JPH0585074B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動販売機や両替機等等において使
用される硬貨の正偽や金種を鑑別する硬貨鑑別装
置に関する。

従来の技術 この種の硬貨鑑別装置は、機械的に硬貨の性状
を鑑別して硬貨の振分けを行う機械式のものと、
電子的に硬貨の性状を検出しその検出出力に基づ
いて硬貨の振分けを行う電子式のものとに大別さ
れる。

従来、機械式、電子式を問わず、硬貨の自重を
利用して、硬貨を硬貨通路部で転動落下させなが
ら、その転動落下途中で正偽等の鑑別動作を行つ
ている。

発明が解決しようとする問題点 従つて、いずれの方式においても、硬貨に粘着
性の汚れが付着していた場合等、その硬貨が硬貨
通路中に停止してしまい硬貨詰まりの現象が生じ
る等の共通の問題点があつた。

又、機械式のものにおいては、転動落下する硬
貨が硬貨鑑別部分を持つ選別通路中において跳躍
した場合等、正常な鑑別作業が行われなくなるこ
とがあり、特に、クレードル等を用いた硬貨鑑別
装置においては該鑑別装置を傾斜させることによ
り、偽貨が正貨として鑑別されるといつた不都合
がある。

一方、電子式の硬貨鑑別装置においては、硬貨
通路の両側部に発信コイルと受信コイルを配設
し、硬貨挿入口より挿入されて硬貨搬送路中を転
動落下する硬貨が両コイル間を通過する時に受信
コイルに生ずる減衰電圧波形を測定して該硬貨の
鑑別を行う等の方式が一般に採用されており、そ
のため硬貨鑑別部における硬貨の転動落下速度は
一定であることが望ましい。しかし、硬貨通路部
の湿気や汚れ等で硬貨の転動落下速度が変化する
ために、そのスピード変化に対応して複数の硬貨
を識別する制御及び正偽判定の手段を考慮して硬
貨鑑別装置を作る必要があり、その制御手段が複
雑となり、その装置も高価となる欠点があつた。

そこで、本発明の目的は、硬貨の変形、汚れ、
鑑別装置の姿勢等に関係なく、常に安定した鑑別
作業の行える硬貨鑑別装置を提供することにあ
る。

問題点を解決するための手段 本発明は、硬貨を鑑別する電子式の硬貨鑑別部
を硬貨搬送路中に設した硬貨鑑別装置において、
上記硬貨搬送路中に、硬貨挿入口より挿入された
硬貨を挾持して搬送する搬送ベルトを設け、上記
硬貨搬送路を形成する硬貨径方向の一方のガイド
部を硬貨挿入口から硬貨鑑別部に至る区間で上記
搬送ベルトに向かつて徐々に接近させ、上記一方
のガイド部における硬貨鑑別部の配設対応位置を
上記搬送ベルトと略平行に直線状に形成して基準
ガイド面となし、該基準ガイド面を通り上記搬送
ベルトに平行な直線と硬貨挿入口近傍における硬
貨径方向の他方のガイド部を通り上記搬送ベルト
に平行な直線との間隔が鑑別の対象となる最小径
硬貨の直径以下となるように形成すると共に、上
記一方のガイド部と上記他方のガイド部との間隔
は、上記搬送ベルトに直交する向きで、鑑別の対
象となる最大径硬貨の直径以上となるように形成
したことを特徴とする構成により上記問題点を解
決した。

作 用 硬貨挿入口より挿入された硬貨が、硬貨搬送路
中に設けられた搬送ベルトによつて定速で移送さ
れる。硬貨搬送路を形成する硬貨径方向の一方の
ガイド部は硬貨挿入口から硬貨鑑別に至る区間で
搬送ベルトに向かつて徐々に接近するように形成
され、かつ、該一方のガイド部に設けられた基準
ガイド面と硬貨挿入口近傍における他方のガイド
部との間隔は搬送ベルトと直交する向きにおいて
鑑別の対象となる最小径硬貨の直径以下となるよ
うに形成されているので、搬送ベルトで移送され
る硬貨が硬貨鑑別部に到達するまでの間には必ず
硬貨の一側が上記一方のガイド部に接触する。こ
のガイド部に一側を接触させた硬貨は該一方のガ
イド部によつてガイドされた状態で基準ガイド面
まで搬送される。硬貨鑑別部は、基準ガイド面に
沿つて直線移動する硬貨に対して電子的な測定を
施し、その正偽および種別を鑑別する。

