JP2006327373A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドレストをより確実に作動させることができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両用シート装置1は、シートバック4に支持されたヘッドレスト後部5aと、ヘッドレスト後部5aに対して近接した全閉位置5Xと、ヘッドレスト後部5aに対して離間した全開位置5Yとの間で進退自在なヘッドレスト前部5bと、ヘッドレスト前部5bを移動させるモータ8aと、着座シート3の着座面3aに加わった荷重を検出するセンサ装置6と、センサ装置6から入力した検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により着座シート3に着座した乗員から着座面3aに加わる荷重の移動があったと判断した場合にヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させるようにモータ8aを制御するECU7と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】車両用シート装置1は、シートバック4に支持されたヘッドレスト後部5aと、ヘッドレスト後部5aに対して近接した全閉位置5Xと、ヘッドレスト後部5aに対して離間した全開位置5Yとの間で進退自在なヘッドレスト前部5bと、ヘッドレスト前部5bを移動させるモータ8aと、着座シート3の着座面3aに加わった荷重を検出するセンサ装置6と、センサ装置6から入力した検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により着座シート3に着座した乗員から着座面3aに加わる荷重の移動があったと判断した場合にヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させるようにモータ8aを制御するECU7と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等の車両に用いられる車両用ヘッドレスト装置に関するものである。
従来、車両の後方からの衝突時に、乗員の頭部を保護するように、ヘッドレストを車両前方に移動させる機構を備えたヘッドレスト装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ヘッドレストを移動させるレバー・リンク機構と、シートバックの前面から加わる荷重を受けて移動する受圧部とを備え、レバー・リンク機構が受圧部の移動量を増大してヘッドレストを移動させるように構成されたものが提案されている。この構成により、車両衝突時に、乗員の上半身の移動量に応じてヘッドレストの前方への移動量が大きくなるため、乗員の頭部への負担の低減を図ることができる。
例えば、特許文献1には、ヘッドレストを移動させるレバー・リンク機構と、シートバックの前面から加わる荷重を受けて移動する受圧部とを備え、レバー・リンク機構が受圧部の移動量を増大してヘッドレストを移動させるように構成されたものが提案されている。この構成により、車両衝突時に、乗員の上半身の移動量に応じてヘッドレストの前方への移動量が大きくなるため、乗員の頭部への負担の低減を図ることができる。
また、特許文献2には、車両前方に向けて回動可能な左・右ヘッドレスト部材と、左・右ヘッドレスト部材の回動を規制するロック機構と、左・右ヘッドレスト部材が車両前方に回動した状態で両部材間に張架される膜状体とを備えたヘッドレスト装置が提案されている。この装置は、更に、車両後部に設けられたセンサにより車両後方からの衝突を検知した場合にロック機構のロックを解除する制御手段を備えている。この構成により、車両衝突時に、左・右ヘッドレスト部材を車両前方に回動させて膜状体を張架し、乗員の頭部を確実且つ迅速に拘束することができる。
特開2000−211410号公報
特開2003−54343号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、シートに着座した乗員の体格や姿勢によって車両衝突時に受圧部に適正な荷重が加わらず、ヘッドレストを正常に移動させることができない虞があった。また、上記特許文献2の構成では、衝突した車両の体格等の要因により衝撃が正確に検出されず、ヘッドレストを正常に作動させることができない虞があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドレストをより確実に作動させることができる車両用シート装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シートバックに支持された固定部と、前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退自在な可動部と、前記可動部を移動させる駆動手段と、着座シートの着座面に加わった荷重を検出する荷重検出手段と、前記荷重検出手段から入力した検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により前記着座シートに着座した乗員から前記着座面に加わる荷重の移動があったと判断した場合に前記可動部を前記全開位置方向へ移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用シート装置である。
