JPH04278692A - コインの穴有無判別装置およびコインの穴有無判別方法 - Google Patents
コインの穴有無判別装置およびコインの穴有無判別方法Info
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- JPH04278692A JPH04278692A JP4015491A JP4015491A JPH04278692A JP H04278692 A JPH04278692 A JP H04278692A JP 4015491 A JP4015491 A JP 4015491A JP 4015491 A JP4015491 A JP 4015491A JP H04278692 A JPH04278692 A JP H04278692A
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Landscapes
- Testing Of Coins (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば硬貨あるいは
メダルなどのコインを種類ごとに選別するコイン処理機
において、コインの種類および真偽などを判別する際に
コインの穴の有無を磁気的に判別するコインの穴有無判
別装置に関する。
メダルなどのコインを種類ごとに選別するコイン処理機
において、コインの種類および真偽などを判別する際に
コインの穴の有無を磁気的に判別するコインの穴有無判
別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえば硬貨を種類ごとに選別
する硬貨処理機にあっては、硬貨の種類および真偽など
を判別する際の判別要素の1つとして、硬貨の穴の有無
情報が用いられる場合がある。
する硬貨処理機にあっては、硬貨の種類および真偽など
を判別する際の判別要素の1つとして、硬貨の穴の有無
情報が用いられる場合がある。
【0003】従来、このような硬貨の穴の有無を判別す
る手段として、(1)光学的に穴の有無を判別する方法
、(2)機械的に穴の有無を判別する方法、(3)磁気
的に穴の有無を判別する方法などが提案さている。 (1)(2)の方法は直接的であり、硬貨の種類を判別
する上では有効であるが、たとえば、50円硬貨の中心
を半田で埋めたような故意に作られた偽硬貨の場合には
有効ではない。
る手段として、(1)光学的に穴の有無を判別する方法
、(2)機械的に穴の有無を判別する方法、(3)磁気
的に穴の有無を判別する方法などが提案さている。 (1)(2)の方法は直接的であり、硬貨の種類を判別
する上では有効であるが、たとえば、50円硬貨の中心
を半田で埋めたような故意に作られた偽硬貨の場合には
有効ではない。
【0004】そこで、磁気的に硬貨の中心を判別する方
法が有効となり、(3)の方法として、たとえば特開昭
61−183794号公報に見られるように、磁気セン
サに発生する電圧の変化を検出する技術が提案されてい
る。この公報の技術は、差動トランス式の磁気センサに
より磁気的に硬貨の穴を検出するもので、その際、磁気
センサの出力電圧を微分して、その微分値を一旦メモリ
に記憶しておき、硬貨が磁気センサを通過した後、その
記憶しておいた微分値が正であったか負であったかを判
定し、正負の最も大きい幅の微分値の間に更に微分値が
「0」でない値が存在したか否かで穴の有無を判別する
方法である。
法が有効となり、(3)の方法として、たとえば特開昭
61−183794号公報に見られるように、磁気セン
サに発生する電圧の変化を検出する技術が提案されてい
る。この公報の技術は、差動トランス式の磁気センサに
より磁気的に硬貨の穴を検出するもので、その際、磁気
センサの出力電圧を微分して、その微分値を一旦メモリ
に記憶しておき、硬貨が磁気センサを通過した後、その
記憶しておいた微分値が正であったか負であったかを判
定し、正負の最も大きい幅の微分値の間に更に微分値が
「0」でない値が存在したか否かで穴の有無を判別する
方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記のような
方法で磁気的に硬貨の穴を検出していた。しかし、一般
に硬貨処理機では硬貨が高速で搬送されており、硬貨の
傷などにより磁気センサの出力電圧が非常にばらつき、
