JP2844248B2 - パワー回転シート制御方法およびパワー回転シート制御装置 - Google Patents

パワー回転シート制御方法およびパワー回転シート制御装置

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JP2844248B2 JP2142883A JP14288390A JP2844248B2 JP 2844248 B2 JP2844248 B2 JP 2844248B2 JP 2142883 A JP2142883 A JP 2142883A JP 14288390 A JP14288390 A JP 14288390A JP 2844248 B2 JP2844248 B2 JP 2844248B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、モータの駆動制御により、シートを運転
用位置と乗降用位置との間で回動させるパワー回転シー
ト制御方法およびパワー回転シート制御装置に関する。
〔従来の技術〕
たとえば、車両等において、モータの駆動制御により
作動されるシート回転装置を着座姿勢制御装置として備
え、シート回転装置の作動によって、シート全体の向き
の変えられるパワー回転シートと称される構成が知られ
ている。
このようなパワー回転シートのモータは、たとえば、
マイクロコンピュータ(マイコン)等を備えた制御装置
によって駆動制御されている。
パワー回転シートは、一般に、ドライバーシートとし
て広く採用され、所定のスイッチ操作により、通常の運
転用位置と、所定の角度だけドア側に向けられた乗降用
位置との間を回動可能に構成されている。このような構
成では、ステアリングホイール等の車上設備に妨害され
ることなく、ドライバー(着座者)の乗降者が迅速に行
なえ、乗降性の向上がはかられている。
また、このようなパワー回転シートにおいては、たと
えば、シートスライド装置、リクライニング装置等の他
の着座姿勢制御装置を併設した構成がよく知られてい
る。このような構成では、ドライバーの体形や好み、疲
労の度合い、または、走行時、乗降車時等に応じて、ド
ライバーがシートの位置、角度等を調節し、良好な着座
姿勢が任意に設定される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記のような公知のパワー回転シートにお
いては、ドライバーの体形、好み等に応じて設定された
着座姿勢のまま、シートが回動される。つまり、シート
位の前後位置やシートバックのリクライニング角度等に
よっては、シートクッション、シートバックの端部等が
ステアリングホイールやコンソールボックス等の車上設
備、または、ボディのセンターピラー等に接触し、シー
トの回動を強制的に阻止する虞れがある。強制的なシー
トの回動阻止は、モータを拘束し、過負荷状態としてモ
ータに過電流を生じさせ、モータを過熱、損傷させると
ともに、シートクッション、シートバック、および、他
部材を損傷させる。
そこで、たとえば、シート等の移動速度を監視して、
移動速度の変化からモータの過負荷状態を検出し、過負
荷状態を検出したとき、モータを直ちに停止する構成が
知られている(特開昭61−067663)。このような構成で
は、モータの過負荷状態の検出によって、モータを直ち
に停止するため、過電流からのモータの保護がはかられ
る。
しかし、このような構成では、モータの過負荷を事前
に防ぐことはできないため、車上設備等へのシートの接
触は避けられず、シート、車上設備等に悪影響を与える
虞れがある。
また、リヤシート着座者のある場合において、シート
のリヤモースト付近で、かつ、シートバックを後傾させ
た状態から、シートを不用意に回動させると、シートバ
ックの端部等がリヤシート着座者に不意に接触して、リ
ヤシート着座者にケガを与える虞れがある。
更に、シートを回転させて乗降車する場合において
は、ドライバーの足との接触を防止するため、ドアを大
きく開放する必要がある。しかし、近年の交通事情、駐
車事情から見ると、ドアを大きく開放するスペースを常
に確保することは難しいとともに、歩行者や自転車等の
接近により、シートの回転中であっても、ドアを閉鎖し
なければならない場合がある。そのため、ドアが十分に
開放できない状態において、不用意にシートを回動させ
ると、ドライバーの足がドアに接触し、ドアを無理に開
放させ、ドア等を損傷させるとともに、ドライバーにケ
ガ等を生じさせる虞れがある。
また、シートの回動中に、ドアを閉鎖する場合におい
ても、ドライバーの足とドアとの接触は避けられない。
この発明は、車上設備等へのシートの接触を事前に防
止して安全性の向上をはかるパワー回転シート制御方法
およびパワー回転シート制御装置の提供を目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、この発明のパワー回転シ
ート制御方法によれば、シートクッション、シートバッ
クを車上設備や他シートの着座者に接触させることなく
回動できるシートの前後位置、シートバックのリクライ
ニング角度が、シート、シートバックのニュートラルポ
ジションとして予め設定され、シートをその回動に先行
してこのニュートラルポジションに復帰させる。そし
て、所定のスイッチ手段による降車操作を着座時に検出
し、その後に対応するドアの開放、なおかつ所定角度以
上の開放を検出したときのみ、スイッチ操作に対応した
モータの駆動制御のもとで、ニュートラルポジションの
シートを運転用位置から乗降用位置に自動的に回動さ
せ、着座者の降車を検出した後、シートを運転用位置に
自動的に復帰させる。
また、対応するドアの開放、なおかつ所定角度以上の
開放を非着座時に検出したとき、ニュートラルポジショ
ンのシートを対応したモータの駆動制御のもとで運転用
位置から乗降用位置に自動的に回動させ、着座を検出し
た後の所定のスイッチ手段による乗車操作を検出したと
き、シートを運転用位置に復帰可能としている。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について
