JP5527681B2 - シート状態変更装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のシートブロックからなるシートの状態を変更するシート状態変更装置に関する。
近年、車両の大型化が進み、所謂1BOXカーといわれる車両の需要が高くなっている。この種の1BOXカーは、車室にシートを3列備えているものがある。この3列のシートは、1列目シート、2列目シート、3列目シートからなる。一般的に1列目シートは運転席及び助手席の各シートが相当する。2列目シートは前記1列目シートの後方のシートが相当する。そして、3列目シートは最後方のシートが相当する。
このような3列目シートは、車両に多くの人を乗せる場合には着座スペースとして利用され、車室後方に位置する荷室の大きさを確保したい場合には当該3列目シートを折り畳んで収納スペースとして利用される。このように3列目シートを着座スペースや収納スペースとして利用する技術の一例として、下記に出典を示す特許文献1及び2に記載のものがある。
特許文献1に記載の車両用シートは、乗員の着座状態において着座部となるシートクッションと、当該着座状態において背もたれ部となるシートバックとを備えて構成される。この車両用シートは、乗員が着座する場合には使用位置に保持され、荷室の容量を確保する場合には格納位置に保持される。使用位置においては、シートクッションは乗員が着座可能な位置に保持され、シートバックはシートクッションに着座した乗員の背部を支持する起立位置に保持される。一方、格納位置においては、シートクッションは使用位置の後方下側に設定された格納位置に保持され、シートバックは格納位置に移動されたシートクッションの前方に並んで配置される前倒位置に保持される。
特許文献2に記載のシート装置は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備えて構成される。このシート装置は、使用者をシートクッションに着座させる着座位置とシートクッションを格納する格納位置とを手動式の操作スイッチを操作することにより変更する。
特開2008−207636号公報 特開2007−62504号公報
特許文献1に記載の車両用シートや特許文献2に記載のシート装置において、例えばシートを使用位置(着座位置)から格納位置に変更する際、ユーザが車両の後方(即ち3列目シートのシートバックの背面側)に位置している場合には、シートバックが起立状態にあるので、ユーザはシートクッションの動きを見ることができない。したがって、ユーザはその変更過程の初期段階においてシートが使用位置(着座位置)から格納位置に移行しているのか否かを判断することができない。また、特に特許文献2に記載のシート装置のように操作スイッチを操作してシートを使用位置(着座位置)から格納位置に変更する形態の場合には、ユーザが操作スイッチを操作してもその変更過程の初期段階においてユーザが視認可能なシートクッションが動いていないので操作を中断してしまう可能性がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、シートの状態を変更する場合に、シートの状態が移行中であることをユーザが認識することが可能なシート状態変更装置を提供することにある。
本発明に係るシート状態変更装置の特徴構成は、少なくともシートバックとシートクッションとを有するシートブロックを備えたシートの状態を変更するシート状態変更装置であって、ユーザが操作可能であり、当該操作を行うユーザが前記状態の変更時に前記シートバックの動きが視認可能となり、前記シートクッションの動きが視認不可能となる位置に配設される前記シートの状態を変更する操作スイッチと、前記シートバック及び前記シートクッションの夫々の状態を変更する複数のアクチュエータと、前記操作スイッチの操作時に、前記シートバックが始動してから完了位置に達するまでに前記シートクッションの移動が完了するように制御するアクチュエータ制御部と、を備え、前記アクチュエータ制御部は、前記シートバックが始動してから完了位置に達するまで移動し続けるように制御する点にある。
このような特徴構成とすれば、ユーザが視認不可能な位置にあるシートブロックの状態の変更を視認可能な位置にあるシートブロックの状態の変更中に完了することができるので、ユーザはシートの状態移行中であることを適切に認識することが可能となる。
また、本発明に係るシート状態変更装置のの特徴構成は、少なくともシートバックとシートクッションとを有するシートブロックを備えたシートの状態を変更するために、ユーザが操作可能であり、前記状態の変更時に前記シートバックの動きが視認可能となり、前記シートクッションの動きが視認不可能となる位置に配設される前記シートの状態を変更する操作スイッチと、前記シートバック及び前記シートクッションの夫々の状態を変更する複数のアクチュエータと、前記シートクッションが少なくとも前記シートバックよりも先に始動するように制御するアクチュエータ制御部と、前記シートクッションの始動後、前記シートバックが始動するまでの間に前記ユーザに報知する報知部と、前記報知部が警報を発するブザーとを、備え、前記操作スイッチが操作されてから所定時間が経過した後に前記警報が発せられ、前記警報が発せられている間かあるいは前記警報が停止してから所定時間が経過した後に前記シートバックが移動を開始する点にある。
