JPH0579512B2 - - Google Patents
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- JPH0579512B2 JPH0579512B2 JP58136401A JP13640183A JPH0579512B2 JP H0579512 B2 JPH0579512 B2 JP H0579512B2 JP 58136401 A JP58136401 A JP 58136401A JP 13640183 A JP13640183 A JP 13640183A JP H0579512 B2 JPH0579512 B2 JP H0579512B2
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- heating element
- heat
- heating elements
- thermal
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- Expired - Lifetime
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 59
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000001454 recorded image Methods 0.000 description 8
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
- B41J2/32—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
- B41J2/345—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads characterised by the arrangement of resistors or conductors
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、感熱記録装置や感熱転写記録装置に
用いる感熱記録ヘツドに関するもので、良好な階
調記録を、比較的簡単な手段で得られる感熱記録
ヘツドを提供しようとするものである。
用いる感熱記録ヘツドに関するもので、良好な階
調記録を、比較的簡単な手段で得られる感熱記録
ヘツドを提供しようとするものである。
従来例の構成とその問題点
従来この種の記録ヘツドを用い、感熱記録法、
又は感熱転写記録法によつて階調記録を行なおう
とした場合、1個の発熱素子に対応する1ドツト
当りの記録濃度を変化させることは非常にむづか
しく、従つて、複数個のドツトで一画素を表現
し、擬似的に階調を行なわざるを得ず、信号処理
が複雑になると供に、記録ヘツドの発熱素子密度
に比べて、記録画像の解像度が極端に低下し、ざ
らつきの多い画像になつてしまうという欠点があ
つた。以下に従来の感熱記録ヘツドとその問題点
を図面と共に説明する。
又は感熱転写記録法によつて階調記録を行なおう
とした場合、1個の発熱素子に対応する1ドツト
当りの記録濃度を変化させることは非常にむづか
しく、従つて、複数個のドツトで一画素を表現
し、擬似的に階調を行なわざるを得ず、信号処理
が複雑になると供に、記録ヘツドの発熱素子密度
に比べて、記録画像の解像度が極端に低下し、ざ
らつきの多い画像になつてしまうという欠点があ
つた。以下に従来の感熱記録ヘツドとその問題点
を図面と共に説明する。
第1図は感熱転写プリンターの概略構成を示し
たものである。1は感熱記録ヘツドであり、発熱
素子1Rを、図の紙面と直角の方向にライン状に
配列してある。2は感熱転写シートで、ベースフ
イルム2a上に熱溶融性インク2bを塗布してあ
る。感熱記録ヘツド1とプラテン4との間に、図
に示すように感熱転写シート2と記録紙3とを図
の矢印の方向に走行させる。この時、記録紙3と
感熱転写シート2、及び感熱転写シート2と感熱
ヘツド1の発熱素子1Rが充分密着するように、
プラテン4は感熱ヘツド1に向かつて押圧するよ
うになつている。第2図は、第1図の感熱記録ヘ
ツド1の発熱素子1R部の詳細を示したものであ
る。図に示すように、1対の電極5a,5b間
に、1個の発熱体6を連結して、1個の発熱素子
1Rを形成してある。感熱記録ヘツド1の発熱素
