JP2023149132A - 車両用シート制御装置 - Google Patents

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勇介 福嶋
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Abstract

【課題】乗員が覚醒している期間における姿勢の自由度を損なうことなく、乗員が入眠している期間における車両前突時の安全性を向上させる。【解決手段】乗員モニタ装置48は、車両前方側に乗員拘束装置(運転席エアバッグ装置14およびニーエアバッグ装置18)が設けられた車両用シート10に着座している乗員12の入眠および覚醒を検出する。シート作動機構はモータの駆動力で車両用シート10を変位させる。シート制御ECUは、乗員モニタ装置48によって乗員12の入眠が検出された場合に、乗員拘束装置と乗員との距離が小さくなるようにシート作動機構により車両用シート10を変位させる((B)参照)。シート制御ECUは、その後乗員モニタ装置48によって乗員12の覚醒が検出された場合に、シート作動機構により車両用シート10の位置を入眠前の位置に戻す((A)参照)。【選択図】図5

Description

本開示は車両用シート制御装置に関する。
特許文献1には、車両用シートにおいて、カメラで撮像された撮像情報などに基づいて乗員の睡眠欲求を推定し、睡眠欲求(眠気)が強いと推定される場合には、シートバックをリクライニング状態に制御する技術が開示されている。
特開2021-066211号公報
特許文献1に記載の技術は、乗員の睡眠欲求が強い場合に、シートバックを自動的にリクライニング状態に制御するため、乗員の快適性を向上できると考えられる。しかし、特許文献1には、シートバックがリクライニング位置に位置している状態において、車両の前面衝突(以下、前突)が発生した場合の安全性については記載されていない。
シートに着座している乗員が睡眠を目的として安楽姿勢をとる場合には、姿勢の自由度を担保するため、シートバックを後方に倒すと共に、シートクッションを後方へスライド移動させることが一般的である。しかし、この安楽姿勢をとった状態では、シートの車両前方側に設けられた乗員拘束装置(前突時に車両後方へ向けて膨張展開する前突エアバッグ装置:運転席エアバッグ装置および助手席エアバッグ装置)と乗員との距離が大きくなるので、車両前突時に乗員に対して拘束力が発揮されるまでに時間が掛ることで、拘束力不足が生じたり適切な乗員拘束を実現できない可能性がある。また、一部の車両に装備されるニーエアバッグ装置についても、乗員が安楽姿勢をとった状態で、同様の理由により、拘束力不足が生じたり適切な乗員拘束を実現できない可能性がある。一方で、乗員が覚醒しているときには、姿勢の自由度を考慮すると、ステアリングホイールやイントルメントパネルから乗員をなるべく遠ざけたい、という矛盾が生じる。
本開示は上記事実を考慮して成されたもので、乗員が覚醒している期間における姿勢の自由度を損なうことなく、乗員が入眠している期間における車両前突時の安全性を向上させることができる車両用シート制御装置を得ることが目的である。
第1の態様に係る車両用シート制御装置は、車両前面衝突時に車両後方側へエアバッグを展開させる乗員拘束装置と、前記乗員拘束装置が車両前方側に設けられたシートに着座している乗員の入眠および覚醒を検出する検出部と、モータの駆動力で前記シートを変位させるシート作動機構と、前記検出部によって乗員の入眠が検出された場合に、前記乗員拘束装置と乗員との距離が小さくなるように前記シート作動機構により前記シートを変位させ、その後前記検出部によって乗員の覚醒が検出された場合に、前記シート作動機構により、前記シートの位置を入眠前の位置へ戻すか、前記乗員の入力に応じた位置へ前記シートを変位させる制御部と、を含んでいる。
第1の態様において、制御部は、検出部によって乗員の入眠が検出された場合に、乗員拘束装置と乗員との距離が小さくなるようにシート作動機構によりシートを変位させる。これにより、車両前突時における乗員拘束のタイミングを早くすることができ、乗員が入眠している期間における車両前突時の安全性を向上させることができる。また、第1の態様において、制御部は、その後検出部によって乗員の覚醒が検出された場合に、シート作動機構により、シートの位置を入眠前の位置へ戻すか、乗員の入力に応じた位置へシートを変位させる。これにより、乗員が覚醒している期間における姿勢の自由度を担保することができる。
本開示は、乗員が覚醒している期間における姿勢の自由度を損なうことなく、乗員が入眠している期間における前突時の安全性を向上できる、という効果を有する。
