JP2792305B2 - シートのサイドサポート制御装置 - Google Patents

シートのサイドサポート制御装置

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JP2792305B2
JP2792305B2 JP4031899A JP3189992A JP2792305B2 JP 2792305 B2 JP2792305 B2 JP 2792305B2 JP 4031899 A JP4031899 A JP 4031899A JP 3189992 A JP3189992 A JP 3189992A JP 2792305 B2 JP2792305 B2 JP 2792305B2
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side support
lateral
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vehicle speed
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克己 上野
直樹 川島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は旋回が予測されるとシー
トのサイドサポートの挟み角を閉じる方向に制御するシ
ートのサイドサポート制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートのサイドサポートは乗員
のホールド性を保つ上で重要な役目を持っている。そし
て、サイドサポートの挟み角を制御できるように構成
し、旋回時にサイドサポートの挟み角を閉じる方向に移
動させて、乗員のホールド性を向上させるようにするこ
とは広く知られている。
【0003】例えば、車速と操舵角とにより横G(加速
度)を計算し、その計算された横Gが設定値になるとサ
イドサポートの挟み角を閉じ方向に制御して、旋回時の
乗員のホールド性を向上させた装置が広く知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような装置を搭載
した車両で連続しているコーナを走行すると、横Gが増
減を繰り返すため、サイドサポートの挟み角は閉じ方向
や開き方向に繰り返し制御される。しかし、コーナが連
続した道路を走行する場合には、運転者は連続するコー
ナを視覚情報として得ているために緊張度はあるレベル
に保持されている。
【0005】従って、サイドサポートを閉じる方向や開
く方向に繰り返し制御することは、運転者の緊張感と合
致していないため、運転者が違和感を感じるという問題
点があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、運転者の緊張感に合致するようにシートのサイドサ
ポートの挟み角を制御し、運転者が違和感を感じること
のないシートのサイドサポート制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるシ−トの
サイドサポ−ト制御装置は、サイドサポ−ト位置を制御
する駆動機構と、車体に発生する横Gに応じた第1のサ
イドサポ−ト位置を決定する第1の決定手段と、前後G
に応じた第2のサイドサポ−ト位置を決定する第の決
定手段と、車速に応じた第3のサイドサポ−ト位置を決
定する第3の決定手段と、上記第1乃至第3のサイドサ
ポ−ト位置を含む少なくとも3つのサイドサポ−ト位置
からサイドサポ−トの挟み角が最も小さくなるサイドサ
ポ−ト位置を選択して記憶する記憶手段と、所定時間毎
に上記記憶手段に記憶されたサイドサポ−ト位置になる
ように上記駆動機構を作動させる位置制御手段とを具備
したことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1乃至第3の決定手段でそれぞれ決定された
車体に発生する横Gに応じた第1のサイドサポ−ト位
置、前後Gに応じた第2のサイドサポ−ト位置、車速に
応じた第3のサイドサポ−ト位置のうち最大の少なくと
も3つのサイドサポ−ト位置、つまりサイドサポ−トの
挟み角が最も小さくなるサイドサポ−ト位置を記憶手段
に記憶させておき、所定時間毎に記憶手段に記憶された
サイドサポ−ト位置になるように駆動機構を作動させる
ようにしている。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例に係わ
