JP2589107B2 - 車両用シートのサイドサポート制御方法およびサイドサポート装置 - Google Patents

車両用シートのサイドサポート制御方法およびサイドサポート装置

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JP2589107B2 JP62292981A JP29298187A JP2589107B2 JP 2589107 B2 JP2589107 B2 JP 2589107B2 JP 62292981 A JP62292981 A JP 62292981A JP 29298187 A JP29298187 A JP 29298187A JP 2589107 B2 JP2589107 B2 JP 2589107B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、走行状況に応じて、モータを駆動してサ
イドサポートの動作を制御し、着座者の姿勢くずれを防
止する車両用シートのサイドサポート制御方法およびサ
イドサポート装置に関する。
〔従来技術〕
車両が湾曲路を走行するカーブ走行において、着座者
は遠心力の影響下で、サイドに押し倒されるような側方
の力を受ける。そのため、着座姿勢がくずれ、所定の着
座姿勢のサポートが困難となるとともに、乗り心地が大
きく損なわれる。特に、ドライバーについては、着座姿
勢がくずれると、車両の操縦に支障が生じ安全運転を損
なう虞れがある。
そのため、着座姿勢のくずれを防止して着座者の着座
姿勢をサポートするように、サイドサポート装置が提供
され、ドライバーシート等に装着されている。
たとえば、サイドサポート装置は、シートバックに配
設されたサイドサポートを備え、サイドサポートは、着
座者の状態を両サイドから囲むように設けられる。サイ
ドサポートは着座者の上体をサイドから押圧し上体の動
きを規制して、着座者の着座姿勢を強制的にサポート可
能に構成されている。ここで、サイドサポートが着座者
の上体をサイドから常に押圧すれば、状態の自由が奪わ
れ、乗り心地が損なわれ、不快感を感じるとともに、疲
労を生じさせる。そのため、サイドサポートは、着座者
を押圧しない開いたポジション(オープンポジション)
に、通常、設定され、必要な場合のみ、閉じたポジショ
ン(クローズポジション)に移動するように構成され
る。
そして、サイドサポートの動作を規制するサイドサポ
ート制御方法として、横加速度(左右方向の加速度)を
パラメータとするものが広く知られている。横加速度
は、加速度センサーによって直接検出されたり(たとえ
ば、実開昭60−97633号)、車速、カーブの曲率等から
演算され(たとえば、特開昭61−67638号)、横加速度
が基準値を上回ると、サイドサポートはクローズポジシ
ョンに移動する。また、パラメータは加速度に限らず、
実開昭60−97634号では、車速とハンドルの操舵角(折
角)とをパラメータとし、特開昭60−197436号では、カ
ーブの曲率と車速とをパラメータとしている。
また、スイッチ操作によるモータの駆動制御によって
サイドサポートを直接移動させる、いわゆるパワー式の
サイドサポート制御システムも知られている。このシス
テムでは、スイッチを押し続けている限り、モータが継
続的に駆動して、任意のクローズポジション、オープン
ポジションがマニュアルで任意に設定される。
〔従来技術の問題点〕
上記のように、公知のサイドサポート制御方法では、
カーブ走行における着座姿勢のくずれを考慮している。
しかし、着座姿勢をくずし、乗り心地を損なわせる走行
は、カーブ走行に限定されない。たとえば、悪路走行で
は、着座者に上下の加速度が作用し、着座姿勢がくず
れ、乗り心地が大きく損なわれ、特に、舌を噛むような
状況に追込まれる。また、上加速度によって、着座者は
シートからほうりあげられ、天井と衝突しそうになる。
そのため、悪路走行においても、必要に応じてサイドサ
ポートをクローズポジションに移動させることが好まし
い。
しかしながら、公知のサイドサポート制御方法は、カ
