JP6879040B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨処理装置に関する。
近年、硬貨を処理する硬貨処理装置が存在する。一般に、硬貨処理装置は、入金された硬貨の外形および材質を鑑別部によって判別し、鑑別部によって硬貨の鑑別を行う。
特開平2−76090号公報
しかしながら、日本硬貨との間で外形および材質が類似している外国硬貨が存在する。そのため、外国硬貨を鑑別部に搬送してしまった場合、鑑別部において外国硬貨を誤って日本硬貨と認識してしまう可能性がある。例えば、日本硬貨の例としての500円硬貨は、直径が26.3〜26.6mm、材質がニッケル黄銅であり、フィリピン硬貨の例としての5ペソ硬貨は、直径が26.7〜27.0mm、材質がニッケル黄銅であり、これらの二つの硬貨は類似している。
そこで、鑑別部における誤認識の可能性を低減することを可能とする技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、硬貨が搬送される搬送路と、前記搬送路の走行方向に対して傾斜して配置されており、前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記搬送路の幅方向の一端側に寄せるように前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、前記搬送路の幅方向の前記一端側とは異なる他端側に設けられ、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に搬送された前記硬貨との接触面を有し、前記接触面は前記第2の方向に搬送された前記硬貨を前記一端側に誘導する方向に傾斜している、硬貨処理装置が提供される。
前記進入防止部材は、前記搬送ベルトの始端から終端までのいずれかの位置と、前記搬送路の前記走行方向における位置が同じであってもよい。
前記硬貨処理装置は、前記搬送ベルトによって搬送された前記硬貨を鑑別する鑑別部を備え、前記進入防止部材は、前記鑑別部よりも前記硬貨入金口側に設けられてもよい。
前記進入防止部材は、前記第1の方向に搬送された前記硬貨との接触面が傾斜している幅規制ガイドを含んでもよい。
前記幅規制ガイドは、前記第1の方向に搬送された前記硬貨が前記一端側に誘導されるように前記接触面が傾斜していてもよい。
前記幅規制ガイドは、前記第2の方向に搬送された前記硬貨との接触面と前記第1の方向に搬送された前記硬貨との接触面との間で傾斜角度または大きさが異なっていてもよい。
前記硬貨処理装置は、前記搬送ベルトによって搬送された前記硬貨を鑑別する鑑別部を備え、前記進入防止部材は、前記鑑別部に突き当てられていてもよい。
上記問題を解決するために、硬貨が搬送される搬送路と、前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向への前記取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨の排出を許容し、前記進入防止部材と前記搬送路との間を固定するネジに引っ掛かる引っ掛け部を備える、硬貨処理装置が提供される。
上記問題を解決するために、硬貨が搬送される搬送路と、前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向への前記取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨の排出を許容し、前記第1の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に移動せず、前記第2の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に移動する幅規制ピンを含む、硬貨処理装置が提供される。
前記幅規制ピンは、前記第2の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に前記硬貨が通過可能な前記搬送路の幅が広がるように移動してもよい。
以上説明したように本発明によれば、鑑別部における誤認識の可能性を低減することを可能とする技術が提供される。