請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、荷重検出手段から入力した検出信号に基づいて、着座シートに着座した乗員から着座面に加わる荷重の移動があったと判断すると、可動部を全開位置方向へ移動させる。このため、制御手段は、着座シートに加わった荷重に対応するように、可動部を全開位置方向へ移動させることができる。従って、ヘッドレストをより確実に作動させることができる。また、制御手段は実際に着座シートに加わった荷重に基づいて車両に衝撃が加わったと判断するため、該衝撃を確実に認識することができる。例えば、車両用シート装置と離れた位置に衝撃検出手段があり、何らかの要因によりその衝撃検出手段が誤認識した場合でも、制御手段は衝撃を検出してヘッドレスト前部を移動させることができる。つまり、後部に衝撃検出手段を備えていない車両にあっても、車両用シート装置のみで該車両に加わる衝撃を検知してヘッドレスト前部を移動させ、着座した乗員の鞭打ちを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート装置において、前記荷重検出手段は、前記着座シートの前後方向に配置された少なくとも一対の荷重センサを備え、前記制御手段は、前記一対の荷重センサから出力される検出信号に基づいて、前記着座シートに着座した乗員の状態を判定し、その判定結果に基づいて前記可動部を移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、着座シートの前後方向に配置された少なくとも一対の荷重センサから出力される検出信号に基づいて、着座シートに着座した乗員の状態を判定し、その判定結果にもとづいて、可動部を移動させる。このため、例えば、着座シートに着座した乗員の体格や姿勢などに対応させて、可動部を全開位置方向へ移動させるタイミングや移動速度、前方への突出量等を変更することができる。従って、制御手段は、着座シートに着座した乗員の頭部を好適に保護するように可動部を移動させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シート装置において、前記可動部は前記着座シートに着座した乗員の頭部又は前記頭部までの距離を検出する頭部検出手段を備え、前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させる際に、前記頭部検出手段からの検出信号に基づいて前記可動部を停止させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、着座シートに着座した乗員が衝撃により移動したときに、制御手段は乗員の頭部が接触する位置まで可動部を移動させることができる。このため、可動部は乗員の頸部等に負担をかけることのない適切な位置で停止し、衝突時の乗員の頭部を好適に保護することができる。
本発明によれば、ヘッドレストをより確実に作動させることができる車両用シート装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用シート装置1は、車両本体に固定されたシートブラケット2に固定された着座シート3と、シートバック4と、シートバック4に支持されたヘッドレスト5とを備えている。
図1に示すように、車両用シート装置1は、車両本体に固定されたシートブラケット2に固定された着座シート3と、シートバック4と、シートバック4に支持されたヘッドレスト5とを備えている。
シートブラケット2には、着座シート3の座席面に加わった荷重を検出する荷重検出手段としての4つのセンサ装置6(図1においては2つのみ図示)と、4つのセンサ装置6に接続された制御手段としてのECU7とが設けられている。
センサ装置6は、着座シート3の着座面3a上において、4角に対応する位置にそれぞれ設けられており、車両前後方向においてシートバック4側には2つのセンサ装置6Xが配置され、反シートバック4側には2つのセンサ装置6Yが配置されている(図3参照)。ECU7は、4つのセンサ装置6から検出信号を入力し、車両に加わる衝撃により着座シート3に着座した乗員から着座面3aに加わる荷重の移動(以降の説明において、単に「荷重移動」という)があったか否かを判断する。
ここで、図2(a)に示すように車両用シート装置1に乗員が着座している状態で、車両に後方から衝撃が加わった場合について考察する。
