JPH0569649A - 孔版印刷装置のインキ供給用スキージ装置 - Google Patents
孔版印刷装置のインキ供給用スキージ装置Info
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- JPH0569649A JPH0569649A JP3235130A JP23513091A JPH0569649A JP H0569649 A JPH0569649 A JP H0569649A JP 3235130 A JP3235130 A JP 3235130A JP 23513091 A JP23513091 A JP 23513091A JP H0569649 A JPH0569649 A JP H0569649A
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- squeegee
- cylindrical plate
- squeegee blade
- plate cylinder
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B41L13/00—Stencilling apparatus for office or other commercial use
- B41L13/18—Inking units
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキージブレードが円筒状版胴に対し踊り現
象を生じることなく、しかもこれが円筒状版胴の内周面
に充分な密着性をもって密着し、円筒状版胴に対して常
に所定のインキ供給量をもって印刷インキを安定して供
給すること。 【構成】 外周面に孔版原紙を装着されて自身の中心軸
線周りに回転するインキ通過性の円筒状版胴１に対しこ
れの内周部より印刷インキを供給する孔版印刷装置のイ
ンキ供給用スキージ装置に於いて、円筒状版胴１の内周
面に摺接するゴム状弾性体製のスキージブレード４１に
対しバツクアッププレートとしてばね性薄板４３を重合
装着する。ばね性薄板４３のばね性によりスキージブレ
ードの弾性変形を適度に制限するようになり、スキージ
ブレード４１が比較的柔らかいゴム状弾性体により構成
されていても、スキージブレード４１は、円筒状版胴の
回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴１に対し踊り現
象を生じることがない。
象を生じることなく、しかもこれが円筒状版胴の内周面
に充分な密着性をもって密着し、円筒状版胴に対して常
に所定のインキ供給量をもって印刷インキを安定して供
給すること。 【構成】 外周面に孔版原紙を装着されて自身の中心軸
線周りに回転するインキ通過性の円筒状版胴１に対しこ
れの内周部より印刷インキを供給する孔版印刷装置のイ
ンキ供給用スキージ装置に於いて、円筒状版胴１の内周
面に摺接するゴム状弾性体製のスキージブレード４１に
対しバツクアッププレートとしてばね性薄板４３を重合
装着する。ばね性薄板４３のばね性によりスキージブレ
ードの弾性変形を適度に制限するようになり、スキージ
ブレード４１が比較的柔らかいゴム状弾性体により構成
されていても、スキージブレード４１は、円筒状版胴の
回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴１に対し踊り現
象を生じることがない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置のインキ
供給用スキージ装置に関し、特に回転式の孔版印刷装置
のインキ供給用スキージ装置に関するものである。
供給用スキージ装置に関し、特に回転式の孔版印刷装置
のインキ供給用スキージ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】回転式の孔版印刷装置は、外周面に孔版