るシートのサイドサポート制御装置について説明する。
図1はシートのサイドサポート制御装置のシステム構成
図、図2はメインルーチンを示すフローチャート、図3
はAUTOモードルーチンの一部を示すフローチャート、図
4はAUTOモードルーチンの一部を示すフローチャート、
図5はウインカ制御条件ルーチンを示すフローチャー
ト、図6は1msec毎の割込みルーチンを示す示すフロー
チャート、図7はリードパルス信号の立ち上がりに同期
した割込みルーチンを示すフローチャート、図8はサイ
ドサポート位置の時間的変化を示す図、図9はGYT −横
G特性を示すマップ、図10はGXT −前後G特性を示す
マップ、図11はVT−車速特性を示すマップ、図12は
UINT−車速特性を示すマップ、図13はシートを示す斜
視図、図14はシートのサイドフレームの構成を示す
図、図15はシートのサイドフレームを移動させるモー
タの周辺機構を示す斜視図、図16は車速VとV2
(1+AV2 )と特性を示すマップである。
【0010】まず、図13を参照してシートの斜視図に
ついて説明する。図13において、11は前後方向にス
ライド可能なシートクッションである。このシートクッ
ション11にはシートバック12が傾倒可能に取り付け
られている。このシートバック12の上端部にはヘッド
レスト13が前後上下方向に調整可能に取り付けられて
いる。
【0011】シートバック12の両側部には乗員の左右
方向の揺れを抑えるためのサイドサポート14a,14
bが設けられている。このサイドサポート14a,14
bはその挟み角が閉じる方向あるいは開く方向に調整可
能である。その機能について図14及び図15を参照し
て説明する。
【0012】図14及び図15において、サイドサポー
ト14a,14b内にはサイドサポート用フレーム21
a,21bがそれぞれ埋設されている。これらサイドサ
ポート用フレーム21aと21bは互いに連結棒22を
介して連結されており、サイドサポート用フレーム21
a,21b,連結棒22は矢印方向(あるいは矢印と逆
方向)に連動するように構成されている。
【0013】ところで、サイドサポート用フレーム21
bの図面と鉛直方向に伸びるフレーム部分にはリンク2
3が嵌め込まれており、このリンク23の一端には連結
棒22の一端が回動自在に取り付けられている。さら
に、このリンク23の他端には長孔24が開けられてい
る。
【0014】また、25はモータである。このモータ2
5の回転軸の回転はスクリューナット26にねじ込まれ
たねじ27の回転に伝達される。このねじ27の回転に
よりねじ27が矢印方向に出没すると、ロッド28が時
計方向に回転し、これに伴ないロッド28の先端に取り
付けられたアーム29が時計方向に回動する。このアー
ム29にはピン30が取り付けられており、このピン3
0は長孔24を介して出没している。
【0015】つまり、モータ25が回転してねじ27が
矢印方向に出没してくると、ロッド28が図示のように
時計方向に回動し、アーム29も時計方向に回動し、ピ
ン30を介してリンク23が反時計方向に回動し、サイ
ドサポート用フレーム21bが図示のように反時計方向
に回動し、連結棒22が図示のように矢印方向に移動
し、サイドサポート用フレーム21aが図示のように時
計方向に回動することによって、サイドサポート用フレ
ーム21aと21bとの挟み角が閉じる方向に回動し、
サイドサポート14aと14bとの挟み角が閉じる方向
に作動する。
【0016】一方、モータ25が上述した回転方向と逆
方向に回転した場合には、各部の動きは図示の矢印と逆
方向に作動し、サイドサポート14aと14bとの挟み
角が開く方向に作動する。
【0017】なお、図14において破線Aで示した位置
がサイドサポート14bの基準位置である。また、破線
Bで示した位置がサイドサポート14bの最も開いた位
置であり、乗降時にこの位置に制御される。さらに、破
線Cで示した位置がサイドサポート14bの最も閉じた
位置であり、車速が極めて高いときや高い横Gを伴う旋
回時にこの位置に制御される。
【0018】次ぎに、図1を参照してシートのサイドサ
ポート制御装置のシステム構成図について説明する。図
1において、31はマイクロコンピュータを中心にして
構成されたコントローラである。このコントローラ31
には図2乃至図7に示すようなフローチャートに示す処
理を行うプログラムが記憶されている。このコントロー
ラ31にはモータ25を正転、逆転するためのリレーを
内蔵したモータ駆動回路32が接続される。このモータ
