JP2506969Y2 - 曲げ加工用アルミニウム中空押出形材 - Google Patents

曲げ加工用アルミニウム中空押出形材

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JP2506969Y2
JP2506969Y2 JP2570192U JP2570192U JP2506969Y2 JP 2506969 Y2 JP2506969 Y2 JP 2506969Y2 JP 2570192 U JP2570192 U JP 2570192U JP 2570192 U JP2570192 U JP 2570192U JP 2506969 Y2 JP2506969 Y2 JP 2506969Y2
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JP
Japan
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wall
bending
aluminum
aluminum hollow
peripheral wall
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国男 大久保
彦治郎 槐
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昭和アルミニウム株式会社
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  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、曲げ加工用アルミニ
ウム中空押出形材に関するものである。
【0002】この明細書において、アルミニウムとは、
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、アルミニウム中空押出形材は、例
えば横断面矩形の周壁のみによって構成されるか、また
は周壁とこれの上下対向壁同志の間に垂直状に渡された
補強壁とによって構成されるものが知られていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアルミニウム中空押出形材では、これに側面
よりみて円弧状となるように曲げ加工(いわゆるR曲げ
加工)を施すと、横断面矩形の周壁のみによって構成さ
れるアルミニウム中空押出形材では、上下対向壁が内側
に横断面円弧状となるように凹んだり、また周壁と垂直
状補強壁とによって構成されるアルミニウム中空押出形
材では、補強壁の左右両側において上下対向壁部分にそ
れぞれ横断面円弧状に凹みが生じるとともに、補強壁の
上下両側縁に対応する壁部分に相対的に凸状部が生じた
りして、いずれにしてもアルミニウム中空押出形材の上
下面の平坦度が低下し、外観が著しく損なわれるという
問題があった。
【0005】この考案者らは、上記の点に鑑み、鋭意研
究を重ねた結果、補強壁の高さの中間部に段部を設ける
ことにより、曲げ加工のさい、上下対向壁に凹みが生じ
たり、あるいは補強壁の両側に相対的に凸状部が生じた
りすることなく、アルミニウム中空押出形材をきれいに
曲げ加工し得ることを見出し、この考案を完成した。
【0006】この考案の目的は、曲げ加工後の上下面の
平坦度が大幅に向上し、曲げ加工部分の外観を損なうこ
とがない、曲げ加工用アルミニウム中空押出形材を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、横断面矩形の周壁と、周壁の上下対
向壁同志の間に渡された少なくとも1つの補強壁とより
なり、補強壁の高さの中間部に段部が設けられている、
曲げ加工用アルミニウム中空押出形材を要旨としてい
る。
【0008】上記曲げ加工用アルミニウム中空押出形材
において、補強壁の高さの中間部に設けられる段部は、
つぎのような寸法範囲を満足するものであることが、望
ましい。
【0009】すなわち、アルミニウム中空押出形材の断
面矩形の周壁の幅をW、同高さをH、および段部の幅を
Lとすると、段部の幅Lと周壁の高さHとの比が、1/
4<L/H<3/4 で表わされる不等式を満足するよ
うな寸法範囲であるのが、好ましい。
【0010】また、上記アルミニウム中空押出形材の周
壁の幅Wと高さHは、W≧Hの関係にあるのが、望まし
く、周壁の幅Wが大きくなると、それに応じて段部付き
補強壁を、所定間隔おきに2以上設けるようにすれば良
い。
【0011】段部を設ける位置は、補強壁の高さの中央
部が好ましいが、中央部より上側もしくは下側に設けら
れていても良い。また段部は、水平であるのが、好まし
いが、例えば横断面右方上向きもしくは右方下向きに若