詳細に説明する。
第1図、第2図に示すように、この発明に係るパワー
回転シート制御装置10、操作スイッチ手段12と、ポジシ
ョン検出手段14と、中央処理ユニット16とを具備してい
る。また、パワー回転シート制御装置10は、たとえば、
スライド用モータM1、リクライニング用モータM2、回転
用モータM3を更に具備している。そして、パワー回転シ
ート制御装置10は、モータM1〜M3の移動により、回転シ
ート(シート)20の前後位置、シートバック22の傾斜角
度(リクライニング角度)、および、シートの向き等を
制御可能に構成されている。モータM1〜M3として、通
常、DCギヤードモータがそれぞれ利用でいる。また、回
転シート20は、たとえば、第3図に示すように、一般
に、ドライバーシートとして装着される。
モータM1は、たとえば、第2図、第4図に示すよう
に、シートスライド装置26の駆動源として装着され、シ
ートスライド装置は、シート20と車床28との間に配設さ
れて、モータM1の駆動により、シートを前後方向に移動
(スライド)可能に構成されている。
モータM1は、たとえば、リードスイッチ式センサのよ
うな回転センサ(図示しない)を有して形成されてい
る。モータM1の回転センサは、たとえば、第1図に示す
ように、後述する過負荷検出回路30を介して、中央処理
ユニット16に接続され、モータM1の回転に伴なって発生
したパルスを、中央処理ユニットでカウント可能に構成
されている。そして、回転センサからのパルスの発生数
によって、モータM1の回転数、つまりは、前後方向にお
けるシート20のポジションが検出される。
また、モータM2は、リクライニング装置32の駆動源と
して装着され、リクライニング装置は、モータM2の駆動
により、シートバック22を前後方向に揺動し、シートバ
ックの傾斜角度(リクライニング角度)を調整可能に構
成されている。
ここで、第1図を見るとわかるように、モータM2は、
たとえば、発光ダイオード34とホトトランジスタ36とを
有する回転センサ38を備え、回転センサは、たとえば、
過負荷検出回路30を介して、中央処理ユニット16に接続
されている。そして、モータM2の回転に伴なってホトト
ランジスタ36から発生されるパルスの数によって、モー
タM2の回転数、つまりは、シートバック22のリクライニ
ング角度が検出される。なお、回転センサ38は、シート
バック22のリクライニング角度を検出すれば足りるとと
もに、発光ダイオード34とホトトランジスタ36とを有す
る構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨で
ないため、詳細には説明しない。
また、モータM3は、シート回転装置40の駆動源として
装着されている。シート回転装置40は、たとえば、第2
図、第4図に示すように、モータM3とは連動可能に連結
された回転板42を備え、回転板はシートクッション44の
底部に取付けられている。そして、シート回転装置40
は、モータM3の駆動に伴なう回転板42の回動によって、
シート20を水平方向の所定の範囲で回動可能に構成され
ている。
第3図に示すように、シート回転装置40は、たとえ
ば、シートを前方に向けた運転用位置と、対応するドア
46側に向けた乗降用位置との間で回動され、乗降用位置
において、着座者の乗降者が行なわれる。シート20の回
動角度は、たとえば、30゜程度とされる。
ここで、モータM3は、モータM1と同様に、たとえば、
過負荷検出回路30を介して中央処理ユニット16に接続さ
れた回転センサを有して形成され、中央処理ユニット16
に出力されたパルスの数によって、シート20の回動角度
を検出可能に構成されている。
なお、シートスライド装置26、リクライニング装置3
2、および、シート回転装置40は、それぞれ公知の構成
とされ、その構成はこの発明の趣旨でないため、詳細に
は説明しない。
ところで、第1図、第2図に示すように、実施例のパ
ワー回転シート制御装置10においては、たとえば、サイ
ドサポート装置48の駆動源として装着されたモータM4を
更に具備して構成されている。サイドサポート装置48
は、たとえば、シートバック22の両サイドに設けられた
一対のサイドサポート49を備え、モータM4の駆動によっ
て、着座者の姿勢くずれを防止する2ポジションのサポ
ートポジションと、着座者から離反したオープンポジシ
ョン(乗降位置)との間を揺動可能に構成されている
(第5図参照)。
サイドサポート49は、通常時、オープンポジションに
位置し、たとえば、横加速度の検出によってサポートポ
ジションに揺動し、所定の時間だけホールドされて、着
座者の上体がサポートされる。また、サイドサポート49
のオープンポジションにおいて、着座者の乗降車が行な
われる。サイドサポート49のサポートポジションは、第
5図に示すように、たとえば、市街路等で通常使用され
るソフトサポートポジションと、山間路等で通常使用さ
れるハードサポートポジションとに分けられ、サイドサ
ポートによる押力を適宜選択可能に構成されている。
なお、サイドサポート装置48は、公知の構成とされ、
その構成自体はこの発明の趣旨でないとともに、回転シ
ート20において、サイドサポート装置の有無は問わない
ため、サイドサポート装置の構成および動作等について
は、詳細には説明しない。そして、実施例においては、
サイドサポート装置48の装着された回転シート20を制御
可能なパワー回転シート制御装置10として図示している
が、これに限定されず、サイドサポート装置を省略した
構成としてもよい。
モータM1〜M3は、たとえば、操作スイッチ手段12によ
って、駆動制御され、第1図に示すように、操作スイッ
チ手段は、マニュアルスイッチ12aとオートスイッチ12b
とに大別される。そして、マニュアルスイッチ12aは、
たとえば、スライド用スイッチ50、リクライニング用ス
イッチ52、回転用スイッチ54を有して形成されている。
第1図に示すように、マニュアルスイッチ12aのスイ
ッチ50〜54として、たとえば、操作方向によって、モー
タM1〜M3の回転方向を切換え可能な、ニュートラルポジ
ションと2ポジションの接点とを持つ自動復帰形のシー