また、特に50円、100円、500円などの白銅貨で
は、磁気センサの出力電圧が小さく、必ずしも一定の台
形波形状の出力電圧が発生することはなく、それを微分
すると非常に多くのノイズが発生する。そこで、ノイズ
を除去する方法が必要となる。
方法で磁気的に硬貨の穴を検出していた。しかし、一般
に硬貨処理機では硬貨が高速で搬送されており、硬貨の
傷などにより磁気センサの出力電圧が非常にばらつき、
また、特に50円、100円、500円などの白銅貨で
は、磁気センサの出力電圧が小さく、必ずしも一定の台
形波形状の出力電圧が発生することはなく、それを微分
すると非常に多くのノイズが発生する。そこで、ノイズ
を除去する方法が必要となる。
【0006】また、上記の方法は、微分処理をデ−タの
取込みと同時に行なっているが、その微分値をメモリに
常時記憶しておき、硬貨が通過した時点で処理を行なう
必要があり、多くのメモリ空間を必要とするし、高速で
搬送されている硬貨の種類などを判別する際、一般に1
個のセンサで行なうことは少なく、複数個のセンサを使
用する。したがって、各センサからの読込み判定をでき
る限り高速に行なう必要がある。しかし、上記のように
センサ上を硬貨が通過した後、全てのデ−タを再度演算
して判別すると高速性が失われるという問題があった。
取込みと同時に行なっているが、その微分値をメモリに
常時記憶しておき、硬貨が通過した時点で処理を行なう
必要があり、多くのメモリ空間を必要とするし、高速で
搬送されている硬貨の種類などを判別する際、一般に1
個のセンサで行なうことは少なく、複数個のセンサを使
用する。したがって、各センサからの読込み判定をでき
る限り高速に行なう必要がある。しかし、上記のように
センサ上を硬貨が通過した後、全てのデ−タを再度演算
して判別すると高速性が失われるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、磁気センサを用いて高
速にかつ確実にコインの穴の有無を判別でき、しかも、
ノイズに影響されず、また、多くのメモリ空間を必要と
しないコインの穴有無判別装置を提供することを目的と
する。
速にかつ確実にコインの穴の有無を判別でき、しかも、
ノイズに影響されず、また、多くのメモリ空間を必要と
しないコインの穴有無判別装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコインの穴有無
判別装置は、判別すべきコインを搬送する搬送手段に沿
って配設される磁気センサと、この磁気センサの出力信
号の最初の最大値を検出する第1の検出手段と、この第
1の検出手段が最大値を検出した後、その最大値から一
定値だけ前記出力信号が低下したことを検出する第2の
検出手段と、この第2の検出手段が出力信号が一定値だ
け低下したことを検出した後、前記出力信号の最低値を
検出する第3の検出手段と、この第3の検出手段が最低
値を検出した後、前記出力信号が再び上昇したことを検
出する第4の検出手段と、この第4の検出手段が出力信
号が再び上昇したことを検出した後、前記コインが前記
磁気センサを通過したか否かを検出する第5の検出手段
と、前記第3の検出手段が最低値を検出したタイミング
が前記第5の検出手段がコインの通過終了を検出したタ
イミングに対して一定のタイミングであるか否かにより
、前記コインの穴の有無を判別する判別手段とを具備し
ている。
判別装置は、判別すべきコインを搬送する搬送手段に沿
って配設される磁気センサと、この磁気センサの出力信
号の最初の最大値を検出する第1の検出手段と、この第
1の検出手段が最大値を検出した後、その最大値から一
定値だけ前記出力信号が低下したことを検出する第2の
検出手段と、この第2の検出手段が出力信号が一定値だ
け低下したことを検出した後、前記出力信号の最低値を
検出する第3の検出手段と、この第3の検出手段が最低
値を検出した後、前記出力信号が再び上昇したことを検
出する第4の検出手段と、この第4の検出手段が出力信
号が再び上昇したことを検出した後、前記コインが前記
磁気センサを通過したか否かを検出する第5の検出手段
と、前記第3の検出手段が最低値を検出したタイミング
が前記第5の検出手段がコインの通過終了を検出したタ
イミングに対して一定のタイミングであるか否かにより
、前記コインの穴の有無を判別する判別手段とを具備し
ている。
【0009】
