JPH058566A - カラー画像形成用熱転写インクシート - Google Patents

カラー画像形成用熱転写インクシート

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JPH058566A
JPH058566A JP3166029A JP16602991A JPH058566A JP H058566 A JPH058566 A JP H058566A JP 3166029 A JP3166029 A JP 3166029A JP 16602991 A JP16602991 A JP 16602991A JP H058566 A JPH058566 A JP H058566A
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JP
Japan
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ink
layer
transfer
ink layer
colored
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JP3166029A
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English (en)
Inventor
Hitomi Kawabata
仁美 川畑
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Priority to PCT/JP1992/000861 priority patent/WO1993001058A1/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平滑紙はもとより粗面紙にも鮮明な画像を形
成でき、重ね転写の際に逆転写が生じず、さらにインク
ドットの適正な重ね合せができ、色再現性よくカラー画
像を形成しうるカラー画像形成用熱転写インクシートを
提供すること。 【構成】 基材(1) 表面に、基材の側から順に(A) ワッ
クス類からなる離型層(2) 、(B) 成膜性の熱可塑性樹脂
を主体とするビヒクル中に着色剤が混合されてなる着色
インク層(3) 、および(C) ワックス類からなる逆転写防
止層(4) が設けられてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像形成用熱転写
インクシートに関する。さらに詳しくは、加熱ヘッドに
設けられた複数の発熱素子の選択的な発熱制御によりそ
れぞれイエローインク層、マゼンタインク層およびシア
ンインク層を加熱し、微小なドット単位で転写して受容
体上でイエロー画像、マゼンタ画像およびシアン画像の
2種以上を重ねて(以下、重ね転写という)、カラー画
像を形成するために用いる熱転写インクシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、フィルム状基材の表面にワックスを主体としたビ
ヒクル中に着色剤を混入した着色インク層を設けた熱転
写インクシートが知られている。
【0003】しかしこの熱転写インクシートを用いるば
あい、平滑面を有する紙には鮮明な画像がえられるもの
の、粗面紙のように表面が平滑でない受容体のばあいに
は該凹凸表面の凹部にインクが届かないため該凹部に対
応する部分のインクがインクシート側に残って転写され
ず、そのため転写されたインクドットにボイドや欠けな
どが生じ、鮮明な画像がえられないという問題があっ
た。
【0004】この問題を解決するために、前記熱転写イ
ンクシートにおける着色インク層のビヒクルとして従来
のワックスを主体とするものにかえて、成膜性の熱可塑
性樹脂を主体とするものを用いる試みがなされてきた。
このように着色インク層の成膜性を向上することによっ
て、粗面紙のインクの届かない凹部に前記成膜性を有す
る着色インク層で橋をかけたように転写することができ
るようになり、転写されたインクドットにボイドや欠け
がなくなり、平滑な受容体に転写したのと同様に鮮明な
画像がえられるようになった。
【0005】このように着色インク層に成膜性の熱可塑
性樹脂を主体とするビヒクルを用いることによって、受
容体が粗面紙のばあいでも鮮明な画像がえられるように
なったが、成膜性の熱可塑性樹脂と基材樹脂との間の親
和性が高いため、着色インク層が基材から離れにくくな
り、そのために画像が不鮮明になるという問題が生じ
た。とくに高速プリンターを用いたとき、この現象が甚
だしい。
【0006】この問題は、着色インク層を基材から離れ
やすくするために基材と着色インク層との間にワックス
などからなる離型層を設けることによって解決された。
【0007】しかしながら、本発明者が前記のごとき構