ソー式スイッチがそれぞれ利用できる。そして、マニュ
アルスイッチ12aの各スイッチは、第1図、第2図に示
すように、中央処理ユニット16にそれぞれ接続されてい
る。
中央処理ユニット16は、マイクロコンピュータ(マイ
コン)56を備えて形成され、マイコンは、記憶されたプ
ログラムに従って入力を処理し、適当な制御信号を発生
可能に構成されている。制御信号は第1図、第2図を見
るとわかるように、リレードライバ58に出力され、リレ
ー制御路が、たとえば、リレーRL1〜RL6のうちの適当な
リレーを付勢する。そして、リレーRL1〜RL6のうち、付
勢されたリレーが、対応するリレー接点RL1a〜RL6aをそ
れぞれ切換えることによって、モータM1〜M3の駆動がそ
れぞれ制御される。
たとえば、任意のシートポジションにおいて、マニュ
アルスイッチのスライド用スイッチ50を操作すると、対
応する信号が、中央処理ユニット16に出力される。する
と、中央処理ユニット16によって処理された制御信号
が、リレードライバ58に出力され、リレードライバから
の信号によって、たとえば、リレーRL1,RL2のいずれか
が付勢され、対応するリレー接点RL1a,RL2aが切換えら
れる。そして、リレー接点RL1a,RL2aの切換えによっ
て、モータM1が対応する方向に駆動され、シート20が前
後方向に移動して、シートの前後位置が調整される。シ
ート20は、たとえば、モータM1の正転時において、前方
に移動するように構成される。
ここで、第1図に示すように、リレーRL1,RL2に、た
とえば、スライドリミットスイッチ60,62がそれぞれ接
続されている。スライドリミットスイッチ60,62とし
て、たとえば、自動復帰形のプッシュ式スイッチがそれ
ぞれ利用でき、各スイッチは、シート20の移動限度位置
を検出可能に設けられる。そして、シート20が、前限位
置に到達したとき、スライドリミットスイッチ60をオフ
とするとともに、後限位置に到達したとき、スライドリ
ミットスイッチ62をオフとして、リレーRL1,RL2のうち
の対応するリレーを消勢し、モータM1を直ちに停止する
ように構成されている。このような構成では、スライド
リミットスイッチ60,62によって、シート20の過剰な移
動が規制されるため、前後方向へのシート20の移動範囲
が限定できる。
操作スイッチ手段のスライド用スイッチ50は、たとえ
ば、ドライブポジションの前後位置の微調整時、およ
び、オーナードライバー以外のドライバーのドライブポ
ジション設定時等において、通常、操作される。
また、リクライニング用スイッチ52、回転用スイッチ
54の操作においても、上記と同様に、対応する信号が中
央処理ユニット16に出力され、処理された制御信号が、
中央処理ユニットからリレードライバ58に出力される。
そして、リレードライバ58からの信号によって、たとえ
ば、リレーRL3〜RL6のいずれかを付勢し、対応するリレ
ー接点RL3a〜RL6aを切換えることによって、モータM2,M
3が対応する方向に駆動されて、シートバック22が前後
方向に揺動されるとともに、シート20が水平方向に回動
される。
なお、第1図に示すリレーRL7,RL8は、サイドサポー
ト装置48のモータM4のためのリレーを示し、リレードラ
イバ58によるリレーRL7,RL8の付勢、対応するリレー接
点RL7a,RL8aの切換えによって、モータM4を駆動制御可
能に構成されている。
シートバック22の揺動範囲は、たとえば、回転検出回
路38によるパルスの数によって規定され、リクライニン
グ角度に対応する測定値が、予め設定された限度位置で
の設定値に到達したとき、モータM2が直ちに停止され
る。リクライニング用スイッチ52は、シートバック22の
リクライニング角度の微調整時に、通常、操作される。
なお、シートバック22の揺動範囲の規定は、回転検出回
路38のパルス数に限定されず、たとえば、リミットスイ
ッチ等によって規定してもよい。
ここで、たとえば、モータM1〜M3の回転センサは、過
負荷検出回路30を介して、中央処理ユニット16に接続さ
れている。過負荷検出回路30は、たとえば、回転センサ
からのパルスの発生間隔によって、モータM1〜M3の回転
速度をそれぞれ検出、監視し、各モータの回転速度が、
予め設定された設定値と比較される。そして、モータM1
〜M3の回転速度が設定値より低下したとき、モータの過
負荷上体と判断し、モータ停止信号を中央処理ユニット
16に出力し、対応するモータを直ちに停止するように構
成されている。
このような構成では、メカロック等によってモータM1
〜M3が過負荷上体となっても、対応するモータが直ちに
停止されるため、モータの過熱、破損等が確実に防止で
き、モータの安全性が確保される。
ところで、シート回転装置40によるシート20の回転範
囲は、たとえば、ポジション検出手段14の回動位置検出
スイッチ14aによって限定されている。第1図に示すよ
うに、回動位置検出スイッチ14aは、たとえば、運転用
位置スイッチ64、乗降用位置スイッチ66を有して形成さ
れ、各スイッチは、中央処理ユニット16にそれぞれ接続
されている。そして、回動位置検出スイッチの運転用位
置スイッチ64、乗降用位置スイッチ66は、運転用位置、
乗降用位置へのシート20の到達によってオンとなるよう
に配設され、各スイッチのオンによって、モータM3が直
ちに停止するように構成されている。運転用位置スイッ
チ64、乗降用位置スイッチ66として、たとえば、自動復
帰形のプッシュ式スイッチが利用できる。
このような構成では、モータM3の駆動によって、シー
ト20が運転用位置または乗降用位置に到達して、回動位
置検出スイッチ14aのいずれかのスイッチ64,66をオンと
すると、中央処理ユニット16に対応する検出信号が出力
されて、モータM3が直ちに停止される。そのため、シー
ト20の過剰な回動が阻止され、シートの運転用位置、乗
降用位置がそれぞれ確実に規定できるとともに、モータ
の過熱、破損等が確実に防止でき、モータの安全性が確
保される。
ここで、この発明においては、シート20、シートバッ