車両に後方から衝撃が加わったときに、車両用シート装置1が例えば助手席や運転席であり、着座シート3に着座した乗員が車両前方を向いていた場合、車両用シート装置1に対して後方から衝撃が加わる。すると、乗員は図2(b)に示すように、頭部を残した状態で上半身全体がシートバック4に押し付けられる。それとともに、乗員の臀部付近は着座シート3の着座面3aに押し付けられ、乗員の足は上方に投げ出されて着座シート3の着座面3aから離れる方向へと移動する。このため、着座シート3の着座面3aにおいて乗員の体重移動が発生する。
車両に後方から衝撃が加わったときに、車両用シート装置1が例えば助手席や運転席であり、着座シート3に着座した乗員が車両前方を向いていた場合、車両用シート装置1に対して後方から衝撃が加わる。すると、乗員は図2(b)に示すように、頭部を残した状態で上半身全体がシートバック4に押し付けられる。それとともに、乗員の臀部付近は着座シート3の着座面3aに押し付けられ、乗員の足は上方に投げ出されて着座シート3の着座面3aから離れる方向へと移動する。このため、着座シート3の着座面3aにおいて乗員の体重移動が発生する。
このとき、着座シート3の車両前方に設けられたセンサ装置6Yには、上方へと引き上げられる方向に荷重が加わる。この荷重を、引き上げ荷重とする。ECU7は、通常運転時にセンサ装置6により検出された着座乗員の荷重に対応させて、予め引き上げ荷重を設定しており、センサ装置6Yから検出した荷重が引き上げ荷重に達したと判断すると、車両に加わる衝撃により前記荷重移動があったと判断する。
また、着座シート3の車両後方に設けられたセンサ装置6Xには、下方への大きな荷重が加わる。この荷重を、衝撃荷重とする。ECU7は、通常運転時にセンサ装置6により検出された着座乗員の荷重に対応させて、予め衝撃荷重を設定しており、センサ装置6Xから検出した荷重が衝撃荷重に達したと判断すると、車両に加わる衝撃により前記荷重移動があったと判断する。なお、前記引き上げ荷重及び衝撃荷重は、車両の通常運転時には、いかなる状況になろうとも検出されない程度の荷重に設定されており、例えば130(kg)程度とされている。
一方、車両に後方から衝撃が加わったときに、車両用シート装置1が例えば車両の後部座席に配置された回転対座シートであり、着座した乗員が車両後方を向いていた場合、車両用シート装置1に対して前方から(反シートバック4側から)衝撃が加わる。すると、乗員は、まず、シートベルトに拘束されながら、上半身全体が前方に投げ出される。
このとき、着座シート3の車両前方に配置されたセンサ装置6Xには前記衝撃荷重と同等の荷重が加わり、車両後方に配置されたセンサ装置6Yには前記引き上げ荷重と同等の荷重が加わる。このため、ECU7は、センサ装置6Xから検出した荷重が前記衝撃荷重に達したと判断した場合、又は、センサ装置6Yから検出した荷重が前記引き上げ荷重に達したと判断した場合、前記荷重移動があったと判断する。
以上説明したように、車両に後方から衝撃が加わった場合、車両用シート装置1が、着座した乗員が前方を向くように配置されていても、後方を向くように配置されていても、ECU7は前記荷重移動があったと判断する。
また、図1に示すように、ECU7は、4つのセンサ装置6から検出信号を入力し、着座シート3に着座した乗員の体格、体重、姿勢、重心位置等の着座状態を判定する。ECU7は、予め設定された着座シート3の着座面3aの圧力分布と、検出された各センサ装置6に加わった荷重の分布とを比較し、着座した乗員が大人であるか子供であるか、チャイルドシートは取り付けられているか、乗員の重心位置は車両前後方向にどのあたりとなっているか、等を判定する。
ヘッドレスト5は、車両前後方向に分割されており、シートバック4に支持された固定部としてのヘッドレスト後部5aと、ヘッドレスト後部5aに対して近接した位置と離間した位置との間を進退自在な可動部としてのヘッドレスト前部5bとを備えている。
ヘッドレスト前部5bは、図1中実線で示すようにヘッドレスト後部5aに対して近接した全閉位置5Xと、図1中二点鎖線で示すようにヘッドレスト後部5aに対して離間した全開位置5Yとの間で進退自在とされている。車両の通常運転時は、ヘッドレスト前部5bは全閉位置5Xに配置されている。
なお、ECU7は、各センサ装置6からの検出信号に基づく前記着座状態の判定結果に基づいて、ヘッドレスト前部5bの全開位置5Y方向への移動開始タイミング、移動速度、ヘッドレスト前部5bの前方へ突出量等を設定する。例えば、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の体格の大小に対応させて、ヘッドレスト前部5bの移動開始タイミング、移動速度、前方への突出量を設定する。また、ECU7は、チャイルドシートが設置されている場合は、ヘッドレスト前部5bの移動を行わない。また、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の重心位置が比較的前方となっている場合は、前記突出量を小さくする。
