JP2602984Y2 - 差動増幅回路 - Google Patents
差動増幅回路Info
- Publication number
- JP2602984Y2 JP2602984Y2 JP1992067377U JP6737792U JP2602984Y2 JP 2602984 Y2 JP2602984 Y2 JP 2602984Y2 JP 1992067377 U JP1992067377 U JP 1992067377U JP 6737792 U JP6737792 U JP 6737792U JP 2602984 Y2 JP2602984 Y2 JP 2602984Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- terminal
- circuit
- differential amplifier
- base
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は差動増幅回路に関し、特
に入力電圧の動作範囲を拡大させるための改良に関す
る。
に入力電圧の動作範囲を拡大させるための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】差動増幅回路の一例として図4に示すも
のがある。図4において、第1,第2のトランジスタQ
1,Q2のベース端子に、抵抗器R1,R2から成る分
圧回路における抵抗器R2による分電圧が供給される。
第1のトランジスタQ1のエミッタ端子には第3のトラ
ンジスタQ3のコレクタ端子と第4のトランジスタQ4
のベース端子とを接続し、第2のトランジスタQ2のエ
ミッタ端子には第4のトランジスタQ4のコレクタ端子
と第3のトランジスタQ3のベース端子とを接続してい
る。CI1〜CI4はそれぞれ定電流源である。
のがある。図4において、第1,第2のトランジスタQ
1,Q2のベース端子に、抵抗器R1,R2から成る分
圧回路における抵抗器R2による分電圧が供給される。
第1のトランジスタQ1のエミッタ端子には第3のトラ
ンジスタQ3のコレクタ端子と第4のトランジスタQ4
のベース端子とを接続し、第2のトランジスタQ2のエ
ミッタ端子には第4のトランジスタQ4のコレクタ端子
と第3のトランジスタQ3のベース端子とを接続してい
る。CI1〜CI4はそれぞれ定電流源である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種の差
動増幅回路では、図5に示すように、入力電圧Vinを
大きくすると、トランジスタQ1とQ2のベース電位差
VBDが400mV程度で、出力電流、言い換えれば、ト
ランジスタQ1,Q2のコレクタ電流が反転し始め、6
00mV程度で完全に反転してしまって異常動作状態に
なってしまう。これは、ベース電位差VBDが上記の範囲
でトランジスタQ3あるいはQ4が飽和してしまいその
ベース電流が急激に増加することに起因している。従っ
て、従来の差動増幅回路では入力電圧の範囲に制限があ
った。
動増幅回路では、図5に示すように、入力電圧Vinを
大きくすると、トランジスタQ1とQ2のベース電位差
VBDが400mV程度で、出力電流、言い換えれば、ト
ランジスタQ1,Q2のコレクタ電流が反転し始め、6
00mV程度で完全に反転してしまって異常動作状態に
なってしまう。これは、ベース電位差VBDが上記の範囲
でトランジスタQ3あるいはQ4が飽和してしまいその
ベース電流が急激に増加することに起因している。従っ
て、従来の差動増幅回路では入力電圧の範囲に制限があ
った。
【0004】本考案は上記のような問題点を解決しよう
とするもので、入力電圧の動作範囲の広い差動増幅回路
を提供することにある。
とするもので、入力電圧の動作範囲の広い差動増幅回路
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、複数の抵抗が
直列接続された分圧回路中の、第1及び第2の抵抗R
1、R2の接続点に第1のトランジスタQ1のベース端
子を、前記第2の抵抗R2の前記接続点の他端に第2の
トランジスタQ2のベース端子をそれぞれ接続し、前記
第1のトランジスタのエミッタ端子には第3のトランジ
スタQ3のコレクタ端子を、前記第2のトランジスタの
エミッタ端子には第4のトランジスタQ4のコレクタ端
子をそれぞれ接続すると共に、前記第3のトランジスタ
のベース端子を前記第2のトランジスタのエミッタ端子
に、前記第4のトランジスタのベース端子を前記第1の
トランジスタのエミッタ端子にそれぞれ接続し、直列接
続された前記第1及び第2の抵抗の両端に並列にダイオ
ードクランプ回路を接続したことを特徴とする差動増幅
回路である。
直列接続された分圧回路中の、第1及び第2の抵抗R
1、R2の接続点に第1のトランジスタQ1のベース端
子を、前記第2の抵抗R2の前記接続点の他端に第2の
トランジスタQ2のベース端子をそれぞれ接続し、前記
第1のトランジスタのエミッタ端子には第3のトランジ
スタQ3のコレクタ端子を、前記第2のトランジスタの
エミッタ端子には第4のトランジスタQ4のコレクタ端
子をそれぞれ接続すると共に、前記第3のトランジスタ
のベース端子を前記第2のトランジスタのエミッタ端子
に、前記第4のトランジスタのベース端子を前記第1の
トランジスタのエミッタ端子にそれぞれ接続し、直列接
続された前記第1及び第2の抵抗の両端に並列にダイオ
ードクランプ回路を接続したことを特徴とする差動増幅
回路である。
【0006】
【作用】このような回路構成によれば、ダイオードクラ
ンプ回路は、分圧回路の両端電圧を固定するように作用
し、入力電圧の広い範囲にわたり第1,第2のトランジ
スタのコレクタ電流の反転を防止する。
ンプ回路は、分圧回路の両端電圧を固定するように作用
し、入力電圧の広い範囲にわたり第1,第2のトランジ
スタのコレクタ電流の反転を防止する。
【0007】
【実施例】図1を参照して本考案の実施例について説明
する。図1において、図4と同じ部分には同一番号を付
し説明は省略する。本実施例では、抵抗器R1,R2に
よる分圧回路に並列に、トランジスタQ5によるクラン
プ回路を接続したものである。すなわち、トランジスタ
Q5のベース端子とコレクタ端子とを短絡接続すること
でダイオードクランプ回路として作用するようにしてい
る。このようなクランプ回路によれば、分圧回路の両端
電位をトランジスタQ5のベースエミッタ間電圧VBEで
固定することができる。
する。図1において、図4と同じ部分には同一番号を付
