JP2515684Y2 - マグネット式止め具 - Google Patents

マグネット式止め具

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JP2515684Y2
JP2515684Y2 JP1991054129U JP5412991U JP2515684Y2 JP 2515684 Y2 JP2515684 Y2 JP 2515684Y2 JP 1991054129 U JP1991054129 U JP 1991054129U JP 5412991 U JP5412991 U JP 5412991U JP 2515684 Y2 JP2515684 Y2 JP 2515684Y2
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Inventor
長志 原
Original Assignee
株式会社角田商店
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、みだりに外れることが
なく確実な装着ができる、鞄等の袋物或は、その他の止
め物用に最適なマグネット式止め具の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、永久磁石の吸引力を用いた、
いわゆるマグネット式止め具(以下止め具という)は、
例えば実公昭54−14640号に見られるようなもの
が公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来型
の止め具においては、止め具本体に設けられた磁石の磁
束方向に対する引っ張り強度は十分なものであるが、こ
の磁束に直交する方向への引っ張り強度については、か
なり強力な磁石を用いたとしても十分な強度を得ること
は困難であった。つまり、このような止め具を、例えば
ハンドバッグ等の本体側に止め具本体を、蓋部側に吸磁
性蓋体を配置して用いたとき、ハンドバッグ等の蓋部に
何かのはずみで横方向等、即ち通常の蓋部の開閉方向以
外の方向へ何らかの力が加わった場合、非常に簡単に蓋
部が開いてしまうという問題を有していた。
【0004】ところで、このような問題を解決するため
に、実開平2−136527号に示されるような考案が
提起されている。これは、上述したような通常の蓋部の
開閉方向以外の方向への力に対処するために、吸磁性蓋
体の周縁部に壁板を一体に形成することによって初期の
目的を達成しようとするものである。
【0005】しかして、上記の考案では、止め具本体と
吸磁性蓋体が確実に装着された状態からはみだりに外れ
ることはないが、吸磁性蓋体の周縁部に設けた壁板は、
これに一体的に形成されているために、時として、この
壁板が止め具本体の磁石に磁着してしまうことがあり、
上記考案を用いたハンドバッグ等の使用者は、蓋部の閉
止時に煩わしさを感じるばかりか、あたかも、その蓋部
が完全に閉まったものと誤認する可能性が高く、蓋部の
確実な装着を行うという点で問題があり、特に金銭等の
貴重品を収納するハンドバッグ等では安全上からも早急
な改善が望まれるところである。
【0006】本考案は、このような状況に鑑みて開発さ
れたものであり、鞄等の袋物或は、その他の止め物の蓋
部の開閉の際の煩わしさを解消すると共に、確実な装着
と不用意に外れることのないマグネット式止め具を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、永久磁石を収納した止め具本体と、吸
磁性蓋体とを磁着させて両者を止着するマグネット式止
め具において、上記した吸磁性蓋体に設けた脚部を非吸
磁性板に形成した取付け孔に挿着して吸磁性蓋体の裏面
に非吸磁性板を配設し、この非吸磁性板外周位置の一
に、上記止め具本体の外周面の一部を係止させるため
非吸磁性係止用鍔部を一体に垂下形成したことを特徴
とする構成とした。
【0008】
【作用】このように、非吸磁性板に垂下形成させた鍔部
により、上記した鞄等の蓋部に通常の開閉方向以外の方
向への力が加わっても、この蓋部はみだりに外れること
はなく、又、この鍔部は非吸磁性体で形成してあるの
で、止め具本体の磁石に磁着せず、本来の止着に必要な
吸磁性蓋体のみを止め具本体に磁着させることができ
る。
【0009】
【実施例】次に、本実施例を図1及び図2を用いて説明
する。図中において、1は内部に永久磁石を配設し、後
述する吸磁性蓋体3が磁着する磁着面1aを有する止め
具本体を示しており、この止め具本体1の裏面には鞄等
に固着するための脚部2を設けている。そして、この止
め具本体1に対応するのが、吸磁性体から成り、上記し
た磁着面1aに磁着する、被磁着面3aと嵌合突柱3b
を有する吸磁性蓋体3である。これには、止め具本体1
と同様に、この吸着部材3を鞄等に固着するための脚部
4が設けている。これらを本実施例では一例として、止
め具本体1を鞄本体8に固着し、吸磁性蓋体3を鞄の蓋
部9に固着する構成としている。そして、本実施例で
は、この吸磁性蓋体3の裏面に、非吸磁性の板部材5を
配設するものとし、この板部材5の外周位置には適宜高
に鍔部7を一体に垂下形成させると共に、その取り付け
のために、上記した脚部4を貫通させる取付け孔6を穿
孔している。
【0010】この止め具本体1は、永久磁石を保護する
ための被覆手段として、鍍金処理を施した吸磁性体のケ
ーシング12に環状永久磁石13を内蔵し、このケーシ
ング12の底面(裏面)に、上記した吸磁性蓋体3と同
一部材である、嵌合突柱1cを有する吸磁性部材1bで
被蓋する構成となっている。これにより、ケーシング1
2の上面に形成された磁着面1aには磁極S(N)が現
れると共に、この永久磁石は環状のものを用いているの
で、上記したケーシング12の中心部は凹状の嵌合孔を
呈することになり、この嵌合孔の略中心部には、上記し
た吸磁性部材1bによる被蓋によって、嵌合突柱1c上
面に磁極N(S)が現れる。そして、この止め具本体1
