JPH0584407U - 曲げ加工用アルミニウム中空押出形材 - Google Patents

曲げ加工用アルミニウム中空押出形材

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JPH0584407U
JPH0584407U JP2570192U JP2570192U JPH0584407U JP H0584407 U JPH0584407 U JP H0584407U JP 2570192 U JP2570192 U JP 2570192U JP 2570192 U JP2570192 U JP 2570192U JP H0584407 U JPH0584407 U JP H0584407U
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bending
wall
aluminum hollow
aluminum
peripheral wall
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JP2570192U
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国男 大久保
彦治郎 槐
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昭和アルミニウム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ加工により、上下対向壁が凹んだりある
いは補強壁の両側縁部に対応する上下対向壁部分に、相
対的に凸状部が生じたりすることなく、曲げ加工後の上
下面の平坦度が大幅に向上し、曲げ加工部分の外観を損
なわない、曲げ加工用アルミニウム中空押出形材を提供
する。 【構成】 曲げ加工用アルミニウム中空押出形材は、横
断面矩形の周壁1 と、周壁1 の上下対向壁2,3 同志の間
に渡された少なくとも1つの補強壁4 とよりなり、補強
壁4 の高さの中間部に段部5 が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、曲げ加工用アルミニウム中空押出形材に関するものである。
【0002】 この明細書において、アルミニウムとは、純アルミニウムの他にアルミニウム 合金を含んで意味するものとする。
【0003】
【従来の技術】
従来、アルミニウム中空押出形材は、例えば横断面矩形の周壁のみによって構 成されるか、または周壁とこれの上下対向壁同志の間に垂直状に渡された補強壁 とによって構成されるものが知られていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のアルミニウム中空押出形材では、これに側面 よりみて円弧状となるように曲げ加工(いわゆるR曲げ加工)を施すと、横断面 矩形の周壁のみによって構成されるアルミニウム中空押出形材では、上下対向壁 が内側に横断面円弧状となるように凹んだり、また周壁と垂直状補強壁とによっ て構成されるアルミニウム中空押出形材では、補強壁の左右両側において上下対 向壁部分にそれぞれ横断面円弧状に凹みが生じるとともに、補強壁の上下両側縁 に対応する壁部分に相対的に凸状部が生じたりして、いずれにしてもアルミニウ ム中空押出形材の上下面の平坦度が低下し、外観が著しく損なわれるという問題 があった。
【0005】 この考案者らは、上記の点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、補強壁の高さの中 間部に段部を設けることにより、曲げ加工のさい、上下対向壁に凹みが生じたり 、あるいは補強壁の両側に相対的に凸状部が生じたりすることなく、アルミニウ ム中空押出形材をきれいに曲げ加工し得ることを見出し、この考案を完成した。
【0006】 この考案の目的は、曲げ加工後の上下面の平坦度が大幅に向上し、曲げ加工部 分の外観を損なうことがない、曲げ加工用アルミニウム中空押出形材を提供する ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、横断面矩形の周壁と、周壁の上下 対向壁同志の間に渡された少なくとも1つの補強壁とよりなり、補強壁の高さの 中間部に段部が設けられている、曲げ加工用アルミニウム中空押出形材を要旨と している。
【0008】 上記曲げ加工用アルミニウム中空押出形材において、補強壁の高さの中間部に 設けられる段部は、つぎのような寸法範囲を満足するものであることが、望まし い。
【0009】 すなわち、アルミニウム中空押出形材の断面矩形の周壁の幅をW、同高さをH 、および段部の幅をLとすると、段部の幅Lと周壁の高さHとの比が、 1/4<L/H<3/4 で表わされる不等式を満足するような寸法範囲であ るのが、好ましい。
【0010】 また、上記アルミニウム中空押出形材の周壁の幅Wと高さHは、W≧Hの関係 にあるのが、望ましく、周壁の幅Wが大きくなると、それに応じて段部付き補強 壁を、所定間隔おきに2以上設けるようにすれば良い。
