JPH0566204A - 全反射蛍光x線分析装置 - Google Patents

全反射蛍光x線分析装置

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JPH0566204A
JPH0566204A JP3085469A JP8546991A JPH0566204A JP H0566204 A JPH0566204 A JP H0566204A JP 3085469 A JP3085469 A JP 3085469A JP 8546991 A JP8546991 A JP 8546991A JP H0566204 A JPH0566204 A JP H0566204A
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俣 秀 一 佐
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下 嘉 明 松
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    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ウェーハ3の格子間隔をd、X線の波長を
λ、このX線と測定試料の格子面とのなす照角をθ、任
意の整数をnとしたとき、2dsin θ≠nλの条件を満
たすようにウェーハ3の入射X線l0 に対する方位を固
定した状態で、ウェーハ3を移動させることによりその
サンプル点を位置決めする。その方位設定とサンプル点
の位置決めとはその逆の順序でも良い。また、ステージ
としては方位がその所定の方位に固定されているもので
も良い。 【効果】 ウェーハ3の方位がブラッグ反射の起こらな
い方位に設定されるから、検出器での光量値中にブラッ
グ反射による入射光量値が多く含まれるようなことはな
くなり、高感度な測定が可能となるとともに、測定時間
が必要以上に長くかからず、迅速な測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の目的〕
【産業上の利用分野】本発明は、半導体単結晶体、例え
ばSi (シリコン)ウェーハ表面に全反射角度でX線を
入射して、その表面上のCr (クロム)、Fe (鉄)、
Ni (ニッケル)、Cu (銅)、Al(アルミニウ
ム)、Zn (亜鉛)等の金属不純物から発生する励起光
量を測定し、その測定結果に基づいてこれら表面金属不
純物に関し、その有無、付着量、種類、分布状態等の分
析を行う全反射蛍光X線分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Si ウェーハにはその製造過程において
上記したような金属不純物の付着を生ずる場合があるた
め、製造したSi ウェーハについては、一般に、その表
面上の金属不純物を分析することにより、品質管理を行
い、またその付着原因を追及して、金属不純物付着の防
止対策を図るようにされている。
【0003】この金属不純物分析が始められた初期の頃
は、Si ウェーハ表面上に1000オングストローム程
度の熱酸化膜を形成して、この熱酸化膜内に金属不純物
を取1込み、酸によって、この金属不純物を含有した熱
酸化膜をSi ウェーハから溶出し、この溶出したものを
原子吸光法により分析する、というものであった。
【0004】その後、分析法の進歩により、熱酸化膜を
形成し、改めて酸化膜の厚さを上記の程度に確保しなく
てもよくなったため、ウェーハ表面に自然に成長した3
0オングストローム程度の金属不純物含有酸化膜を溶出
して分析するようになった。
【0005】しかし、この分析法は、酸化膜を酸により
溶出する際に、その酸としてHF(フッ酸)蒸気または
HNO3 (硝酸)蒸気を用いるため、作業者がその蒸気
により害を受ける可能性が非常に高いという問題があ
る。
【0006】そこで、従来、ウェーハの表面にX線を入
射して、金属不純物原子を励起し、この励起により発生
した蛍光X線を測定し、その測定結果に基づいて測定試
料の表面金属不純物に関する分析を行う、という分析法
が開発された。
【0007】つまり、金属にX線を入射すると、原子が
励起されて、反射光とは別に蛍光X線(散乱光)を発生
することが知られており、このX線分析法はこの現象を
利用したものである。この蛍光X線の光量は励起対象物
の量に比例するため、その光量の測定によって金属不純
物の付着量を測ることができ、また励起対象物特有のエ
ネルギーを持ったものとなるため、そのエネルギーを調
べることで金属不純物の種類も判明する。
【0008】よって、分析に上記有害ガスを利用するこ
とがないため、作業者の健康を害するようなことはない
ものとなっている。
【0009】加えて、このX線分析法によれば、励起X
線をウェーハに対して部分的に入射することで、ウェー
ハ面内の位置的分析、つまり、金属不純物の面内分布状
