JP2003212011A - 車両用乗降補助装置 - Google Patents

車両用乗降補助装置

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JP2003212011A
JP2003212011A JP2002009867A JP2002009867A JP2003212011A JP 2003212011 A JP2003212011 A JP 2003212011A JP 2002009867 A JP2002009867 A JP 2002009867A JP 2002009867 A JP2002009867 A JP 2002009867A JP 2003212011 A JP2003212011 A JP 2003212011A
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Japan
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seat
boarding
alighting
vehicle
occupant
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JP2002009867A
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English (en)
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Kazuto Kato
和人 加藤
Hideaki Nemoto
英明 根本
Akinari Hirao
章成 平尾
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の前後方向に3列以上の座席を配置した
車両において、後席乗員の乗降性を向上させる。 【解決手段】 車両の前後方向に3列以上の座席を配置
した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する
前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた
車両に用いる乗降補助装置において、前席シート21の
シートバックを上下に分割してシートバック上部21c
とシートバック下部21bとをそれぞれ相対的に回動可
能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席シートバッ
ク下部21bを前傾させるとともに前席シートバック上
部21cを後傾させ、前席シートバック上部21cを後
席シートクッション側に下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗員の車両への乗降
を補助する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前席乗員と後席乗員とが共通のドアから
乗降する車両において、前席シートバックを前に傾けな
がら前席シートクッションを前方にスライドさせること
によって、後席乗員の乗降を補助するようにしたウォー
クイン機構が知られている(例えば特開2000−31
3261号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たウォークイン機構では、前席シートバックを前に倒し
て前席シートを前にスライドさせるので、前席シートバ
ック上部が前に行き過ぎてしまい、後席乗員が前席シー
トバック上部に手をついて乗降しずらく、かといって前
席シートバックを余り前傾させないようにして乗降時に
前席シートバック上部につかまり易くすると、降車時に
後席乗員の膝が前席シートバックの背面に当たって乗降
しずらくなる。
【0004】本発明の目的は、車両の前後方向に3列以
上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を
向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両で
あって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席
の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用い
る乗降補助装置において、前席シートのシートバックを
上下に分割してシートバック上部とシートバック下部と
をそれぞれ相対的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降
開始時に、前席シートバック下部を前傾させるとともに
前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上
部を後席シートクッション側に下降させる。 (2) 請求項2の車両用乗降補助装置は、後席乗員の
乗降開始時に前席シートを車両前方に移動するようにし
たものである。 (3) 請求項3の発明は、車両の前後方向に3列以上
の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前
後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通の
ドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、シー
トバックを上下に分割し、シートバック上部とシートバ
ック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結した前席
シートと、前席シートバック上部を傾動させる上部傾動
手段と、前席シートバック下部を傾動させる下部傾動手
段と、後席乗員の乗降開始を検知する乗降開始検知手段
と、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が
検知されると、前記下部傾動手段により前席シートバッ
ク下部を前傾させるとともに、前記上部傾動手段により
前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上
