JPH0724545Y2 - 建築用湾曲型材 - Google Patents

建築用湾曲型材

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JPH0724545Y2
JPH0724545Y2 JP7604692U JP7604692U JPH0724545Y2 JP H0724545 Y2 JPH0724545 Y2 JP H0724545Y2 JP 7604692 U JP7604692 U JP 7604692U JP 7604692 U JP7604692 U JP 7604692U JP H0724545 Y2 JPH0724545 Y2 JP H0724545Y2
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JP
Japan
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curved
wall
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vertical
horizontal
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JP7604692U
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JPH0640273U (ja
Inventor
藤田  明
Original Assignee
株式会社マルハチ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外側へ凸状に湾曲した
ガラスブロック壁等を形成するのに使用される中空の建
築用湾曲型材に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、建物外壁部等に、採光と
装飾効果を狙って外側へ凸状に湾曲したガラスブロック
壁を設ける場合がある。このようなガラスブロック壁は
一般に、直線状の左右縦枠と平面視円弧状に湾曲した上
下横枠とで構成される周枠の間に、多数の矩形状ガラス
ブロックを外面が凸円周面となるように積み重ねること
によって構築される。
【0003】しかして、上記の湾曲した上下横枠として
従来では、図4に示すように、中央にモルタル充填用の
凹陥部1を有する上壁部2、下壁部3、左右側壁部4,
5より構成される断面略矩形の中空型材6を、ロールベ
ンダー等の曲げ加工機によって両側壁部4,5の一方が
内周側となり他方が外周側となるように円弧状に曲げ加
工したものが汎用されている。
【0004】しかしながら、上記従来の中空型材6で
は、上述のように円弧状に曲げ加工時に型材幅方向の幅
中間部より外側部分には引張力、内側部分には圧縮力が
作用しするが、凹陥部1の存在により幅方向全長が長い
上に曲折した上壁部2は下壁部3に比較して機械的強度
に劣るため、例えば右側壁部5を曲げの内周側としたと
き、図5で示すように、凹陥部1の両側に位置した突出
部7,7がひしげる形で、両側壁部4,5が内向きに倒
れるように座屈変形し、また同時に凹陥部1の底部1a
及び下壁部3も撓み変形して湾曲状になり易いという問
題があった。
【0005】そこで、従来においては、上記変形を防止
するために、中空型材6の内部に鉛等を充填しておき、
この充填物を曲げ加工後に加熱溶融等によって除去する
手段が採用されているが、工数が多くなって非常に手間
を要すると共に、加熱等に伴うエネルギーコストが高く
付き、また充填状態の型材が極めて重いことから、その
取扱いにクレーン等を用いる必要がある、といった難点
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の状況に
鑑み、曲げ加工時に変形しにくく、中空型材の内部に鉛
等を充填する必要がないため、該加工を簡単に行えると
共に軽量で取扱い容易であり、また曲げ加工後の機械的
強度にも優れる建築用湾曲型材を提供することを目的と
している。
【0007】上記目的を達成するために、本考案の請求
項1は、上下横壁部11,12と左右縦壁部13,14
とで四周が構成され、両横壁部11,12の一方の中央
部に長手方向に沿う凹陥部15を有する中空型材であっ
て、両縦壁部13,14の一方が内周側となり他方が外
周側となるように湾曲されてなる建築用湾曲型材10に
おいて、前記凹陥部15の両側に位置した各突出部1
