JPH0578604A - 陰極析出性被覆組成物用顔料ペースト樹脂の製造方法 - Google Patents

陰極析出性被覆組成物用顔料ペースト樹脂の製造方法

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JPH0578604A
JPH0578604A JP3194373A JP19437391A JPH0578604A JP H0578604 A JPH0578604 A JP H0578604A JP 3194373 A JP3194373 A JP 3194373A JP 19437391 A JP19437391 A JP 19437391A JP H0578604 A JPH0578604 A JP H0578604A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】ポリオキシアルキレン構造、および3個より多
い炭素原子を有するアルキルおよび/またはアルキレン
および/またはヒドロキシアルキル基を含むジエポキシ
ド化合物を先ず反応させてエポキシ樹脂/アミン付加物
を形成し、第二アミン基をホルムアルデヒドと部分的ま
たは完全に反応させることによって、オキサゾリジン構
造を有する最終生成物を得る陰極析出性被覆組成物用の
顔料ペースト樹脂の製造方法。 【効果】使用する顔料の組成を変えても、実用面におけ
る様々な必要条件に合致する顔料ペーストを与え、また
濃縮および希釈のどちらの形態においても、実際上の必
要条件に適った安定性を有し、それらのレオロジー(流
動性)のために容易に処理することができ、析出および
架橋の両方において欠陥の無いフィルムを確実に形成
し、且つ塗布されたフィルムの特性に悪影響を及ぼさな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、陰極析出性被覆組成物用顔料ペ
ースト樹脂として使用できる変性エポキシ樹脂の製造方
法に関する。顔料ペースト樹脂は陰極析出性被覆組成物
の一つの重要な成分であり、浴パラメータおよび塗料フ
ィルムの化学的および物理的特性に著しい影響を及ぼ
す。
【0002】エポキシ樹脂系の顔料ペースト樹脂は、か
なり以前から特許文献に記載されている。米国特許第
3,936,405号および第4,035,275号
は、1,2−エポキシド基を含む重合体、特にポリグリ
コール変性エポキシ樹脂を、アミン塩およびオニウム基
を与えるホスフィン酸とスルフィド酸との混合物と反応
させることにより得られる陽イオン性の、水で希釈でき
る重合体を開示している。
【0003】ウレタン交換反応によって架橋する類似の
生成物が、ドイツ特許公告第2,634,211号、ド
イツ特許公開第2,634,229号または第2,92
8,769号に開示されている。エステル交換反応によ
り架橋し得る樹脂の顔料湿潤性は、第四級アンモニウム
基の導入によっても高めることができ、それによってそ
れらの樹脂の顔料摩砕樹脂としての使用が可能になる。
その変形が、例えばドイツ特許公開第3,322,78
1号に記載されている。これらの顔料ペーストの安定性
を改良するために、ドイツ特許公開第3,622,71
0号は、顔料粉末の存在下における第四級アンモニウム
基の形成を示唆している。
【0004】耐食性を改良した被覆を与える顔料ペース
ト樹脂が、ヨーロッパ特許出願第A1−0,107,0
88号に従って、アルキレンオキシド、グリシジルエス
テルまたはグリシジルエーテルの如きモノエポキシド
を、長鎖第三級アミンと、酸および/または水の存在下
において、反応させて第四級アンモニウム基を形成する
ことにより得られる。ヨーロッパ特許出願第A1−0,
107,098号によれば、これらの系がさらにアミド
基を含む場合には、顔料の充填量を高くすることができ
る。ヨーロッパ特許公告第B1−0,107,089号
によれば、ポリエポキシドを同様に反応させることがで