本発明の一実施形態に係る現金処理装置の外観斜視図である。 同実施形態に係る現金処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る現金処理装置の硬貨処理装置の構成例を示す上面図である。 図3に示した圧着搬送ベルトからリジェクトゲートまでの構成例を示す上面図である。 図3に示した入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例1に係る入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例2に係る入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例3に係る入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例4に係る入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例5に係る入金搬送路の拡大図である。 第1の実施形態の変形例3〜5に係る幅規制ガイドの拡大図である。 治具によって幅規制ガイドを固定する例を説明するための図である。 第2の実施形態に係る入金搬送路の拡大図である。 図13におけるA−A断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(0.概要)
まず、本実施形態に係る現金処理装置の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る現金処理装置の外観斜視図である。図1に示した例において、現金処理装置100は、例えば、スーパーマーケットおよびコンビニエンスストアなどの小売店、ディスカウントショップなどの大型量販店などの精算所に設置されたレジスタやPOS(Point Of Sales)用レジスタなどに接続された現金釣銭機である。この現金処理装置100は、硬貨処理装置300と、紙幣処理装置200と、表示部221と、操作部222とを有している。
硬貨処理装置300は、現金処理装置100の幅方向(現金処理装置100の前面に向かって左右方向)の左側約半分に設けられ、硬貨の入出金を管理するものである。硬貨処理装置300は、装置の前方に、硬貨入金口310、硬貨出金口320およびリジェクト口330を有している。硬貨入金口310には、操作者により入金硬貨が投入される。硬貨出金口320には、装置内から出金硬貨が排出される。リジェクト口330は、リジェクト硬貨が排出される。
なお、本実施形態においては、現金処理装置100が硬貨処理装置300を有する例を主に説明する。しかし、現金処理装置100は、何らかの媒体を処理する媒体処理装置を有していてもよい。すなわち、媒体処理装置は、硬貨処理装置300による硬貨の処理と同様にして硬貨を処理してもよいし、硬貨処理装置300による硬貨の処理と同様に硬貨以外の媒体を処理してもよい。
紙幣処理装置200は、現金処理装置100の幅方向の右側約半分に設けられ、紙幣の入出金を管理するものである。紙幣処理装置200は、装置の前方に、紙幣入出金口に対して開閉可能なシャッタ232を有する。操作者は、シャッタ232を開けた状態で、紙幣入出金口に入金紙幣を投入し、または、紙幣入出金口に排出された出金紙幣を取り出す。
なお、本実施形態においては、現金処理装置100が紙幣処理装置200を有する例を主に説明する。しかし、現金処理装置100は、何らかの媒体を処理する媒体処理装置を有していてもよい。すなわち、媒体処理装置は、紙幣処理装置200による紙幣の処理と同様にして紙幣を処理してもよいし、紙幣処理装置200による紙幣の処理と同様に紙幣以外の媒体を処理してもよい。
表示部221は、例えば、液晶ディスプレイで構成され、メニュー画面などを表示するものである。また、表示部221は、現金処理装置100の状態を示す情報を表示するものである。表示部221は、紙幣処理装置200の前方上面において操作部222の隣に設けられている。
操作部222は、キーおよびボタンなどを有しており、操作者の操作を受け付けるものである。例えば、操作者は、操作部222により、表示部221に表示された選択画面にて所望の項目を選択する。操作部222は、紙幣処理装置200の前方上面に配置されている。
現金処理装置100には、現金処理装置100の全体動作を制御する制御ユニットが設けられている。この制御ユニットは、現金処理装置100の構成要素を制御する制御部と、制御部が実行するプログラム等を記憶する記憶部とを有している。
なお、現金処理装置100は、硬貨処理装置300および紙幣処理装置200を含むものとしたが、これに限定されることなく、例えば現金処理装置100は、硬貨処理装置300のみを有するものであってもよい。また、現金処理装置100は、レジスタなどに接続された現金釣銭機であることとしたが、これに限定されることなく、例えば、現金処理装置100は、金融機関の営業店等に設けられたATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置に備えられるものであってもよい。
図2は、本実施形態に係る現金処理装置100の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、現金処理装置100は、制御部160、記憶部170、通信部180、操作表示部220、紙幣入出金部230および硬貨入出金部340を備える。
