JPH0571339U - 化粧柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属柱に簡易にかつ強固に化粧板を取り付け
る。 【構成】 金属柱１の隣接する二側面を覆い、この金属
柱１の残る二側を延長して金属柱１の外径を実質的に拡
大する取付金具２を金属柱１に固定する。この取付金具
２にビス止めする化粧下地５の外表面に所望の化粧板７
を装着して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は金属柱の断面サイズよりも大形で、かつこの金属柱本体に簡易に取り 付けられるようにした化粧柱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

玄関ポーチ等に配設される柱を金属製の角パイプ等を用いる場合、その外表面 に塗装して外観を美しく仕上げる方法あるいは木製の化粧平板を取り付ける方法 等がある。いずれも金属柱の外表面を覆うものであるため、化粧柱のサイズも金 属柱のサイズとあまり変わることがない。さらに木製の平板を取り付けるには手 間がかかるものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

玄関ポーチに配置される柱には建物本体の柱に比べあまり荷重がかからず、デ ザイン的な意味あいが強い。しかし荷重計算により得た強度を有する金属柱では 径が小さくみすぼらしい。このためこの細径の金属柱外表面に化粧板を張ってい るが、仕上化粧柱のサイズが限定されるものとなっている。

【０００４】 本考案では簡易にかつ強固に化粧板を取り付けることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するためになしたもので、金属柱の隣接する二側面を 覆い、この金属柱の残る二側を延長して金属柱の外径を実質的に拡大する取付金 具を金属柱に固定するとともにこの取付金具にビス止めする化粧下地外表面に所 望の化粧板を装着して成ることを要旨とする。

【０００６】

【作用】

金属柱１の隣接する二側面を覆い、かつ金属柱の外径を実質的に拡大するよう にして取付金具を取り付け、この取付金具に化粧下地をビス止めした後、外表面 に化粧板を装着するようになしているため、化粧板を金属柱の径に比し容易に大 形化でき、かつ取り付けも容易に確固に行える。さらに化粧板外表面に取付ビス 等が露出しないので美しく仕上げることができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案化粧柱を図示の実施例にもとづいて説明する。 図において１は所要の径と強度を有する金属柱で、これは所要板厚の金属柱を もってプレス加工にて角Ｃ字形に屈曲形成してその一隅角が全長にわたって開口 したほぼ角パイプ形をしている。そして折目を介して隣接する主側面１１，１２ に取付金具２をボルト（またはビス）止めするための取付孔１Ｈを穿孔する。

【０００８】 前記取付金具２は金属柱１の全高方向にわたって複数個を所定間隔毎に配置し 、金属柱１に対し外周の化粧板を強固に取り付けられるように、一本の金属柱に 対し予め定めた数が使用される。この取付金具２は所要の幅を有する帯状金属平 板をもって屈曲形成するが、中央部をほぼ直角に折り曲げてこの折目を介して直 交する２つの主側片２１，２２を隣接し、この主側片２１，２２の長さを構成す る化粧柱の一辺の長さとなるようにして定めるとともにこの主側片２１，２２の 先端をさらに折り曲げて側片２３，２４とし、この側片２３，２４の先端を内側 に向かって折り曲げて係片２５，２６を連設して構成される。

【０００９】 側片２３，２４と係片２５，２６の折目を金属柱１の外側面に当接したとき、 側片２３，２４と金属柱１の側片１３，１４とが一直線上に配列されるように、 すなわち取付金具２の側片２３，２４と金属柱１の主側片１１，１２との全長の 和が、取付金具２の主側片２１，２２の全長と等しくなるように設定し、これに より化粧柱の断面形状は正方形となる。

【００１０】 取付金具２は金属柱１に図１に示すように添わせたとき、係片２５，２６は夫 々金属柱１の主側片１１，１２の外側面に重なるようにし、かつ係片２５，２６ は金属柱の取付孔１Ｈと一致して取付孔を穿孔する。そしてこの係片２５，２６ の取付孔には直接ねじを刻設するか図示のように係片２５，２６の裏面側にナッ ト３を溶着せしめる。

【００１１】 取付金具２を金属柱１の高さ方向に所定間隔で配置し、かつ図１に示すように 当接し、金属柱１の内側よりボルト４を金属柱の主側片、取付金具の係片間に挿 通し、ナット３に螺合して取付金具２と金属柱１とを固定する。そしてこの金属 柱１を囲むようにして取り付けられた取付金具２の四外側面に夫々化粧下地５を ビス６にて取付金具２に固定する。この化粧下地５は合板その他の木製板を用い 、その幅は取付金具２の主側片２１，２２の長さとほぼ等しくし、かつ金属柱１ の全高もしくは化粧する範囲の長さを有するとともに所要の強度を有するように してその板厚が定められている。

【００１２】 この化粧下地５の外表面には所要の材質及び表面加工等を施した化粧板７を取 り付ける。この化粧板７は化粧下地５に接着して固定してもよいが、図１に示す ように両端部に互いに隣接する化粧板端を嵌合係止するような形状例えば一端に 嵌合係止片７１を、他端に係止溝７２を夫々形成して成るものである。このよう に化粧板７を取り付けることにより化粧板表面にビス頭部等が露出することがな く外表面を美しく仕上げることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案化粧柱は金属柱の隣接する二側面を覆い、この金属柱の残る二側を延長 して金属柱の外径を実質的に拡大する取付金具を金属柱に固定するとともにこの 取付金具にビス止めする化粧下地外表面に所望の化粧板を装着して成るため、大 サイズの化粧柱を容易に構成でき、かつ化粧板の取り付けも容易で、強固に行え る利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案化粧柱の横断面平面図である。

【図２】本考案化粧柱の正面図である。

【符号の説明】

１ 金属柱 ２ 取付金具 ３ ナット ４ ボルト ５ 化粧下地 ６ ビス ７ 化粧板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属柱の隣接する二側面を覆い、この金
   属柱の残る二側を延長して金属柱の外径を実質的に拡大
   する取付金具を金属柱に固定するとともにこの取付金具
   にビス止めする化粧下地外表面に所望の化粧板を装着し
   て成る化粧柱。