成の熱転写インクシートを用いて重ね転写によるカラー
画像を形成することを試みたところ、受容体上に先に転
写されているある色のインク(以下、一次色インクとい
う)のドットのうえに別の色のインク(以下、二次色イ
ンクという)のドットを重ね転写するばあいに、先に転
写されている一次色インクドットの着色インクが二次色
インク層の側に転写されるという現象(以下、逆転写と
いう)がしばしば生じることが判明した。本発明者の検
討したところによると、この逆転写現象はつぎのように
して起ると推定されている。
【0008】図4〜5は逆転写現象を模式的に示す説明
図であり、図4において、20は熱転写インクシートであ
り、このものは基材21上に離型層22を設け、そのうえに
成膜性熱可塑性樹脂を主体とするビヒクルに着色剤を混
合した着色インク層23を設けたものである。24は受容体
であり、一次色インクドット25が転写されている。一次
色インクドット25上に二次色インクドットを転写するば
あい、加熱ヘッドの発熱素子26から過度な熱エネルギー
がインクシート20に供給される(発熱素子の蓄熱などに
より起るばあいがある)と、一次色インクドット25が溶
融軟化されるとともに、転写されようとする二次色イン
クドットの周縁部の着色インク層23もある程度軟化され
る。離型層22は転写感度を確保する点からそれほど厚く
できないから、一次色インクドット25に移っている離型
層22はそれほど厚くない。そのため一次色インクドット
25の軟化されている着色インク層23が二次色インクドッ
トの周縁部の軟化されている着色インク層23に直接接着
する現象が起きる。このような状態でインクシート20を
受容体24から引き剥すと、図5に示されるごとく、一次
色インクドット25の着色インク層23の一部25′が二次色
インクドット27が抜け落ちた二次色着色インク層23の周
縁部に付着して取り去られることになる。この現象が逆
転写である。
【0009】このような逆転写現象が起ると、一次色イ
ンクドットの着色インクが一部取り去られるため、所定
の濃度のインクドットがえられず、そのため色再現性が
わるくなる。
【0010】本発明者はさらに間接転写法によりカラー
画像を形成しようとしたところ、前記逆転写現象の発生
が著しいことが判明した。
【0011】前記間接転写法は、図6に示されるごとき
装置を用いて行なわれる画像形成方法である。図6にお
いて、30は回転可能な転写ドラムであり、その表面はシ
リコーンゴム、フッ素ゴムなど離型性のよい弾性素材で
構成されている。31は記録部であり、記録部では転写ド
ラム30に熱転写インクシート32が加熱ヘッド33で圧接で
きるように構成されており、記録時には転写ドラム30の
回転につれて矢印の方向に移送される。34は転写部であ
り、転写部では受容体35が押圧ローラー36で転写ドラム
30に圧接できるように構成されており、転写時には矢印
の方向に移送される。
【0012】加熱ヘッド33で熱転写インクシート32を加
熱してインクを軟化溶融して転写ドラム30の表面に転写
する。このようにして転写ドラム30とインクシート32を
それぞれ矢印の方向に移動させながら、インクを転写ド
ラム30上に転写して転写ドラム30上にインク画像37を形
成する。インク画像37は転写ドラム30の回転につれて転
写部34に移動し、そこで受容体35に押し付けられ転写さ
れて最終的なインク画像38が形成される。
【0013】前記間接転写法によりカラー画像を形成す
るには、転写ドラム上で異なる色のインク画像を重ね合
せる必要があるが、そのばあい転写ドラムはそのうえの
インク画像が受容体に転写されやすいようにインクが軟
化する程度の温度に常時加熱されているため、前記の逆
転写現象が顕著に起る。すなわち転写ドラム上の一次色
インクドット上に二次色インクドットを転写するばあ
い、一次色インクドットはすでに軟化状態にあるから、
加熱ヘッドから供給されるエネルギーが過度でないばあ
いであっても逆転写現象が起りやすくなる。
【0014】本発明は前記の点に鑑みて、平滑紙はもと
より粗面紙にも鮮明な画像を形成でき、重ね転写の際に
逆転写が生じず、さらにインクドットの適正な重ね合せ
ができ、しかも間接転写にも好適に適用されうるカラー
画像形成用熱転写インクシートを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材表面に、
基材の側から順に(A) ワックス類からなる離型層、(B)
成膜性の熱可塑性樹脂を主体とするビヒクル中に着色剤
が混合されてなる着色インク層、および(C) ワックス類
からなる逆転写防止層が設けられてなることを特徴とす
るカラー画像形成用熱転写インクシートに関する。
【0016】
【作用および実施例】本発明のカラー画像形成用熱転写
