JP2710471B2 - 定電圧供給回路 - Google Patents
定電圧供給回路Info
- Publication number
- JP2710471B2 JP2710471B2 JP3017256A JP1725691A JP2710471B2 JP 2710471 B2 JP2710471 B2 JP 2710471B2 JP 3017256 A JP3017256 A JP 3017256A JP 1725691 A JP1725691 A JP 1725691A JP 2710471 B2 JP2710471 B2 JP 2710471B2
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- JP
- Japan
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- bipolar transistor
- current source
- supply circuit
- voltage supply
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電圧供給回路に関し、
特に、電源電圧が比較的低い直結回路で構成される集積
回路に用いられる定電圧供給回路に関する。
特に、電源電圧が比較的低い直結回路で構成される集積
回路に用いられる定電圧供給回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の定電圧供給回路の一例の回路図
を図3に示す。この回路は、図に示すように、NPNバ
イポーラトランジスタ(以後単にトランジスタと記す)
Q1 とNPNトランジスタQ2 のエミッタを共通に接続
し、この接続点に第1の定電流源1を接続すると共に、
NPNトランジスタQ1 のコレクタとNPNトランジス
タQ2 のベース・コレクタに1:1のカレントミラー回
路2を接続した構成となっている。この回路では、NP
NトランジスタQ1 のベースが入力端子3になってお
り、NPNトランジタQ2 のベースが出力端子4になっ
ている。
を図3に示す。この回路は、図に示すように、NPNバ
イポーラトランジスタ(以後単にトランジスタと記す)
Q1 とNPNトランジスタQ2 のエミッタを共通に接続
し、この接続点に第1の定電流源1を接続すると共に、
NPNトランジスタQ1 のコレクタとNPNトランジス
タQ2 のベース・コレクタに1:1のカレントミラー回
路2を接続した構成となっている。この回路では、NP
NトランジスタQ1 のベースが入力端子3になってお
り、NPNトランジタQ2 のベースが出力端子4になっ
ている。
【0003】上述の従来の定電圧供給回路は、以下のよ
うに動作する。図3において、入力端子3への入力電圧
をVi とし、NPNトランジスタQ1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE1 、NPNトランジスタQ2 のベース・
エミッタ間電圧をVBE2 とすると、出力端子4に出力さ
れる出力電圧VO は下記の(1)式で与えられる。 VO =Vi −VBE1 +VBE2 (1) ここで、第1の定電流源1の電流値を2・iとすると、
うに動作する。図3において、入力端子3への入力電圧
をVi とし、NPNトランジスタQ1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE1 、NPNトランジスタQ2 のベース・
エミッタ間電圧をVBE2 とすると、出力端子4に出力さ
れる出力電圧VO は下記の(1)式で与えられる。 VO =Vi −VBE1 +VBE2 (1) ここで、第1の定電流源1の電流値を2・iとすると、
【0004】
【0005】となる。
【0006】次に(2)式より、入出力間電圧ΔVは下
記の(3)式で与えられる。
記の(3)式で与えられる。
【0007】
【0008】ここで、(3)式において、温度が室温で
あると仮定してVT=26mVとすると、iO =iの
時、ΔVは約−29mVとなる。また、iO =1.5i
の時には、ΔVは約−50mVとなる。
あると仮定してVT=26mVとすると、iO =iの
時、ΔVは約−29mVとなる。また、iO =1.5i
の時には、ΔVは約−50mVとなる。
【0009】尚、この従来の定電圧供給回路では、出力
電流iO の範囲は、 2i>iO >−2i でなければならない。
電流iO の範囲は、 2i>iO >−2i でなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の定電圧
供給回路は、低電圧(例えば5V)の電源電圧で直結回
路を用いるような集積回路などでは、周波数特性が安定
で出力端子の動作点がずれないので、よく使われるもの
である。しかしながら、この回路は、(3)式から分る
ように、出力電流iO の変化に対する入出力間電圧ΔV
の変化が比較的大きい。又、第1の定電流源1の電流値
2・iより大きな出力電流を流すことができない。
供給回路は、低電圧(例えば5V)の電源電圧で直結回
路を用いるような集積回路などでは、周波数特性が安定
で出力端子の動作点がずれないので、よく使われるもの
である。しかしながら、この回路は、(3)式から分る
ように、出力電流iO の変化に対する入出力間電圧ΔV
の変化が比較的大きい。又、第1の定電流源1の電流値
2・iより大きな出力電流を流すことができない。
【0011】従って、従来の定電圧供給回路では、出力
端子4に接続される負荷としては、バイポーラトランジ