き、それによって顔料の比率を高くして処理することが
できる。ヨーロッパ特許出願第A2−0,251,77
2号は、スルホニウム基を含有するアルキルフェノール
変性エポキシド樹脂系の顔料ペースト樹脂は、厚膜フィ
ルムを形成できると主張している。ヨーロッパ特許出願
第A1−0,199,473号に開示されている別の種
類の顔料ペースト樹脂においては、エポキシド化したポ
リブタジエンを第二級アミンと反応させ、そして酸およ
びモノエポキシドを加えて第四級アミンを導入してい
る。オキサゾリジン基を含むエポキシ樹脂系の顔料ペー
スト樹脂が、例えばAT−PS第365214号および
第380264号に開示されている。この種の樹脂は、
浴材料中の分散性に関する欠点はあるものの、一般的に
良好な特性を示し、実用されている。
【0005】陰極析出性被覆組成物用の顔料ペーストの
配合の分野における多数の文献から、多年にわたる研究
および多数の提案にも関わらず、なお十分に満足のいく
解決策が無いことが問題になっている。
【0006】ヨーロッパ特許出願第A2−0,361,
243号はその様な顔料ペースト樹脂の製造方法を記載
しているが、その方法においては、ガラス転移温度が1
0乃至40℃の変性または未変性のエポキシ樹脂を第一
−第三級ジアミンと反応させ、形成された第二級アミノ
基をホルムアルデヒドと反応させてオキサゾリジンを与
え、そして有機酸およびモノグリシジル化合物を使用し
て第三級アミノ基を四級化している。
【0007】傑出した成果につながったこの一連の研究
を続行する中で、十分な数のポリオキシアルキレン構造
を含むエポキシド樹脂を出発物質として使用すると、四
級化を行なわずに良好な結果が得られることが見い出さ
れた。本発明は、陰極析出性被覆組成物用の変性エポキ
シ樹脂系顔料ペースト樹脂の製造方法に関し、本発明は
(A) 総重量に対して、10〜50重量%のポリオキ
シアルキレン構造、および20重量%までの、好ましく
は5〜15重量%の、3個より多い炭素原子を有するア
ルキルおよび/またはアルキレンおよび/またはヒドロ
キシアルキル基を含み、ガラス転移温度が10乃至40
℃であるジエポキシド化合物、または幾つかのジエポキ
シド化合物の混合物を、(B) (A)中の遊離エポキ
シド基に対して50〜100モル%の第一−第三級ジア
ミン、好ましくはN,N−ジアルキルアミノアルキルア
ミンと反応させ、(C) 必要であれば、同時に、また
は引き続いて、残留している遊離エポキシド基を第一ま
たは第二級アミンと反応させ、そして(D) 反応生成
物を、(B)および(C)において使用したアミンの第
一級アミノ基の総量に対して50〜100モル%のホル
ムアルデヒドと反応させてオキサゾリジン構造を形成す
ることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、この方法によって製造
した顔料ペースト樹脂およびそれらの陰極析出性被覆組
成物への使用にも関する。本発明によって製造した生成
物は、使用する顔料の組成を変えても、実用面における
様々な必要条件に合致する顔料ペーストを与え、また濃
縮および希釈のどちらの形態においても、実際上の必要
条件に適った安定性を有し、それらのレオロジー(流動
性)のために容易に処理することができ、析出および架
橋の両方において欠陥の無いフィルムを確実に形成し、
且つ塗布されたフィルムの特性に悪影響を及ぼさない。
【0009】本発明により使用する成分(A)は、総重
量に対して、10〜50重量%のポリオキシアルキレン
構造、および20重量%までの、好ましくは5〜15重
量%の、3個より多い炭素原子を有するアルキルおよび
/またはアルキレンおよび/またはヒドロキシアルキル
基を含み、ガラス転移温度が10乃至〜40℃である、
一個またそれより多いジエポキシド化合物からなる。
【0010】必要なポリオキシアルキレン構造は、ポリ
フェノール系ジエポキシド化合物と結合したその様な構