子1Rに、記録信号に応じて順次電圧を印加する
と、所定の発熱素子1Rが発熱し、感熱転写シー
ト2の発熱した各発熱素子1Rに密着していた位
置の熱溶融性インク2bが溶融し、記録紙3に転
写されて、所定の印字が順次行なわれていくわけ
である。第3図は、この時の感熱転写インクシー
ト2に加えた印加熱量Qと記録紙3上に得られる
画像の記録濃度Dとの関係を示したものであり、
第3図に示すように、印加熱量QのQ1からQ2で
の記録濃度Dの勾配は極端に大きく、又、Q2か
らQ3までの勾配は非常にフラツトになつている。
第4図は第3図の印加熱量が、Q1、Q2、Q3の状
態に対応する記録紙3上での各ドツトの印字状態
(Q1、Q2、Q3)を示したものであり、印加熱量
がQ2以下の場合には正常な記録が行なわれず、
熱溶融性インク2bの記録紙3への転写不良をお
こしている。印加熱量がQ1を上回り、Q2になる
と、発熱素子のほぼ全面に対応する部分の熱溶融
性インク2が記録紙3に転写され記録濃度が一気
に上昇するが、Q2をこえQ3まで増加しても、記
録のドツトがつぶれるだけで、記録濃度はそれ程
上昇していないのがよくわかる。このように、感
熱転写インクシート2の熱溶融性インク2bは所
定の熱量が印加され、温度が上昇し、溶解熱が与
えられて初めて溶融し、記録紙3上に転写される
ものであり、ある熱量の域値(第3図ではQ1〜
Q2)を境に、転写記録されるか、されないかの
2状態をとるわけである。従つて、従来の感熱記
録ヘツドを用い、この種の感熱転写インクシート
2を用いて記録を行なう場合、感熱転写インクシ
ート2に印加する熱量を変化させて、なめらかな
階調記録を行なうことは基本的にむづかしかつ
た。そこで、従来の第2図に示すような、一対の
電極1aに1個の発熱体を連結して1個の発熱素
子1Rを構成した従来の感熱記録ヘツドを用いて
階調記録を行なう場合には、複数個の発熱素子1
Rでマトリツクスを組んで一画素を表現し、一画
素中の記録を行なうドツトの数(発熱させる発熱
素子の数)を変化させて、一画素の面積階調を行
なうという方法を用いている。第5図はこの方法
で階調を表現した例を示すもので、4ドツトで一
画素を表現したものであり、図中の正方形は1ド
ツト記録エリアを示している。図中の左から右に
向かつて、一画素中の記録ドツトの数が増加し、
面積階調が行なわれているのがわかる。
たものである。1は感熱記録ヘツドであり、発熱
素子1Rを、図の紙面と直角の方向にライン状に
配列してある。2は感熱転写シートで、ベースフ
イルム2a上に熱溶融性インク2bを塗布してあ
る。感熱記録ヘツド1とプラテン4との間に、図
に示すように感熱転写シート2と記録紙3とを図
の矢印の方向に走行させる。この時、記録紙3と
感熱転写シート2、及び感熱転写シート2と感熱
ヘツド1の発熱素子1Rが充分密着するように、
プラテン4は感熱ヘツド1に向かつて押圧するよ
うになつている。第2図は、第1図の感熱記録ヘ
ツド1の発熱素子1R部の詳細を示したものであ
る。図に示すように、1対の電極5a,5b間
に、1個の発熱体6を連結して、1個の発熱素子
1Rを形成してある。感熱記録ヘツド1の発熱素
子1Rに、記録信号に応じて順次電圧を印加する
と、所定の発熱素子1Rが発熱し、感熱転写シー
ト2の発熱した各発熱素子1Rに密着していた位
置の熱溶融性インク2bが溶融し、記録紙3に転
写されて、所定の印字が順次行なわれていくわけ
である。第3図は、この時の感熱転写インクシー
ト2に加えた印加熱量Qと記録紙3上に得られる
画像の記録濃度Dとの関係を示したものであり、
第3図に示すように、印加熱量QのQ1からQ2で
の記録濃度Dの勾配は極端に大きく、又、Q2か
らQ3までの勾配は非常にフラツトになつている。
第4図は第3図の印加熱量が、Q1、Q2、Q3の状
態に対応する記録紙3上での各ドツトの印字状態
(Q1、Q2、Q3)を示したものであり、印加熱量
がQ2以下の場合には正常な記録が行なわれず、
熱溶融性インク2bの記録紙3への転写不良をお
こしている。印加熱量がQ1を上回り、Q2になる
と、発熱素子のほぼ全面に対応する部分の熱溶融
性インク2が記録紙3に転写され記録濃度が一気
に上昇するが、Q2をこえQ3まで増加しても、記
録のドツトがつぶれるだけで、記録濃度はそれ程
上昇していないのがよくわかる。このように、感
熱転写インクシート2の熱溶融性インク2bは所
定の熱量が印加され、温度が上昇し、溶解熱が与
