JPH0684633A - 磁気掛止具 - Google Patents
磁気掛止具Info
- Publication number
- JPH0684633A JPH0684633A JP26065292A JP26065292A JPH0684633A JP H0684633 A JPH0684633 A JP H0684633A JP 26065292 A JP26065292 A JP 26065292A JP 26065292 A JP26065292 A JP 26065292A JP H0684633 A JPH0684633 A JP H0684633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- plate
- ferromagnetic
- cover
- annular member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ギャップが小さくできると共に、カバー
として必要な強度を確保した構造の磁気掛止具を提供す
ることを目的としている。 【構成】 吸着側Ａと非吸着側Ｂで磁気掛止具が構成し
てある。吸着側Ａの、カバー４の外側に厚肉の環状部材
９が嵌装固着してある。環状部材９の外周面には環状溝
１０による表面装飾が設けてある。環状部材９は、真鍮
その他の非磁性材や、合成樹脂で構成される。
として必要な強度を確保した構造の磁気掛止具を提供す
ることを目的としている。 【構成】 吸着側Ａと非吸着側Ｂで磁気掛止具が構成し
てある。吸着側Ａの、カバー４の外側に厚肉の環状部材
９が嵌装固着してある。環状部材９の外周面には環状溝
１０による表面装飾が設けてある。環状部材９は、真鍮
その他の非磁性材や、合成樹脂で構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石を内臓した
吸着側と、前記永久磁石の磁気吸着力で吸着側に掛脱自
在に吸着される被吸着側とからなる磁気掛止具に関す
る。この様な磁気掛止具は、鞄、ハンドバッグなどの袋
物の蓋の止具や、衣服のボタンなどに用いられている。
吸着側と、前記永久磁石の磁気吸着力で吸着側に掛脱自
在に吸着される被吸着側とからなる磁気掛止具に関す
る。この様な磁気掛止具は、鞄、ハンドバッグなどの袋
物の蓋の止具や、衣服のボタンなどに用いられている。
【０００２】
【従来の技術】従来、永久磁石の磁気吸着力を利用し
た、前記の如くの構造を有する磁気掛止具には、種々の
構造のものが知られている。永久磁石の磁力を最も効率
良く利用できる構造として、筒状の永久磁石板の第１の
磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製のカバー
で一体化された吸着側と、前記カバーを介して永久磁石
板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板と、該第２
の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永久磁石板の
孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の強磁性板に
突設した第１の強磁性突起に離接するようにした第２の
強磁性突起とを有する被吸着側とで構成された構造のも
のが知られている（例えば、特開平２−１０５５０３
号、米国特許第４，０２１，８９１号等）。
た、前記の如くの構造を有する磁気掛止具には、種々の
構造のものが知られている。永久磁石の磁力を最も効率
良く利用できる構造として、筒状の永久磁石板の第１の
磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製のカバー
で一体化された吸着側と、前記カバーを介して永久磁石
板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板と、該第２
の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永久磁石板の
孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の強磁性板に
突設した第１の強磁性突起に離接するようにした第２の
強磁性突起とを有する被吸着側とで構成された構造のも
のが知られている（例えば、特開平２−１０５５０３
号、米国特許第４，０２１，８９１号等）。
【０００３】この様な磁気掛止具においては、永久磁石
が直接外部に露出することは、外観上好ましくないの
で、一般的には、真鍮板などの薄い非磁性材料を有頂筒