実施形態に係る車両用シートを示す概略図である。 シート制御ECUおよびその周辺の概略ブロック図である。 シート制御ECUの機能ブロック図である。 シート制御処理を示すフローチャートである。 (A)は乗員が入眠前の状態、(B)は乗員が入眠後の状態を各々示す概略図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態の一例を詳細に説明する。図1に示す車両用シート10は車両の前席に設けられており、車両に乗車した乗員12により着座される。車両用シート10は本開示におけるシートの一例である。
車両用シート10の車両前方側には、運転席エアバッグ装置14が取り付けられたステアリングホイール16と、助手席エアバッグ装置(図示せず)およびニーエアバッグ装置18を内蔵したインストルメントパネル20と、が配置されている。運転席エアバッグ装置14およびニーエアバッグ装置18は、車両の前突時に車両の後方側の所定の展開領域へエアバッグを展開させる。運転席エアバッグ装置14およびニーエアバッグ装置18は本開示における乗員拘束装置の一例であり、図2には乗員拘束装置22として示している。
車両用シート10は、シートクッション部24、シートバック部30およびヘッドレスト部32を含んでいる。また、車両用シート10はいわゆるパワーシートであり、シート作動機構38(図2参照)を内蔵している。ヘッドレスト部32は、シートバック部30の車両上下方向上端部に、シートバック部30の長さ方向に沿ってスライド移動可能に取り付けられている。
シートバック部30は、車両上下方向下端部が、シートクッション部24の車両前後方向後端部に、図示しない回動機構を介して取り付けられており、シートクッション部24に対し、車両幅方向に沿った軸回り(図1矢印A方向および矢印B方向)に回動可能とされている。
シート作動機構38はリクライニング用モータ40を含んでおり(図2参照)、リクライニング用モータ40は、その回転軸が、図示しない減速機構を介して上記の回動機構に連結されている。このため、シートバック部30は、リクライニング用モータ40が駆動されると、その回転軸の回転方向に応じて、シートクッション部24に対して図1矢印A方向または矢印B方向に回動される。
また、車両の床面には、車両前後方向に沿ってシートレール34が配設されている。シートクッション部24は、その底部(後述する基部26)に、シートレール34と係合し、かつシートレール34に沿って摺動移動可能な係合機構が取り付けられており、シートクッション部24、すなわち車両用シート10は、シートレール34に沿って車両前後方向(図1矢印C方向および矢印D方向)にスライド移動可能とされている。
シート作動機構38は前後スライド用モータ42を含んでおり(図2参照)、前後スライド用モータ42は、その回転軸の回転力が、図示しない減速機構を介してシートクッション部24を車両前後方向にスライド移動させる駆動力としてシートレール34に伝達されるように構成されている。このため、車両用シート10は、前後スライド用モータ42が駆動されると、その回転軸の回転方向に応じて、図1矢印C方向または矢印D方向にスライド移動される。
また、シートクッション部24は、車両上下方向の下側に位置する基部26と、基部26よりも車両上下方向の上側に位置する移動部28と、を含んでいる。基部26と移動部28との間には図示しない昇降機構が設けられており、移動部28は、基部26に対して車両上下方向(図1矢印E方向および矢印F方向)に昇降移動可能とされている。
シート作動機構38は昇降移動用モータ44を含んでおり(図2参照)、昇降移動用モータ44は、その回転軸が、図示しない減速機構を介して上記の昇降機構に連結されている。このため、シートクッション部24の移動部28は、昇降移動用モータ44が駆動されると、その回転軸の回転方向に応じて、シートクッション部24の基部26に対して図1矢印E方向または矢印F方向に昇降移動される。
また、シートクッション部24の移動部28には、車両前後方向の前端部に、図示しない回動機構を介してオットマン部36の車両前後方向後端部が連結されている。オットマン部36は、シートクッション部24(の移動部28)に対して車両上下方向(図1矢印G方向および矢印H方向)に回動可能とされている。
シート作動機構38はオットマン用モータ46を含んでおり(図2参照)、オットマン用モータ46は、その回転軸が、図示しない減速機構を介して上記の回動機構に連結されている。このため、オットマン部36は、オットマン用モータ46が駆動されると、その回転軸の回転方向に応じて、シートクッション部24の移動部28に対して図1矢印G方向または矢印H方向に回動される。
図2に示すように、シート作動機構38はシート制御ECU52に接続されている。シート制御ECU52は、CPU(Central Processing Unit)54と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリ56と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部58と、I/F(InterFace)部60と、を含んでいる。CPU54、メモリ56、記憶部58およびI/F部60は内部バス62を介して相互に通信可能に接続されている。I/F部60には、前述のシート作動機構38に加えて、乗員モニタ装置48、乗員拘束装置22およびシートスイッチ50が各々接続されている。