このような特徴構成とすれば、ユーザが視認不可能なシートクッションのみが移動している場合であっても、報知部による報知によりユーザがシートの状態の変更中であることを適切に認識することが可能となる。
さらに、このような構成とすれば、警報が停止してからシートバックが移動開始するまでの時間を短くすることができるので、ユーザはシート状態変更装置が動作中であることを適切に認識し易くなる。
シート状態変更装置を備えた車両を斜め後方から示した図である。 シートの着座状態及び格納状態を示す側面図である。 第一の実施形態に係るシート状態変更装置の概略構成を模式的に示したブロック図である。 第一の実施形態に係る着座状態にあるシートが格納状態に変更される場合の過程について示す図である。 第一の実施形態に係る格納状態にあるシートが着座状態に変更される場合の過程について示す図である。 第一の実施形態に係るシート状態変更装置が行う処理を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係るシート状態変更装置の概略構成を模式的に示したブロック図である。 第二の実施形態に係るシート状態変更装置が行う処理のタイムチャートである。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明に係るシート状態変更装置1について説明する。本シート状態変更装置1は、夫々の位置を独立して変更可能な複数のシートブロックからなるシートの状態を変更する機能を備えている。複数のシートブロックとは、詳細は後述するが、少なくともシートバック22とシートクッション23とが相当する。したがって、本発明に係るシート状態変更装置1によれば、シートバック22とシートクッション23とを夫々独立して位置を変更することが可能である。また、シートの状態とは乗員の着座に適した着座状態及び大きな荷物の収納に適した格納状態が相当する。したがって、本シート状態変更装置1は、少なくともシートバック22とシートクッション23とを有するシートブロックを備えたシートの状態を着座状態或いは格納状態に変更する機能を備えている。図1は、そのようなシート状態変更装置1を備えた車両100を斜め後方から示した図である。
図1に示される車両100は、当該車両100の左側面に備えられるスライドドア51及び当該車両100の後側面に備えられるバックドア52が開扉された状態を示している。車両100は所謂1BOXカーであり、車室に3列のシートを有している。3列のシートは、1列目シート31、2列目シート32、及び3列目シート33からなる。1列目シート31は運転席のシート及び助手席のシートが相当する。2列目シート32は1列目シート31の直後方のシートが相当する。3列目シート33は車室内の最後方のシートが相当する。本実施形態に係るシート状態変更装置1は、3列目シート33の状態を変更する場合の例として説明する。
図2(a)は3列目シート33が有する複数のシートのうちの1つのシート2の着座状態を示す側面図である。また、図2(b)は前記シート2の格納状態を示す側面図である。シート2は、複数のシートブロックからなる。本実施形態における、複数のシートブロックとは少なくともシートバック22とシートクッション23とからなる。図2(a)及び図2(b)には、他のシートブロックとしてヘッドレスト21も図示される。ヘッドレスト21は、シート2の着座状態にあっては、シート2に着座する乗員の頭部を車両後方に働く荷重から保護する機能を備えている。シートバック22は、シート2に着座する乗員がシート2にもたれることが可能な背もたれの機能を備えている。シートクッション23は、シート2に着座する乗員の臀部を支える機能を備えている。
着座状態とは図2(a)に示されるように、シートクッション23に対してシートバック22及びヘッドレスト21が起立した状態となる。したがって、着座者はシートクッション23に腰をかけ、シートバック22及びヘッドレスト21にもたれることが可能となる。格納状態とは図2(b)に示されるように、ヘッドレスト21がシートバック22側に折り畳まれ、シートクッション23が後方にスライドすると共に、シートバック22が着座状態のシートクッション23の位置に前倒し状態となる。したがって、シートバック22とシートクッション23が略平坦な状態となり、荷室に大きな荷物を搭載可能なスペースを確保することができる。
このような3列目シート33のシート2の着座状態或いは格納状態への変更は、操作スイッチ11を操作することにより行われる。本実施形態に係る車両100が有する操作スイッチ11は、図1に示されるように、車室内における3列目シートの後方、即ち、荷室に配設される(図1においては荷室の左部)。この操作スイッチ11は、シート2の状態を変更する意図を有するユーザにより操作可能とされる。