態の分析や面内の場所を指定しての分析が可能になり、
上記化学的分析法に比してより子細な分析を可能とし、
しかも試料としたウェーハの破壊がなく、これをチップ
の材料として使用でき、分析装置のインライン化も可能
となるため、現在では、ウェーハ表面の金属不純物分析
を、このX線分析法で行うのが主流となりつつある。
【0010】ところで、この分析を行うための分析装置
は、X線源と分光器と検出器(SSD:Solid State De
tector: 固体検出器)とから大略構成されている。
【0011】X線源からのX線は分光器により単色化さ
れ、全反射角度でウェーハに入射される。SSDは、そ
の反射光は避けて、励起されて発生した蛍光X線のみを
受光するように配置され、このSSDのカウント値をも
って光量値とするようになっている。
【0012】しかし、このX線分析法は、分析対象であ
るウェーハが完全結晶であるため、X線の入射方向によ
ってその入射X線がブラッグ(Bragg)反射を起こ
し、その回折光が検出器に入射することがある。この場
合、検出器での測定光量値中にノイズとなる回折光によ
る入射光量値が多く含まれることとなるため、感度が低
下するという問題がある。
【0013】また、極度に強いX線が検出器に入射した
とき、検出器のデッド・タイムが長くなるため、測定時
間がその回折光の光量のせいで必要以上に長くかかって
しまうという問題がある。
【0014】因みに、ブラッグ反射を起こした場合は、
起こさない場合に比べて検出器への入射光の強さが10
〜20倍となり、測定時間は2〜10倍かかることにな
ってしまうのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の全反
射X線分析装置にあっては、ブラッグ反射が原因で感度
の低下や測定作業の遅延を生ずるという問題がある。
【0016】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高感
度で且つ迅速に測定することができる全反射X線分析装
置を提供することにある。
【0017】 〔発明の構成〕
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
全反射X線分析装置は、測定試料の格子間隔をd、X線
の波長をλ、このX線と測定試料の格子面とのなす照角
をθ、任意の整数をnとしたとき、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように測定試料のX線に対する方位を固
定した状態で、測定試料を移動させることによりそのサ
ンプル点を位置決めする測定試料駆動手段を備えている
ことを特徴とする。
【0019】請求項2記載の本発明の全反射X線分析装
置は、その測定試料駆動手段が、測定試料を移動させて
そのサンプル点を位置決めし、その状態で、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように測定試料のX線に対する方位を決
定するようになっている。
【0020】請求項3記載の本発明の全反射X線分析装
置は、その測定試料駆動手段が、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように入射励起X線に対して固定可能な
サンプルステージを有することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明は、測定試料が単結晶であり、格子面の
X線に対する方角は測定試料の方位により一義的に決ま
ってしまうことに着目し、この測定試料の方位をブラッ
グ反射の起こる方位を避けて設定するようにしたから、
検出器での測定光量値中にノイズとなるブラッグ反射に
よる入射光量値が多く含まれるようなことはなくなり、
高感度な測定が可能となる。
【0022】また、検出器にブラッグ反射による余分な
光線が入射することを防止するようになっていることか
ら、測定時間が必要以上に長くかかってしまうことを防
止でき、迅速な測定が可能となる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0024】図4において、1はX線源、2は分光器で
ある。X線源1はX線l0 としてW(タングステン)の
Lβ1 (波長=1.28176オングストローム)を発
生するもので、このX線l0 は分光器2によって単色光
のX線l1 とされる。
【0025】3は測定試料となるSi ウェーハ、4はX
Yステージである。ウェーハ3は、XYステージ4の上
面に水平に載置されて静電チャックにより固定されてお
り、分光器2からのX線l1 はこのウェーハ3に対して
入射され、その入射角度φ1は全反射角度、つまりシリ
コンの臨界角度以下の角度とされ、具体的には0.2°
以下とされる。これにより、X線l1 は、ウェーハ3の
表面を反射し反射X線l2 となるとともに、ウェーハ3
