JPH0571064B2 - - Google Patents

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JPH0571064B2
JPH0571064B2 JP10900786A JP10900786A JPH0571064B2 JP H0571064 B2 JPH0571064 B2 JP H0571064B2 JP 10900786 A JP10900786 A JP 10900786A JP 10900786 A JP10900786 A JP 10900786A JP H0571064 B2 JPH0571064 B2 JP H0571064B2
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JP
Japan
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acid
pigment
ink
handwriting
erasability
Prior art date
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JP10900786A
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JPS62265377A (ja
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Keizo Kawaguchi
Kyoshi Kuroyanagi
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Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は筆記板用マーキングインキに関し、詳
細には液インキに対して不浸透性である表面材か
らなる筆記板(セラミツク表面板、プラスチツク
板、焼付塗装板、金属板等)に筆記された筆跡
が、乾布または軟質紙等で軽く擦過することによ
り容易に消去される性能を有する筆記板用マーキ
ングインキに関する。 従来の技術 この種のマーキングインキは、筆記直後乃至経
時後の筆跡消去性に優れていること、筆記板の表
面に細かい凹凸があつても良好な消去性を保つこ
と、消失性が温度、温度の影響を受けにくいこ
と、筆跡は鮮明であり且つ滲み、ハジキ、白化等
のないこと等の性能が要求される。これらの要求
に応えるため、従来より諸種の提案がなされてい
る。例えば、顔料粒子を包囲吸着し、凝集析出さ
せることにより、或いは筆跡を樹脂とは全く相溶
しない添加剤で湿らしたまま粗大粒子化し消去性
を向上させる試み(特公昭45−39892号公報、特
開昭49−29号公報等)、インキ中に有機溶剤に易
溶性の剥離剤と溶融温度が30〜80℃のαオレフイ
ンとを共存させる試み(特開昭55−90569号公報)
やインキ中に三次元構造を有するシリコーンレジ
ンを配合することにより消去性を改良する試み
(特開昭60−86182号公報)が開示されている。 しかしながら、前記した従来の消去性改良案で
は、必ずしも満足した消去性を与えることができ
なかつた。殊に艶消しのホーローボードや焼付塗
装ボード等においては、経時後の筆跡の消去性が
不充分である。例えば不揮発性の添加剤が板材の
表面に充分な濡れ性がない場合、この部分だけは
潤滑効果を有しないため、粗大粒子が板面に吸着
して、接着し易くなり、或いは添加剤が板面に充
分に濡れていても、板面の温度、空気中の温度、
湿度条件により比較的短時間で揮散し、筆跡は一
般マーキングインキと同じ組成となり板面に接着
するなどして、筆跡の経時による消去性が低下す
る等の不具合があつた。又、筆記直後の筆跡消去
性も不充分であつた。 本発明が解決しようとする問題点 本発明は前記した従来の不具合を解消するもの
であり、ホーローボード、プラスチツク板、塗装
板等の多様な筆記板に対して、多様な環境条件下
において、筆記直後の筆跡の消去性は勿論、筆跡
の経時後の消去性を満足させる筆記板用マーキン
グインキを提供するものである。 問題点を解決するための手段及び作用 本発明のインキは添加剤として下記一般式のグ
リコールエーテルエステルをインキ全量中約1〜
20重量%配合することを特徴とするものである。 一般式 X―(R3−O)o――R2 但し、Xは炭素数6〜27の脂肪酸残基、R2
炭素数1〜12のアルキル基又はフエニル基、R3
は炭素数1〜4のアルキレン基、nは1〜10の数
をそれぞれ示す。 前記において、グリコールエーテルエステル
は、炭素数6〜27の脂肪酸(より好ましくは、炭