ク22のニュートラルポジションにおいてのみ、シートが
運転用位置、乗降用位置間で回動するように構成されて
いる。シート20のニュートラルポジションは、たとえ
ば、シートの回動時において、ボディのセンターピラー
68やコンソールボックス70およびリヤシート72の着座者
等にシートの接触しない位置、たとえば、リヤモースト
から40mm程度前方の位置に規定される。
また、シートバック22のニュートラルポジションは、
シート20の回動時において、リヤシート72の着座者やア
シスタントシート74の着座者等にシートバックの接触し
ない位置、たとえば、垂直から20゜程度後方の位置に規
定される。
シート20、シートバック22のニュートラルポジション
は、たとえば、ポジション検出手段14のニュートラルス
イッチ14bによって検出される。ニュートラルスイッチ1
4bは、シート20のニュートラルポジションを検出するス
ライド用スイッチ76と、シートバック22のニュートラル
ポジションを検出するリクライニング用スイッチ78とを
有して形成されている。第1図に示すように、ニュート
ラルスイッチのスライド用スイッチ76、リクライニング
用スイッチ78として、たとえば、自動復帰形のプッシュ
式スイッチが利用でき、各スイッチは、中央処理ユニッ
ト16に接続されている。そして、スライド用スイッチ7
6、リクライニング用スイッチ78は、シート20、シート
バック22がニュートラルポジションに到達すると同時に
オンとなるようにそれぞれ配設されるとともに、各スイ
ッチのオンによって生じる検出信号によって、モータM
1,M2が直ちに停止するように構成されている。
このような構成では、シート20は、ボディのセンター
ピラー68やリヤシート着座者等に接触することなく回動
されるため、接触に起因するシートの強制的な回動阻
止、つまり、モータM3の拘束が防止できるとともに、シ
ート等の損傷、リヤシート着座者のケガ等が十分に防止
できる。そのため、モータM3、シート20、シートバック
22、および、着座者等の安全性が十分に確保される。
また、第1図、第2図に示すように、この発明のパワ
ー回転シート制御装置10においては、自動者のイグニシ
ョンスイッチ80が、中央処理ユニット16に接続されてい
る。そして、イグニションスイッチ80のオフによって、
自動車のエンジンの停止状態を検出し、イグニションス
イッチのオフのときのみ、モータM3の駆動によりシート
20が回動するように、パワー回転シート制御装置10が構
成されている。このような構成では、イグニションスイ
ッチ80がオンのとき、つまり、自動車の走行時および信
号待ち等の走行待機時においては、シート20の回転が生
じない。そのため、シート20の誤動作が防止でき、安全
性の確保がはかられる。
更に、この発明においては、第1図に示すように、シ
ート20に対応するドア46の開放および開放角度を、たと
えば、2段階で検出するドア検出手段82,84を備え、ド
アの開放状況に応じて、シートの回動を制御可能に構成
されている。
ドア検出手段82は、たとえば、第3図に示すように、
開放角度θ1以上のドア46の開放を検出するように設け
られる。ドア46の開放角度θ1は、たとえば、バック走
行時等において後方確認の可能な程度に設定される。ド
ア検出手段82として、たとえば、ドア46の開放によって
ルームランプ86を点燈させるドアスイッチが利用でき
る。
また、ドア検出手段84は、たとえば、開放角度θ2以
上のドア46の開放を検出可能に設けられ、開放角度θ2
は、シート20の回動時においても、ドライバーの足等の
接触しない最小角度に設定される。ドア検出手段84とし
て、たとえば、自動復帰形のプッシュ式スイッチが利用
でき、ドア検出手段(ドアスイッチ)82とは個別に設け
られる。第1図に示すように、ドア検出手段82,84は、
中央処理ユニット16にそれぞれ接続されている。
そして、この発明では、ドア46が開放角度θ2以上開
放されたときのみ、シート20が回動される。つまり、ド
ア46が開放角度θ2以下の場合においては、シート20に
回動が生じないため、ドライバーの足がドア46等に接触
することもなく、着座者の安全性が確保される。
なお、ドア46の開放角度がθ2以下の場合において
も、シート20、シートバック22は、それぞれのニュート
ラルポジションに、一旦設定される。つまり、シート20
は、通常の運転用位置より後方に設定されるとともに、
シートバック22のリクライニング角度が通常の着座時よ
り垂直寄りに設定される。そのため、シート20の運転用
位置からでも、ドライバーは、ステアリングホイール88
等に妨害されることなく乗降車できる。従って、ドア46
を開放角度θ2以上開放することのできない駐車スペー
スであっても、ドライバーの身体が通過できる角度だけ
ドアが開放できるれば、従来通りの乗降車が行なえる。
ところで、操作スイッチ手段12のオートスイッチ12b
は、たとえば、乗降車の際に操作される乗車スイッチ9
0、降車スイッチ92と、任意に設定したシート20のポジ
ション、シートバック22のリクライニング角度を中央処
理ユニット16の持つメモリー機能(図示しない)に記憶
するセットスイッチ94とを更に有している。中央処理ユ
ニット16のメモリー機能は、たとえば、特定着座者(オ
ーナードライバー)のためのメモリー1と、任意着座者
(任意ドライバー)のためのメモリー2とを個別に有し
て形成されている。そして、セットスイッチ94によっ
て、任意のポジションに設定されたシート20、シートバ
ック22のポジションをメモリー1、メモリー2のいずれ
かに記憶可能に構成されている。
乗車スイッチ90としては、たとえば、ニュートラルポ
ジションと2ポジションの接点とを持つ自動復帰形のシ
ーソー式スイッチが利点できる。そして、乗車スイッチ
90の操作によって、シート20を運転用位置に回動させる
とともに、メモリー1、メモリー2のいずれかの内容を
読み出し、シート、シートバック22をメモリーポジショ
ンに自動的に移動させるメモリー再生が行なわれる。
また、降車スイッチ92として、たとえば、自動復帰形
のプッシュ式スイッチが利用でき、降車スイッチのオン