6,16の内側空間17aを他の内部空間17b,17
bに対して遮断する横隔壁18を備える構成を採用した
ものである。
【0008】同様に本考案の請求項2は、上記請求項1
の建築用湾曲型材10において、凹陥部15を有する横
壁部11における当該凹陥部15の底部15aと、他方
の横壁部12とを接続する縦隔壁19を備えてなる構成
を採用したものである。
【0009】
【作用】請求項1によれば、湾曲型材10に用いる中空
型材は、一方の横壁部11に設けた凹陥部15の両側に
位置する各突出部16が横隔壁18により機械的強度の
大きい箱筒状の中空枠を構成し、且つ該横壁部11自体
も凹陥部15の底部15aと両側の横隔壁15,15と
からなる横一連の壁体によって幅方向の圧縮力に対する
強度が大きいことから、両縦壁部13,14の一方が内
周側となり他方が外周側となるように湾曲状に曲げ加工
した際、両突出部16,16がひしげることなく箱筒形
状を保持し、両縦壁部13,14が内側へ倒れるような
座屈変形を生じず、また凹陥部15の底部15a及び他
方の横壁部12も撓み変形しにくくなる。
【0010】請求項2によれば、一方の横壁部11にお
ける凹陥部15の底部15aと他方の横壁部12とが縦
隔壁19により連結されて補強され、且つ該縦隔壁19
と両横壁部11,12及び両縦壁部13,14とで二つ
の中空枠を構成して機械的強度が増大するため、上記の
曲げ加工を施した際に凹陥部15の底部15a及び他方
の横壁部12のたわみ変形による湾曲が確実に防止され
ると共に、湾曲型材としての剛性の大きいものとなる。
【0011】
【実施例】図1は本考案に係る建築用湾曲型材の一実施
例を示す。この湾曲型材10は、上下壁部11,12と
左右側壁部13,14とで四周が構成された直線状のア
ルミニウム合金製押出中空型材を、例えば図2に示すよ
うなアングルベンダー30を用い、右側壁部13が一個
の上ロール31に、左側壁部14が二個の下ロール3
2,33にそれぞれ接するように挟み込み、該中空型材
を往復移動させつつ上ロール31を下降させることによ
って所要の曲率の円弧状に湾曲成形したものである。
【0012】しかして、この湾曲型材10では、上壁部
11の中央部に型材長手方向に連続する凹陥部15を有
しており、該凹陥部11の両側に位置する堤状の各突出
部16は、凹陥部15の底部15aに直線的に連続する
横隔壁18,18により内側空間17aが下方の空間に
対して遮断され、もって箱筒状の中空枠を形成してい
る。また上壁部11における凹陥部15の底部15a中
央位置と下壁部12の中央位置との間に、型材長手方向
に連続する縦隔壁19を有しており、これによって内部
が左右の独立した空間に17b,17bに区割されてい
る。なお、型材下面には、左右側縁部とそれより内側の
2ヵ所とに、いずれも先部側が内向きに曲折した断面L
字形で型材長手方向に連続する取付条片20,20と2
1,21が突設されている。22はビスホールである。
【0013】上記構造の湾曲型材10にあっては、これ
に用いる中空型材を円弧状に湾曲させる際、その中空内
部に鉛等を充填することなく図2の如くそのまま曲げ加
工しても、両突出部16,16がひしげることなく箱筒
形状を保持し、両縦壁部13,14が内側へ倒れるよう
な座屈変形を生じず、また凹陥部15の底部15a及び
他方の横壁部12も撓み変形せず、元の中空型材の断面
形状を忠実に保持したものとなり、しかも横隔壁18及
び縦隔壁19の存在により剛性が大きく優れた機械的強
度を備える。
【0014】図3は上記の湾曲型材10を円弧状の上下
横枠41,42として用いたガラスブロック壁40を示
しており、上横枠41は凹陥部15を下向きにして内側
の取付条片21,21に取付金具43の両側の二股状係
止片43a,43aを係嵌し、また下横枠42は凹陥部
15を上向きにして外側の取付条片20,20に取付金
具44の両側の二股状係止片44a,44aを係嵌する
ことにより、それぞれ建物躯体に取り付けられている。
しかして、上下横枠41,42と前記の曲げ加工前の直
線状のアルミニウム合金製押出中空型材からなる左右縦
枠(図示省略)とで構成されるガラスブロック枠内に
は、周囲に凹溝部45aを有する多数個のガラスブロッ
ク45が、相対向する凹溝部45a間に鉄筋等の配筋材
を挿通すると共にモルタルを充填し、且つガラスブロッ
ク壁40周辺部においては凹溝部45aとガラスブロッ
ク枠の凹陥部15との間にモルタル46を充填した状態
で、外側へ凸状となる円弧面を構成するように積み重ね
