JPH0582125U - カレントミラー回路 - Google Patents

カレントミラー回路

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JPH0582125U
JPH0582125U JP2327892U JP2327892U JPH0582125U JP H0582125 U JPH0582125 U JP H0582125U JP 2327892 U JP2327892 U JP 2327892U JP 2327892 U JP2327892 U JP 2327892U JP H0582125 U JPH0582125 U JP H0582125U
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JP
Japan
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transistor
base
emitter
collector
npn
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Withdrawn
Application number
JP2327892U
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Inventor
成介 松田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流比が抵抗比のみで決定でき、大きな電流
比を設定してもトランジスタ数が増大しないカレントミ
ラー回路を提供する。 【構成】 コレクタとベースとが短絡されている第1の
トランジスタ1と、ベースが第1のトランジスタ1のベ
ースに接続されている第2のトランジスタ2と、コレク
タが第1のトランジスタ1のエミッタに接続され、ベー
スが第2のトランジスタ2のエミッタに接続され、第1
の抵抗を介して接地されている第3のトランジスタ3
と、コレクタが第2のトランジスタ2のエミッタに接続
され、ベースが第1のトランジスタ1のエミッタに接続
され、第2の抵抗を介して接地されている第4のトラン
ジスタ4とを具備し、第1のトランジスタ1のコレクタ
を入力端子、第2のトランジスタ2のコレクタを出力端
子とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカレントミラー回路に関し、特に入力電流と出力電流の比を抵抗値の 比のみで決定できるカレントミラー回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカレントミラー回路の例を図5に示す。 図5において、51と52はNPN形トランジスタ、55と56は抵抗である 。NPN形トランジスタ51と52は同一特性のトランジスタである。
【0003】 抵抗55,56の抵抗値をそれぞれR55,R56とし、抵抗55,56に流れて いる電流をそれぞれI1 ,I2 とし、NPN形トランジスタ51,52のベース ・エミッタ間電圧をそれぞれVBE51,VBE52とすると I1 ×R55+VBE51=I2 ×R56+VBE52 (1) の関係が成り立つ。 NPN形トランジスタ51には電流I1 が、NPN形トランジスタ52には電 流I2 が流れているので(1)式を変形すると
【0004】
【数1】 となる。(ただし、VT はトランジスタの熱電圧、IS51 ,IS52 はNPN形ト ランジスタ51,52の逆飽和電流である。)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のカレントミラー回路において、抵抗55に流れる電 流I1 と抵抗56に流れる電流I2 の比I1 /I2 を I1 /I2 =X (3) とするとき、抵抗55,56の抵抗値R55,R56の比R55/R56を R55/R56=1/X (4)
【0006】 とするだけでなく、(2)式の右辺第2項の影響をなくすために、NPN形トラ ンジスタ51,52のエミッタ面積(それぞれAE51 ,AE52 とする。)の比AE51 /AE52 も AE51 /AE52 =X (IS51 /IS52 =X) (5) としなければならなかった。 また、そのために、大きな電流比を得ようとするとトランジスタの数が増大し てしまうという問題があった。
【0007】 本考案のカレントミラー回路はこのような課題に着目してなされたもので、そ の目的とするところは、電流比が抵抗比のみで決定でき、大きな電流比を設定し てもトランジスタの数が増大しないカレントミラー回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のカレントミラー回路は、コレクタとベ ースとが短絡されている第1のトランジスタと、ベースが前記第1のトランジス タのベースに接続されている第2のトランジスタと、コレクタが前記第1のトラ ンジスタのエミッタに接続され、ベースが前記第2のトランジスタのエミッタに 接続され、第1の抵抗を介して接地されている第3のトランジスタと、コレクタ が前記第2のトランジスタのエミッタに接続され、ベースが前記第1のトランジ スタのエミッタに接続され、第2の抵抗を介して接地されている第4のトランジ スタとを具備し、前記第1のトランジスタのコレクタを入力端子、前記第2のト ランジスタのコレクタを出力端子とする。