原紙を装着されて自身の中心軸線周りに回転するインキ
通過性の円筒状版胴を有し、印刷用紙を円筒状版胴の回
転に同期して移動する状態にてプレスローラにより円筒
状版胴の外周面の孔版原紙に対し押し付けることによ
り、孔版印刷を行うようになっている。
原紙を装着されて自身の中心軸線周りに回転するインキ
通過性の円筒状版胴を有し、印刷用紙を円筒状版胴の回
転に同期して移動する状態にてプレスローラにより円筒
状版胴の外周面の孔版原紙に対し押し付けることによ
り、孔版印刷を行うようになっている。
【０００３】この回転式の孔版印刷装置に於いては、円
筒状版胴に対し、これの内周部より印刷インキを連続的
に供給することが行われる。このインキ供給装置の一つ
のして、円筒状版胴の内周面に摺接するゴム状弾性体製
のスキージブレードを用い、回転している円筒状版胴に
対し静止状態のスキージブレードにより印刷インキを版
胴内周面より押し込み供給するインキ供給用スキージ装
置が、特願平２−３７１７８号にて、本願出願人に同一
の出願人により提案されている。
筒状版胴に対し、これの内周部より印刷インキを連続的
に供給することが行われる。このインキ供給装置の一つ
のして、円筒状版胴の内周面に摺接するゴム状弾性体製
のスキージブレードを用い、回転している円筒状版胴に
対し静止状態のスキージブレードにより印刷インキを版
胴内周面より押し込み供給するインキ供給用スキージ装
置が、特願平２−３７１７８号にて、本願出願人に同一
の出願人により提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ゴム状弾性体製のスキ
ージブレードを用いたインキ供給用スキージ装置は、ス
キージローラ、ドクタローラ等を用いた回転ローラ式の
インキ供給装置に比して構造が簡単で、種々の利点を有
しているが、しかし円筒状版胴の回転速度が高速印刷の
ために速くなるに従ってスキージブレードが円筒状版胴
に対し微振動変形をする如き踊り現象が生じ、このため
にスキージブレードの円筒状版胴の内周面に対する接触
圧が変動すると云う不具合が発生する。
ージブレードを用いたインキ供給用スキージ装置は、ス
キージローラ、ドクタローラ等を用いた回転ローラ式の
インキ供給装置に比して構造が簡単で、種々の利点を有
しているが、しかし円筒状版胴の回転速度が高速印刷の
ために速くなるに従ってスキージブレードが円筒状版胴
に対し微振動変形をする如き踊り現象が生じ、このため
にスキージブレードの円筒状版胴の内周面に対する接触
圧が変動すると云う不具合が発生する。
【０００５】スキージブレードの円筒状版胴の内周面に
対する接触圧が変動すると、スキージブレードによる円
筒状版胴に対するインキ供給量が変動し、このインキ供
給量の変動は孔版印刷画像の濃度むらの原因になる。
対する接触圧が変動すると、スキージブレードによる円
筒状版胴に対するインキ供給量が変動し、このインキ供
給量の変動は孔版印刷画像の濃度むらの原因になる。
【０００６】スキージブレードの踊り現象は、スキージ
ブレードを構成するゴム状弾性体の硬度が高められる
と、減少する傾向を示すが、しかし完全にはなくなら
ず、またスキージブレードを構成するゴム状弾性体の硬
度が高められると、これの踊り現象は減少したとして
も、スキージブレードの弾性変形によるスキージブレー
ドと円筒状版胴の内周面との密着性が低下し、このこと
によりスキージブレードによる円筒状版胴に対するイン
キ供給量が不均一になり、一様な濃度の孔版印刷画像が
得られなくなる。
ブレードを構成するゴム状弾性体の硬度が高められる
と、減少する傾向を示すが、しかし完全にはなくなら
ず、またスキージブレードを構成するゴム状弾性体の硬
度が高められると、これの踊り現象は減少したとして
も、スキージブレードの弾性変形によるスキージブレー
ドと円筒状版胴の内周面との密着性が低下し、このこと
によりスキージブレードによる円筒状版胴に対するイン
キ供給量が不均一になり、一様な濃度の孔版印刷画像が