【作用】磁気センサの出力信号のコインの穴による変化
を検出し、さらに、そのコインの穴による変化の位置が
コインの径に対して一定の関係にあることを判定して、
コインの穴の有無を判別することにより、ノイズに影響
されず、判別処理を高速に行なうことができ、必要とす
るメモリ空間も非常に少なくてすむ。
を検出し、さらに、そのコインの穴による変化の位置が
コインの径に対して一定の関係にあることを判定して、
コインの穴の有無を判別することにより、ノイズに影響
されず、判別処理を高速に行なうことができ、必要とす
るメモリ空間も非常に少なくてすむ。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0011】図3および図4は、たとえば硬貨処理機の
搬送路中に設けられ、硬貨の種類や真偽などを判別する
硬貨判別部の構成を示すものである。すなわち、図示し
ない硬貨繰出部から1枚ずつ繰出される硬貨1は、搬送
路2上に導かれ、搬送ベルト3によって中心部を搬送路
2上に押し付けながら図示矢印方向に搬送される。搬送
路2の中途部で、その幅方向の中心部には磁気センサ4
が設けられている。そして、磁気センサ4の手前には、
硬貨1を検出するフォトトランジスタと発光ダイオード
とからなる硬貨検出センサ5が設けられ、この硬貨検出
センサ5が硬貨1を検出した後、磁気センサ4が検出動
作するようになっている。
搬送路中に設けられ、硬貨の種類や真偽などを判別する
硬貨判別部の構成を示すものである。すなわち、図示し
ない硬貨繰出部から1枚ずつ繰出される硬貨1は、搬送
路2上に導かれ、搬送ベルト3によって中心部を搬送路
2上に押し付けながら図示矢印方向に搬送される。搬送
路2の中途部で、その幅方向の中心部には磁気センサ4
が設けられている。そして、磁気センサ4の手前には、
硬貨1を検出するフォトトランジスタと発光ダイオード
とからなる硬貨検出センサ5が設けられ、この硬貨検出
センサ5が硬貨1を検出した後、磁気センサ4が検出動
作するようになっている。
【0012】また、磁気センサ4の前方には、硬貨1の
径を光学的に測定するための径測定用センサ6が設けら
れ、この径測定用センサ6の前方には、硬貨1の材質を
磁気的に検出するための磁気センサ7が設けられている
。径測定用センサ6は、たとえば棒状の光源(発光ダイ
オードアレイ)6a、搬送路2に形成されたスリット6
b、棒状レンズ6c、およびCCD形ラインセンサ6d
などから構成されている。
径を光学的に測定するための径測定用センサ6が設けら
れ、この径測定用センサ6の前方には、硬貨1の材質を
磁気的に検出するための磁気センサ7が設けられている
。径測定用センサ6は、たとえば棒状の光源(発光ダイ
オードアレイ)6a、搬送路2に形成されたスリット6
b、棒状レンズ6c、およびCCD形ラインセンサ6d
などから構成されている。
【0013】図5は磁気センサ4の構成を示すものであ
る。すなわち、フェライトによって構成された円筒形コ
ア11の中心部には、同じくフェライトによって構成さ
れ、図示断面形状のように円柱形に上下と中心部の4箇
所に円形環状の鍔部12a〜12dを有する円柱コア1
2が配置されており、この円柱コア12の鍔部12a上
を硬貨1が搬送されるようになっている。そして、円柱
コア12の中心部(鍔部12b,12c間)には、1次
コイル13が巻回され、その上下部位(鍔部12a,1
2b間および12c,12d間)には、それぞれ2次コ
イル14,15が巻回されている。1次コイル13は発
振器14に接続され、2次コイル14,15は出力が通
常状態では「0」となるように、互いに逆極性で直列に
接続され、その両端から出力電圧(差電圧)が生じるよ
うになっている。すなわち、一般に周知の差動トランス
式の磁気センサとなっている。
る。すなわち、フェライトによって構成された円筒形コ
ア11の中心部には、同じくフェライトによって構成さ
れ、図示断面形状のように円柱形に上下と中心部の4箇
所に円形環状の鍔部12a〜12dを有する円柱コア1
2が配置されており、この円柱コア12の鍔部12a上
を硬貨1が搬送されるようになっている。そして、円柱
コア12の中心部(鍔部12b,12c間)には、1次
コイル13が巻回され、その上下部位(鍔部12a,1
2b間および12c,12d間)には、それぞれ2次コ
イル14,15が巻回されている。1次コイル13は発