乗員モニタ装置48は、カメラを内蔵しており、カメラによって乗員12の顔を撮影可能なように車両の車室内の天井部に設けられている(図1参照)。乗員モニタ装置48は、カメラによって撮影された画像に対して所定の画像処理を行うことで、車両用シート10に着座している乗員12の有無を判定する。また、乗員モニタ装置48は、車両用シート10に乗員12が着座していると判定した場合に、車両用シート10に着座している乗員12が入眠しているか覚醒しているかを検出する。乗員モニタ装置48は本開示における検出部の一例である。
シートスイッチ50は、シートバック部30の角度の変更およびその変更の方向を指示するための第1スイッチと、車両用シート10の車両前後方向位置の変更およびその変更の方向を指示するための第2スイッチと、が設けられている。また、シートスイッチ50は、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置の変更およびその変更方向を指示するための第3スイッチと、オットマン部36の角度の変更およびその変更の方向を指示するための第4スイッチと、が設けられている。
シート制御ECU52は、シートスイッチ50の第1スイッチが操作されると、第1スイッチの操作によって指示された変更方向へシートバック部30の角度が変化するようにリクライニング用モータ40を駆動させる。またシート制御ECU52は、シートスイッチ50の第2スイッチが操作されると、第2スイッチの操作によって指示された変更方向へ車両用シート10が移動するように前後スライド用モータ42を駆動させる。
またシート制御ECU52は、シートスイッチ50の第3スイッチが操作されると、第3スイッチの操作によって指示された変更方向へシートクッション部24の移動部28が昇降移動するように昇降移動用モータ44を駆動させる。さらにシート制御ECU52は、シートスイッチ50の第4スイッチが操作されると、第4スイッチの操作によって指示された変更方向へオットマン部36の角度が変化するようにオットマン用モータ46を駆動させる。
なお、シート制御ECU52は、シートバック部30の角度を認識している。シートバック部30の角度の認識は、例えば、シートバック部30の角度またはリクライニング用モータ40の回転軸の回転量を検出するセンサから信号を取得することで行ってもよいし、リクライニング用モータ40がパルスモータであれば、リクライニング用モータ40へ出力したパルス信号のパルス数を計数することによっても実現できる。
また、シート制御ECU52は、車両用シート10の車両前後方向の位置を認識している。車両用シート10の車両前後方向位置の認識は、例えば、車両用シート10の車両前後方向の位置または前後スライド用モータ42の回転軸の回転量を検出するセンサから信号を取得することで行ってもよいし、前後スライド用モータ42がパルスモータであれば、前後スライド用モータ42へ出力したパルス信号のパルス数を計数することによっても実現できる。
また、シート制御ECU52は、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置を認識している。シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置の認識は、例えば、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置または昇降移動用モータ44の回転軸の回転量を検出するセンサから信号を取得することで行ってもよいし、昇降移動用モータ44がパルスモータであれば、昇降移動用モータ44へ出力したパルス信号のパルス数を計数することによっても実現できる。
さらに、シート制御ECU52は、オットマン部36の角度を認識している。オットマン部36の角度の認識は、例えば、シートバック部30の角度またはオットマン用モータ46の回転軸の回転量を検出するセンサから信号を取得することで行ってもよいし、オットマン用モータ46がパルスモータであれば、オットマン用モータ46へ出力したパルス信号のパルス数を計数することによっても実現できる。
また、シート制御ECU52の記憶部58にはシート制御プログラム64が記憶されている。シート制御ECU52は、シート制御プログラム64が記憶部58から読み出されてメモリ56に展開され、メモリ56に展開されたシート制御プログラム64がCPU54によって実行されることで、図3に示す制御部66として機能し、後述するシート制御処理を行う。