得られなくなる。
【０００７】本発明は、従来の孔版印刷装置のインキ供
給用スキージ装置に於ける上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、円筒状版胴の回転速度が高速印刷
のために高速化されてもスキージブレードが円筒状版胴
に対し踊り現象を生じることなく、しかもこれが円筒状
版胴の内周面に充分な密着性をもって密着し、円筒状版
胴の回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴に対して常
に所定のインキ供給量をもって印刷インキを安定して供
給することができる孔版印刷装置のインキ供給用スキー
ジ装置を提供することを目的としている。
給用スキージ装置に於ける上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、円筒状版胴の回転速度が高速印刷
のために高速化されてもスキージブレードが円筒状版胴
に対し踊り現象を生じることなく、しかもこれが円筒状
版胴の内周面に充分な密着性をもって密着し、円筒状版
胴の回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴に対して常
に所定のインキ供給量をもって印刷インキを安定して供
給することができる孔版印刷装置のインキ供給用スキー
ジ装置を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、外周面に孔版原紙を装着されて自身の中心
軸線周りに回転するインキ通過性の円筒状版胴に対しこ
れの内周部より印刷インキを供給する孔版印刷装置のイ
ンキ供給用スキージ装置に於いて、前記円筒状版胴の内
周面に摺接するゴム状弾性体製のスキージブレードと、
前記スキージブレードと重合装着されたばね性薄板とよ
り構成されていることを特徴とする孔版印刷装置のイン
キ供給用スキージ装置によって達成される。
明によれば、外周面に孔版原紙を装着されて自身の中心
軸線周りに回転するインキ通過性の円筒状版胴に対しこ
れの内周部より印刷インキを供給する孔版印刷装置のイ
ンキ供給用スキージ装置に於いて、前記円筒状版胴の内
周面に摺接するゴム状弾性体製のスキージブレードと、
前記スキージブレードと重合装着されたばね性薄板とよ
り構成されていることを特徴とする孔版印刷装置のイン
キ供給用スキージ装置によって達成される。
【０００９】
【作用】上述の如き構成によれば、ばね性薄板がゴム状
弾性体製のスキージブレードのバックアッププレートと
して作用し、これのばね性によりスキージブレードの弾
性変形を適度に制限するようになり、スキージブレード
が比較的柔らかいゴム状弾性体により構成されていて
も、スキージブレードは、円筒状版胴の回転速度の高速
化に拘らず、円筒状版胴に対し踊り現象を生じることが
ない。スキージブレードは、比較的柔らかいゴム状弾性
体により構成され得るから、これの版胴内周面に対する
摺接部分の弾性変形により円筒状版胴の内周面に充分な
密着性をもって密着する。
弾性体製のスキージブレードのバックアッププレートと
して作用し、これのばね性によりスキージブレードの弾
性変形を適度に制限するようになり、スキージブレード
が比較的柔らかいゴム状弾性体により構成されていて
も、スキージブレードは、円筒状版胴の回転速度の高速
化に拘らず、円筒状版胴に対し踊り現象を生じることが
ない。スキージブレードは、比較的柔らかいゴム状弾性
体により構成され得るから、これの版胴内周面に対する
摺接部分の弾性変形により円筒状版胴の内周面に充分な
密着性をもって密着する。
【００１０】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。図１は本発明による孔版印刷装
置のインキ供給用スキージ装置の一実施例を示してい
る。図に於て、符号１は円筒状版胴を示している。円筒
状版胴１は、多孔金属板、メッシュ構造体等のインキ通