図3は、シート状態変更装置1の概略構成を模式的に示したブロック図である。本シート状態変更装置1は、上述の操作スイッチ11と、モータ制御部12と、シートバック用モータ13、シートクッション用モータ14、パルス検出部15とを備えて構成される。このように構成される本シート状態変更装置1は、CPUを中核部材としてシート2の状態を変更する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
操作スイッチ11は、当該操作スイッチ11の操作を行うユーザがシート2の状態の変更時に複数のシートブロックのうち少なくとも一つが視認可能となり、複数のシートブロックのうち少なくとも一つが視認不可能となる位置に配設される。なお、複数のシートブロックとは、上述のようにヘッドレスト21、シートバック22、シートクッション23が相当する。また、上述のように操作スイッチ11は、3列目シート33の後方に配設される。したがって、3列目シートの状態を変更する意図を有するユーザは、3列目シート33の後方に位置する必要がある。このようなユーザは、当該位置からヘッドレスト21(の背面)及びシートバック22(の背面)は視認できるが、ヘッドレスト21及びシートバック22により視界が遮られてシートクッション23を視認することができない。
したがって、本実施形態においては複数のシートブロックの視認可能な少なくとも一つとはヘッドレスト21及びシートバック22が相当し、複数のシートブロックの視認不可能な少なくとも一つとはシートクッション23が相当する。即ち、操作スイッチ11は、当該操作スイッチ11の操作を行うユーザがシート2の状態の変更時にヘッドレスト21及びシートバック22が視認可能となり、且つ、シートクッション23が視認不可能となる位置に配設される。また、この操作スイッチ11によりシート2の状態を変更することが可能となる。
ここで、本シート状態変更装置1がシート2の位置を変更する際、詳細は後述するが、シートバック22及びシートクッション23の夫々が独立して動作可能に構成されている。即ち、シートバック22とシートクッション23の夫々の状態を変更する複数のアクチュエータを備えて構成される。本実施形態においては、複数のアクチュエータは複数のモータが相当する。複数のモータとは、シートブロック22の状態を変更するシートバック用モータ13と、シートクッション23の状態を変更するシートクッション用モータ14とからなる。なお、本実施形態におけるシートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14は、操作スイッチ11を押し続けている間は動作を継続する。
これらのモータ13、14は、操作スイッチ11の操作に応じてユーザの位置から視認可能な位置に配設されてあるシートブロックの状態の変更中にユーザの位置から視認不可能な位置に配設されてあるシートブロックの動作を完了する。シートクッション用モータ14は、操作スイッチ11の操作に応じてユーザから視認不可能なシートブロック、即ちシートクッション23の状態のみを変更する。
ここで、本シート状態変更装置1は、シートバック22及びシートクッション23の位置の検出を行うための位置検出センサは備えられておらず、夫々の位置を変更するモータの回転に応じて出力される出力パルスに基づいて位置を特定している。このような出力パルスを計数するために、パルス検出部15が備えられている。パルス検出部15は、シートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14の回転に応じて出力されるパルス信号のパルス数を計数する。これにより、移動開始位置からの変位量を特定することが可能である。また、シートバック22及びシートクッション23が、機構上の端部(所謂メカ端点)に到達した場合には各モータから伝達されるパルス信号のHiレベルが機構上の端部に到達していない状態における出力パルスに比べてHi状態の時間が長くなるような構成となっている。したがって、パルス検出部15は、出力パルスのパルス数を計数すると共に、出力パルスのHi状態の時間も計数している。パルス検出部15により計数されたパルス数及びHi状態の時間は、後述するモータ制御部12に伝達される。
モータ制御部12は、本発明に係るアクチュエータ制御部に相当し、ユーザにより操作スイッチ11の操作時に、シートバック22が始動してから完了位置に達するまでにシートクッション23の移動が完了するように制御する。本実施形態に係るモータ制御部12は、シートクッション23よりも先にシートバック22の動作を開始する。また、本実施形態に係るモータ制御部12は、シートクッション23の移動はシートバック22の動作が完了するまでに終了させる。
また、モータ制御部12は、シートバック22が始動してから完了位置に達するまで移動し続けるように制御する。即ち、シートバック22が一旦移動を開始した場合、完了位置に到達するまでに停止することはない。したがって、操作スイッチ11を操作するユーザは、シート2の状態の変更過程において、開始から完了まで常にその位置から視認可能なシートバック22の移動を確認することができるので、ユーザ自身が操作スイッチ11を操作した結果、シート2が移動していることを認識することが可能となる。なお、モータ制御部12は上述のようにパルス検出部15からパルス数及びHi状態の時間が伝達される。したがって、モータ制御部12は、これらのパルス数及びHi状態の時間に基づいてシートバック22及びシートクッション23を移動させる。