部を後席シートクッション側に下降させる制御手段とを
備える。 (4) 請求項4の車両用乗降補助装置は、前記制御手
段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗
車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高
さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をかけて身
体を引き上げることが可能な高さになるまで、前席シー
トバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上
部を後傾させるようにしたものである。 (5) 請求項5の車両用乗降補助装置は、前記制御手
段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員の降
車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高
さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をついて身
体を支えることが可能な高さになるまで、前席シートバ
ック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を
後傾させるようにしたものである。 (6) 請求項6の車両用乗降補助装置は、後席乗員の
乗降開始前の前席シートバックの状態を記憶する記憶手
段と、後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段
とを備え、前記制御手段によって、前記乗降終了検知手
段により後席乗員の乗降終了が検知されると、前記下部
傾動手段と前記上部傾動手段により前席シートバック下
部と前席シートバック上部を前記記憶手段に記憶された
後席乗員の乗降開始前の状態に復帰させるようにしたも
のである。 (7) 請求項7の車両用乗降補助装置は、前席シート
を車両前後に移動させるシート移動手段を備え、前記制
御手段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員
の乗降開始が検知されると、前記シート移動手段により
前席シートを車両前方に移動させるようにしたものであ
る。 (8) 請求項8の車両用乗降補助装置は、後席乗員の
乗降開始前の前席シートの位置を記憶する記憶手段と、
後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備
え、前記制御手段によって、前記乗降終了検知手段によ
り後席乗員の乗降終了が検知されると、前記シート移動
手段により前席シートを前記記憶手段に記憶された後席
乗員の乗降開始前の位置に復帰させるようにしたもので
ある。 (9) 請求項9の車両用乗降補助装置は、後席の乗降
開始時に操作する乗降開始操作部材を備え、前記乗降開
始検知手段によって、前記乗降開始操作部材の操作によ
り後席乗員の乗降開始を検知するようにしたものであ
る。 (10) 請求項10の車両用乗降補助装置は、後席の
乗降終了時に操作する乗降終了操作部材を備え、前記乗
降終了検知手段によって、前記乗降終了操作部材の操作
により後席乗員の乗降終了を検知するようにしたもので
ある。 (11) 請求項11の車両用乗降補助装置は、後席シ
ートクッションの荷重を検出する荷重検出手段を備え、
前記乗降終了検知手段によって、前記荷重検出手段によ
る後席シートクッションの荷重検出結果に基づいて後席
乗員の乗降終了を検知するようにしたものである。 (12) 請求項12の車両用乗降補助装置は、前席シ
ートバック上部のドア側に把持部を設けるようにしたも
のである。
【0006】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、後席
乗員は、乗車時に前席シートバック上部に手をかけて身
体を引き上げることができ、乗車時の身体にかかる負担
を軽減して容易に後席に乗り込むことができる。また、
後席乗員は、降車時に前席シートバック上部に手をつい
て身体を支えることができ、降車時の身体にかかる負担
を軽減して容易に後席から降車することができる。さら
に、前席シートバック下部が前傾した分だけ後席乗員の
乗降時の通路が広くなり、乗降しやすくなる。したがっ
て、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両に
おいて、後席乗員の乗降性を向上させることができる。 (2) 請求項2の発明によれば、後席乗員の乗降時の
通路がさらに広くなり、乗降しやすくなる。 (3) 請求項3の発明によれば、後席乗員は、乗車時
に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げる
ことができ、乗車時の身体にかかる負担を軽減して容易
に後席に乗り込むことができる。また、後席乗員は、降
車時に前席シートバック上部に手をついて身体を支える
ことができ、降車時の身体にかかる負担を軽減して容易
に後席から降車することができる。さらに、前席シート
バック下部が前傾した分だけ後席乗員の乗降時の通路が
広くなり、乗降しやすくなる。したがって、車両の前後
方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗
員の乗降性を向上させることができる。 (4) 請求項4の発明によれば、後席乗員は、乗車時
に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げ易
くなり、乗車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して
容易に後席に乗り込むことができる。 (5) 請求項5の発明によれば、後席乗員は、降車時
に前席シートバック上部に手をついて身体を支え易くな
り、降車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して容易
に後席から降車することができる。 (6) 請求項6の発明によれば、後席乗員の乗降終了