干傾斜していても差支えない。
【0012】上記アルミニウム中空押出形材に曲げ加工
を施すのは、例えばマルチベンダーを使用する。
【0013】
【作用】上記アルミニウム中空押出形材によれば、横断
面矩形の周壁の上下対向壁同志の間に渡された補強壁の
高さの中間部に、段部が設けられているので、この中空
押出形材に曲げ加工を施すと、補強壁の左右両側におい
て上下対向壁部分にそれぞれ横断面円弧状に凹みが生じ
たり、あるいは補強壁の上下両側縁に対応する壁部分に
相対的に凸状部が生じたりすることなく、アルミニウム
中空押出形材を、非常にきれいに曲げ加工し得、曲げ加
工後のアルミニウム押出形材の上下面の平坦度が大幅に
向上するものである。
【0014】
【実施例】つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0015】図1において、この考案による曲げ加工用
アルミニウム中空押出形材(6) は、横断面矩形の周壁
(1) と、周壁(1) の上下対向壁(2)(3)同志の間に渡され
た1つの補強壁(4) とよりなり、補強壁(4) の高さの中
央部に段部(5) が設けられているものである。
【0016】ここで、この考案の効果を確認するため
に、下記の比較試験を行なった。
【0017】上記図1に示すアルミニウム中空押出形材
(6063−T1)(6) の断面矩形の周壁(1) の幅W=
23mm、同高さH=10mm、および段部の幅L=4mmと
するとともに、各壁の厚さを2mmとした。そして、この
アルミニウム中空押出形材(6) を所要長さに切断したも
のを、マルチベンダーを用いて、図2に示すように、側
面よりみて内半径(R)=20mmの円弧状となるように
曲げ加工を施した。
【0018】その結果、上下対向壁(2)(3)には、凹みや
凸状部が生じることなく、曲げ加工後のアルミニウム中
空押出形材(6) の上下面の平坦度が向上した。
【0019】つぎに、比較のために、上記と同じ素材よ
りなりかつ補強壁はあるが、段部が設けられていないア
ルミニウム中空押出形材を用意した。この比較用アルミ
ニウム中空押出形材の周壁の幅Wと高さH、並びに各壁
の厚さは、上記のものと同じとした。
【0020】この比較用アルミニウム中空押出形材を、
上記の場合と同様に、マルチベンダーを用いて、内半径
(R)=20mmとなるように側面よりみて円弧状に曲げ
加工を施したところ、補強壁の左右両側において上下対
向壁部分の外表面に、それぞれ0.5mmの深さの凹みが
生じるとともに、相対的に補強壁の上下両側縁に対応す
る壁部分に凸状部が形成され、曲げ加工後の比較用アル
ミニウム中空押出形材の上下面の平坦度が著しく低下し
た。
【0021】なお、上記実施例においては、周壁(1) の
上下対向壁(2)(3)同志の間に渡された補強壁(4) は、1
つであるが、周壁(1) の幅Wが大きい場合には、それに
応じて補強壁(4) の数を2以上に増やせば良い。
【0022】また、実施例では、補強壁(4) の高さの中
央部に段部(5) が設けられているが、段部(5) は、補強
壁(4) の高さの中央部より上側もしくは下側に設けられ
る場合もある。
【0023】
【考案の効果】この考案による曲げ加工用アルミニウム
中空押出形材は、上述のように、横断面矩形の周壁と、
周壁の上下対向壁同志の間に渡された少なくとも1つの
補強壁とよりなり、補強壁の高さの中間部に段部が設け
られているものであるから、このアルミニウム中空押出
形材に、側面よりみて円弧状となる曲げ加工を施すと、
補強壁の左右両側において上下対向壁部分に横断面円弧
状に凹みが生じたり、あるいは補強壁の上下両側縁に対
応する壁部分に相対的に凸状部が生じたりすることな
く、アルミニウム中空押出形材を、非常にきれいに曲げ
加工し得、曲げ加工後のアルミニウム押出形材の上下面
の平坦度が大幅に向上して、曲げ加工部分の外観を損な
うことがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案品の拡大横断面図である。
【図2】曲げ加工後の本考案品の側面図である。
【符号の説明】
1 横断面矩形の周壁 2,3 上下対向壁 4 補強壁 5 段部 6 曲げ加工用アルミニウム中空押出形材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面矩形の周壁(1) と、周壁(1) の上
    下対向壁(2)(3)同志の間に渡された少なくとも1つの補
    強壁(4) とよりなり、補強壁(4) の高さの中間部に段部
    (5) が設けられている、曲げ加工用アルミニウム中空押
    出形材。
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