JP2523391B2 - 硬貨判別計数装置 - Google Patents

硬貨判別計数装置

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JP2523391B2
JP2523391B2 JP2120484A JP12048490A JP2523391B2 JP 2523391 B2 JP2523391 B2 JP 2523391B2 JP 2120484 A JP2120484 A JP 2120484A JP 12048490 A JP12048490 A JP 12048490A JP 2523391 B2 JP2523391 B2 JP 2523391B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、硬貨判別計数装置に関するものであり、さ
らに詳細には、小型化が可能で、かつ、十分精度良く、
硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別し、金種毎の金
額および/また枚数を計数することのできる硬貨判別計
数装置に関するものである。
先行技術 硬貨包装機などの硬貨処理機あるいは自動販売機にお
いては、投入された硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを
判別して、金種毎に計数することが必要であり、そのた
め、硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別するととも
に、金種毎の枚数を計数するための硬貨判別計数装置を
備えている。
このような硬貨判別計数装置としては、磁気センサに
よって硬貨の磁気的性質を検出して、その材質を判別す
るとともに、硬貨通路の方向に垂直な方向にライン状に
配置されたラインセンサにより光学的に、硬貨の径を検
出して、硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別し、金
種毎の枚数を計数するようにした硬貨判別計数装置が広
く知られている。
このように、磁気センサとラインセンサとを備えた硬
貨判別計数装置においては、硬貨の金種、流通硬貨か否
かなどを判別するためには、磁気データおよび光学デー
タを、磁気センサおよびラインセンサにより検出し、こ
れらを磁気データメモリおよび光学データメモリに記憶
させた後、検出すべき硬貨に対するデータを正しく選び
出し、判別に用いることが必要不可欠である。
この同一硬貨に対する磁気データと光学データとの特
定は、硬貨が、比較的長い時間間隔をもって投入される
自動販売機などにおいては、困難ではないが、硬貨包装
機や硬貨入金機などの硬貨処理機においては、硬貨判別
計数装置に、硬貨が短い時間間隔で次々に送られる、し
かも、その時間間隔が一定していなかったり、あるい
は、ジャミングが生じた場合のように、硬貨が逆送され
ることがあり得、同一硬貨に対する磁気データと光学デ
ータとを特定することは容易ではなく、そのため、種々
の試みがなされている。
たとえば、特公昭63−67714号公報は、硬貨搬送通路
に1次コイルおよび2次コイルからなり、硬貨の磁気的
性質を検出することによって、その材質を判別する磁気
センサを配設するとともに、その下流側に、硬貨の搬送
方向に垂直な方向にライン状に配置されたラインセンサ
を、判別すべき硬貨のうち、最小径の硬貨の先端部を、
ラインセンサが検出したとき、当該硬貨が未だ磁気セン
サにより検出される位置にあるように配設し、硬貨の通
過にともなって生ずる磁場の変化を磁気センサにより検
出して、これをメモリに記憶し、さらに、ラインセンサ
により硬貨の径を検出し、磁気センサにより検出され、
記憶された磁場の最大変化値と、ラインセンサにより検
出された硬貨の径とに基づき、硬貨の金種、流通硬貨か
否かを判別する硬貨判別計数装置を提案している。
発明の解決しようとする問題点 しかしながら、かかる硬貨判別計数装置にあっては、
磁気センサを上流側に、ラインセンサを下流側に、それ
ぞれ設け、さらに、磁気センサとラインセンサの位置関
係を、判別すべき硬貨のうち、最小径の硬貨の先端部
を、ラインセンサが検出した時点で、未だ磁気センサ
が、その硬貨の磁気的性質を検出しているように設定し
ているため、硬貨を判別するための硬貨通路の長さが、
長くなり、硬貨判別計数装置を小型化することができな
いという問題があった。
また、硬貨の磁気的性質と径とを検出して、硬貨の金
種、流通硬貨か否かなどを判別する場合には、硬貨の中
央部の通過時に生ずる磁場の変化が最も大きいので、硬
貨の中央部の通過時に生ずる磁場の変化値に基づき、硬
貨の材質を判別することが、最も精度良く、硬貨の材質
を判別することができるが、この硬貨判別計数装置にお
いては、最小径の硬貨の先端部を、ラインセンサが検出
した直後に、磁気センサによる硬貨の磁気的性質の検出
は終了し、ラインセンサが最小径の硬貨の先端部を検出
するまでに、磁気センサが検出し、メモリが記憶してい
た磁場の変化値の最大値に基づき、硬貨の材質を判別し
ているにすぎず、その最大値が、硬貨の中央部の通過時
に検出されたの磁気的性質を示しているという保証はな
く、したがって、十分高精度に、硬貨の金種、流通硬貨
か否かなどを判別することが困難であり、とくに、偽造
硬貨あるいは外国硬貨のような非流通硬貨においては、
磁場の変化が、その中央部で最大にならないことも多い
から、非流通硬貨を精度良く判別することができないと
いう問題があった。
かかる問題は、磁気センサとラインセンサとをより近
接して設けることにより解決することが理論的には可能
であるが、ラインセンサを十分に小型化することは困難
であり、したがって、磁気センサとラインセンサとを十
分に近接して設けることはできないと考えられていた。
発明の目的 本発明は、小型化が可能で、かつ、十分高精度に硬貨
の金種、流通硬貨か否かなどを判別し、金種毎の金額お
よび/または枚数を計数することのできる硬貨判別計数
装置を提供することを目的とするものである。
発明の構成 本発明のかかる目的は、硬貨を硬貨通路内を搬送する
硬貨搬送手段と、上下方向に対して、前記硬貨通路の一
方の側に、硬貨の搬送方向に垂直な方向にライン状に配
置された発光手段と、前記硬貨通路に対して、前記発光
手段と反対側に、前記発光手段と対向する位置に配置さ
れたラインセンサと、前記硬貨通路および前記ラインセ
ンサを上下方向に挟むように配置され、硬貨の磁気的性
質を検出する磁気センサ手段と、前記ラインセンサによ
り検出された光学データを記憶する光学データメモリ手
段と、前記磁気センサ手段により検出された磁気データ
を記憶する磁気データメモリ手段と、前記光学データメ
モリ手段に記憶された光学データに基づき、硬貨の径を
検出し、硬貨径検出信号を前記磁気データメモリ手段に
出力して、該磁気データメモリ手段から硬貨の径が検出
されたときの磁気データを判別手段に出力させると同時
に、硬貨径検出信号を金種判別手段に出力し、硬貨の金
種、流通硬貨か否かなどを判別させる硬貨径検出手段
と、各金種毎の基準磁気データを記憶し、前記金種判別
手段からの金種判別信号にしたがって、基準磁気データ
を前記判別手段に出力する基準磁気データメモリ手段
と、前記金種判別手段から出力された金種判別信号、前
記磁気データメモリ手段から出力された磁気データおよ
び前記基準磁気データメモリ手段から出力された基準磁
気データとに基づいて、硬貨の金種、流通硬貨か否かな
どを判別する判別手段と、該判別手段の判別信号に基づ
き、金種毎の金額および/または枚数を算出し、記憶す
るカウンタ手段を備えた硬貨判別計数装置によって達成
される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記ラインセ
ンサと前記磁気センサ手段とが、硬貨通路の方向に対し
てずれた位置に配置されるとともに、さらに、前記磁気
データメモリ手段から出力される磁気データに基づき、
硬貨の搬送方向を判別する硬貨搬送方向判別手段を備
え、前記ラインセンサが、第1の所定値に等しい光学デ
ータを検出したとき、前記光学データメモリ手段に、ラ
インセンサから入力される光学データの記憶を開始させ
ると同時に、前記磁気データメモリ手段に、前記磁気セ
