JPH0561346U - 工事用仮設足場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】安全で而も簡便、安価な工事用仮設足場を提供
する。 【構成】天上面と床面との間に設けられる着脱可能な支
柱４、該支柱に着脱可能に取付けられ窓より張出すビー
ム１１と、該ビームに掛渡される足場板１９から構成さ
れ、支柱、ビーム、足場板は部材の状態で作業現場に搬
入され、現場で組立て工事用の足場として供され、又作
業完了後は分解され除去される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家屋建築等の際の高所作業を行う場合の工事用仮設足場に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

家屋建築に於ける高所作業、例えば２階、３階等の窓に窓用のシャッタを取付 ける場合、従来は建屋の壁に梯子を立掛け、この梯子を作業足場として、又は建 物建築中設置されている足場を利用して取付け作業をしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、建物竣工後や工事進行具合により足場が外されていたりして利用す ることができず、或は梯子は足場としては非常に不安定であり、又風の強い場合 など作業ができない場合もある。更に、作業時の姿勢にも制限を生じ、作業性が 悪いと共に危険を伴っていた。又、作業場所が３階等、更に高所となると梯子が 届かないこともある。

【０００４】 工事用仮設足場としては、地上より組上げていくものもあるが、斯かる工事用 仮設足場は、足場組立てに工期がかかり、又高価であるという不具合がある。

【０００５】 本考案は斯かる実情に鑑み、安全で而も簡便、安価な工事用仮設足場を提供し ようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、天上面と床面との間に支柱を着脱可能に設け、該支柱に着脱可能に 取付けたビームを窓より張出させ、該ビームに足場板を掛渡したことを特徴とす るものである。

【０００７】

【作用】

支柱、ビーム、足場板は部材の状態で作業現場に搬入され、現場で組立て、工 事用の足場として供される。又、作業完了後は分解されて除去される。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

【０００９】 図１、図３は第１の実施例を示しており、図中１は建屋であり、該実施例は建 屋１の窓２に窓用シャッタを取付ける場合を示している。

【００１０】 前記窓２の室内３側に、支柱４を窓２の幅寸法よりも小さい間隔で２組設ける 。該支柱４は伸縮可能であり、且所望の長さで固定することができる様になって おり、該支柱４を設置する場合は、室内３の床面５と天井面６に突張らせて固定 する。

【００１１】 前記支柱４の上部、下部にそれぞれ壁当て７，７を着脱自在且前記支柱４に沿 って上下方向に移動可能に設ける。

【００１２】 該壁当て７は、前記支柱４に嵌着されるジョイント８、該ジョイント８にボル ト９を介して取付けられたパッド１０から構成され、前記ボルト９を回転させる ことでパッド１０を壁面に密着させ得る様になっている。

【００１３】 前記支柱４の下部にビーム１１を取付ける。該ビーム１１の基端にはブラケッ ト１２が固着されており、該ブラケット１２とクランプ１３とで前記支柱４を挾 持することで、前記ビーム１１が支柱４に固定される。又、ビーム１１の固定位 置は、該ビーム１１が前記窓２の下端縁に乗置する状態とする。

【００１４】 前記ビーム１１の下面に着脱可能なピン１４を介して逆山型状に形成した脚部 １５を取付ける。該脚部１５の下端には前記壁当て７と同様な構成の壁当て１６ を設ける。

【００１５】 前記２本のビーム１１の間に足場板１９を掛渡して設け、又前記ビーム１１の 先端には、着脱可能な手摺棒１７を立設し、該２本の手摺棒１７間、該手摺棒１ ７と前記支柱４との間に鎖１８を掛け設ける。

【００１６】 窓用シャッタの取付け作業は、作業者が室内３から前記足場板１９に乗移り、 該足場板１９の上で作業を行う。

【００１７】 該足場板１９に作業者が乗り作業することによって、前記足場板１９に掛かる 垂直荷重は、前記窓２の下端縁から建屋１に、又前記支柱４から床面５を経て建 屋１に、更にモーメント荷重は前記壁当て７、壁当て１６を経て建屋１にそれぞ れ伝達され、前記足場板１９は確実且安定に支持される。