えられて初めて溶融し、記録紙3上に転写される
ものであり、ある熱量の域値(第3図ではQ1〜
Q2)を境に、転写記録されるか、されないかの
2状態をとるわけである。従つて、従来の感熱記
録ヘツドを用い、この種の感熱転写インクシート
2を用いて記録を行なう場合、感熱転写インクシ
ート2に印加する熱量を変化させて、なめらかな
階調記録を行なうことは基本的にむづかしかつ
た。そこで、従来の第2図に示すような、一対の
電極1aに1個の発熱体を連結して1個の発熱素
子1Rを構成した従来の感熱記録ヘツドを用いて
階調記録を行なう場合には、複数個の発熱素子1
Rでマトリツクスを組んで一画素を表現し、一画
素中の記録を行なうドツトの数(発熱させる発熱
素子の数)を変化させて、一画素の面積階調を行
なうという方法を用いている。第5図はこの方法
で階調を表現した例を示すもので、4ドツトで一
画素を表現したものであり、図中の正方形は1ド
ツト記録エリアを示している。図中の左から右に
向かつて、一画素中の記録ドツトの数が増加し、
面積階調が行なわれているのがわかる。
しかしながら、従来の感熱記録ヘツドを用い、
以上に説明した方法で階調記録を行なつた場合、
階調の段階を多くし、なめらかに記録濃度を変化
させるためには、一画素を表現するドツト数をそ
の分だけ増加させなければならず、結極、記録ヘ
ツドの発熱素子の密度に比べ、記録画像上の記録
画素の密度、すなわち解像度が、階調をとつた分
だけ低下してしまい、記録画像が非常にざらつい
たものとなつてしまうと同時に、信号処理がかな
り複雑になるという欠点があつた。
以上に説明した方法で階調記録を行なつた場合、
階調の段階を多くし、なめらかに記録濃度を変化
させるためには、一画素を表現するドツト数をそ
の分だけ増加させなければならず、結極、記録ヘ
ツドの発熱素子の密度に比べ、記録画像上の記録
画素の密度、すなわち解像度が、階調をとつた分
だけ低下してしまい、記録画像が非常にざらつい
たものとなつてしまうと同時に、信号処理がかな
り複雑になるという欠点があつた。
発明の目的
本発明は、以上のような従来の感熱記録ヘツド
の欠点を改善し、階調性が良く、しかも解像度が
比較的高い画像を得ることのできる感熱記録ヘツ
ドを比較的簡単な手段で提供しようとするもので
ある。
の欠点を改善し、階調性が良く、しかも解像度が
比較的高い画像を得ることのできる感熱記録ヘツ
ドを比較的簡単な手段で提供しようとするもので
ある。
発明の構成
本発明による感熱記録ヘツドは、発熱体を複数
個配列して1個の発熱素子を構成したものであ
り、感熱転写記録法によつて記録を行なつた場
合、発熱素子1個に対応する記録ドツトが前記複
数個の発熱体に対応する微細ドツトに分かれて記
録され、従つて、複数個のドツトで一画素を表現
して面積階調を行なつても、記録される最小ドツ
ト径すなわち前記微細ドツト径が発生素子の配列
ピツチよりも小さく、又、分散して記録されるた
め、本発明を用いることにより見かけ上、比較的
ざらつきの少ない高精細度で良好な記録画像が得
られるものである。
個配列して1個の発熱素子を構成したものであ
り、感熱転写記録法によつて記録を行なつた場
合、発熱素子1個に対応する記録ドツトが前記複
数個の発熱体に対応する微細ドツトに分かれて記
録され、従つて、複数個のドツトで一画素を表現
して面積階調を行なつても、記録される最小ドツ
ト径すなわち前記微細ドツト径が発生素子の配列
ピツチよりも小さく、又、分散して記録されるた
め、本発明を用いることにより見かけ上、比較的
ざらつきの少ない高精細度で良好な記録画像が得
られるものである。
また、抵抗値の異なる複数個の発熱体を配列し
て一個の発熱素子を形成し、発熱素子に印加する
電圧値、あるいは電圧を印加する印加時間を変化
させることによつて、発熱素子1個に対応する記
録ドツトの面積、すなわち記録濃度を自由に変化
させることができ、1ドツト当りの階調記録が可
能である。従つて、複数個のドツトで一画素を表
現する必要もなく本発明を用いることにより、階
調性が良好で、しかも感熱記録ヘツド上の発熱素
子の配列密度と同じだけの解像度のある、高精細
度で良好な階調記録画像を得ることができるわけ
である。
て一個の発熱素子を形成し、発熱素子に印加する
電圧値、あるいは電圧を印加する印加時間を変化
させることによつて、発熱素子1個に対応する記
録ドツトの面積、すなわち記録濃度を自由に変化
