JPH0559861A - 止 具 - Google Patents

止 具

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JPH0559861A
JPH0559861A JP24406791A JP24406791A JPH0559861A JP H0559861 A JPH0559861 A JP H0559861A JP 24406791 A JP24406791 A JP 24406791A JP 24406791 A JP24406791 A JP 24406791A JP H0559861 A JPH0559861 A JP H0559861A
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JP
Japan
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stopper
slide plate
plate
female
male
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Application number
JP24406791A
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English (en)
Inventor
Tamao Morita
玉男 森田
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Tarmo Co Ltd
Original Assignee
Tarmo Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45CPURSES; LUGGAGE; HAND CARRIED BAGS
    • A45C13/00Details; Accessories
    • A45C13/10Arrangement of fasteners
    • A45C13/1069Arrangement of fasteners magnetic

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雄止具Aに吸引、係止される雌止具Bのスラ
イドプレートが衣服等に接触して雌雄止具の係止状態が
解放されることを、容易な操作性を残したまゝ防止す
る。 【構成】 永久磁石1により構成される突起部2又は永
久磁石1を有する突起部2に係合顎6を設けた雄止具A
と、この雄止具Aの突起部2の挿入によって該係合顎6
の下面に挿入穴H−1の穴縁5aが吸引されて係止される
スライドプレート5と、下面に、このスライドプレート
5を摺動自在に組付けた少なくとも板状部3Aを有する雌
止具Bとで構成され、且つ該板状部3Aに設けられた凹欠
部4に前記スライドプレート5の操作部5aが露呈する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石の吸着力を
利用した止具であって、ランドセル、ショルダーバッグ
その他の各種のバッグ類、各種のボックス類の蓋の閉止
の手段として用いられ、あるいはベルト等の連結の手段
として用いられる止具、更には扉を開け放しの状態に保
持する手段として用いられる止具等の改良、特にスライ
ドプレートの誤動作のない止具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石の吸着力を利用した止具には種
々の構造のものがあり、ランドセルのカブセの閉止手
段、ショルダーバッグの蓋の閉止手段、小物収納ボック
スの蓋の閉止手段、更にはベルトの連結手段としてのバ
ックル、開け放し状態に扉を保持する手段等として用い
られている。
【0003】このような永久磁石の吸着力を用いた止具
は、一般に止具相互の吸着閉止と、引き放し解放の操作
とが容易で取扱い性に優れている反面、係止力が永久磁
石の有する吸着力のみに限定されていることから、係止
状態の安定な維持には難があった。