後は前席シートバックが自動的に元の状態に復帰するか
ら、前席乗員は支障なく前席シートへ乗降することがで
きる。 (7) 請求項7の発明によれば、後席乗員の乗降時の
通路がさらに広くなり、乗降しやすくなる。 (8) 請求項8の発明によれば、後席乗員の乗降終了
後は前席シートが自動的に元の位置に復帰するから、前
席乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。 (9) 請求項9の発明によれば、後席乗員の後席への
乗車開始または後席からの降車開始を確実に検知するこ
とができる。 (10) 請求項10の発明によれば、後席乗員の後席
への乗車終了または後席からの降車終了を確実に検知す
ることができる。 (11) 請求項11の発明によれば、後席乗員の後席
への乗車終了または後席からの降車終了を自動的に検知
することができ、乗降終了操作が不要になる。 (12) 請求項12の発明によれば、後席乗員が乗車
するときに前席シートバック上部に確実につかまって身
体を引き上げることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本願発明を、車両前後に3列の座
席を配置した車両であって、2列目席乗員と3列目席乗
員とが共通のスライドドアから乗降する車両に適用した
一実施の形態を説明する。なお、この一実施の形態では
2列目席が上述した前席に相当し、3列目席が上述した
後席に相当する。また、スライドドアは、車両前側の上
部と下部および車両後側の中央部の3箇所において、ガ
イドレールとローラーの勘合により車両前後方向に滑動
可能に車体に取り付けられている。
【0008】この種の車両では、2列目席(前席)乗員
と3列目席(後席)乗員のために設けられたスライドド
アを全開にしても、2列目席シートバックが後傾してい
る状態、例えば2列目席乗員が着座している状態では、
3列目席乗員の乗降間口が狭くなり、乗降しずらい構造
になっている。
【0009】図1は一実施の形態の構成を示す。乗車ス
イッチ1は3列目席に乗り込むときに乗員が操作する操
作部材であり、2列目席付近に設けられる。3列目席に
乗り込む乗員は、スライドドアを開けてこの乗車スイッ
チ1を操作する。乗車スイッチ1が操作されると、後述
するコントローラー8は3列目席への乗員の乗車開始を
検知する。降車スイッチ2は3列目席乗員が降車すると
きに操作する操作部材であり、2列目席付近に設けられ
る。3列目席から降車する乗員は、スライドドアを開け
てこの降車スイッチ2を操作する。降車スイッチ2が操
作されると、コントローラー8は3列目席からの乗員の
降車開始を検知する。
【0010】復帰スイッチ3は、3列目席乗員が乗降し
やすい形状と位置に変形および移動した2列目席シート
を元の形状と位置に復帰させるための操作部材であり、
2列目席付近に設けられる。復帰スイッチ3が操作され
ると、コントローラー8は3列目席への乗車終了または
3列目席からの降車終了を検知し、2列目席シートを元
の形状および位置に復帰させる。なお、乗車スイッチ
1、降車スイッチ2および復帰スイッチ3は必ずしも乗
降者自身が操作する必要はなく、同伴者が操作してもよ
い。
【0011】一実施の形態の2列目席(前席)シートバ
ックは、図2(a)に示すように、上下に2分割(ヘッド
レスト部21dを除く)されており、シートバック上部
21cとシートバック下部21bとが相対的に、それぞ
れ独立に車両の前後方向に傾動可能に連結されている。
これらシートバック上部21cとシートバック下部21
bとにより、リクライニング可能なシートバックリクラ
イナーを構成する。また、一実施の形態の2列目席(前
席)シート21は、シートクッション部21aの下に設
けられたスライド機構(不図示)により車両の前後方向
にスライド可能である。なお、図2(a)において、22
は3列目席(後席)シート、23はスライドドアの開口
部、24は車両のフロア面である。また、図2(b)〜
(d)、図3(a)〜(d)には2列目席シート、3列目席シ
ート、スライドドア開口部などの符号を省略するが、そ
れらは図2(a)と同様である。
【0012】2列目席シート位置センサー4は、車両前
後にスライド可能な2列目席シート21のスライド位置
を検出する。2列目席リクライニング角度センサー5
は、2列目席シートバック下部21bの傾動角度(以
下、リクライニング角度という)を検出する。また、2
列目席中折れ角度センサー6は、2列目席シートバック
上部21cの傾動角度(以下、中折れ角度という)を検
出する。2列目席シートクッション荷重センサー7は、
2列目席シートクッション部21aにかかる荷重を検出
する。この2列目席シートクッション荷重センサー7に
は圧力スイッチや圧力センサーを用いることができる。
【0013】コントローラー8はCPU8a、メモリ8
b、スライド駆動回路8c、リクライニング駆動回路8
d、中折れ駆動回路8e、音声出力回路8fなどを備
え、後述する制御プログラムを実行して乗員の乗降を補
助する。なお、メモリ8bには2列目席シート21のス
ライド位置、2列目席シートバック上部21cの中折れ
角度、2列目席シートバック下部21bのリクライニン
グ度などが記憶される。
【0014】2列目席スライドアクチュエーター9は、
2列目席シート21を車両前後にスライドさせるアクチ
ュエーターである。また、2列目席リクライニングアク
チュエーター10は2列目席シートバック下部21bを
車両前後に傾動(以下、リクライニングという)させる
アクチュエーターであり、2列目席中折れアクチュエー
ター11は2列目席シートバック上部21cを車両前後
に傾動(以下、中折れ作動という)させるアクチュエー
ターである。スピーカー12は、乗降補助動作中に乗員
に対して音声メッセージを放送するために用いられる。
【0015】図2は3列目席乗車時の2列目席シート2
1と乗員の動作を示す図であり、この図により一実施の
形態の3列目席乗員に対する乗車補助動作を説明する。
車外から3列目席に乗り込む場合には、図2(a)に示す
ように、乗員はスライドドアを開けて2列目席付近に設
置された乗車スイッチ1を押す。コントローラー8は乗