振器14に接続され、2次コイル14,15は出力が通
常状態では「0」となるように、互いに逆極性で直列に
接続され、その両端から出力電圧(差電圧)が生じるよ
うになっている。すなわち、一般に周知の差動トランス
式の磁気センサとなっている。
【0014】図6は、本発明に係る例えば硬貨の穴有無
判別装置の電気回路を示すものである。すなわち、磁気
センサ4の出力電圧(2次コイル14,15の差電圧)
は、増幅器21で増幅された後、整流回路22で整流さ
れ、さらにロ−パスフィルタ(LPF)23を通して直
流電圧化される。この直流電圧は、A/Dコンバ−タ2
4でデジタル信号に変換され、そのテジタル信号はCP
U(セントラル・プロセッシング・ユニット)25に入
力されるようになっている。
判別装置の電気回路を示すものである。すなわち、磁気
センサ4の出力電圧(2次コイル14,15の差電圧)
は、増幅器21で増幅された後、整流回路22で整流さ
れ、さらにロ−パスフィルタ(LPF)23を通して直
流電圧化される。この直流電圧は、A/Dコンバ−タ2
4でデジタル信号に変換され、そのテジタル信号はCP
U(セントラル・プロセッシング・ユニット)25に入
力されるようになっている。
【0015】なお、CPU25は、硬貨の穴有無判別処
理の外、径測定用センサ6の出力信号に基づく硬貨の径
測定処理や、磁気センサ7の出力信号に基づく硬貨の材
質判別処理、それらに基づく硬貨の種類や真偽の判別処
理などをも行なうとともに、それに基づく各種アクチュ
エ−タ(図示しない)の制御処理など、多くの処理を硬
貨の通過にしたがいリアルタイムに行なうようになって
いる。
理の外、径測定用センサ6の出力信号に基づく硬貨の径
測定処理や、磁気センサ7の出力信号に基づく硬貨の材
質判別処理、それらに基づく硬貨の種類や真偽の判別処
理などをも行なうとともに、それに基づく各種アクチュ
エ−タ(図示しない)の制御処理など、多くの処理を硬
貨の通過にしたがいリアルタイムに行なうようになって
いる。
【0016】次に、このような構成において、図1およ
び図2に示すフローチャートを参照して動作を説明する
。搬送される硬貨1が磁気センサ4上(鍔部12a上)
を通過すると、たとえば、穴のない硬貨の場合、磁気セ
ンサ4からは、図7(A)に示すように、ほぼ台形波形
電圧が差動電圧として発生する。また、穴のある硬貨の
場合には、図7(B)に示すように、中心部に窪みを持
った形状の波形電圧が発生する。
び図2に示すフローチャートを参照して動作を説明する
。搬送される硬貨1が磁気センサ4上(鍔部12a上)
を通過すると、たとえば、穴のない硬貨の場合、磁気セ
ンサ4からは、図7(A)に示すように、ほぼ台形波形
電圧が差動電圧として発生する。また、穴のある硬貨の
場合には、図7(B)に示すように、中心部に窪みを持
った形状の波形電圧が発生する。
【0017】このようにして発生する磁気センサ4の出
力電圧は、増幅器21、整流回路22、ロ−パスフィル
タ23を介してA/Dコンバ−タ24に送られ、デジタ
ル信号に変換されてCPU25に入力される。CPU2
5は、図1および図2のフロ−チャ−トにしたがい処理
動作を行なう。
力電圧は、増幅器21、整流回路22、ロ−パスフィル
タ23を介してA/Dコンバ−タ24に送られ、デジタ
ル信号に変換されてCPU25に入力される。CPU2
5は、図1および図2のフロ−チャ−トにしたがい処理
動作を行なう。
【0018】すなわち、まず、A/Dコンバ−タ24の
出力デ−タを読込み、この読込んだデ−タA/D(N)
が前回読込んだデータA/D(N−1)に等しいか、あ
るいは小さくなったとき、その前回のデータA/D(N
−1)を最大値として記憶するとともに、A/D変換回
数をT1として記憶する。これは、硬貨1の一方の角に
関係した値となる。
出力デ−タを読込み、この読込んだデ−タA/D(N)
が前回読込んだデータA/D(N−1)に等しいか、あ
るいは小さくなったとき、その前回のデータA/D(N
−1)を最大値として記憶するとともに、A/D変換回
数をT1として記憶する。これは、硬貨1の一方の角に
関係した値となる。
【0019】次に、磁気センサ4の出力電圧の最大値A
/D(MAX)から穴が存在する可能性があるかを判定
するための値A/D(H)を算出する。ここで、磁気セ
ンサ4は、前述したように差動トランスであり、1つの
