JPS6028671B2 - 孔版印刷装置の円筒状版胴に於けるインキ尻洩れ防止構造 - Google Patents

孔版印刷装置の円筒状版胴に於けるインキ尻洩れ防止構造

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JPS6028671B2
JPS6028671B2 JP16767280A JP16767280A JPS6028671B2 JP S6028671 B2 JPS6028671 B2 JP S6028671B2 JP 16767280 A JP16767280 A JP 16767280A JP 16767280 A JP16767280 A JP 16767280A JP S6028671 B2 JPS6028671 B2 JP S6028671B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は孔版印刷装置の円筒状版胴に於けるインキ尻洩
れ防止構造に係る。
外周面に孔版原紙を装着され自身の中心軸線の周りに回
転する多孔性の円筒状版胴と、前記円筒状版耳同の内周
面にインキを供孫合するインキ供給菱層と、前記円筒状
版胴の外周面に対向して配置された外周面を有し自身の
中心軸線の周り‘こ回転するプレスローラとを有し、前
記円筒状版胴の外周面に孔版原紙が取付けられ、該円筒
状版胴の内周面よりインキが供給されつつこれとプレス
ローフとの間に用紙が供給され、これに印刷が行なわれ
るよう構成された、いわゆる単胴式の孔版印刷装置は旧
くから知られている。
かかる拳月同式孔版印刷装置の円筒状版胴は、一般にそ
の最内周に配置され通常金属よりなる支持円筒体と、該
支持円筒体の外周に装着されたスクリーン層と、円周の
一部を横切って軸線方向に帯状に延在する原紙取付部と
を有している。
印刷に当っては、穿孔された孔版原紙はその耳部にて前
記原紙取付部に装着され、これよりその尾部へ向けて順
次円筒状版月同の周りにインキの粘性によって貼付けら
れ、かくして孔版原紙を外周面に装着された円筒状版胴
は、その内周面にインキを供給されつつ回転され、該円
筒状版胴の外周面に装着された孔版原紙とプレスローラ
の間に用紙を順次送り込むことにより印刷が行なわれる
ようになっている。上述の如き要領にて単胴式孔版印刷
装置により印刷が行なわれると、孔版原紙の穿孔部に於
ては、円筒状版月同の内周面より供給されたインキは孔
版原紙の孔を通過して印刷用紙へ移転し、順次消費され
ていくが、孔版原紙の印刷画面を外れた尾部に於ては、
そこは全く穿孔されていないので、円筒状版胴の内周面
より供給されたインキは円筒状版胴の外周面と孔版原紙
の間に余剰インキとして蓄積されてくる。
かかる状態にて印刷が多数枚に亙つて続行されると、前
記余剰インキの量が増大し、その上に更にプレスローラ
によるスクィージ作用が及ぼされると、該インキは次第
に孔版原紙の尾端へ向けて押しやられ、ついには該良端
より外にはみ出して周囲の機構部を汚す結果となる。こ
れがいわゆる印刷インキの「尻洩れ」現象であり、従来
より厄介な問題とされてきたものである。本発明は、上
述の如き「尻洩れ」現象の発生を防止すべく改良された
単月岡式の孔版印刷装置を提供することを目的としてい
る。
かかる目的は、本発明によれば、外周面に孔版原紙を装
着され自身の中心軸線の周りに回転する多孔性の円筒状
版胴と、前記円筒状版胴に内周面にインキを供給するイ
ンキ供聯合装置と、前記円筒状版8両の外周面に対向し
て配置された外周面を有し自身の中心軸線の周りに回転
するプレスローフとを含み、前記円筒状版胴は多孔性の
支持円筒体とその周りに装着されたスクリーン層とから
構成されその周緑の一部に軸線方向に帯状に延在する原
紙取付部を有しており、前記支持円筒体はその前記原紙
取付部を含む周緑の一部の鞄線方向に延在する帯域にて
インキ不通適性とされている如き孔版印刷装置に於ける
前記インキ不通適性帯城を越えるインキの尻洩れを防止
する構造にして、前記スクリーン層は前記支持円筒体の
前記インキ不通過性帯城の前記円筒状版胴の回転方向に
見た前縁部に重なる帯域に於て該前縁部の前緑に一致す
る位置乃至該前緑を僅かに進み側に越える位置まで前記