駆動回路32はコントローラ31から出力される正転信
号fあるいは逆転信号rに応じて内蔵したリレーを選択
的に駆動してモータ25を正転あるいは逆転制御し、サ
イドサポート14aと14bとの挟み角を閉じる方向あ
るいは開く方向に制御する。
【0019】また、33は上述した破線Aで示した基準
位置からのサイドサポート14bの位置を検出する位置
センサである。この位置センサ33で検出された位置信
号Pはコントローラ31に出力される。例えば、基準位
置から閉じる方向の位置信号Pは正の値を有し、基準位
置から開く方向の位置信号Pは負の値を有している。
【0020】また、コントローラ31は後述するように
サイドサポート14bの位置を10msec毎に設定してい
るもので、今回設定されたサイドサポート14bの制御
位置はサイドサポート制御位置OUTTF (n )として、前
回設定されたサイドサポート14bの制御位置はサイド
サポート制御位置OUTTF (n −1 )としてメモリ31m
に記憶される。そして、コントローラ31はサイドサポ
ート制御位置OUTTF (n )と位置信号Pとを比較し、モ
ータ25の回転方向あるいは停止を決定し、正転信号f
あるいは逆転信号rを適宜出力する。なお、メモリ31
mには図9乃至図10を参照して今回設定されたシート
制御量OUTT(n )及び前回のシート制御量OUTT(n −1
)が記憶される。
【0021】さらに、コントローラ31は各種フラグ、
タイマを備えると共に、下記のようなセンサ及びスイッ
チの操作信号が入力されている。34はウインカの操作
を検出するとオン信号を所定時間(例えば、1秒)だけ
出力するウインカスイッチ、35はアクセルの操作を検
出するとオン信号を所定時間(例えば、2.5秒)だけ
出力するアクセルスイッチ、36はブレーキの操作を検
出するとオン信号を所定時間(例えば、2.5秒)出力
するブレーキスイッチ、37は運転ドアが開状態を検出
するとオン信号を出力する運転ドアスイッチである。
【0022】また、38はハザードスイッチ、39はサ
イドサポート14aと14bとの挟み角を自動的に制御
するときに操作するAUTOスイッチ、40はその挟み角を
手動で調整するためのマニュアルスイッチである。
【0023】41はトランスミッションのスピードメー
タギアの回転をリードパルス信号に変換して出力するリ
ードスイッチよりなる車速センサ、42は横G(加速
度)を検出する横Gセンサ、43は前後方向の加速度、
つまり前後Gを検出する前後Gセンサ、44はハンドル
の操舵角θを検出するハンドル角センサ、45はIG(イ
グニション)スイッチである。
【0024】次ぎに、上記のように構成された本発明の
一実施例の動作について説明する。まず、1msec毎のタ
イマ割り込みにより図6のフローチャートに示す処理が
行われる。ステアリングパルスの入力信号処理が行わ
れ、タイマTIMSが+1される。そして、タイマTIMSに
「10」が計数されるまで、1msecのタイマ割り込み毎
にタイマTIMSが+1される。タイマTIMSに「10」が計
数されると、タイマTIMSが「0」クリアされ、フラグFI
OMS に「1」がセットされる。
【0025】つまり、図6のフローチャートでは1msec
のタイマ割り込みに基づいて10msecを計時するとフラ
グFIOMS を「1」にセットしている。このフラグFIOMS
が「1」にセットされると、図2を参照して後述するよ
うにメインルーチンの処理が開始される。また、リード
パルスの立ち上がりに同期して図7に示すように車輪速
の演算が行われ、車速Vが演算される。
【0026】次ぎに、図2を参照してメインルーチンの
処理について説明する。まず、上述したようにフラグFI
OMS が「1」であるか判定し、フラグFIOMS が「1」と
なると、フラグFIOMS を「0」に戻す処理が行われる
(ステップS1,S2)。つまり、前述したように10
msec毎にメインルーチンの処理が開始される。
【0027】このメインルーチンでは、入力処理、つま
りコントローラ31に入力されるスイッチの操作信号、
各種センサからの検知信号の読み込み処理が行われる
(ステップS3)。
【0028】次ぎに、図3及び図4を参照して詳細な処
理を後述するAUTOモードに関する演算処理が行われる
(ステップS4)。この処理において、車速、横G、前
後Gに基づいたサイドサポート14bの制御位置OUTTF
(n )が求められメモリ31mに設定される。
【0029】そして、AUTOスイッチ39がオフしてお