【0004】そこで永久磁石を有している雄止具に雌止
具を仮止め状態に吸着させた後、この雌止具に挿入した
雄止具の挿入部分を捻って機械的に雌雄止具の係止状態
を作り出すことが一般に試みられている。かゝる従来の
止具では、雌止具に雄止具を挿入状態で吸着した後、逐
一雄止具の挿入部分を捻る等の操作で雌雄の止具を機械
的に係止させる必要があり、かゝる操作をしなかった場
合、予期せずにランドセルの蓋等が開き出す不都合があ
った。又、閉止されている蓋等を開く場合にも、逐一雌
雄止具を手でつまみ、雌止具に挿入されている雄止具の
挿入部分を捻り戻し、更に、雌雄止具を引き放し方向に
操作する必要があり、雌雄止具の装脱操作が煩雑であ
り、幼児童等のように操作能力の少ない者の用いるバッ
グ等の止具としては不適当であった。
【0005】かゝる従来の永久磁石を用いた止具に対応
するものとして、雌止具に対し雄止具を単に重ね合せ状
態で挿入することによって、雌雄止具を確実に係止する
と共に、雄止具の挿入係止されている雌止具のスライド
プレートを単に押し、又は引き剥し状に操作することの
みで雌雄止具をワンタッチ動作で離脱することのできる
止具が特公平3-14983 号で開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
公平3-14983 号で示されている係合具、特にその雌止具
は、雄止具に吸引係止されているスライドプレートをこ
の雄止具より解放操作するために雌止具から操作用の舌
片が大きく外方に突き出した構成とされている。特に、
この特公平3-14983号で示されている係合具では、前記
の雄止具に吸着されているスライドプレートの舌片が取
付け雌止具の自由端側から大きく屈曲しながら突き出し
た構成とされており、この屈曲して突き出されている舌
片部分が雌止具の取付け側に押され、又は逆に引き出し
側に引かれることによって雌雄止具の係止が解かれる構
成とされている。
【0007】この結果、この雌止具を取付けたハンドバ
ッグの蓋片等がハンドバッグ本体の面あるいはハンドバ
ッグの載置面等に接触し、又混雑した車内で人あるいは
物に接触すること等によって、この蓋片にある雌止具か
ら突き出しているスライドプレートの舌片が雌止具の内
方に押し込まれ、雌雄止具の係止が予期せずに解放され
る不都合を有していた。
【0008】又、スライドプレートを雌止具から引き出
し側に引くことによって雌雄止具の係止を解放する構成
の係合具であっても、これを使用したハンドバッグ等が
混雑した車内で人あるいは物に接触し、あるいは脇腹に
吊り下げられているショルダーバッグが動作中の腕に触
れること等によって、雌止具から屈曲状に起立している
スライドプレートの舌片が該雌止具から引き出し側に押
動され、雌雄止具の係止が予期せずに解放される不都合
を有していた。
【0009】本発明は、かゝる従来係合具の不都合に鑑
み、係止された雌雄止具が予期せずに解放される不都合
を解消すると共に、雌雄止具の解放操作の容易性をも残
した止具の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の止具は、かゝる
目的を達成するものとして、永久磁石1で形成される突
起部2又は、永久磁石1を有して形成される突起部2を
持つ雄止具Aと、この雄止具Aの挿入係止される挿入穴
Hを有する雌止具Bとで止具の構成をなし、次いで、該
雌止具Bを、前記の雄止具Aの突起部2の挿入穴H−1
を有する強磁性のスライドプレート5と、このスライド
プレート5を下面に沿って摺動自在に組付け、しかも該
スライドプレート5の挿入穴H−1に連通する挿入穴H
−2を有する板状部3Aを少なくとも有している取付けフ
レーム3とで構成し、更に、前記取付けフレーム3の板
状部3Aの周側に設けられている凹欠部4に、この取付け
フレーム3に組付けられている前記のスライドプレート
5の一部である操作部5aが露呈してあり、この凹欠部4
に露呈しているスライドプレート5の操作部5aが該凹欠
部4で押動操作される構成とし、次いで、前記雌止具B