状に一体成型したカバーで覆うようにしていた。
が直接外部に露出することは、外観上好ましくないの
で、一般的には、真鍮板などの薄い非磁性材料を有頂筒
状に一体成型したカバーで覆うようにしていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記の如くの磁気掛止
具において、有頂筒状に一体成型されたカバーが製造上
の一つの問題点となっていた。即ち、永久磁石を覆った
カバーは、吸着側と被吸着側の吸着部において磁気ギャ
ップとなるので、強い吸着力を得るためには、可能なか
ぎり薄い材料で構成する必要があったが、カバーとして
の強度を確保する必要上、ある一定の厚さ以上の材料で
カバーを構成しなければならなかった。又、磁気掛止具
を大型にした場合カバーも大型となり、薄い材料で大型
のカバーを製造することは困難であった。
具において、有頂筒状に一体成型されたカバーが製造上
の一つの問題点となっていた。即ち、永久磁石を覆った
カバーは、吸着側と被吸着側の吸着部において磁気ギャ
ップとなるので、強い吸着力を得るためには、可能なか
ぎり薄い材料で構成する必要があったが、カバーとして
の強度を確保する必要上、ある一定の厚さ以上の材料で
カバーを構成しなければならなかった。又、磁気掛止具
を大型にした場合カバーも大型となり、薄い材料で大型
のカバーを製造することは困難であった。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】この発明は、前記の問題点
に鑑みて成されたもので、磁気ギャップが小さくできる
と共に、カバーとして必要な強度を確保した構造の磁気
掛止具を提供することを目的としている。
に鑑みて成されたもので、磁気ギャップが小さくできる
と共に、カバーとして必要な強度を確保した構造の磁気
掛止具を提供することを目的としている。
【０００６】前記の目的を達成するこの発明の磁気掛止
具は、永久磁石を内臓した吸着側と、前記永久磁石の磁
気吸着力で吸着側に掛脱自在に吸着される被吸着側とか
らなる磁気掛止具において、前記吸着側は、前記被吸着
側が吸着される面と、取り付け対象物に当接する面を除
いて、厚肉の環状部材が設けてあることを特徴としてい
る。
具は、永久磁石を内臓した吸着側と、前記永久磁石の磁
気吸着力で吸着側に掛脱自在に吸着される被吸着側とか
らなる磁気掛止具において、前記吸着側は、前記被吸着
側が吸着される面と、取り付け対象物に当接する面を除
いて、厚肉の環状部材が設けてあることを特徴としてい
る。
【０００７】又、前記の目的は、筒状の永久磁石板の第
１の磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製のカ
バーで一体化された吸着側と、前記カバーを介して永久
磁石板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板と、該
第２の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永久磁石
板の孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の強磁性
板に突設した第１の強磁性突起に離接するようにした第
２の強磁性突起とを有する被吸着側とで構成され、前記
カバーの外側に、非磁性材製で、厚肉筒状の、環状部材
が嵌装固着されていることを特徴とする磁気掛止具によ
っても達成される。
１の磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製のカ
バーで一体化された吸着側と、前記カバーを介して永久
磁石板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板と、該
第２の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永久磁石
板の孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の強磁性
板に突設した第１の強磁性突起に離接するようにした第
２の強磁性突起とを有する被吸着側とで構成され、前記
カバーの外側に、非磁性材製で、厚肉筒状の、環状部材
が嵌装固着されていることを特徴とする磁気掛止具によ
っても達成される。
【０００８】さらに、前記の目的は、筒状の永久磁石板
の第１の磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製
のカバーで一体化された吸着側と、前記カバーを介して
永久磁石板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板