造を有するジエポキシド化合物を使用することにより、
並びにその様なポリフェノールエポキシ樹脂の鎖長をポ
リオキシアルキレン誘導体によって長くすることにより
得られる。180乃至500のエポキシド等量を有する
ポリアルキレングリコールの、特にポリプロピレングリ
コール系のジグリシジルエーテルは市販されている。各
種のエポキシド等量を有するポリフェノールのジエポキ
シド化合物が市販品として広く知られている。最も一般
的な種類はビスフェノールA系である。
【0011】ポリオキシアルキレン構造を有するジエポ
キシド化合物の製造のためには、ポリフェノールエポキ
シ樹脂を、ポリオキシアルキレングリコールと、または
置換されていないかまたはジ第二置換されたポリオキシ
アルキレンポリアミンと反応させることもさらに可能で
ある。その様なジアルキルアミンの製造は、例えばAT
−PS第392,648号またはヨーロッパ特許出願第
A2−0,369,752号に記載されている。ジ第一
アルキレンジアミンまたはポリオキシアルキレンジアミ
ンを、相当するモノグリシジルエステルまたはエーテル
と反応させることにより得られるジ第二級アミンも使用
できる。
【0012】これらの反応は、成分(A)中に、3個よ
り多い炭素原子を有する所望のアルキルおよび/または
アルキレンおよび/またはヒドロキシアルキル基をも導
入する。好ましい成分(A)は図式的な構造Z−Y−X
−Y−Zを有し、Xはポリオキシアルキレン構造を有す
る脂肪族エポキシ樹脂を起源的に表わし、Yは第一級
(ヒドロキシ)アルキルモノアミンまたは第二級(ポリ
オキシ)アルキレンジアミンまたはジフェノールを表わ
し、ZはビスフェノールA−エポキシ樹脂を表わす。こ
こに記載する変性方法およびこの種の他の変性方法は、
関連する文献に記載されている。
【0013】これらのエポキシ樹脂の遊離エポキシド基
の50〜100モル%を、第一−第三級ジアミンと、好
ましくは不活性溶剤の存在下において反応させる。この
目的に好適なジアミンは、2−ジメチルアミノエチルア
ミンの様なN,N−ジアルキルアミノアルキルアミンま
たは同族の化合物である。上記の条件下において製造を
行なう時に、反応に影響しない、水溶性の、または少な
くとも水希釈性(water-talerating)の溶剤には、有機
溶剤を使用する。これらの溶剤の例は、グリコールモノ
エーテルおよびグリコールジエーテルまたはメチルイソ
ブチルケトンである。
【0014】残留するエポキシド基は、第一または第二
級アミン、特にアルキルアミンおよび/またはアルカノ
ールアミンと反応させる。この目的には、第一級アミン
を、エポキシド基あたり1モルのアミンを使用する量に
おいて使用するのが好ましい。得られた第二級アミノ基
は、次の反応段階、すなわちオキサゾリジン環の形成に
使用できる。ジアミンとの反応は、好ましくはモノアミ
ンとの反応と同時に行う。
【0015】上記のアミン反応で形成された第二級β−
ヒドロキシアルキルアミノ化合物は、次の反応工程にお
いて、50〜100モル%のホルムアルデヒドと反応さ
せられて、オキサゾリジン構造が形成されるが、それぞ
れの場合、使用したホルムアルデヒド1モルあたり1モ
ルの反応水が放出される。反応水は、除去剤、例えばメ
チルイソブチルケトンを使用する共沸蒸留によって反応
混合物から除去される。水希釈性にするために、生成物
を有機酸で処理するが、酸の量は、固体樹脂100gあ
たり70〜120、好ましくは約100ミリモルであ
る。この酸としては、ギ酸、酢酸または乳酸を使用でき
る。一般的に、使用する酸が少量である場合には、ペー
スト樹脂の溶解性は改良できるが、最適な安定性は達成
されず、顔料の湿潤性が損なわれる。生成物は、好まし
い施用粘度に水で調節される。本発明によって製造され
た生成物は、陰極析出性被覆組成物用の顔料ペーストを
製造するのに使用される。ペーストは、顔料のほかに、
さらに湿潤剤、あわ消し剤、その他の通常の添加剤を含