【0011】 段部を設ける位置は、補強壁の高さの中央部が好ましいが、中央部より上側も しくは下側に設けられていても良い。また段部は、水平であるのが、好ましいが 、例えば横断面右方上向きもしくは右方下向きに若干傾斜していても差支えない 。
【0012】 上記アルミニウム中空押出形材に曲げ加工を施すのは、例えばマルチベンダー を使用する。
【0013】
【作用】
上記アルミニウム中空押出形材によれば、横断面矩形の周壁の上下対向壁同志 の間に渡された補強壁の高さの中間部に、段部が設けられているので、この中空 押出形材に曲げ加工を施すと、補強壁の左右両側において上下対向壁部分にそれ ぞれ横断面円弧状に凹みが生じたり、あるいは補強壁の上下両側縁に対応する壁 部分に相対的に凸状部が生じたりすることなく、アルミニウム中空押出形材を、 非常にきれいに曲げ加工し得、曲げ加工後のアルミニウム押出形材の上下面の平 坦度が大幅に向上するものである。
【0014】
【実施例】
つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 図1において、この考案による曲げ加工用アルミニウム中空押出形材(6) は、 横断面矩形の周壁(1) と、周壁(1) の上下対向壁(2)(3)同志の間に渡された1つ の補強壁(4) とよりなり、補強壁(4) の高さの中央部に段部(5) が設けられてい るものである。
【0016】 ここで、この考案の効果を確認するために、下記の比較試験を行なった。
【0017】 上記図1に示すアルミニウム中空押出形材(6063−T1)(6) の断面矩形 の周壁(1) の幅W=23mm、同高さH=10mm、および段部の幅L=4mmとする とともに、各壁の厚さを2mmとした。そして、このアルミニウム中空押出形材(6 ) を所要長さに切断したものを、マルチベンダーを用いて、図2に示すように、 側面よりみて内半径(R)=20mmの円弧状となるように曲げ加工を施した。
【0018】 その結果、上下対向壁(2)(3)には、凹みや凸状部が生じることなく、曲げ加工 後のアルミニウム中空押出形材(6) の上下面の平坦度が向上した。
【0019】 つぎに、比較のために、上記と同じ素材よりなりかつ補強壁はあるが、段部が 設けられていないアルミニウム中空押出形材を用意した。この比較用アルミニウ ム中空押出形材の周壁の幅Wと高さH、並びに各壁の厚さは、上記のものと同じ とした。
【0020】 この比較用アルミニウム中空押出形材を、上記の場合と同様に、マルチベンダ ーを用いて、内半径(R)=20mmとなるように側面よりみて円弧状に曲げ加工 を施したところ、補強壁の左右両側において上下対向壁部分の外表面に、それぞ れ0.5mmの深さの凹みが生じるとともに、相対的に補強壁の上下両側縁に対応 する壁部分に凸状部が形成され、曲げ加工後の比較用アルミニウム中空押出形材 の上下面の平坦度が著しく低下した。
【0021】 なお、上記実施例においては、周壁(1) の上下対向壁(2)(3)同志の間に渡され た補強壁(4) は、1つであるが、周壁(1) の幅Wが大きい場合には、それに応じ て補強壁(4) の数を2以上に増やせば良い。
【0022】 また、実施例では、補強壁(4) の高さの中央部に段部(5) が設けられているが 、段部(5) は、補強壁(4) の高さの中央部より上側もしくは下側に設けられる場 合もある。
【0023】
【考案の効果】
この考案による曲げ加工用アルミニウム中空押出形材は、上述のように、横断 面矩形の周壁と、周壁の上下対向壁同志の間に渡された少なくとも1つの補強壁 とよりなり、補強壁の高さの中間部に段部が設けられているものであるから、こ のアルミニウム中空押出形材に、側面よりみて円弧状となる曲げ加工を施すと、 補強壁の左右両側において上下対向壁部分に横断面円弧状に凹みが生じたり、あ るいは補強壁の上下両側縁に対応する壁部分に相対的に凸状部が生じたりするこ となく、アルミニウム中空押出形材を、非常にきれいに曲げ加工し得、曲げ加工 後のアルミニウム押出形材の上下面の平坦度が大幅に向上して、曲げ加工部分の 外観を損なうことがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案品の拡大横断面図である。
【図2】曲げ加工後の本考案品の側面図である。
【符号の説明】
1 横断面矩形の周壁 2,3 上下対向壁 4 補強壁 5 段部 6 曲げ加工用アルミニウム中空押出形材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面矩形の周壁(1) と、周壁(1) の上
    下対向壁(2)(3)同志の間に渡された少なくとも1つの補
    強壁(4) とよりなり、補強壁(4) の高さの中間部に段部
    (5) が設けられている、曲げ加工用アルミニウム中空押
    出形材。
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