支持円筒体の外面に接するその内面より実質的にその外
面に至る厚み領域に亙つて充填材により目止めされてい
ることを特徴とする構造によって達成される。
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
添付の第1図は、本発明の技術思想を、本願出願人と同
一の出願人の先の出願に係る特豚昭53一128043
号に於て提案された孔版印刷装置を更に一部改良した孔
版印刷装置に組込んだ一つの実施例を示す概略構成図で
ある。
図示の孔版印刷装置は所定の幅を有する円筒状版胴1を
有している。
円筒状版胴1は印刷インキの通過を許す多孔性構造を有
し、この実施例の場合、多数の小孔を明けられたステン
レス鋼の如き金属よりなる支持円筒体2と、該支持円筒
体の外周に配置されたステンレス製網体3の層と更にそ
の外周に配置されたテトロン織物又はそれにメタルコー
ティングを施した絹体4の層とからなるスクリーン層を
含んでいる。網体3は、一例として、メッシュ数60、
厚さ275ミクロン程度のものであってよく、又網体4
は、一例として、メッシュ数300、厚さ68ミクロン
程度のものであってよい。円筒状版且同1は、自身の中
心軸線CIの周りを、第1図で見て反時計廻り方向に回
転するよう、その回転軸30が図示されていない電動機
によって回転駆動されるようになっている。
又円筒状版月岡1は、その外周の一部に孔版原紙5の取
付代(原紙トップ)を係止する原紙取付部6を有してお
り、この原紙取付部6に取付代を係止された孔版原紙5
は、印刷インキの粘性により該円筒状版且同1の外周面
に密着し、保持され、該円筒状版且同1と一体的に回転
する。円筒状版胴1内にはこれより小径の印刷インキ供
給ローラ7が配置されており、この印刷インキ供給ロー
ラは外周面にて円筒状版月岡1の内周面に接触し、その
回転軸36が円筒状版月同1の回転軸30よりプーリ3
7、ベルト38、プーリ39を経て駆動されることによ
り円筒状版耳同1の回転に従って自身の中心軸線C2の
周りに第1図で見て反時計廻り方向に回転するようにな
っている。
図示の実施例に於ては、プーリ37と39とは同一の直
径を有し、一方円筒状版胴1の内径と印刷インキ供給ロ
ーラ7の外径の比は概略3.6:1であるので、両者の
後触部に於ける周速度の比は概略3.6:1である。又
円筒状版胴1内には印刷インキ供給ローラ7の外周面に
対し所定の間隔9を置いてそのローフ母線に沿ってドク
ターロッド8が配置されている。
このドクターロッド8は回転自在であっても回転できな
くてもよい。ドクターロッド8の第1図にて右側、即ち
印刷インキ供給ローラ7の回転方向遅れ側には、インキ
供給パィプー川こより印刷インキが供給されるようにな
っており、この印刷インキは印刷インキ供給ローラ7の
外周面とドクターロッド8の外周面とによって郭定され
る襖状空間にインキ溜り11を形成するようになってい
る。インキ供給パイプ10には印刷インキが図には示さ
れていないインキ供給ポンプによって供V給されるよう
になっている。
インキ供V給パイプ10はインキ溜り11の大きさ(イ
ンキ量)が所定値以下になると印刷インキを吐出し、こ
れに対しインキ溜り11の大きさが所定値以上になると
印刷インキの吐出を中止し、インキ溜り11の大きさを
ほぼ一定に保つように印刷インキの補給を行なうように
制御されている。かかるインキ溜1 1のインキ量を制
御するためのインキ量制御装置は、図には示されていな
いが、本件出願人と同一の出願人の先の出願に係る特豚
昭53−128044号に於て提案されている。円筒状
版胴1の外周部には該円筒状版8両1を隔てて印刷イン
キ供給ローラ7に対向するプレスローラー6が回転自在
に設けられている。
このプレスローラ16は一端を枢軸17によって図には
示されていない装置の固定部材に枢支されたレバー18
の他端に枢軸19を介して迫特されており、レバー18
は、ばね2川こよって第1図で見て反時計廻り方向のば
ね力を及ぼされ、プレスローラ16を円筒状版胴1の外
周面に向けて可操的に押付けている。枢軸19はカムフ
オロァローラ21を担持しており、このカムフオロアロ
ーラ21は円筒状版胴1の一側部に固定的に取付けられ
たカム22に係合し、プレスローラー6が円筒状版8両