【0009】
【作用】
すなわち、本考案のカレントミラー回路においては、第1、第2の抵抗に流れ る電流をそれぞれI1 ,I2 とし、第1、第2、第3、第4のトランジスタのベ ース・エミッタ間電圧をそれぞれ、VBE1 ,VBE2 ,VBE3 ,VBE4 とし、第1 、第2の抵抗の抵抗値をそれぞれR5 ,R6 とすると I1 ×R5 +VBE3 +VBE2 =I2 ×R6 +VBE4 +VBE1 (6) の関係が成り立つ。 ここで、第1のトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBE1 と第3のトラン ジスタのベース・エミッタ間電圧VBE3 の間には VBE1 =VBE3 (7) の関係が成り立つ。 同様に、第2のトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBE2 と第4のトラン ジスタのベース・エミッタ間電圧VBE4 の間には VBE2 =VBE4 (8) の関係が成り立つ。 従って(6)式より I1 /I2 =R6 /R5 (9) が得られる。
【0010】 (9)式は、電流比I1 /I2 は第1の抵抗の抵抗値R5 と第2の抵抗の抵抗 値R6 の抵抗比R5 /R6 のみで決定されることを示している。さらに、電流比 を大きくとってもトランジスタを増やす必要はなくなる。
【0011】
【実施例】
以下に本考案にかかるカレントミラー回路の一実施例を図面を参照して詳細に 説明する。 図1は本考案の実施例のカレントミラー回路の回路図である。
【0012】 図において、1はコレクタとベースとが短絡されている第1のNPN形トラン ジスタ、2はベースが前記第1のNPN形トランジスタのベースに接続されてい る第2のNPN形トランジスタ、3はコレクタが前記第1のNPN形トランジス タのエミッタに接続され、ベースが前記第2のNPN形トランジスタのエミッタ に接続され、エミッタが第1の抵抗5を介して接地されている第3のNPN形ト ランジスタ、4はコレクタが前記第2のNPN形トランジスタのエミッタに接続 され、ベースが前記第1のNPN形トランジスタのエミッタに接続され、エミッ タが第2の抵抗6を介して接地されている第4のNPN形トランジスタである。 7は接地である。 前記第1のNPN形トランジスタのコレクタが入力端子、前記第2のNPN形 トランジスタのコレクタが出力端子である。
【0013】 上記構成のカレントミラー回路において、抵抗5,6に流れる電流をそれぞれ I1 ,I2 とし、NPN形トランジスタ1,2,3,4のベース・エミッタ間電 圧をそれぞれ、VBE1 ,VBE2 ,VBE3 ,VBE4 とし、抵抗5,6の抵抗値をそ れぞれR5 ,R6 とすると I1 ×R5 +VBE3 +VBE2 =I2 ×R6 +VBE4 +VBE1 (10) の関係が成り立つ。
【0014】 ここで、NPN形トランジスタ1とNPN形トランジスタ3と抵抗5は直列に 接続されているため、NPN形トランジスタ1とNPN形トランジスタ3と抵抗 5には等しい電流I1 が流れる。 そのため、NPN形トランジスタ1のベース・エミッタ間電圧VBE1 とNPN 形トランジスタ3のベース・エミッタ間電圧VBE3 の間には VBE1 =VBE3 (11) の関係が成り立つ。この関係はNPN形トランジスタ1と3に等しい電流I1 が 流れていればI1 の大きさには無関係に成り立つ。
【0015】 同様に、NPN形トランジスタ2とNPN形トランジスタ4と抵抗6は直列に 接続されているためNPN形トランジスタ2とNPN形トランジスタ4と抵抗6 には等しい電流I2 が流れる。 そのため、NPN形トランジスタ2のベース・エミッタ間電圧VBE2 とNPN 形トランジスタ4のベース・エミッタ間電圧VBE4 の間には VBE2 =VBE4 (12) の関係が成り立つ。この関係はNPN形トランジスタ2と4に等しい電流I2 が 流れていればI2 の大きさには無関係に成り立つ。 従って(11)式に(12)、(13)式を代入すると I1 ×R5 =I2 ×R6 (13) となり、(14)式を変形し I1 /I2 =R6 /R5 (14) が得られる。
【0016】 (14)式は、入力電流としてNPN形トランジスタ1にI1 を供給すれば、 NPN形トランジスタ2に流れる出力電流I2 との電流比I1 /I2 は抵抗5の 抵抗値R5 と抵抗6の抵抗値R6 の抵抗比R5 /R6 のみで決定されることを示 している。
【0017】 さらに、入力電流I1 と出力電流I2 の電流比I1 /I2 を大きくとっても( 11)、(12)式は成り立つため、電流比は抵抗比で決定されトランジスタを 増やす(トランジスタのエミッタ面積を増やす)必要はなくなる。
【0018】 なお、図2に示したようにNPN形トランジスタ24のベースに同一特性のN PN形トランジスタ28,29を接続し、NPN形トランジスタ28,29のエ ミッタを抵抗26と等しい抵抗値である抵抗30,31を介して接地することに より、出力電流I2 を多数取り出すこともできる。ここで、NPN形トランジス タ21、22、23及び抵抗25はそれぞれ、図1のNPN形トランジスタ1、 2、3及び抵抗5に対応するものである。