によって、シート20、シートバック22を乗降用位置に自
動的に移動させるように構成されている。
そして、この発明においては、シート20の着座者の有
無を検出する着座検出手段96が設けられている。着座検
出手段96として、たとえば、感圧式の着座センサが利用
でき、着座センサは、第2図、第4図に示すように、シ
ート20のシートクッション44内に配設されて、中央処理
ユニット16に接続されている(第1図参照)。このよう
な構成において、たとえば、着座センサ(着座検出手
段)96が、圧力を検出すると、中央処理ユニット16に信
号が出力され、シート20の着座者の存在が検出される。
そして、シート20の着座者の有無に対応して、シートの
運転用位置、乗降用位置がそれぞれ設定される。
また、第1図に示すように、たとえば、速度調整手段
98をモータM3に設け、運転用位置、乗降用位置間のシー
ト20の回動速度を調整可能とするとよい。このような構
成によれば、人間の完成に合ったシート20の回動速度が
適宜選択できるため、ドライバーの快適性を損ねること
もない。
ここで、操作スイッチ手段12、ポジション検出手段14
は、ドライバーの操作可能な位置、たとえば、第2図に
示すように、シートクッション44のサイド等に配設され
る。しかし、ドライバーが容易に操作可能な位置であれ
ば足り、シートクッション44のサイドに限定されず、た
とえば、コンソールボックス70、ドア46の内面のアーム
レスト(図示しない)等に、操作スイッチ手段12、ポジ
ション検出手段14を配設する構成としてもよい。
なお、第1図の参照符号100は、サイドサポート49の
サポートポジションを選択するためのセレクトスイッチ
を示し、サイドサポート装置48は、中央処理ユニット16
に接続された横加速度検出手段102による基準値以上の
横加速度の検出によって、選択されたサポートポジショ
ンに揺動される。また、参照符号104,106は、サイドサ
ポート49のソフトサポートポジション、揺動限度位置
(オープンポジション、ハードサポートポジション)を
それぞれ検出するポジション検出手段を示す。
たとえば、ドライバーの乗降車時における、上記構成
のパワー回転シート制御装置10によるパワー回転シート
制御方法を、ドア46の開放に対するシート20の回動を中
心として、第6図ないし第10図に示すフローチャートに
沿って、以下に説明する。
第6図に示すように、たとえば、中央処理ユニット16
が電源オンとなると(152)、まず、中央処理ユニット
の内容が初期化され(154)、シート20、シートバック2
2、サイドサポート49等がそれぞれ初期状態に設定され
る。そして、操作スイッチ手段12のマニュアルスイッチ
12aが操作されたか否かが判断される(156)。
たとえば、マニュアルスイッチ12aのうちのいずれか
のスイッチ50〜54が任意の方向に操作されたと仮定する
と、対応するマニュアルスイッチがオンとなり、(15
6)において、YESと判断される。すると、まず、乗車ス
イッチ90、降車スンイッチ92の操作によるモータM1〜M3
の駆動を停止して、メモリーポジション、ニュートラル
ポジション等へのシート20、シートバック22の自動的な
移動を停止させ(158)、その後、マニュアル操作サブ
ルーチンに沿って、適宜処理される(106)。つまり、
このような構成においては、マニュアルスイッチ12aの
操作によるモータM1〜M3の駆動が優先される。そのた
め、シートスライド装置26、リクライニング装置32、シ
ート回転装置40等の操作性、および、着座者の安全性が
確保される。
マニュアル操作サブルーチンにおいては、マニュアル
スイッチ12aの操作により、対応するモータM1〜M3を任
意の方向に駆動し、シート20の前後位置、方向、およ
び、シートバック22のリクライニング角度等を任意に設
定可能であれば足りる。つまり、公知のパワーシート等
のモータ制御装置等における、一般的な制御方法が使用
できるため、詳細な説明は省略する。
そして、(160)のマニュアル操作サブルーチンのも
とで、シート20、シートバック22のポジションを体形や
好み等に応じて任意に調整した後、乗車スイッチ90でメ
モリー1またはメモリー2を選択し、セットスイッチ94
を操作すれば、シート、シートバックのポジションがメ
モリー1またはメモリー2に記憶される(162)。
また、たとえば、マニュアルスイッチ12aの非操作時
においては、マニュアルスイッチがオフであるため、
(156)において、NOと判断されて、次に、イグニショ
ンスイッチ70がオンとなっているか否かが判断される
(164)。
ここで、たとえば、自動車の走行後でドライバーの降
車前において、シート20に着座したドライバーが、イグ
ニションスイッチ80をオフとした状態を仮定すると、ま
ず、(164)において、NOと判断され、次に、着座セン
サ96がオンか否か、つまり、シート20の着座者の有無が
判断される(166)。ドライバーの降車前で、着座スイ
ッチ96はオンとなっているため、(166)において、YES
と判断されて、降車時動作サブルーチンに沿って、適宜
処理される(168)。
第7図に示すように、降車時動作サブルーチンにおい
ては、まず、モータM4の駆動によって、サイドサポート
49をオープンポジションに移動させる(202)。そし
て、降車スイッチ92が操作されたか否かが判断される
(204)。このとき、降車スイッチ92が操作されてオン
となるまで、(204)において、NOと判断され、降車ス
イッチ90がオンとされるまで待機する。そして、降車ス
イッチ92がオンとなり、(204)において、YESと判断さ
れると、まず、モータM1の駆動によって、シート20がニ
ュートラルポジションに移動される(206)。そして、
シート20がニュートラルポジションに到達したか否かが
随時判断され(208)、シートがニュートラルポジショ
ンに到達するまで、NOと判断されて、モータM1が継続し
て駆動される。
モータM1の駆動により、シート20がニュートラルポジ
ションに到達して、(208)において、YESと判断される
と、次に、対応するドライバーシートサイドのフロント