1次コイルに対して2つの2次コイルが定常的に出力を
打ち消すように接続されている。そして、硬貨がコイル
の上を通過することにより、一方の2次コイルの磁束が
僅かに崩れる変化を検出しようとするものである。とこ
ろで、製造時に発生するコイル巻数のばらつき、コイル
の巻具合によるばらつきなどにより、1個の磁気センサ
を構成する2次コイルの出力が僅かに異なり、そのため
、差電圧が個々の磁気センサにより異なることとなる。 この出力は、上記状態ではプラス、マイナスのどちらに
変化するか不明であるので、処理の都合上、実際の磁気
センサでは、常にプラス側(出力電圧が変化するときと
同じ電圧の方向)に僅かに発生するようにコイルの巻数
を選択している。そこで、そのときの出力電圧をオフセ
ット値A/D(I)とすると、穴があると判定する値A
/D(H)は、A/D(MAX)−{A/D(MAX)
−A/D(I)}/8で算出される。すなわち、最大値
A/D(MAX)から変化量の1/8下がった位置を穴
と判定する値A/D(H)とする。ここで、定数「8」
は、デジタルで処理を行なうCPU25にとっては処理
が非常に簡単であるため、この数値を用いたのみで、た
とえば、「7,9,10」など、この値に近い数値であ
れば問題はない。
/D(MAX)から穴が存在する可能性があるかを判定
するための値A/D(H)を算出する。ここで、磁気セ
ンサ4は、前述したように差動トランスであり、1つの
1次コイルに対して2つの2次コイルが定常的に出力を
打ち消すように接続されている。そして、硬貨がコイル
の上を通過することにより、一方の2次コイルの磁束が
僅かに崩れる変化を検出しようとするものである。とこ
ろで、製造時に発生するコイル巻数のばらつき、コイル
の巻具合によるばらつきなどにより、1個の磁気センサ
を構成する2次コイルの出力が僅かに異なり、そのため
、差電圧が個々の磁気センサにより異なることとなる。 この出力は、上記状態ではプラス、マイナスのどちらに
変化するか不明であるので、処理の都合上、実際の磁気
センサでは、常にプラス側(出力電圧が変化するときと
同じ電圧の方向)に僅かに発生するようにコイルの巻数
を選択している。そこで、そのときの出力電圧をオフセ
ット値A/D(I)とすると、穴があると判定する値A
/D(H)は、A/D(MAX)−{A/D(MAX)
−A/D(I)}/8で算出される。すなわち、最大値
A/D(MAX)から変化量の1/8下がった位置を穴
と判定する値A/D(H)とする。ここで、定数「8」
は、デジタルで処理を行なうCPU25にとっては処理
が非常に簡単であるため、この数値を用いたのみで、た
とえば、「7,9,10」など、この値に近い数値であ
れば問題はない。
【0020】さらに、硬貨1が磁気センサ4を通過し終
わったことを検出するための値A/D(E)が算出され
る。この値A/D(E)は、 A/D(I)+{A/D(MAX)−A/D(
I)}/8で算出される。すなわち、磁気センサ4のオ
フセット値A/D(I)に変化量の1/8を加えた値を
A/D(E)とする。ここで、定数「8」は前記と同様
である。
わったことを検出するための値A/D(E)が算出され
る。この値A/D(E)は、 A/D(I)+{A/D(MAX)−A/D(
I)}/8で算出される。すなわち、磁気センサ4のオ
フセット値A/D(I)に変化量の1/8を加えた値を
A/D(E)とする。ここで、定数「8」は前記と同様
である。
【0021】次に、A/コンバ−タ24の出力デ−タを
読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が前記値A/
D(H)よりも小さい場合、再びA/Dコンバ−タ24
の出力デ−タを読込み、この読込んだデ−タA/D(N
)が前回読込んだデータA/D(N−1)に等しいか、
あるいは大きくなったかを判断する。この判断の結果、
等しくも大きくもないとき、さらに、前記値A/D(E
)よりも小さいかを判断し、A/D(E)よりも小さい
とき、この場合は穴が存在しない硬貨であり、この処理
を終了する。
読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が前記値A/
D(H)よりも小さい場合、再びA/Dコンバ−タ24
の出力デ−タを読込み、この読込んだデ−タA/D(N
)が前回読込んだデータA/D(N−1)に等しいか、
あるいは大きくなったかを判断する。この判断の結果、