制御部160は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶部170により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部160は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
記憶部170は、制御部160を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部170は、制御部160の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
通信部180は、ネットワーク500を介してホストコンピュータ400との間で通信を行うための通信インタフェースである。本実施形態においては、通信部180が有線による通信を行う場合を主に想定するが、通信部180は、無線による通信を行ってもよい。
その他、操作表示部220は、上記した表示部221および上記した操作部222に相当する。紙幣入出金部230は、紙幣の入出金処理を行う機能を有している。硬貨入出金部340は、硬貨の入出金処理を行う機能を有している。
以上、本実施形態に係る現金処理装置100の概要について説明した。以上に説明した現金処理装置100が有する各構成は、例えば、以下に説明する第1の実施形態および第2の実施形態それぞれに係る現金処理装置100が前提として有している。
(1.第1の実施形態)
続いて、第1の実施形態について説明する。
(1−1.構成の説明)
まず、第1の実施形態に係る現金処理装置100の硬貨処理装置300の構成例について説明する。図3は、第1の実施形態に係る現金処理装置100の硬貨処理装置300の構成例を示す上面図である。図4は、図3に示した圧着搬送ベルトからリジェクトゲートまでの構成例を示す上面図である。図5は、図3に示した入金搬送路の拡大図である。
図3に示すように、硬貨処理装置300には、円板の回転による遠心力で硬貨をゲート15に運ぶ硬貨入金口2が配設される。また、硬貨処理装置300には、ゲート15で1枚に分離された硬貨を下流へ受け渡すタイミングを制御しながら搬送する受け渡しローラ4が配置される。また、受け渡しローラ4の下流には、入金搬送路3に繰り出された硬貨を鑑別部6へ搬送する圧着搬送ベルト5が配置されている。より具体的に、圧着搬送ベルト5は、入金搬送路3との間で硬貨を挟持しながら硬貨を搬送する。
入金搬送路3には、入金搬送路3の幅方向に対し硬貨の位置を規制するための幅寄せガイド18が設けられ、図3に示すように、圧着搬送ベルト5は、幅寄せガイド18寄りに配置されている。図5に示すように、圧着搬送ベルト5は、幅寄せガイド18に対し傾斜して配置されており(入金搬送路3の走行方向に対して傾斜して配置されており)、圧着搬送ベルト5によって硬貨が搬送されている間は、硬貨は常に幅寄せガイド18に接触しながら搬送される(入金搬送路3の幅方向の一端側(以下、「幅寄せガイド18側」とも言う。)に寄せられるように搬送される)。
また、入金搬送路3には、幅規制ガイド29が配置される。幅規制ガイド29は、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨(以下、単に「外国硬貨」とも言う。)の硬貨入金口2から硬貨収納部12に向かう第1の方向(以下、「正転方向」とも言う。)への進入を防止する進入防止部材の一例として機能する。したがって、第2の実施形態においても説明するように、幅規制ガイド29の代わりに、他の進入防止部材が配置されてもよい。第1の実施形態においては、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間隔によって硬貨の搬送路幅がLに規制される。
第1の実施形態においては、搬送路幅Lが、500円硬貨の直径の上限値である場合を主に想定する(すなわち、L=26.60mmである場合を主に想定する)。
幅規制ガイド29が配置される位置は限定されない。すなわち、幅規制ガイド29が配置される入金搬送路3の走行方向および幅方向における位置は限定されない。しかし、図5に示すように、幅規制ガイド29は、圧着搬送ベルト5の始端から終端までのいずれかの位置と、入金搬送路3の走行方向における位置が同じであるのがよい。そうすれば、圧着搬送ベルト5による搬送によって硬貨が幅寄せガイド18に接触しながら搬送路幅Lを正転方向に容易に通過する。
また、図5に示すように、幅規制ガイド29は、幅寄せガイド18の向かい側に設けられるのがよい(入金搬送路3の幅方向の幅寄せガイド18側とは異なる他端側に設けられるのがよい)。そうすれば、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間隔を容易にLに設定することが可能となる。
また、図5に示すように、入金搬送路3には、圧着搬送ベルト5によって搬送された硬貨を鑑別する鑑別部6が設けられており、幅規制ガイド29は、鑑別部6よりも硬貨入金口2側に設けられるのがよい。そうすれば、鑑別部6における硬貨の誤認識の可能性を低減することを可能となる。