の挿入穴Hに挿入される前記雄止具Aの突起部2には、
この雄止具Aによって吸引される前記雌止具Bのスライ
ドプレート5の少なくとも吸引側に張出し状の係合顎6
が設けてあり、この雄止具Aに吸引されるスライドプレ
ート5の穴縁5bが該係合顎6の下面に摺り入る構成とし
てある。
【作用】
【0011】構成される雌止具Bの板状部3Aの周側に、
この板状部3Aの下面に沿って組付けられているスライド
プレート5の操作部5aの露呈する凹欠部4があることか
ら、この凹欠部4内で該スライドプレート5の操作部5a
を指先で操作することによって該スライドプレート5の
押動がなし得る。又、この雌止具Bを構成するスライド
プレート5は、取付けフレーム3の板状部3Aの下面に組
付けられていると共に、この板状部3Aにある凹欠部4内
に該スライドプレート5の操作部5aが露呈した構成とさ
れていることによって、雌止具Bにあるスライドプレー
ト5は取付けフレーム3の構成する外周より内方に位置
づけられ、スライドプレート5の周縁が衣服等に直接々
触して押動されないように機能する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る典型的な止具の各実施例
を添付の図面について詳細に説明する。図1〜図5は本
発明に係る典型的な第1実施例の止具を、図6〜図9は
本発明に係る第2実施例の止具を、図10〜図11は本発明
に係る第3実施例の止具を、図12は本発明に係る第4実
施例の止具を示している。又、図1は第1実施例に係る
止具の部品を分離した状態で示してあり、第2図は雌雄
止具を係合する前の状態を断面で示し、図3は雌雄止具
の係合状態を断面で示している。更に、図4と図5と
は、雌止具Bを水平で断面して板状部3Aの側を示したも
のであって、図4は雄止具Aを挿入穴Hに挿入する前の
状態を、又図5は雄止具Aを挿入穴Hに挿入した状態の
スライドプレート5の夫々の位置関係を示している。図
6は、第2実施例の止具の部品の一部を分離して示して
あり、図7は雄止具Aと雌止具Bとを係合した状態を断
面として示してあり、図8と図9とは、この第2実施例
に係る雌止具Bを水平で断面した状態で板状部3Aの側を
見たものであって、図8は雄止具Aを挿入穴Hに挿入す
る前の状態を、又図9は雄止具Aを挿入穴Hに挿入した
状態のスライドプレート5の夫々の位置関係を示してい
る。図10は、第3実施例の止具の部品を分離して示した
ものであり、図11は、その雌止具Bの組付け状態を断面
で示している。図12は、第4実施例の止具を構成する雌
止具Bの部品を分離して示している。
【0013】先ず、図1〜図5で示される第1実施例に
係る止具について説明する。この第1実施例に係る止具
は、雄止具Aと、雌止具Bとからなっており、雄止具A
の突起部2が雌止具Bの夫々の挿入穴H−1、H−2に
対し抜き差し可能に挿入できる構成としてある。
【0014】構成される雄止具Aはダイキャスト成形さ
れた真鍮製の突起部本体2aの内部空洞に永久磁石1を嵌
め入れた構成としてあり、この突起部本体2aは平面形状
が長方形状をなす突起部本体2aの下面側から頂部側に向
けて内部空洞が設けられていると共に頂部が断面弧状を
なすものとし雌止具Bに対する挿入性を良くしてある。
更に頂部の長さ側に添って係合顎6が張り出し状態で設
けてあると共に、この係合顎6から突起部本体2aの基部
側に向けて窓7が設けてある。又、この突起部本体2aの
基部側には、この窓7に続く位置に突出し段部8が設け
てあると共に取付け用の座部2bを突起部本体2aの基部周
側に一体に張出し状態に設け、且つ、この座部2bの四周
に下方に垂下する鍔部2cと、この鍔部2cで囲まれた座部
2bの下面にカシメ用のボス2dを設け、取付け用の脚具9
のカシメづけに用いている。
【0015】こゝで用いられている取付け用の脚具9は
カバン等の取付け基版Cに挿通されて、裏座金10のスリ
ットに挿通折り曲げられる脚片9a、9a を有すると共に、
突起部本体2aの前記内部空洞面を覆った状態で前記座部
2bの下面凹部内に収まる形状とされており、この座部2b