制御部66は、乗員モニタ装置48によって乗員12の入眠が検出された場合に、乗員拘束装置22と乗員12との距離が小さくなるようにシート作動機構38により車両用シート10を変位させる。また制御部66は、その後乗員モニタ装置48によって乗員の覚醒が検出された場合に、シート作動機構38により、車両用シート10の位置を入眠前の位置へ戻す。なお、乗員モニタ装置48、シート作動機構38およびシート制御ECU52は、本開示に係る車両用シート制御装置の一例である。
次に本実施形態の作用として、図4を参照し、シート制御ECU52(制御部66)によって実行されるシート制御処理について説明する。
シート制御処理のステップ100において、制御部66は、車両用シート10に着座している乗員12の有無を判定した結果を示す情報を乗員モニタ装置48から取得し、取得した情報に基づいて車両用シート10に乗員12が着座しているか否かを判定する。車両用シート10に乗員12が着座していない場合は、ステップ100の判定が否定されてシート制御処理を終了する。
また、車両用シート10に乗員12が着座している場合は、ステップ100の判定が肯定されてステップ102へ移行する。ステップ102において、制御部66は、車両用シート10に着座している乗員12が入眠しているか覚醒しているかを検出した結果を示す情報を乗員モニタ装置48から取得し、取得した情報に基づいて乗員12が入眠しているか否かを判定する。
乗員モニタ装置48により、車両用シート10に着座している乗員12が覚醒していることが検出されている場合は、ステップ102の判定が否定されてステップ104へ移行する。ステップ104において、制御部66は、車両用シート10の現在の位置(シートバック部30の角度、車両用シート10の車両前後方向の位置、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置およびオットマン部36の角度)を記憶部58などに記憶させる。ステップ104の処理を行うとシート制御処理を終了する。
なお、車両用シート10に着座して覚醒している乗員12が睡眠などを目的として安楽姿勢をとる場合は、例として図5(A)にも示すように、シートバック部30を車両後方へ倒すと共にシートクッション部24を車両後方へスライド移動させることが一般的である。これにより、ステアリングホイール16やインストルメントパネル20が乗員12から遠ざかり、乗員12の姿勢の自由度が向上される。
しかし、この状態では、運転席エアバッグ装置14およびニーエアバッグ装置18と乗員12との距離が大きくなるので、車両前突時に乗員12に対して拘束力が発揮されるまでに時間が掛ることで、拘束力不足が生じたり適切な乗員拘束を実現できない可能性がある。
このため、乗員モニタ装置48により、車両用シート10に着座している乗員12が入眠していることが検出された場合は、ステップ102の判定が肯定されてステップ106へ移行する。そして、ステップ106において、制御部66は、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させる。この所定の入眠時位置は、乗員拘束装置22と乗員12との距離が小さくなり、乗員拘束装置22による拘束が適正範囲となる位置に乗員12が位置するように予め定められた位置である。
所定の入眠時位置は、具体的には、例として図5(B)にも示すように、車両用シート10の車両前後方向位置が、その移動範囲の前端部またはその付近となり、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置が、その移動範囲の上端部またはその付近となる位置である(図5(B)に示す矢印Jも参照)。さらに所定の入眠時位置は、オットマン部36の角度が、乗員12の足裏をトーボード21付近に接地させる角度になる位置である(図5(B)に示す矢印Kも参照)。
このように、車両用シート10に着座している乗員12が入眠している場合に、車両用シート10を上述した所定の入眠時位置へ変位させることで、車両前突時における乗員拘束のタイミングを早くすることができ、乗員が入眠している期間における車両前突時の安全性を向上させることができる。また、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させることに伴って、乗員12の姿勢の自由度は低下することになるものの、車両用シート10を変位させるタイミングは乗員12が入眠した後であるので、車両用シート10の変位が乗員12へ違和感を与えることを抑制することができる。
ステップ106の処理を行うとステップ108へ移行し、ステップ108において、制御部66は、乗員12が入眠しているか覚醒しているかを検出した結果を示す情報を乗員モニタ装置48から取得し、取得した情報に基づいて乗員12が覚醒しているか否かを判定する。ステップ108の判定が否定された場合はステップ110へ移行し、ステップ110において、制御部66は、車両用シート10を入眠時位置に維持し、ステップ106に戻る。これにより、乗員12が入眠している間、車両用シート10は入眠時位置に維持される。