素数9〜18の脂肪酸)、即ちヘキサン酸、オクタ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リ
グノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、ミリス
トレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エ
ルカ酸、リノール酸、リシノール酸、ヒドロキシ
ステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、イソ
オクチル酸、ノナン酸、イソラウリン酸、イソミ
リスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン
酸、イソアラキン酸等の脂肪酸とグリコールエー
テルとの反応による合成エステルであり、前記エ
ーテルにおいて、R2がメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、
フエニル基等であり、R3がメチレン基、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基であり、nが1
〜10の数である。 前記のグリコールエーテルエステルは、不揮発
性であり、剥離性、潤滑性に特に優れており、消
去性に有効に機能する。 本発明におけるグリコールエーテルエステルの
配合量は、約1〜20重量%の範囲が有効であり、
1重量%未満の系では筆記直後の筆跡消去性が充
分でなく、一方20重量%を越える系ではインキ粘
度が上昇し、且つ分散安定性が低下する傾向があ
り、さらに板面に余剰の添加剤として長期使用に
わたつて蓄積され、ボード表面の汚染原因となる
等の不具合があり、5〜15重量%程度の配合量が
好ましい。 前記グリコールエーテルエステルに加え、更に
他の添加剤、例えば、二塩基酸エステル、ポリオ
キシアルキレン硫酸エステル、ポリオキシアルキ
レン燐酸エステル、グリセライド及び液状ポリエ
ステル等を適宜併用して消去性を向上させること
もできる。 本発明で使用する樹脂で好適なものは、スチレ
ン−マレイン酸共重合物、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセ
テート、セルロースブチレート等のセルロース誘
導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルピロリドンとポリビニルアセテ
ートの共重合物、ポリビニルクロライドとポリビ
ニルアセテートの共重合物等のビニル系ポリマー
やアリルスルフオアミド−フオルムアルデヒド縮
合樹脂等が挙げられる。 次に本発明で使用する顔料は、鮮明な色調と高
い着色力とを有する有機顔料が好ましく、且つ前
述の樹脂によつて充分な保護コロイド性が得られ
ているならば、いずれの顔料も使用できる。かか
る表面処理を施した市販の顔料として好適なもの
は、NC Printing Color(BASF社製:ニトロセ
ルロースにて表面処理したもの)、MICROLITH
A color(CIBA−GEIGY社製:セルロース誘導
体にて表面処理したもの)、Suprapal Color
(BASF社製:スチレン−マレイン酸共重合物に
て表面処理したもの)、フジASカラー(富士色素
(株)製:ポリビニールブチラールにて表面処理した
もの)、フジ1Kカラー(富士色素(株)製:塩化ビニ
ール−酢酸ビニール共重合物にて表面処理したも
の)、Colortex Color(山陽色素(株)製:塩化ビニ
ール−酢酸ビニール共重合物にて表面処理したも
の)等が挙げられる。 次に溶剤について述べる。溶剤は一般に油性マ
ーキングインキ組成物として従来より用いられて
いるものを含み、前述の樹脂又は加工顔料を溶解
又は分散させる溶剤を用いる。例えば、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の脂肪族低級アルコール、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケトン、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、酢酸ブチル等の低級脂肪酸の低級アルコール
エステル等が挙げられ、これらの溶剤の一種又は
二種以上の混合溶剤が用いられる。これらの溶剤
は、インキ組成の40〜90重量%、好ましくは50〜
85重量%用いられ、溶剤が上記範囲外にあると
き、即ち40重量%以下の場合はインキ組成物とし
て好適な粘度が得られない。また90重量%以上の
場合はインキとして充分な濃度が得られない。 添加剤としてのグリコールエーテルエステル
