JP3185171B2 - 段付きポールおよびその製造方法 - Google Patents
段付きポールおよびその製造方法Info
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Description
ルや旗掲揚用ポール等の製造に適用して好適な段付きポ
ールおよびその製造方法に関する。
の垂直に設置するポールは,主として強度上から下側は
太く上側に向かって細くなる構造とするのが一般的であ
る。この種の従来の鋼製ポールとして,図7(イ)に示
すように一定の勾配を有する丸のテーパポール1,また
は図7(ロ)に示すように一定の勾配を有する角のテー
パポール1’,あるいは,図8に示すように径の異なる
例えば角パイプ2aをテーパ状の継ぎ手部2bを介して
溶接接続した段付きポール2が知られている。図7のテ
ーパポール1,1’は,通常,ポール長さを持つ細長い
台形状の鋼板をプレスもしくはロールベンダ−にて幅方
向に丸め両縁部を溶接して製造する。図8の段付きポー
ル2は,4枚の台形板を溶接して截頭四角錐状の継ぎ手
部2bを製作し,この継ぎ手部2bを径の異なる角パイ
プ2aに溶接して製造する。
ール1,1’あるいは段付きポール2は,切断,プレ
ス,溶接,仕上げ等の煩雑な工程を必要とし,生産性が
極めて低い。また,溶接部が長いので,全長にわたり一
定した品質を確保することは必ずしも容易でない。ま
た,特にテーパーポール1,1’の場合は歩留りが低
い。また,照明用ポール等は外観の良さが要求される
が,溶接箇所が多いので,必ずしも外観は良くない。ま
た,溶接により接続したものなので,構造的に安定して
いない。また,図示のようなテーパーポール1,1’あ
るいは段付きポール2はデザイン的に単調であるが,デ
ザイン性を持たせようとすると,通常,加工が著しく煩
雑になり生産性が著しく低下する。
で,生産性および歩留りが高く,したがって製造コスト
が安く,また,段付きポールとするための溶接箇所が不
要で全長にわたり一定した品質を確保することが容易
で,さらに,生産性低下を招くことなくデザインの多様
性を容易に実現できる段付きポールの製造方法を提供す
ることを目的とし,また,構造上安定した段付きポール
を提供することを目的とする。
明の段付きポールの製造方法は,角パイプを素材とし,
この角パイプの長手方向の一定の範囲を,角パイプの4
つのコーナー部が成形後もコーナー部として残りかつ少
なくとも対向する2辺が凹部となるようなプロフィルを
持つ穴型に通して,この角パイプの長手方向の一定範囲
のみを成形することを特徴とする。
造方法において,変形量が順次大きくなるような異なる
プロフィルの穴型を複数設けるとともに,素材の角パイ
プの長手方向に区分された複数の範囲をそれぞれに対応
する穴型に通して,複数の段部を持つ段付きポールを製
造することを特徴とする。
角パイプの長手方向の一端から一定の長さを矩形をな
し,その先端から長手方向に沿ってわずかな先細りに形
成された傾斜部の対向する少なくとも2辺が凹部となっ
て,さらに前記傾斜部先端から長手方向に沿って伸びる
先端部の対向する少なくとも2辺が凹部をもち,角パイ
プのコーナー部が突出部であって,前記各段部に接合部
を有しないことを特徴とする。
けるわずかな先細り部および先端部の4辺が角パイプの
中心に向かって凹部をもち,角パイプのコーナー部が突
出部であることを特徴とする。
少なくとも2辺が凹部を有する中空多角管の先端から長
手方向に沿ってわずかな先細りに形成された傾斜部の対
向する少なくとも2辺が凹部となって,さらに前記傾斜
部先端から長手方向に沿って伸びる先端部の対向する少
なくとも2辺が凹部をもち,前記各段部に接合部を有し
ないことを特徴とする。
イプを穴型に通すと,穴型に通された部分がその穴型の
プロフィルに成形される。この場合,角パイプのコーナ
ー部は穴型においてコーナー部として成形されるので,
成形エネルギが小さく済み,したがって,変形量のかな
り大きな成形も可能である。したがって,断面形状のデ
ザインの多様性を容易に実現できる。
す場合は1つの段部を持つ段付きポールが得られるが,
請求項2のように,変形量を順次大きくした異なるプロ
フィルの複数の穴型を通すことで,複数の段部を持つ段
付きポールを得ることができる。この場合,角パイプの
先端側は,最初の穴型に通して1段目の成形をした後,
より変形量の大きな次の穴型に通して次の段の成形をす
る工程とすることが適切である。
付きポールはいずれも,溶接接続したものでないので,
安定した構造を持つ。
て説明する。図1は例えば引き抜きにより段付きポール
を製造する製造方法を説明するもので,素材の角パイプ