インクシートを図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の熱転写インクシートの一実
施例を示す概略断面図である。図1において、1は基材
であり、基材1の片面上に基材の側から順に、ワックス
類からなる離型層2、成膜性の熱可塑性樹脂を主体とす
るビヒクル中に着色剤が混合されてなる着色インク層
3、およびワックス類からなる逆転写防止層4が順次形
成されている。
【0018】前記着色インク層3は通常イエローインク
層、マゼンタインク層およびシアンインク層からなる。
これら着色インク層は別々の基材上に設けてもよいが、
単一の帯状基材上に並べて設けてもよい。図2はこのよ
うにインク層を配置した熱転写インクシートの一例を示
すものである。図2においては帯状の基材1上にイエロ
ーインク層Y、マゼンタインク層Mおよびシアンインク
層Cが基材1の長さ方向に繰り返し単位Uで繰り返し並
べて配置されている。ここで、イエローインク層Yとは
図1における離型層2、着色インク層3および逆転写防
止層4を含むものである。マゼンタインク層Mおよびシ
アンインク層Cについても同様である。3色のインク層
の並べ方の順序は任意に選択できる。各色のインク層は
相互に密接するように設けてもよく、適宜の間隔をあけ
て設けてもよく、さらに実用上支障のない範囲で若干相
互に重なり合うように設けてもよい。また基材1の長さ
方向に沿った片端部または両端部にマージンを設け、そ
こにインクシートの送りを制御するためのマーカーを設
けてもよい。さらに繰り返し単位Uにはブラックのイン
ク層を加えてもよい。
【0019】前記熱転写インクシートを用いるカラー画
像の形成は、受容体上にイエローインク層Y、マゼンタ
インク層Mおよびシアンインク層Cをそれぞれ選択転写
してイエローの分解画像、マゼンタの分解画像およびシ
アンの分解画像を形成し受容体上で重ね合わせることに
よって行なわれる。その際イエロー、マゼンタ、シアン
以外の中間色はイエロー、マゼンタ、シアンのインクド
ットの2種以上の重ね合せによる減法混色によってう
る。なお前記各色の分解画像の重ね合せ順序は任意に選
択できる。
【0020】前記構成のカラー画像形成用熱転写インク
シートにおいてはつぎの作用効果が奏される。
【0021】着色インク層が成膜性を有するから、受容
体が粗面紙であってもその凹凸表面の凹部に橋をかける
ようにインクドットを転写できる。このようにして粗面
紙上に直接転写される一次色インクドットが発熱素子の
形状を保って転写される。つぎにこの一次色インクドッ
ト上に重ね転写される二次色インクドットは平滑な一次
色インクドット上に転写されるから、当然良好に転写さ
れる。
【0022】着色インク層は成膜性を有するが、基材と
の間に離型層が介在されているため着色インク層は良好
に基材から剥離して転写される。
【0023】さらに前述の逆転写現象が防止される。こ
のことを図3を参照して説明する。図3は、一次色イン
クドット12が転写されている受容体11上に熱転写インク
シート10を重ねて転写するばあいの状態を示す説明図で
ある。
【0024】このばあい発熱素子13から過度な熱エネル
ギーがインクシート10に供給されて、一次色インクドッ
ト12の着色インク層3とともに転写されようとする二次
色インクドットの周縁部14の着色インク層3がある程度
軟化されたとしても該周縁部14の着色インク層3上には
逆転写防止層4が存在しており、そのため一次色インク
ドット12の着色インク層3が直接前記周縁部14の着色イ
ンク層3と接着することがない。一次色インクドット12
の着色インク層3は前記周縁部14の逆転写防止層4と接
着するが、これらの間の接着力は着色インク層同士の間
の接着力にくらべて弱く、そのため一次色インクドット
12の着色インク層3の一部が前記周縁部14の逆転写防止
層4に接着した状態でインクシート10の側に取られるこ
とはない。このようにして逆転写が防止される。
【0025】本発明の熱転写インクシートを用いて前記
間接転写法でカラー画像を形成するばあいにも、前記の
ばあいと同様なメカニズムにより逆転写が防止される。
【0026】さらに本発明の熱転写インクシートを用い
るばあいは、ワックス類からなる逆転写防止層が設けら
れており、このものは紙などの受容体に良好な熱時接着
性を示すとともに、一次色インクドット上に二次色イン
クドットを転写するばあい一次色インクドットのワック
ス類からなる離型層と二次色インクドットのワックス類
からなる逆転写防止層が接着することになるから、イン
クドット同士の接着性がすこぶる良好であり、そのため
重ね転写によるカラー画像の形成が良好に行なわれる。
【0027】つぎに本発明を具体的に説明する。
【0028】前記離型層はワックス類からなるものであ
り、ワックス類としてはたとえば鯨ロウ、ミツロウ、ラ