【００１８】 尚、前記した構成で明らかな様に、本工事用仮設足場は、支柱４、ビーム１１ 、クランプ１３、脚部１５、手摺棒１７、足場板１９に分解可能であるので、運 搬が容易であり、又作業現場で容易に組立てが可能である。

【００１９】 図２、図４は第２の実施例を示しており、図中、図１中で示したものと同一の 機能を有するものには同符号を付してある。

【００２０】 本実施例では、壁当て２８をパッド１０と、該パッド１０に固着した水平棒２ ０と、該水平棒２０と前記支柱４とを所望の角度で連結可能な自在ジョイント２ １とで構成したものである。

【００２１】 ビーム１１は、Ｌ字状をしており、該ビーム１１の垂直部がクランプ１３を介 して前記支柱４に固定される様になっている。又、ビーム１１は補強材２２によ って補強されている。該ビーム１１には狭幅の足場板１９が掛渡し設けられる。

【００２２】 前記ビーム１１の先端に自在ジョイント２１が設けられ、該自在ジョイント２ １を介して傾動自在に斜材２３を設ける。該斜材２３の上端にはピン２４を介し て自在パッド２５を連結する。該自在パッド２５を建屋１の壁面に当接させ、前 記斜材２３を前記ビーム１１の先端と壁面とに斜めに掛渡した状態とし、更に該 ２本の斜材２３の上端を自在ジョイント２１を介して水平材２６によって連結す る。

【００２３】 前記自在パッド２５は、単に建屋１の壁面に当接させた状態としてもよく、或 は釘、ボルト等の係止手段を用いて壁面に固定してもよい。

【００２４】 而して、前記水平材２６にチェーンブロック２７を懸架させ、該チェーンブロ ック２７により組立てに必要な部材部品等を吊上げる。又、吊上げられた部材部 品は前記足場板１９と壁面との間を通過する。

【００２５】 チェーンブロック２７の荷重は、水平材２６を経て斜材２３に伝達され、更に 自在パッド２５を経て壁面に、更にビーム１１を経て建屋１の床面、壁面に伝達 される。

【００２６】 尚、足場板１９に掛かる荷重は前記第１の実施例と同様に建屋１に伝達される 。又、本実施例に於いても、支柱４、ビーム１１、足場板１９、斜材２３、水平 材２６等の部材に分解でき、容易に運搬、或は容易に組立て可能である。

【００２７】 図５は第３の実施例を示しており、該第３の実施例では第１の実施例に斜材２ ３を追加し、更に壁当て７を壁当て２８に替えたものであり、機械加工部品を少 なくし、更に低コスト化を図ったものである。尚、作用については前記２つの実 施例と同様であるので説明を省略する。

【００２８】 尚、前記第１の実施例中ブラケット１２の形状を適宜変更することで、前記脚 部１５を省略することが可能であり、又第２の実施例中斜材２３を省略すること も可能である等、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは いうまでもない。

【００２９】

【考案の効果】

以上述べた如く本考案によれば、構造が極めて簡潔であり、而も安定な足場が 得られ、更に組立て分解が容易で現場への搬入、搬出も容易に行えるという優れ た効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】同前他の実施例を示す側面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ矢視図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ矢視図である。

【図５】更に他の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

４ 支柱 ５ 床面 ６ 天井面 ７ 壁当て １１ ビーム １５ 脚部 １７ 手摺棒 １９ 足場板 ２３ 斜材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天上面と床面との間に支柱を着脱可能に
   設け、該支柱に着脱可能に取付けたビームを窓より張出
   させ、該ビームに足場板を掛渡したことを特徴とする工
   事用仮設足場。
2. 【請求項２】 支柱に壁面に当接する壁当てを着脱可能
   に設けた請求項１の工事用仮設足場。
3. 【請求項３】 ビーム下部に脚部を設け、該脚部の下端
   に壁当てを設けた請求項１の工事用仮設足場。
4. 【請求項４】 ビーム先端と壁面との間に掛渡して斜材
   を設けた請求項１の工事用仮設足場。
5. 【請求項５】 ビーム先端に手摺棒を立設した請求項１
   の工事用仮設足場。