させることができ、1ドツト当りの階調記録が可
能である。従つて、複数個のドツトで一画素を表
現する必要もなく本発明を用いることにより、階
調性が良好で、しかも感熱記録ヘツド上の発熱素
子の配列密度と同じだけの解像度のある、高精細
度で良好な階調記録画像を得ることができるわけ
である。
実施例の説明
第6図は本発明の第1の実施例を示したもので
ある。一対の電極7a,7bに2個の発熱体8
a,8bをつないで一個の発熱素子9を形成し、
この発熱素子9を複数個ライン状に配列して、感
熱記録ヘツドを構成してあり、第1図に示す従来
例と同様な装置構成で記録を行なつてゆくわけで
ある。第7図は、第6図に示す本発明の第一の実
施例による感熱記録ヘツドを用い、4ドツトで一
画素を表現し、面積階調を行なつた記録例を示す
ものであり、左から右に向かつて記録ドツト数を
変化させて面積階調を行なつている。なお、図中
の正方形は、1ドツト記録エリアを示している。
第7図に示すように、1個の発熱素子9に対応す
る1ドツトが、発熱素子9の発熱体8a,8bの
数、つまり、2つの微細ドツトに分かれて記録さ
れるため、第5図に示すような従来の感熱記録ヘ
ツドで記録を行なつた例に比べ、ドツトの段差が
目立ちにくく見かけ上、ざらついた感じのない、
非常に精細でなめらかな記録画像を得ることがで
きるわけである。
ある。一対の電極7a,7bに2個の発熱体8
a,8bをつないで一個の発熱素子9を形成し、
この発熱素子9を複数個ライン状に配列して、感
熱記録ヘツドを構成してあり、第1図に示す従来
例と同様な装置構成で記録を行なつてゆくわけで
ある。第7図は、第6図に示す本発明の第一の実
施例による感熱記録ヘツドを用い、4ドツトで一
画素を表現し、面積階調を行なつた記録例を示す
ものであり、左から右に向かつて記録ドツト数を
変化させて面積階調を行なつている。なお、図中
の正方形は、1ドツト記録エリアを示している。
第7図に示すように、1個の発熱素子9に対応す
る1ドツトが、発熱素子9の発熱体8a,8bの
数、つまり、2つの微細ドツトに分かれて記録さ
れるため、第5図に示すような従来の感熱記録ヘ
ツドで記録を行なつた例に比べ、ドツトの段差が
目立ちにくく見かけ上、ざらついた感じのない、
非常に精細でなめらかな記録画像を得ることがで
きるわけである。
第8図は本発明の第2の実施例を示したもので
あり、一対の電極7a,7bに、図に示すような
形状の複数の発熱体10a,10b,10c,1
0d,10e,10f,10gをつないで1個の
発熱素子11を構成してある。この発熱素子11
を複数個ライン状に配列して感熱記録ヘツドを構
成し、第1図に示す従来例と同様な装置構成で記
録を行なつてゆくわけである。発熱体10a〜1
0gは、図に示すように線幅は同じであるが、そ
の長さを変えてあり、中央部の10dが一番短か
く、周辺部に向かうにつれて長くなり、一番外側
の10a,10bが最も長くなるようにしてあ
る。従つて、発熱体10a〜10gの抵抗値Ra、
Rb、Rc、Rd、Re、Rf、RgはRd<Rc=Re<Rb
=Rf<Ra=Rgの順で高くなるようになつてい
る。各発熱体10a〜10gに与えられる電力は
Wa〜Wg、印加する電圧をVとすると、 Wa=V2/Ra、Wb=V2/Rb、Wc=V2/Rc、Wd=V2/Rd、 We=V2/Re、Wf=V2/Rf、Wg=V2/Rgで表わすことが でき、従つて、各発熱体の発熱量Qa〜Qbは、電
気熱交換効率をα、電圧印加時間をtとすると、
それぞれ、Qa=αV2/Ra、Qb=V2/Rbt、Qc=V2/Rc t、Qd=V2/Rdt、Qe=V2/Ret、Qf=V2/Rft、Qg =V2/Rgtで表わすことができる。前述したよう に、Rd<Rc=Re<Rb=Rf<Ra=Rgであるの
で、Qd>Qc=Qe<Qb=Qf<Qa=Qgとなる。電
圧印加時間tと、各発熱素子10a〜10gの発
熱量Qとの関係を示したものが第9図である。第
9図においてQMは、第3図にも示すように、感
熱転写インクシートの熱溶融性インクが溶融し、
記録紙に転写することのできる熱量を示すもので
あり、図に示すごとく本実施例の感熱記録ヘツド
を用いた場合電圧印加時間tをt1〜t4まで変化さ
せることにより、感熱転写インクシートの熱溶融
性インクを溶融させ、記録紙に転写させることの
できるだけの発熱を行なわせる発熱体の数を変化
させることができるわけである。第10図は発熱
素子11に印加する電圧の印加時間tをt1〜t4ま
