスイ
ッチを操作することによって、ヘッドレストを任意の方
向に揺動させることができる。つまり、アシスタントシ
ート着座者が、自己の体形、好み等に応じたヘッドレス
トの前後位置を任意に調整することができるため、アシ
スタントシート着座者の快適性が十分に確保される。
また、シートバック検出手段の操作片を可動部材に設
けた段差によって押圧する構成とすれば、シートバック
検出手段の操作片の押圧範囲および押圧解除範囲がそれ
ぞれ広く設定できる。そのため、前倒し時、起立時にお
けるシートバックのリクライニング角度は1か所に限定
されず、それぞれの範囲内であれば、シートバックの角
度を任意に設定することができ、ドライバー、リヤシー
ト着座者およびアシスタントシート着座者の快適性が向
上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るヘッドレスト制御装置の回路
図、 第2図は、アシスタントシート、リヤシートの概略側面
図、 第3図は、シートバック検出手段、アームプレートの概
略正面図、 第4図は、ヘッドレスト制御装置のタイムチャート、 第5図は、この発明の変形例に係るヘッドレスト制御装
置の回路図、 第6図は、変形例におけるアシスタントシートの概略斜
視図である。 10,110:ヘッドレスト制御装置、12:モータ、14:ヘッド
レスト、16:シートバック、18:シート(アシスタントシ
ート)、20:リクライニング装置、24:リヤシート、26:
前方視界線、28:シートバック検出手段、38:セレクトス
イッチ、40:マニュアルスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの駆動制御により、格納位置と支持
    位置との間でのヘッドレストの移動を制御するヘッドレ
    スト制御方法において、 シートバック検出手段によって、対応するシートバック
    の前倒し、起立を検出し、 シートバックの前倒しが検出されると、モータの駆動に
    よって、ヘッドレストが、視界線より下方に設定された
    格納位置まで移動されるとともに、 シートバックの起立が検出されると、モータの駆動によ
    って、着座者の頭部の支持される支持位置まで、ヘッド
    レストを復帰させるヘッドレスト制御方法。
  2. 【請求項2】シートバック上端に設けられ、着座者の頭
    部を支持する支持位置と視界線より下方の格納位置との
    間を移動可能なヘッドレストと、 ヘッドレストを移動させるためのモータと、 格納方向、復帰方向へのヘッドレストの移動限度位置を
    検出し、モータの駆動を制御して、ヘッドレストの揺動
    範囲を規定する一対のリミットスイッチと、 シートバックの前倒し、起立を検出するシートバック検
    出手段と、 を具備し、 シートバックの前倒しが検出されたとき、モータの駆動
    によって、ヘッドレストが格納されるとともに、 シートバックの起立が検出されたとき、モータの駆動に
    よって、ヘッドレストが支持位置に復帰されるヘッドレ
    スト制御装置。
  3. 【請求項3】ヘッドレストのマニュアル制御、オート制
    御を選択するためのセレクトスイッチと、 セレクトスイッチのマニュアル制御サイドに接続され、
    マニュアル制御のもとでモータを駆動して、ヘッドレス
    トの格納、復帰を制御するマニュアルスイッチと、 を更に具備し、 シートバックの前倒し、起立に連動するヘッドレストの
    オート制御に加えて、マニュアルスイッチによるマニュ
    アル制御の可能な請求項2記載のヘッドレスト制御装
    置。
  4. 【請求項4】シートバック検出手段が、操作片の押圧に
    よって接点の切換えられる自動復帰形のプッシュ式スイ
    ッチであり、 シートバックの前倒し時または起立時のいずれかにおい
    て、シートバック検出手段の操作片を押圧可能な段差
    が、シートバックとともに揺動する可動部材に設けられ
    た請求項2または3記載のヘッドレスト制御装置。
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