車スイッチ1の操作により乗員の3列目席への乗車開始
を検知し、まず2列目席シートクッション荷重センサー
7により2列目席シートクッション部21aの荷重を検
出し、荷重検出結果に基づいて2列目席に乗員が居るか
否かを判断する。2列目席の検出荷重が予め設定した乗
員着座判定基準値を超える場合には、2列目席に乗員が
居ると判定する。2列目席に乗員が居る場合は、3列目
席への乗員の乗り込み動作を補助するために2列目席シ
ート21を移動し変形させる旨の警告をスピーカー12
により放送する。
【0016】コントローラー8は、2列目席に乗員が居
ないことを確認したら、センサー4〜6により2列目席
シート21のスライド位置、2列目席シートバック下部
21bのリクライニング角度および2列目席シートバッ
ク上部21cの中折れ角度を検出し、メモリ8bに記憶
する。これらの値は、乗員の3列目席への乗車終了後、
2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させる
ときに、復帰スライド位置、復帰リクライニング角度お
よび復帰中折れ角度として用いる。
【0017】次に、コントローラー8は、スライド駆動
回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター
9により2列目席シート21を3列目席乗車用位置まで
車両前方にスライドさせる。また、コントローラー8
は、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リ
クライニングアクチュエーター10により2列目席シー
トバック下部21bを3列目席乗車用リクライニング角
度まで車両前方に傾動させる。さらに、コントローラー
8は、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れア
クチュエーター11により2列目席シートバック上部2
1cを3列目席乗車用中折れ角度まで車両後方に傾動さ
せる。これらの3列目席乗車用のスライド位置、リクラ
イニング角度および中折れ角度は、予め設定されてメモ
リ8bに記憶されている。
【0018】このように、3列目席への乗車開始時に、
2列目席シート21を車両前方にスライドさせ、またシ
ートバック下部21bを車両前方に傾動させ、さらにシ
ートバック上部21cを車両後方に傾動させるようにし
たので、乗員が3列目席へ乗り込むための通路が確保さ
れるとともに、2列目席シートバック上部21cに固定
されたグリップ21eの高さが、乗員がそれにつかまっ
て身体を引き上げやすい高さになる。乗員は、図2(b)
に示すようにグリップ21eにつかまって身体を引き上
げ、図2(c)に示すように3列目席シート22に着座す
る。
【0019】3列目席に乗車した後、乗員は復帰スイッ
チ3を操作する。コントローラー8は、復帰スイッチ3
が操作されると図2(d)に示すように2列目席シート2
1をメモリ8bに記憶されている復帰スライド位置まで
スライドさせるとともに、2列目席シートバック下部2
1bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニング
角度まで傾動し、さらに2列目席シートバック上部21
cをメモリ8bに記憶されている復帰中折れ角度まで傾
動させる。これにより、2列目席シート21は、3列目
席へ乗員が乗車する前の位置および形状に復帰する。
【0020】図3は3列目席降車時の2列目席シート2
1と乗員の動作を示す図であり、この図により一実施の
形態の3列目席乗員に対する降車補助動作を説明する。
3列目席に着座していた乗員が降車する場合には、乗員
はスライドドアを開けて2列目席付近に設置された降車
スイッチ2を押す。コントローラー8は降車スイッチ2
の操作により3列目席乗員の降車開始を検知し、まず2
列目席シートクッション荷重センサー7により2列目席
シートクッション部21aの荷重を検出し、荷重検出結
果に基づいて2列目席に乗員が居るか否かを判断する。
2列目席の検出荷重が予め設定された乗員着座判定基準
値よりも大きい場合は、2列目席に乗員が着座している
と判定する。2列目席に乗員が居る場合は、3列目席乗
員の降車動作を補助するために2列目席シート21を移
動し変形させる旨の警告をスピーカー12により放送す
る。
【0021】コントローラー8は、2列目席に乗員が居
ないことを確認したら、センサー4〜6により2列目席
シート21のスライド位置、2列目席シートバック下部
21bのリクライニング角度および2列目席シートバッ
ク上部21cの中折れ角度を検出し、メモリ8bに記憶
する。これらの値は、3列目席からの乗員の降車終了
後、2列目席シート21を元の位置および形状に復帰さ
せるときに、復帰スライド位置、復帰リクライニング角
度および復帰中折れ角度として用いる。
【0022】次に、コントローラー8は、スライド駆動
回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター
9により2列目席シート21を3列目席降車用位置まで
車両前方にスライドさせる。また、コントローラー8
は、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リ
クライニングアクチュエーター10により2列目席シー
トバック下部21bを3列目席降車用リクライニング角
度まで車両前方に傾動させる。さらに、コントローラー
8は、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れア
クチュエーター11により2列目席シートバック上部2
1cを3列目席降車用中折れ角度まで車両後方に傾動さ
せる。これらの3列目席降車用のスライド位置、リクラ
イニング角度および中折れ角度は予め設定されてメモリ
8bに記憶されている。
【0023】なお、これらの3列目席降車用のスライド
位置、リクライニング角度および中折れ角度は、上述し
た3列目席乗車用のスライド位置、リクライニング角度
および中折れ角度と同一の値としてもよいし、乗車用と
降車用にそれぞれ最適な値を用いてもよい。例えば、降
車時には2列目シート21を乗車時よりも前にスライド
させるとともに、2列目シートバック下部21bを乗車