で変化させ1ドツトの記録を行なつた状態を示す
ものであり、第11図はこのときの記録濃度と電
圧印加時間との関係を示すものである。印加時間
がt1の時には、発熱体10dの部分のみの記録が
行なわれ、印加時間を長くしてゆくと、記録が行
なわれる範囲は徐々に段階的に拡大し、印加時間
がt4になると、すべての発熱体10a〜10gに
対応する部分の記録が行わなれるわけであり、記
録1ドツトごとの面積階調、すなわち1ドツトご
との濃度階調が可能なわけである。第12図に本
発明の第2の実施例による階調記録例を示す。従
つて、以上説明してきたごとく、本発明の第2の
実施例によれば、発熱素子1個に対応する記録ド
ツトの大きさを、電圧印加時間を調節することに
よつて自由に変化させることができ、複数のドツ
トで一画素を表現する必要はなく、感熱記録ヘツ
ド上の発熱素子の配列密度の同じだけの記録画像
の解像度が得られ、しかも階調記録が可能なわけ
である。第13図〜第15図は本発明の他の実施
例を示すものである。一対の電極7a,7bに複
数の発熱体12を連結して一個の発熱素子13を
構成してあり、本発明の第2の実施例と同様に各
発熱体12の幅は同じで、各発熱体12の長さを
変えて各発熱体12の抵抗値を変化させた例を示
すものである。
あり、一対の電極7a,7bに、図に示すような
形状の複数の発熱体10a,10b,10c,1
0d,10e,10f,10gをつないで1個の
発熱素子11を構成してある。この発熱素子11
を複数個ライン状に配列して感熱記録ヘツドを構
成し、第1図に示す従来例と同様な装置構成で記
録を行なつてゆくわけである。発熱体10a〜1
0gは、図に示すように線幅は同じであるが、そ
の長さを変えてあり、中央部の10dが一番短か
く、周辺部に向かうにつれて長くなり、一番外側
の10a,10bが最も長くなるようにしてあ
る。従つて、発熱体10a〜10gの抵抗値Ra、
Rb、Rc、Rd、Re、Rf、RgはRd<Rc=Re<Rb
=Rf<Ra=Rgの順で高くなるようになつてい
る。各発熱体10a〜10gに与えられる電力は
Wa〜Wg、印加する電圧をVとすると、 Wa=V2/Ra、Wb=V2/Rb、Wc=V2/Rc、Wd=V2/Rd、 We=V2/Re、Wf=V2/Rf、Wg=V2/Rgで表わすことが でき、従つて、各発熱体の発熱量Qa〜Qbは、電
気熱交換効率をα、電圧印加時間をtとすると、
それぞれ、Qa=αV2/Ra、Qb=V2/Rbt、Qc=V2/Rc t、Qd=V2/Rdt、Qe=V2/Ret、Qf=V2/Rft、Qg =V2/Rgtで表わすことができる。前述したよう に、Rd<Rc=Re<Rb=Rf<Ra=Rgであるの
で、Qd>Qc=Qe<Qb=Qf<Qa=Qgとなる。電
圧印加時間tと、各発熱素子10a〜10gの発
熱量Qとの関係を示したものが第9図である。第
9図においてQMは、第3図にも示すように、感
熱転写インクシートの熱溶融性インクが溶融し、
記録紙に転写することのできる熱量を示すもので
あり、図に示すごとく本実施例の感熱記録ヘツド
を用いた場合電圧印加時間tをt1〜t4まで変化さ
せることにより、感熱転写インクシートの熱溶融
性インクを溶融させ、記録紙に転写させることの
できるだけの発熱を行なわせる発熱体の数を変化
させることができるわけである。第10図は発熱
素子11に印加する電圧の印加時間tをt1〜t4ま
で変化させ1ドツトの記録を行なつた状態を示す
ものであり、第11図はこのときの記録濃度と電
圧印加時間との関係を示すものである。印加時間
がt1の時には、発熱体10dの部分のみの記録が
行なわれ、印加時間を長くしてゆくと、記録が行
なわれる範囲は徐々に段階的に拡大し、印加時間
がt4になると、すべての発熱体10a〜10gに
対応する部分の記録が行わなれるわけであり、記
録1ドツトごとの面積階調、すなわち1ドツトご
との濃度階調が可能なわけである。第12図に本
発明の第2の実施例による階調記録例を示す。従
つて、以上説明してきたごとく、本発明の第2の
実施例によれば、発熱素子1個に対応する記録ド
ツトの大きさを、電圧印加時間を調節することに
よつて自由に変化させることができ、複数のドツ
トで一画素を表現する必要はなく、感熱記録ヘツ
ド上の発熱素子の配列密度の同じだけの記録画像
の解像度が得られ、しかも階調記録が可能なわけ
である。第13図〜第15図は本発明の他の実施
例を示すものである。一対の電極7a,7bに複