過性材料により構成され、外周面に図には示されていな
い孔版原紙を巻き付け装着されるようになっている。
ついて詳細に説明する。図１は本発明による孔版印刷装
置のインキ供給用スキージ装置の一実施例を示してい
る。図に於て、符号１は円筒状版胴を示している。円筒
状版胴１は、多孔金属板、メッシュ構造体等のインキ通
過性材料により構成され、外周面に図には示されていな
い孔版原紙を巻き付け装着されるようになっている。
【００１１】円筒状版胴１は、図示されていない版胴回
転駆動手段により自身の中心軸線Ｃの周りに図にて時計
廻り方向に回転駆動されるようになっており、図示され
ていない印刷用紙を円筒状版胴１の回転に同期して図に
て右方より左方へ移動する状態にてプレスローラ３との
間に供給され、この印刷用紙がプレスローラ３により版
胴外周面の孔版原紙に対し押し付けられることにより、
印刷用紙に対し版印刷を行うようになっている。
転駆動手段により自身の中心軸線Ｃの周りに図にて時計
廻り方向に回転駆動されるようになっており、図示され
ていない印刷用紙を円筒状版胴１の回転に同期して図に
て右方より左方へ移動する状態にてプレスローラ３との
間に供給され、この印刷用紙がプレスローラ３により版
胴外周面の孔版原紙に対し押し付けられることにより、
印刷用紙に対し版印刷を行うようになっている。
【００１２】円筒状版胴１の内部にはインキ供給用スキ
ージ装置５が設けられている。インキ供給用スキージ装
置５は、左右のスキージ支持側板７を有しており、この
左右のスキージ支持側板７は、一端部にて円筒状版胴１
の軸線方向に沿って延在する連結軸９により互いに連結
され、一体化されている。連結軸９には揺動レバー１１
の一端部が枢動連結されており、揺動レバー１１は、中
間部を固定枠体１３に取り付けられた支持軸１５より回
転可能に支持され、他端部にカムフォロアローラ１７を
回転可能に支持している。
ージ装置５が設けられている。インキ供給用スキージ装
置５は、左右のスキージ支持側板７を有しており、この
左右のスキージ支持側板７は、一端部にて円筒状版胴１
の軸線方向に沿って延在する連結軸９により互いに連結
され、一体化されている。連結軸９には揺動レバー１１
の一端部が枢動連結されており、揺動レバー１１は、中
間部を固定枠体１３に取り付けられた支持軸１５より回
転可能に支持され、他端部にカムフォロアローラ１７を
回転可能に支持している。
【００１３】カムフォロアローラ１７は、揺動レバー１
１が連結軸９に取り付けられた引張コイルばね１９によ
り図にて反時計廻り方向へ付勢されていることにより、
固定枠体１３より回転可能に支持されたカム軸２１のカ
ム２３のカム面に係合している。カム軸２１には歯車２
５が取り付けられており、歯車２５は、円筒状版胴１の
中心軸線Ｃに合致して設けられた版胴回転駆動軸２７に
取り付けられた歯車２９と噛合し、カム軸２１を円筒状
版胴１の回転に同期して１対１の伝達関係で回転駆動す
るようになっている。
１が連結軸９に取り付けられた引張コイルばね１９によ
り図にて反時計廻り方向へ付勢されていることにより、
固定枠体１３より回転可能に支持されたカム軸２１のカ
ム２３のカム面に係合している。カム軸２１には歯車２
５が取り付けられており、歯車２５は、円筒状版胴１の
中心軸線Ｃに合致して設けられた版胴回転駆動軸２７に
取り付けられた歯車２９と噛合し、カム軸２１を円筒状
版胴１の回転に同期して１対１の伝達関係で回転駆動す
るようになっている。
【００１４】スキージ支持側板７は、他端部を引張コイ
ルばね３１より図にて上方へ付勢され、これにより他端
部にて固定枠体１３に取付角度調整可能に固定されて偏
心カム３３と当接している。
ルばね３１より図にて上方へ付勢され、これにより他端
部にて固定枠体１３に取付角度調整可能に固定されて偏
心カム３３と当接している。
【００１５】この当接関係と上述のカム機構により、ス
キージ支持側板７およびこれに付随する後述のスキージ