と、該第２の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永
久磁石板の孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の
強磁性板に突設した第１の強磁性突起に離接するように
した第２の強磁性突起とを有する被吸着側とで構成さ
れ、前記カバーは、側壁を厚肉とした環状部材を備えて
いることを特徴とする磁気掛止具によっても達成され
る。される。
の第１の磁極に第１の強磁性板が設けられ、非磁性材製
のカバーで一体化された吸着側と、前記カバーを介して
永久磁石板の第２の磁極側に着脱する第２の強磁性板
と、該第２の強磁性板に突設され、前記カバーおよび永
久磁石板の孔を通して前記第１の強磁性板又は該第１の
強磁性板に突設した第１の強磁性突起に離接するように
した第２の強磁性突起とを有する被吸着側とで構成さ
れ、前記カバーは、側壁を厚肉とした環状部材を備えて
いることを特徴とする磁気掛止具によっても達成され
る。される。
【０００９】
【作用】この発明の磁気掛止具によれば、厚肉の環状部
材によって、磁気掛止具におけるカバーとしての強度を
保有させることができる。又、吸着面は、可能なかぎり
薄い板体で覆い、磁気ギャップを小さくすることができ
ると共に、成型困難な硬い材料などで覆うこともでき
る。
材によって、磁気掛止具におけるカバーとしての強度を
保有させることができる。又、吸着面は、可能なかぎり
薄い板体で覆い、磁気ギャップを小さくすることができ
ると共に、成型困難な硬い材料などで覆うこともでき
る。
【００１０】
【実施例】図１および図２が第１の実施例で、磁気掛止
具１が、吸着側Ａと被吸着側Ｂとで構成されている。吸
着側Ａは、円筒状の永久磁石２のＳ極に、鉄製円盤でな
る第１強磁性板３を当接し、これらを薄真鍮板（厚さ
０．２ｍｍ）で形成した有頂筒状のカバー４で一体化し
て構成されている。前記第１強磁性板３の内側中央部に
は、永久磁石２のおよそ半分の高さとした第１強磁性突
起５（鉄製）が設けてあり、この第１強磁性突起５が永
久磁石２の中央孔６内に突入している。又、第１強磁性
突起５には軸７が連設してあり、この軸７は第１強磁性
板３の中央部を貫通して外側に突出させ、取付用脚片８
と係合させる（かしめ）ことによって、第１強磁性板
３、第１強磁性突起５および取付用脚片８を一体化して
いる。
具１が、吸着側Ａと被吸着側Ｂとで構成されている。吸
着側Ａは、円筒状の永久磁石２のＳ極に、鉄製円盤でな
る第１強磁性板３を当接し、これらを薄真鍮板（厚さ
０．２ｍｍ）で形成した有頂筒状のカバー４で一体化し
て構成されている。前記第１強磁性板３の内側中央部に
は、永久磁石２のおよそ半分の高さとした第１強磁性突
起５（鉄製）が設けてあり、この第１強磁性突起５が永
久磁石２の中央孔６内に突入している。又、第１強磁性
突起５には軸７が連設してあり、この軸７は第１強磁性
板３の中央部を貫通して外側に突出させ、取付用脚片８
と係合させる（かしめ）ことによって、第１強磁性板
３、第１強磁性突起５および取付用脚片８を一体化して
いる。
【００１１】そして、前記カバー４の外周に真鍮製円筒
でなる厚肉の環状部材９が嵌装固着してある。固着は、
カバー４の外径と環状部材９の内径をほぼ等しくして圧
入する方法や、接着剤による方法で行われる。環状部材
９の外周面には、２条の環状溝１０による表面装飾が設
けてあるが、そのほかの表面装飾としても良い。表面装
飾は、切削加工や、打刻加工を用いて行うほか、ダイキ
ャスト製品のように、環状部材を成型する際、設けるこ
とができる。ダイキャスト製品では、外形を円形とする
ほかに、自由な形とすることができる。
でなる厚肉の環状部材９が嵌装固着してある。固着は、
カバー４の外径と環状部材９の内径をほぼ等しくして圧
入する方法や、接着剤による方法で行われる。環状部材
９の外周面には、２条の環状溝１０による表面装飾が設
けてあるが、そのほかの表面装飾としても良い。表面装
飾は、切削加工や、打刻加工を用いて行うほか、ダイキ
ャスト製品のように、環状部材を成型する際、設けるこ
とができる。ダイキャスト製品では、外形を円形とする
ほかに、自由な形とすることができる。
【００１２】被吸着側Ｂは、前記環状部材９の外径と略
等しい径の鉄製円盤でなる第２強磁性板１１と、第２強
磁性突起１２（鉄製）及び取付用脚片１３で構成されて
いる。尚、第２強磁性板１１の径は、少くとも永久磁石
２の径と等しければ良いので、図示の例より小さくする
こともできる。３つの部材の一体化は、吸着側Ａで説明
したのと同様の構造によっている。第２強磁性突起１２