また、ECU7は、前記荷重移動があったことを、着座シート3の着座面3aに加わった前記引き上げ荷重により判断するか、或いは、着座シート3の着座面3aに加わった前記衝撃荷重により判断するかにより、ヘッドレスト前部5bの前方への移動開始タイミング、移動速度、前方への突出量等を設定する。また、ECU7は、着座シート3に加わった衝撃の大きさにより、ヘッドレスト前部5bの前方への移動開始タイミング、移動速度、前方への突出量等を設定する。何れの場合も、ECU7は、乗員保護の緊急性が高いほど、ヘッドレスト前部5bの移動開始タイミングや移動速度をはやくするように設定する。また、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の衝撃による荷重移動の程度が大きいほど、ヘッドレスト前部5bの突出量を大きくする。
ヘッドレスト5には、ヘッドレスト後部5aとヘッドレスト前部5bとの間で伸縮自在な駆動機構8と、駆動機構8を駆動する駆動手段としてのモータ8aと、頭部検出手段としての頭部検出センサ9とが設けられている。駆動機構8は、ヘッドレスト後部5aとヘッドレスト前部5bとの間で伸縮動作することにより、ヘッドレスト前部5bを前記進退方向に移動させるように構成されている。
モータ8aは、前記ECU7に接続されており、ECU7は、前記4つのセンサ装置6から入力した検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により前記荷重移動があったと判断すると、モータ8aを駆動してヘッドレスト前部5bを前方(全開位置5Y方向)に移動させる。
車両に後方から衝撃が加わると、車両用シート装置1が例えば助手席であり、着座した乗員が車両前方を向いている場合、図2(b)に示すように、乗員は頭部を残した状態で上半身がシートバック4に押し付けられるため、ECU7はヘッドレスト前部5bを移動させて頭部を保護する。
また、車両用シート装置1が回転対座シートであり、着座した乗員が車両後方を向いている場合も、ECU7はヘッドレスト前部5bを移動させる。この場合、車両の後方から衝撃が加わると、乗員は上半身が車両用シート装置1の前方に投げ出された後、その反動で図2(b)に示すように頭部を残した状態で上半身がシートバック4に押し付けられる。このため、ECU7がヘッドレスト前部5bを移動させるタイミングは、衝撃後一定時間経過してからでもよいが、乗員の上半身は車両用シート装置1の前方に投げ出されるので、ECU7が衝撃時にヘッドレスト前部5bを移動させても差し支えない。
頭部検出センサ9は、着座シート3に着座した乗員の頭部がヘッドレスト前部5bに接触したことを検出する。頭部検出センサ9はタッチセンサにより構成されており、ヘッドレスト前部5bの前面に設置されている。
ECU7は、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させる際に、頭部検出センサ9からの検出信号に基づいて、乗員の頭部が検出された場合に、ヘッドレスト前部5bの移動を停止させる。この停止位置を頭部位置5H(図2(b)参照)とする。また、ECU7は、乗員の頭部が検出されなかった場合は、上述したように、着座シート3の着座状態の判定結果に応じた位置で、ヘッドレスト前部5bの移動を停止させる。
そして、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の衝撃による荷重移動時に、ヘッドレスト前部5bを全閉位置5Xから全開位置5Y方向へ移動させて、ヘッドレスト前部5bにより乗員の頭部を保護する。その後、ECU7は、ヘッドレスト前部5bを元の全閉位置5Xに戻すようにモータ8aを制御する。
次に、上記の車両用シート装置1の電気的構成について説明する。
図3に示すように、車両用シート装置1は、ECU7と、該ECU7に接続された4つのセンサ装置6(2つのセンサ装置6Xと2つのセンサ装置6Y)、モータ8a、頭部検出センサ9、電源装置10等を備えて構成されている。
図3に示すように、車両用シート装置1は、ECU7と、該ECU7に接続された4つのセンサ装置6(2つのセンサ装置6Xと2つのセンサ装置6Y)、モータ8a、頭部検出センサ9、電源装置10等を備えて構成されている。
各センサ装置6は、圧力が加わったことにより抵抗値が変化するゲージ6aと、ゲージ6aの抵抗変化を電圧値に変換して出力する変換回路6bとを備えている。この構成により、ゲージ6aにより検出された抵抗変化は変換回路6bにおいて電圧値に変換され、センサ装置6はその電圧値をECU7に出力する。ECUは、センサ装置6から入力した電圧値(検出信号)に基づいて、着座シート3の着座面3aに加わった荷重を検出する。
ECU7は、CPU11と、該CPU11に接続された電源回路12、頭部検出センサ回路14、駆動回路13等を備えて構成されている。
CPU11は、イグニッションスイッチ(IGSW)を介して電源装置10に接続されており、該イグニッションスイッチのオン操作により、電源回路12を介して電源装置10から電源供給されるように構成されている。
CPU11は、イグニッションスイッチ(IGSW)を介して電源装置10に接続されており、該イグニッションスイッチのオン操作により、電源回路12を介して電源装置10から電源供給されるように構成されている。