ブレード４１は、円筒状版胴１の外周面の貼り付けられ
た孔版原紙の終端縁部より印刷インキが外部へ漏洩する
尻洩れ防止のために、円筒状版胴１の一部に形成されて
いる孔版原紙クランプ部の非インキ通過部の開始端部近
傍と対応する円筒状版胴１の回転位相区間にて円筒状版
胴１の内周面より強制的に引き離されるようになる。
キージ支持側板７およびこれに付随する後述のスキージ
ブレード４１は、円筒状版胴１の外周面の貼り付けられ
た孔版原紙の終端縁部より印刷インキが外部へ漏洩する
尻洩れ防止のために、円筒状版胴１の一部に形成されて
いる孔版原紙クランプ部の非インキ通過部の開始端部近
傍と対応する円筒状版胴１の回転位相区間にて円筒状版
胴１の内周面より強制的に引き離されるようになる。
【００１６】左右のスキージ支持側板７には該両者間に
スキージ支持基板３５とこれにねじ３７により固定装着
されたスキージ支持取付板３９とが円筒状版胴１の軸線
方向に平行に掛け渡された態様にて取り付けられてい
る。スキージ支持基板３５とスキージ支持取付板３９と
は円筒状版胴１の軸線方向に平行に延在するスキージブ
レード４１の基部側を挟み込み支持していいる。
スキージ支持基板３５とこれにねじ３７により固定装着
されたスキージ支持取付板３９とが円筒状版胴１の軸線
方向に平行に掛け渡された態様にて取り付けられてい
る。スキージ支持基板３５とスキージ支持取付板３９と
は円筒状版胴１の軸線方向に平行に延在するスキージブ
レード４１の基部側を挟み込み支持していいる。
【００１７】スキージブレード４１は、硬度が５０〜７
０（ショア）程度で、厚さが６〜１０mm程度、好ましく
は８mm程度の厚さのウレタンゴムの如きゴム状弾性体に
より構成され、スキージ支持基板３５とスキージ支持取
付板３９より片持ち支持され、自由端である先端縁部を
所定のスギージ角θをもって円筒状版胴１の内周面に押
し付けられている。
０（ショア）程度で、厚さが６〜１０mm程度、好ましく
は８mm程度の厚さのウレタンゴムの如きゴム状弾性体に
より構成され、スキージ支持基板３５とスキージ支持取
付板３９より片持ち支持され、自由端である先端縁部を
所定のスギージ角θをもって円筒状版胴１の内周面に押
し付けられている。
【００１８】この場合、尚、スキージブレード４１の版
胴内周面に対する押し付け具合いは、偏心カム３３の取
付角度調整により、連結軸９を中心としたスキージ支持
側板７の傾斜角度の調整により可変設定されるようにな
っている。
胴内周面に対する押し付け具合いは、偏心カム３３の取
付角度調整により、連結軸９を中心としたスキージ支持
側板７の傾斜角度の調整により可変設定されるようにな
っている。
【００１９】スキージブレード４１の裏面、即ち上側面
には、ばね性薄板として、板厚が０．１〜０．２mm程度
のステンレス鋼製のばね板４３が重合装着されている。
ばね板４３は基部側をスキージブレード４１と共にスキ
ージ支持基板３５とスキージ支持取付板３９との間に挟
み込まれてこれらより片持ち支持されている。ばね板４
３の先端部とスキージブレード４１の先端部との距離Ｌ
は、スキージブレード４１の硬度、厚さ、ばね板４３の
弾性係数に応じて、良好な印刷結果が得られるよう、適
宜に定められればよく、この距離Ｌは実質的に０である
場合も想定される。
には、ばね性薄板として、板厚が０．１〜０．２mm程度
のステンレス鋼製のばね板４３が重合装着されている。
ばね板４３は基部側をスキージブレード４１と共にスキ
ージ支持基板３５とスキージ支持取付板３９との間に挟
み込まれてこれらより片持ち支持されている。ばね板４
３の先端部とスキージブレード４１の先端部との距離Ｌ
は、スキージブレード４１の硬度、厚さ、ばね板４３の
弾性係数に応じて、良好な印刷結果が得られるよう、適
宜に定められればよく、この距離Ｌは実質的に０である
場合も想定される。
【００２０】スキージブレード４１は、インキ供給パイ
プ４５より供給される印刷インキにより、円筒状版胴１