12は,その長手方向の一部分が第1の穴型13あるい
は第2の穴型14に通されて,図5に示すように前部1
aと中間部11bと後部11cからなり2つの段部11
dを持つ段付きポール11に成形される。図2に素材の
角パイプ12の断面,図3に中間部11bを成形する第
1の穴型13のプロフィル,図4に前部11aを成形す
る第2の穴型14のプロフィルを示す。
から通され,角パイプ12の先端側の約3分の1の部分
は,第1の穴型13および第2の穴型14の2つの穴型
に通されて図4にも示すように内部空間の狭い十字形筒
状に成形され(前部11aの部分),中間の約3分の1
の部分は第1の穴型13のみに通されて図3にも示すよ
うに内部空間の広い十字形筒状に成形され(中間部11
bの部分),後端側の約3分の1の部分は成形されずに
素材の角パイプのまま残る(後部11cの部分)。図1
に示す状態で2つの穴型13,14を開放し,成形品を
取り出すと,図5の段付きポール11が得られる。この
場合,素材の引き抜きを停止した時点の穴型13,14
の近傍が段部11aとなり,その段部11aを境にして
断面形状が異なるものとなる。なお,先端の若干長さ部
分は所望の断面形状にはならないので,適宜切り落と
す。図示例の穴型13,14はロールによる穴型であ
り,上下の水平ロール13a,14aと左右の垂直ロー
ル13b,14bとで所定のプロフィルを形成する。た
だし,ロールによる穴型でなく,シュ−形等の穴型でも
よい。
2における4つのコーナー部12aは,第1の穴型13
および第2の穴型14による成形においてコーナー部と
して成形される。そして,この実施例は上下左右に対称
形状であるから,角パイプの上下に対向する2辺に凹部
12bが形成されるとともに,左右に対向する2辺にも
凹部12cが形成される。図3あるいは図4に示す穴型
13,14における成形では,素材の角パイプ12のコ
ーナー部12aがそのままコーナー部となるので,成形
エネルギが小さく済み,したがって,変形量の大きな成
形も困難ではない。
ば,種々の断面形状の段付きポールを製造できる。例え
ば,図6に示すように,素材として長方形断面の角パイ
プ22を用い,これを前述と同様に部分的に2つの穴型
に通して,前部21aが内部空間の狭いI型,中間部2
1bが内部空間の広いI形,後部21cが長方形の角パ
イプのままである段付きポール21を製造することもで
きる。21dは段部である。
用いて,段部が2箇所の段付きポールを製造する例につ
いて説明したが,1つの穴型を通すのみとして,成形部
分と角パイプのままの部分との2つの部分からなる,段
部が1箇所の段付きポールを製造する場合にも適用でき
る。また,2つの穴型を用いるが,前半部は2つの穴型
に通し,後半部は1つの穴型のみを通すことで,角パイ
プのままの部分が残らない段部が1箇所の段付きポール
を製造することもできる。さらに,変形量が順次大きく
なる3つ以上の穴型を用いて,段部が3箇所以上の段付
きポールを製造することもできる。
示例の場合に限定されず,種々変形できる。要するに,
素材の角パイプの4つのコーナー部がコーナー部(やや
丸まったコーナー部も含む)として残され,かつ少なく
とも角パイプの対向する2辺が凹部となるものであれば
よい。
いて説明したが,押出しによる製造,さらには冷間ロー
ル成形による製造も可能である。
ール11,21は,請求項3ないし請求項4に記載の段
付きポールの一実施例であり,角パイプ12,22の長
手方向の一端から一定の長さを矩形をなし,その先端か
ら長手方向に沿ってわずかな先細りに形成された傾斜部
の対向する少なくとも2辺が凹部となって,さらに前記
傾斜部先端から長手方向に沿って伸びる先端部の対向す
る少なくとも2辺が凹部をもち,角パイプのコーナー部
が突出部であって,前記各段部に接合部を有しない構成
を持つ。
ける角パイプ12,22の部分およびこれに直接隣接す
る傾斜部11d,21dの部分を除いたものは,請求項
5に記載の段付きポールの一実施例であり,少なくとも
2辺が凹部を有する中空多角管の先端から長手方向に沿
ってわずかな先細りに形成された傾斜部の対向する少な
くとも2辺が凹部となって,さらに前記傾斜部先端から
長手方向に沿って伸びる先端部の対向する少なくとも2
辺が凹部をもち,前記各段部に接合部を有しない構成を
持つ。
例えば引き抜きまたは押出し等の穴型に通すだけで段付
きポールを製造でき,切断,プレス,溶接,仕上げ等の
煩雑な工程を必要としないので,著しく生産性を向上さ
せることができる。また,切断加工がないので,歩留り
も高い。したがって製造コストを低減することができ
る。また,段付きポールとするための溶接箇所が不要な