また、入眠していた乗員12が覚醒すると、ステップ108の判定が肯定されてステップ112へ移行する。ステップ112において、制御部66は、先のステップ104で記憶部58などに記憶した車両用シート10の位置を読み出し、車両用シート10を読み出した位置へ変位させる。これにより、乗員12が覚醒している期間における乗員12の姿勢の自由度を担保することができる。
以上説明したように、乗員モニタ装置48は、車両前方側に乗員拘束装置22が設けられた車両用シート10に着座している乗員12の入眠および覚醒を検出する。シート作動機構38は、モータ40,42,44,46の駆動力で車両用シート10を変位させる。シート制御ECU52(制御部66)は、乗員モニタ装置48によって乗員12の入眠が検出された場合に、乗員拘束装置22と乗員12との距離が小さくなるようにシート作動機構38により車両用シート10を変位させる。また、シート制御ECU52(制御部66)は、その後乗員モニタ装置48によって乗員12の覚醒が検出された場合に、シート作動機構38により、車両用シート10の位置を入眠前の位置に戻す。これにより、乗員12が覚醒している期間における姿勢の自由度を損なうことなく、乗員12が入眠している期間における車両前突時の安全性を向上させることができる。
なお、上記の実施形態では、入眠していた乗員12が覚醒した場合に車両用シート10を入眠前の位置に戻す態様を説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、車両用シート10を、覚醒した乗員12によるシートスイッチ50を介しての入力に応じた位置へ変位させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させる一例として、車両用シート10の車両前後方向位置、シートクッション部24の移動部28の車両上下方向位置、および、オットマン部36の角度を各々変化させる場合を説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、本開示はオットマン部36が設けられていないシートにも適用可能であり、この場合、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させるにあたり、オットマン部36の角度を変化させることは省略される。また、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させるにあたり、例えば、シートバック部30の角度も変化させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、乗員12が入眠している場合に、車両用シート10を所定の入眠時位置へ変位させる態様を説明した。しかし、本開示はこれに限定されるものではなく、乗員12の体格毎に適正な入眠時位置を定めておき、乗員モニタ装置48によって乗員12の体格も検出し、検出した乗員12の体格に対応する入眠時位置へ車両用シート10を変位させるようにしてもよい。
また、上記ではシート制御プログラム64が記憶部58に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、シート制御プログラムは、HDD、SSD、DVD等の非一時的記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 車両用シート
12 乗員
14 運転席エアバッグ装置
16 ステアリングホイール
18 ニーエアバッグ装置
20 インストルメントパネル
22 乗員拘束装置
24 シートクッション部
30 シートバック部
32 ヘッドレスト部
34 シートレール
36 オットマン部
38 シート作動機構
48 乗員モニタ装置(検出部)
52 シート制御ECU
66 制御部

Claims (1)

  1. 車両前面衝突時に車両後方側へエアバッグを展開させる乗員拘束装置と、
    前記乗員拘束装置が車両前方側に設けられたシートに着座している乗員の入眠および覚醒を検出する検出部と、
    モータの駆動力で前記シートを変位させるシート作動機構と、
    前記検出部によって乗員の入眠が検出された場合に、前記乗員拘束装置と乗員との距離が小さくなるように前記シート作動機構により前記シートを変位させ、その後前記検出部によって乗員の覚醒が検出された場合に、前記シート作動機構により、前記シートの位置を入眠前の位置へ戻すか、前記乗員の入力に応じた位置へ前記シートを変位させる制御部と、
    を含む車両用シート制御装置。
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