ノリン、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モ
ンタンワックス、セレシンワックスなどの天然ワック
ス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
スなどの石油系ワックス;酸化ワックス、エステルワッ
クス、低分子量ポリエチレン、フィッシャートロプシュ
ワックスなどの合成ワックス;ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級
脂肪酸;ステアリルアルコール、ドコサノールなどの高
級脂肪族アルコール;高級脂肪酸モノグリセリド、ショ
糖の脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸エステルなど
のエステル類;オレイルアミドなどのアミド類およびビ
スアミド類などの1種もしくは2種以上の混合物が使用
できる。
【0029】離型層の融点[DSC (昇温速度10℃/min)
による測定値]は50〜 100℃程度、なかんづく60〜80℃
程度が適当である。融点が前記範囲より低いとインクシ
ートの保存安定性が悪くなり、前記範囲より高いと加熱
時の着色インク層の転写性が悪くなる。
【0030】前記離型層は、前記ワックス類を有機溶
剤、たとえばメチルエチルケトン、トルエン、テトラヒ
ドロフランなどに溶解した溶液、前記ワックス類を溶解
しない溶剤、たとえばメタノール、イソプロピルアルコ
ールなどのアルコール類などに分散させた分散液、また
は前記ワックス類に乳化剤を加えて調製した水系エマル
ジョンをバーコーター、グラビアコーターなどの適宜の
塗布手段を用いて塗布し、乾燥して形成する。塗布量は
固形分換算で0.2 〜2.0g/m2 程度の範囲が好ましい。
【0031】前記着色インク層は成膜性の熱可塑性樹脂
を主体とするビヒクル中に着色剤が混合されてなるもの
である。該着色インク層は転写感度を確保し、かつイン
クの所望の転写量を確保する点および所望の橋かけ性を
確保する点から、前記ビヒクルの軟化点が50〜 200℃程
度、なかんづく80〜 120℃程度であるのが好ましく、着
色インク層の粘度(ビヒクルの軟化点より5〜20℃高い
温度での粘度であり、(株)レオロジー製レオメータに
よる測定値、以下同様)が103 〜108 cP程度、なかんづ
く104 〜106 cP程度のものが好ましい。軟化点が前記範
囲より低いと、インクシートの保存安定性が劣り、前記
範囲を超えると転写感度が劣り、いずれも好ましくな
い。また粘度が前記範囲未満では橋かけ性が劣るか、あ
るいは転写過多を生じ、印像ににじみ、つぶれ、印像の
後ろにインクの汚れが尾をひいたように付着する尾引き
などが発生しやすくなる。一方前記範囲を超えると転写
ムラを生じ、印像にボイドや欠けが発生しやすくなっ
て、好ましくない。
【0032】前記成膜性の熱可塑性樹脂としては、たと
えばエチレン- 酢酸ビニル共重合体、エチレン- エチル
アクリレート共重合体などのエチレン系ポリマー、スチ
レン- ブタジエン共重合体、ポリブタジエンなどのジエ
ン系ポリマー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリ
ル酸エステルなどのアクリル酸エステル系ポリマー、ポ
リアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂な
どの1種または2種以上の混合物が使用できる。これら
の樹脂は固化時においても成膜性が良好なので、受容体
上に形成された印像の耐擦過性が非常に優れるという特
徴を有している。これらの熱可塑性樹脂は着色インク層
の全固形分量の30〜80重量%を占めるのが好ましい。
【0033】着色インク層と離型層および逆転写防止層
との間の接着性を良好にするため、着色インク層に粘着
付与剤としてガラス状樹脂、たとえばロジン、水添ロジ
ン、水添ロジンエステル、α- ピネン樹脂、テルペン樹
脂、クマロンインデン樹脂、ケトン樹脂、マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂などを添加してもよい。その添加量
は着色インク層の全固形分量の50重量%以下、とくに10
〜40重量%程度が好ましい。
【0034】前記着色インク層に用いるイエロー、マゼ
ンタおよびシアンの着色剤としては透明性の着色剤が好
ましく用いられる。
【0035】イエローの透明性着色剤としては、たとえ
ばナフトールエローS、ハンザエロー5G、ハンザエロー
3G、ハンザエローG、ハンザエローGR、ハンザエロー
A、ハンザエローRN、ハンザエローR、ベンジジンエロ
ー、ベンジジンエローG、ベンジジンエローGR、パーマ
ネントエローNCG 、キノリンエローレーキなどの有機顔