ンサから入力される磁気データの記憶を開始させるとと
もに、その時に前記磁気センサ手段から入力された第1
の磁気データ変化量M1を、前記硬貨搬送方向判別手段に
出力させ、再び、前記第1の所定値に等しい光学データ
を検出したとき、前記光学データメモリ手段の光学デー
タの記憶を停止させると同時に、前記磁気メモリ手段の
磁気データの記憶を停止させるとともに、その時に前記
磁気センサ手段から入力された第2の磁気データ変化量
M2を、前記硬貨搬送方向判別手段に出力させ、前記第1
の所定値に等しい光学データを1度検出した後、前記第
1の所定値以下の第2の所定値に等しい光学データを検
出したとき、前記硬貨径検出手段における硬貨径の検出
を開始させるとともに、前記搬送方向判別手段に、前記
磁気データメモリ手段から入力された前記第1および第
2の磁気データ変化量M1とM2の大きさを比較して、硬貨
の搬送方向を判別させ、判別結果を、前記カウンタ手段
または前記判別手段に出力させる制御手段を備えてい
る。
本発明の別の好ましい実施態様においては、硬貨判別
計数装置は、さらに、前記光学データメモリ手段に記憶
された光学データおよび前記硬貨径検出手段から出力さ
れた前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段と前記
ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の幅方向
の位置を検出し、前記基準磁気データメモリ手段に硬貨
通過位置検出信号を出力する硬貨通過位置検出手段を備
え、前記基準磁気データメモリ手段には、各金種毎の前
記硬貨通路の幅方向の通過位置別の基準磁気データが記
憶され、前記基準磁気データメモリ手段は、前記金種判
別手段からの金種判別信号および前記硬貨通過位置検出
手段からの硬貨通過位置信号に基づき選択された基準磁
気データを前記判別手段に出力するように構成されてい
る。
本発明の他の好ましい実施態様においては、硬貨判別
計数装置は、さらに、前記光学データメモリ手段に記憶
された光学データおよび前記硬貨径検出手段から出力さ
れた前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段と前記
ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の幅方向
の位置を検出する硬貨通過位置検出手段を備え、該硬貨
通過位置検出手段からの硬貨通過位置検出信号に基づ
き、前記基準磁気データメモリ手段から出力される基準
磁気データを補正して、補正基準磁気データを前記判別
手段に出力する基準磁気データ補正手段を備えている。
本発明のさらに他の好ましい実施態様においては、硬
貨判別計数装置は、さらに、前記光学データメモリ手段
に記憶された光学データおよび前記硬貨径検出手段から
出力された前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段
と前記ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の
幅方向の位置を検出する硬貨通過位置検出手段と、該硬
貨通過位置検出手段から出力される硬貨通過位置検出信
号に基づき、前記磁気データメモリ手段から出力される
磁気データを補正し、補正磁気データを前記判別手段に
出力する磁気データ補正手段を備えている。
発明の作用 本発明によれば、硬貨の磁気データを検出する磁気セ
ンサ手段が、発光手段と対向する位置に設けられ、発光
手段から発っせられた光を受光し、硬貨の光学データを
検出するラインセンサおよび硬貨通路とを上下方向に挟
むように設けられているので、硬貨の判別および計数を
おこなう硬貨通路の長さを短くすることが可能になる
し、さらには、硬貨径検出手段によって、硬貨の径が検
出されたときの磁気データ、すなわち、硬貨の中央部
が、磁気センサ手段を通過したときに得られる最も信頼
性の高い磁気データを、硬貨径検出手段からの硬貨径検
出信号に基づいて、磁気データメモリ手段から判別手段
に出力させ、金種判別手段により、光学データより検出
された硬貨の径に基づいて判別された金種にしたがっ
て、選択した基準磁気データと比較させて、最終的に、
金種、流通硬貨か否かなどを判別させているので、偽造
硬貨や外国硬貨などの非流通硬貨も確実に判別すること
が可能になる。
本発明の好ましい実施態様によれば、さらに、硬貨の
搬送方向判別手段を設けて、硬貨の搬送方向およびライ
ンセンサならびに磁気センサを通過して搬送される硬貨
がすでに計数されているか否かを判別し、硬貨の金額お
よび/または枚数を加算すべきときは、加算信号をカウ
ンタ手段に出力し、減算すべきときは、減算信号をカウ
ンタ手段に出力するとともに、加算も減算も必要のない
ときには、判別手段に判別停止信号を出力して、硬貨の
判別および計数動作を停止させているから、硬貨が逆送
される可能性のある場合に、その金額および/または枚
数を正確に計数することが可能になる。
本発明の別の好ましい実施態様によれば、さらに、硬
貨が磁気センサ手段を通過するときの硬貨の硬貨通路の
幅方向に対する位置を検出する硬貨通過位置検出手段を
設けるとともに、硬貨が磁気センサ手段を通過するとき
の通過位置にしたがって、あらかじめ検出した基準磁気
データを、各金種毎に、基準磁気データメモリ手段に記
憶させておき、硬貨通過位置検出手段により、硬貨の中
央部分が磁気センサ手段を通過したときの硬貨通路の幅
方向に対する位置を検出し、その通過位置に応じて、基
準磁気データメモリに記憶された基準磁気データの中か
ら、所定の基準磁気データを選択し、基準磁気データメ
モリ手段から判別手段に出力させて、硬貨の金種、流通
硬貨か否かなどを判別させているので、硬貨が所望のよ
うに搬送されなかった場合にも、硬貨の金種、流通硬貨
か否かなどを正確に判別することが可能になる。
本発明の他の好ましい実施態様によれば、硬貨が磁気
センサ手段を通過するときの硬貨の硬貨通路の幅方向に
対する位置を検出する硬貨通過位置検出手段を設けると
ともに、硬貨通過位置検出手段によって検出された硬貨
の中央部分が磁気センサ手段を通過したときの硬貨通路
の幅方向に対する通過位置に応じて、基準磁気データメ
モリ手段から出力される基準磁気データを補正し、補正
基準磁気データを判別手段に出力して、判別手段により
硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別させる基準磁気
データ補正手段を設けているので、硬貨が所望のように
搬送されなかった場合にも、硬貨の金種、流通硬貨か否
かなどを正確に判別することが可能になる。
本発明のさらに他の好ましい実施態様によれば、硬貨
が磁気センサ手段を通過するときの硬貨の硬貨通路の幅
方向に対する位置を検出する硬貨通過位置検出手段を設
けるとともに、硬貨通過位置検出手段によって検出され
た硬貨の中央部分が磁気センサ手段を通過したときの硬
貨通路の幅方向に対する通過位置に応じて、磁気データ
メモリ手段から出力される磁気データを補正して、補正
磁気データを判別手段に出力して、判別手段により硬貨
の金種、流通硬貨か否かなどを判別させる磁気データ補
正手段を設けているので、硬貨が所望のように搬送され
なかった場合にも、硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを
正確に判別することが可能になる。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例につき、
詳細に説明を加える。
第1図、第2図および第3図には、硬貨包装機に備え
られた硬貨判別計数装置が示されており、第1図は、本
発明の実施例に係る硬貨判別計数装置の略平面図、第2
図は、そのA−A線略断面図、第3図は、第1図のB−
B線略断面図である。
第1図および第2図を参照すると、図示しない硬貨投
入部から投入された硬貨1は、図示しない搬送機構によ
り、回転円板2上に供給される。回転円板2上に供給さ
れる硬貨1には、種々の金種の硬貨、場合によっては、
偽造硬貨や外国硬貨などの非流通硬貨が含まれている。
回転円板2の周縁部には、開口部3が形成された環状ガ
イド4が設けられており、硬貨1は、回転円板2の回転