の面に密着した状態で、脚具9に設けた孔から突き出し
ているボス2dが該脚具9の面にカシメづけられる構成と
してある。
【0016】このようにして構成された突起部2に永久
磁石1とヨーク11とを嵌め入れると共に突起部本体2aの
座部2bに脚具9を添装カシメづけて永久磁石1とヨーク
11とを突起部2内に組付けて雄止具Aを構成し、この雄
止具Aを取付け基版Cに添装すると共に、この取付け基
版Cに挿通した脚片9aに裏座金10を嵌め入れて該脚片9a
をこの裏座金10面に折りつけて固定して用いる。
【0017】尚、叙上で構成される雄止具Aは典型的な
一実施例を示すものであり、雄止具Aの全体あるいは雄
止具Aの突起部2の部分をプラスチック磁石等を用いて
一体に形成しても良く、この場合突起部本体2aを別途形
成する必要が無く、又永久磁石等の組付け手間も割愛で
きる特長を有している。
【0018】又、前記で構成される突起部本体2aを強磁
性材を用いて構成しても良く、この場合、雌止具Bを雄
止具Aの側に引き寄せる効果があると共に永久磁石1の
漏洩磁気を突起部2の外方に生じさせない利点を有して
いる。
【0019】更に突起部2に組込まれるヨーク11は突起
部本体2aの窓7の側に設けられており、この窓7を塞い
で内部の永久磁石1を隠すように機能していると共に永
久磁石1の一方の磁極の磁場を集束するように機能し、
雌止具Bのスライドプレート5の良好な吸着と安定な吸
着状態の維持とに都合良く機能する。かゝる点から突起
部本体2aに組込まれる永久磁石1は図2において左右側
に着磁されているのが好ましい。
【0020】尚、前記のヨーク11を用いずに永久磁石1
のみを用いても良く、又窓7を開口せずに盲状に永久磁
石1の嵌め入れ空洞を形成しても良い。更に永久磁石1
の各磁極にヨークを添装し、あるいは各磁極にあるヨー
クを磁極間にある永久磁石1の側面まで延設した構成と
しても良く、この場合の漏れ磁束は極端に少なくなる特
長を有している。
【0021】又、突起部2に設けられる係止顎6は単に
この係止顎6の下面に雌止具Bのスライドプレート5の
摺り込める構成をもっていれば良く、この係止顎6に雌
止具Bのスライドプレート5が吸着、係止されることに
よって雄止具Aと雌止具Bとは確実に係止状態を維持さ
れることゝなる。図1〜図5で示される第1実施例の止
具では係止顎6の下方に窓7を用いてスリット状の係止
溝を設け、この係止溝に雌止具Bのスライドプレート5
が係入される構成としてあると共に、この窓7の下方に
突き出し段部8を設け取付け、フレーム3の挿入穴H−
2”の穴縁に該段部8が接する構成とすることによって
雌雄止具の安定な係止状態が維持できるようにしてあ
る。
【0022】又、前記の脚具9は強磁性材で構成されて
いても良く、非磁性材で構成されていても良い。この場
合、脚具9を強磁性材として組付けることによって永久
磁石1の磁気漏洩が効果的に防止されることゝなる。又
非磁性材で脚具9を形成した場合、この脚具9の脚片9a
を磁気路として取付け基版Cの裏座金10の側に漏れ磁気
をもたらさない特長を有している。
【0023】尚、突起部2の形状は図示例のものに限ら
れるものでなく平断面が正方形、楕円形、円形等の任意
の形状であっても良く、平断面を円形とし、係止顎6を
全周に設けることによって雄止具Aに対する雌止具Bの
装脱操作に際しての方向性を無くすことができる。
【0024】次いで雌止具Bについて説明する。この雌
止具Bは透磁率の良好なスライドプレート5と、スライ
ドプレート5の組付けられる板状部3Aを有する取付けフ
レーム3とで構成してある。この実施例に係る取付けフ
レーム3は、偏平な容箱状をなしており、板状部3Aの下
面に沿ってスライドプレート5が摺動可能に組付けられ
るように該板状部3Aの下方に底板部3Bが該板状部3Aに一
体に連設されて、この板状部3Aとの間にスライドプレー
ト5が摺動可能に組込まれる隙間12を有する構成として
ある。
【0025】かゝる構成からなる取付けフレーム3を更
に具体的に説明する。この取付けフレーム3は、板状部