料やオーラミンなどの染料の1種または2種以上が用い
られる。
【0036】マゼンタの透明性着色剤としては、たとえ
ばパーマネントレッド4R、ブリリアントファストスカー
レット、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカーミ
ンFB、リソールレッド、パーマネントレッドF5R、ブリ
リアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ロー
ダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレー
キなどの有機顔料やローダミンなどの染料の1種または
2種以上が用いられる。
【0037】シアンの透明性着色剤としては、たとえば
ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブル
ー、フタロシアニンブルー、フアストスカイブルーなど
の有機顔料やビクトリアブルーなどの染料の1種または
2種以上が用いられる。
【0038】ここで、前記透明性顔料とは、透明なビヒ
クル中に分散させたとき、透明なインクを与える顔料を
いう。
【0039】なおイエロー、マゼンタおよびシアンの3
色の重ね合わせによっては鮮明な黒色をうるのが困難な
ばあいは、たとえばカーボンブラック、ニグロシンベー
スなどの黒色着色剤を含有するブラックの着色インク層
を用いてもよい。このような目的のブラックインク層は
他の色のインク層と重ね合せないので、透明でなくても
よい。しかし他の色のインク層と重ね合せて、たとえば
ブルーブラックなどの色をうる目的のブラックインク層
は透明性のものが好ましい。
【0040】前記着色剤の使用量は、前記着色インク層
の全固形分量の2〜40重量%程度、とくに5〜30重量%
程度が好ましい。
【0041】前記着色インク層は成膜性を有するので、
転写時にインクドットのエッジ部分の切断性が悪くな
り、シャープさに欠けた印像となるばあいがある。この
ようなばあいには、ビヒクルと親和性の乏しい微粉末を
該着色インク層に含有させておくのが好ましい。具体的
には平均粒径が 0.1〜2μm程度のシリカ、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、クレ
ー、タルクなどがあげられる。とくに透明性の高いもの
が好ましい。前記微粉末の添加量は着色インク層の全固
形分量の3〜30重量%程度が好ましい。
【0042】また着色インク層には、転写性の向上、印
字鮮明度の向上の目的で、ワックス類を少量、たとえば
着色インク層の全固形分量の5〜20重量%程度配合して
もよい。このワックス類としては前記離型層に使用した
ものと同様なものが使用できる。
【0043】前記着色インク層にはその他必要に応じて
分散剤、帯電防止剤などを添加してもよい。
【0044】前記着色インク層を形成するには、まず前
記熱可塑性樹脂、着色剤および必要に応じて粘着付与
剤、その他の添加剤を有機溶剤に溶解ないし均斉に分散
して塗布液を調製する。その際顔料などの分散をよくす
るために、たとえばフッ素系界面活性剤、高級アルコー
ル系界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤のごとき
分散剤を用いてもよい。えられた塗布液を適宜の塗布手
段、たとえばロールコーター、グラビアコーター、リバ
ースコーター、バーコーターなどを使用して前記離型層
上に塗布する。塗布量は通常固形分換算で0.5 〜3.0g/
2 となるように調節する。
【0045】前記逆転写防止層はワックス類からなる層
である。このワックス類としては前記離型層に用いたも
のがいずれも使用できる。逆転写防止性、重ね転写性の
向上の点から、とくにマイクロクリスタリンワックスお
よびポリエチレンワックスが好ましい。
【0046】逆転写防止層の融点[DSC (昇温速度10℃
/min)による測定値]は65〜100 ℃程度、なかんづく70
〜90℃程度が適当である。融点が前記範囲より低いと逆
転写防止効果が劣り、前記範囲より高いと被転写体への
転写性および重ね記録性が劣る。
【0047】前記逆転写防止層は、前記ワックス類を有
機溶剤、たとえばメチルエチルケトン、トルエン、テト
ラヒドロフランなどに溶解した溶液、前記ワックス類を
溶解しない溶剤、たとえばメタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール類などに分散した分散液、ま
たは前記ワックス類に乳化剤を加えて調製した水系エマ
ルジョンをバーコーター、グラビアコーターなどの適宜
の塗布手段を用いて塗布し、乾燥して形成する。塗布量
は固形分換算で0.2 〜2.0g/m2 、なかんづく0.2 〜1.