次に、シート2の状態を変更する過程について図を用いて説明する。図4は、着座状態(図4(a))にあるシート2が格納状態(図4(f))に変更される場合の過程について示す図である。着座状態にあるシート2は、図4(a)に示されるように、シートクッション23は乗員が着座可能な位置され、シートバック22は乗員が背もたれ可能にシートクッション23に対して所定の角度を有して位置される。また、ヘッドレスト21もシートバック22と同様にシートクッション23に対して所定の角度を有して位置される。
このような着座状態において、ユーザが操作スイッチ11を操作するとモータ制御部12はシートバック用モータ13を動作させる。したがって、図4(b)に示されるように、シートバック22がシートクッション23側に倒れるように(前倒しになるように)移動を開始する。ここで、本実施形態においてはヘッドレスト21の状態を積極的に移動するモータは備えられておらず、シートバック22と共に移動するように構成されている。したがって、ヘッドレスト21はシートバック22と共にシートクッション23側に倒れるように(前倒しになるように)移動される。
ここで、シートバック用モータ13の回転に応じて出力される出力パルスのパルス数がパルス検出部15により計数され、モータ制御部12に伝達される。シートバック用モータ13が予め設定された所定量だけ回転すると、即ち、パルス検出部15により予め設定されたパルス数が計数されるとモータ制御部12はシートバック用モータ13の回転を継続しつつ、シートクッション用モータ14の回転を開始する。このような状態のヘッドレスト21、シートバック22、及びシートクッション23の状態を図4(c)に示す。
モータ制御部12は、引き続きシートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14を動作させる。ここで、本実施形態においては、ヘッドレスト21はシートバック22が予め設定された角度に達した場合に自動で畳み込まれる機構を備えている。このような機構として、例えばシートバック22が予め設定された角度に達した場合に検出する検出ピン等を用いると好適である。このような検出ピンは公知技術であるため、ここでの説明は省略する。図4(d)は、シートバック22がこのような検出ピンにより予め設定された角度に達したことを検出されたことで、ヘッドレスト21の畳み込みが開始された状態を示している。
このように畳み込みが開始されたヘッドレスト21は図4(e)に示されるように、シートバック22と当接するまで完全に畳み込まれる。また、図4(e)に示されるように、上述のように継続されるシートクッション用モータ14の動作によりシートクッション23が格納位置に到達する。シートクッション23が格納位置に到達すると機構上の端点に到達することになる。このため、シートクッション用モータ14から出力される出力パルスのHi状態の時間が、機構上の端点に到達していない状態の出力パルスのHi状態の時間に比べて長くなる。このような時間はパルス検出部15により検出され、モータ制御部12に伝達される。モータ制御部12は、シートクッション用モータ14の出力パルスのHi状態が長くなったことを検知すると、シートクッション用モータ14の動作を停止させる。なお、この段階では、シートバック22は格納位置に到達していないので、シートバック用モータ13は継続して動作される。
その後、シートバック22は図4(f)に示されるように格納位置に到達する。シートバック22が格納位置に到達すると機構上の端点に到達することになる。このため、シートバック用モータ13から出力される出力パルスのHi状態の時間が、機構上の端点に到達していない状態の出力パルスのHi状態の時間に比べて長くなる。このような時間はパルス検出部15により検出され、モータ制御部12に伝達される。モータ制御部12は、シートバック用モータ13の出力パルスのHi状態が長くなったことを検知すると、シートバック用モータ13の動作を停止させ、処理を終了する。本シート状態変更装置1は、このような制御を行うことによりシート2の状態を変更する意図を有するユーザに、シート2の状態が移行中であることを認識させつつシート2の状態を変更する。
次に、シート2の状態を格納状態(図5(a))から着座状態(図5(e))に変更する過程について図5を用いて説明する。格納状態にあるシート2は、図5(a)に示されるように、ヘッドレスト21がシートバック22に畳み込まれた状態とされる。また、シートバック22及びシートクッション23は略平坦な状態に位置される。したがって、この状態においては、荷室を大きく確保することが可能である。