の表面の原子を励起し、蛍光X線l3 を放射させる。ウ
ェーハ3の表面に金属不純物が無ければ、シリコン原子
からの放射波が発生され、ウェーハ3の表面に金属不純
物がある場合、この金属不純物の原子からの放射波が発
生される。
【0026】5は検出器であり、この検出器5は入射光
の光量に応じた時間だけカウント動作し、そのカウント
値は検出器5への入射光のエネルギに応じた値となる。
【0027】6は測定室であり、ウェーハ3、ステージ
4、及び検出器5は、この測定室6内に配置されてお
り、測定の際、この測定室6内は10-2Torr程度の真空
状態に保持される。
【0028】検出器5は、図5に示すように、ケーシン
グ8の底部には開口部10が穿設され、この開口部10
がウェーハ3に臨んで開口している。この開口部10と
Si(Li)7との間にBe(ベリリウム)板9が介挿さ
れ、このBe板9と開口部10とで窓を構成するように
され、ウェーハ3からの蛍光X線l3 はこの窓を通じて
Si(Li)に入射するようになっている。
【0029】開口部10の下端とウェーハ3の上面との
間にはX線l1 ,l2 を通過させるための間隔が設けら
れ、この間隔は検出感度を上げるために極力狭くされ、
ここでは5mmとされている。
【0030】この開口部10の直径は、ここでは1cmと
されており、図5に符号Aで示す測定位置(つまり、X
線l1 の入射位置)から見て鉛直方向の光から45°だ
け傾いた光までが開口部10を通るようにされている。
【0031】SSD7は入射光量に応じた電圧レベルの
信号を出力し、入力電圧レベルに応じた時間だけカウン
ト動作する図外の電圧制御カウンタに供給されるように
なっている。
【0032】さて、図1は本発明の第1実施例に係る装
置の要部説明図である。
【0033】この図に示すように、ウェーハ3は、XY
ステージ4の回転によって矢印r1,r2 で示すように
回転させられてX線l1 に対する方位が設定されるとと
もに、その方位を固定した状態でXYステージ4のX方
向及びY方向の水平移動により平面的に移動させられS
i ウェーハ3の各サンプル点が測定位置Aに位置決めさ
れる。
【0034】ここで、ウェーハ4のX線l1 に対する方
位は、ウェーハ4の格子間隔をd、X線l1 の波長を
λ、X線l1 とウェーハ4の格子面とのなす照角をθ、
任意の整数をnとしたとき、 2dsin θ≠nλ …(1) の条件を満たすように設定される。
【0035】この設定法は、例えば、まず、上記式
(1)のθを消去するように変形し、 θ=sin −1(nλ/2d) としてθを求める。
【0036】これにより、ブラッグ回折の起きる一つの
角度が求まる。
【0037】そして、ウェーハの結晶方位が4回対象の
ものであれば、その求めた角度から90°ずつ回転した
位置、例えば(100)Si ウェーハであれば、オリエ
ンテーション・フラットの中心位置である0°の位置
と、この角度から90°ずつ回転した位置、つまり90
°、180°、270°の位置との4位置がブラッグ反
射の強い位置とわかる。そして、このように式によって
おおよその見当を付けたあとに、その周辺位置に対し種
々の方位でX線l1 を入射すると、ブラッグ回折が強く
て避けたい方位が判明する。
【0038】よって、このように見出だした方位を避け
た方位にウェーハ3の方位を決定すれば良いことにな
る。
【0039】ウェーハ3のサンプル点は、このX線l1
に対する方位を固定した状態で、XYステージ4をX,
Y方向に水平移動させることにより位置決めされるよう
になっている。
【0040】これにより、測定中はブラッグ反射の起こ
らない状態を保持するようにしたから、検出器5での測
定光量値中にノイズとなるブラッグ反射による入射光量
値が多く含まれるようなことはなくなり、高感度な測定
が可能となる。
【0041】また、検出器5にブラッグ反射による余分
な光線が入射することを防止するようになっていること
から、測定時間が必要以上に長くかかってしまうことを
防止でき、迅速な測定が可能となる。
【0042】ここで、従来の装置と本実施例の装置との
比較試験を結晶方位(100)のSi ウェーハについて
行った結果を一例として示す。なお、ここでは、ウェー
ハ3の表面21点のサンプル点について金属不純物の分
布測定を行い、設定値として測定時間は1時間30分
(1点あたり約250秒)とした。
【0043】まず、従来装置の場合、ウェーハ3をXY
方向に動かすと共にr0 −r1 方向に回転させることに
よりそのサンプリング点を位置決めする。
【0044】結果は、この従来の装置で行った場合、1
2点まで測定が進んだところで、各点においてそれぞれ
数え落とし、つまり入射光レベルが高く、上記250秒
ではカウント動作時間が足りずに、カウント漏れをした
率が50〜90%になり、時間の延長となって、全てが
終えるまで約8時間かかった。
【0045】次に、本実施例装置におけるウェーハ3の
測定法について説明する。