むことができる。
【0016】顔料ペーストの配合、および顔料の摩砕方
法と種類とは文献から公知である。浴材料または補給成
分への顔料ペーストの最終配合も同様に、実使用で一般
的な方法で行なう。この目的には、主結合剤として公知
の製品を使用することができ、ペースト樹脂の比率は組
成物中の樹脂全体に対して5〜50重量%であることが
できる。電着塗装方法も同様に文献から公知なので、こ
れ以上説明する必要は無い。以下に示す実施例によって
本発明を説明するが、これらは本発明の範囲を制限する
ものではない。別途説明が無い限り、部数および百分率
はすべて重量単位である。
【0017】
【実施例1】 (a)成分(A)の製造:攪拌機、温度計および蒸留装
置を備えた好適な反応容器中に、258部の2−エチル
ヘキシルアミン(2モル)を入れ、80℃に加熱する。
80℃において、380部の脂肪族エポキシ樹脂(ポリ
プロピレングリコール系、エポキシ樹脂等量約190)
を一定速度で1時間かけて加えると、温度が120℃に
上昇する。反応を120℃において1時間進行させる。
次いで、1175部のモノエチレングリコールモノブチ
ルエーテルを、そして70℃において1900部のビス
フェノールA系エポキシ樹脂(エポキシド等量約47
5)を加え、この混合物を120℃に加熱し、この温度
において1.5時間反応を行なう。この中間体は、11
重量%のポリオキシアルキレン構造単位、および3個よ
り多い炭素原子を有するアルキル基9重量%を含む。 (b)ペースト樹脂の製造:204部の3−ジメチルア
ミノ−1−プロピルアミン(2モル)を、(a)で得ら
れた中間体に100℃において加え、100℃で1時間
反応させる。314部のモノエチレングリコールモノブ
チルエーテルおよび66部の91%パラホルムアルデヒ
ド(2モル)を加えた後に、飛沫同伴剤としてメチルイ
ソブチルケトンを使用して共沸蒸留条件下において約1
40℃で、約36部の反応水を留去する。次いで、減圧
下においてメチルイソブチルケトンを除去し、残留物を
774部のモノエチレングリコールモノブチルエーテル
で55%固体含有量に希釈する。
【0018】
【実施例2】 (a)成分(A)の製造:好適な反応容器中において、
640部の脂肪族エポキシ樹脂(ポリプロピレングリコ
ール系、エポキシド等量約320)を、238部の2−
アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール(2モ
ル)に80℃において、一定速度で1時間かけて加え
る。この添加の間に温度が120℃に上昇する。120
℃において1時間反応を行った後に、1278部のモノ
エチレングリコールモノブチルエーテルを、そして70
℃において1900部のビスフェノールA系エポキシ樹
脂(エポキシド等量約475)を加える。この反応混合
物を120℃に加熱し、攪拌しながらこの温度に1.5
時間維持する。この中間体は、19重量%のポリオキシ
アルキレン構造、および3個より多い炭素原子を有する
ヒドロキシアルキル基7.4重量%を含む。 (b)ペースト樹脂の製造:204部の3−ジメチルア
ミノ−1−プロピルアミン(2モル)を80℃において
加え、100℃において1時間反応を行なう。次いで、
341部のモノエチレングリコールモノブチルエーテル
および66部の91%パラホルムアルデヒド(2モル)
を加える。飛沫同伴剤としてメチルイソブチルケトンを
使用して共沸蒸留条件下において約140℃で、約36
部の反応水を留去する。次いで、減圧下においてメチル
イソブチルケトンを除去し、残留物を840部のモノエ
チレングリコールモノブチルエーテルで55%固体含有
量に希釈する。
【0019】
【実施例3】 (a)成分(A)の製造:好適な反応容器中において、
640部の脂肪族エポキシ樹脂(ポリプロピレングリコ
ール系、エポキシ樹脂等量約320)、800部のビス
フェノールA系エポキシ樹脂(エポキシド等量約20