等しくも大きくもないとき、さらに、前記値A/D(E
)よりも小さいかを判断し、A/D(E)よりも小さい
とき、この場合は穴が存在しない硬貨であり、この処理
を終了する。
【0022】読込んだデ−タA/D(N)が前回読込ん
だデータA/D(N−1)に等しいか、あるいは大きい
とき、その前回のデータA/D(N−1)を最小値A/
D(MIN)として記憶するとともに、A/D変換回数
T2を記憶する。
だデータA/D(N−1)に等しいか、あるいは大きい
とき、その前回のデータA/D(N−1)を最小値A/
D(MIN)として記憶するとともに、A/D変換回数
T2を記憶する。
【0023】次に、A/Dコンバ−タ24の出力デ−タ
を読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が最小値A
/D(MIN)よりも「2」だけ大きな値になったかを
判断する。この判断の結果、大きな値でなないとき、さ
らに、前記値A/D(E)よりも小さいかを判断し、A
/D(E)よりも小さいとき、その最小値A/D(MI
N)はノイズにより発生したものとして、この処理を終
了する。
を読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が最小値A
/D(MIN)よりも「2」だけ大きな値になったかを
判断する。この判断の結果、大きな値でなないとき、さ
らに、前記値A/D(E)よりも小さいかを判断し、A
/D(E)よりも小さいとき、その最小値A/D(MI
N)はノイズにより発生したものとして、この処理を終
了する。
【0024】読込んだデ−タA/D(N)が最小値A/
D(MIN)よりも「2」だけ大きな値になったとき、
その最小値A/D(MIN)はノイズにより発生したも
のではなく、硬貨の穴を検出したものとして穴フラグを
セツトする。
D(MIN)よりも「2」だけ大きな値になったとき、
その最小値A/D(MIN)はノイズにより発生したも
のではなく、硬貨の穴を検出したものとして穴フラグを
セツトする。
【0025】次に、A/Dコンバ−タ24の出力デ−タ
を読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が前記値A
/D(E)よりも小さくなると、A/D変換回数T3を
記憶する。そして、それぞれの変換回数T1,T2,T
3が (T2−T1)≦(T3−T1)/2 の関係に有るかを調べる。すなわち、硬貨の径に対して
穴に当たるタイミングが1/2以下となることを条件に
穴が存在していたと判断する。
を読込み、この読込んだデ−タA/D(N)が前記値A
/D(E)よりも小さくなると、A/D変換回数T3を
記憶する。そして、それぞれの変換回数T1,T2,T
3が (T2−T1)≦(T3−T1)/2 の関係に有るかを調べる。すなわち、硬貨の径に対して
穴に当たるタイミングが1/2以下となることを条件に
穴が存在していたと判断する。
【0026】このように、上記実施例によれば、磁気セ
ンサの出力電圧が最大値となった後、一定値以下となり
、再び上昇することを検出し、その出力電圧の最低値の
検出されたA/Dコンバータの変換回数の値を記憶する
とともに、その後、硬貨の通過を検出する一定値以下と
なったときのA/Dコンバータの変換回数の値を記憶し
、上記最低値が存在することを条件として、この最低値
を示したA/Dコンバータの変換回数と硬貨の通過終了
を検出したときのA/Dコンバータの変換回数が一定の
値にあることにより、硬貨に穴があると判定するもので
ある。
ンサの出力電圧が最大値となった後、一定値以下となり
、再び上昇することを検出し、その出力電圧の最低値の
検出されたA/Dコンバータの変換回数の値を記憶する
とともに、その後、硬貨の通過を検出する一定値以下と
なったときのA/Dコンバータの変換回数の値を記憶し
、上記最低値が存在することを条件として、この最低値
を示したA/Dコンバータの変換回数と硬貨の通過終了
を検出したときのA/Dコンバータの変換回数が一定の
値にあることにより、硬貨に穴があると判定するもので
ある。
【0027】これにより、従来のように微分値を計算し
て常に記憶する必要がなく、CPUのメモリ空間を多く
必要としないので経済的である。また、硬貨が通過した
後、上記微分値の幅、最大幅間の微分値の数量を計算し