数の発熱体12を連結して一個の発熱素子13を
構成してあり、本発明の第2の実施例と同様に各
発熱体12の幅は同じで、各発熱体12の長さを
変えて各発熱体12の抵抗値を変化させた例を示
すものである。
発明の効果
以上のように本発明は、互いに抵抗値の異なる
複数個の発熱体を一対の電極間に配置し、この複
数個の発熱体の各々の抵抗値を、電極中央に位置
する発熱体ほど低くなるようにした感熱記録ヘツ
ドであり、電極間に印加する印加電気エネルギの
変調によつて1ドツトの記録面積を変化でき、感
熱転写記録による良好な階調記録画像が得られる
ものである。
複数個の発熱体を一対の電極間に配置し、この複
数個の発熱体の各々の抵抗値を、電極中央に位置
する発熱体ほど低くなるようにした感熱記録ヘツ
ドであり、電極間に印加する印加電気エネルギの
変調によつて1ドツトの記録面積を変化でき、感
熱転写記録による良好な階調記録画像が得られる
ものである。
第1図は感熱転写プリンターの概略構成の一例
を示す原理図、第2図は感熱記録ヘツドの発熱素
子の構造の従来例を示す平面図、第3図は感熱転
写インクフイルムに加える印加熱量と記録濃度と
の関係を示す特性図、第4図は第3図の印加熱量
が、Q1、Q2、Q3の状態に対応する記録紙上での
記録ドツトの記録状態を示す図、第5図は従来の
感熱記録ヘツドを用い、4ドツトで一画素を表現
して階調記録を行なつた場合の記録状態の一例を
示す図、第6図は本発明の一実施例における感熱
記録ヘツドの平面図、第7図は本発明の第一の実
施例により、4ドツトで一画素を表現して階調記
録を行なつた場合の記録状態の一例を示す図、第
8図は本発明の第二の実施例を示す図、第9図は
本発明の第二の実施例の各発熱体の発熱量と電圧
印加時間との関係を示す図、第10図は、第9図
の電圧印加時間t1、t2、t3、t4に対応する1ドツ
トの印字状態を示す図、第11図は電圧印加時間
tと記録濃度Dとの関係を示す図、第12図は本
発明の第二の実施例によつて階調記録を行なつた
記録例を示す図、第13図〜第15図はそれぞれ
本発明の他の実施例における熱記録ヘツドの平面
図である。 7a,7b……電極、8a,8b,10a〜1
0g,12……発熱体、9,11,13……発熱
素子。
を示す原理図、第2図は感熱記録ヘツドの発熱素
子の構造の従来例を示す平面図、第3図は感熱転
写インクフイルムに加える印加熱量と記録濃度と
の関係を示す特性図、第4図は第3図の印加熱量
が、Q1、Q2、Q3の状態に対応する記録紙上での
記録ドツトの記録状態を示す図、第5図は従来の
感熱記録ヘツドを用い、4ドツトで一画素を表現
して階調記録を行なつた場合の記録状態の一例を
示す図、第6図は本発明の一実施例における感熱
記録ヘツドの平面図、第7図は本発明の第一の実
施例により、4ドツトで一画素を表現して階調記
録を行なつた場合の記録状態の一例を示す図、第
8図は本発明の第二の実施例を示す図、第9図は
本発明の第二の実施例の各発熱体の発熱量と電圧
印加時間との関係を示す図、第10図は、第9図
の電圧印加時間t1、t2、t3、t4に対応する1ドツ
トの印字状態を示す図、第11図は電圧印加時間
tと記録濃度Dとの関係を示す図、第12図は本
発明の第二の実施例によつて階調記録を行なつた
記録例を示す図、第13図〜第15図はそれぞれ
本発明の他の実施例における熱記録ヘツドの平面
図である。 7a,7b……電極、8a,8b,10a〜1
0g,12……発熱体、9,11,13……発熱
素子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一対の電極と、前記一対の電極間に設けた互
いに抵抗値の異なる複数個の発熱体とによつて発
熱素子を構成し、前記複数個の発熱体の各々の抵
抗値を、前記電極の中央に位置する発熱体ほど低
くするようにした感熱記録ヘツド。 2 一対の電極間に設けた複数個の発熱体の各々
の抵抗値を、発熱体の長さを変えることにより互
いに異ならしめた特許請求の範囲第1項記載の感