CPU11は、駆動回路13を介してモータ8aに接続されており、駆動回路13を制御してモータ8aを駆動する。CPU11は、頭部検出センサ回路14を介して頭部検出センサ9に接続されており、頭部検出センサ9からの検出信号を入力し、乗員の頭部を検出したか否かを判断する。
次に、上記車両用シート装置1が、車両に加わる衝撃により前記荷重移動があったと判断した場合に、ヘッドレスト前部5bを前方に移動させる処理について説明する。
図4に示すように、まず、ECU7は、ステップ100において、センサ装置6から検出信号を入力する。
図4に示すように、まず、ECU7は、ステップ100において、センサ装置6から検出信号を入力する。
そして、ECU7は、ステップ110に進み、前記検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により着座シート3に着座した乗員から着座面3aに加わる荷重の移動(荷重移動)があったか否かを判断する。このとき、ECU7は、センサ装置6X又はセンサ装置6Yから前記引き上げ荷重又は前記衝撃荷重が検出されたか否かを判断する。
前記荷重移動があったと判断すれば(ステップ110、YES)、ECU7はステップ120に進み、ヘッドレスト前部5bの前方移動を開始する。また、前記荷重移動はないと判断すれば(ステップ110、NO)、ECU7は本処理を終了する。
ECU7は、ステップ120においてヘッドレスト前部5bの前方移動を開始した後、ステップ130に進み、頭部検出センサ9から入力した検出信号に基づいて、頭部検出があるか否かを判断する。頭部が検出されなければ(ステップ130、NO)、ECU7はステップ140に進み、ヘッドレスト前部5bが前方移動を開始して一定時間経過したか否かを判断する。この一定時間は、ヘッドレスト前部5bが着座シート3に着座した乗員の着座状態により予め設定された位置まで移動する時間とされており、数秒程度に設定されている。
一定時間経過していなければ(ステップ140、NO)、ECU7はステップ130まで戻る。一定時間経過していれば(ステップ140、YES)、ECU7はステップ150に進み、ヘッドレスト前部5bの移動を停止させて本処理を終了する。このとき、ヘッドレスト前部5bは乗員の着座状態に対応した位置で停止する。
また、ステップ130において頭部が検出された場合も(ステップ130、YES)、ECU7は、ステップ150において、ヘッドレスト前部5bの移動を停止させて本処理を終了する。このとき、ヘッドレスト前部は、頭部位置5H(図1参照)で停止する。
この処理の後、ECU7はヘッドレスト前部5bにより乗員の頭部を保護し、その後、ヘッドレスト前部5bを元の全閉位置5Xに戻るように移動させる。ECU7は、車両のイグニッションスイッチがオン状態にある間は、以上説明したステップ100〜ステップ150を繰り返す。
従って、本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)ECU7は、4つのセンサ装置6から入力した検出信号に基づいて、着座シート3に着座した乗員の衝撃による荷重移動があったと判断すると、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させる。このため、ECU7は、着座シート3に加わった荷重に対応するように、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させることができる。従って、ヘッドレスト5をより確実に作動させることができる。
(1)ECU7は、4つのセンサ装置6から入力した検出信号に基づいて、着座シート3に着座した乗員の衝撃による荷重移動があったと判断すると、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させる。このため、ECU7は、着座シート3に加わった荷重に対応するように、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させることができる。従って、ヘッドレスト5をより確実に作動させることができる。
(2)ECU7は、実際に着座シート3に加わった荷重に基づいて車両用シート装置1に後方から衝撃が加わったと判断するため、該衝撃を確実に認識することができる。例えば、車両用シート装置1と離れた位置に衝撃検出手段があり、何らかの要因によりその衝撃検出手段が誤認識した場合でも、ECU7は衝撃を検出してヘッドレスト前部5bを移動させることができる。つまり、後部に衝撃検出手段を備えていない車両にあっても、車両用シート装置1のみで該車両に加わる衝撃を検知してヘッドレスト前部5bを移動させ、着座した乗員の鞭打ちを低減することができる。