られている。47はガラスブロック枠の両側突出部16
とガラスブロック45との間に装填したシール材であ
る。
【0015】上記構成のガラスブロック壁40において
は、円弧状の上下横枠41,42が座屈変形のない規格
寸法・形状を有しているため、ガラスブロック45を配
置に狂いを生じることなく容易に積み重ねでき、良好な
円弧状壁面の仕上がり状態になると共に、ガラスブロッ
ク枠に用いられた各中空型材は横隔壁18及び縦隔壁1
9の存在により剛性が大きく優れた機械的強度を備える
ことから、ガラスブロック枠によるガラスブロック壁4
0の支持強度及び安定性が良好となる。
【0016】なお、上記実施例の湾曲型材では横隔壁1
8が凹陥部15の底部15aに直線的に連続するものと
しているが、該横隔壁は上記底部15aより上位又は下
位にずれた配置としてもよい。また縦隔壁19は凹陥部
15の底部15aと下壁部12との間に複数箇所に設け
ることも可能である。更に例示した取付条片20,21
の如き取付部の構造及び形成位置、ビスホールの形成位
置や数等、細部構成については実施例以外に種々設計変
更可能である。
【0017】
【考案の効果】本考案の請求項1によれば、上下横壁部
及び左右縦壁部より四周が構成され、両横壁部の一方の
中央部に長手方向に沿う凹陥部を有する中空型材からな
り、この中空型材を両縦壁部一方が内周側となり他方が
外周側となるように湾曲してなる建築用湾曲型材とし
て、その湾曲状とする曲げ加工において、上記凹陥部の
両側に位置する突出部がひしげることなく、両縦壁部が
内側へ倒れるような座屈変形を生じず、且つ凹陥部の底
部及び他方の横壁部も撓み変形しにくく、元の中空型材
の断面形状を良好に保持し、加えて機械的強度も大き
く、もってガラスブロック壁を始めとする湾曲部用の枠
材としての適用性に優れ、また上記の曲げ加工時に中空
型材の内部に鉛等を充填する必要がないため、該加工を
簡単に行えると共に軽量で取扱い容易なものを提供でき
る。
【0018】本考案の請求項2によれば、上記の建築用
湾曲型材として、曲げ加工において凹陥部の底部及び他
方の横壁部の撓み変形をより生じにくく、枠材全体の剛
性が大きく機械的強度により優れるものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る建築用湾曲型材の斜
視図。
【図2】 同建築用湾曲型材を形成するロールベンダー
を示す概略正面図。
【図3】 同建築用湾曲型材を利用したガラスブロック
壁の縦断面図。
【図4】 従来の建築用湾曲型材に用いる中空型材の断
面図。
【図5】 同中空型材の曲げ加工後の断面図。
【符号の説明】
10 建築用湾曲型材 11 上壁部(横壁部) 12 下壁部(横壁部) 13 左側壁部(縦壁部) 14 右側壁部(縦壁部) 15 凹陥部 15a 底部 16 突出部 17a 内側空間 17b 他の内部空間 18 横隔壁 19 縦隔壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下横壁部と左右縦壁部とで四周が構成
    され、両横壁部の一方の中央部に長手方向に沿う凹陥部
    を有する中空型材であって、両縦壁部の一方が内周側と
    なり他方が外周側となるように湾曲されてなる建築用湾
    曲型材において、前記凹陥部の両側に位置した各突出部
    の内側空間を他の内部空間に対して遮断する横隔壁を備
    えることを特徴とする建築用湾曲型材。
  2. 【請求項2】 凹陥部を有する横壁部における当該凹陥
    部の底部と、他方の横壁部とを接続する縦隔壁を備えて
    なる請求項1記載の建築用湾曲型材。
JP7604692U 1992-11-04 1992-11-04 建築用湾曲型材 Expired - Lifetime JPH0724545Y2 (ja)

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JP7604692U JPH0724545Y2 (ja) 1992-11-04 1992-11-04 建築用湾曲型材

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JPH0640273U JPH0640273U (ja) 1994-05-27
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Effective date: 19980922