【0046】図6は、強い回折光を検出器5に入射させ
てしまう方位を矢印で示しており、ウェーハ3に対し種
々の方位でX線l1 を入射した結果得られたものであ
る。
【0047】この図6を見ると、(100)シリコンの
4回対象の位置に矢印の線が集中していることがわか
る。
【0048】さらに、強い回折光を検出器5に入射させ
てしまう方位について、その線が集中しているところを
細かく調べると、図7に斜線を入れた領域が特にブラッ
グ反射が起きやすいことが判明した。また、一例として
ウェーハ3のオリエンテーション・フラットの中心から
50°程ずれた方角ならば、回折が少ないことがわか
る。
【0049】そこで、ウェーハ3をそのオリエンテーシ
ョン・フラットの中心が方向線d0上にある方位でとり
あえずステージ4上に取付け、その後、このステージ4
をr0 方向に40°程回転させてウェーハ3の方位を設
定した。
【0050】この状態で、ステージ4をX,Y方向に移
動させ、ウェーハ3の面内21点の各サンプル点を測定
位置Aに位置決めし、測定を行ったものである。
【0051】本実施例の装置によれば、初期設定時間の
1時間半だけで全ての測定が済んだ。
【0052】図8は従来の装置による各サンプル点での
単位時間あたりのカウント値、図9は本実施例の装置に
よる各サンプル点での単位時間あたりのカウント値を示
しており、これを見ると、従来の装置では上記した回折
を起こす領域に対応するサンプル点で極端にカウント値
が高くなっているのに対し、本実施例の装置では各サン
プル点において平均的な値が出ていることがわかる。
【0053】また図10は、図8中、記号*を付けたサ
ンプル点についてのスペクトルを示す曲線図、図11
は、そのスケールを拡大したもの、図12は、図9中、
記号*を付けたサンプル点についてのスペクトルを示す
曲線図である。
【0054】まず、図11を見ると、最大カウント数が
248.4000cps となっており、図12の42.1
900cps に比べて極めて高く、それだけ測定時間が長
くかかる。
【0055】そして、このようにカウント値が高いにも
かかわらず、対象とする金属不純物Cr 、Fe 、Ni 、
Cu のスペクトル領域(エネルギ:E=c・k/λ(c
は高速、kは定数)で波長に対応する。)にそのピーク
を見出だせない。そこで、スケールを拡大したのが図1
1であり、これによると、Fe の蛍光X線のエネルギ
(約6.4keV)あたりにかすかなピークが見られる
が判然としない。つまり、感度が低いことを意味する。
【0056】次に、図12を見ると、上記したように最
大カウント数が低く、効率的にカウント動作しているこ
とがわかる。
【0057】またFeのピークが判別でき、そのピーク
の高さによりFeの濃度が3×1010〜5×1010[at
oms/cm2 ]と測定できた。
【0058】このように、本実施例の装置によれば、好
感度で且つ迅速な測定が可能となるのである。
【0059】図2は本発明の第2実施例に係る装置の要
部説明図である。
【0060】図1に示す装置においては、まず、ウェー
ハ3をr0 −r1 方向に回転させてその入射X線l0 に
対する方位を固定した状態で、ウェーハ3をX−Y方向
に移動させることによりそのサンプル点を位置決めする
ようになっている。
【0061】これに対し、図2に示すステージ4は、ま
ず、同図(a)に示すように、ウェーハ3をX−Y方向
に移動させてそのサンプル点を位置決めし、その状態
で、2dsin θ≠nλの条件を満たすように、ウェーハ
3をr0−r1 方向に回転させて入射X線l0 に対する
方位を決定するようになっている。
【0062】この実施例の方式試験を行っても良好な結
果が得られた。この場合、まず、ステージ4をX,Y方
向に移動させ、ウェーハ3の面内21点の各サンプル点
を測定位置Aに位置決めし、この状態で、ウェーハ3を
そのオリエンテーション・フラットの中心が方向線d0
上にある方位でとりあえずステージ4上に取付け、その
後、このステージ4をr0 方向に40°程回転させてウ
ェーハ3の方位を設定し、測定を行った。
【0063】つまり、サンプル点の位置決めと方位の決
定との順序は不同で、いずれが先で後でも本発明は成立
することを付言しておくものである。
【0064】図3は本発明の第3実施例に係る全反射X
線分析装置の要部説明図である。
【0065】この図3に示すものは、2dsin θ≠nλ
の条件を満たすように入射励起X線に対して固定された
サンプルステージ4´を有することを特徴とする。この
ステージ4´は、ウェーハ3のオリエンテーションフラ
ットに対応する直線状の側縁を備え、この側縁とウェー
ハ3のオリエンテーションフラットとの方向を合致させ
るようにしてウェーハ3をステージ4´上にセットすれ
ばウェーハ3はそれだけで方位が決定される。
【0066】そして、この実施例による場合、かかるウ
ェーハ3のセット後、ステージ4´をX−Y方向に駆動