0g/m2 の範囲が好ましい。塗布量が前記範囲未満では
逆転写防止効果が劣り、一方前記範囲を超えると被転写
体への転写性および重ね記録性が劣る。
【0048】本発明における前記基材としては、ポリエ
ステルフィルム、ポリアミドフィルム、その他この種の
インクシートの基材用フィルムとして一般に使用されて
いる各種のプラスチックフィルムが使用できる。このよ
うなプラスチックフィルムを使用するばあい、その背面
(加熱ヘッドに摺接する側の面)にシリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ニトロセルロース樹脂、あるいはこれらによ
って変性された各種の滑性耐熱性樹脂、あるいは耐熱性
樹脂に滑剤を混合したものなどにより構成された、従来
から知られているスティック防止層を設けることにより
加熱ヘッドのスティック現象を防止するのが望ましい。
基材、スティック防止層には帯電防止剤を含有せしめて
もよい。またコンデンサーペーパーのような高密度の薄
い紙を基材としてもよい。基材の厚さは熱伝導性を良好
にする点から1〜9μm程度、なかんづく2〜4.5 μm
程度が好ましい。
【0049】本発明においては前記離型層と基材との間
に離型制御層を設けて着色インク層の離型性を制御する
のが好ましい。この離型制御層(以下、制御層という)
は樹脂バインダー中に粉末粒子が分散されているもので
あって、該粉末粒子のうちの少なくとも一部の粒子は離
型層を突き抜けて着色インク層にその頭部を突入してい
る。該粒子は着色インク層に対してアンカー効果を示
し、該着色インク層の離型性を制御する方向に作用す
る。その結果前記着色インク層は適度の離型性を有する
ようになって、高速プリンターを用いて粗面紙上にも鮮
明な印像をうることができるようになった。該着色イン
ク層の離型性抑制作用は、着色インク層内へ突入する粒
子の数と大きさによって制御されうる。
【0050】図4は前記制御層を設けた本発明の熱転写
インクシートの一実施例を示す概略断面図である。この
インクシートにおいては基材1と離型層2との間に制御
層5が設けられており、制御層5には粉末粒子6が添加
されている。制御層5に添加された粉末粒子6のうちの
少なくとも一部の粒子は、離型層2によって完全には被
覆されず、着色インク層3内に頭を突入させている。該
粒子は着色インク層3に対してアンカー効果によって該
着色インク層3の離型性を制御する作用をする。
【0051】本発明における前記制御層は、樹脂を主体
とするバインダー中に粉末粒子が分散混合されてなるも
のである。
【0052】前記バインダーとしては、基材との密着性
がよく、加熱ヘッドの発熱素子による瞬間的な加熱によ
っては溶融しないものであって、熱伝導性のよいもので
あれば特別の制限はないが、軟化点が 120℃以上のもの
が好ましい。通常ダイマー酸と各種ジアミンからなるポ
リアミド樹脂、ポリエステル樹脂などが好ましく使用さ
れる。その他スチレン- ブタジエン共重合体、酸化ポリ
エチレン、ケトン樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリアクリレート系樹脂なども使用できる。
【0053】前記制御層に添加される粉末粒子として
は、そのうちの少なくとも一部の粒子が離型層によって
も被覆されず、着色インク層にまで突入するサイズを有
しているものを使用する必要がある。そして着色インク
層に突入する粒子の数を制御層1μm2 あたり約1〜 1
00個程度、とりわけ10〜50個程度とするのが好ましい。
この範囲よりも数が多いと着色インク層の離型性が低下
し印字が不鮮明になりやすい。一方少なすぎると着色イ
ンク層が剥離しやすくなり、受容体面にインクによる汚
れが生じ易くなる。粉末粒子はある程度の粒度分布を有
するものであっても、ほぼ均斉な粒径を有するものであ
ってもよい。通常平均粒径が 0.1〜 2.0μmの範囲で、
最大粒径が4μm程度以下のものが好ましく使用され
る。使用される粉末粒子の量は前記のごとく、粒子サイ
ズの分布状態などによって変りうるが、通常はバインダ
ーの10〜50重量%程度が好ましい。
【0054】粉末粒子の種類はとくに制限はされず、た
とえば炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、無定形シリカ、アクリル樹脂超微粉体、メラミン
樹脂粉体などの無機、有機のものが使用できる。
【0055】前記制御層は基材を実質的に溶解しない溶
剤にバインダーを溶解し、これに粉末粒子を添加し、充
分に混合分散せしめたものを適宜の塗布手段、たとえば
バーコーター、あるいはグラビアコーターなどで基材上
に塗布して形成する。その塗布量は固形分換算で0.2 〜
2.0g/m2 程度、好ましくは 0.4〜 1.0g /m2 程度で
ある。
【0056】本発明の熱転写インクシートを用い通常の
熱転写法によりカラー画像を形成するばあい、高速プリ
ンターにおいてもベック平滑度が5〜20秒程度の粗面紙
上に鮮明なカラー画像を形成できる。もちろん、平滑な
紙、プラスチックフィルム上にも鮮明なカラー画像を形