て穴を判別するのではなく、硬貨が通過したとき、穴の
存在を示すフラグがあるか、また、その位置が硬貨の穴
とするに適当な位置であるかを判定するのであり、処理
時間が非常に短くなる。さらに、穴の位置が径の位置に
対して適当かを調べているので、ノイズに非常に強く、
誤判定がないなどの効果を有している。
て常に記憶する必要がなく、CPUのメモリ空間を多く
必要としないので経済的である。また、硬貨が通過した
後、上記微分値の幅、最大幅間の微分値の数量を計算し
て穴を判別するのではなく、硬貨が通過したとき、穴の
存在を示すフラグがあるか、また、その位置が硬貨の穴
とするに適当な位置であるかを判定するのであり、処理
時間が非常に短くなる。さらに、穴の位置が径の位置に
対して適当かを調べているので、ノイズに非常に強く、
誤判定がないなどの効果を有している。
【0028】なお、前記実施例では、硬貨を種類ごとに
選別する硬貨処理機において、硬貨の穴の有無を判別す
る硬貨の穴有無判別装置に適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえ
ばメダルを種類ごとに選別するメダル処理機において、
メダルの穴の有無を判別するメダルの穴有無判別装置に
も同様に適用できる。
選別する硬貨処理機において、硬貨の穴の有無を判別す
る硬貨の穴有無判別装置に適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえ
ばメダルを種類ごとに選別するメダル処理機において、
メダルの穴の有無を判別するメダルの穴有無判別装置に
も同様に適用できる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、磁
気センサを用いて高速にかつ確実にコインの穴の有無を
判別でき、しかも、ノイズに影響されず、また、多くの
メモリ空間を必要としないコインの穴有無判別装置を提
供できる。
気センサを用いて高速にかつ確実にコインの穴の有無を
判別でき、しかも、ノイズに影響されず、また、多くの
メモリ空間を必要としないコインの穴有無判別装置を提
供できる。
【図1】処理動作を説明するフローチャート。
【図2】処理動作を説明するフローチャート。
【図3】硬貨判別部の構成を示す平面図。
【図4】硬貨判別部の構成を一部断面して示す側面図。
【図5】磁気センサの構成を示す縦断面図。
【図6】電気回路の構成を示すブロック図。
【図7】動作を説明するための磁気センサの出力電圧波
形例を示す図。
形例を示す図。
1……硬貨、2……搬送路、3……搬送ベルト、4……
磁気センサ、5……硬貨検出センサ、6……径測定用セ
ンサ、7……磁気センサ、21……増幅器、22……整
流回路、23……ローパスフィルタ、24……A/Dコ
ンバータ、25……CPU。
磁気センサ、5……硬貨検出センサ、6……径測定用セ
ンサ、7……磁気センサ、21……増幅器、22……整
流回路、23……ローパスフィルタ、24……A/Dコ
ンバータ、25……CPU。
Claims (1)
- 【請求項1】 判別すべきコインを搬送する搬送手段
に沿って配設される磁気センサと、この磁気センサの出
力信号の最初の最大値を検出する第1の検出手段と、こ
の第1の検出手段が最大値を検出した後、その最大値か
ら一定値だけ前記出力信号が低下したことを検出する第
2の検出手段と、この第2の検出手段が出力信号が一定
値だけ低下したことを検出した後、前記出力信号の最低
値を検出する第3の検出手段と、この第3の検出手段が
最低値を検出した後、前記出力信号が再び上昇したこと
を検出する第4の検出手段と、この第4の検出手段が出
力信号が再び上昇したことを検出した後、前記コインが
前記磁気センサを通過したか否かを検出する第5の検出
手段と、前記第3の検出手段が最低値を検出したタイミ
ングが前記第5の検出手段がコインの通過終了を検出し
たタイミングに対して一定のタイミングであるか否かに
より、前記コインの穴の有無を判別する判別手段とを具