スタのベースなどの入力インピーダンスの大きいものに
限られてしまう。
端子4に接続される負荷としては、バイポーラトランジ
スタのベースなどの入力インピーダンスの大きいものに
限られてしまう。
【0012】本発明は、上述のような従来の低電圧供給
回路の欠点を解決するためになされたものであって、出
力電流iO の変化による入出力間電圧ΔVの変化が少な
く、しかも、出力電流iO の大きさが定電流源の電流の
大きさに制限されることのない低電圧供給回路を提供す
ることを目的とする。
回路の欠点を解決するためになされたものであって、出
力電流iO の変化による入出力間電圧ΔVの変化が少な
く、しかも、出力電流iO の大きさが定電流源の電流の
大きさに制限されることのない低電圧供給回路を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の定電圧供給回路
は、エミッタが共通に接続された同一導電型の第1のバ
イポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジス
タと、ベースが第1のバイポーラトランジスタのコレク
タに接続され、コレクタが第2のバイポーラトランジス
タのベース及びコレクタに接続された、前記バイポーラ
トランジスタとは異なる導電型の第3のバイポーラトラ
ンジスタと、第1のバイポーラトランジスタのエミッタ
及び第2のバイパーラトランジスタのエミッタに接続さ
れた第1の定電流源と、第1のバイポーラトランジスタ
のコレクタ及び第3のバイポーラトランジスタのベース
に接続された第2の定電流源とを含み、第1の定電流源
が、第2の定電流源のほぼ2倍の電流を供給することを
特徴とする。
は、エミッタが共通に接続された同一導電型の第1のバ
イポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジス
タと、ベースが第1のバイポーラトランジスタのコレク
タに接続され、コレクタが第2のバイポーラトランジス
タのベース及びコレクタに接続された、前記バイポーラ
トランジスタとは異なる導電型の第3のバイポーラトラ
ンジスタと、第1のバイポーラトランジスタのエミッタ
及び第2のバイパーラトランジスタのエミッタに接続さ
れた第1の定電流源と、第1のバイポーラトランジスタ
のコレクタ及び第3のバイポーラトランジスタのベース
に接続された第2の定電流源とを含み、第1の定電流源
が、第2の定電流源のほぼ2倍の電流を供給することを
特徴とする。
【0014】
【実施例】次に、本発明の最適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明による定電圧供給
回路の動作を説明するための基本回路図であり、図2
は、本発明の一実施例の具体的な回路図である。
を参照して説明する。図1は、本発明による定電圧供給
回路の動作を説明するための基本回路図であり、図2
は、本発明の一実施例の具体的な回路図である。
【0015】本実施例が図3に示す従来の定電圧供給回
路と異なるのは、NPNトランジスタQ1 のコレクタに
接続された第2の定電流源5と、PNPトランジスタQ
3 を設けた点である。
路と異なるのは、NPNトランジスタQ1 のコレクタに
接続された第2の定電流源5と、PNPトランジスタQ
3 を設けた点である。
【0016】PNPトランジスタQ3 は、ベースがNP
Nトランジスタのコレクタに接続され、コレクタがNP
NトランジスタQ2 のベース・エミッタに接続されてい
る。エミッタは高位電源端子6に接続されている。
Nトランジスタのコレクタに接続され、コレクタがNP
NトランジスタQ2 のベース・エミッタに接続されてい
る。エミッタは高位電源端子6に接続されている。
【0017】又、第2の定電流源5の電流値は、第1の
定電流源1の電流値の約半分の値に設定されている。
定電流源1の電流値の約半分の値に設定されている。
【0018】図1において、第1の定電流源1の電流値
を2・i、第2の定電流源5の電流値をi、PNPトラ
ンジスタQ3 の電流増幅率をβ、ベース電流をiB 、出
力端子4の出力電流をiO とすれば、PNPトランジス
タQ3 のベース電流iB は、下記の(4)式で表され
る。 iB =(i+iO )/(β+1) (4) ここで、従来の定電圧供給回路の場合と同様に、入出力
間電圧ΔVを求めると以下のようになる。
を2・i、第2の定電流源5の電流値をi、PNPトラ
ンジスタQ3 の電流増幅率をβ、ベース電流をiB 、出
力端子4の出力電流をiO とすれば、PNPトランジス
タQ3 のベース電流iB は、下記の(4)式で表され
る。 iB =(i+iO )/(β+1) (4) ここで、従来の定電圧供給回路の場合と同様に、入出力
間電圧ΔVを求めると以下のようになる。
【0019】
【0020】(5)式において、VT の値を従来の定電
圧供給回路におけると同様に、VT =26mVとし、ま
た、PNPトランジスタQ3 の電流増幅率βをβ=10
0とすると、iO =iの時、ΔVは約−1mVとなる。
又、iO =2iの時はΔVは約−1.5mVとなる。こ
の値は、従来のものに比べると約1/30であり、非常
に小さい。
圧供給回路におけると同様に、VT =26mVとし、ま
た、PNPトランジスタQ3 の電流増幅率βをβ=10
0とすると、iO =iの時、ΔVは約−1mVとなる。
又、iO =2iの時はΔVは約−1.5mVとなる。こ
の値は、従来のものに比べると約1/30であり、非常
に小さい。
【0021】又、本実施例では、(5)式から明かなよ