0)、456部(2モル)のビスフェノールA、および
3部のトリエチルアミンを905部のモノエチレングリ
コールモノブチルエーテルに80℃において加える。こ
の反応混合物を130℃に加熱し、攪拌しながらこの温
度に2時間維持する。この生成物は、28重量%のポリ
オキシアルキレン構造を含む。 (b)ペースト樹脂の製造:80℃において204部の
3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(2モル)を
上記において製造した中間体に加え、100℃において
1時間反応を行なう。次いで、245部のモノエチレン
グリコールモノブチルエーテルおよび66部の91%パ
ラホルムアルデヒド(2モル)を加える。次いで、飛沫
同伴剤としてメチルイソブチルケトンを使用して、反応
水を共沸蒸留により約140℃で除去する。約36部の
反応水が除去された後に、メチルイソブチルケトンを減
圧下において除去する。残留物を約80℃において、5
97部のモノエチレングリコールモノブチルエーテルを
用いて55%固体含有量に希釈する。
【0020】実施例1〜3の生成物を原料とする顔料ペ
ーストの製造および試験 実施例1〜3において製造した生成物を、樹脂固形分1
00gあたり100mmolの酢酸を用いて中和し、脱イオ
ン水で14%固形分に希釈する。下記の配合を使用し、
実験室サンドミル中で顔料ペーストを製造する。 1428.5部の14%結合剤 30 部のカーボンブラック 225 部のケイ酸アルミニウム顔料 840 部の二酸化チタン105 部のケイ酸鉛顔料 2628.5部の53.3%顔料ペースト この配合は、粘度が約20秒(DIN53211/20
℃)であり、50℃において1週間保存した後において
も事実上変化しなかった。
【0021】結合剤分散物の製造 電着塗装用塗料に使用する結合剤分散物を、AT−PS
353,369の実施例1におけると同様な変性エポキ
シ樹脂を原料として製造する。 A)成分Aの製造 攪拌機、温度計、滴下漏斗および還流冷却器を備えた反
応容器中で、1000gのビスフェノールA系エポキシ
樹脂(エポキシド等量約500)を500gのメチルイ
ソブチルケトン(MIBK)に60〜70℃において溶
解し、0.2gのヒドロキノンおよび168gのメタク
リル酸を加える。温度を100〜120℃にあげ、酸価
が3mgのKOH/gになるまでこの温度において反応さ
せる。次いで、650gのBMI(1モルのトルイレン
ジイソシアネートおよび0.9モルのジメチルエタノー
ルアミンから調製した、分子量254の、塩基性モノイ
ソシアネートのMIBK中の70%溶液)を反応生成物
に60〜70℃において加え、NCO値が事実上ゼロに
なるまで反応を行なう。 B)成分Bの製造 攪拌機、温度計、滴下漏斗および還流冷却器を備えた反
応容器中で、400gのビスフェノールA系エポキシ樹
脂(エポキシド等量約200)を172gのMIBKに
溶解し、210gのジエタノールアミン(2モル)を6
0〜70℃において加える。発熱反応が終了した後、反
応を約130℃(還流)において1時間続行する。続い
て、反応生成物を70〜80℃において830gのUM
I(1モルのトルイレンジイソシアネートおよび1モル
のメタクリル酸ヒドロキシエチルから調製した、分子量
304の、不飽和モノイソシアネートのMIBK中の7
0%溶液)と、NCO値が事実上ゼロになるまで反応さ
せる。
【0022】分散物の製造 成分AとBとを80/20の比で70℃において十分に
混合し、この混合物を、固体樹脂100gあたり30ミ
リモルのギ酸で中和する。溶剤MIBKの大部分を真空
中、80℃において留去する。続いて、生成物を強く攪
拌しながら温度を下げ、脱イオン水を用いて約45%に
希釈する。この濃度において冷却しながら2時間強く攪
拌して分散させ、固体含有量を測定する。生成物をさら
に脱イオン水で35%に希釈する。
【0023】電着塗装用塗料組成物の製造 電着塗装用塗料のための浴材料を、下記の配合で調製し