鑑別の対象となる硬貨はその径の大小に関わり
なく、常にその一側を基準ガイド面に圧接させた
状態で硬貨鑑別部に対して安定的に直線移動する
ので、硬貨の鑑別精度が向上する。

実施例 第１図は、本発明の一実施例における硬貨搬送
路を開放した状態を示す図である。

硬貨搬送路４は２枚の板２０，２１間の間隙に
よつて形成されており、第１図において板２１を
その左辺中心に紙面左方に回転させて、板２０に
嵌合させることにり、第３図の第１図Ａ−Ａ断面
が示すように、両板２０，２１間に形成された間
隙によつて、硬貨搬送路４が形成されている。即
ち、板２０には板２１の突出部２１ａが嵌合する
凹部２０ａが形成され、さらに、硬貨搬送路を形
成するガイド部５，６が設けられ、突出部２１ａ
及び凹部２０ａの各面とガイド部５，６によつて
形成される空間間隙によつて硬貨搬送路４が形成
されている。

一方、板２０側には、第１図に示されるよう
に、モータ１４ａ、減速機１４ｂからなるベルト
駆動部１４が設けられ、該ベルト駆動部１４の出
力軸１４ｃに固着された駆動プーリ１７と、板２
０に回動自在に軸支された従動プーリ１９間に搬
送ベルト１が架けられ、該搬送ベルト１は硬貨搬
送路４中で搬送ベルト手段の一部を構成してい
る。

一方、板２１側には該板２１を板２０に嵌合さ
せたとき、前記搬送ベルト１のベルト面とそのベ
ルト面が圧接される従動側搬送ベルト２が設けら
れ、該従動側搬送ベルト２は板２１に回動自在に
軸支されたプーリ１９′，１９′間に架けられてい
る。即ち、硬貨は硬貨搬送路４中で前記搬送ベル
ト１と従動側搬送ベルト２で挾持され、ベルト搬
送されるようになつている。

なお、搬送ベルト１及び従動側搬送ベルト２
は、硬貨を電子的に鑑別する硬貨鑑別部に影響を
与えないゴム等の非磁性体の材質で構成されてい
る。

一方、板２０には硬貨搬送路４と連通する硬貨
挿入口１５が設けられ、第１図Ｂ−Ｂ断面を示す
第２図に示すように、硬貨挿入口１５に連通する
硬貨搬送路４は搬送路の厚み（第２図中の左右方
向で、硬貨が通過する状態での硬貨の厚み方向）
が鑑別しようとする最大厚の硬貨の厚みより若干
大きくなつている。そして、この硬貨挿入口１５
には挿入された硬貨を検出する硬貨検出部１３が
設けられている。

硬貨搬送路４途中には硬貨の正偽を判別する硬
貨鑑別部１０，１０′が対向して各々板２０，２
１に第１図、第３図に示すように組み込まれてい
る。そして、この硬貨鑑別部１０，１０′は、硬
貨搬送路４の硬貨搬送路入口幅中心線と異なる位
置に形成されている。この硬貨鑑別部１０，１
０′の一般的構成は、硬貨通路の一側部に所定の
周波数の信号によつて励磁された発振コイルを配
設し、他側部に該発振コイルと電磁的に結合され
た受信コイルを配設し、硬貨の通過時に該受信コ
イルに生じる減衰電圧波形にもとづき硬貨の正偽
及び種別を判定し、この判定結果にもとづき硬貨
の判別を行うもので、これらは通常の方法を用い
て行つている。ここでは、例えば板２０側部に発
振コイルを設け、一方板２１側部に受信コイルを
配設する構成を取つている。