は、カバー４の頂板の中央に形成した筒状孔１４を通し
て永久磁石２の中央孔６に挿入できるようになってお
り、第２強磁性板１１がカバー４の頂板を介して永久磁
石２のＮ極に接したときに、第２強磁性突起１２の端面
と第１強磁性突起５の端面が接する高さにしてある。
等しい径の鉄製円盤でなる第２強磁性板１１と、第２強
磁性突起１２（鉄製）及び取付用脚片１３で構成されて
いる。尚、第２強磁性板１１の径は、少くとも永久磁石
２の径と等しければ良いので、図示の例より小さくする
こともできる。３つの部材の一体化は、吸着側Ａで説明
したのと同様の構造によっている。第２強磁性突起１２
は、カバー４の頂板の中央に形成した筒状孔１４を通し
て永久磁石２の中央孔６に挿入できるようになってお
り、第２強磁性板１１がカバー４の頂板を介して永久磁
石２のＮ極に接したときに、第２強磁性突起１２の端面
と第１強磁性突起５の端面が接する高さにしてある。
【００１３】この実施例の磁気掛止具１は、例えば、吸
着側Ａが、取り付け対象物のハンドバッグ本体１５に、
取り付け用脚片８を介して取り付けられる一方、非吸着
側Ｂが、ハンドバッグの蓋１６に、取り付け用脚片１３
を介して取り付けられて使用される。蓋１６を閉めた際
に、第２強磁性板１１がカバー４の頂板を介して永久磁
石２のＮ極に当接すると、永久磁石２のＮ極から発した
磁力は、第２強磁性板１１、第２強磁性突起１２、第１
強磁性突起５、第１強磁性板３を通ってＳ極へ至る事に
なり、第１、第２強磁性突起５、１２に磁力を集中させ
る結果、強い吸着力が得られ、蓋１６の解放を確実に防
ぐものである事は、良く知られている。
着側Ａが、取り付け対象物のハンドバッグ本体１５に、
取り付け用脚片８を介して取り付けられる一方、非吸着
側Ｂが、ハンドバッグの蓋１６に、取り付け用脚片１３
を介して取り付けられて使用される。蓋１６を閉めた際
に、第２強磁性板１１がカバー４の頂板を介して永久磁
石２のＮ極に当接すると、永久磁石２のＮ極から発した
磁力は、第２強磁性板１１、第２強磁性突起１２、第１
強磁性突起５、第１強磁性板３を通ってＳ極へ至る事に
なり、第１、第２強磁性突起５、１２に磁力を集中させ
る結果、強い吸着力が得られ、蓋１６の解放を確実に防
ぐものである事は、良く知られている。
【００１４】上記実施例によれば、厚肉の環状部材９で
永久磁石２および第１強磁性板３を保護するために必要
な強度を発揮できる。従って、カバー４は極薄い材料と
して、磁気ギャップを小さくし、吸着力を向上すること
ができる。
永久磁石２および第１強磁性板３を保護するために必要
な強度を発揮できる。従って、カバー４は極薄い材料と
して、磁気ギャップを小さくし、吸着力を向上すること
ができる。
【００１５】さらにこの実施例では、厚肉の環状部材９
を設けたことによって、被吸着側Ｂの吸着時、非吸着時
に拘らず外部に露出する面を、環状溝１０による装飾面
とすることができる。環状部材９の外周面に設ける表面
装飾は、実施例の環状溝１０に限られるものではなく、
種々の形態が可能である。従って、所望の表面装飾を外
部露出面に設けることができ、夫々個性化した多数の磁
気掛止具の構成が可能である。又、カバー４の製造上の
傷やしわを環状部材９で覆い、外部に露出しないように
できる。
を設けたことによって、被吸着側Ｂの吸着時、非吸着時
に拘らず外部に露出する面を、環状溝１０による装飾面
とすることができる。環状部材９の外周面に設ける表面
装飾は、実施例の環状溝１０に限られるものではなく、
種々の形態が可能である。従って、所望の表面装飾を外
部露出面に設けることができ、夫々個性化した多数の磁
気掛止具の構成が可能である。又、カバー４の製造上の
傷やしわを環状部材９で覆い、外部に露出しないように
できる。
【００１６】前記厚肉の環状部材９は、非磁性材の金属
で構成するほか、合成樹脂製として、形状による装飾に
加えて、色彩による装飾を付加することも。又、鉄など
の、強磁性材製として、磁気シールド効果を発揮するこ
ともできる。磁気シールドとしては、環状部材９とカバ
ー４の間に鉄製の筒体を配置して構成することもでき
る。
で構成するほか、合成樹脂製として、形状による装飾に
加えて、色彩による装飾を付加することも。又、鉄など
の、強磁性材製として、磁気シールド効果を発揮するこ
ともできる。磁気シールドとしては、環状部材９とカバ
ー４の間に鉄製の筒体を配置して構成することもでき
る。
【００１７】又、図３に示したように、厚肉の環状部材
９の高さを変化させて、一側の高さを他側の高さより高
くすることにより、吸着側Ａをハンドバッグ本体１５に
取り付けたときに、被吸着側を吸着する吸着面をハンド
