JPH04138318U - マグネツト式止め具 - Google Patents

マグネツト式止め具

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JPH04138318U
JPH04138318U JP5412991U JP5412991U JPH04138318U JP H04138318 U JPH04138318 U JP H04138318U JP 5412991 U JP5412991 U JP 5412991U JP 5412991 U JP5412991 U JP 5412991U JP H04138318 U JPH04138318 U JP H04138318U
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長志 原
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株式会社角田商店
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実な装着が得られ、不用意にはずれること
のないマグネット式止め具を提供する。 【構成】 非吸磁性体から成る板部材5の外周位置に、
止め具本体1又は吸磁性蓋体3の何れか一方の外周面を
係止させるための、係止用鍔部7を一体に垂下形成し、
この板部材5を止め具本体1又は吸磁性蓋体3の裏面に
配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、みだりに外れることがなく確実な装着ができる、鞄等の袋物或は、 その他の止め物用に最適なマグネット式止め具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、永久磁石の吸引力を用いた、いわゆるマグネット式止め具(以下止 め具という)は、例えば実公昭54−14640号に見られるようなものが公知 である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来型の止め具においては、止め具本体に設けられた磁石の磁 束方向に対する引っ張り強度は十分なものであるが、この磁束に直交する方向へ の引っ張り強度については、かなり強力な磁石を用いたとしても十分な強度を得 ることは困難であった。つまり、このような止め具を、例えばハンドバッグ等の 本体側に止め具本体を、蓋部側に吸磁性蓋体を配置して用いたとき、ハンドバッ グ等の蓋部に何かのはずみで横方向等、即ち通常の蓋部の開閉方向以外の方向へ 何らかの力が加わった場合、非常に簡単に蓋部が開いてしまうという問題を有し ていた。
【0004】 ところで、このような問題を解決するために、実開平2−136527号に示 されるような考案が提起されている。これは、上述したような通常の蓋部の開閉 方向以外の方向への力に対処するために、吸磁性蓋体の周縁部に壁板を一体に形 成することによって初期の目的を達成しようとするものである。
【0005】 しかして、上記の考案では、止め具本体と吸磁性蓋体が確実に装着された状態 からはみだりに外れることはないが、吸磁性蓋体の周縁部に設けた壁板は、これ に一体的に形成されているために、時として、この壁板が止め具本体の磁石に磁 着してしまうことがあり、上記考案を用いたハンドバッグ等の使用者は、蓋部の 閉止時に煩わしさを感じるばかりか、あたかも、その蓋部が完全に閉まったもの と誤認する可能性が高く、蓋部の確実な装着を行うという点で問題があり、特に 金銭等の貴重品を収納するハンドバッグ等では安全上からも早急な改善が望まれ るところである。
【0006】 本考案は、このような状況に鑑みて開発されたものであり、鞄等の袋物或は、 その他の止め物の蓋部の開閉の際の煩わしさを解消すると共に、確実な装着と不 用意に外れることのないマグネット式止め具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、永久磁石を収納した止め具本体と、 吸磁性蓋体とを磁着させて両者を止着するマグネット式止め具において、上記し た止め具本体又は吸磁性蓋体の何れか一方側の裏面に非吸磁性板を配設し、この 非吸磁性板外周位置に、止め具本体又は吸磁性蓋体の何れか一方の外周面を係止 させるための、係止用鍔部を垂下形成したことを特徴とする構成とした。この場 合、上記した係止用鍔部は、非吸磁性板外周位置の一部に垂下形成、若しくは、 非吸磁性板外周位置の全外周に垂下形成するのが好ましい。