これらの判別に当たつては、性状の異なる各硬
貨が硬貨鑑別部に対して通過する位置を一定にす
ることが必要となる。

そこで、硬貨搬送路を形成するガイド部５，６
に、第１図に示すように、硬貨鑑別１０，１０′
より硬貨挿入口１５側において、曲線ガイド面
９，９′を設け曲線形通路として形成し、硬貨鑑
別部１０，１０′の領域におけるガイド部５には、
搬送ベルト１の走行方向と平行となる基準ガイド
面７が形成されている。又、硬貨挿入口１５から
曲線形通路部間のガイド部５，６には搬送ベルト
１，２の走行方向と平行となるように平行ガイド
面８，８′が設けられている。

ガイド部５，６で形成される硬貨搬送路４の幅
Ｐは鑑別の対象となる硬貨の最大外径と同じかま
たは若干大きく形成されている。さらに曲線ガイ
ド面９，９′の曲線は、図中曲線ガイド面９′がＴ
点を中心としてＳ点からガイド部６への接線方向
に描かれた曲線であり、曲線ガイド面９はＳ点を
中心としてＴ点からガイド部５への接線方向へ描
かれた曲線である。従つて、硬貨搬送路４の溝を
形成するＴ点とＳ点を結ぶ直線間の幅および搬送
ベルトと直行するＳ点、Ｔ点の各対向するガイド
部との直線間の幅は前記Ｐの幅と同じに形成され
るものである。

さらに、前記硬貨搬送路４は、硬貨搬送路入口
の一方のガイド部６の前記ガイド面８′と硬貨鑑
別部における他方のガイド部５の基準ガイド面７
との幅Ｌが、鑑別しようとする硬貨の最小外径と
同じか又はそれより若干小さくなるように曲線形
通路が形成されている。

以上のような構成において、硬貨２２を硬貨挿
入口１５より挿入すると、硬貨検出部１３が、そ
の挿入硬貨を検出し、ベルト駆動部１４のモータ
１４ａを駆動し、搬送ベルト１を走行させ、搬送
ベルト１と従動側搬送ベルト２により硬貨２２を
挾持し、硬貨２２は硬貨搬送路４に沿つて一定速
度で搬送される。

そして、ベルトに挾持された硬貨は硬貨搬送路
において一定の位置を搬送するガイド部５の曲線
ガイド面９が平行ガイド面８から徐々に搬送ベル
ト１に向かつて接近するよう形成されているか
ら、搬送される硬貨２２は、曲線通路部の曲線ガ
イド面９に接触することとなる。

曲線ガイド面９に外周を接触させた硬貨２２
は、搬送ベルト１と従動側搬送ベルト２が挾持す
る力に抗し、硬貨搬送路４の曲線ガイド面９に沿
つて徐々に上方に押し上げられることになる。そ
の結果、硬貨２２は硬貨鑑別部１０，１０′の領
域において基準ガイド面７を通過する際には、硬
貨２２の下端が、第３図に示されるように、基準
ガイド面７に圧着して位置決めされることにな
る。

第４図は、挿入硬貨の内、最大の外径を持つ最
大径硬貨２２が挿入され搬送される状態を表した
もので前述のように、硬貨鑑別部１０方向へ導か
れ、その基準ガイド面７に到達し、前記硬貨鑑別
部１０，１０′を略覆う状態で硬貨の鑑別が成さ
れる。

一方、第５図は、挿入硬貨の内、最小の外径を
持つ最小径硬貨２３が挿入され搬送される状態を
表したもので、硬貨挿入口１５から挿入された前
記最小径硬貨２３は、硬貨検出部１３にて検出さ
れ、その検出により駆動される搬送ベルト１と従
動側搬送ベルト２で挾持されて硬貨鑑別部１０，
１０′方向へ搬送される。ここで、基準ガイド面
７と平行ガイド面８′との幅Ｌは、前記最小径硬
貨２３の径Ｎと同じかそれよりも若干小さく形成
されているため、この最小径硬貨２３の外周面
は、必ずガイド部５の基準ガイド面７に接するこ
ととなる。つまり、これらの硬貨は外径の大小に
関わらず、かつ硬貨搬送路の幅Ｐの何れの個所に
おいて硬貨が搬送ベルトに挾持されても夫々の硬
貨の外周面が必ずガイド部５の基準ガイド面７と
接するように形成したため、この基準ガイド面７
をもとに、硬貨鑑別部１０にて、硬貨の外径、材
質、厚さを鑑別することができる。