一方、取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨(以下、単に「日本硬貨」とも言う。)が幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を一度通過したものの、エラーが発生した場合などに、正転方向(第1の方向)とは逆方向である第2の方向(以下、「逆転方向」とも言う。)に、硬貨が排出される場合がある。かかる場合には、圧着搬送ベルト5が硬貨を幅寄せガイド18に接触させる機能が働かないことが想定されるため、逆転方向に搬送された硬貨が幅規制ガイド29に接触する可能性がある。
このとき、幅規制ガイド29は、正転方向(第1の方向)とは逆方向である第2の方向(以下、「逆転方向」とも言う。)への日本硬貨の排出を許容する。そうすれば、日本硬貨が容易に硬貨入金口2に排出される。具体的に、第1の実施形態においては、幅規制ガイド29は、逆転方向に搬送された硬貨との接触面F1が傾斜している。これによって、逆転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を容易に通過することが可能となる。
より具体的には、幅規制ガイド29の接触面F1は、逆転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18側に誘導されるように傾斜している(すなわち、幅規制ガイド29は、下流側が迎え形状となっている)。このとき、迎え角度(傾斜角度)θ1は、45度以下であることが望ましい。そうすれば、逆転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18に容易に接触する。
図3に示すように、鑑別部6の下流には、幅寄せガイド18との間隔が1円硬貨の幅よりも狭くなる位置に可動する搬送制御ピン19が入金搬送路3(搬送面)から突き出している。搬送制御ピン19の下流には、鑑別部6によってリジェクト硬貨であると判定された硬貨を硬貨リジェクト口13に振り分けるリジェクトゲート7が配設されている。
さらに、リジェクトゲート7の下流には、硬貨を金種毎に選別する選別開閉ゲート10と閉塞機構ゲート11で構成された硬貨選別搬送路9が配設されている。また、リジェクトゲート7は、異物を除去するため、通常時には開状態となっており、センサによる突起付き搬送ベルト8の突起8aの位置の監視結果に基づいて閉動作を行い、正常貨を硬貨選別搬送路9へと搬送する。
リジェクトゲート7の入金搬送路3から硬貨選別搬送路9にかけては、搬送路の真上に突起8aが付いた突起付き搬送ベルト8が配設されている。圧着搬送ベルト5から突起付き搬送ベルト8への硬貨の受け渡しには、ある程度の時間の余裕が設けられている。圧着搬送ベルト5から突起付き搬送ベルト8の突起8aに硬貨が受け渡されるまで、圧着搬送ベルト5の慣性によってリジェクトゲート7に硬貨が落下しないよう搬送制御ピン19が硬貨を停止させる。これによって、圧着搬送ベルト5から突起付き搬送ベルト8への硬貨の受け渡しがスムーズに行えるようになっている。
また、図4に示すように、圧着搬送ベルト5と突起付き搬送ベルト8は、圧着搬送ベルトプーリ21と突起付搬送ベルトプーリ20により駆動しており、図示せぬ同一のアクチュエータにより駆動伝達されている。入金搬送路3には、硬貨の到来と通過を監視するための搬送監視センサ16が複数設けられている。
選別開閉ゲート10と硬貨収納部12は、5円・10円・50円・100円・500円の5金種に対応するように、硬貨選別搬送路9の上流側に5つに配設されている。また、リジェクトゲート7は、閉塞して搬送面の一部を構成する閉塞位置と、搬送面に突出し搬送路を通る硬貨をそれぞれリジェクト口内に導く開放位置との間を移動可能に構成されている。また、各選別開閉ゲート10は、閉塞して搬送面の一部を構成する閉塞位置と、搬送面に突出し搬送路を通る硬貨を金種別の硬貨収納部12内に導く開放位置との間を移動可能に構成されている。
さらに、硬貨選別搬送路9の最下流には、駆動を伴わない閉塞機構ゲート11と1円硬貨収納部12aが配設されている。また、選別開閉ゲート10と閉塞機構ゲート11の下には、硬貨が金種別の収納庫に落下したことを検知する収納確定センサ17が配置されている。
(1−2.動作の説明)
続いて、第1の実施形態に係る現金処理装置100の硬貨処理装置300の動作例について説明する。まず、正転方向に硬貨が搬送される場合における動作例を説明する。硬貨入金口2から受け渡しローラ4を通過した硬貨は入金搬送路3へ搬送される。そのとき、日本硬貨(例えば、500円硬貨など)は、圧着搬送ベルト5による搬送によって幅寄せガイド18に接触しながら、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過し、硬貨選別搬送路9へと搬送される。