3Aの一側辺に側方に張出された取付け板部3Dを有すると
共に、この取付け板部3Dの設けられていない残る3辺か
ら下方に周壁3Cを垂設し、この周壁3C間に該板状部3Aに
平行な底板部3Bを設けることで、前記のスライドプレー
ト5の挿入される隙間12を構成すると共に、この隙間12
の挿入口部12a を板状部3Aの取付け板部3Dの側に設けて
ある。
【0026】又、この隙間12の挿入口部12a を覆う立上
り部13a を有する取付け板13を用意し、前記の取付け板
部3Dとの間に介装した蓋片等の取付け基版Cを、この取
付け板13を用いて挾持した状態でビス14等を用いて前記
雌止具Bをバッグ等に組付ける。
【0027】かくして、ハンドバッグの蓋片等の取付け
基版Cに組付けられる雌止具Bは、この取付け基版Cに
対する組付けに先立って前記の挿入口部12aから隙間12
内にスライドプレート5を挿入し、このスライドプレー
ト5の動作終端が取付け板13の立上り部13a となるよう
に組付け構成する。
【0028】かゝる構成からなる雌止具Bは取付けフレ
ーム3の板状部3Aと、底板部3Bとに、前記雄止具Aの突
起部2が緩やかに収まる挿入穴H−2’と挿入穴H−
2”とが同一中心線上に位置するように設けてあると共
に、この取付けフレーム3の板状部3Aの下面に沿って底
板部3B及び周壁3Cとにより摺動可能に組付けられている
スライドプレート5に、前記挿入穴H−2’、H−2”
に連通する挿入穴H−1が設けてある。又、スライドプ
レート5の動作終端とされる取付け板13の立上り部13a
で塞がれている隙間12の反対側部分に凹欠部4が設けて
ある。
【0029】かゝる組付け構成からなる雌止具Bに設け
られている突起部2の挿入穴H−1、H−2は、板状部
3Aと底板部3Bにある挿入穴H−2を突起部2の緩く収ま
る形状、寸法とし、スライドフレーム5にある挿入穴H
−1を突起部2の非吸着側即ち係合顎6の設けられてい
ない側で、拡開した大き目の寸法としてある。このよう
に雌止具Bの有する挿入穴H−1と挿入穴H−2とを図
2、図3で示される状態とすることによってスライドプ
レート5は、このスライドプレート5に挿入される突起
部2に近い側にある挿入穴H−1の穴縁を吸引すること
ゝなり、この突起部2に近い側にある挿入穴H−1の穴
縁側に突起部2の係合顎6を設けておくことによって、
突起部2に吸引されたスライドプレート5の挿入穴H−
1の穴縁が該係合顎6の下面に摺り入り、係止されるこ
とゝなる。かゝる点から雌止具B内に組付けられている
スライドプレート5は、雄止具Aの突起部2の挿入され
る前の状態で、雌止具B内の取付け板13の側にもっとも
押し込まれた状態とされており、突起部2の挿入状態で
凹欠部4の側に移動停止されるようにスライドプレート
5が収まり合うように位置決めをすることが好ましい。
【0030】尚、突起部2と雌止具Bとの嵌まり合い関
係では、雌止具Bを構成する底板部3Bの挿入穴H−2”
内に突起部2の突出し段部8がガタなく収まり、且つ突
起部2の係合顎6上が板状部3Aの挿入穴H−2’内にガ
タなく収まると共に、係合顎6の下方にある窓7が構成
する横溝内にスライドプレート5の挿入穴H−1の穴縁
が収まる構成とされているのが好ましい。
【0031】又、前記の凹欠部4は、雌止具Bを構成す
る少なくとも板状部3Aに設けられている必要があり、こ
の板状部3Aを含む周壁3Cと底板部3Bとに連通して設けら
れているのが好ましく、この凹欠部4内にスライドプレ
ート5の操作部5aが露呈する構成としてある。この結
果、凹欠部4に露呈しているスライプレート5の操作部
5aは、この凹欠部4から外方に突き出されることがな
く、この凹欠部4の周縁で衣服等との接触が防止されて
いると共に、この凹欠部4内に指し入れた指先により容
易に押動することができ、特に本実施例では、この凹欠
部4に露呈しているスライドプレート5を該雌止具Bの
組付けられている取付け基版Cの側に押すことによって
雄止具Aに対する該スライドプレート5の係止が解かれ
る構成としてある。尚、図示の実施例では板状部3Aと底