【0008】
【作用】
このように、非吸磁性板に垂下形成させた鍔部により、上記した鞄等の蓋部に 通常の開閉方向以外の方向への力が加わっても、この蓋部はみだりに外れること はなく、又、この鍔部は非吸磁性体で形成してあるので、止め具本体の磁石に磁 着せず、本来の止着に必要な吸磁性蓋体のみを止め具本体に磁着させることがで きる。
【0009】
【実施例】
次に、本実施例を図1及び図2を用いて説明する。図中において、1は内部に 永久磁石を配設し、後述する吸磁性蓋体3が磁着する磁着面1aを有する止め具 本体を示しており、この止め具本体1の裏面には鞄等に固着するための脚部2を 設けている。そして、この止め具本体1に対応するのが、吸磁性体から成り、上 記した磁着面1aに磁着する、被磁着面3aと嵌合突柱3bを有する吸磁性蓋体 3である。これには、止め具本体1と同様に、この吸着部材3を鞄等に固着する ための脚部4が設けている。これらを本実施例では一例として、止め具本体1を 鞄本体8に固着し、吸磁性蓋体3を鞄の蓋部9に固着する構成としている。そし て、本実施例では、この吸磁性蓋体3の裏面に、非吸磁性の板部材5を配設する ものとし、この板部材5の外周位置には適宜高に鍔部7を一体に垂下形成させる と共に、その取り付けのために、上記した脚部4を貫通させる取付け孔6を穿孔 している。
【0010】 この止め具本体1は、永久磁石を保護するための被覆手段として、鍍金処理を 施した吸磁性体のケーシング12に環状永久磁石13を内蔵し、このケーシング 12の底面(裏面)に、上記した吸磁性蓋体3と同一部材である、嵌合突柱1c を有する吸磁性部材1bで被蓋する構成となっている。これにより、ケーシング 12の上面に形成された磁着面1aには磁極S(N)が現れると共に、この永久 磁石は環状のものを用いているので、上記したケーシング12の中心部は凹状の 嵌合孔を呈することになり、この嵌合孔の略中心部には、上記した吸磁性部材1 bによる被蓋によって、嵌合突柱1c上面に磁極N(S)が現れる。そして、こ の止め具本体1と、上記した吸磁性蓋体3は嵌合磁着し、即ち、止め具本体1の 磁着面1aと吸磁性蓋体3の被磁着面3aが当接すると共に、止め具本体1側の 嵌合突柱1cと、吸磁性蓋体3に設けられた嵌合突柱3bが当接することによっ て、上記した両磁極間を連通する磁気回路が形成され、鞄等の蓋部を被蓋するこ とになる。
【0011】 ここで、以上のような公知のマグネット式止め具に、上記した非吸磁性の板部 材5を設けることによって行われる動作を説明する。まず、通常の止着状態では 、止め具本体1の磁着面1aと吸磁性蓋体3の被磁着面3aは完全に密着した状 態にある。このとき、鞄等の蓋部9に、図2に矢印で示したような、通常の開閉 方向以外の力が加わると、上記した磁着面1aと被磁着面3aの間に隙間11が 生じることになる。従来の止め具では、このような状態になると、このまま鞄等 の蓋部が開くところであるが、本考案では、図1及び図2から分かるように止め 具本体1の外周面を係止するために、非吸磁性の、例えば真鍮板を用いて、止め 具本体1の厚み以上で、この止め具1の厚みに吸磁性蓋体3の厚みを加えた、止 め具全体の厚みを超えない範囲の高さで、この外周面を略4分の1包囲する鍔部 7を、板部材5の外周位置に一体に形成し、これを吸磁性蓋体3の裏面に配設、 例えば鞄の蓋部9の間に挾持させることで、従来のように簡単に蓋部9が開くこ とを防いでいる。これを詳しく説明すると、仮に鞄等の蓋部9に、通常の開閉方 向以外の力が加わったとしても、止め具本体1のエッジ部10が鍔部7の内壁面 と当接し、ここで、鞄の蓋部9に加えられた力を受け止めることができるためで ある。しかも、止め具本体1からは、常に吸磁性蓋体3を磁着しようとする吸磁 力を発しているので、このように吸磁面1aと被吸磁面3aの間に隙間11が生 じても、これらは直ちに磁着するので鞄の蓋部9は完全に閉じられ、不用意に開 くことがなくなるのである。