このような格納状態において、ユーザが操作スイッチ11を操作するとモータ制御部12はシートバック用モータ13を動作させる。したがって、図5(b)に示されるように、シートバック22が起き上がるように移動を開始する。ここで、本実施形態においては上述のようにヘッドレスト21の状態を積極的に移動するモータは備えられておらず、シートバック22と共に移動するように構成されている。したがって、ヘッドレスト21はシートバック22と共に移動される。
ここで、シートバック用モータ13が回転することにより出力される出力パルスのパルス数がパルス検出部15により計数され、モータ制御部12に伝達される。シートバック用モータ13が予め設定された所定量だけ回転すると、即ち、パルス検出部15により予め設定されたパルス数が計数されるとモータ制御部12はシートバック用モータ13の回転を継続しつつ、シートクッション用モータ14の回転を開始する。したがって、シートクッション23も移動を開始する。このような状態のヘッドレスト21、シートバック22、及びシートクッション23の状態を図5(c)に示す。
モータ制御部12は、引き続きシートバック用モータ13及びシートクッション用モータ14を動作させる。このようなシートクッション用モータ14を動作することにより、図5(d)に示されるように、シートクッション23が着座位置に到達する。シートクッション23が着座位置に到達すると機構上の端点に到達することになる。このため、シートクッション用モータ14から出力される出力パルスのHi状態の時間が、機構上の端点に到達していない状態の出力パルスのHi状態の時間に比べて長くなる。このような時間はパルス検出部15により検出され、モータ制御部12に伝達される。モータ制御部12は、シートクッション用モータ14の出力パルスのHi状態が長くなったことを検知すると、シートクッション用モータ14の動作を停止させる。なお、この段階では、シートバック22は着座位置に到達していないので、シートバック用モータ13は継続して動作される。
その後、シートバック22は図5(e)に示されるように着座位置に到達する。シートバック22が着座位置に到達すると機構上の端点に到達することになる。このため、シートバック用モータ13から出力される出力パルスのHi状態の時間が、機構上の端点に到達していない状態の出力パルスのHi状態の時間に比べて長くなる。このような時間はパルス検出部15により検出され、モータ制御部12に伝達される。モータ制御部12は、シートバック用モータ13の出力パルスのHi状態が長くなったことを検知すると、シートバック用モータ13の動作を停止させ、処理を終了する。本シート状態変更装置1は、このような制御を行うことによりシート2の状態を変更する意図を有するユーザに、シート2の状態が移行中であることを認識させつつシート2の状態を変更する。なお、本実施形態のおいては上述のようにヘッドレスト21の状態を積極的に変更するモータは備えていないため、シート2の状態が図5(e)のようになると着座者は手動でヘッドレスト21を引き起こすこととなる。
次に、本シート状態変更装置1が行うシート2の状態を変更する際の処理に関して図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、着座状態から格納状態への変更と、格納状態から着座状態への変更とは同様の処理で行われるため、以下の説明においては特に区別して説明しないものとする。まず、シート状態変更装置1は、操作スイッチ11が操作されるまで処理を保留する(ステップ#01:No)。ユーザにより操作スイッチ11が操作されると(ステップ#01:Yes)、モータ制御部12はシートバック用モータ13の動作を開始させる(ステップ#02)。
シートバック用モータ13の動作の開始と共に、当該動作に応じて出力パルスがパルス検出部15に伝達される。パルス検出部15が予め設定された所定のパルス数を検出すると(ステップ#03:Yes)、モータ制御部12はシートクッション用モータ13の動作を開始させる(ステップ#04)。この状態においては、シートバック用モータ13も動作を継続している。したがって、シートバック22及びシートクッション23が状態変更の移行中となる。なお、パルス検出部15が予め設定された所定のパルス数が検出されない場合には(ステップ#03:No)、モータ制御部12はシートクッション用モータ14の動作を開始させることはない。
シートクッション用モータ14の動作が開始され、シートクッション23が停止位置に到達すると(ステップ#05:Yes)、モータ制御部12はシートクッション用モータ14の動作を停止させる(ステップ#06)。したがって、これ以降はシートバック用モータ13のみが動作されることとなる。なお、シートクッション23が停止位置に到達していない場合には(ステップ#05:No)、シートクッション用モータ14の動作は継続して行われる。
そして、シートバック22が停止位置に到達すると(ステップ#07:Yes)、モータ制御部12はシートバック用モータ13の動作を停止させ(ステップ#08)処理を終了する。なお、シートバック22が停止位置に到達していない場合には(ステップ#07:No)、シートバック用モータ13の動作は継続して行われる。本シート状態変更装置1は、このような処理に沿ってシート2の状態を変更する。したがって、シート2の状態を変更する場合に、ユーザがシートの状態が移行中であることを認識することが可能となる。