板部3Bとに半弧状をなす凹欠部4を周壁3Cを含めて構成
してあるが、三角形状、方形状等いかなる形状からなる
凹欠部4であっても良い。又、スライドプレート5の操
作部5aを押動し得る構成であれば良く、板状部3Aのみ、
又は板状部3Aと周壁3Cとに亘ってのみ凹欠部4が設けて
あっても良い。尚、15はビス、螺子等の取付け手段の挿
通孔を示している。
【0032】かゝる構成からなる雄止具Aを雌止具Bに
対し図3の状態で挿入した場合、スライドプレート5は
取付け板13の側に向けた移動が抑制されており、しかも
突起部2の永久磁石1に対し挿入穴H−1の穴縁5bが他
方の穴縁より近い位置にあることから、この穴縁5bが突
起部2側に吸引され、突起部2の係合顎6の下面に摺り
込み、係合顎6の下面でスライドプレート5の穴縁5bの
上面が係止される。従って、この雌止具Bに用いられる
雄止具Aは雌止具Bの操作部5aの突き出し側と反対の側
に向けて突起部2の係合顎6を設けておく必要があり、
操作部5aを図3の矢印Yで示すように押し込み側に移動
することで雌雄止具の係止状態を解くことができ、雌止
具Bを雄止具Aの吸着力に抗して引き上げることによっ
て雌雄止具の完全な分離がなされる。
【0033】次いで図6〜図9で示される第2実施例に
係る止具は、前記図1〜図5で示される第1実施例に係
る止具における雌止具Bと雄止具Aとのなす係止の向き
と逆向きの係止状態としてあると共に、凹欠部4を雌止
具Bのスライドプレート5における摺動方向に亘って設
けた構成としてあり、同一の構成部分については同一の
番号を付して説明を省略する。
【0034】この第2実施例に係る止具では、スライド
プレート5の収まる取付けフレーム3の両側、即ち、ス
ライドプレート5の摺動方向に沿った取付けフレーム3
の両側に凹欠部4、4を対向して設けてあり、この凹欠
部4は該取付けフレーム3を構成する板状部3Aと、これ
に続く周壁3Cと、更にこれに続く底板部3Bとに亘る該取
付けフレーム3側部の切欠状部として設けてある。
【0035】又、取付けフレーム3内に組付けられてい
るスライドプレート5は、このスライドプレート5を有
する雌止具Bに雄止具Aの突起部2が挿入された際に、
この突起部2が吸引するスライドプレート5の充分な移
動幅をもって取付けフレーム3内に組付けられていると
共に、取付けフレーム3の挿入穴H−2に連通する挿入
穴H−1を該挿入穴H−2よりも該スライドプレート5
の移動方向に各幅としてあり、特に取付け板13の設けら
れている側の挿入穴H−1の穴縁が挿入穴H−2の穴縁
から離れたものとし、これに対応する側にある挿入穴H
−1の穴縁5bが挿入穴H−2の穴縁に近接した構成とし
てある。
【0036】この結果、図7で示されるように雌止具B
に雄止具Aを挿入した際に、スライドプレート5は図8
で示す矢印Y’の方向に移動することゝなり、図7で示
されるように雄止具Aにある突起部2の係合顎6を、該
スライドプレート5の挿入穴H−1の穴縁5bの側に向け
て雌雄止具の組付けをなすことによって前記の第1実施
例に係る止具と反対の向きでの雌雄止具の係止をなすこ
とができる。
【0037】このようにして雄止具Aの突起部2の係合
顎6の下面に吸引移動されて雌雄止具の係止状態を作り
出しているスライドプレート5を、この突起部2の吸引
力に抗して図9の矢印Y”の方向に指先で移動させるこ
とができ、スライドプレート5にある挿入穴H−1の穴
縁5bを係合顎6から外し、突起部2の挿入方向と反対の
向きに雌雄止具を引き離すことによって雌雄止具の係止
状態を解くことができる。
【0038】尚、この雌止具Bの凹欠部4に露呈してい
るスライドプレート5の操作部5aに対する手指による操
作は、このスライドプレート5を両側から挾み込む保持
力によっていることから、スライドプレート5の移動操
作に不都合を生ずることがあり、叙上実施例では該スラ
イドプレート5の操作部5aに滑り止めリブ16を設けると
共に、取付けフレーム3の周壁3Cの内側に該リブ16を有
するスライドプレート5の組込み用の溝17を設けてあ