バッグ本体１５に対して傾斜させることができる。ハン
ドバッグや鞄の構成によっては、本体と蓋の間で平行関
係を出すことが難しい場合がある。このような場合、こ
の実施例によれば掛止部には平行関係を得ることがで
き、掛止力が弱くなるのを避けることができる。
９の高さを変化させて、一側の高さを他側の高さより高
くすることにより、吸着側Ａをハンドバッグ本体１５に
取り付けたときに、被吸着側を吸着する吸着面をハンド
バッグ本体１５に対して傾斜させることができる。ハン
ドバッグや鞄の構成によっては、本体と蓋の間で平行関
係を出すことが難しい場合がある。このような場合、こ
の実施例によれば掛止部には平行関係を得ることがで
き、掛止力が弱くなるのを避けることができる。
【００１８】図４は、この発明の第２の実施例で、吸着
側Ａのカバー１７が厚肉の環状部材１８と円盤１９で構
成されている。環状部材１８の一端（図中上端）内側に
は、環状鍔１８ａが形成してあり、円盤１９の縁部が掛
止するようになっている。カバー１７によって一体化さ
れる永久磁石２と第１強磁性板３は、環状部材１８の他
端側（図中下端）から順次挿入した後、環状部材１８の
開孔部外側を、第５図に示したように、数箇所、打刻に
より変形させて、掛止部２０とし、脱落しないようにし
てある。
側Ａのカバー１７が厚肉の環状部材１８と円盤１９で構
成されている。環状部材１８の一端（図中上端）内側に
は、環状鍔１８ａが形成してあり、円盤１９の縁部が掛
止するようになっている。カバー１７によって一体化さ
れる永久磁石２と第１強磁性板３は、環状部材１８の他
端側（図中下端）から順次挿入した後、環状部材１８の
開孔部外側を、第５図に示したように、数箇所、打刻に
より変形させて、掛止部２０とし、脱落しないようにし
てある。
【００１９】この実施例でも、環状部材１８がカバーと
して必要な強度を発揮することができる。又、円盤１９
は、非磁性板、磁性板、いずれの薄板とすることもで
き、磁性板とすることによって、非吸着側Ｂが吸着する
ときに、カバーによる磁気ギャップを無くすることがで
きる。又、成型が難しい硬い材料（チタン、アモルファ
ス合金等）を使用することも可能で、被吸着側の第２強
磁性突起１２による傷や変形の不都合をなくすることも
できる。環状部材１８は、前記実施例と同様に、真鍮製
とするほか、合成樹脂製とすることもできる。
して必要な強度を発揮することができる。又、円盤１９
は、非磁性板、磁性板、いずれの薄板とすることもで
き、磁性板とすることによって、非吸着側Ｂが吸着する
ときに、カバーによる磁気ギャップを無くすることがで
きる。又、成型が難しい硬い材料（チタン、アモルファ
ス合金等）を使用することも可能で、被吸着側の第２強
磁性突起１２による傷や変形の不都合をなくすることも
できる。環状部材１８は、前記実施例と同様に、真鍮製
とするほか、合成樹脂製とすることもできる。
【００２０】この第２の実施例でも、外部露出面に表面
装飾を設けることが可能である。
装飾を設けることが可能である。
【００２１】図６は、第３の実施例で、環状部材９でカ
バーとして必要な強度を備えると共に、カバー４を保護
したものである。
バーとして必要な強度を備えると共に、カバー４を保護
したものである。
【００２２】即ち、カバー４の頂部には、被吸着側Ｂの
第２強磁性突起１２を中央孔６へ案内する為に、漏斗状
部２１が形成してあり、強度的に弱くなっているが、環
状部材９で漏斗状部２１を囲み、保護することができ
る。
第２強磁性突起１２を中央孔６へ案内する為に、漏斗状
部２１が形成してあり、強度的に弱くなっているが、環
状部材９で漏斗状部２１を囲み、保護することができ
る。
【００２３】図７は、第４の実施例で、環状部材９に被
吸着側を案内する機能を保有させたものである。
吸着側を案内する機能を保有させたものである。
【００２４】即ち、環状部材９を、カバー４より高く
し、かつ内側にテーパー面２２を形成してある。被吸着
側の第２強磁性板１１を、吸着側の中心へ向けて案内す
ることができる。
し、かつ内側にテーパー面２２を形成してある。被吸着
側の第２強磁性板１１を、吸着側の中心へ向けて案内す
ることができる。
【００２５】図８乃至図１３は、環状部材９に機械的な
掛止機構を付加するようにした実施例である。
掛止機構を付加するようにした実施例である。
【００２６】図８は、環状部材９の上部外周に小径段部
２３を形成すると共に、被吸着側Ｂの第２強磁性板１１
の周縁部下側に環状突縁１１ａを設けたものである。環
状突縁１１ａと小径段部２３が互いに嵌合して掛合する
ようになっている。
２３を形成すると共に、被吸着側Ｂの第２強磁性板１１
の周縁部下側に環状突縁１１ａを設けたものである。環