一方、500円硬貨より直径の大きい外国硬貨(例えば、5ペソ硬貨など)は、圧着搬送ベルト5による搬送によって幅寄せガイド18に接触する。しかし、かかる外国硬貨は、直径が搬送路幅Lより大きいため、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過することができない。
次に、逆転方向に硬貨が搬送される場合における動作例を説明する。例えば、逆転方向への硬貨の搬送は、エラー(搬送エラーなど)発生状態からの自動復旧機能が働いている場合などに行われる。幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を一度通過した日本硬貨が逆転方向に搬送された場合、日本硬貨は、圧着搬送ベルト5によって幅寄せガイド18に寄せられることはなく、幅規制ガイド29に接触してしまう。
しかし、幅規制ガイド29の接触面F1の傾斜によって、接触面F1に接触した硬貨が幅寄せガイド18側に寄せられ、日本硬貨は幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過することができる。
(1−3.効果の説明)
以上のように、第1の実施形態によれば、日本硬貨(例えば、500円硬貨など)よりも外形の大きい外国硬貨(例えば、5ペソ硬貨など)が投入された場合であっても、かかる外国硬貨は、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過することができず、エラーが発生して入金動作が停止する。そのため、外国硬貨が誤って日本硬貨と認識されてしまう可能性が低減される。一方、日本硬貨は、正転方向に搬送される場合であっても、逆転方向に搬送される場合であっても、幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過し、入金動作が停止することはない。
(1−4.変形例の説明)
上記では、幅規制ガイド29のうち、逆転方向に搬送された硬貨との接触面F1が傾斜している例を説明した。しかし、硬貨が正転方向に搬送されている場合であっても、異物などが存在することによって、硬貨が十分に幅寄せガイド18に寄せられない場合も想定される。そのため、幅規制ガイド29は、正転方向に搬送された硬貨との接触面も傾斜しているのが望ましい。これによって、正転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を容易に通過することが可能となる。
図6は、第1の実施形態の変形例1に係る入金搬送路の拡大図である。図6に示すように、幅規制ガイド29は、正転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18側に誘導されるように接触面F2が傾斜している(すなわち、幅規制ガイド29は、上流側が迎え形状となっている)。このとき、迎え角度(傾斜角度)θ2は、45度以下であることが望ましい。そうすれば、正転方向に搬送された硬貨が幅寄せガイド18に容易に接触する。
図7は、第1の実施形態の変形例2に係る入金搬送路の拡大図である。図7に示すように、下流側の迎え角度θ1と上流側の迎え角度θ2とは、異なっていてもよい。例えば、図7に示すように、上流側の迎え角度θ2は、下流側の迎え角度θ1よりも大きくてよい(上流側の接触面F2は下流側の接触面F1よりも小さくてよい)。上流側から下流側に硬貨が搬送されるときには、圧着搬送ベルト5によって硬貨が寄せられるために、幅規制ガイド29によって硬貨を寄せる機能は強く働かなくてよいが、下流側から上流側に硬貨が搬送されるときには、圧着搬送ベルト5によって硬貨が寄せられないため、幅規制ガイド29によって硬貨を寄せる機能が強く働く必要があるからである。
図8は、第1の実施形態の変形例3に係る入金搬送路の拡大図である。図8に示すように、第1の実施形態の変形例3においても、幅規制ガイド29は、逆転方向に搬送された硬貨との接触面F1が傾斜している。このように、接触面F1が傾斜していれば、幅規制ガイド29の形状は限定されない。なお、幅規制ガイド29は、入金搬送路3に対してネジによって固定されている。これによって、幅規制ガイド29の回転および移動が防止されている。
なお、正転方向に搬送された外国硬貨が幅寄せガイド18と幅規制ガイド29との間を通過できない場合、搬送エラーが発生して正転方向への外国硬貨の搬送が何度かリトライされることが想定される。そこで、かかるリトライ回数を低減するために、制御部160は、外国硬貨が検出された段階で外国硬貨が硬貨入金口2に排出されるように制御し、硬貨を取り除くことを促す表示を制御してもよい。