は、前記溶剤に相溶してインキ中に安定的に存在
し、筆記後の筆跡中では筆跡を消去する際に良好
な潤滑性を有し、軽い擦過圧で容易に移動剥離す
ることができる。さらに本発明グリコールエーテ
ルエステル自体、遅乾性であり経時後の筆跡中に
も存在しているので、筆跡の経時による消去性の
低下もなく、所期の消去性能を持続させることが
できる。次に本発明インキの実施例を記載する。 実施例 (1) インキの調製 表面処理された顔料(加工顔料)を20%濃度
で高速羽根型ミキサーにより約1時間撹拌し、
次いで残部の溶剤と添加剤を加えて更に2時間
撹拌して、別紙表1に示す配合のインキを得
た。 (2) 筆跡消去性のテスト 実施例及び比較例の各インキをマーキングペ
ンに充填し、熱硬化性のアクリルシリコンを表
面素材とする塗装板上に筆記して筆跡の消去性
をテストした結果を別紙表3に記載する。
【表】 備考:配合の%は重量部を示す。
表1の説明 青色加工顔料(1)…青色顔料(Pigment Blue1)
をスチレン−マレイン酸共重合物にて表面処理し
たもの、 黒色加工顔料(2)…黒色顔料(Pigment
Black7)をスチレン−マレイン酸共重合物にて
表面処理したもの、 黒色加工顔料(3)…黒色顔料(Pigment
Black7)をセルロース誘導体にて表面処理した
もの、 赤色加工顔料(4)…赤色顔料(Pigment
Red220)を塩化ビニール−酢酸ビニール共重合
物にて表面処理したもの、 黒色加工顔料(5)…黒色顔料(Pigment
Black7)を塩化ビニール−酢酸ビニール共重合
物にて表面処理したもの、 赤色加工顔料(6)…赤色顔料(Pigment Red15)
を塩化ビニール−酢酸ビニール共重合物にて表面
処理したもの、 青色加工顔料(7)…青色顔料(Pigment
Blue15)を塩化ビニール−酢酸ビニール共重合
物にて表面処理したもの、 青色加工顔料(8)…青色顔料(Vat Blue4)を塩
化ビニール−酢酸ビニール共重合物にて表面処理
したもの、 溶剤(a)…エタノール:イソプロパノール=7:
3(重量比)からなる混合溶剤 溶剤(b)…メチルイソブチルケトン:酢酸ブチル
=1:1(重量比)からなる混合溶剤 添加剤の説明 A〜Jのグリコールエーテルエステルは、別紙
表2に記載する如き、脂肪酸成分とグリコールエ
ーテル成分により合成されてなるものである。 ハイテノールNO8…ポリオキシエチレンアル
キルフエノールエーテルサルフエートアンモニウ
ム塩(第1工業製薬(株)製) アデカコールE…ポリオキシエチレンアルキル
エーテルの燐酸エステル(旭電化工業(株)製)
【表】
【表】 判定:◎…極めて良好 ○…良好 △…やや悪い ×
…悪い
発明の効果 本発明のグリコールエーテルエステルを添加剤
として配合した筆記板用インキは、表3に示す如
く筆記直後の筆跡の消去性が常態、高温、低温下
のいずれにおいても優れた性能を示すことは勿
論、筆跡の経時消去性の面においても、表記の如
き多様な環境条件下において良好な性能を示す。
更には、繰り返しの消去に際してもボード面の汚
れがなく、筆記板用インキとして実用性を満足さ
せる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 顔料、樹脂、溶剤及び添加剤からなる拭き消
    し可能な筆記板用マーキングインキにおいて、添
    加剤として下記一般式で表わされるグリコールエ
    ーテルエステルをインキ中に約1〜20重量%配合
    してなる筆記板用マーキングインキ。 一般式 X―(R3−O)o――R2 但し、Xは炭素数6〜27の脂肪酸残基、R2
    炭素数1〜12のアルキル基又はフエニル基、R3
    は炭素数1〜4のアルキレン基、nは1〜10の数
    を示す。
JP61109007A 1986-05-13 1986-05-13 筆記板用マ−キングインキ Granted JPS62265377A (ja)

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JPS62265377A JPS62265377A (ja) 1987-11-18
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JP2543388B2 (ja) * 1988-01-28 1996-10-16 ぺんてる株式会社 油性インキ組成物
JP2747910B2 (ja) * 1988-06-09 1998-05-06 パイロットインキ株式会社 筆記板用水性マーキングペンインキ

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