ーブ走行でのサイドサポートの制御を前提として、横加
速度、車速とハンドル操舵角等をパラメータとしている
ため、悪路走行に適切に対応できない。
また、公知のサイドサポート制御方法では、サイドサ
ポートがオープンポジションからクローズポジションに
移動した後、たとえば、パラメータである横加速度が基
準値を下回って所定時間経過すると、サイドサポートは
オープンポジションに戻されるように構成されている。
そのため、山岳の湾曲路において、カーブ走行が繰り返
されると、サイドサポートは頻繁に開閉を繰り返し、か
えって、着座者に煩わしく、安全運転や心理的疲労の面
から適切とはいえない。
また、パワー式のサイドサポート制御方法では、走行
中に、サイドサポートを移動させようとすると、スイッ
チを長時間(最大約8秒間)押し続けなければならな
い。そのため、走行中でのサイドサポートの制御は、煩
雑であるとともに、安全運転の障害となり、容易に行な
えない。
〔発明の目的〕
この発明は、サイドサポートの制御を迅速、容易に行
なうとともに、頻繁な開閉を防止した車両用シートのサ
イドサポート制御方法およびサイドサポート装置の提供
を目的としている。
〔発明の概略〕
この目的を達成するために、この発明の車両用シート
のサイドサポート制御方法によれば、マニュアルスイッ
チ操作によるモータの駆動制御によって、任意のサポー
トポジションが、走行中にも拘らずマニュアルで設定で
きる。また、オートスイッチ操作によるモータの駆動制
御によって、任意のサポートポジションに隣接する位置
として予め設定されたクローズポジション、オープンポ
ジションが、クローズ方向、オープン方向へのサイドサ
ポートの左右同時の移動のもとで、ワンタッチで、それ
ぞれ自動的に設定可能となっている。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について
詳細に説明する。
第1図に示すように、この発明に係る車両用シートの
サイドサポート装置10は、サイドサポート12と、回転セ
ンサー付モータ14と、モータ駆動回路16と、カウンタメ
モリー18(第2図参照)と、スイッチ手段20と、中央処
理ユニット22とを具備して構成されている。
モータ14は、たとえば、リードスイッチ式センサーの
ような回転センサー15を有して形成され、通常、DCモー
タが使用される。そして、モータ14が駆動されることに
よって、サイドサポート12がオープンポジションとクロ
ーズポジションとの間を移動し、クローズポジションに
おいて、着座者をサイドから押圧しサポートして着座姿
勢のくずれを防止する。回転センサー15で検出されたモ
ータの回転数は、中央処理ユニット22に入力され、カウ
ンタメモリー18にメモリーされた回転数と比較される。
中央処理ユニット22はマイクロコンピュータ(マイコ
ン)23を備えて形成され、マイコンは、記憶されたプロ
グラムに従って入力を処理し、適当な制御信号を発生す
る。制御信号は、たとえば、モータ駆動回路16に出力さ
れて、モータ14の駆動を制御する。
また、モータ駆動回路16、中央処理ユニット22は、電
源回路26にそれぞれ連結されている。電源回路26は、第
1図に加えて第2図を見るとよくわかるように、定電圧
回路28とカウンタメモリー保持用のバックアップ電源回
路29とを備え、定電圧回路は、イングニションスイッチ
30を介して、バッテリー32のプラス極に接続されてい
る。
更に、実施例では、第1図に示すように、サイドサポ
ート装置10は、加速度センサー34を具備して構成されて
いる。加速度センサー34は、車両用シート35に作用する
上下、前後、左右(横)の加速度を検出可能なものであ
ることが好ましく、たとえば、シートクッション36の下
面に配設される。このような加速度センサー34では、上
下加速度から悪路走行が、前後加速度から急激な加減速
が、横加速度からカーブ走行がそれぞれ認識される。ス
イッチ手段20は、モータ14の駆動を制御して、任意のサ
ポートポジションを設定するとともに、任意のサポート
ポジションに隣接したクローズポジション、オープンポ