うに、PNPトランジスタQ3 の電流増幅率βが十分に
大きければ、出力電流iO は、定電流源の電流iに制限
されることなく自由に設定することができる。
うに、PNPトランジスタQ3 の電流増幅率βが十分に
大きければ、出力電流iO は、定電流源の電流iに制限
されることなく自由に設定することができる。
【0022】図2は、図1の基本回路図を具体的に表し
たものである。図2において、PNPトランジスタQ4
及びQ5 、NPNトランジスタQ6 ,Q7 及びQ8 並び
に抵抗Rは、図1における第1の定電流源1及び第2の
定電流源5を具体的に構成するものであり、カレントミ
ラー回路をなしている。
たものである。図2において、PNPトランジスタQ4
及びQ5 、NPNトランジスタQ6 ,Q7 及びQ8 並び
に抵抗Rは、図1における第1の定電流源1及び第2の
定電流源5を具体的に構成するものであり、カレントミ
ラー回路をなしている。
【0023】図において、PNPトランジスタQ5 のコ
レクタ電流をICQ5 、NPNトランジスタQ7 及びQ8
のコレクタ電流をそれぞれICQ7 及びICQ8 とすると、 2ICQ5 =ICQ7 +ICQ8 となり、図1の基本回路と同じ動作をするものとなる。
レクタ電流をICQ5 、NPNトランジスタQ7 及びQ8
のコレクタ電流をそれぞれICQ7 及びICQ8 とすると、 2ICQ5 =ICQ7 +ICQ8 となり、図1の基本回路と同じ動作をするものとなる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力電流の変化に対する出力電圧の変化の大きさが、従
来の定電圧供給回路に比べて約1/βに抑えられるの
で、出力端子に接続される負荷のインピーダンスを小さ
くすることができる。
出力電流の変化に対する出力電圧の変化の大きさが、従
来の定電圧供給回路に比べて約1/βに抑えられるの
で、出力端子に接続される負荷のインピーダンスを小さ
くすることができる。
【0025】又、電流増幅率βが十分に大きければ、出
力電流iO は、定電流源の電流iに制限されることなく
自由に設定することができる。
力電流iO は、定電流源の電流iに制限されることなく
自由に設定することができる。
【図1】本発明の回路動作を説明するための基本的な回
路図である。
路図である。
【図2】本発明の一実施例の具体的な回路図である。
【図3】従来の定電圧供給回路の一例の回路図である。
1 第1の定電流源 2 カレントミラー回路 3 入力端子 4 出力端子 5 第2の定電流源 6 高位電源端子
Claims (1)
- 【請求項1】 エミッタが共通に接続された同一導電型
の第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラ
トランジスタと、ベースが第1のバイポーラトランジス
タのコレクタに接続され、コレクタが第2のバイポーラ
トランジスタのベース及びコレクタに接続された、前記
バイポーラトランジスタとは異なる導電型の第3のバイ
ポーラトランジスタと、第1のバイポーラトランジスタ
のエミッタ及び第2のバイパーラトランジスタのエミッ
タに接続された第1の定電流源と、第1のバイポーラト
ランジスタのコレクタ及び第3のバイポーラトランジス
タのベースに接続された第2の定電流源とを含み、第1
の定電流源が、第2の定電流源のほぼ2倍の電流を供給
することを特徴とする定電圧供給回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017256A JP2710471B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 定電圧供給回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017256A JP2710471B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 定電圧供給回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04256110A JPH04256110A (ja) | 1992-09-10 |
JP2710471B2 true JP2710471B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=11938882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3017256A Expired - Fee Related JP2710471B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 定電圧供給回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710471B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3017256A patent/JP2710471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04256110A (ja) | 1992-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970924 |
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