る。又、雌止具Bにおけるスライドプレート5の操作用
の凹欠部4を取付けフレーム3の両側部に設けたことか
ら雌止具Bの自由端側、即ち取付け板13と反対の側を完
全に盲状に構成することが可能であり、この部分を弧状
の丸味をなすものとして外観、及び取扱い時の接触感を
良好とし、あるいは他の適宜の形状とすることができ
る。
【0039】次いで図10、図11で示される第3実施例に
係る止具について説明する。この止具の雄止具は前記の
第1実施例に係る雄止具Aと同一の構成であることから
図示を省略している。又、雌止具Bの構成であって前記
実施例と同一の構成部分については同一の番号を付して
説明を省略する。
【0040】この第3実施例に係る止具は、板状部3Aと
周壁3Cとをなす部分とが一体に形成されていると共に、
取付け板部3Dの側の周壁を、両側の周壁の折返しストッ
パー部18として構成し、この取付け板部3Dと反対の側に
ある板状部3Aと、これに続く周壁3Cとを割欠状とするこ
とで凹欠部4、4を構成している。又、底板部3Bは前記
板状部3Aの取付け板部3Dに対応する取付け板部3B' を有
すると共に、前記周壁3Cの頂部から垂設されているカシ
メ片19の収まる凹溝20を有しており、前記板状部3Aの下
面に沿って摺動自在に組付けられたスライドプレート5
を、該底板部3Bによって覆うようになし、この底板部3B
の凹溝20内に収まっているカシメ片19、19 を互に窄まる
側にカシメづけることによって該底板部3Bを周壁3Cに一
体に止着する構成としてある。
【0041】この第3実施例に係る止具では、雌止具B
の板状部3Aに設けられる凹欠部4が、雌止具Bの自由端
側、即ち取付け基版Cに対する取付け側と反対の側の両
側に設けてあることから、この凹欠部4にあるスライド
プレート5の操作部5a、5a を取付け基版Cの側に向けて
平行に押動することが可能であり、より正確、且つ確実
に雌雄止具の係止状態の解放をなすことができる。又、
雌雄止具を盲状態で操作する場合においても雌止具Bの
自由端側の両側のいずれかを押すことによって雌雄止具
の係止状態を解くことが可能であり、雌雄止具の係止状
態の解除が容易、円滑とされる。
【0042】次いで、図12で示される第4実施例に係る
止具は、前記の各実施例に係る止具における底板部3Bを
省いたものであり、前記実施例と同一の構成部分につい
ては同一の番号を付して説明を省略する。又、雄止具は
前記の第1実施例に係る止具の雄止具Aと同一であるこ
とから図示を省略する。
【0043】この第4実施例に係る止具は板状部3Aの一
方に取付け板部3Dを設けると共に、この取付け板部3Dの
側から他方の側に向けた板状部3Aの両側に下垂状に周壁
3Cを設け、この周壁3Cの下端を夫々相対向している側に
水平に張出す鍔部21とし、板状部3Aと周壁3C及び該鍔部
21とによってスライドプレート5の摺動溝22を形成する
構成としてある。又、雌止具Bの自由端側、即ち取付け
板部3Dの設けられている側と反対の側に周壁を短寸状に
折り曲げてストッパー部23とし、スライドプレート5の
抜け出しを規制するようになすと共に、この自由端側の
板状部3Aに凹欠部4を設け、この凹欠部4に露呈するス
ライドプレート5の操作部5aの押動操作をなし得る構成
としてある。
【0044】この第4実施例に係る止具では、凹欠部4
が板状部3Aのみの切欠部として形成されていることか
ら、この凹欠部4でのスライドプレート5の押動操作が
前記実施例と異なり周壁3C、底板部3Bで妨げられること
がなく、容易且つ確実に指先によるスライドプレート5
の操作をなし得る特長を有している。
【0045】叙上の各実施例は本発明の典型的なもので
あって、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はない。特に、本発明ではスライドプレート5が、この
スライドプレート5の上面を覆っている板状部3Aの下面
に沿って摺動自在に組付けられる構成の雌止具であれば
都合良く機能するものであって、例えば板状部3Aを単な
る平板とし、この平板の下面にスライドプレート5を摺