1の原紙取付部6に対応するとき、プレスローフ16を
円筒状版胴1より引離すようになっている。印刷を行な
われるべき印刷紙23は図には示されていない給紙台上
に積載されており、図には示されていない給紙ローラに
よってその最上位のものより一枚づつ取り出され、図に
は示されていない対をなすタイミングローラとガイドロ
ーラへ送られ、該タイミングローラにより所定の時期に
円筒状版月同1の外周面に装着されている孔版原紙5と
プレスローラー6との間に送られ、この間を通過する際
に孔版原紙5の穿孔部を通過してきた印刷インキを転移
され、印刷完了後に図には示されていない9E紙台上に
排出されるようになっている。
インキ溜り11の印刷インキは印刷インキ供総合ローラ
7の回転に伴い、図にて矢印で示されている如く、印刷
インキ供孫舎ローラ7の中心軸線C2に平行な軸線の周
りに時計廻り方向に流動し、その印刷インキの一部は印
刷インキ供聯合ローラ7とドクターロッド8との間の間
隙9を通過する際に計量されつつ印刷インキ供聯合ロー
ラ7の外周面に付着し、その印刷インキ供給ローラ7の
外周面に一様な厚さの印刷インキ層29を形成する。
この印刷インキ層29は印刷インキ供給ローラ7の回転
に伴い印刷インキ供聯合ローラ7と円筒状版鋪同1との
俊触領域に移送され、その接触領域にて円筒状版胴1の
内周面に供孫舎され、更にこの部分にて円筒状版8同1
の周速度が印刷インキ供給ローラ7の周速度より高く、
従って印刷インキ供給ローフ7の外周面が円筒状版胴1
の内周面に対しインキを擦り込むスクィージ作用を行な
うことによって押圧されて円筒状版8両1をその内周面
より外周面へ向けて通過し、更に孔版原紙5の穿孔部を
通過して印刷紙23の表面に転移する。第2図は支持円
筒体2を一部切欠いて示す斜視図であり、第3図は網体
3の展開図である。
支持円筒体2は原紙取付部6を担持する帯城及びその前
後に僅かに延在する帯域2aおよび両側緑に沿う帯城2
bに於てインキ不通過性であり、その他の領域2cに於
ては多数の4・孔を有しインキ通過性である。前記イン
キ不通過性帯城2aおよび2bは滑らかな外周面を有し
ている。絹体3はその周緑部の帯域3aおよび3bをウ
レタンゴムにより目止めされ、残る3cの領域で開放さ
れている。目止め部3aおび3bの表面は滑らかな平面
である。網体3はその帯城を支持円筒体2の帯城2a上
に重ね合された態様にて支持円筒体2の外周上に巻回さ
れて張設されている。この場合、網体3のインキ不通過
部3aの円筒状版胸の回転方向に見た前縁は支持円筒体
2のインキ不通過部2bの前緑より円筒状版胴1の回転
方向に見て前方に偏崎している。第1図に示す如き状態
を経て印刷が進行し、円筒状版胴1とプレスローラ16
の間に郭定される印刷部が孔版原紙5の尾部に達し、孔
版原紙が穿孔されていない部分にて円筒状版胴1とプレ
スローラ16の間に押圧されるようになると、多孔性の
層2,3および4に含まれたインキはインキ供給ローラ
7と孔のあいていない孔版原紙5を介してのプレスロー
ラ16との間に押圧されて順次後方へ送られ、目止め部
3aの前縁に達する。
これより更に円筒状版胴1が回転すると、前記インキ不
通過部2aの前緑は目止め部3aの前緑より円筒状版胴
1の回転方向に見て僅かに後退しているため、余剰イン
キは絹体3から支持円筒体2へ向かって流れ、さらに支
持円筒体2の内周面上に押し戻される。尚、絶体3の目
止め部3aと支持円筒体2のインキ不通過性帯城2aと
の間に僅かでも隙間があると、この余剰インキの押し戻
し過程に於て、余剰インキはこの隙間を押し拡げつつ目
止め部3aの裏側に流れ込み、原紙取付部6の根本に達
して外部へ流れ出し、「尻洩れ」防止効果が失われてし
まう。
したがって、目止め部3aと支持円筒体2のインキ不通
過性帯城2aとは互いにぴったりと隙間なく密着するこ
とが肝要である。本実施例に於ては、目止め部3aおよ
び3bはウレタンゴムによって平滑な表面を有するよう
成型されており、プレスローラ16による軽い押圧力が
加えられたときには、ゴム独自の柔軟性により支持円筒
体2の外周面に隙間を生ずることがなくぴったりと密着
するように構成されている。また絹体3の目止め部3a
と目止めを施されていないインキ通過部とは殆ど同じ厚