成できる。
【0057】本発明の熱転写インクシートはさらに間接
転写法によりカラー画像を形成するのに好適に使用され
る。間接転写法によりカラー画像を形成するばあい、転
写ドラム上にイエロー、マゼンタ、シアンの分解画像を
重ねて形成し、これらを同時に受容体に転写する以外は
前記した従来の間接転写法がとくに変更なくそのまま使
用される。
【0058】転写ドラムは、そのうえに形成されたイン
ク画像の受容体上への転写を容易にするために、60〜80
℃程度に加熱しておくのが好ましい。本発明の熱転写イ
ンクシートを用いるときは、転写ドラム上の一次色イン
クドットがこのように加熱されていても二次色インク層
に逆転写が生じない。なお転写ドラムは加熱せずに、転
写部において熱ローラーなどでインク画像を加熱しなが
ら受容体に転写するようにしてもよい。
【0059】前記間接転写法によりカラー画像を形成す
るばあい、受容体の種類を問わず、たとえば布地などに
も良好なカラー画像を形成できるという利点がある。
【0060】つぎに実験例をあげて本発明を説明する。
【0061】実験例1〜7 裏面にシリコーン変性ウレタン樹脂からなる厚さ0.1 μ
mのスティック防止層を形成した、幅297mm 、厚さ4.5
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、
パラフィンワックス(融点74.5℃)80部(重量部、以下
同様)およびマイクロクリスタリンワックス(融点84
℃)20部からなる混合ワックスの水系エマルジョンを塗
布し、乾燥して乾燥後塗布量1.0g/m2 、融点76.5℃の
離型層を形成した。
【0062】実験例5〜6においては、基材上に下記組
成の制御層用塗布液を塗布し、乾燥して乾燥後塗布量0.
4g/m2 の制御層を形成し、そのうえに前記離型層を設
けた。
【0063】 成 分 重量% 酸成分がダイマー酸であるポリアミド樹脂 14.0 (軟化点135 〜145 ℃) 炭酸カルシウム 6.0 (粒径範囲0.1 〜2.0 μm、平均粒径0.8 μm) トルエン 80.0 着色インク層に突入した粒子数の測定は、制御層上に
離型層を塗布した段階で電子顕微鏡写真をとり、一定面
積内に頭を突出している粒子の数をかぞえ、単位面積あ
たりの個数を算出した。その結果着色インク層に突入し
た粒子数は31個/μm2 であった。
【0064】前記離型層上に表1に示す組成のイエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各着色インク層
用塗布液を図1に示されるような配置(ただしシアンイ
ンク層Cとイエローインク層Yとの間にブラックインク
層を設けた)で各色のインク層の大きさがA4版の大き
さになるように繰り返し塗布し、乾燥して、乾燥後塗布
量が2.0g/m2 の各色のインク層を形成した。
【0065】
【表1】
【0066】前記着色インク層上に、表2に示される組
成のワックス類からなる水系エマルジョンを塗布、乾燥
して乾燥後塗布量0.3g/m2 の逆転写防止層を形成し
た。なお実験例7では逆転写防止層を設けなかった。
【0067】
【表2】
【0068】前記実験例1〜7でえられた各インクシー
トについて熱転写プリンター(日本電気(株)製PC−
PR 350)で印字テストを行なった。印字速度は50cps
で、受容体としては熱転写用紙(ベック平滑度600
秒)、PPC 用紙(ベック平滑度50秒)およびボンド紙
(ベック平滑度10秒)を用いた。また間接転写法により
表面がシリコーンゴム製の65℃に加熱されている転写ド
ラム上への印字テストを行なった。
【0069】前記受容体または転写ドラム上に一次色の
インク画像としてイエロー画像を形成し、そのうえに二
次色のインク画像としてマゼンタ画像を形成し、その際
の逆転写現象の発生の有無と重ね転写性を目視にて判定
した。評価方法はつぎのとおりである。結果を表3に示
す。
【0070】逆転写性 インクシートのインクの抜け落ちたあとを目視で観察
し、つぎのように4段階評価した。 4…逆転写現象はまったく認められなかった。 3…逆転写現象がわずかに認められた。 2…逆転写現象がかなり認められた。 1…逆転写現象が顕著に認められた。
【0071】重ね転写性 漢字、アルファベット文字、ベタ部分の画像を目視にて
観察し、つぎのように4段階評価した。 4…二次色のインクが一次色のインクを完全に被覆して
いた。 3…二次色のインクのボイドがわずかに認められた。 2…二次色のインクのボイドがかなり認められた。 1…二次色のインクの一次色のインクに対する被覆率が
50%を下回っていた。
【0072】印字鮮明度 一次色のインクによる漢字、アルファベット文字の画像
を光学顕微鏡で100倍に拡大して観察し、つぎのように
4段階評価した。 4…非常に鮮明である。 3…鮮明である。 2…やや鮮明である。 1…不鮮明である。
【0073】
【表3】
【0074】なお一次色インク層と二次色インク層の組
合せを種々かえて前記と同じテストを行なったところ、
表3と同様な結果がえられた。
【0075】