【0019】 また、図3はNPN形トランジスタの代わりにPNP形トランジスタを用いた 変形例であり、抵抗35、36及びPNP形トランジスタ31、32、33、3 4によって構成され、図1の回路構成に対応するものである。
【0020】 また、図4もPNP形トランジスタを用いた変形例であり、抵抗45、46、 50、51及びPNP形トランジスタ41、42、43、44、48、49によ って構成され、図2の回路構成に対応する。
【0021】 このようにして、このカレントミラー回路によれば、電流比はトランジスタの エミッタ面積を変えることなく抵抗比のみによって設定できる。また、このため に、大きな電流比を設定してもトランジスタの数を増やす必要がない。
【0022】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のカレントミラー回路によれば、電流比は抵抗比 のみによって設定できるという効果が得られるのである。また、この効果のため に、大きな電流比を設定してもトランジスタの数を増やす必要がないという効果 も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案にかかるカレントミラー回路の一
実施例を示す回路図である。
【図2】図1の回路の変形例を示す回路図である。
【図3】図1の回路の変形例を示す回路図である。
【図4】図1の回路の変形例を示す回路図である。
【図5】従来のカレントミラー回路の一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1…第1のトランジスタ、2…第2のトランジスタ、3
…第3のトランジスタ、4…第4のトランジスタ、5…
第1の抵抗、6…第2の抵抗、7…接地。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタとベースとが短絡されている第
    1のトランジスタと、 ベースが前記第1のトランジスタのベースに接続されて
    いる第2のトランジスタと、 コレクタが前記第1のトランジスタのエミッタに接続さ
    れ、ベースが前記第2のトランジスタのエミッタに接続
    され、第1の抵抗を介して接地されている第3のトラン
    ジスタと、 コレクタが前記第2のトランジスタのエミッタに接続さ
    れ、ベースが前記第1のトランジスタのエミッタに接続
    され、第2の抵抗を介して接地されている第4のトラン
    ジスタとを具備し、 前記第1のトランジスタのコレクタを入力端子、前記第
    2のトランジスタのコレクタを出力端子とすることを特
    徴とするカレントミラー回路。
JP2327892U 1992-04-13 1992-04-13 カレントミラー回路 Withdrawn JPH0582125U (ja)

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JP2327892U JPH0582125U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 カレントミラー回路

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JP2327892U JPH0582125U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 カレントミラー回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582125U true JPH0582125U (ja) 1993-11-05

Family

ID=12106137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2327892U Withdrawn JPH0582125U (ja) 1992-04-13 1992-04-13 カレントミラー回路

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JP (1) JPH0582125U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339976A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体回路
JP2017118185A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 富士電機株式会社 半導体集積回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006339976A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体回路
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