の回転に伴い図１で見てこれより左側の三角形領域にイ
ンキ溜り部Ｐを形成するようになっており、このインキ
溜り部Ｐにはスキージ支持取付板３９の左右側板４７間
に掛け渡されて円筒状版胴１の軸線方向に平行に延在す
る支持棒４９より回転可能に支持されたインキ撹伴パイ
プ５１が配置されている。
プ４５より供給される印刷インキにより、円筒状版胴１
の回転に伴い図１で見てこれより左側の三角形領域にイ
ンキ溜り部Ｐを形成するようになっており、このインキ
溜り部Ｐにはスキージ支持取付板３９の左右側板４７間
に掛け渡されて円筒状版胴１の軸線方向に平行に延在す
る支持棒４９より回転可能に支持されたインキ撹伴パイ
プ５１が配置されている。
【００２１】上述の如き構成によれば、円筒状版胴１の
図で見て時計廻り方向の回転に伴い、スキージブレード
４１が先端縁部にて円筒状版胴１の内周面に対し摺接
し、インキ溜り部Ｐの印刷インキが、円筒状版胴１の図
１で見て時計廻り方向の回転に伴い自身の粘性により、
インキ撹伴パイプ５１を連れ回りさせつつ、これの周り
に時計廻り方向の渦流を生じる。この印刷インキは、イ
ンキ撹伴パイプ５１周りの渦流により撹伴されつつ横方
向（インキ撹伴パイプ５１の軸線方向）の容量が均一に
なるように横移動し、そしてスキージブレード４１が円
筒状版胴１の内周面に対し摺接する先端縁部分より円筒
状版胴１に対し押し込まれ、円筒状版胴１の外周面に装
着されている孔版原紙の裏面側へ流出する。
図で見て時計廻り方向の回転に伴い、スキージブレード
４１が先端縁部にて円筒状版胴１の内周面に対し摺接
し、インキ溜り部Ｐの印刷インキが、円筒状版胴１の図
１で見て時計廻り方向の回転に伴い自身の粘性により、
インキ撹伴パイプ５１を連れ回りさせつつ、これの周り
に時計廻り方向の渦流を生じる。この印刷インキは、イ
ンキ撹伴パイプ５１周りの渦流により撹伴されつつ横方
向（インキ撹伴パイプ５１の軸線方向）の容量が均一に
なるように横移動し、そしてスキージブレード４１が円
筒状版胴１の内周面に対し摺接する先端縁部分より円筒
状版胴１に対し押し込まれ、円筒状版胴１の外周面に装
着されている孔版原紙の裏面側へ流出する。
【００２２】上述の如きスキージブレード４１による円
筒状版胴１に対するインキ供給状態下にて、ばね板４３
はスキージブレード４１のバックアッププレートとして
作用し、スキージブレード４１は、ばね板４３のばね力
により、先端縁部が円筒状版胴１の内周面より離れる方
向へ弾性変形することを適度に制限され、これが比較的
柔らかいゴム状弾性体により構成されていても、円筒状
版胴１の回転速度の高速化に拘らず、微振動変形をしな
くなる。これによりスキージブレード４１が円筒状版胴
１に対し踊り現象を生じることがなくなり、スキージブ
レード４１は版胴内周面に対する接触圧を変動すること
なく、版胴内周面に対し摺接する先端縁部分の局部的な
弾性変形により、円筒状版胴１の内周面に充分な密着性
をもって安定して密着し、安定したインキ供給量のもと
に一定濃度の孔版印刷画像が得られるようになる。
筒状版胴１に対するインキ供給状態下にて、ばね板４３
はスキージブレード４１のバックアッププレートとして
作用し、スキージブレード４１は、ばね板４３のばね力
により、先端縁部が円筒状版胴１の内周面より離れる方
向へ弾性変形することを適度に制限され、これが比較的
柔らかいゴム状弾性体により構成されていても、円筒状
版胴１の回転速度の高速化に拘らず、微振動変形をしな
くなる。これによりスキージブレード４１が円筒状版胴
１に対し踊り現象を生じることがなくなり、スキージブ
レード４１は版胴内周面に対する接触圧を変動すること
なく、版胴内周面に対し摺接する先端縁部分の局部的な
弾性変形により、円筒状版胴１の内周面に充分な密着性
をもって安定して密着し、安定したインキ供給量のもと
に一定濃度の孔版印刷画像が得られるようになる。
【００２３】尚、ばね板４３は金属板以外に適度のばね
性を有するプラスチックにより構成されていてもよく、