状突縁１１ａと小径段部２３が互いに嵌合して掛合する
ようになっている。
【００２７】この実施例によれば、被吸着側を吸着側に
吸着させた時、第２強磁性板１１の環状突縁１１ａと環
状部材９の小径段部２３が嵌合して掛合するので、被吸
着側を吸着側から外そうとする時には、永久磁石２によ
る磁気吸着力と、環状突縁１１ａと小径段部２３の掛合
部の摩擦力に打ち勝つ必要があるので、掛止力を向上す
ることができる。
吸着させた時、第２強磁性板１１の環状突縁１１ａと環
状部材９の小径段部２３が嵌合して掛合するので、被吸
着側を吸着側から外そうとする時には、永久磁石２によ
る磁気吸着力と、環状突縁１１ａと小径段部２３の掛合
部の摩擦力に打ち勝つ必要があるので、掛止力を向上す
ることができる。
【００２８】図９は、環状部材９の高さを低くして、カ
バー４と環状部材９で共同して小径段部２５を形成した
ものである。
バー４と環状部材９で共同して小径段部２５を形成した
ものである。
【００２９】被吸着側には、第２強磁性板１１にキャッ
プ形状の掛止板２４を設け、垂下壁２４ａは、前記小径
段部２５に嵌合して掛合し、掛止力を向上したものであ
る。
プ形状の掛止板２４を設け、垂下壁２４ａは、前記小径
段部２５に嵌合して掛合し、掛止力を向上したものであ
る。
【００３０】図１０は、環状部材９の上部外縁に凹入部
２６を形成すると共に、被吸着側の第２強磁性板１１の
外縁一側に、前記凹入部２６へ突入掛止する突片２７を
形成したものである。
２６を形成すると共に、被吸着側の第２強磁性板１１の
外縁一側に、前記凹入部２６へ突入掛止する突片２７を
形成したものである。
【００３１】この実施例の場合、前記突片２７を矢示２
８の方向へ移動させる外力に対して、永久磁石４の磁気
吸着力と凹入部２６と突片２７の掛合力が対向すること
ができ、掛止力を向上することができる。磁気掛止具の
使用状態において、外力の加えられる方向を、前記矢示
２８の方向に合致させることによって、有効に対抗する
ことができる。
８の方向へ移動させる外力に対して、永久磁石４の磁気
吸着力と凹入部２６と突片２７の掛合力が対向すること
ができ、掛止力を向上することができる。磁気掛止具の
使用状態において、外力の加えられる方向を、前記矢示
２８の方向に合致させることによって、有効に対抗する
ことができる。
【００３２】図１１は、環状部材１８の上面一側に突部
２９を設けたものである。突部２９は、被吸着側の第２
強磁性板１１の周壁と接するように設けられ、矢示３０
の方向の外力に対して、第２強磁性板１１と突部２９が
掛合して外力に対抗することができるようになってい
る。使用状態において矢示３０の方向の外力が加わる場
合に有効である。
２９を設けたものである。突部２９は、被吸着側の第２
強磁性板１１の周壁と接するように設けられ、矢示３０
の方向の外力に対して、第２強磁性板１１と突部２９が
掛合して外力に対抗することができるようになってい
る。使用状態において矢示３０の方向の外力が加わる場
合に有効である。
【００３３】図１２および図１３は、環状部材１８の上
部内周に、被吸着側の第２強磁性板１１が掛合可能とし
た環状溝３１がカバー４の上面との間で形成できるよう
にしたもので、図１２では環状部材１８の上部内周に、
断面三角形とした環状突条３２が設けてあり、図１３で
は、下面を階段状とした環状突条３３が設けてある。
部内周に、被吸着側の第２強磁性板１１が掛合可能とし
た環状溝３１がカバー４の上面との間で形成できるよう
にしたもので、図１２では環状部材１８の上部内周に、
断面三角形とした環状突条３２が設けてあり、図１３で
は、下面を階段状とした環状突条３３が設けてある。
【００３４】図１２の場合、第２強磁性板１１の外周面
をテーパー面３４とし、図１２の場合、第２強磁性板１
１の厚さと、環状溝３１の高さが略一致するようにして
ある。
をテーパー面３４とし、図１２の場合、第２強磁性板１
１の厚さと、環状溝３１の高さが略一致するようにして
ある。
【００３５】通常、被吸着側の第２強磁性突起１２は、
中央孔６内で、若干移動できるクリアランスが存在して
おり、被吸着側に外力が加わると、先ず前記クリアラン
スで許容される距離だけ、平行移動し、第２強磁性板１
１の一側が環状溝３１内に突入して機械的に掛合するの
で、この掛合力が磁気吸着力を補強し、掛止力を向上す
ることができる。
中央孔６内で、若干移動できるクリアランスが存在して
おり、被吸着側に外力が加わると、先ず前記クリアラン
スで許容される距離だけ、平行移動し、第２強磁性板１
１の一側が環状溝３１内に突入して機械的に掛合するの
で、この掛合力が磁気吸着力を補強し、掛止力を向上す
ることができる。