ジションをそれぞれワンタッチで設定可能に構成されて
いる。たとえば、スイッチ手段20は、第3図に示すよう
に、マニュアルスイッチ38と、2種類のオートスイッ
チ、つまり、ハードスイッチ40、ソフトスイッチ41とを
有して形成されている。
実施例において、マニュアルスイッチ38は、ニュート
ラルに、通常、位置し、左右いずれかに押し続けると、
モータが正逆いずれかの方向に継続的に駆動し、押すの
を中止すると(押力を除くと)、ニュートラルに自動的
に復帰するシーソー式スイッチとなっている。着座者
は、マニュアルスイッチ38を操作することによって、サ
イドサポートを任意の位置に移動させて、任意のサポー
トポジションを設定する。つまり、着座後、着座者は、
マニュアルスイッチ38をクローズ表示方向、つまり右方
に押し続けて、モータ14を継続的に駆動させる。そし
て、サイドサポート12が任意のサポートポジションに至
ったとき、マニュアルスイッチ38の押力を除けば、任意
のサポート位置が設定され、マニュアルスイッチはニュ
ートラルに復帰する。なお、任意のサポートポジション
が設定されると、カウンタメモリー18がリセットされ、
カウント数(カウンタ値)がゼロとされる。また、マニ
ュアルスイッチ38を左方に押し続ければ、モータ14がオ
ープン方向に駆動し、サイドサポート12は開放されて、
たとえば、乗降のための、いわゆるフルオープンポジシ
ョンが設定される。
これに対して、ハードスイッチ40、ソフトスイッチ41
は、任意のサポートに隣接したクローズポジション、オ
ープンポジションをワンタッチでそれぞれ設定可能に構
成される。ハードスイッチ40は、着座者が固めのサポー
トを望むときに、操作される。また、ソフトスイッチ41
は、着座車によって設定された任意のサポート位置での
サポートを強く感じ、オープンポジションでの緩やかな
サポートを望むときに、操作される。つまり、ハードス
イッチ40が押し込まれると、カウンタメモリー18にクロ
ーズポジションとして予めメモリーされたカウント数、
たとえば、+n(カウント数はクローズ方向に+、オー
プン方向に−として表示することとする)になるまでモ
ータ14がクローズ方向に駆動して、クローズポジション
が設定される。このクローズポジションでは、サイドサ
ポート12は着座者を強くサポートして、着座姿勢のくず
れを強固に防止する。その後、ハードスイッチ40を再度
押すと、カウンタメモリーがゼロとなるまで、モータ14
をオープン方向に駆動して任意のサポートポジションが
再度設定される。
また、ソフトスイッチ41が押し込まれると、オープン
ポジションとして予めメモリーされたカウント数、たと
えば−mになるまでモータ14がオープン方向に駆動し
て、オープンポジションが設定される。そして、ソフト
スイッチ41を再度押し込むと、カウンタメモリーがゼロ
となるまで、モータ14をクローズ方向に駆動して任意の
サポートポジションが再度設定される。
なお、実施例において、ハードスイッチ40、ソフトス
イッチ41は、一旦押し込まれると、押し込まれた状態
(オン)に維持される自己保持型の押ボタン式スイッチ
からいずれも具体化されているが、これに限定されな
い。
無論、スイッチ手段20として別のスイッチ、たとえ
ば、マニュアルスイッチ38をマニュアルクローズスイッ
チと、マニュアルオープンスイッチとから形成してもよ
い。
加速度センサー34で検出された上下、前後、左右の加
速度Gは、中央処理ユニット22に送られ、マイコン23に
予めメモリーされた対応する基準値Gsとマイコンで比較
される。そして、サイドサポート12がクローズポジショ
ンにない場合(カウンタメモリーのカウント数が+n未
満)のとき、基準値Gs以上の加速度が検出されると、カ
ウント数が+nとなるまでモータ14をクローズ方向に駆
動する制御信号が、マイコン23からモータ駆動回路16に
出力される。つまり、大きな加速度が突発的に生じ、そ
のとき、クローズポジションが設定されていない場合で
も、サイドサポート12がクローズポジションに移動する
ため、着座姿勢のくずれが確実に防止される。なお、検