また、前記実施例においては、硬貨搬送路４の
ガイド部５，６の一部を曲線ガイド面９，９′と
する曲線形通路部として形成させたが、第６図に
示すように、この曲線ガイド面に代えてその部分
を直線状のガイド面２４，２４′のように形成さ
せてもよい。

前記したように、硬貨挿入口１５より挿入され
た硬貨の外周がガイド部５側の曲線ガイド面９、
或いは、直線状のガイド面２４にガイドされ、必
らずガイド部５の基準ガイド面７と常に接して移
動することとなり、硬貨を鑑別する硬貨鑑別部１
０をガイド部５の基準ガイド面７を基準として配
設させることにより、硬貨の外径の大小に関係な
く、硬貨鑑別部１０に対する通過硬貨の位置が一
定位置となり安定した鑑別が行える。

また、硬貨２２，２３は基準ガイド面７を基準
とした所定位置を通過し、かつ、搬送ベルト１、
従動側搬送ベルト２により一定速度で搬送される
こととなるから、正確で安定した硬貨鑑別を行う
ことができる。特に、従来のように、硬貨の自然
落下中に硬貨鑑別部で硬貨を鑑別する方式と比
べ、どのような方向に設置しても硬貨鑑別部１０
を通過する硬貨の通過速度と通過位置が変化せず
一定であるため、硬貨鑑別部１０の構成が簡単な
ものでよく、かつ、正確に硬貨の正偽を判別でき
る。さらに、硬貨の汚れ、硬貨に付着した粘性の
汚れの付着による通路中での硬貨詰まり等の発生
をなくすことができる。

なお、前記実施例では、硬貨面が垂直方向の状
態で搬送されるようにした例を上げたが、前記硬
貨は搬送ベルト１、従動側搬送ベルト２で挾持さ
れて搬送されるものであるから、必ずしも硬貨面
を垂直の状態で搬送する必要はなく、水平方向で
も、また傾けて搬送してもよく、硬貨搬送路の配
設方向、状態は限定されるものではないので、該
硬貨選別装置が取付けられる自動販売機や両替機
の形態に応じ、最適位置に配設することができ、
自動販売機や両替機の設計を容易にする。

又、搬送ベルト手段となる搬送ベルトは必ずし
も硬貨搬送路の両側部に設ける必要はなく、硬貨
搬送路の一側側部のみに、駆動装置を備えた搬送
ベルトを設け、該搬送ベルトと硬貨搬送路の他側
側部とによつて硬貨を挾持するようにし、前記搬
送ベルトの駆動によつて、挾持した硬貨を前記他
側側部に対して滑らせつつ搬送してもよい。な
お、この場合は、搬送ベルト手段にスプリング等
を装着して該搬送ベルト手段が前記他側側部に向
かつて付勢されるようにし、さらに、通常の状態
において搬送ベルト手段のベルト面と前記他側側
部との間には鑑別の対象となる最小厚硬貨の厚み
未満の間隙が形成されるようにし、ベルト面が前
記他側側部との干渉によつて無用な摩耗を生じな
いように構成することもできる。又、前記他側側
部を構成する材質は摩擦係数が小さいほどよい。

又、搬送ベルト手段上に配設された硬貨鑑別部
に対して、挿入された硬貨を所定位置に位置決め
するための方法としては、搬送ベルト手段を硬貨
搬送路に対して斜めに置し、該搬送ベルト手段に
よつて挾持され移動する硬貨を硬貨搬送路の一側
側壁に当接し位置決めすることも考えられるが、
該搬送ベルト手段を硬貨搬送路に対して傾けられ
る角度には限度があり、硬貨搬送路の送り方向に
直角な方向における硬貨の移動量は必然的に小さ
なものとなつてしまうので、様々な外径の硬貨を
鑑別する硬貨鑑別装置の場合、やはり、硬貨搬送
路の一側側壁の形状によつて硬貨を位置決めする
ことが望ましい。