ので,全長にわたり一定した品質を確保することができ
る。
利用するという制約はあるが種々のプロフィルにできる
ので,種々の断面形状にすることができ,また,段数を
変更することも容易であり,生産性低下を招くことなく
デザインの多様性を容易に実現できる。また,角パイプ
のコーナー部を利用するものであるから,シャープなコ
ーナー部を持つ断面形状を得ることが容易であり,所望
の断面形状を得る上で,およびデザインの多様性の上で
好ましい。
ればいずれも,照明ポール等において,美観に優れた段
付きポールを提供することができるとともに,従来のよ
うに溶接で接続したものでないため,構造上も安定して
いる。
説明する図である。
イプの断面図である。
た段付きポールの斜視図である。
きポールの斜視図である。
丸のテーパーポールの斜視図,同図(ロ)は角のテーパ
ーポールの斜視図である。
ールの斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 角パイプを素材とし,この角パイプの長
手方向の一定の範囲を,角パイプの4つのコーナー部が
成形後もコーナー部として残りかつ少なくとも対向する
2辺が凹部となるようなプロフィルを持つ穴型に通し
て,この角パイプの長手方向の一定範囲のみを成形する
ことを特徴とする段付きポールの製造方法。 - 【請求項2】 変形量が順次大きくなるような異なるプ
ロフィルの穴型を複数設けるとともに,素材の角パイプ
の長手方向に区分された複数の範囲をそれぞれに対応す
る穴型に通して,複数の段部を持つ段付きポールを製造
することを特徴とする請求項1記載の段付きポールの製
造方法。 - 【請求項3】 角パイプの長手方向の一端から一定の長
さを矩形をなし,その先端から長手方向に沿ってわずか
な先細りに形成された傾斜部の対向する少なくとも2辺
が凹部となって,さらに前記傾斜部先端から長手方向に
沿って伸びる先端部の対向する少なくとも2辺が凹部を
もち,角パイプのコーナー部が突出部であって,前記各
段部に接合部を有しないことを特徴とする段付きポー
ル。 - 【請求項4】 前記わずかな先細り部および先端部の4
辺が角パイプの中心に向かって凹部をもち,角パイプの
コーナー部が突出部であることを特徴とする請求項3記
載の段付きポール。 - 【請求項5】 少なくとも2辺が凹部を有する中空多角
管の先端から長手方向に沿ってわずかな先細りに形成さ
れた傾斜部の対向する少なくとも2辺が凹部となって,
さらに前記傾斜部先端から長手方向に沿って伸びる先端
部の対向する少なくとも2辺が凹部をもち,前記各段部
に接合部を有しないことを特徴とする段付きポール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15676895A JP3185171B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 段付きポールおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP15676895A JP3185171B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 段付きポールおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08326358A JPH08326358A (ja) | 1996-12-10 |
JP3185171B2 true JP3185171B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=15634896
Family Applications (1)
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JP15676895A Expired - Fee Related JP3185171B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 段付きポールおよびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3185171B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP15676895A patent/JP3185171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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