出された上下、前後、左右の加速度Gのいずれかが対応
する基準値Gsを越えると、上記の制御信号がモータ駆動
回路16に出力される。
サイドサポート12は、着座者の上体を左右両サイドか
ら押圧してサポート可能に構成され、両サイドから押圧
し、支持力の下で着座者の上体をサポートするクローズ
ポジションと、着座車の上体に支持力を作用させないオ
ープンポジションとの間を移動する。また、停車時や後
退時においては、サイドサポート12は、障害となるた
め、十分に開放されたフルオープンポジションに移動さ
れ、それによって、乗降性の向上がはかられる。フルオ
ープンポジションは、この発明において、マニュアルス
イッチ38を操作して設定される。つまり、第4図からわ
かるように、ドライバー等の離席、着席の際、サイドサ
ポート12は、二点鎖線で示すフルオープンポジションに
移動される。ドライバー等(着座者)が着座し車両を走
行させるとき、サイドサポート12は、実線で示す任意の
サポートポジションに移動され、維持される(第5図参
照)。そして、走行中、任意のサポートポジションを挟
んで位置する隣接するクローズポジション、オープンポ
ジション(ともに一点鎖線で示す)に、サイドサポート
12は必要に応じて移動される。
サイドサポート12は、概略、以下のように構成され
る。モータ14は、モータ駆動回路16からの制御信号に応
じて駆動され、第6図から理解されるように、左右のサ
ポートスティ42、43を同時に回動させる。リードスイッ
チ式センサーよりなる回転センサー15が、モータ14に組
込まれてモータの回転を検出する。実施例では、サポー
トスティ42、43は、連動リンク44によって連結され、サ
ポートスティ42が、モータ14の駆動力によって直接駆動
され、連動リンク44を介して、駆動力が、サポートステ
ィ43に伝達される。サポートスティ42、43は、サイドサ
ポート部46、47(第4図、第5図参照)のパット内に配
設され、サポートスティ42、43の回動に伴って、サイド
サポート部46、47は、クローズポジション、オープンポ
ジション間を移動する。
駆動力の伝達経路に沿って、サイドサポート12の構成
を説明すると、第6図に示すように、モータ14は、リー
ドスクリューからなる出力軸49を持っている。リードス
クリュー49は、シャフト50に穿設されたねじ孔を介して
延出している。第6図に加えて、第7図を見るとよくわ
かるように、シャフト50の各端部は、サポートプレート
52、53に形成された長孔状のガイド溝54を介して伸び、
サポートフレーム56の右側壁およびサポートプレート57
にそれぞれ固定されている。ここで、サポートプレート
52、53は、シートバックフレーム58に固定され、サポー
トプレート57は、サポートフレーム56に固定されてい
る。ブラケット60がシートバックフレーム58に固定さ
れ、サポートスティ42の一端が、ピン63によって、ブラ
ケットに枢着されている。連動リンク44の一端はサポー
トフレーム56の左側壁にピン止めされ、連動リンク44の
先端部はサポートスティ42の先端部にピン止めされてい
る。そして、連動リンク44の他端は、サポートスティ43
に連結され、サポートスティ43の一端は、ピン63によっ
て、左方のブラケット60に枢着されている。無論、サポ
ートスティ42、43の他端も、ブラケット66に回動可能に
取付けられている。
このような構成では、モータ14が駆動されると、サポ
ートスティ42、43は、ピン63を回動中心として、回動す
る。つまり、モータ14が駆動してリードスクリュー49が
回転されると、リードスクリューに螺合するシャフト50
は、ガイド溝5に沿って左右にスライドする。そして、
シャフト50と一体に、サポートフレーム56は、連動リン
ク44を伴ってスライドする。たとえば、サポートフレー
ム56が、第6図で右方にスライドすれば、連動リンク44
も右方にスライドし、サポートスティ43は、連動リンク
に牽引されて、ピン63を中心に時計方向(内方、クロー
ズ方向)に回動される。また、サポートスティ42は、連
動リンク44に押されて、ピン63を中心に反時計方向(内