図9は、第1の実施形態の変形例4に係る入金搬送路の拡大図である。図9に示すように、幅規制ガイド29は、鑑別部6に突き当てられていてもよい。そうすれば、幅規制ガイド29に対して硬貨が接触しても幅規制ガイド29が回転してしまうことが防止される。なお、図9に示した例では、幅規制ガイド29の下流側が鑑別部6に突き当てられているため、上流側から下流側に搬送される硬貨が幅規制ガイド29に接触した場合に幅規制ガイド29が回転してしまうことが主に防止される。しかし、幅規制ガイド29の上流側が鑑別部6に突き当てられていてもよい。このとき、下流側から上流側に搬送される硬貨が幅規制ガイド29に接触した場合に幅規制ガイド29が回転してしまうことが主に防止される。
図10は、第1の実施形態の変形例5に係る入金搬送路の拡大図である。図10に示すように、入金搬送路3には、幅規制ガイド29の前、かつ、幅寄せガイド18からL以上離れた位置に外貨検知センサ22が設けられている。外貨検知センサ22によって所定時間を超えて検出がなされた場合、制御部160は、外国硬貨Cを検出したとして硬貨入金口2に外国硬貨Cが排出されるように制御し、硬貨を取り除くことを促す表示を制御してもよい。
上記したように、幅規制ガイド29は、入金搬送路3において幅寄せガイド18からL離れた位置に設けられる。幅規制ガイド29はどのようにして入金搬送路3に取り付けられてもよい。例えば、幅規制ガイド29に曲げ部分が形成され、入金搬送路3に曲げ部分が差し込まれる穴が形成されている場合、当該曲げ部分を穴に差し込むことによって幅規制ガイド29が入金搬送路3における所望の位置に固定され得る。
あるいは、入金搬送路3における所望の位置に突出部が形成されている場合、当該突出部に幅規制ガイド29を固定することによって、幅規制ガイド29が入金搬送路3における所望の位置に固定され得る。あるいは、幅規制ガイド29の位置を調整するための治具が用意されている場合、治具によって幅規制ガイド29の入金搬送路3における位置を所望の位置に固定してもよい。なお、幅規制ガイド29は、硬貨との接触によって摩耗した場合などに容易に交換され得る。
図11は、第1の実施形態の変形例3〜5に係る幅規制ガイド29の拡大図である。図8〜図10に示したように、幅規制ガイド29は、ネジによって入金搬送路3に固定されてよい。このとき、図11に示すように、幅規制ガイド29は、ネジに引っ掛かる引っ掛け部291を有しているとよい。そうすれば、引っ掛け部291がネジに引っ掛かることによって、幅規制ガイド29がネジによって固定されやすくなる(幅規制ガイド29がネジから外れにくくなる)。
図12は、治具によって幅規制ガイド29を固定する例を説明するための図である。まず、幅規制ガイド29の裏面には、接着剤が塗布される。そして、幅規制ガイド29と幅寄せガイド18との間隔がLになるように、調整治具42と押し付け治具41を用いて調整され(例えば、押し付け治具41を押し付け方向D1に押すことによって、幅規制ガイド29が調整治具42に押し付けられる)、ネジによって幅規制ガイド29が入金搬送路3に固定される。幅規制ガイド29が固定された後は、調整治具42と押し付け治具41は取り除かれる。
以上において、第1の実施形態について説明した。
(2.第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。以下では、第2の実施形態に係る硬貨処理装置300のうち、第1の実施形態に係る硬貨処理装置300が有する構成と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態に係る硬貨処理装置300が有する構成と共通する構成についての説明は省略する。
(2−1.構成の説明)
まず、第2の実施形態に係る現金処理装置100の硬貨処理装置300の構成例について説明する。図13は、第2の実施形態に係る入金搬送路の拡大図である。図14は、図13におけるA−A断面図である。第1の実施形態においては、外国硬貨の正転方向への進入を防止する進入防止部材の一例として幅規制ガイド29が設けられる場合を説明した。第2の実施形態においては、外国硬貨の正転方向への進入を防止する進入防止部材の一例として、幅規制ガイド29の代わりに、幅規制ピン30が設けられる場合を主に説明する。
幅規制ピン30は、正転方向に搬送された硬貨が接触した場合に移動しない。これによって、外国硬貨の正転方向への進入が防止される。一方、幅規制ピン30は、逆転方向に搬送された硬貨が接触した場合に移動する。これによって、逆転方向に搬送された日本硬貨の排出が許容される。より具体的には、幅規制ピン30は、逆転方向に搬送された硬貨が接触した場合に硬貨が通過可能な入金搬送路3の幅が広がるように移動する。
図14に示すように、幅規制ピン30は、入金搬送路3に対して突き出すように配置される。幅規制ピン30は、幅規制ピンブラケット33に付随しており、幅規制ピン支点32を中心に回転し、幅寄せガイド18との間隔が搬送路幅L(26.60mm)となる所定の位置に戻るように幅規制ピンリセットスプリング31が付勢されている。