によって生ずる遠心力により、環状ガイド4の内面に沿
って運ばれ、開口部3に接続された硬貨通路5に送られ
る。
硬貨通路5の両側には、一対のガイド部材6a、6bが設
けられ、その間隔は、包装すべき最大径の硬貨1が、そ
の間を通過し得るように調整可能になっている。また、
開口部3の間隔は、包装すべき最大径の硬貨1が通過可
能なように設定されている。硬貨通路5の上方には、プ
ーリ7に巻回された搬送ベルト8が設けられており、硬
貨通路5の上面との間に、硬貨1を挟持して、搬送し得
るように構成されている。回転円板2およびプーリ7
は、図示しない駆動手段により、正逆両方向に回転可能
になっている。ここに、環状ガイド4は、硬貨1を、硬
貨通路5内に送り込むように回転円板2が回転している
とき、その回転方向に対して、開口部3の直上流側にお
いて、回転円板2上に突出する突出部4aを備えている。
したがって、回転円板2から硬貨通路5内に送られる硬
貨1は、この突出部4aにより、硬貨通路5のガイド部材
6bに向けて、送られることになり、硬貨1は、硬貨通路
5内を、ガイド部材6bに沿って、搬送ベルト8により、
搬送されるように構成されている。
硬貨通路5は底板9を備え、底板9には、受光口10が
形成され、この受光孔10を覆うガラス板11が、底板9に
嵌め込まれており、ガラス板11の上面には、回転円板2
の上面と同一平面内に位置するように配置されている。
硬貨通路5の下流側には、硬貨通路5の硬貨1の搬送
方向に垂直な方向に、その位置が調整可能で、ガイド部
材6bとの間隔が包装すべき硬貨1の径より大きく、包装
すべき硬貨1より径の大きい硬貨1のうち、最小径の硬
貨1の径より小さくなるように、その位置が設定された
ガイドブロック12が設けられ、このガイドブロック12
は、硬貨1の搬送方向に対し、下流側に向かって、その
高さが徐々に高くなる傾斜部12aと、傾斜部12aの下流側
に連続して設けられた水平部12bと、傾斜部12aの下流側
に、屈曲部12cを有する側面12dを備えている。ガイドブ
ロック12には、軸13を中心として、揺動可能なアーム14
の一端部が取付けられており、アーム14の他端部には、
回転自在なローラ15が取付けられている。アーム14に
は、その一端が、ガイドブロック12に取付けられている
引張りスプリング16の他端が取付けられ、第1図におい
て、反時計まわりに付勢されている。アーム14は、ロー
ラ15が、傾斜部12a上に位置し、かつ、ローラ15の周面
が、傾斜部12aの硬貨通路5側の側面と同一平面内に位
置するように、ストッパピン17により、その位置が規制
されている。
また、硬貨通路5は、ガイドブロック12の屈曲部12c
に沿って、その方向が、約90゜曲げられ、屈曲部12cの
下流側の硬貨通路5には、包装すべき硬貨1より、径の
小さい硬貨1を回収するための小径硬貨回収口18が形成
されており、その径は、調整可能になっている。また、
回転円板2から延びる硬貨通路5の延長方向で、ガイド
ブロック12の下流側には、包装すべきすべての硬貨1の
径より、径が大きい硬貨1を回収するための大径硬貨回
収口19が設けられており、その径は、硬貨包装機に投入
される最大径の硬貨1を回収するのに十分な径を有して
いる。したがって、あらかじめ、小径硬貨回収口18の径
を、包装すべき硬貨1の径より小さく、かつ、包装すべ
き硬貨1より径の小さい硬貨1のうち、最大径の硬貨1
の径よりも大きく設定するとともに、ガイド部材6bとガ
イドブロック12の側面12dとの間隔を、包装すべき硬貨
1の径より大きく、かつ、包装すべき硬貨1より径の大
きい硬貨1のうち最小径の硬貨の径よりも小さく設定し
た後に、回転円板2から硬貨通路5内に硬貨1を送り込
むと、回転円板2から硬貨通路5内を搬送されてきた硬
貨1のうち、包装すべき硬貨1とこれより径の小さい硬
貨(以下、「小径硬貨」という。)1は、ガイドブロッ
ク12の側面12dおよび屈曲部12cによって、ガイドされ
て、屈曲部12cにおいて、その搬送方向を約90゜変えら
れて、さらに、硬貨通路5の下流側に送られ、小径硬貨
1は、小径硬貨回収口18内に落下して、回収され、包装
すべき硬貨1のみが、硬貨通路5内をさらに下流側に送
られて、図示しない集積装置によって、所定枚数集積さ
れた後、図示しない包装装置により、所定枚数づつ包装
される。これに対して、包装すべき硬貨1より径の大き
い硬貨(以下、「大径硬貨」という。)1は、ガイド部
材6bとガイドブロック12の側面12dとの間隔が、包装す
べき硬貨1の径より大きく、かつ、包装すべき硬貨1よ
り径の大きい硬貨1のうち、最小径の硬貨1の径よりも
小さく設定されているため、一方の周縁が、ガイド部材
6bの内面にガイドされ、他方の周縁は、ガイドブロック
12の傾斜部12aに乗り上げて、傾斜した状態で、さら
に、水平部12b上を送られ、屈曲部12cによりガイドされ
ることなく、大径硬貨回収口19内に落下して、回収され
る。
ガイドブロック12の上流側の硬貨通路5の上方に設け
られたステイ20には、硬貨1の搬送方向と垂直な方向
に、複数の発光素子21が取付けられており、また、底板
9に嵌め込まれたガラス板11の下方のボード22上には、
発光素子21と対向する位置に、すなわち、発光素子21か
ら硬貨通路5に向けて発せられた光を受光可能な位置
に、硬貨1の搬送方向と垂直な方向に沿って、複数の受
光素子からなるラインセンサ23が、端子23aを介して、
取付けられている。また、ガイド部材6a、6bの上面に
は、それぞれ、ステイ24、25が取付けられ、ステイ24、
25には、それぞれ、1次コイル26、26が取付けられてお
り、高周波の交流が流され、その下方に磁場が生成され
ている。さらに、ボード22の上面には、1次コイル26、
26よりわずかに上流側の対向する位置に、2次コイル2
7、27が取付けられ、1次コイル26、26および2次コイ
ル27、27によって磁気センサ28が形成されている。第2
図および第3図に示すように、1次コイル26、26および
2次コイル27、27は、ラインセンサ23のわずかに下流側
で、ラインセンサ23を上下から挟む位置に配置されてい
る。したがって、回転円板2から硬貨通路5内に送り出
された硬貨1は、搬送ベルト8により、硬貨通路5内を
搬送され、ラインセンサ23上を通過するとき、発光素子
21から発せられた光の一部が、硬貨1によって遮ぎら
れ、ラインセンサ23の画素の一部は、光を受光しなくな
るから、この受光しない画素数、すなわち、ラインセン
サ23により検出された光学データに基づいて、硬貨1の
径を検出することが可能になる。また、硬貨1が、1次
コイル26、26及び2次コイル27、27間を通過するとき、
1次コイル26、26によって生成された磁場が変化して、
その変化に応じて、2次コイル27、27を流れる電流が変
化し、その電流の変化値は、硬貨1の材質によって異な
るから、2次コイル27、27を流れる電流の変化値に基づ
いて、硬貨1の材質を判別することが可能になる。
このように構成された硬貨判別計数装置を含む硬貨包
装機においては、まず、ガイドブロック12の側面12dと
ガイド部材6bとの間隔が、最小径の硬貨の径より小さく
なるように設定され、しかる後に、硬貨1を図示しない
硬貨投入部から投入し、硬貨1の金種、流通硬貨か否か
を、ラインセンサ23および磁気センサ28により判別す
る。そして、偽造硬貨あるいは外国硬貨などの非流通硬
貨が検出されたときは、搬送ベルト8および回転円板2
を停止させ、硬貨包装機を開いて、その硬貨1を硬貨包
装機から取り出して、回収し、他方、硬貨1が流通硬貨
の場合には、その金種を判別するとともに、金種毎の枚
数を計数する。前述のように、ガイドブロック12の側面
12dとガイド部材6bとの間隔は、最小径の硬貨の径より
小さくなるように設定されているので、ラインセンサ23
及び磁気センサ28を通過したすべての硬貨1は、ガイド
ブロック12の傾斜部12aに乗り上げ、大径硬貨回収口19
から回収される。その後、ガイドブロック12の側面12d
とガイド部材6bとの間隔を、枚数の最も多い金種の硬貨
1の径より大きく、かつ、それより径の大きい硬貨1の
うち、最小径の硬貨1の径より小さくなるように設定し
て、枚数の最も多い金種の硬貨1の包装をおこない、次
いで、ガイドブロック12の側面12dとガイド部材6bとの