また上述の実施例に於いては、ばね板４３はスキージブ
レード４１の長さ方向に一様な板厚をもって一様な弾性
係数の備えているが、これは必要に応じ、板厚変化、穿
孔、材質変化等によりスキージブレード４１の先端側に
向かうに従って低剛性になっていてもよい。またばね板
４３は、インサート成形等により、スキージブレード４
１の内部に、これに対し実質的な重合状態にて埋設され
ていてもよい。
性を有するプラスチックにより構成されていてもよく、
また上述の実施例に於いては、ばね板４３はスキージブ
レード４１の長さ方向に一様な板厚をもって一様な弾性
係数の備えているが、これは必要に応じ、板厚変化、穿
孔、材質変化等によりスキージブレード４１の先端側に
向かうに従って低剛性になっていてもよい。またばね板
４３は、インサート成形等により、スキージブレード４
１の内部に、これに対し実質的な重合状態にて埋設され
ていてもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による孔版印刷装置のインキ供給用スキージ装置によれ
ば、ばね性薄板がゴム状弾性体製のスキージブレードの
バックアッププレートとして作用し、これのばね性によ
りスキージブレードの弾性変形を適度に制限するように
なり、スキージブレードが比較的柔らかいゴム状弾性体
により構成されていても、スキージブレードは、円筒状
版胴の回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴に対し踊
り現象を生じることがないから、スキージブレードの版
胴内周面に対する接触圧が変動することがなく、スキー
ジブレードはこれの版胴内周面に対する摺接部分の弾性
変形により円筒状版胴の内周面に充分な密着性をもって
密着するようになるから、円筒状版胴の回転速度の高速
化に拘らず、円筒状版胴に対して常に所定のインキ供給
量をもって印刷インキが安定供給されるようになり、安
定したインキ供給量のもとに一定濃度の良質な孔版印刷
画像が得られるようになる。
による孔版印刷装置のインキ供給用スキージ装置によれ
ば、ばね性薄板がゴム状弾性体製のスキージブレードの
バックアッププレートとして作用し、これのばね性によ
りスキージブレードの弾性変形を適度に制限するように
なり、スキージブレードが比較的柔らかいゴム状弾性体
により構成されていても、スキージブレードは、円筒状
版胴の回転速度の高速化に拘らず、円筒状版胴に対し踊
り現象を生じることがないから、スキージブレードの版
胴内周面に対する接触圧が変動することがなく、スキー
ジブレードはこれの版胴内周面に対する摺接部分の弾性
変形により円筒状版胴の内周面に充分な密着性をもって
密着するようになるから、円筒状版胴の回転速度の高速
化に拘らず、円筒状版胴に対して常に所定のインキ供給
量をもって印刷インキが安定供給されるようになり、安
定したインキ供給量のもとに一定濃度の良質な孔版印刷
画像が得られるようになる。
【図１】本発明による孔版印刷装置のインキ供給用スキ
ージ装置の一実施例を示す側面図。
ージ装置の一実施例を示す側面図。
１ 円筒状版胴 ３ プレスローラ ５ インキ供給用スキージ装置 ７ スキージ支持側板 １１ 揺動レバー ２３ カム ３３ 取付角度調整用の偏心カム ４１ スキージブレード ４３ ばね板 ４５ インキ供給パイプ ５１ インキ撹伴パイプ
Claims (1)
- 【請求項１】 外周面に孔版原紙を装着されて自身の中
心軸線周りに回転するインキ通過性の円筒状版胴に対し
これの内周部より印刷インキを供給する孔版印刷装置の
インキ供給用スキージ装置に於いて、 前記円筒状版胴の内周面に摺接するゴム状弾性体製のス
キージブレードと、前記スキージブレードと重合装着さ
れたばね性薄板とより構成されていることを特徴とする
孔版印刷装置のインキ供給用スキージ装置。
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