発明の効果 本発明は、これまでの自然落下を利用した鑑別
方法に対して、硬貨を、硬貨搬送路に設けた搬送
ベルト手段で搬送し、その硬貨搬送路の途中で硬
貨を鑑別するようにしたため、硬貨の搬送を一定
のスピードで行う汚れの付着等による硬貨詰まり
や転動スピードの変化による鑑別の夫安定等の不
都合もなくなり、また、装置自在の傾斜にも影響
されず、安定した鑑別動作が可能となる。さら
に、従来のように垂直に設することなく、どのよ
うな取付け方向であつてもその選別動作には影響
しないから、自動販売機等の設計が自由にでき
る。又、本装置全体のコストを安くすることがで
き、更にその装置を小形化できる。

更に、硬貨搬送路を形成する硬貨径方向の一方
のガイド部は硬貨硬挿入口から貨鑑別部に至る区
間で搬送ベルトに向かつて徐々に接近するように
形成され、かつ、該一方のガイド部に設けられた
基準ガイド面と硬貨挿入口近傍における他方のガ
イド部との間隔は搬送ベルトと直交する向きにお
いて鑑別の対象となる最小径硬貨の直径以下とな
るように形成されているので、硬貨挿入口におけ
るどのような位置から硬貨が挿入された場合であ
つても、また、選別対象の硬貨の最大径と最小径
間の径の硬貨であれば硬貨の径がどのようなもの
であつても、硬貨鑑別部を通る硬貨は必ず基準ガ
イド面に沿つて直線移動するようになり、常に一
定の条件で硬貨の鑑別作業を行うことができるの
で、硬貨の鑑別精度が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の硬貨搬送路の開放
状態を表す図、第２図は第１図Ｂ−Ｂの断面図、
第３図は第１図Ａ−Ａの硬貨搬送状態の断面図、
第４図は最大外径の硬貨の搬送状態を表す図、第
５図は最小外径の硬貨の搬送状態を表す図、第６
図は他の硬貨搬送路の実施例を示す図である。 １…搬送ベルト、２…従動側搬送ベルト、４…
硬貨搬送路、５，６…ガイド部、７…基準ガイド
面、８，８′…平行ガイド面、９，９′…曲線ガイ
ド面、１０，１０′…硬貨鑑別部、１３…硬貨検
出部、１４…ベルト駆動部、１４ａ…モータ、１
４ｂ…減速機、１４ｃ…出力軸、１５…硬貨挿入
口、１７…駆動プーリ、１９，１９′…従動プー
リ、２２…硬貨、２３…最小径硬貨、２４，２
４′…直線状のガイド面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 硬貨を鑑別する電子式の硬貨鑑別部を硬貨搬
   送路中に配設した硬貨鑑別装置において、上記硬
   貨搬送路中に、硬貨挿入口より挿入された硬貨を
   挾持して搬送する搬送ベルトを設け、上記硬貨搬
   送路を形成する硬貨径方向の一方のガイド部を硬
   貨挿入口から硬貨鑑別部に至る区間で上記搬送ベ
   ルトに向かつて徐々に接近させ、上記一方のガイ
   ド部における硬貨鑑別部の配設対応位置を上記搬
   送ベルトと略平行に直線状に形成して基準ガイド
   面となし、該基準ガイド面を通り上記搬送ベルト
   に平行な直線と硬貨挿入口近傍における硬貨径方
   向の他方のガイド部を通り上記搬送ベルトに平行
   な直線との間隔が鑑別の対象となる最小径硬貨の
   直径以下となるように形成すると共に、上記一方
   のガイド部と上記他方のガイド部との間隔は、上
   記搬送ベルトに直交する向きで、鑑別の対象とな
   る最大径硬貨の直径以上となるように形成したこ
   とを特徴とする硬貨鑑別装置。 ２ 上記搬送ベルトは圧接する２つのベルトで硬
   貨を挾持して搬送する特許請求の範囲第１項記載
   の硬貨鑑別装置。