〔第二の実施形態〕
上述の第一の実施形態に係るシート状態変更装置1が備えるモータ制御部12は、ユーザにより操作スイッチが操作された場合に、シートバック22が始動してから完了位置に達するまでにシートクッション23の移動が完了するように制御することで、ユーザがシート2の状態の変更中であることを認識可能であるとして説明した。本実施形態に係るシート状態変更装置1は、シート2の状態が変更中であることを示す報知部16を備えている点で上述の第一の実施形態と異なる。また、上述の第一の実施形態に係るモータ制御部12は、シートバック22が始動してからシートクッション23を始動するとして説明した。本実施形態に係るモータ制御装置12は、シートバック22よりも先にシートクッション23を始動させる点で上述の第一の実施形態と異なる。なお、その他の構成については、上記第一の実施形態と同様である。以下、上記第一の実施形態との相違点について説明する。
本実施形態に係るシート状態変更装置1の概略構成を模式的に示したブロック図を図7に示す。本シート状態変更装置1は、操作スイッチ11と、モータ制御部12と、シートバック用モータ13、シートクッション用モータ14、パルス検出部15、報知部16とを備えて構成される。このように構成される本シート状態変更装置1は、CPUを中核部材としてシート2の状態を変更する種々の処理を行うための上述の機能部がハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
操作スイッチ11と、シートバック用モータ13、シートクッション用モータ14、パルス検出部15については上述の第一の実施形態と同様の機能を実行するため説明は省略する。モータ制御部12は本発明に係るアクチュエータ制御部に相当し、シートクッション23が少なくともシートバック22よりも先に始動するように制御する。即ち、モータ制御部12はユーザにより操作スイッチ11が操作された場合に、シートクッション用モータ14を動作させる。これにより、シートクッション23が移動を開始する。
ここで、上述の第一の実施形態と同様、操作スイッチ11は当該操作スイッチ11を操作するユーザがシートクッション23の動きが視認不可能となる位置に配設されている。したがって、シートバック22よりも先にシートクッション23が移動した場合、ユーザはユーザ自身の位置からシート2の状態が変更中であるか否かを視覚的に認識することはできない。このため、本シート状態変更装置1は、シートクッション23の移動後、シートバック22が始動するまでの間にユーザに報知する報知部16が備えられている。これにより、ユーザはシートクッション23が移動されていることを確実に把握することができる。
特に本発明に係る報知部16は、警報を発するブザーを備えると好適である。操作スイッチ11が操作されてから所定時間が経過した後に警報が発せられ、当該警報が発せられている間かあるいは警報が停止してから所定時間が経過した後にシートバック22が移動を開始する。ブザーを報知してからシートバック22が移動開始するまでの時間について図8を用いて説明する。
図8は、本シート状態変更装置1において、操作スイッチ11を操作してからシート2の状態が変更されるまでの間のシートバック22及びシートクッション23の移動に係るタイムチャートについて示した図である。また、ブザーから発せられる警報(警報信号)についても示している。
まず、図8(a)に示されるようにユーザにより操作スイッチ11が操作されると、(b)に示されるようにシートクッション23が移動を開始する。ここで、従来の一般的な装置に見られるブザーにあっては、(d)に示されるように操作スイッチ11が操作されると直ちに警報が発せられる。このような警報は車両100の周囲にいる人にとって耳障りであることが多いことから、警報は短時間で停止されることが多い。したがって、警報が発せられて所定時間が経過した後、報知が停止される。このような警報の発し方である場合には、警報が停止してからシートバック22が始動するまでの時間T1が比較的長くなり、この時間T1の間は警報が発せられたにも拘らず視認可能なシートブロック(即ち、シートバック22)が静止したままであることからユーザは、操作を解除したり、或いは故障しているのではないかと考えたりする可能性がある。