幅規制ピン30は、入金搬送路3の穴34によって可動範囲が規制されており、幅寄せガイド18との間隔が搬送路幅L(26.60mm)となる所定の位置から反時計回り方向B2へは移動することができない。一方、幅規制ピン30は、時計回り方向B1へは移動することが可能である。
(2−2.動作の説明)
続いて、第2の実施形態に係る現金処理装置100の硬貨処理装置300の動作例について説明する。まず、正転方向に硬貨が搬送される場合における動作例を説明する。硬貨入金口2から受け渡しローラ4を通過した硬貨は入金搬送路3へ搬送される。そのとき、日本硬貨(例えば、500円硬貨など)は、圧着搬送ベルト5による搬送によって幅寄せガイド18に接触しながら、幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過し、硬貨選別搬送路9へと搬送される。
一方、500円硬貨より直径の大きい外国硬貨(例えば、5ペソ硬貨など)は、圧着搬送ベルト5による搬送によって幅寄せガイド18に接触する。しかし、かかる外国硬貨は、直径が搬送路幅Lより大きいため(さらに、幅規制ピン30が反時計回り方向B2には回転しないため)、幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過することができない。
次に、逆転方向に硬貨が搬送される場合における動作例を説明する。例えば、逆転方向への硬貨の搬送は、エラー(搬送エラーなど)発生状態からの自動復旧機能が働いている場合などに行われる。幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を一度通過した日本硬貨が逆転方向に搬送された場合、日本硬貨は、圧着搬送ベルト5によって幅寄せガイド18に寄せられることはなく、幅規制ピン30に接触してしまう。
しかし、幅規制ピン30が時計回り方向B1に回転することによって、硬貨の通過可能な入金搬送路3の幅が広がり、日本硬貨は幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過することができる。日本硬貨が幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過した後には、幅規制ピン30は、幅規制ピンリセットスプリング31の付勢力によって、幅寄せガイド18との間隔が搬送路幅L(26.60mm)となる所定の位置に戻される。
(2−3.効果の説明)
以上のように、第2の実施形態によれば、日本硬貨(例えば、500円硬貨など)よりも外形の大きい外国硬貨(例えば、5ペソ硬貨など)が投入された場合であっても、かかる外国硬貨は、幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過することができず、エラーが発生して入金動作が停止する。そのため、外国硬貨が誤って日本硬貨と認識されてしまう可能性が低減される。一方、日本硬貨は、正転方向に搬送される場合であっても、逆転方向に搬送される場合であっても、幅寄せガイド18と幅規制ピン30との間を通過し、入金動作が停止することはない。
以上において、第2の実施形態について説明した。
(3.まとめ)
第1の実施形態によれば、硬貨が搬送される入金搬送路3と、入金搬送路3との間で硬貨を挟持しながら硬貨を搬送する圧着搬送ベルト5と、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口2から硬貨収納部12に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備える、硬貨処理装置300が提供される。ここで、進入防止部材は、第1の方向とは逆方向である第2の方向への取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨の排出を許容する。
かかる構成によれば、日本硬貨(例えば、500円硬貨など)よりも外形の大きい外国硬貨(例えば、5ペソ硬貨など)が投入された場合であっても、かかる外国硬貨は、幅寄せガイド18と進入防止部材との間を通過することができず、エラーが発生して入金動作が停止する。そのため、外国硬貨が誤って日本硬貨と認識されてしまう可能性が低減される。一方、日本硬貨は、正転方向に搬送される場合であっても、逆転方向に搬送される場合であっても、幅寄せガイド18と進入防止部材との間を通過し、入金動作が停止することはない。
(4.変形例の説明)
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
2 硬貨入金口
3 入金搬送路
4 受け渡しローラ
5 圧着搬送ベルト
6 鑑別部
7 リジェクトゲート
8 突起付き搬送ベルト
8a 突起
9 硬貨選別搬送路
10 選別開閉ゲート
11 閉塞機構ゲート
12 硬貨収納部
12a 1円硬貨収納部
13 硬貨リジェクト口
15 ゲート
16 搬送監視センサ
17 収納確定センサ
18 幅寄せガイド
19 搬送制御ピン
20 突起付搬送ベルトプーリ
21 圧着搬送ベルトプーリ