熱記録ヘツド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13640183A JPS6027560A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 感熱記録ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13640183A JPS6027560A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 感熱記録ヘツド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6027560A JPS6027560A (ja) | 1985-02-12 |
JPH0579512B2 true JPH0579512B2 (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=15174300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13640183A Granted JPS6027560A (ja) | 1983-07-25 | 1983-07-25 | 感熱記録ヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6027560A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6227160A (ja) * | 1985-07-29 | 1987-02-05 | Nec Corp | サ−マルヘツド |
JPH0329700A (ja) * | 1990-06-14 | 1991-02-07 | Tokyo Sensen Kikai Seisakusho:Kk | シーツ拡げ機 |
JP2000326474A (ja) * | 1999-05-21 | 2000-11-28 | Riso Kagaku Corp | 感熱孔版原紙の製版方法および感熱製版装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52119235A (en) * | 1976-03-31 | 1977-10-06 | Oki Electric Ind Co Ltd | Thermal print head |
JPS54103053A (en) * | 1978-01-30 | 1979-08-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Thermal head |
JPS54153645A (en) * | 1978-05-25 | 1979-12-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | Thermal head |
JPS56104077A (en) * | 1980-01-23 | 1981-08-19 | Hitachi Ltd | Forming method for heating resistor for thermal recording head |
-
1983
- 1983-07-25 JP JP13640183A patent/JPS6027560A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52119235A (en) * | 1976-03-31 | 1977-10-06 | Oki Electric Ind Co Ltd | Thermal print head |
JPS54103053A (en) * | 1978-01-30 | 1979-08-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Thermal head |
JPS54153645A (en) * | 1978-05-25 | 1979-12-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | Thermal head |
JPS56104077A (en) * | 1980-01-23 | 1981-08-19 | Hitachi Ltd | Forming method for heating resistor for thermal recording head |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6027560A (ja) | 1985-02-12 |
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