【００３６】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、厚肉の環状部材によって、カバーとしての強度を確
保できるので、磁気ギャップを小さくして磁気吸着力を
向上できる効果がある。又、環状部材を介して機械的な
掛止力を付加したり、被吸着側を案内する機能を付加し
たり、或いは装飾機能を付加するなど、機能を向上でき
る効果がある。
ば、厚肉の環状部材によって、カバーとしての強度を確
保できるので、磁気ギャップを小さくして磁気吸着力を
向上できる効果がある。又、環状部材を介して機械的な
掛止力を付加したり、被吸着側を案内する機能を付加し
たり、或いは装飾機能を付加するなど、機能を向上でき
る効果がある。
【図１】この発明の第１の実施例の斜視図である。
【図２】同じく第１の実施例の断面図である。
【図３】同じく第１の実施例の、環状部材を変形した場
合の、断面図である。
合の、断面図である。
【図４】この発明の第２の実施例の断面図である。
【図５】同じく第２の実施例の底面図である。
【図６】この発明の第３の実施例の断面図である。
【図７】この発明の第４の実施例の断面図である。
【図８】この発明の第５の実施例の断面図である。
【図９】この発明の第６の実施例の断面図である。
【図１０】この発明の第７の実施例で、（ａ）は断面
図、（ｂ）は吸着側の平面図である。
図、（ｂ）は吸着側の平面図である。
【図１１】この発明の第８の実施例の断面図である。
【図１２】この発明の第９の実施例の断面図である。
【図１３】この発明の第１０の実施例の断面図である。
１ 磁気掛止具 ２ 永久磁石 ３ 第１強磁性板 ４、１７ カバー ５ 第１強磁性突起 ９、１８ 環状部材 １０ 環状溝 １１ 第２強磁性板 １９ 円盤 ２０ 掛止部 ２１ 漏斗状部 ２２ テーパー面 ２３、２５ 小径段部 ２４ 掛止板 ２６ 凹入部 ２７ 突片 ２９ 突部 ３１ 環状溝 ３２、３３ 環状突条 Ａ 吸着側 Ｂ 非吸着側
Claims (8)
- 【請求項１】 永久磁石を内臓した吸着側と、前記永久
磁石の磁気吸着力で吸着側に掛脱自在に吸着される被吸
着側とからなる磁気掛止具において、前記吸着側は、前
記被吸着側が吸着される面と、取り付け対象物に当接す
る面を除いて、厚肉の環状部材が設けてあることを特徴
とする磁気掛止具。 - 【請求項２】 筒状の永久磁石板の第１の磁極に第１の
強磁性板が設けられ、非磁性材製のカバーで一体化され
た吸着側と、前記カバーを介して永久磁石板の第２の磁
極側に着脱する第２の強磁性板と、該第２の強磁性板に
突設され、前記カバーおよび永久磁石板の孔を通して前
記第１の強磁性板又は該第１の強磁性板に突設した第１
の強磁性突起に離接するようにした第２の強磁性突起と
を有する被吸着側とで構成され、前記カバーの外側に、
非磁性材製で、厚肉筒状の、環状部材が嵌装固着されて
いることを特徴とする磁気掛止具。 - 【請求項３】 筒状の永久磁石板の第１の磁極に第１の
強磁性板が設けられ、非磁性材製のカバーで一体化され
た吸着側と、前記カバーを介して永久磁石板の第２の磁
極側に着脱する第２の強磁性板と、該第２の強磁性板に
突設され、前記カバーおよび永久磁石板の孔を通して前
記第１の強磁性板又は該第１の強磁性板に突設した第１
の強磁性突起に離接するようにした第２の強磁性突起と
を有する被吸着側とで構成され、前記カバーは、側壁を
厚肉とした環状部材を備えていることを特徴とする磁気
掛止具。 - 【請求項４】 環状部材は、合成樹脂又は金属製とした
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の磁気掛止具。 - 【請求項５】 環状部材は、外面が装飾面としてある請
求項１乃至３のいずれか１項に記載の磁気掛止具。 - 【請求項６】 環状部材は、一側から他側へ向けて高さ
を変化させてある請求項２または３に記載の磁気掛止
具。 - 【請求項７】 環状部材は、被吸着側が吸着される面
へ、被吸着側を案内する面を備えている請求項１乃至３
のいずれか１項に記載の磁気掛止具。 - 【請求項８】 環状部材は、被吸着側と機械的に掛止す
る部分を備えている請求項１乃至３のいずれか１項に記
載の磁気掛止具。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26065292A JPH0684633A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 磁気掛止具 |