方)に回動される。他方、サポートフレーム56、連動リ
ンク44が左方にスライドすると、サポートスティ43は連
動リンクに押されて反時計方向(外方、オープン方向)
に、サポートスティ42は連動リンクに牽引されて時計方
向(外方)にそれぞれ回動される。このように、サポー
トスティ42、43は、同一方向に常に回動し、それによっ
て、サイドサポート部46、47も同一方向に回動されて、
サイドサポート12はオープン方向、または、クローズ方
向に左右同時に移動される。
上述したサイドサポート12の構成は、一例であり、図
示の構成に限定されない。たとえば、モータ14を2個設
け、サポートスティ42、43の回動を個々に制御してもよ
い。
上記構成のサイドサポート装置10によるサイドサポー
ト制御システムを、第8図、第9図のフローチャートに
沿って詳細に説明する。まず、着座後、サイドサポート
装置10のメインスイッチがオンとされる。通常、車両の
イグニッションスイッチ30がメインスイッチを兼ね、イ
グニッションスイッチをオンとすることによって、メイ
ンスイッチも自動的にオンとなる(70)。それから、着
座者は、車両の通常走行における最適なサポートポジシ
ョン、つまり、自己の体型に応じた任意のサポートポジ
ションを設定する。そのために、着座者は、サイドサポ
ート12が所望のサポートポジションに至るまで、マニュ
アルスイッチ38を右方(クローズ表示方向)に押し続け
る。
中央処理ユニト22では、ハードスイッチ40がオンか否
か(72)、加速度センサー34で検出された加速度Gが基
準値Gs以上か(74)、ソフトスイッチ41がオンか否か
(76)が、それぞれ判断される。無論、ハードスイッチ
40、ソフトスイッチ41はオフであり、加速度Gは基準値
Gs未満であるため、すべてNOと判断される。そして、サ
ブルーチンでの未知数x=0として(78)、第9図に示
すサブルーチンでのフローチャートにおいて、カウント
数がゼロ以上か否か判断される(202)。しかし、NOと
判断されて、直ちにサブルーチンの出口に至る。
それから、第8図に示すように、カウント数がゼロ未
満か否か判断し(80)、NOと判断され、更に、マニュア
ルスイッチ38がクローズとなっているか否か判断される
(82)。マニュアルスイッチ38はクローズとなっている
ため、YESと判断され、モータ14が任意のサポートポジ
ションまで駆動され(84)、マニュアルスイッチ38をオ
フとしたことを確認して(86)、モータ14が停止される
(88)。そして、カウンタメモリー18がリセットされ、
カウント数がゼロとされる(90)。所望のサポートポジ
ションを越えてモータ14が駆動された場合には、マニュ
アルスイッチ38をオープンとし(92)、モータ14をオー
プン方向に駆動し(94)、その後、マニュアルスイッチ
38をオフとして(96)、任意のサポートポジションを設
定する。
このように、この発明においては、ハードスイッチ4
0、ソフトスイッチ41のオフ状態で、加速度Gが基準値G
s未満であれば、マニュアルスイッチ38の操作のもとで
の任意のサポートポジションのマニュアル設定が可能で
あるため、車両の走行の有無に拘らず、任意のサポート
ポジションが設定できる。つまり、走行時間の経過によ
り生じる好みの変化や疲労の度合いの変化等に即時に対
応できるため、走行時の変化に追従した快適性が容易に
確保できる。
車両が山岳路や悪路にさしかかり、着座者がより強い
サポートを望むとき、ハードスイッチ40が押し込まれて
オンとされる。この場合、ハードスイッチ40がオンであ
るため、(72)においてYESと判断される。また、カウ
ント数が、予めメモリーされたカウント数+n未満か否
か判断され(98)、YESと判断されて、モータ14がクロ
ーズ方向に駆動される(100)。そして、カウント数が
+nになるまでモータ14がクローズ方向に駆動されて
(102,104)、クローズポジションが設定される。
その後、一般路に入り、強いサポートが不要となれ
ば、ハードスイッチ40が再度押し込まれ、オフとされ