時よりも前傾させることによって、降車時に乗員が車両
の前方に進むときの膝スペースが確保され、2列目席シ
ートバック上部21cの高さがその上部に手をついて身
体を支えやすい高さになるので、降車し易くなる。
【0024】このように、3列目席からの降車開始時
に、2列目席シート21を車両前方にスライドさせ、ま
たシートバック下部21bを車両前方に傾動させ、さら
にシートバック上部21cを車両後方に傾動させるよう
にしたので、乗員が3列目席から降車するための通路が
確保されるとともに、2列目席シートバック上部21c
の高さが、乗員がその上に手をついて身体を支えやすい
高さになる。乗員は、図3(b)に示すように2列目席シ
ートバック上部21cに手をついて身体を支えながら、
図3(c)に示すように地面に降り立つ。
【0025】3列目席から降車した後、乗員は復帰スイ
ッチ3を操作する。コントローラー8は、復帰スイッチ
3が操作されると図3(d)に示すように2列目席シート
21をメモリ8bに記憶されている復帰スライド位置ま
でスライドさせるとともに、2列目席シートバック下部
21bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニン
グ角度まで傾動し、さらに2列目席シートバック上部2
1cをメモリ8cに記憶されている復帰中折れ角度まで
傾動させる。これにより、2列目席シート21は、3列
目席から乗員が降車する前の位置および形状に復帰す
る。
【0026】図4は、一実施の形態の乗降補助制御プロ
グラムを示すフローチャートである。コントローラー8
のCPU8aは、車両のイグニッションスイッチ(電気
自動車およびハイブリッド車両ではメインスイッチ)が
オンしている間、図4に示す乗降補助制御プログラムを
繰り返し実行する。
【0027】ステップ10において、乗員による降車ス
イッチ2の操作を確認する。降車スイッチ2が操作され
ている場合はステップ30へ進み、乗車モードフラグに
0をセットする。一方、降車スイッチ2が操作されてい
ない場合はステップ20へ進み、乗員による乗車スイッ
チ1の操作を確認する。乗車スイッチ1が操作されてい
る場合はステップ40へ進み、乗車モードフラグに1を
セットする。
【0028】なお、乗車スイッチ1および降車スイッチ
2がともに操作されていない場合はステップ130へ進
み、車両のイグニッションスイッチがオフされたかどう
かを確認し、オフされたらこの制御プログラムの実行を
終了し、オフされていないときはステップ1へ戻り、ふ
たたび乗降補助制御を繰り返す。
【0029】ステップ50では、2列目席シートクッシ
ョン荷重センサー7による荷重検出結果に基づいて、2
列目席に乗員が着座しているか否かを判定する。2列目
席に乗員が居る場合はステップ60へ進み、3列目席乗
員の乗降のために2列目席シート21を移動し傾動させ
る旨の警告を行う。具体的には、「3列目席のお客様の
乗車(または降車)のために2列目席シート21を前に
移動し、シートバックを前に倒します。いったん降車し
てください。」などという音声メッセージをスピーカー
12から放送する。
【0030】2列目席乗員が居ない場合はステップ70
へ進み、2列目席シート21の現在の位置および形状を
記憶する。具体的には、2列目席シート21のスライド
位置、2列目席シートバック下部21bのリクライニン
グ角度および2列目席シートバック上部21cの中折れ
角度を上述したセンサー4〜6により検出し、復帰位置
および角度としてメモリ8bに記憶する。
【0031】ステップ80において、乗車モードフラグ
に1が設定されているか否かを確認し、乗車モードフラ
グに1が設定されている場合は乗車モードを設定してス
テップ90へ進み、フラグに0が設定されている場合は
降車モードを設定してステップ100へ進む。
【0032】乗車モードが設定された場合は、ステップ
90で、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スラ
イドアクチュエーター9により2列目席シート21を3
列目席乗車用スライド位置まで車両前方にスライドさせ
る。また、リクライニング駆動回路8dを制御して2列
目席リクライニングアクチュエーター10により2列目
席シートバック下部21bを3列目席乗車用リクライニ
ング角度まで車両前方に傾動させる。さらに、中折れ駆
動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター
11により2列目席シートバック上部21cを3列目席
乗車用中折れ角度まで車両後方に傾動させる。これによ
り、2列目席シート21は3列目席乗車用の位置および
形状となる。
【0033】一方、降車モードが設定されている場合
は、ステップ100で、スライド駆動回路8cを制御し
て2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席
シート21を3列目席降車用スライド位置まで車両前方
にスライドさせる。また、リクライニング駆動回路8d
を制御して2列目席リクライニングアクチュエーター1
0により2列目席シートバック下部21bを3列目席降
車用リクライニング角度まで車両前方に傾動させる。さ
らに、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れア
クチュエーター11により2列目席シートバック上部2
1cを3列目席降車用中折れ角度まで車両後方に傾動さ
せる。これにより、2列目席シート21は3列目席降車
用の位置および形状となる。
【0034】次に、ステップ110において降車スイッ
チ3の操作を確認する。降車スイッチ3が操作されたら
ステップ120へ進み、スライド駆動回路8cを制御し
て2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席
シート21をメモリ8bに記憶されている復帰スライド
位置まで車両後方にスライドさせる。また、リクライニ
ング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングア
クチュエーター10により2列目席シートバック下部2
1bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニング
角度まで車両後方に傾動させる。さらに、中折れ駆動回
路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11
により2列目席シートバック上部21cをメモリ8bに
記憶されている中折れ角度まで車両前方に傾動させる。
これにより、2列目席シート21は3列目席乗降前の位
置および形状になる。
【0035】2列目席シート21を3列目席乗降前の状
態に復帰させた後、ステップ130でイグニッションス
イッチがオフされたか否かを確認し、イグニッションス
イッチがオフされたらこの乗降補助制御を終了し、そう
でなければステップ10へ戻って上述した乗降補助制御
を繰り返す。
【0036】このように、一実施の形態によれば、車両
の前後方向に3列の座席を配置した車両であって、それ
らの座席の内の前後に隣接する2列目席(前席)と3列
目席(後席)の乗員が乗降するための共通のスライドド
アを備えた車両に用いる乗降補助装置において、前席シ
ート21のシートバックを上下に分割してシートバック
上部21cとシートバック下部21bとをそれぞれ相対
的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席
シートバック下部21bを前傾させるとともに前席シー
トバック上部21cを後傾させ、前席シートバック上部
21bを後席シートクッション側に下降させるようにし
たので、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部に
手をかけて身体を引き上げることができ、乗車時の身体
にかかる負担を軽減して容易に後席に乗り込むことがで
きる。また、後席乗員は、降車時に前席シートバック上
部に手をついて身体を支えることができ、降車時の身体
にかかる負担を軽減して容易に後席から降車することが
できる。さらに、前席シートバック下部が前傾した分だ
け後席乗員の乗降時の通路が広くなり、乗降しやすくな
る。したがって、車両の前後方向に3列以上の座席を配
置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させるこ
とができる。
【0037】また、一実施の形態によれば、後席乗員の
乗車開始が検知されたときは、前席シートバック上部2
1cの高さが、後席乗員が前席シートバック上部21c
に手をかけて身体を引き上げることが可能な高さになる
まで、前席シートバック下部21bを前傾させるととも
に前席シートバック上部21cを後傾させるようにした
ので、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部21
cに手をかけて身体を引き上げ易くなり、乗車時の身体
にかかる負担を最少限に軽減して容易に後席に乗り込む
ことができる。さらに、一実施の形態によれば、後席乗
員の降車開始が検知されたときは、前席シートバック上
部21cの高さが、後席乗員が前席シートバック上部2
1cに手をついて身体を支えることが可能な高さになる
まで、前席シートバック下部21bを前傾させるととも
に前席シートバック上部21cを後傾させるようにした
ので、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部21
cに手をついて身体を支え易くなり、降車時の身体にか
かる負担を最少限に軽減して容易に後席から降車するこ
とができる。
【0038】一実施の形態によれば、後席乗員の乗降終
了が検知されると、前席シートバック下部21bと前席
シートバック上部21cを後席乗員の乗降開始前の状態
に復帰させるようにしたので、前席乗員は支障なく前席
シートへ乗降することができる。
【0039】さらに、一実施の形態によれば、後席乗員
の乗降開始が検知されると、前席シート21を車両前方
に移動させるようにしたので、後席乗員の乗降時の通路
がさらに広くなり、乗降しやすくなる。なお、後席乗員
の乗降終了が検知されると、前席シート21を後席乗員
の乗降開始前の位置に復帰させるようにしたので、前席
乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。
【0040】一実施の形態によれば、後席の乗降開始時
に操作する乗車スイッチ1と降車スイッチ2を備え、コ
ントローラー8は、乗車スイッチ1と降車スイッチ2の
操作により後席乗員の乗降開始を検知するようにしたの
で、後席乗員の後席への乗車開始または後席からの降車
開始を確実に検知することができる。また、後席の乗降
終了時に操作する復帰スイッチ3を備え、コントローラ
ー8は、復帰スイッチ3の操作により後席乗員の乗降終
了を検知するようにしたので、後席乗員の後席への乗車
終了または後席からの降車終了を確実に検知することが
できる。
【0041】一実施の形態によれば、前席シートバック
上部21cのドア側にグリップ21eを設けたので、後
席乗員が乗車するときに前席シートバック上部21cに
確実につかまって身体を引き上げることができる。
【0042】特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態
の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、
中折れ駆動回路8eと2列目席中折れアクチュエーター
11が上部傾動手段を、リクライニング駆動回路8dと
2列目席リクライニングアクチュエーター10が下部傾
動手段を、スライド駆動回路8cと2列目席スライドア
クチュエーター9がシート移動手段を、コントローラー
8が制御手段を、メモリ8bが記憶手段を、グリップ2
1eが把持部をそれぞれ構成する。また、乗車スイッチ
1、降車スイッチ2およびコントローラー8が乗降開始
検知手段を、復帰スイッチ3が乗降終了検知手段を、乗
車スイッチ1および降車スイッチ2が乗降開始操作部材
を、復帰スイッチ3が乗降終了操作部材を、3列目席
(後席)シート荷重検出センサーが荷重検出手段をそれ
ぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわな
い限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではな
い。
【0043】上述した一実施の形態では、復帰スイッチ
3を設け、乗員が復帰スイッチ3を操作することによっ
て2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させ
るようにしたが、3列目席シートクッションに荷重セン
サーを設け、この荷重センサーの検出荷重が着座判定基
準値よりも大きい場合は3列目席に乗員が着座している
と判定し、自動的に2列目席シート21を元の位置およ
び形状に復帰させるようにしてもよい。また、3列目席
シートの荷重センサーの検出荷重が着座判定基準値より
も小さくなってから所定時間が経過したら、3列目席か
らの乗員の降車が終了したと判定し、自動的に2列目席
シート21を元の位置および形状に復帰させるようにし
てもよい。これにより、後席乗員の後席への乗車終了ま
たは後席からの降車終了を自動的に検知することがで
き、乗降終了操作が不要になる。
【0044】なお、上述した一実施の形態ではスライド
ドアを用いた例を示したが、ヒンジにより車体に固定し
た開閉式のドアを用いた車両に対しても本願発明を適用
することができる。
【0045】また、上述した一実施の形態では2列目席
乗員と3列目席乗員が共通のスライドドアから乗降する
車両を例に上げて説明したが、1列目席乗員と2列目席
乗員が共通のドア(スライドドアを含む)から乗降する
車両に対しても本願発明を適用することができる。この
場合は、1列目席が上述した前席に相当し、2列目席が
上述した後席に相当する。さらに、車両前後に4列以上
の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前
後に隣接する前席と後席の乗員が共通のドアから乗降す
る車両に対しても本願発明を適用することができる。
【0046】上述した一実施の形態では3列目席への乗
降に際して2列目席乗員に音声メッセージにより注意を
喚起する例を示したが、ディスプレイを設けて注意表示
を行うか、あるいは警告ランプを設けて点灯するように
してもよい。
【0047】さらにまた、上述した一実施の形態では2
列目席シートのヘッドレスト部を除くシートバックを上
下に2分割する例を示したが、2列目席シートバックの
分割数は3分割またはそれ以上とし、分割部分どうしを
相対的に傾動可能に連結してもよい。また、2列目席シ
ートのヘッドレスト部を傾動可能にシートバックに連結
した場合には、ヘッドレスト部をシートバック上部と一
体に傾動させることにより、上述した一実施の形態と同
様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 3列目席乗車時の2列目席シートと乗員の動
作を示す図である。
【図3】 3列目席降車時の2列目席シートと乗員の動
作を示す図である。
【図4】 一実施の形態の乗降補助制御プログラムを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 乗車スイッチ 2 降車スイッチ 3 復帰スイッチ 4 2列目席シート位置センサー 5 2列目席リクライニング角度センサー 6 2列目席中折れ角度センサー 7 2列目席シートクッション荷重センサー 8 コントローラー 8a CPU 8b メモリ 8c スライド駆動回路 8d リクライニング駆動回路 8e 中折れ駆動回路 8f 音声出力回路 9 2列目席スライドアクチュエーター 10 2列目席リクライニングアクチュエーター 11 2列目席中折れアクチュエーター 12 スピーカー 21 2列目席(前席)シート 21a シートクッション部 21b シートバック下部 21c シートバック上部 21d ヘッドレスト部 21e グリップ 22 3列目席(後席)シート 23 スライドドア開口部 24 車両のフロア面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 章成 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3B084 HA12 3B087 BA02 BD04 CA01 DE01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の前後方向に3列以上の座席を配置し
    た車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前
    席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車
    両に用いる乗降補助装置において、 前席シートのシートバックを上下に分割してシートバッ
    ク上部とシートバック下部とをそれぞれ相対的に回動可
    能に連結し、 後席乗員の乗降開始時に、前席シートバック下部を前傾
    させるとともに前席シートバック上部を後傾させ、前席
    シートバック上部を後席シートクッション側に下降させ
    ることを特徴とする車両用乗降補助装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用乗降補助装置にお
    いて、 後席乗員の乗降開始時に前席シートを車両前方に移動す
    ることを特徴とする車両用乗降補助装置。
  3. 【請求項3】車両の前後方向に3列以上の座席を配置し
    た車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前
    席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車
    両に用いる乗降補助装置において、 シートバックを上下に分割し、シートバック上部とシー
    トバック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結した