ドアの開放角度がθ>θ1から否かが判断される(21
0)。このとき、ドア46の開放角度が設定値θ1より大
きく開放されるまでNOと判断され、ドアが設定値θ1よ
り大きく開放されるまで待機する。つまり、ドア46の閉
鎖時や、ドライバーが降車する意思のない後方確認等の
ための開放等においては、シート20の回転が生じない。
そして、ドア46が設定値θ1より大きく開かれて、(21
0)において、YESと判断されると、次に、ドアの開放角
度がθ1≦θ<θ2か否かが判断される(212)。
ここで、自動車の駐車スペースに余裕があり、ドライ
バーのドア46の開放角度がθ2以上開放された場合、
(212)において、NOと判断されて、次に、ドアの開放
隠度がθ≧θ2か否かが判断される(214)。そして、
(214)において、YESと判断された後に、ドアが閉鎖方
向に揺動して、ドアの開放角度がθ<θ2に戻されたか
否かが判断されて(216)、ドアの開放状況が再確認さ
れる。
たとえば、ドアの開放角度θが設定値θ2より大き
く、(216)において、NOと判断されると、まず、モー
タM2の駆動により、シートバック22がニュートラルポジ
ションに揺動される(218)。このとき、シートバック2
2がニュートラルポジションに到達したか否かが随時判
断され(220)、ニュートラルポジションに到達するま
でNOと判断されて、モータM2の駆動が継続される。そし
て、シートバック22がニュートラルポジションに到達
し、(220)において、YESと判断されると、モータM3の
駆動によって、シート20が運転用位置から乗降用位置に
回動され(222)、シートの乗降用位置において、着座
者の降車が行なわれる。
次に、着座センサ96がオフか否かが判断される(22
4)。たとえば、着座者がシート20の乗降車位置におい
て降車したと仮定すると、(224)においてYESと判断さ
れ、次に、第8図に示すように、シート20が停止してい
るか否かが判断される(226)。着座者が降車した後、
シート20が乗降用位置のまま停止しているとすると、
(226)において、YESと判断され、シートが運転用位置
にあるか否かが判断される(228)。
ここで、たとえば、シート20の回動中に、着座者がシ
ートから離れ、着座センサ96がオフとなって、第7図の
(224)において、YESと判断されると、第8図の(22
6)において、NOと判断されて、モータM3を直ちに停止
し、シートの回動を停止させる(230)。
そして、シート20が乗降用位置等にあり、(228)に
おいて、NOと判断されると、タイムディレーのもとで、
たとえば、1秒間遅延された後(232)、モータM3の駆
動によって、シート20を運転用位置に回動させる(23
4)。このような構成では、ドライバーの離席後、1秒
間の停止状態が維持されるため、ドライバーの足等への
シート20の接触が防止でき、降車後のドライバーの安全
性が確保される。その後、ドアが閉鎖されたか否かが判
断され(236)、ドアの閉鎖が検出されて、YESと判断さ
れると、第6図のメインルーチンにリターンされる。
このような構成によれば、ニュートラルポジションで
のシート20の回動によって、ドライバーは容易に降車で
きる。そして、シート20からの離席後においても、ドア
46、シート等との接触が十分に防止されるため、着座者
の安全性が確保される。
ところで、ドア46を一旦大きく開放して、開放角度を
θ≧θ2とした後、他の自動車等の接近等によって、ド
アの開放角度をθ2未満とすると、第7図(214),(2
16)において、それぞれYESと判断されて、シート20の
いずれの位置においても、モータM3が駆動されて、シー
トが運転用位置に直ちに戻される(238)。そして、シ
ート20が運転用位置に到達したか否か(240)が随時判
断され、YESと判断されると、モータM2の駆動により、
シートバック22をニュートラルポジションに揺動させる
(242)。その後、(224)において、ドライバーの有無
が検出され、着座者が降車せず、(224)において、NO
と判断されると、(216)において、ドア46の開放角度
が再確認される。
そして、ドア46の開放角度が設定値θ2より小さく、
(212)または(216)においてYESと判断された状態の
ままドライバーが降車すると、(224)において、YESと
判断される。すると、次に、第8図の(226)におい
て、シート20が停止されているか否か、(228)におい
て、シートが運転用位置にあるか否かがそれぞれ判断さ
れる。ドア46の開放角度は設定値θ2より小さく、シー
ト20は運転用位置で停止しているため、(226),(22
8)において、ともにYESと判断され、ドアを閉鎖し、
(236)において、YESと判断されると、第6図のメイン
ルーチンにリターンされる。
つまり、ドア46をθ2以上に開放できない駐車スペー
ス等においては、ドアを開放しても、シート20の回動は
発生しない。しかし、θ2未満のドア46の開放角度にお
いても、シート20、シートバック22がニュートラルポジ
ションに設定されるため、ステアリングホイール88等の
車上設備に妨害されることなく降車できる。そのため、
シート20の回動によって、ドア46を無理に開放すること
もなく、着座者の足のケガ、ドアのキズ等が十分に防止
できる。
また、ドライバーの乗車時においては、シート20に着
座者がなく、着座センサ96がオフとなっているため、第
6図の(166)において、NOと判断され、第9図の乗車
時動作サブルーチンに沿って、適宜処理される。
第9図の乗車時動作サブルーチンにおいては、まず、
ドア46の開放角度θが設定値θ1より大きいか否かが判
断され(252)、ドアが開放されてYESと判断されるまで
待機する。そして、たとえば、ドア46が開放され、(25
2)において、YESと判断されると、次に、シート20が降
車ポジションにあるか否かが判断され(254)、シート
が既に降車ポジションにある場合においては、YESと判
断されて、ドアの開放角度がθ1≦θ<θ2にあるか否
かが判断される(256)。このとき、シート20が降車ポ
ジションになく、(254)において、NOと判断される