間隔を、次に枚数の多い硬貨1の径より大きく、かつ、
それより径の大きい硬貨1のうち、最小径の硬貨1の径
より小さくなるように設定して、次に枚数の多い硬貨1
の包装をおこない、このように、枚数の多い順に、硬貨
1の包装がおこなわれる。硬貨1の包装は、所定枚数づ
つおこなわれ、所定枚数に満たない端数の硬貨1は、プ
ーリ7および回転円板2を逆転させて、回転円板2上に
送り返して、回収される。また、硬貨通路5内でジャミ
ングが発生したり、あるいは、硬貨1の流れがスムーズ
でなくなったため、ラインセンサ23が所定時間にわたり
硬貨1を検出しない場合にも、プーリ7および回転円板
2を逆転させて、硬貨1を回転円板2上に送り返し、再
び、回転円板2から硬貨通路5内への硬貨の供給を再開
するように構成されている。
第4図は、本発明の実施例に係る硬貨判別計数装置の
検出系、制御系および出力系のブロックダイアグラムで
ある。
第4図において、本発明の実施例に係る硬貨判別計数
装置の検出系、制御系および出力系は、ラインセンサ23
が検出した光学データを記憶可能な光学データメモリ3
0、磁気センサ28の出力信号をA/D変換するA/D変換器3
1、磁気センサ28が検出し、A/D変換器31によりA/D変換
された磁気データを記憶可能な磁気データメモリ32、ラ
インセンサ23が、第1の所定値に等しい光学データを検
出したときに、第1タイミング信号を、光学データメモ
リ30および磁気データメモリ32に出力して、ラインセン
サ23から入力された光学データおよび磁気センサ28から
A/D変換器31を介して入力される磁気データを、それぞ
れ、光学データメモリ30および磁気データメモリ32に記
憶させるとともに、ラインセンサ23が、第1の所定値に
等しい光学データを検出した後に、再び、第1の所定値
に等しい光学データを検出したとき、第2タイミング信
号を、光学データメモリ30及び磁気データメモリ32に出
力して、ラインセンサ23から入力された光学データおよ
び磁気センサ28からA/D変換器31を介して入力される磁
気データの記憶を停止させる第1制御信号出力手段33、
ラインセンサ23が、第1の所定値に等しい光学データを
検出した後、第1の所定値より小さい第2の所定値を検
出したときに、第3タイミング信号を光学データメモリ
30に出力して、光学データメモリ30に記憶されている光
学データを、硬貨径検出手段34に出力させ、硬貨1の径
の検出動作を開始させる第2制御信号出力手段35、光学
データメモリ30から入力された光学データの最大値に基
づき、硬貨第1の径を検出して、硬貨径検出信号を、磁
気データメモリ32および金種判別手段36に出力して、磁
気データメモリ32から、光学データの最大値が光学メモ
リ30に記憶されたときに記憶された磁気データを判別手
段37に出力させるとともに、金種判別手段36に金種の判
別をさせる硬貨径検出手段34、あらかじめ金種毎の径を
記憶し、硬貨径検出手段34により検出された硬貨径に基
づいて、硬貨1の金種を判別し、金種判別信号を、判別
手段37および基準磁気データメモリ38に出力する金種判
別手段36と、あらかじめ金種毎に、硬貨1の中央部が、
ラインセンサ23を通過した時に検出した基準磁気データ
を記憶し、金種判別手段36から金種判別信号を受けたと
き、金種判別手段36が判別した金種の基準磁気データを
判別手段37に出力する基準磁気データメモリ38と、磁気
データメモリ32から入力された磁気データと基準磁気デ
ータメモリ38から入力された基準磁気データを比較し、
その差が所定値以内のときに、金種判別手段36から入力
された金種判別信号に基づき、金種信号をカウンタ手段
39に出力し、他方、磁気データメモリ32から入力された
硬貨1の中央部の磁気データと基準磁気データメモリ38
から入力された基準磁気データの差が所定値を越えてい
るときは、異常信号を表示手段40に出力する判別手段37
と、金種毎の硬貨1の枚数を計数し、記憶するカウンタ
手段39と、判別手段37から異常信号が入力されたとき
に、偽造硬貨または外国硬貨などの非流通硬貨が検出さ
れた旨を表示する表示手段40を備えている。
このように構成された本実施例に係る硬貨判別計数装
置の検出系、制御系および出力系においては、硬貨1
が、回転円板2から硬貨通路5内に送り出され、搬送ベ
ルト8によって、硬貨通路5内を搬送されて、ラインセ
ンサ23上に送られると、発光素子21から発生せられた光
の一部が遮ぎられて、ラインセンサ23の一部の画素は、
発光素子21からの光を受光しなくなり、さらに、硬貨1
が、ラインセンサ23のわずかに下流側に配置された1次
コイル26、26および2次コイル27、27の間を通過する
と、1次コイル26、26によって生成された磁場が変化
し、2次コイル27、27を流れる電流が変化する。光を受
光しないラインセンサ23の画素数は、ラインセンサ23に
より検出された光学データとして、光学データメモリ3
0、第1制御信号出力手段33および第2制御信号出力手
段35に送られ、他方、2次コイル27、27を流れる電流の
変化値は、1次コイル26、26および2次コイル27、27か
らなる磁気センサ28により検出された磁気データとし
て、A/D変換器31によってA/D変換された後、磁気データ
メモリ32に入力される。硬貨1が、さらに、硬貨通路5
を下流側に向けて搬送されると、発光素子21からの光を
受光しないラインセンサ23の画素数、すなわち、光学デ
ータは次第に増大して、光学データが、第1の所定値に
等しくなったことを検出すると、第1制御信号出力手段
33は、第1タイミング信号を、光学データメモリ30およ
び磁気データメモリ32に出力する。光学データメモリ30
は、第1タイミング信号が入力された時点から、ライン
センサ23から入力される光学データの記憶を開始し、ま
た、磁気データメモリ32は、第1タイミング信号を受け
た時点から、磁気センサ28からA/D変換器31を経て入力
される磁気データの記憶を開始する。
その後、発光素子21からの光を受光しないラインセン
サ23の画素数、すなわち、光学データが、再び、第1の
所定値に等しくなると、第1制御信号出力手段33は、第
2タイミング信号を、光学データメモリ30及び磁気デー
タメモリ32に出力する。第2タイミング信号を受ける
と、光学データメモリ30は、ラインセンサ23から入力さ
れると光学データの記憶を停止し、また、磁気データメ
モリ32は、磁気センサ28からA/D変換器31を経て入力さ
れる磁気データの記憶を停止する。
その後、発光素子21からの光を受光しないラインセン
サ23の画素数、すなわち、光学データが、第1の所定値
より小さい第2の所定値に等しくなると、第2制御信号
出力手段35は、第3タイミング信号を、発光メモリ30に
出力し、光学データメモリ30は、記憶していた光学デー
タを、硬貨径検出手段34に出力する。
硬貨径検出手段34は、光学データメモリ30から光学デ
ータを受けると、その光学データの中から発光素子21か
らの光を受光しないラインセンサ23の画素数の最大値、
すなわち、光学データの最大値が最大となる光学データ
を見出す。この最大値は、硬貨1の径を示しているか
ら、硬貨径検出手段34は、硬貨径検出信号を、磁気デー
タメモリ32および金種判別手段36に出力する。
磁気データメモリ32は、硬貨径検出手段34から硬貨径
検出信号が入力されると、記憶している磁気データの中
から、発光素子21からの光を受光しないラインセンサ23
の画素数の最大値、すなわち、光学データの最大値が光
学メモリ30に入力されたときに、磁気センサ28から入力
された磁気データを見出し、判別手段37に出力する。こ
うして、出力された磁気データは、硬貨1の中央部が磁
気センサ28を通過したときに検出されたものになる。
他方、金種判別手段36は、あらかじめ金種毎に記憶し
ていた硬貨径の基準データと、硬貨径検出手段34から入
力された硬貨1の径の検出値とを比較して、硬貨1の金
種を判別し、金種判別信号を、基準磁気データメモリ38
および判別手段37に出力する。
基準磁気データメモリ38には、硬貨1の中央部が磁気
センサ28を通過したときに検出した金種別の基準磁気デ
ータが、あらかじめ記憶されており、基準磁気データメ
モリ38は、金種判別手段36から入力された金種判別信号