た。 1600.0部の35%結合剤分散物 2872.5部の脱イオン水572.5部の、実施例1〜3で得た53.3%顔料ペ
ースト 5000.0部の塗料 この塗料の固体含有量は16.8%、pHは6.0〜
6.2であった。この塗料を25時間攪拌して均質化
し、計量したパーロン篩い(メッシュサイズ30μm )
を通して濾過した。篩い残留物は、実施例6〜8による
浴材料の1リットルあたり8mgであった。リン酸亜鉛処
理した鋼板を、この塗料を用いて下記の浴条件下で被覆
し、焼き付けた。 浴温度 28〜30℃ 被覆電圧 300V 被覆時間 2分間 焼き付け条件 15分間/180℃ フィルム厚 23〜25μm この平滑な表面を有するフィルムを、VDA試験方法6
21−415によるVDAサイクル試験により耐食性を
試験した。10サイクルで、すべての試料で、クロスカ
ットから2mm以下の腐食であった。直角に折り曲げた
(L−板試験)鋼板上の析出物の表面は、水平部分でも
平滑であった(顔料沈降なし)。3週間の老化(室温)
の後に行なった再試験でも結果は事実上同等であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴイリバルド パール オーストリア国.エー − 8010 グラー ツ,シヤンツエルガツセ 19 (72)発明者 ヘルベルト マツアー オーストリア国.エー − 8010 グラー ツ,グロスグラーベンヴエク 21 (72)発明者 マンフレツト フアルトロフイツク オーストリア国.エー − 8020 グラー ツ,ハウゼツゲルシユトラツセ 61

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極析出性被覆組成物用の変性エポキシ
    樹脂系顔料ペースト樹脂を製造する方法において、 (A) 総重量に対して、10〜50重量%のポリオキ
    シアルキレン構造、および20重量%までの、好ましく
    は5〜15重量%の、3個より多い炭素原子を有するア
    ルキルおよび/またはアルキレンおよび/またはヒドロ
    キシアルキル基を含み、ガラス転移温度が10乃至40
    ℃であるジエポキシド化合物、または幾つかのジエポキ
    シド化合物の混合物を、 (B) (A)中の遊離エポキシド基に対して50〜1
    00モル%の第一−第三級ジアミン、好ましくはN,N
    −ジアルキルアミノアルキルアミンと反応させ、 (C) 必要であれば、同時に、または引き続いて、残
    留している遊離エポキシド基を第一または第二級アミン
    と反応させ、そして (D) 反応生成物を、(B)および(C)において使
    用したアミンの第一級アミノ基の総量に対して50〜1
    00モル%のホルムアルデヒドと反応させてオキサゾリ
    ジン構造を形成することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 成分(A)として、図式的な構造 Z−Y−X−Y−Z を有する変性エポキシ樹脂を使用し、Xのための出発物
    質としてポリオキシアルキレン構造を有する脂肪族ジエ
    ポキシ樹脂を使用し、Yのための出発物質として第一級
    (ヒドロキシ)アルキルモノアミンまたは第二級(ポリ
    オキシ)アルキレンジアミンまたはジフェノールを使用
    し、Zのための出発物質としてビスフェノールA−エポ
    キシ樹脂を使用することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1および2により製造した顔料ペ
    ースト樹脂。
  4. 【請求項4】 請求項1および2により製造した顔料ペ
    ースト樹脂の、陰極析出性被覆組成物への使用。
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