り、IGスイッチ45がオンしていれば、マニュアルモー
ド処理が行われる(ステップS5,S6,S7)。この
マニュアルモード処理はマニュアルスイッチ40の操作
に応じてサイドサポート14aと14bとの挟み角を制
御する処理である。
【0030】ところで、AUTOスイッチ39がオフしてお
り、IGスイッチ45がオフしていれば、制御停止モー
ド、つまりサイドサポート14aと14bとの挟み角を
制御する処理を停止するモードが設定される(ステップ
S5,S6,S8)。
【0031】また、AUTOスイッチ39がオンしており、
運転ドアスイッチ37からの検知信号により運転ドアが
閉じていることが検知され、IGスイッチ45がオンして
いることが検知されると、前述したステップS4で説明
したAUTOモードに関する演算処理で算出された車速、横
G、前後Gに基づいたサイドサポート14bの制御位置
OUTTF (n )にサイドサポート14bを自動的に設定す
るAUTOモードが設定される(ステップS9,S10,S
11)。
【0032】ところで、AUTOスイッチ39がオンしてお
り、運転ドアスイッチ37からの検知信号により運転ド
アが閉じていることが検知され、IGスイッチ45がオフ
していることが検知された場合には、サイドサポート1
4aと14bとの挟み角の制御を停止する制御停止モー
ドが設定される(ステップS9,S10,S8)。
【0033】また、運転ドアスイッチ37からの検知信
号により運転ドアが開いていることが検知され、車速V
が3km/h より小さければ、車両が停止して乗員が降車
するものと判定され、乗降モードが設定される(ステッ
プS9,S12,S13)。この乗降モード設定処理に
おいて、サイドサポート14aと14bとのはさみ角を
最も開いた位置が制御位置OUTTF (n )として設定され
る。
【0034】以下、モータリレー出力処理、つまりサイ
ドサポート制御位置OUTTF (n )と位置信号Pとを比較
し、モータ25の回転方向あるいは停止を決定し、正転
信号fあるいは逆転信号rを適宜出力する処理を行な
う。この結果、サイドサポート14aと14bとの挟み
角が制御位置OUTTF (n )に相当する角度となるように
制御される(ステップS14)。そして、センサ電源の
制御、ダイアグノシス信号の出力、RAMモニタのシリ
アル通信処理が行われる(ステップS15〜S17)。
次ぎに、図3及び図4を参照して前述したAUTOモードに
関する演算処理の詳細な動作について説明する。
【0035】まず、体格調整値の演算を行う(ステップ
S21)。具体的には、AUTOモード時にマニュアルスイ
ッチ40を押した回数分だけ制御位置OUTTF (N )を最
小制御単位ずつオフセットする処理を行う。
【0036】そして、計算横Gの演算処理、つまり車速
Vから横Gを算出する処理が行われる(ステップS2
2)。具体的には、数1に示すように車速Vから計算横
Gが演算されるわけであるが、数1の数2の分数部分を
図16に示すようにマップとして記憶しておくことによ
り、数2の値をマップから求め、SITA/B 乗算すること
により計算横Gを算出している。なお、数1において、
GYB は計算横G、SITAはハンドル角、Vは車速、Aはス
タビリティファクタ(0.002)、Bは定数(ホイー
ルベース×ハンドルギア比)である。
【0037】
【数1】
【0038】
【数2】
【0039】さらに、予測横Gの演算を行なう(ステッ
プS23)。この予測横GはステップS22で算出した
計算横GであるGYB を基に、数3の演算を行うことによ
り横Gを予測している。なお、数3において、GYB (n
−1 )は前回の制御サイクルで算出した計算横G、GYB
(n )は今回の制御サイクルで算出した計算横G、MGYB
V は車速補正マップである。
【0040】
【数3】
【0041】さらに、図5のフローチャートに示すよう
なウインカ制御条件ルーチンが実行される。このウイン
カ制御条件ルーチンにおいて、ハザードスイッチ38が
オフ、ウインカスイッチ34がオン、アクセルスイッチ
35がオン、車速Vが3Km/h 以上では、ウインカ制御
条件フラグFUINM が1にセットされる。つまり、上述の
条件は、前方にある交差点に向かってウインカを出して
アクセルを踏みながら走行している状態を想定している
もので、交差点での旋回を予測しているものである。さ
らに、ウインカ制御条件フラグFUINM を1にセットする
もう1つの条件は、ハザードスイッチ38がオフ、ウイ
ンカスイッチ34がオン、アクセルスイッチ35がオ