備したことを特徴とするコインの穴有無判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015491A JP2888657B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | コインの穴有無判別装置およびコインの穴有無判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015491A JP2888657B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | コインの穴有無判別装置およびコインの穴有無判別方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04278692A true JPH04278692A (ja) | 1992-10-05 |
JP2888657B2 JP2888657B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12572850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015491A Expired - Fee Related JP2888657B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | コインの穴有無判別装置およびコインの穴有無判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2888657B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0710933A3 (en) * | 1994-11-03 | 1998-06-03 | Coin Acceptors, Inc. | Coin detection device |
WO1999006965A1 (es) * | 1997-07-29 | 1999-02-11 | Azkoyen Industrial, S.A. | Metodo para la identificacion de piezas metalicas discoidales con un orificio central |
WO2012015984A3 (en) * | 2010-07-27 | 2012-06-07 | Coin Acceptors, Inc. | Detection device |
JP2015023971A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 株式会社オーイズミ | 遊技媒体識別装置 |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP4015491A patent/JP2888657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0710933A3 (en) * | 1994-11-03 | 1998-06-03 | Coin Acceptors, Inc. | Coin detection device |
WO1999006965A1 (es) * | 1997-07-29 | 1999-02-11 | Azkoyen Industrial, S.A. | Metodo para la identificacion de piezas metalicas discoidales con un orificio central |
WO2012015984A3 (en) * | 2010-07-27 | 2012-06-07 | Coin Acceptors, Inc. | Detection device |
EP2599059A2 (en) * | 2010-07-27 | 2013-06-05 | Coin Acceptors, Inc. | Detection device |
EP2599059A4 (en) * | 2010-07-27 | 2014-01-29 | Coin Acceptors Inc | DETECTION DEVICE |
JP2015023971A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 株式会社オーイズミ | 遊技媒体識別装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2888657B2 (ja) | 1999-05-10 |
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