と、たとえば、モータM4の駆動によってサイドサポート
49をオープンポジションに揺動するとともに(258)、
モータM1,M2を順次駆動して、シート、シートバック22
をそれぞれニュートラルポジションに移動させて、シー
ト降車ポジションを設定する(260),(262)。
シート20の降車ポジションの設定後、たとえば、ドア
46が再び閉鎖されると、(256)において、NOと判断さ
れるとともに、ドアの開放角度が設定値θ2より大きい
か否かを判断する(264)において、NOと判断されて、
ドアの開放が待機される。そして、たとえば、ドア46が
設定値θ2より大きく開放されると、(256)においてN
O、(264)においてYESとそれぞれ判断され、次に、ド
アの開放角度が設定値θ2より小さいか否かが判断され
て、ドアの開放状況が再確認される(266)。たとえ
ば、ドア46の開放角度が設定値θ2より大きい場合にお
いては、(266)において、YESと判断されて、モータM3
の駆動により、シート20が乗降用位置に回動される(26
8)。また、ドア46の開放角度が設定値θ2より小さく
なると、シート20が運転用位置に直ちに戻されて(27
0)、着座者の安全性が確保される。
そして、次に、着座センサ96がオンか否かが判断され
る(272)。(268),(270)のいずれかにおいて設定
されたシート20の位置で、ドライバーが乗車し、着座セ
ンサ96がオンとなると、(272)において、YESと判断さ
れ、次に、シートが停止しているか否かが判断される
(274)。シート20が運転用位置、乗降用位置のいずれ
かに停止した状態とすると、(274)において、YESと判
断され、乗車スイッチ90がメモリー1に操作されたか否
か(276)、メモリー2に操作されたか否か(278)が順
次判断される。
ここで、たとえば、着座センサ96のオンが検出され
て、(272)において、YESと判断された後、(274)に
おいて、NOと判断されると、モータM1を直ちに停止し、
シート20のスライドを停止させ(280)、その後に(27
6)(278)において、乗車スイッチ90の操作方向が判断
される。
(276),(278)において、乗車スイッチ90の操作方
向が判断されると、第10図に示すように、まず、シート
20がニュートラルポジションにあるか否かが判断される
(282)。このとき、シート20が既にニュートラルポジ
ションにある場合においては、(282)において、YESと
判断されるとともに、シートがニュートラルポジション
にない場合においては、NOと判断されて、モータM1の駆
動により、シートがニュートラルポジションに移動され
る(284)。
シート20がニュートラルポジションに設定されると、
次に、シートバックがニュートラルポジションにあるか
否かが判断され(286)、ニュートラルポジションにな
い場合においては、NOと判断されて、モータM2の駆動に
より、シートバックがニュートラルポジションに移動さ
れる(288)。
そして、(288)において、シートバック22がニュー
トラルポジションに移動されるか、(286)において、Y
ESと判断されると、次に、モータM3の駆動により、シー
ト20が運転用位置に回動される(290)。シート20が回
動されると、シートが運転用位置に到達したか否かが随
時判断され(292)、運転用位置に到達するまでNOと判
断されて、モータM3が継続して駆動される。
シート20が運転位置に到達し、(292)において、YES
と判断されると、乗車スイッチ90がメモリー1に操作さ
れたか否かが判断される(294)。このとき、乗車スイ
ッチ90をメモリー1に操作し、第9図の(276)におい
て、YESと判断されると、第10図の(294)において、YE
Sと判断されて、モータM2の駆動により、シートバック2
2がメモリー1のメモリーポジションに揺動されるとと
もに(296)、モータM1の駆動により、シート20がメモ
リー1のメモリーポジションにスライドされる(29
8)。
また、乗車スイッチ90をメモリー2に操作し、第9図
の(276)においてNO、(278)においてYESとそれぞれ
判断されると、第10図の(294)において、NOと判断さ
れる。すると、モータM2の駆動により、シートバック22
がメモリー2のメモリーポジションに揺動されるととも
に(300)、モータM1の駆動により、シート20がメモリ
ー2のメモリーポジションにスライドされる(302)。
そして、メモリーポジションへのシート20の移動の後、
第6図のメインルーチンにリターンされる。
上記のように、この発明のパワー回転シート制御方法
によれば、予め設定された所定のニュートラルポジショ
ンにおいてのみ、運転用位置、乗降用位置間でのシート
20の自動的な回動が行なわれる。つまり、シート20の回
動時においては、シート、シートバック22がともにニュ
ートラルポジションに設定されているため、センターピ
ラー68、コンソールボックス70等との接触が防止され
る。そのため、シート20とセンターピラー68、コンソー
ルボックス70等との接触に起因するモータM3の拘束、つ
まり、モータの過負荷状態が抑制でき、モータM3の過
熱、破損等が防止できる。
また、ドア46の開放角度を検出し、所定の開放角度θ
2以上開放されたときのみ、シート20を自動的に回動可
能とするとよい。このような構成では、ドア46をθ2以
上に開放できない駐車スペース等においては、ドアを開
放しても、シート20の回動は発生せず、運転用位置のま
ま、乗降車が行なえる。そのため、シート20の回動によ
って、ドア46を無理に開放することもなく、着座者の足
のケガ、ドアのキズ等が十分に防止できる。
そして、θ2未満のドア46の開放角度においても、シ
ート20、シートバック22がニュートラルポジションに設
定されるため、ステアリングホイール88等の車上設備に
妨害されることなく降車できる。つまり、ドア46の開放
状況に応じた乗降車姿勢が得られるため、ドライバーは
無理な姿勢を強いられることもなく、駐車スペース等に
応じた乗降車が行なえる。
また、シート20の回動中等に、後続車や歩行者、自動
車等の接近によって、ドア46を閉鎖しても、シートは直