22 外貨検知センサ
29 幅規制ガイド
30 幅規制ピン
31 幅規制ピンリセットスプリング
32 幅規制ピン支点
33 幅規制ピンブラケット
34 穴
41 押し付け治具
42 調整治具
100 現金処理装置
160 制御部
170 記憶部
180 通信部
200 紙幣処理装置
220 操作表示部
221 表示部
222 操作部
232 シャッタ
230 紙幣入出金部
300 硬貨処理装置
310 硬貨入金口
320 硬貨出金口
330 リジェクト口
340 硬貨入出金部
400 ホストコンピュータ
500 ネットワーク

Claims (10)

  1. 硬貨が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の走行方向に対して傾斜して配置されており、前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記搬送路の幅方向の一端側に寄せるように前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送路の幅方向の前記一端側とは異なる他端側に設けられ、取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、
    前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に搬送された前記硬貨との接触面を有し、前記接触面は前記第2の方向に搬送された前記硬貨を前記一端側に誘導する方向に傾斜している
    硬貨処理装置。
  2. 前記進入防止部材は、前記搬送ベルトの始端から終端までのいずれかの位置と、前記搬送路の前記走行方向における位置が同じである、
    請求項に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記硬貨処理装置は、
    前記搬送ベルトによって搬送された前記硬貨を鑑別する鑑別部を備え、
    前記進入防止部材は、前記鑑別部よりも前記硬貨入金口側に設けられる、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記進入防止部材は、前記第1の方向に搬送された前記硬貨との接触面が傾斜している幅規制ガイドを含む、
    請求項に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記幅規制ガイドは、前記第1の方向に搬送された前記硬貨が前記一端側に誘導されるように前記接触面が傾斜している、
    請求項に記載の硬貨処理装置。
  6. 前記幅規制ガイドは、前記第2の方向に搬送された前記硬貨との接触面と前記第1の方向に搬送された前記硬貨との接触面との間で傾斜角度または大きさが異なっている、
    請求項に記載の硬貨処理装置。
  7. 前記硬貨処理装置は、
    前記搬送ベルトによって搬送された前記硬貨を鑑別する鑑別部を備え、
    前記進入防止部材は、前記鑑別部に突き当てられている、
    請求項1に記載の硬貨処理装置。
  8. 硬貨が搬送される搬送路と、
    前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、
    取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、
    前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向への前記取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨の排出を許容し、前記進入防止部材と前記搬送路との間を固定するネジに引っ掛かる引っ掛け部を備える
    貨処理装置。
  9. 硬貨が搬送される搬送路と、
    前記搬送路との間で前記硬貨を挟持しながら前記硬貨を搬送する搬送ベルトと、
    取り扱い対象の硬貨の最大径よりも径が大きい硬貨の硬貨入金口から硬貨収納部に向かう第1の方向への進入を防止する進入防止部材と、を備え、
    前記進入防止部材は、前記第1の方向とは逆方向である第2の方向への前記取り扱い対象の硬貨の最大径以下の硬貨の排出を許容し、前記第1の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に移動せず、前記第2の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に移動する幅規制ピンを含む
    貨処理装置。
  10. 前記幅規制ピンは、前記第2の方向に搬送された前記硬貨が接触した場合に前記硬貨が通過可能な前記搬送路の幅が広がるように移動する、
    請求項に記載の硬貨処理装置。
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