さであり、またゴム独自の弾刀性‘こより、前記プレス
ローラ16が目止め部3aに当綾した場合も機械的衝撃
が生ずることはない。しかし目止め部3aおよび3bは
前記支持円筒体2のインキ不通過部2aの外周面上に接
着されてはおらず、従ってプレスローラ16の押圧力を
直接受けていないときには、両者間の動きは自由であり
、印刷動作中に生ずる網体3の歪みを吸収することが出
来る。
尚、図示の実施例に於ては版胴1の外表を構成する網体
4は目止めされていないが、これはこの実施例に於ては
絹体4の厚さが筋ミクロン程度に極めて薄く、網体4の
内部に於ける印刷インキの横の流れを考慮する必要が無
く、したがって絹体4の端部を目止めする必要がないと
いう理由によっている。
網体4がかなりの厚さを有する場合には、勿論その織部
も目止めされるのが好ましい。また本実施例では、絹体
3の目止めをする充填材としてウレタンゴムが用いられ
ているが、本発明の目的を達成するためには、適度の柔
軟性を有し且平滑な表面を有するように成型され得る物
質であればよく、ゴム状弾性体(ェラストマ)を含め各
種の樹脂が用いられよいものである。ゴム状弾性体の中
にはウレタンゴムの他に、天然ゴム、スチレンゴム、ア
クリルゴム、ブチルゴム等各種のものがある。またその
他の樹脂では、例えば塩化ビニールに可塑材を添加した
ものなど合成方法により種々考えられる。これらの樹脂
を用いて絹体3上に目止め部3aを形成するには、該樹
脂を水中に分散乳化させてラテックス状とし、これを前
記網体に擦り込んだ後、乾燥させればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインキ尻洩れ防止構造を備えた孔
版印刷装置の一つの実施例を示す概略構成図、第2図は
第1図に示す孔版印刷装置を組込まれている支持円筒体
の一部を示す斜視図、第3図は第1図に示す孔版印刷装
置に組込まれているステンレス製絹体を展開して示す平
面図である。 1〜円筒状版8同、2〜支持円筒体、2a,2b〜イン
キ不通過帯城、2c〜インキ通過領域、3〜網体、3a
,3b〜目止め部、3c〜開放部、4〜網体、5〜孔版
原紙、6〜源紙取付部、7〜印刷インキ供給。 ーラ、8〜ドクターロッド、9〜間隙、10〜インキ供
給パイプ、1 1〜インキ溜り、16〜プレスローラ、
17〜枢軸、18〜レバー、19〜枢軸、20〜ばね、
21〜カムフオロアローラ、22〜カム、23〜印刷紙
、29〜印刷インキ層、30〜円筒状版月岡の回転軸、
36〜印刷インキ供給ローラの回転軸、37〜プーリ、
38〜ベルト、39〜プーリ。第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 外周面に孔版原紙を装着され自身の中心軸線の周り
    に回転する多孔性の円筒状版胴と、前記円筒状版胴の内
    周面にインキを供給するインキ供給装置と、前記円筒状
    版胴の外周面に対向して配置された外周面を有し自身の
    中心軸線の周りに回転するプレスローラとを含み、前記
    円筒状版胴は多孔性の支持円筒体とその周りに装着され
    たスクリーン層とから構成されその周縁の一部に軸線方
    向に帯状に延在する原紙取付部を有しており、前記支持
    円筒体はその前記原紙取付部を含む周縁の一部の軸線方
    向に延在する帯域にてインキ不通過性とされている如き
    孔版印刷装置に於ける前記インキ不通過性帯域を越える
    インキの尻洩れを防止する構造にして、前記スクリーン
    層は前記支持円筒体の前記インキ不通過性帯域の前記円
    筒状版胴の回転方向に見た前縁部に重なる帯域に於て該
    前縁部の前縁に一致する位置乃至該前縁を僅かに進み側
    に越える位置まで前記支持円筒体の外面に接するその内
    面より実質的にその外面に至る厚み領域に亙つて充填材
    により目止めされていることを特徴とする構造。
JP16767280A 1980-11-27 1980-11-27 孔版印刷装置の円筒状版胴に於けるインキ尻洩れ防止構造 Expired JPS6028671B2 (ja)

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