動可能に吊設した構成のものであっても良い。即ち、ス
ライドプレート5の摺動方向に溝を設け、この溝に挿
通、突き出された平板下面にあるガイドピンの頭部に、
この溝幅より大きいストッパー部を設けることで平板の
下面にスライドプレート5を摺動可能に吊設することが
できる。かゝる板状部3Aに対するスライドプレート5の
摺動自在な組付け構造を有する限り他のいかなる構成の
ものであっても叙上各実施例に係る止具と同一の機能を
有し実用に適している。
【0046】尚、叙上の板状部3Aを含む取付けフレーム
3は合成樹脂、真鍮等の非磁性材で形成されていても良
く、鉄系の強磁性材で形成されていても良く、非磁性材
で形成されている場合、雄止具Aの突起部2が雌止具B
の挿入穴H内に円滑、容易に導き入れられる特長を有
し、又強磁性材で取付けフレーム3が形成されている場
合、雌止具Bが雄止具Aに強く吸い寄せられる特長を有
している。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る止具は、雌止具Bを構成す
るスライドプレート5が板状部3Aの下面に摺動可能に組
付けられていると共に、この板状部3Aに設けられた凹欠
部4に、このスライドプレート5の操作部5aが露呈して
いる構成とされていることから、スライドプレート5の
操作部5aが衣服等に接して押圧されることがなく、雌雄
止具の係止状態が安定に維持される特長を有している。
【0048】又、雌止具Bを構成するスライドプレート
5の操作部5aが板状部3Aの凹欠部4に露呈している構成
であり、雌止具Bの外観がシンプル且つ嵩張りのない構
成とされる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る止具の部品分離斜視図
【図2】同雌雄止具の係合前の状態を示す断面図
【図3】同係合した状態を示す断面図
【図4】同雌止具の下面側から見たスライドプレートの
動作前の平断面図
【図5】同スライドプレートの動作後の平断面図
【図6】第2実施例に係る止具の部品分離斜視図
【図7】同雌雄止具の係合状態を示す断面図
【図8】同雌止具の下面側から見たスライドプレートの
動作前の平断面図
【図9】同スライドプレートの動作後の平断面図
【図10】第3実施例に係る雌止具の部品分離斜視図
【図11】同雌止具の組付け状態を示す断面図
【図12】第4実施例に係る雌止具の部品分離斜視図
【符号の説明】
1 永久磁石 2 突起部 3 取付けフレーム 3A 板状部 4 凹欠部 5 スライドプレート 6 係合顎 7 窓 8 突出し段部 9 脚具 10 裏座金 11 ヨーク 12 隙間 13 取付け板 14 ビス 15 挿通孔 16 リブ 17 溝 18 ストッパー部 19 カシメ片 20 凹溝 21 鍔部 22 摺動溝 23 ストッパー部 A 雄止具 B 雌止具 C 取付け基版 H 挿入穴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石からなる突起部又は永久磁石を
    有する突起部を有している雄止具と、 前記雄止具の突起部の挿入穴を有する強磁性のスライド
    プレートと、下面に沿って該スライドプレートが摺動自
    在に組付けられていると共に該スライドプレートの挿入
    穴に連通する挿入穴を有する板状部を少なくとも有して
    いる取付けフレームからなる雌止具とよりなり、 前記取付けフレームの板状部周側に設けられている凹欠
    部に該取付けフレームに組付けられているスライドプレ
    ートの一部が露出されており、 前記雌止具の挿入穴に挿入される前記雄止具の突起部に
    は、この雄止具により吸引される前記雌止具のスライド
    プレートの吸着側に張出し状の係合顎が設けられてお
    り、この雄止具に吸引されるスライドプレートの穴縁が
    該係合顎の下面に摺り入る構成としてあることを特徴と
    する止具。
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