に基づき、記憶している基準磁気データの中から、金種
判別手段36により判別された金種に対応する基準磁気デ
ータを選び出し、判別手段37に出力する。
判別手段37は、磁気データメモリ32から入力された磁
気データと基準磁気データメモリ38から入力された基準
磁気データとを比較し、その差が所定値以内にあると判
定したときは、光学データに基づき、金種判別手段36が
判別した金種と、磁気データに基づき判別した金種とが
一致していると認められるので、判別手段37は、金種判
別手段36から入力された金種判別信号にしたがって、金
種判別手段36の判別した金種に対応する金種信号をカウ
ンタ手段39に出力する。これに対して、磁気データメモ
リ32から入力された磁気データと基準磁気データメモリ
38から入力された基準磁気データの差が所定値を越えて
いると判定したときは、光学データに基づき、金種判別
手段36が判別した金種と、磁気データに基づき判別した
金種とが一致せず、硬貨1が、偽造硬貨あるいは外国硬
貨などの非流通硬貨が送られた可能性があるので、判別
手段37は、異常信号を表示手段40に出力して、偽造硬貨
あるいは外国硬貨などの非流通硬貨が検出された旨を表
示させる。
本実施例によれば、磁気センサ28が、ラインセンサ23
を上下に挟むように配置されているため、硬貨判別計数
装置を小型化することが可能になるし、また、硬貨1の
中央部が、磁気センサ28を通過したときに、磁気センサ
28により検出された磁気データが、硬貨の金種、流通硬
貨か否かなどを判別するために、基準磁気データと比較
されることが保証されるから、十分高精度に、硬貨の金
種、流通硬貨か否かなどを判別することが可能になる。
第5図は、本発明の別の実施例に係る硬貨判別計数装
置の検出系、制御系および出力系のブロックダイアグラ
ムである。
第5図に示される実施例に係る硬貨判別計数装置の検
出系、制御系および出力系は、さらに、磁気データに基
づいて、硬貨1の搬送方向を判別する硬貨搬送方向判別
手段50を備えており、第2制御信号出力手段35が、第3
タイミング信号を、硬貨搬送方向判別手段50にも出力す
るように構成されるとともに、磁気データメモリ32が、
第1制御信号出力手段33から第1タイミング信号が入力
されたときに、磁気センサ28からA/D変換器31を経て入
力された硬貨を検出していないときの磁気データに対す
る磁気データの変化量(以下、「磁気データ変化量」と
いう。)M1を、前記硬貨搬送方向判別手段50に出力し、
第1制御信号出力手段33から第2タイミング信号を受け
たときに、磁気センサ28からA/D変換器31を経て入力さ
れた磁気データ変化量M2を、前記硬貨搬送方向判別手段
50に出力するように構成され、硬貨発送方向判別手段50
は、磁気データメモリ32から入力された磁気変化データ
量M1およびM2を記憶し、第2制御信号出力手段35から第
3タイミング信号が入力されたときに、記憶していた磁
気データ変化量M1とM2との差(M1−M2)を演算して、そ
の差が正のときは、加算信号をカウンタ手段39に出力
し、負のときは、減算信号をカウンタ手段39に出力する
とともに、その差がゼロのときは、判別停止信号を判別
手段37に出力するように構成されており、その他の構成
は、第4図に示される硬貨判別計数装置の検出系、制御
系および出力系と同一である。
すなわち、1次コイル26、26および2次コイル27、27
からなる磁気センサ28は、ラインセンサ23のわずかに下
流側に配置されているため、硬貨1が、ラインセンサ23
および磁気センサ28を通過したときに、ラインセンサ23
および磁気センサ28によって検出された光学データおよ
び磁気データは、それぞれ、第6図に示されるような波
形となり、磁気データの波形のピークは、光学データの
波形のピークよりわずかに下流側にずれている。これら
の波形は、同一の硬貨1であれば、硬貨1が、上流側か
ら下流側に搬送される場合でも、下流側から上流側に搬
送される場合でも同一である。
磁気データメモリ32は、ラインセンサ23が、第1の所
定値N1に等しい光学データを検出し、第1制御信号出力
手段33から第1タイミング信号が入力されたときに、磁
気センサ28から入力された磁気データ変化量M1及びライ
ンセンサ23が、第1の所定値N1に等しい光学データを検
出した後に、再び、第1の所定値N1に等しい光学データ
を検出して、第1制御信号出力手段33から第2タイミン
グ信号が入力されたときに、磁気センサ28から入力され
た磁気データ変化量M2を、それぞれ、搬送方向判別手段
50に出力し、搬送方向判別手段50は、これらの磁気デー
タ変化量M1及びM2を記憶する。前述のように、同一の硬
貨1に対して検出される光学データおよび磁気データの
波形は、硬貨1の搬送方向のいかんにかかわらず一定で
あるから、第6図から明らかなように、硬貨1が、上流
側から下流側に搬送されるときに、搬送方向判別手段50
に記憶される磁気データ変化量M1およびM2は、それぞ
れ、硬貨1が、下流側から上流側に搬送されるときに、
記憶される磁気データ変化量M2およびM1に対応すること
になる。このため、第6図において、硬貨1が、下流側
から上流側に搬送されるときに記憶される磁気データ変
化量M1およびM2は、括弧で示されている。また、ライン
センサ23が、磁気センサ28よりわずかに上流側に配置さ
れているため、第6図に示されるように、磁気データ変
化量M1は、硬貨1が、上流側から下流側に搬送されると
きには、磁気データ変化量Mより大きく、他方、硬貨1
が、下流側から上流側に搬送されるときは、磁気データ
変化量M2より小さい値となる。
したがって、ラインセンサ23が、第1の所定値に等し
い光学データを検出した後に、第2の所定値N2に等しい
光学データを検出し、第2制御信号出力手段35が、第3
タイミング信号を出力したときに、搬送方向判別手段50
が、演算した磁気データ変化量M1とM2との差(M1−M2)
が正のときは、硬貨1が、上流側から下流側に搬送さ
れ、硬貨1が、硬貨包装機に入金されていると判定し得
るから、搬送方向判別手段50は、カウンタ手段39に加算
信号を出力して、判別手段37により判別された金種の硬
貨1の入金枚数を1枚加算させる。他方、差(M1−M2)
が負のときは、硬貨1の包装が完了して、端数の硬貨1
が回転円板2上へ送り返される場合やジャミングなどが
により硬貨通路5内での硬貨1の流れがスムーズでなく
なり、硬貨1を回転円板2上へ送り返して、硬貨1の硬
貨通路5への供給を再開する場合などに、硬貨1が、下
流側から上流側に搬送されたと判定することができ、か
かる場合には、ラインセンサ23および磁気センサ28を通
過する硬貨1は、1度、上流側から下流側に向けて、ラ
インセンサ23および磁気センサ28を通過しており、その
枚数が、カウンタ手段40により計数されているから、搬
送方向判別手段50は、減算信号をカウンタ手段39に出力
して、判別手段37により判別された金種の硬貨1の枚数
を1枚減算する。また、硬貨1が、上流側より下流側に
搬送され、ラインセンサ23により、第1の所定値N1に等
しい光学データが検出されて、第1制御信号出力手段33
から第1タイミング信号が出力され、その後、再び、ラ
インセンサ23により第1の所定値N1に等しい光学データ
が検出される前に、硬貨1の搬送が停止し、この硬貨1
が、回転円板2上に送り返される場合がある。この場合
には、この硬貨1が、下流側から上流側に向けて搬送さ
れる際に、再び、ラインセンサ23により第1の所定値N1
に等しい光学データが検出されて、第1制御信号出力手
段33から第2タイミング信号が出力され、その後、第1
の所定値N1より小さい第2の所定値N2に等しい光学デー
タが検出されることが生じ得る。このような場合には、
磁気データ変化量M1とM2との差(M1−M2)はゼロであ
り、その硬貨1については、金種の判別も、また、入金
枚数の計数もおこなわれてはおらず、カウンタ手段39に
おいて、加算も減算もする必要がないから、搬送方向判
別手段50は、カウンタ手段40には何らの信号も出力せ
ず、判別37に判別停止信号を出力して、判別手段37にお
ける硬貨の判別を停止させる。
本実施例によれば、第1制御信号出力手段33から、第
1タイミング信号が出力されたときに、磁気データメモ