と、上記した吸磁性蓋体3は嵌合磁着し、即ち、止め具
本体1の磁着面1aと吸磁性蓋体3の被磁着面3aが当
接すると共に、止め具本体1側の嵌合突柱1cと、吸磁
性蓋体3に設けられた嵌合突柱3bが当接することによ
って、上記した両磁極間を連通する磁気回路が形成さ
れ、鞄等の蓋部を被蓋することになる。
【0011】ここで、以上のような公知のマグネット式
止め具に、上記した非吸磁性の板部材5を設けることに
よって行われる動作を説明する。まず、通常の止着状態
では、止め具本体1の磁着面1aと吸磁性蓋体3の被磁
着面3aは完全に密着した状態にある。このとき、鞄等
の蓋部9に、図2に矢印で示したような、通常の開閉方
向以外の力が加わると、上記した磁着面1aと被磁着面
3aの間に隙間11が生じることになる。従来の止め具
では、このような状態になると、このまま鞄等の蓋部が
開くところであるが、本考案では、図1及び図2から分
かるように止め具本体1の外周面を係止するために、非
吸磁性の、例えば真鍮板を用いて、止め具本体1の厚み
以上で、この止め具1の厚みに吸磁性蓋体3の厚みを加
えた、止め具全体の厚みを超えない範囲の高さで、この
外周面を略4分の1包囲する鍔部7を、板部材5の外周
位置に一体に形成し、これを吸磁性蓋体3の裏面に配
設、例えば鞄の蓋部9の間に挾持させることで、従来の
ように簡単に蓋部9が開くことを防いでいる。これを詳
しく説明すると、仮に鞄等の蓋部9に、通常の開閉方向
以外の力が加わったとしても、止め具本体1のエッジ部
10が鍔部7の内壁面と当接し、ここで、鞄の蓋部9に
加えられた力を受け止めることができるためである。し
かも、止め具本体1からは、常に吸磁性蓋体3を磁着し
ようとする吸磁力を発しているので、このように吸磁面
1aと被吸磁面3aの間に隙間11が生じても、これら
は直ちに磁着するので鞄の蓋部9は完全に閉じられ、不
用意に開くことがなくなるのである。
【0012】尚、本実施例では、吸磁性蓋体3の裏面
に、非吸磁性の適宜高の鍔部7を有する板部材5を配設
する構成としたが、その用途によっては、図4及び図5
に示すように、この板部材5を止め具本体1の裏面に配
設することもできるし、図示はしていないが、吸磁性蓋
体3側と止め具本体1側の双方の裏面に配設させること
もできる等、特にこの板部材5を取り付ける位置は限定
しないので、実施に応じて適宜選択するものとする。
又、この板部材5に形成する鍔部7の形状や大きさにつ
いても特に限定するものではなく、例えば図3に示され
るように、止め具本体1の全外周面を包囲する等、各々
の実施に際して最も最適な形状及び大きさを選択できる
ものである。更に、本実施例では、非吸磁性の板部材5
として真鍮を用いたが、この他にも、加工が容易で十分
な強度と美観を兼ね備え、コスト高につながる畏れのな
い素材であれば、金属に限らずどの様なものでも使用で
きることは云うまでもない。
【0013】次に、本実施例による効果を説明する。即
ち、非吸磁性の板部材5に一体に成形された鍔部7の働
きによって、鞄の蓋部9はみだりに外れることはなく、
この鍔部7は止め具本体1の吸磁面1aに磁着しないの
で、鞄の蓋部9の開閉における煩わしさが解消され、確
実な装着が行えるようになった。又、この板部材5に形
成した鍔部7の高さは、止め具本体1の厚み以上で、こ
の止め具本体1の厚みに吸磁性蓋体3の厚みを加えた、
止め具全体の厚みを超えない範囲の高さとしたので、止
め具本体1側、吸磁性蓋体3側の何れの裏面にも配設し
て使用できるものであり、しかも、この板部材5は真鍮
を用いたので、実施の際のコストを低く抑えることがで
き、しかも、錆びることがないので長期に渡って美観を
保つことができるものである。
【0014】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、鍔部が非吸磁性であるので、この鍔部が止め
具本体に磁着することがないので、鞄等の蓋部の開閉時
における煩わしさを完全に解消することができた。しか
も、鍔部が止め具本体に磁着することによる、蓋部閉止
の誤認がないので止め具の装着は確実に行えると共に、
鞄等の使用中において、みだりに止め具が外れることが
なくなった。これにより、金銭等の貴重品を遺失する事
故を未然に防ぐことができる。
【0015】又、本考案で用いた非吸磁性の鍔部を有す
る板部材は独立部品であるから、この板部材の形状及び
取付け孔を従来品に適応させることで、従来から用いら
れている、旧式の止め具にも用いることが可能であり、
これによって、従来の止め具にも新たな付加価値を与え
ることができる等、優れた効果を有するマグネット式止
め具を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の使用時における断面図である。
【図3】本考案の他例を示す斜視図である。
【図4】鍔部を有する板部材を止め具本体の裏面に配設
した一実施例の断面図である。
【図5】図4における他例の断面図である。
【符号の説明】
1 止め具本体 1a 磁着面 2 脚部 3 吸磁性蓋体 3a 被吸磁面 4 脚部 5 板部材 6 取付け孔 7 鍔部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を収納した止め具本体と、吸磁
    性蓋体とを磁着させて両者を止着するマグネット式止め
    具において、上記した吸磁性蓋体に設けた脚部を非吸磁
    性板に形成した取付け孔に挿着して吸磁性蓋体の裏面に
    非吸磁性板を配設し、この非吸磁性板外周位置の一部
    に、上記止め具本体の外周面の一部を係止させるための
    非吸磁性係止用鍔部を一体に垂下形成したことを特徴と
    するマグネット式止め具。
JP1991054129U 1991-06-18 1991-06-18 マグネット式止め具 Expired - Lifetime JP2515684Y2 (ja)

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