し説明は省略する。本実施例では、抵抗器R1,R2に
よる分圧回路に並列に、トランジスタQ5によるクラン
プ回路を接続したものである。すなわち、トランジスタ
Q5のベース端子とコレクタ端子とを短絡接続すること
でダイオードクランプ回路として作用するようにしてい
る。このようなクランプ回路によれば、分圧回路の両端
電位をトランジスタQ5のベースエミッタ間電圧VBEで
固定することができる。
【0008】差動増幅回路としての入力電圧−出力電流
特性は、図2に示すようになり、トランジスタQ1,Q
2のベース電圧差が600mVを越えないようにダイオ
ードクランプ回路が接続されている。その結果、入力電
圧Vinが大きくなっても、ダイオードクランプされて
いるため、コレクタ電流が反転することは無くなる。図
2中、線L1は75度、25度、−25度の温度条件下
でのトランジスタQ1のコレクタ電流であり、線L2,
L3,L4はそれぞれ、75度、25度、−25度の温
度条件下でのトランジスタQ2のコレクタ電流である。
特性は、図2に示すようになり、トランジスタQ1,Q
2のベース電圧差が600mVを越えないようにダイオ
ードクランプ回路が接続されている。その結果、入力電
圧Vinが大きくなっても、ダイオードクランプされて
いるため、コレクタ電流が反転することは無くなる。図
2中、線L1は75度、25度、−25度の温度条件下
でのトランジスタQ1のコレクタ電流であり、線L2,
L3,L4はそれぞれ、75度、25度、−25度の温
度条件下でのトランジスタQ2のコレクタ電流である。
【0009】図3は図1の回路を更に具体的にした回路
図であり、ここではクランプ回路にダイオードD1を用
いている。
図であり、ここではクランプ回路にダイオードD1を用
いている。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による差動
増幅回路は、第1,第2のトランジスタのベースに分電
圧を供給する分圧回路にダイオードクランプ回路を接続
したことにより、分圧回路の両端電圧を一定値に固定す
ることができ、これによって第1,第2のトランジスタ
のコレクタ電流の反転を防止して入力電圧に対する動作
範囲を拡大することができる。
増幅回路は、第1,第2のトランジスタのベースに分電
圧を供給する分圧回路にダイオードクランプ回路を接続
したことにより、分圧回路の両端電圧を一定値に固定す
ることができ、これによって第1,第2のトランジスタ
のコレクタ電流の反転を防止して入力電圧に対する動作
範囲を拡大することができる。
【図1】本考案の一実施例の回路図である。
【図2】図1に示された回路の入出力特性を示した図で
ある。
ある。
【図3】図1の回路を更に具体的にした回路図である。
【図4】従来の差動増幅回路の一例を示した図である。
【図5】図4に示された回路の入出力特性を示した図で
ある。
ある。
CI1〜CI4 定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−72352(JP,A) 特開 昭63−74207(JP,A) 特開 昭64−36208(JP,A) 特開 昭58−151104(JP,A) 特開 昭62−58713(JP,A) 特開 昭62−76911(JP,A) 特開 平4−61408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/45 H03G 11/02
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の抵抗が直列接続された分圧回路中
の、第1及び第2の抵抗R1、R2の接続点に第1のト
ランジスタQ1のベース端子を、前記第2の抵抗R2の
前記接続点の他端に第2のトランジスタQ2のベース端
子をそれぞれ接続し、前記第1のトランジスタのエミッ
タ端子には第3のトランジスタQ3のコレクタ端子を、
前記第2のトランジスタのエミッタ端子には第4のトラ
ンジスタQ4のコレクタ端子をそれぞれ接続すると共
に、前記第3のトランジスタのベース端子を前記第2の
トランジスタのエミッタ端子に、前記第4のトランジス
タのベース端子を前記第1のトランジスタのエミッタ端
子にそれぞれ接続し、直列接続された前記第1及び第2
の抵抗の両端に並列にダイオードクランプ回路を接続し
たことを特徴とする差動増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067377U JP2602984Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 差動増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067377U JP2602984Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 差動増幅回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631215U JPH0631215U (ja) | 1994-04-22 |
JP2602984Y2 true JP2602984Y2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=13343266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992067377U Expired - Lifetime JP2602984Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 差動増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602984Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP1992067377U patent/JP2602984Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631215U (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991104 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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