る。すると、第9図のサブルーチンの(202)で、カウ
ント数がゼロ以上が否か判断される。ここで、カウント
数が+nであるため、YESと判断され、モータ14は、オ
ープン方向に駆動される(204)。そして、カウント数
がゼロとなると(206)、モータ14が停止され(208)、
元のポジション、つまり、任意のサポートポジションが
再度設定される。
他方、設定した任意のサポートポジションでのサポー
トが、高速道路の走行時等において強く感じたり、任意
のサポートポジションでのサポートが不要となったとき
は、ソフトスイッチ41が押し込まれる。ソフトスイッチ
41がオンとされると、サブルーチンにおいて、x=−m
となるまで、モータ14がオープン方向に駆動されて、オ
ープンポジションが設定される。つまり、(202)で、
カウント数が−m以上か否か判断され、カウント数がゼ
ロであるため、YESと判断され、モータ14は、オープン
方向に駆動され(204)、カウント数が=−mとなると
(206)、モータ14が停止し(208)、オープンポジショ
ンが設定される。
その後、ソフトスイッチ41が再度押されてオフとなる
と、(80)において、YESと判断され、モータ14はクロ
ーズ方向に駆動される(108)。そして、カウント数が
ゼロとなると(110)、モータ14が停止され(112)、任
意のサポートポジションが再度設定される。
加速度センサー34は、車両の走行中、常時、作用して
おり、検出した上下、前後、左右の加速度Gは、中央処
理ユニット22に入力され、マイコン23によって、対応す
る基準値Gsと比較される。たとえば、任意のサポートポ
ジションやオープンポジションが設定されていれば、
(72)でNOと判断され、G≧GsがYESと判断されると(7
4)、カウント数が+n未満か否か判断される(98)。
そして、カウント数は+n未満であるため、YESと判断
され、モータ14がクローズ方向に駆動され(100)、カ
ウント数が+nとなると(102)、モータ14が停止し(1
04)、クローズポジションが設定される。
また、ソフトスイッチ41を押し込む途中や、ソフトス
イッチを再度押し込む途中等に、突発的に大きな加速度
が作用して、G≧GsがYESと判断されると(114、21
0)、同様に、クローズポジションが設定される(114、
210)。
上記のように、この発明では、着座者が任意のサポー
トポジションを設定した後は、着座者の判断によって、
ハードスイッチ40、ソフトスイッチ41を適宜押し込め
ば、クローズポジション、オープンポジションが設定で
きる。また、ハードスイッチ40、ソフトスイッチ41を再
度押し込んでオフとすれば、任意のサポートポジション
が再度得られる。
また、クローズポジションが一旦設定されると、着座
者の判断によって、ハードスイッチ40が再度押し込んだ
り、マニュアルスイッチ38を操作しない限り、クローズ
ポジションが維持される。そのため、サイドサポート12
が頻繁に開閉を繰り返すこともなく、心理的疲労を生じ
る虞れもない。
そして、このようなサイドサポート制御システムで
は、カーブ走行に限らず、悪路走行、急激な加減速走行
等においても、迅速、容易にサイドサポート制御が行な
え、適切に対応できる。
更に、加速度センサーと組合せることによって、車両
の走行が、カーブ走行、悪路走行等に突発的に変化し、
予期しない大きな加速度が作用しても、クローズポジシ
ョンが自動的に設定される。そのため、突発的な走行変
化に迅速、確実に対応して着座姿勢のくずれが防止され
る。
上述した実施例は、この発明を説明するためのもので
あり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の
技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発
明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、実施例では、サイドサポート装置10は、シ
ートバックに装着されて着座者の上体をサポート可能に
構成されているが、シートクッションに設けて、着座者