そこで、本発明に係る報知部16は(e)に示されるように操作スイッチ11の操作後、所定時間T2が経過してから警報を発することで警報が停止してからシートバック22が始動するまでの時間T3を短くすることができる。したがって、操作を解除したり、或いは故障しているのではないかと考えたりする可能性がなくなる。ここで、所定時間T2はユーザが操作スイッチ11を操作してからシート状態変更装置1が止まっていると感じない程度に短い時間に設定される。また、所定時間T2が経過してから警報を発し、警報が停止する前にシートバック22が始動しても良い。なお、警報はシートクッション23及びシートバック22の両方が移動を完了した場合にも警報を発するような構成とすることも可能である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、シートバック22やシートクッション23の状態を変更するアクチュエータがモータであるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、モータ以外のアクチュエータを用いることも当然に可能である。係る場合には、アクチュエータ制御部12としてアクチュエータの制御に適したものを利用することが可能である。
上記実施形態では、モータ制御部12は、シートバック22が始動してから完了位置に達するまで移動し続けるように制御するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。シートバック22の移動を途中段階で一旦停止し、その後移動を再開する構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、報知部16はブザーから構成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えばランプから構成することも可能である。ランプを用いた場合であっても、ブザーの場合と同様に、操作スイッチ11を操作してから所定時間T2が経過してからランプを点灯或いは点滅して報知し、当該報知からシートバック22が移動開始するまでの時間T3を短くすることでユーザにシート2の状態の変更中であることを報知することは当然に可能である。
上記実施形態では、シート2を格納状態から着座状態に変更する場合にヘッドレスト21は手動でヘッドレスト21を引き起こすとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。ヘッドレスト21もモータを用いて自動で引き起こす構成とすることも当然に可能である。
上記第二の実施形態では、報知部16は操作スイッチ11の操作後、所定時間T2が経過してから警報を発するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。この警報の前、例えば操作スイッチ11が操作された際に「現在、シートクッションの移動中です。」というようなアナウンスをしたり、「まもなく、シートバックを移動します。」というようなアナウンスをしたりするように構成することも可能である。
本発明は、複数のシートブロックからなるシートの状態を変更するシート状態変更装置に用いることが可能である。
1:シート状態変更装置
11:操作スイッチ
12:モータ制御部(アクチュエータ制御部)
13:シートバック用モータ(シートバック用アクチュエータ)
14:シートクッション用モータ(シートクッション用アクチュエータ)
15:パルス検出部
16:報知部
22:シートバック
23:シートクッション

Claims (2)

  1. 少なくともシートバックとシートクッションとを有するシートブロックを備えたシートの状態を変更するシート状態変更装置であって、
    ユーザが操作可能であり、当該操作を行うユーザが前記状態の変更時に前記シートバックの動きが視認可能となり、前記シートクッションの動きが視認不可能となる位置に配設される前記シートの状態を変更する操作スイッチと、
    前記シートバック及び前記シートクッションの夫々の状態を変更する複数のアクチュエータと、
    前記操作スイッチの操作時に、前記シートバックが始動してから完了位置に達するまでに前記シートクッションの移動が完了するように制御するアクチュエータ制御部と、
    を備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記シートバックが始動してから完了位置に達するまで移動し続けるように制御するシート状態変更装置。
  2. 少なくともシートバックとシートクッションとを有するシートブロックを備えたシートの状態を変更するシート状態変更装置であって、
    ユーザが操作可能であり、前記状態の変更時に前記シートバックの動きが視認可能となり、前記シートクッションの動きが視認不可能となる位置に配設される前記シートの状態を変更する操作スイッチと、
    前記シートバック及び前記シートクッションの夫々の状態を変更する複数のアクチュエータと、
    前記シートクッションが少なくとも前記シートバックよりも先に始動するように制御するアクチュエータ制御部と、
    前記シートクッションの始動後、前記シートバックが始動するまでの間に前記ユーザに報知する報知部と、
    前記報知部が警報を発するブザーと、を備え、
    前記操作スイッチが操作されてから所定時間が経過した後に前記警報が発せられ、前記警報が発せられている間かあるいは前記警報が停止してから所定時間が経過した後に前記シートバックが移動を開始するシート状態変更装置。
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