    前席シートと、 前席シートバック上部を傾動させる上部傾動手段と、 前席シートバック下部を傾動させる下部傾動手段と、 後席乗員の乗降開始を検知する乗降開始検知手段と、 前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が検知
    されると、前記下部傾動手段により前席シートバック下
    部を前傾させるとともに、前記上部傾動手段により前席
    シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上部を
    後席シートクッション側に下降させる制御手段とを備え
    ることを特徴とする車両用乗降補助装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用乗降補助装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員
    の乗車開始が検知されたときは、前席シートバック上部
    の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をかけ
    て身体を引き上げることが可能な高さになるまで、前席
    シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバッ
    ク上部を後傾させることを特徴とする車両用乗降補助装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の車両用乗降補助装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員
    の降車開始が検知されたときは、前席シートバック上部
    の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をつい
    て身体を支えることが可能な高さになるまで、前席シー
    トバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上
    部を後傾させることを特徴とする車両用乗降補助装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれかの項に記載の車両
    用乗降補助装置において、 後席乗員の乗降開始前の前席シートバックの状態を記憶
    する記憶手段と、 後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記乗降終了検知手段により後席乗員
    の乗降終了が検知されると、前記下部傾動手段と前記上
    部傾動手段により前席シートバック下部と前席シートバ
    ック上部を前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降開
    始前の状態に復帰させることを特徴とする車両用乗降補
    助装置。
  7. 【請求項7】請求項3〜5のいずれかの項に記載の車両
    用乗降補助装置において、 前席シートを車両前後に移動させるシート移動手段を備
    え、 前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員
    の乗降開始が検知されると、前記シート移動手段により
    前席シートを車両前方に移動させることを特徴とする車
    両用乗降補助装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の車両用乗降補助装置にお
    いて、 後席乗員の乗降開始前の前席シートの位置を記憶する記
    憶手段と、 後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記乗降終了検知手段により後席乗員
    の乗降終了が検知されると、前記シート移動手段により
    前席シートを前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降
    開始前の位置に復帰させることを特徴とする車両用乗降
    補助装置。
  9. 【請求項9】請求項3〜8のいずれかの項に記載の車両
    用乗降補助装置において、 後席の乗降開始時に操作する乗降開始操作部材を備え、 前記乗降開始検知手段は、前記乗降開始操作部材の操作
    により後席乗員の乗降開始を検知することを特徴とする
    車両用乗降補助装置。
  10. 【請求項10】請求項6または請求項8に記載の車両用
    乗降補助装置において、 後席の乗降終了時に操作する乗降終了操作部材を備え、 前記乗降終了検知手段は、前記乗降終了操作部材の操作
    により後席乗員の乗降終了を検知することを特徴とする
    車両用乗降補助装置。
  11. 【請求項11】請求項6または請求項8に記載の車両用
    乗降補助装置において、 後席シートクッションの荷重を検出する荷重検出手段を
    備え、 前記乗降終了検知手段は、前記荷重検出手段による後席
    シートクッションの荷重検出結果に基づいて後席乗員の
    乗降終了を検知することを特徴とする車両用乗降補助装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかの項に記載の
    車両用乗降補助装置において、 前席シートバック上部のドア側に把持部を設けることを
    特徴とする車両用乗降補助装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016064700A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 アイシン精機株式会社 車両用シート制御装置
JP2017114314A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 アイシン精機株式会社 車両シートの制御方法及び車両シートの制御装置
CN108045272A (zh) * 2017-12-11 2018-05-18 东风安道拓汽车座椅有限公司 一种中排具有电动便携进入系统功能的座椅

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