(3)ECU7は、着座シート3に着座した乗員の状態を判定し、その判定結果に基づいてヘッドレスト前部5bを移動させる。このため、例えば、着座シート3に着座した乗員の体格や姿勢などに対応させて、ヘッドレスト前部5bを全開位置5Y方向へ移動させるタイミングや移動速度、前方への突出量等を変更することができる。従って、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の頭部を好適に保護するようにヘッドレスト前部5bを移動させることができる。
(4)着座シート3に着座した乗員が衝撃により移動したときに、ECU7は、着座シート3に着座した乗員の頭部が接触する位置までヘッドレスト前部5bを移動させることができる。このため、ヘッドレスト前部5bは乗員の頸部等に負担をかけることのない適切な位置で停止し、衝突時の乗員の頭部を好適に保護することができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、着座シート3に加わった荷重を検出する荷重検出手段として、ゲージ6aを備えたセンサ装置6を備えた場合について説明したが、荷重を検出できるのであれば、荷重検出手段は水晶などの圧電効果を利用した圧力センサ等の他のもので構成してもよい。
・上記実施の形態では、着座シート3に加わった荷重を検出する荷重検出手段として、ゲージ6aを備えたセンサ装置6を備えた場合について説明したが、荷重を検出できるのであれば、荷重検出手段は水晶などの圧電効果を利用した圧力センサ等の他のもので構成してもよい。
・上記実施の形態では、頭部検出センサ9は車両用シート装置1に着座した乗員の頭部を検出する場合について説明したが、頭部検出センサ9を乗員の頭部とヘッドレスト前部5bとの間の距離を検出するものとしてもよい。その場合、ECU7は乗員の頭部とヘッドレスト前部5bとの間の距離がある程度の長さ(例えば、5mm以内程度)となれば、ヘッドレスト前部5bの前方移動を停止させるものとすればよい。
・上記実施の形態では、センサ装置6を4つ設けた場合について説明したが、センサ装置6の数はこれに限定されず、着座シート3に着座した乗員の衝撃時の体重移動を検出できるのであれば、センサ装置6を着座シート3に何個設けてもよい。また、着座シートの前後方向に一対のセンサ装置を1つずつ設けてもよい。
・上記実施の形態では、ヘッドレスト前部5bをモータ8aにより移動させる場合について説明したが、ヘッドレスト前部を全閉位置5Xと全開位置5Yとの間で進退自在とすることができれば、ヘッドレスト前部5bの作動方式を他の態様で構成してもよい。例えば、バネ式やソレノイド式としてもよい。
・上記実施の形態では、頭部検出センサ9をタッチセンサにより構成した場合について説明したが、頭部の接触を検出できるのであれば、頭部検出センサを光式センサや静電容量型センサ、オン・オフ式のセンサ等で構成してもよい。
・上記実施の形態では、ヘッドレスト5は頭部検出センサ9を備えたものとしたが、頭部検出センサ9は必ずしも設けなくてもよい。その場合、例えばヘッドレスト前部5bの全開位置5Y方向への移動距離や移動速度を予め設定しておけばよい。
1…車両用シート装置、3…着座シート、3a…着座面、4…シートバック、5…ヘッドレスト、5a…ヘッドレスト後部(固定部)、5b…ヘッドレスト前部(可動部)、5X…全閉位置、5Y…全開位置、6,6X,6Y…センサ装置(荷重検出手段)、7…ECU(制御手段)、8a…モータ(駆動手段)、9…頭部検出センサ(頭部検出手段)。
Claims (3)
- シートバックに支持された固定部と、
前記固定部に対して近接した全閉位置と、同固定部に対して離間した全開位置との間で進退自在な可動部と、
前記可動部を移動させる駆動手段と、
着座シートの着座面に加わった荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段から入力した検出信号に基づいて、車両に加わる衝撃により前記着座シートに着座した乗員から前記着座面に加わる荷重の移動があったと判断した場合に前記可動部を前記全開位置方向へ移動させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両用シート装置。 - 請求項1に記載の車両用シート装置において、
前記荷重検出手段は、前記着座シートの前後方向に配置された少なくとも一対の荷重センサを備え、
前記制御手段は、前記一対の荷重センサから出力される検出信号に基づいて、前記着座シートに着座した乗員の状態を判定し、その判定結果に基づいて前記可動部を移動させることを特徴とする車両用シート装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用シート装置において、
前記可動部は前記着座シートに着座した乗員の頭部又は前記頭部までの距離を検出する頭部検出手段を備え、前記制御手段は、前記可動部を前記全開位置方向へ移動させる際に、前記頭部検出手段からの検出信号に基づいて前記可動部を停止させることを特徴とする車両用シート装置。
Priority Applications (5)
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