リ32から入力された磁気データ変化量M1と、第2タイミ
ング信号が入力されたときに、磁気データメモリ32から
入力された磁気データ変化量M2とを比較することによっ
て、硬貨1が、金種の判別と枚数の計数のために、また
は包装のために、硬貨包装機に入金され、硬貨通路5内
を上流側から下流側に向けて、搬送されており、硬貨判
別計数装置により、硬貨の判別および入金額、枚数の加
算または枚数の加算をする必要のある場合と、硬貨1の
包装が完了して、端数の硬貨1が回転円板2上へ送り返
されるときやジャミングなどにより硬貨通路5内での硬
貨1の流れがスムーズでなくなり、硬貨1を回転円板2
上へ送り返して、硬貨1の硬貨通路5への供給を再開す
るときなどで、すでに金種の判別と、枚数の計数がなさ
れた硬貨1が、硬貨通路5内を下流側から上流側に向け
て、搬送されており、枚数の減算が必要な場合と、やは
り、硬貨1が、硬貨通路5内を下流側から上流側に向け
て、搬送されるが、枚数の計数がなされておらず、加算
も減算も必要のない場合とを、確実に判別することが可
能となる。
第7図は、本発明の他の実施例に係る硬貨判別計数装
置の検出系、制御系および出力系のブロックダイアグラ
ムである。
第7図に示された硬貨判別計数装置の検出系、制御系
および出力系は、さらに、硬貨通過位置検出手段60が備
えられており、第2制御信号出力手段35から光学データ
メモリ30に、第3タイミング信号が出力されたとき、光
学データメモリ30に記憶されていた光学データが、硬貨
通過位置判別手段60に出力されるとともに、硬貨径検出
手段34により硬貨の径が検出されたとき、硬貨径検出信
号が、硬貨通過位置検出手段60に出力され、硬貨通過位
置検出手段60は、光学データメモリ30から入力された光
学データに基づき、硬貨1の中央部が、磁気センサ28を
通過したとき、硬貨通路5の幅方向のいかなる位置を通
過したかを検出して、硬貨通過位置検出信号を基準磁気
データメモリ38に出力するように構成され、基準磁気デ
ータメモリ38には、各金種毎の通過位置別の基準磁気デ
ータがあらかじめ記憶されており、基準磁気データメモ
リ39は、金種判別手段36からの金種判別信号および硬貨
通過位置検出手段60からの硬貨通過位置検出信号に基づ
いて、記憶している基準磁気データの中から、基準磁気
データを選択し、判別手段37に出力し、判別手段37は、
この基準磁気データと磁気データメモリ32から入力され
た磁気データとが一致しているか否かを判別し、一致し
ているときは、金種判別手段36から入力された金種判別
信号にしたがって、金種信号をカウンタ手段39に出力
し、他方、一致していないときは、異常信号を表示手段
40に出力するように構成されており、その他は、第4図
に示された硬貨判別計数装置と同様の構成を有してい
る。
第7図に示された硬貨判別計数装置においては、あら
かじめ、基準磁気データメモリ38に、硬貨1が硬貨通路
5の幅方向に対し、磁気センサ28のいかなる位置を通過
したかにより、同一の金種でも異なった基準磁気データ
が記憶されており、硬貨通過位置検出手段60によって、
光学データメモリ30から入力された光学データおよび硬
貨径検出手段34から入力された硬貨径検出信号に基づ
き、硬貨1の中央部が、磁気センサ28を通過するときの
硬貨通路5の幅方向の通過位置が検出され、この硬貨1
の通過位置に基づき、磁気データメモリ32から出力され
た磁気データと比較されるべき基準磁気データが、基準
磁気データメモリ38において、選択され、磁気データに
よる硬貨の判別がおこなわれている。
すなわち、硬貨1の硬貨通路5の幅方向に対する通過
位置によって、硬貨1の中央部が、磁気センサ28を通過
した時に検出した磁気データは異なるため、前述のよう
に、硬貨1は、環状ガイド4の突出部4aによって、ガイ
ド部材6bに向けて、硬貨通路5内に送られ、ガイド部材
6bに沿って、搬送ベルト8により、硬貨通路5内を送ら
れるように構成されているが、それでも、硬貨1が、磁
気センサ28を通過するときには、硬貨1のガイド部材6b
に沿うべき周縁が、ガイド部材6bから離れていることも
あり得るので、あらかじめ、基準磁気データメモリ38
に、金種別に、硬貨1の硬貨通路5の幅方向の通過位置
に基づき検出した基準磁気データを記憶しておき、ライ
ンセンサ23により検出され、磁気データメモリ32に記憶
された光学データに基づき、硬貨通過位置検出手段60に
より、硬貨1が磁気センサ28を通過した時の位置を検出
して、硬貨1の中央部が、磁気センサ28を通過した時に
検出された磁気データと比較されるべき基準データを選
択して、磁気データに基づく硬貨1の判別をおこなって
いる。
本実施例によれば、硬貨が磁気センサ28を通過した位
置を検出して、その通過位置にしたがって、硬貨1が磁
気センサ28を通過した位置に基づき、金種別に実験的に
得られた基準磁気データから、基準磁気データを選択し
て、硬貨の判別をおこなっているので、硬貨1が所望の
ように搬送されなくても、十分精度良く、硬貨1の金
種、流通硬貨か否かなどの判別をおこなうことが可能と
なる。
第8図は、本発明のさらに他の実施例に係る硬貨判別
計数装置の検出系、制御系および出力系のブロックダイ
アグラムである。
第8図に示された硬貨判別計数装置の検出系、制御系
および出力系は、第7図に示された検出系、制御系およ
び出力系と同様に、硬貨1の通過位置を検出する硬貨通
過位置検出手段60を備えているが、基準磁気データメモ
リ38には、第4図および第5図に示された実施例と同様
に、硬貨1が、ガイド部材6bに沿って、磁気センサ28を
通過したときの基準磁気データのみが記憶されており、
その代わりに、硬貨通過位置検出手段60により検出され
た硬貨1の硬貨通路5の幅方向の通過位置にしたがっ
て、基準磁気データを補正し、判別手段37に出力する基
準磁気データ補正手段70が設けられている。
すなわち、第4図および第5図に示された実施例と同
様に、基準磁気データメモリ38には、硬貨1が、所望の
ように、ガイド部材6bに沿って、磁気センサ28を通過し
た場合に得られた基準磁気データが記憶されており、基
準磁気データメモリ38は、金種判別手段36からの金種判
別信号に基づき、金種判別手段36により判別された金種
の基準磁気データを出力するが、この基準磁気データ
は、基準磁気データ補正手段70に入力される。基準磁気
データ補正手段70は、硬貨1の通過位置にしたがって、
あらかじめ実験的に求められた補正係数Xを記憶してお
り、硬貨通過位置検出手段60から入力された硬貨通過位
置検出信号にしたがって、所望の補正係数Xを選択し
て、基準磁気データメモリ38から入力された基準磁気デ
ータを補正し、しかる後に、補正された基準磁気データ
を判別手段37に出力する。
したがって、本実施例においても、第7図の実施例と
同様に、硬貨1が所望のように搬送されなくても、十分
精度良く、硬貨1の金種、流通硬貨か否かなどを判別す
ることが可能になる。
第9図は、本発明のさらに他の実施例に係る硬貨判別
計数装置の検出系、制御系および出力系のブロックダイ
アグラムである。
第9図に示された硬貨判別計数装置の検出系、制御系
および出力系は、第7図および第8図に示された検出
系、制御系および出力系と同様に、硬貨通過位置検出手
段60を備えているが、第4図、第5図および第8図に示
された実施例と同様に、基準磁気データメモリ38には、
硬貨1が、ガイド部材6bに沿って、磁気センサ28を通過
したときに得られた基準磁気データのみが記憶されてお
り、その代わりに、硬貨通過位置検出手段60により検出
された硬貨1の硬貨通路5の幅方向の通過位置にしたが
って、磁気データメモリ32から出力される磁気データを
補正する磁気データ補正手段80が設けられており、本実
施例においては、硬貨1の中央部が、磁気センサ28を通
過した時に検出された磁気データが、硬貨通過位置検出
手段60から入力された硬貨通過位置検出信号にしたがっ
て、磁気データ補正手段80により補正された後、判別手
段37に出力され、基準磁気データメモリ38から出力され
た基準磁気データと、判別手段37において比較され、磁
気データに基づく硬貨1の判別がおこなわれている。
すなわち、基準磁気データメモリ38には、硬貨1が、
所望のように、ガイド部材6bに沿って、磁気センサ28を