の大腿部をサポートするように構成してもよい。
〔発明の効果〕
上記のように、この発明に係る車両用シートのサイド
サポート制御方法によれば、任意のサポートポジション
の設定後は、オートスイッチを押し込むことによって、
走行中でのサイドサポートの制御がワンタッチで行なえ
る。そのため、走行中でのサイドサポートの制御が、迅
速、容易に行なえ、着座姿勢のくずれが確実に防止でき
る。
また、クローズポジションは、一旦設定されると、着
座者の意志によって、解除しない限り、そのまま維持さ
れる。そのため、カーブ走行等においても、着座者の意
志と無関係に、サイドサポートが頻繁に開閉することも
ない。従って、心理的疲労を生じることもなく、安全運
転が確保される。
また、カーブ走行だけでなく、悪路走行、急激な加減
速走行等においても、クローズポジションが迅速、容易
に設定でき、着座姿勢のくずれが確実に防止される。
更に、マニュアルスイッチ操作によるモータの駆動制
御によって、任意のサポートポジションが、走行中にも
拘らずマニュアルで設定できるため、走行時間の経過に
より生じる好みの変化や疲労の度合いの変化等に即時に
対応でき、これによって、走行時の変化に追従した快適
性が容易に確保できる。
そして、この発明のサイドサポート装置によれば、上
記のサイドサポート制御方法が適切に遂行でき、カーブ
走行、悪路走行、急激な加減速走行等においても、着座
姿勢のくずれが防止され、所定の着座姿勢が確保され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る車両用シートのサイドサポー
ト装置の概略ブロック図、 第2図は、中央処理ユニットを中心とした詳細なブロッ
ク図、 第3図は、スイッチ手段の斜視図、 第4図、第5図は、サイドサポート装置付車両シートの
概略平面図、概略正面図、 第6図は、サイドサポート装置のサイドサポートの概略
斜視図、 第7図は、サポートプレートの右側面図、 第8図、第9図は、この発明によるサイドサポート制御
方法のフローチャートである。 10:車両用シートのサイドサポート装置、12:サイドサポ
ート、14:モータ、15:回転センサー、16:モータ駆動回
路、18:カウンタメモリー、20:スイッチ手段、22:中央
処理ユニット、23:マイクロコンピュータ(マイコ
ン)、34:加速度センサー、38:マニュアルスイッチ、4
0:ハードスイッチ(オートスイッチ)、41:ソフトスイ
ッチ(オートスイッチ)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行状況に応じてモータを駆動し、着座者
    を左右サイドから押圧しサポートして着座姿勢のくずれ
    を防止するクローズポジションと、着座者から離反した
    オープンポジションとの間でサイドサポートを移動させ
    る車両用シートのサイドサポート制御方法において、 マニュアルスイッチ操作によるモータの駆動制御によっ
    て、任意のサポートポジションが、走行中にも拘らずマ
    ニュアルで設定できるとともに、 オートスイッチ操作によるモータの駆動制御によって、
    任意のサポートポジションに隣接する位置として予め設
    定されたクローズポジション、オープンポジションが、
    クローズ方向、オープン方向へのサイドサポートの左右
    同時の移動のもとで、それぞれ自動的に設定されること
    を特徴とする車両用シートのサイドサポート制御方法。
  2. 【請求項2】モータは回転センサーを持ち、回転センサ
    ーで検出されたモータの回転数はカウンタメモリーにメ
    モリーされ、 マニュアルスイッチを押し続けると、モータが継続的に
    駆動されて任意のサポートポジションが設定され、任意
    のサポートポジションが設定されると、カウンタメモリ
    ーがリセットされてカウント数がゼロとなり、 オートスイッチを成す自己保持型のハードスイッチ、ソ
    フトスイッチを押し込むと、それぞれ予め設定されたカ
    ウント数になるまで、モータがクローズ方向、オープン