【発明の効果】本発明のカラー画像形成用熱転写インク
シートによるときは、平滑紙はもとより粗面紙にも鮮明
な画像を形成でき、重ね転写の際に逆転写が生じず、イ
ンクドットの適正な重ね合せができ、そのため色再現性
よくカラー画像を形成できる。さらに間接転写にも好適
に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成用熱転写インクシート
の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の熱転写インクシートにおける各色のイ
ンク層の配置状態の一例を示す平面図である。
【図3】本発明の熱転写インクシートを用いて重ね転写
するばあいの状態を示す説明図である。
【図4】本発明の熱転写インクシートの他の実施例を示
す概略断面図である。
【図5】従来の熱転写インクシートを用いて重ね転写す
る際に生じる逆転写現象を説明するための説明図であっ
て、受容体上に先に転写されている一次色インクドット
上に二次色インク層が重ねられている状態を示すもので
ある。
【図6】図4と同様に逆転写現象を説明するための説明
図であって、受容体からインクシートを剥離した状態を
示すものである。
【図7】間接転写法に用いる装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 離型層 3 着色インク層 4 逆転写防止層 5 制御層 6 粉末粒子 Y イエローインク層 M マゼンタインク層 C シアンインク層 10 熱転写インクシート 11 受容体 12 一次色インクドット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】図は逆転写現象を模式的に示す説明
図であり、図において、20は熱転写インクシートであ
り、このものは基材21上に離型層22を設け、そのうえに
成膜性熱可塑性樹脂を主体とするビヒクルに着色剤を混
合した着色インク層23を設けたものである。24は受容体
であり、一次色インクドット25が転写されている。一次
色インクドット25上に二次色インクドットを転写するば
あい、加熱ヘッドの発熱素子26から過度な熱エネルギー
がインクシート20に供給される(発熱素子の蓄熱などに
より起るばあいがある)と、一次色インクドット25が溶
融軟化されるとともに、転写されようとする二次色イン
クドットの周縁部の着色インク層23もある程度軟化され
る。離型層22は転写感度を確保する点からそれほど厚く
できないから、一次色インクドット25に移っている離型
層22はそれほど厚くない。そのため一次色インクドット
25の軟化されている着色インク層23が二次色インクドッ
トの周縁部の軟化されている着色インク層23に直接接着
する現象が起きる。このような状態でインクシート20を
受容体24から引き剥すと、図に示されるごとく、一次
色インクドット25の着色インク層23の一部25′が二次色
インクドット27が抜け落ちた二次色着色インク層23の周
縁部に付着して取り去られることになる。この現象が逆
転写である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】前記間接転写法は、図に示されるごとき
装置を用いて行なわれる画像形成方法である。図にお
いて、30は回転可能な転写ドラムであり、その表面はシ
リコーンゴム、フッ素ゴムなど離型性のよい弾性素材で
構成されている。31は記録部であり、記録部では転写ド
ラム30に熱転写インクシート32が加熱ヘッド33で圧接で
きるように構成されており、記録時には転写ドラム30の
回転につれて矢印の方向に移送される。34は転写部であ
り、転写部では受容体35が押圧ローラー36で転写ドラム
30に圧接できるように構成されており、転写時には矢印
の方向に移送される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】図と同様に逆転写現象を説明するための説明
図であって、受容体からインクシートを剥離した状態を
示すものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面に、基材の側から順に(A) ワッ
    クス類からなる離型層、(B) 成膜性の熱可塑性樹脂を主
    体とするビヒクル中に着色剤が混合されてなる着色イン
    ク層、および(C) ワックス類からなる逆転写防止層が設
    けられてなることを特徴とするカラー画像形成用熱転写
    インクシート。
  2. 【請求項2】 前記逆転写防止層のワックス類がマイク
    ロクリスタリンワックスまたはポリエチレンワックスで
    ある請求項1記載のインクシート。
  3. 【請求項3】 前記着色インク層がイエローインク層
    と、マゼンタインク層と、シアンインク層とからなり、
    これらインク層が1つの基材上に並べて設けられてなる
    請求項1または2記載のインクシート。
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