通過した場合に得られた基準磁気データが記憶されてお
り、基準磁気データメモリ39は、金種判別手段36からの
金種判別信号に基づき、金種判別手段36により判別され
た金種の基準磁気データを判別手段37に出力するが、磁
気データメモリ32から出力される磁気データは、磁気デ
ータ補正手段80に出力される。磁気データ補正手段80
は、硬貨1が磁気センサ28を通過した位置にしたがっ
て、あらかじめ実験的に求められた補正係数Yを記憶し
ており、硬貨通過位置検出手段60から入力された硬貨通
過位置検出信号にしたがって、所望の補正係数Yを選択
して、磁気データメモリ32から入力された磁気データを
補正し、しかる後に、補正された磁気データを判別手段
37に出力する。
したがって、本実施例においても、第7図および第8
図の実施例と同様に、硬貨1が所望のように搬送されな
くても、十分精度良く、硬貨1の金種、流通硬貨か否か
などを判別することが可能になる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく特許請
求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能
であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであ
ることはいうまでもない。
たとえば、前記実施例においては、硬貨1の枚数のみ
を計数しているが、これに加えて、あるいは、これに加
えて、硬貨1の金額を計数するようにすることもでき
る。
また、第7図ないし第9図に示された実施例において
は、硬貨搬送方向判別手段50を備えてはいないが、硬貨
搬送方向判別手段50をさらに設けて、硬貨1の搬送方向
を判別し、確実に、金種別の硬貨1の入金額、枚数が計
数し得るようにすることもできる。
さらに、前記実施例においては、第1制御信号出力手
段33および第2制御信号出力手段35を設けて、データの
記憶開始、記憶停止、判別動作の制御などをおこなって
いるが、1つの制御信号出力手段により、これらの制御
をおこなうようにしてもよい。
また、前記実施例においては、第1制御信号出力手段
33は、ラインセンサ23が、第1の所定値に等しい光学デ
ータを検出したときに、第1タイミング信号および第2
タイミング信号を出力し、また、第2制御信号出力手段
35は、ラインセンサ23が、第1の所定値に等しい光学デ
ータを1度検出した後に、第1の所定値より小さい第2
の所定値を検出したときに、第3タイミング信号を出力
するように構成されているが、第2の所定値を、第1の
所定値と等しく設定し、ラインセンサ23が、まず、第1
の所定値に等しい光学データを検出したときに、第1タ
イミング信号を出力して、光学データメモリ30及び磁気
データメモリ32にデータの記憶を開始させ、その後に、
再び、第1の所定値に等しい光学データを検出したとき
に、第2タイミング信号を出力して、光学データメモリ
30および磁気データメモリ32によるデータの記憶を停止
させるとともに、光学データメモリ30に記憶された光学
データを、出力させて、判別動作を開始させるようにし
てもよい。
さらに、前記実施例においては、ラインセンサ23を、
磁気センサ28のわずかに上流側に設けているが、逆に、
ラインセンサ23を、磁気センサ28のわずかに下流側に設
けてもよい。このように、ラインセンサ23および磁気セ
ンサ28を配置したときには、第5図の実施例における硬
貨搬送方向判別手段50は、磁気データ変化量M1とM2との
差(M1−M2)が、正のときは、減算信号を、カウンタ手
段39に出力し、磁気データ変化量M1とM2との差(M1−M
2)が、負のときは、減算信号を、カウンタ手段39に出
力するように構成される。
また、第5図に示した実施例においては、磁気データ
変化量M1と磁気データ変化量M2との差を求めて、硬貨1
の搬送方向を判別しているが、磁気変化データ量M1、M2
の差の代わりに、磁気データM1とM2の比を求めて、硬貨
1の搬送方向を判別するようにしてもよい。
さらに、前記実施例においては、包装されるべき所定
枚数に満たない端数の硬貨1は、プーリ7および回転円
板2を逆転させて、回転円板2上に送り返し、回収して
いるが、プーリ7および回転円板2を逆転させることな
く、ガイド部材6bとガイドブロッタ12の側面12dとの間
隔を調整して、大径硬貨回収口19から、あるいは、小径
硬貨回収口18の径を調整し、小径硬貨回収口18から、図
示しない端数硬貨回収箱に回収するようにしてもよく、
さらには、図示しない集積装置に集積した後に、集積装
置から図示しない端数硬貨回収箱に回収するようにして
もよい。
さらに、前記実施例においては、ラインセンサ23と磁
気センサ28とを、硬貨1の搬送方向に関して、わずかに
ずれた位置に設けているが、上述のように、硬貨包装機
が、プーリ7および回転円板2を逆転させることなく、
端数硬貨を回収し得るように構成され、また、ジャミン
グが発生するおそれがないような場合、硬貨入金機のよ
うに、単に、硬貨1の金種、流通硬貨か否かを判別する
とともに、金種別の入金額および枚数を計数し、金種別
に選別することなく、回収するだけでよく、したがっ
て、ガイドブロック12の屈曲部12cを有さず、硬貨通路
5が直線状に配置されて、ジャミングが発生するおそれ
がなく、プーリ7および回転円板2を逆転させることが
ないような場合には、ラインセンサ23と磁気センサ28と
を、硬貨1の搬送方向に関して、同じ位置に設けてもよ
い。
また、前記実施例においては、枚数の多い金種の硬貨
1から順に包装をおこなうため、硬貨1の包装に先立っ
て、まず、ガイドブロック12の側面12dとガイド部材6b
との間隔を最小径の硬貨1の径より小さく設定して、ラ
インセンサ23および磁気センサ28による硬貨1の金種、
流通硬貨か否かの判別および枚数の計数後に、すべての
硬貨1の大径硬貨回収口19内に落下させて回収し、しか
る後に、硬貨1の包装を開始しているが、ガイドブロッ
ク12の側面12dとガイド部材6bとの間隔を最大径の硬貨
1の径より大きく設定するとともに、小径硬貨回収口18
の径を最大径の硬貨1の径より大きく設定して、すべて
の硬貨1を小径硬貨回収口18から回収し、硬貨1の包装
を開始するようにしてもよい。
さらに、本発明において、各手段は、必ずしも物理的
手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフト
ウエアにより実現される場合も本発明は包含する。ま
た、1つの手段の機能が、2以上の物理的手段により実
現されても、また、2以上の手段の機能が、1つの物理
的手段により実現されてもよい。
発明の効果 本発明によれば、小型化が可能で、かつ、十分高精度
に硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別することので
きる硬貨判別計数装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る硬貨判別計数装置の略
平面図であり、第2図は、第1図のA−A線略断面図、
第3図は、第1図のB−B線略断面図である。第4図
は、本発明の実施例に係る硬貨判別計数装置の検出系、
制御系および出力系のブロックダイアグラムである。第
5図は、本発明の別の実施例に係る硬貨判別計数装置の
検出系、制御系および出力系のブロックダイアグラムで
あり、第6図は、第5図の実施例に係る硬貨判別計数装
置により検出された光学データおよび磁気データの波形
図である。第7図は、本発明の他の実施例に係る硬貨判
別計数装置の検出系、制御系および出力系のブロックダ
イアグラム、第8図は、本発明のさらに他の実施例に係
る硬貨判別計数装置の検出系、制御系および出力系のブ
ロックダイアグラム、第9図は、本発明のさらに他の実
施例に係る硬貨判別計数装置の検出系、制御系および出