ちに運転用位置に戻されるため、ドライバー、モータM3
の安全性は十分に確保できる。
そして、この発明のパワー回転シート制御装置10によ
れば、簡単な構成にも拘らず、上記のパワー回転シート
制御方法が適切に遂行でき、モータの拘束を事前に阻止
して、着座者、モータM3の安全性が向上される。
実施例においては、ドライバーシート20として具体化
しているが、これに限定されず、アシスタントシート74
に、この発明を応用してもよい。
また、自動車用シートに適するとはいえ、これに限定
されず、他のシート、たとえば、電車、飛行機、船舶等
のシートや、理髪用シート、あんま用シート等に、この
発明のパワー回転シート制御装置を応用してもよい。
上述した実施例は、この発明を説明するためのもので
あり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものを全てこの発
明に包含されることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
上記のように、この発明に係るパワー回転シート制御
方法によれば、予め設定された所定のニュートラルポジ
ションにおいてのみ、運転用位置、乗降用位置間でのシ
ートの自動的な回動が行なわれる。そのため、シートの
回動時においては、センターピラー、コンソールボック
ス等との接触に起因するモータの過電流が防止でき、モ
ータの安全性が確保できる。
シートがニュートラルポジションで回動されるため、
当該シート着座者の安全性が数分に確保される。そし
て、当該シートをフロントシートとした場合、リヤシー
ト着座者の安全性が確保される。
また、ドアが所定の開放角度以上開放されたときのみ
においてシートを回動させるため、ドアを所定角度以上
に開放できない駐車スペース等においては、ドアを開放
しても、シートの回動は発生せず、運転用位置のまま、
乗降車が行なえる。そのため、ドアの開放状況に応じた
乗降車姿勢が得られ、駐車スペース等に応じた乗降車が
容易に行なえる。
そして、この発明のパワー回転シート制御装置によれ
ば、簡単な構成にも拘らず、上記のパワー回転シート制
御方法が適切に遂行でき、モータの拘束を事前に阻止し
て、着座者、モータの安全性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るパワー回転シート制御装置
の、中央処理ユニットを中心とした詳細なブロック図、 第2図は、パワー回転シート制御装置の概略ブロック
図、 第3図は、パワー回転シートの装着された自動車の概略
上面図、 第4図は、パワー回転シートの装着された自動車内の概
略側面図、 第5図は、サイドサポート装置の装着されたシートの概
略平面図、 第6図ないし第10図は、この発明のパワー回転シート制
御方法のフローチャートである。 10:パワー回転シート制御装置、12:操作スイッチ手段、
12a:マニュアルスイッチ、12b:オートスイッチ、14:ポ
ジション検出手段、14a:回動位置検出スイッチ、14b:ニ
ュートラルスイッチ、16:中央処理ユニット、20:回転シ
ート(ドライバーシート)、22:シートバック、46:ド
ア、56:マイクロコンピュータ(マイコン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/14 B60N 2/06 B60N 2/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの駆動制御により、シートを運転用
    位置と乗降用位置との間で回動させるパワー回転シート
    制御方法において、 シートクッション、シートバックを車上設備や他シート
    の着座者に接触させることなく回動できるシートの前後
    位置、シートバックのリクライニング角度が、シート、
    シートバックのニュートラルポジションとして予め設定
    され、シートをその回動に先行してこのニュートラルポ
    ジションに復帰させ、 所定のスイッチ手段による降車操作を着座時に検出し、
    その後に対応するドアの開放、なおかつ所定角度以上の
    開放を検出したときのみ、スイッチ操作に対応したモー
    タの駆動制御のもとで、ニュートラルポジションのシー
    トを運転用位置から乗降用位置に自動的に回動させ、着
    座者の降車を検出した後、シートを運転用位置に自動的
    に復帰させるとともに、 対応するドアの開放、なおかつ所定角度以上の開放を非
    着座時に検出したとき、ニュートラルポジションのシー
    トを対応したモータの駆動制御のもとで運転用位置から
    乗降用位置に自動的に回動させ、着座を検出した後の所
    定のスイッチ手段による乗車操作を検出したとき、シー
    トを運転用位置に復帰させることを特徴としたパワー回
    転シート制御方法。
  2. 【請求項2】少なくとも、シートの前後位置、シートバ
    ックのリクライニング角度、シートの方向を調整するた
    めの一連のモータと、 降車時、乗車時に操作される操作スイッチ手段と、 シート、シートバックのニュートラルポジションを検出
    するとともに、シートの運転用位置、乗降用位置を検出
    するポジション検出手段と、 着座者の有無を検出する着座検出手段と、 ドアの開放、ならに所定角度以上のドアの開放の双方を
    検出するドア検出手段と、 操作スイッチ手段、ポジション検出手段、着座検出手
    段、およびドア検出手段から入力された情報をプログラ
    ムに従って処理して、モータの駆動を制御する中央処理
    ユニットと、 を具備し、 乗降車時における所定スイッチ操作のもとでのシートの
    回動が、シート、シートバックをニュートラルポジショ
    ンに復帰させた後に行われるとともに、このシート回動
    が、着座者の有無、およびドアの開放角度に応じたモー
    タ駆動制御のもとで行われるパワー回転シート制御装
    置。
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