してサンプル点の位置決めを行うこととなる。なお、こ
の実施例のステージ4´は必ずしもr0 −r1 方向に駆
動されるようになっていなくても良い。ただ、調整のた
めに駆動されるようになっていても良く、また、この調
整も手動で行うようになっていれば基本的には足りる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定試料が単結晶であり、格子面のX線に対する方角は測
定試料の方位により一義的に決まってしまうことに着目
し、この測定試料の方位をブラッグ反射の起こる方位を
避けて設定するようにしたから、検出器での測定光量値
中にノイズとなるブラッグ反射による入射光量値が多く
含まれるようなことはなくなり、高感度な測定が可能と
なる。
【0068】また、検出器にブラッグ反射による余分な
光線が入射することを防止するようになっていることか
ら、測定時間が必要以上に長くかかってしまうことを防
止でき、迅速な測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る全反射X線分析装置
の要部説明図。
【図2】本発明の第2実施例に係る全反射X線分析装置
の要部説明図。
【図3】本発明の第3実施例に係る全反射X線分析装置
の要部説明図。
【図4】図1〜図3に示す装置の全容を概略示す正面
図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】W−Lβ1 のブラッグ反射を起こす入射方向の
説明図。
【図7】ブラッグ反射が強い入射方向の説明図。
【図8】従来装置による測定値のウェーハ面内分布図。
【図9】図1〜図5に示す装置による測定値のウェーハ
面内分布図。
【図10】図6に示す*を付したサンプル点のスペクト
ル説明図。
【図11】図10のスケールを拡大して示す図。
【図12】図9に示す*を付したサンプル点のスペクト
ル説明図。
【符号の説明】
1 X線源 2 分光器 3 Si ウェーハ 4,4´ XYステージ 5 検出器 6 測定室 l1 励起X線 l3 蛍光X線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 下 嘉 明 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内 (72)発明者 影 山 もくじ 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川町工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体単結晶体からなる測定試料の表面に
    全反射角度以下で励起X線を入射し、その励起により発
    生する該測定試料の表面金属不純物からの蛍光X線の光
    量を測定し、この測定結果に基づいて前記測定試料の表
    面金属不純物に関する分析を行う全反射蛍光X線分析装
    置において、 前記測定試料の任意の格子間隔をd、前記X線の波長を
    λ、前記X線と該測定試料の格子面とのなす視射角を
    θ、任意の整数をnとしたとき、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように該測定試料の前記X線に対する方
    位を固定した状態で該測定試料を移動させることにより
    そのサンプル点を位置決めする回転移動または平行移動
    または両者の組み合わせによる測定試料駆動手段を備え
    ていることを特徴とする全反射蛍光X線分析装置。
  2. 【請求項2】半導体単結晶体からなる測定試料の表面に
    全反射角度以下で励起X線を入射し、その励起により発
    生する該測定試料の表面金属不純物からの蛍光X線の光
    量を測定し、この測定結果に基づいて前記測定試料の表
    面金属不純物に関する分析を行う全反射蛍光X線分析装
    置において、 前記測定試料の任意の格子間隔をd、前記X線の波長を
    λ、前記X線と該測定試料の格子面とのなす視射角を
    θ、任意の整数をnとしたとき、 前記測定試料を移動させてそのサンプル点を位置決め
    し、その状態で、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように該測定試料の前記X線に対する方
    位を決定する回転移動または平行移動または両者の組み
    合わせによる測定試料駆動手段を備えていることを特徴
    とする全反射蛍光X線分析装置。
  3. 【請求項3】測定試料駆動手段は、 2dsin θ≠nλ の条件を満たすように入射励起X線に対して固定可能な
    サンプルステージを有することを特徴とする請求項1,
    2のうちいずれか1項に記載の全反射蛍光X線分析装
    置。
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