力系のブロックダイアグラムである。 1……硬貨、2……回転円板、 5……硬貨通路、6a、6b……ガイド部材、 8……搬送ベルト、12……ガイドブロック、 18……小径硬貨回収口、 19……大径硬貨回収口、 23……ラインセンサ、 26、26……1次コイル、 27、27……2次コイル、 28……磁気センサ、 30……光学データメモリ、 32……磁気データメモリ、 33……第1制御信号出力手段、 34……硬貨径検出手段、 35……第2制御信号出力手段、 36……金種判別手段、37……判別手段、 38……基準磁気データメモリ、 39……カウンタ手段、 50……硬貨搬送方向判別手段、 60……硬貨通過位置検出手段、 70……基準磁気データ補正手段、 80……磁気データ補正手段。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨を硬貨通路内を搬送する硬貨搬送手段
    と、上下方向に対して、前記硬貨通路の一方の側に、硬
    貨の搬送方向に垂直な方向にライン状に配置された発光
    手段と、前記硬貨通路に対して、前記発光手段と反対側
    に、前記発光手段と対向する位置に配置されたラインセ
    ンサと、前記硬貨通路および前記ラインセンサを上下方
    向に挟むように配置され、硬貨の磁気的性質を検出する
    磁気センサ手段と、前記ラインセンサにより検出された
    光学データを記憶する光学データメモリ手段と、前記磁
    気センサ手段により検出された磁気データを記憶する磁
    気データメモリ手段と、前記光学データメモリ手段に記
    憶された光学データに基づき、硬貨の径を検出し、硬貨
    径検出信号を前記磁気データメモリ手段に出力して、該
    磁気データメモリ手段から硬貨の径が検出されたときの
    磁気データを判別手段に出力させると同時に、硬貨径検
    出信号を金種判別手段に出力し、硬貨の金種、流通硬貨
    か否かなどを判別させる硬貨径検出手段と、各金種毎の
    基準磁気データを記憶し、前記金種判別手段からの金種
    判別信号にしたがって、基準磁気データを前記判別手段
    に出力する基準磁気データメモリ手段と、前記金種判別
    手段から出力された金種判別信号、前記磁気データメモ
    リ手段から出力された磁気データおよび前記基準磁気デ
    ータメモリ手段から出力された基準磁気データとに基づ
    いて、硬貨の金種、流通硬貨か否かなどを判別する判別
    手段と、該判別手段の判別信号に基づき、金種毎の金額
    および/または枚数を算出し、記憶するカウンタ手段を
    備えたことを特徴とする硬貨判別計数装置。
  2. 【請求項2】前記ラインセンサと前記磁気センサ手段と
    が、硬貨通路の方向に対してずれた位置に配置されると
    ともに、さらに、前記磁気データメモリ手段から出力さ
    れる磁気データに基づき、硬貨の搬送方向を判別する硬
    貨搬送方向判別手段を備え、前記ラインセンサが、第1
    の所定値に等しい光学データを検出したとき、前記光学
    データメモリ手段に、ラインセンサから入力される光学
    データの記憶を開始させると同時に、前記磁気データメ
    モリ手段に、前記磁気センサから入力される磁気データ
    の記憶を開始させるとともに、その時に前記磁気センサ
    手段から入力された第1の磁気データ変化量M1を、前記
    硬貨搬送方向判別手段に出力させ、再び、前記第1の所
    定値に等しい光学データを検出したとき、前記光学デー
    タメモリ手段の光学データの記憶を停止させると同時
    に、前記磁気メモリ手段の磁気データの記憶を停止させ
    るとともに、その時に前記磁気センサ手段から入力され
    た第2の磁気データ変化量M2を、前記硬貨搬送方向判別
    手段に出力させ、前記第1の所定値に等しい光学データ
    を1度検出した後、前記第1の所定値以下の第2の所定
    値に等しい光学データを検出したとき、前記硬貨径検出
    手段における硬貨径の検出を開始させるとともに、前記
    搬送方向判別手段に、前記磁気データメモリ手段から入
    力された前記第1および第2の磁気データ変化量M1とM2
    の大きさを比較して、硬貨の搬送方向を判別させ、判別
    結果を、前記カウンタ手段または前記判別手段に出力さ
    せる制御手段を備えていることを特徴とする請求項
    (1)に記載の硬貨判別計数装置。
  3. 【請求項3】前記硬貨搬送方向判別手段が、前記ライン
    センサが、前記磁気センサ手段の上流側に配置されてい
    る場合は、前記第1の磁気データ変化量M1が前記第2の
    磁気データ変化量M2より大きいときに、加算信号を、前
    記第1の磁気データ変化量M1が前記第2の磁気データ変
    化量M2より小さいときに、減算信号を、それぞれ、前記
    カウンタ手段に出力し、他方、前記ラインセンサが、前
    記磁気センサ手段の下流側に配置されている場合は、前
    記第1の磁気データ変化量M1が前記第2の磁気データ変
    化量M2より小さいときに、加算信号を、前記第1の磁気
    データ変化量M1が前記第2の磁気データ変化量M2より大
    きいときに、減算信号を、それぞれ、前記カウンタ手段
    に出力して、硬貨の金額および/または枚数を加算また
    は減算させ、前記第1および第2の磁気データ変化量M1
    とM2が等しいときには、前記ラインセンサおよび前記磁
    気センサ手段の位置関係の如何にかかわらず、判別停止
    信号を前記判別手段に出力して前記判別手段における硬
    貨の判別を停止させるように構成されたことを特徴とす
    る請求項(2)に記載の硬貨判別計数装置。
  4. 【請求項4】さらに、前記光学データメモリ手段に記憶
    された化学データおよび前記硬貨径検出手段から出力さ
    れた前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段と前記
    ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の幅方向
    の位置を検出し、前記基準磁気データメモリ手段に硬貨
    通過位置検出信号を出力する硬貨通過位置検出手段を備
    え、前記基準磁気データメモリ手段には、各金種毎の前
    記硬貨通路の幅方向の通過位置別の基準磁気データが記
    憶され、前記基準磁気データメモリ手段は、前記金種判
    別手段からの金種判別信号および前記硬貨通過位置検出
    手段からの硬貨通過位置信号に基づき、所定の基準磁気
    データを前記判別手段出力するように構成されたこと特
    徴とする請求項(1)ないし(3)のいずれか1項に記
    載の硬貨判別計数装置。
  5. 【請求項5】さらに、前記光学データメモリ手段に記憶
    された光学データおよび前記硬貨径検出手段から出力さ
    れた前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段と前記
    ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の幅方向
    の位置を検出する硬貨通路位置検出手段を備え、該硬貨
    通過位置検出手段からの硬貨通過位置検出信号に基づ
    き、前記基準磁気データメモリ手段から出力される基準
    磁気データを補正して、補正基準磁気データを前記判別
    手段に出力する基準磁気データ補正手段を備えたことを
    特徴とする請求項(1)ないし(3)のいずれか1項に
    記載の硬貨判別計数装置。
  6. 【請求項6】さらに、前記光学データメモリ手段に記憶
    された光学データおよび前記硬貨径検出手段から出力さ
    れた前記硬貨径検出信号に基づき、前記発光手段と前記
    ラインセンサとの間を通過する硬貨の硬貨通路の幅方向
    の位置を検出する硬貨通過位置検出手段と、該硬貨通過
    位置検出手段から出力される硬貨通過位置検出信号に基
    づき、前記磁気データメモリ手段から出力される磁気デ
    ータを補正して、補正磁気データを前記判別手段に出力
    する磁気データ補正手段を備えたことを特徴とする請求
    項(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の硬貨判別
    計数装置。
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