フ、ブレーキスイッチ36がオンの場合である。この条
件は、交差点でウインカを出して、停車している状態を
想定しているもので、極近い将来における交差点での旋
回を予測しているものである。
【0042】つまり、ウインカ制御条件フラグFUINM は
実際にまだ旋回状態にはいっていないが、極近い将来の
旋回状態に入ることをウインカの操作状態から予測され
るときに「1」にセットされる。
【0043】一方、ハザードスイッチ38がオンされる
かあるいはハザードスイッチ38がオフでもウインカス
イッチ34がオフ状態となると、極近い将来に旋回状態
に入ることが予測されないために、ウインカ制御条件フ
ラグFUINM は「0」にセットされる。
【0044】次ぎに、シート制御量を算出する処理が行
われる(ステップS25)。ここで、シート制御量は図
14の破線位置Aを基準位置として破線C方向の角度相
当値を正の制御量とし、破線B方向の角度相当値を負の
制御量としている。
【0045】まず、上述したステップS22乃至S24
で求めた計算横G、予測横G及び横Gセンサ42で検知
された横Gのうちの最大横Gを求める。そして、上記し
た最大横G,前後Gセンサ43で検出された前後G、車
速Vに対応するシート制御量GYT ,GXT ,VT,UNITが図
9乃至図11のマップを参照して求められる。
【0046】図9のマップはステップS22乃至S24
で求めた計算横G、予測横G及び横Gセンサ42で検知
された横Gのうちの最大横Gに対するシ−ト制御量GYT
をマップとして記憶しているものである。つまり、シ−
ト制御量GYT は横Gが設定値g0までは「0」であり、設
定値g0からg1まではリニアに増加し、設定値g1以上では
設定値αとなっている。このようにして、最大Gに対す
るシ−ト制御量GYT (第1のサイドサポ−ト位置)が決
定される(第1の決定手段)。
【0047】図10のマップは前後Gセンサ43で検出
された前後Gに対するシ−ト制御量GXT をマップとして
記憶しているものである。つまり、シ−ト制御量GXT は
前後Gがg0までは「0」であり、設定値g0からg1までは
リニアに増加し、設定値g1以上では設定値αとなってい
る。このようにして、前後Gに対するシ−ト制御量GXT
(第2のサイドサポ−ト位置)が決定される(第2の決
定手段)
【0048】図11のマップは車速Vに対するシ−ト制
御量VTをマップとして記憶しているものである。つま
り、シ−ト制御量VTは車速Vが0Km/h では「0」で、
車速Vが増加するに従ってリニアに増加する。このよう
にして、車速に対するシ−ト制御量VT(第3のサイドサ
ポ−ト位置)が決定される(第3の決定手段)。
【0049】図12のマップは上述したウインカ制御条
件ルーチンでウインカ制御条件フラグUINTが「1」とな
る状態の場合に参照されるマップである。つまり、シー
ト制御量UINTは車速VがVoまでは「0」であり、車速
VがVo以上となるとリニアに増加する。
【0050】なお、ステップS25では上述したように
最大横Gを求めているが、10秒間に3回以上0.2g
以上の最大横Gが入力された時に発生頻度によるホール
ドフラグFHOLD を「1」に設定する処理を行っている。
さらに、ステップS25において、その横Gが0.2g
を越えてから0.2g以下になるまでの時間T秒を計数
しているもので、その時間T及びその横Gが0.2g以
下になってからの時間T秒だけ横Gの継続時間によるホ
ールドフラグFHOLDGY を「1」に設定している。
【0051】次ぎ、車速Vが例えば10Km/h 以上であ
るか判定され(ステップS26)、10Km/h 以上であ
れば、前述したウインカ制御条件フラグUINTが「1」で
あるかが判定される(ステップS27)。このステップ
S27の判定で「YES」と判定された場合には、前述
したステップS25で算出したシート制御量GYT ,GXT
,VT,UNITのなかの最大値が求められ、その最大値が
サイドサポート目標位置OUTTとして設定される(ステッ
プS28)。
【0052】一方、ステップS27で「NO」と判定さ
れた場合、つまりウインカ制御条件フラグUNITが「0」
であると判された場合には、シート制御量UNITを除くシ
ート制御量GYT ,GXT ,VTのなかの最大値が求められ、
サイドサポート目標位置OUTTとして設定される(ステッ
プS29)。
【0053】つまり、前述したステップS24のウイン
カ制御ルーチンで、ウインカを出して極近い将来に旋回