    方向のいずれかの方向に駆動して、クローズポジショ
    ン、オープンポジションが設定され、その後、ハードス
    イッチ、ソフトスイッチを再度押し込むと、カウンタメ
    モリーがゼロとなるまで、モータが駆動されて、任意の
    サポートポジションが設定される特許請求の範囲第1項
    記載の車両用シートのサイドサポート制御方法。
  3. 【請求項3】任意のサポートポジションまたはオープン
    ポジションが設定されているとき、加速度センサーの検
    出した上下、前後、左右の加速度が対応する設定値を越
    えると、モータをクローズ方向に駆動して、クローズポ
    ジションを設定し、その後の対応するオートスイッチの
    押し込みまで、そのクローズポジションを継続して維持
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の車両用シ
    ートのサイドサポート制御方法。
  4. 【請求項4】着座者を左右サイドから押圧し、サポート
    して、着座姿勢のくずれを防止するクローズポジション
    と乗員から離反したオープンポジションとの間を対応方
    向に同時に移動可能なサイドサポートと、 サイドサポートを移動させるための回転センサー付モー
    タと、 モータのためのモータ駆動回路と、 モータの回転数をメモリーするカウンタメモリーと、 モータの駆動を制御して、走行中にも拘らず任意のサポ
    ートポジションを設定可能とするマニュアルスイッチ
    と、サポートポジションに隣接する位置として予め設定
    されたクローズポジション、オープンポジションをそれ
    ぞれ自動的に設定可能とするオートスイッチとを備えた
    スイッチ手段と、 入力された情報を所定のプログラムに従って処理し、対
    応する信号をモータ駆動回路に出力してモータを駆動制
    御する中央処理ユニットと、 を具備する車両用シートのサイドサポート装置。
  5. 【請求項5】スイッチ手段のマニュアルスイッチは、押
    し続けることによってその対応方向にモータを継続的に
    駆動可能であり、このモータの駆動によって任意のサポ
    ートポジションを設定し、サポートポジションが設定さ
    れると、カウンタメモリーをリセットしてカウント数を
    ゼロとするように構成され、 スイッチ手段のオートスイッチが、 押し込まれると任意のサポートポジションから予め設定
    されたカウント数になるまでモータをクローズ方向に駆
    動して、クローズポジションを設定し、その後、再度押
    し込まれると、カウンタメモリーがゼロとなるまで、モ
    ータをオープン方向に駆動して任意のサポートポジショ
    ンを設定する自己保持型ハードスイッチと、 押し込まれると任意のサポートポジションから予め設定
    されたカウント数になるまでモータをオープン方向に駆
    動して、オープンポジションを設定し、その後、再度押
    し込まれると、カウンタメモリーがゼロとなるまで、モ
    ータをクローズ方向に駆動して任意のサポートポジショ
    ンを設定する自己保持型ソフトスイッチとを備えている
    特許請求の範囲第4項記載の車両用シートのサイドサポ
    ート装置。
  6. 【請求項6】上下、前後、左右の加速度を検出する加速
    度センサーが中央処理ユニットに接続され、加速度セン
    サーは、任意のサポートポジションまたはオープンポジ
    ションが設定されているとき、検出した加速度が対応す
    る設定値を越えると、モータをクローズ方向に駆動し
    て、クローズポジションを設定し、その後の対応するオ
    ートスイッチの押し込みまで、そのクローズポジション
    を継続して維持可能に構成されている特許請求の範囲第
    4項または第5項記載の車両用シートのサイドサポート
    装置。
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