【0012】 尚、本実施例では、吸磁性蓋体3の裏面に、非吸磁性の適宜高の鍔部7を有す る板部材5を配設する構成としたが、その用途によっては、図4及び図5に示す ように、この板部材5を止め具本体1の裏面に配設することもできるし、図示は していないが、吸磁性蓋体3側と止め具本体1側の双方の裏面に配設させること もできる等、特にこの板部材5を取り付ける位置は限定しないので、実施に応じ て適宜選択するものとする。又、この板部材5に形成する鍔部7の形状や大きさ についても特に限定するものではなく、例えば図3に示されるように、止め具本 体1の全外周面を包囲する等、各々の実施に際して最も最適な形状及び大きさを 選択できるものである。更に、本実施例では、非吸磁性の板部材5として真鍮を 用いたが、この他にも、加工が容易で十分な強度と美観を兼ね備え、コスト高に つながる畏れのない素材であれば、金属に限らずどの様なものでも使用できるこ とは云うまでもない。
【0013】 次に、本実施例による効果を説明する。即ち、非吸磁性の板部材5に一体に成 形された鍔部7の働きによって、鞄の蓋部9はみだりに外れることはなく、この 鍔部7は止め具本体1の吸磁面1aに磁着しないので、鞄の蓋部9の開閉におけ る煩わしさが解消され、確実な装着が行えるようになった。又、この板部材5に 形成した鍔部7の高さは、止め具本体1の厚み以上で、この止め具本体1の厚み に吸磁性蓋体3の厚みを加えた、止め具全体の厚みを超えない範囲の高さとした ので、止め具本体1側、吸磁性蓋体3側の何れの裏面にも配設して使用できるも のであり、しかも、この板部材5は真鍮を用いたので、実施の際のコストを低く 抑えることができ、しかも、錆びることがないので長期に渡って美観を保つこと ができるものである。
【0014】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、鍔部が非吸磁性であるので 、この鍔部が止め具本体に磁着することがないので、鞄等の蓋部の開閉時におけ る煩わしさを完全に解消することができた。しかも、鍔部が止め具本体に磁着す ることによる、蓋部閉止の誤認がないので止め具の装着は確実に行えると共に、 鞄等の使用中において、みだりに止め具が外れることがなくなった。これにより 、金銭等の貴重品を遺失する事故を未然に防ぐことができる。
【0015】 又、本考案で用いた非吸磁性の鍔部を有する板部材は独立部品であるから、こ の板部材の形状及び取付け孔を従来品に適応させることで、従来から用いられて いる、旧式の止め具にも用いることが可能であり、これによって、従来の止め具 にも新たな付加価値を与えることができる等、優れた効果を有するマグネット式 止め具を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の使用時における断面図である。
【図3】本考案の他例を示す斜視図である。
【図4】鍔部を有する板部材を止め具本体の裏面に配設
した一実施例の断面図である。
【図5】図4における他例の断面図である。
【符号の説明】
1 止め具本体 1a 磁着面 2 脚部 3 吸磁性蓋体 3a 被吸磁面 4 脚部 5 板部材 6 取付け孔 7 鍔部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を収納した止め具本体と、吸磁
    性蓋体とを磁着させて両者を止着するマグネット式止め
    具において、上記した止め具本体又は吸磁性蓋体の何れ
    か一方側の裏面に非吸磁性板を配設し、この非吸磁性板
    外周位置に、止め具本体又は吸磁性蓋体の何れか一方の
    外周面を係止させるための係止用鍔部を垂下形成したこ
    とを特徴とするマグネット式止め具。
  2. 【請求項2】 上記した係止用鍔部は、非吸磁性板外周
    位置の一部に垂下形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のマグネット式止め具。
  3. 【請求項3】 上記した係止用鍔部は、非吸磁性板外周
    位置の全外周に垂下形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のマグネット式止め具。
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JP2010284178A (ja) * 2009-05-11 2010-12-24 King Jim Co Ltd 留め具の取付構造

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JPH02136527U (ja) * 1989-04-21 1990-11-14

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