が予測された結果、ウインカ制御条件フラグFUINM が
「1」にセットされている場合には、図12のマップを
参照して求めたシート制御量UNITをも含めて最大値を求
めている。
【0054】ところで、上述したステップS26で「N
O」と判定、つまり車速Vが10Km/h 未満であると判
定されると、ウインカ制御条件フラグFUIMが「1」であ
るか判定される(ステップS30)。そして、このステ
ップS30で「YES」と判定された場合には、ハンド
ル角センサ44で検出されたハンドルの操舵角θが60
deg 以上であるか判定される。このステップS31で
「YES」と判定された場合には、サイドサポート目標
位置OUTTとして図12のマップを参照して求めたシート
制御量UNITが設定される。このように、ステップS2
6,S30,S31,S32の一連の処理により、車速
Vが10Km/h より低い低速で交差点を曲がる場合のサ
イドサポート目標位置OUTTが図12のマップを参照して
求められることになる。
【0055】一方、上記ステップS26で「NO」と判
定された場合でも、ウインカ制御条件フラグFUIMが
「0」であったり、ハンドルの操舵角θが60deg 未満
である場合には、サイドサポート目標位置OUTTとして図
11のマップから求めたシート制御量VTが設定される。
【0056】次ぎに、上記ステップS25で設定された
ホールドフラグFHOLD に「1」が設定されているか判定
し、「1」が設定されていればピークホールド時間Tph
に「5秒」が設定され、「0」が設定されていればピー
クホールド時間Tphに「2秒」が設定される。なお、ピ
ークホールド時間Tphとはサイドサポート目標位置OUTT
が閉じ方向に変化している場合に、サイドサポート目標
位置OUTTを保持する時間を意味する。例えば、運転者の
眼下に広がるワインディングロードを走行する場合に
は、ホールドフラグFHOLD が「1」に設定され、ピーク
ホールド時間Tphが5秒に設定される。ワインディング
ロード走行中にピークホールド時間Tphが「2秒」であ
ると、コーナから次のコーナまでのサイドサポートが閉
じた状態から開く方向に制御されることがあるが、ピー
クホールドTphを5秒に設定しておくことにより、コー
ナから次のコーナまでの間に横Gが0.2g以下になっ
た場合でもサイドサポートを閉じた状態を保持すること
ができる。従って、ピークホールド時間Tphを5秒と通
常のピークホールド時間より長く設定し、運転者の眼下
に広がるワインディングロードを走行し終えるまで、サ
イドサポートを閉じ方向に制御することにより、あるレ
ベルまで保持されている運転者の緊張感に一致したサイ
ドサポート制御を実現することができる。
【0057】次ぎに、ブレーキスイッチ36がオンでし
かも車速Vが10Km/h 以上である場合には、サイドサ
ポート制御目標位置OUTTF として今回のサイドサポート
目標位置OUTT(n )と前回のサイドサポート目標位置OU
TT(n −1 )の最大値が設定される(ステップS3
9)。つまり、今回のサイドサポート目標位置OUTT(n
)が前回のサイドサポート目標位置OUTT(n −1 )よ
り小さくなった場合でも、前回のサイドサポート目標位
置OUTT(n −1 )がサイドサポート制御位置OUTTF とし
て設定される。
【0058】一方、上記ステップS37あるいはステッ
プS38において「NO」と判定される場合でもステッ
プS40の判定で、横Gの継続時間によるホールドフラ
グFHOLDGY が「1」である場合には上記ステップS39
の処理が行われる。
【0059】また、上記ステップS37あるいはステッ
プS38で「NO」と判定される場合でも、ステップS
40の判定で横Gの継続時間によるホールドフラグFHOL
DGYが「0」と判定される場合には、以下のようにして
サイドサポート制御位置OUTTF が求められる。
【0060】つまり、今回のサイドサポート目標位置OU
TT(n )が前回のサイドサポート目標位置OUTT(n −1
)以上になった場合には、今回のサイドサポート目標
位置OUTT(n )がサイドサポート制御位置OUTTF として
設定される。
【0061】一方、今回のサイドサポート目標位置OUTT
(n )が前回のサイドサポート目標位置OUTT(n −1 )
より小さくなった場合にはT秒間のピークホールドを行
った後、前回のサイドサポート制御位置OUTTF (n −
1)から「1」を減算して値が、サイドサポート制御位
置OUTTF とされる。
【0062】つまり、図8に示すようにサイドサポート
目標位置OUTTが時刻t1でピークを迎えてから開く方向に
変化した場合でもピークホールド時間Tphはサイドサポ
ート制御位置OUTTF はピーク状態が保たれる。そして、
ピークホールド時間Tph経過後に、サイドサポート制御
位置OUTTF はリニアに減少される。
【0063】また、横Gが0.2gをわずかに越えるよ
うなコーナでは横Gが0.2gを下回ってから図8に示
すようにT秒間はホールドフラグFHOLDGY が「1」に設
定されている。そして、ホールドフラグFHOLDGY が
「1」に設定されている間、時刻t2でのサイドサポート
制御位置OUTTF を保持することができる。そして、サイ
ドサポート制御位置OUTTF が時刻t2でのピーク値に保持
された後、サイドサポート位置OUTTF はリニアに減少さ
れる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、
体に発生する横G、前後G、車速のに応じて決定された
少なくとも3つのサイドサポ−ト位置のうち最大のサイ
ドサポ−ト位置、つまりサイドサポ−トの挟み角が最も
小さくなるように駆動機構を作動させるようにしたの
で、横Gに応じたサイドサポ−ト位置が最大の場合に
は、横Gが発生したホ−ルド性を向上させることができ
る。 一方、前後Gに応じたサイドサポ−ト位置が最大の
場合には、加減速時のホ−ルド性を向上させることがで
きる。 さらに、車速に応じたサイドサポ−ト位置が最大
の場合には、横Gが発生しにくい長い直線を含む道路状
況で、高速走行をするような場合にもサイドサポ−ト位
置を閉じ側の位置に維持されるため、ドライバに適度な
緊張感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートのサイドサポート制御装置のシステム構
成図。
【図2】メインルーチンを示すフローチャート。
【図3】AUTOモードルーチンの一部を示すフローチャー
ト。
【図4】AUTOモードルーチンの一部を示すフローチャー
ト。
【図5】ウインカ制御条件ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図6】1msec毎の割込みルーチンを示すフローチャー
ト。
【図7】リードパルスエッジ割込みルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図8】サイドサポート位置の時間的変化を示す図。
【図9】GYT −横G特性を示すマップ。
【図10】GXT −前後G特性を示すマップ。
【図11】VT−車速特性を示すマップ。
【図12】UNIT−車速特性を示すマップ。
【図13】シートを示す斜視図。
【図14】シートのサイドフレームの構成を示す図。
【図15】シートのサイドフレームを移動させるモータ
の周辺機構を示す斜視図。
【図16】車速VとV2 /(1+AV2 )と特性を示す
マップ。
【符号の説明】
14a,14b…サイドサポート、31…コントロー
ラ、32…モータ駆動回路、33…位置センサ、34…
ウインカスイッチ、35…アクセルスイッチ、36…ブ
レーキスイッチ、37…運転ドアスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−31138(JP,A) 実開 平2−103836(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/00 - 2/54 A47C 7/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドサポ−ト位置を制御する駆動機構
    と、車体に発生する横Gに応じた第1のサイドサポ−ト位置
    を決定する第1の決定手段と、 前後Gに応じた第2のサイドサポ−ト位置を決定する第
    の決定手段と、 車速に応じた第3のサイドサポ−ト位置を決定する第3
    の決定手段と、 上記第1乃至第3のサイドサポ−ト位置を含む少なくと
    も3つのサイドサポ−ト位置からサイドサポ−トの挟み
    角が最も小さくなるサイドサポ−ト位置を選択して記憶
    する記憶手段と、 所定時間毎に上記記憶手段に記憶されたサイドサポ−ト
    位置になるように上記駆動機構を作動させる位置制御手
    段とを具備したことを特徴とするシ−トのサイドサポ−
    ト制御装置。
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