| TW083218277U TW331969U (en) | 1992-09-03 | 1994-02-22 | Magnetic hook |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26065292A JPH0684633A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 磁気掛止具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0684633A true JPH0684633A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=17350897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26065292A Pending JPH0684633A (ja) | 1992-09-03 | 1992-09-03 | 磁気掛止具 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684633A (ja) |
| TW (1) | TW331969U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998010441A1 (fr) * | 1996-09-04 | 1998-03-12 | Katayanagikenji Co. | Element de fixation a aimant |
| WO2015129928A3 (ja) * | 2014-02-27 | 2015-11-12 | 坂本 昭男 | 工具ホルダー |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5941576A (ja) * | 1983-02-10 | 1984-03-07 | 有限会社タ−モ | 係合具 |
-
1992
- 1992-09-03 JP JP26065292A patent/JPH0684633A/ja active Pending
-
1994
- 1994-02-22 TW TW083218277U patent/TW331969U/zh unknown
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5941576A (ja) * | 1983-02-10 | 1984-03-07 | 有限会社タ−モ | 係合具 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998010441A1 (fr) * | 1996-09-04 | 1998-03-12 | Katayanagikenji Co. | Element de fixation a aimant |
| WO2015129928A3 (ja) * | 2014-02-27 | 2015-11-12 | 坂本 昭男 | 工具ホルダー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW331969U (en) | 1998-05-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2561109B2 (ja) | 磁気掛止具 | |
| JPH0582961B2 (ja) | ||
| GB2287275A (en) | Magnetic catch | |
| US5983464A (en) | Magnetic fastener | |
| US4453294A (en) | Engageable article using permanent magnet | |
| US5937487A (en) | Magnetic slide fastener | |
| US4458395A (en) | Magnet clasp | |
| JPH02105503A (ja) | 磁気掛止具 | |
| US4505007A (en) | Magnet clasp | |
| US5865482A (en) | Magnetic lock device | |
| JPH0684633A (ja) | 磁気掛止具 | |
| JP2580428Y2 (ja) | 磁気掛止具 | |
| KR100291625B1 (ko) | 자기걸림구 | |
| JP2840922B2 (ja) | 磁石を用いた鞄等の留具 | |
| JPH0559861A (ja) | 止 具 | |
| JPH02239807A (ja) | 止具 | |
| JP2826758B2 (ja) | 係合具 | |
| JP3035104U (ja) | 筆箱その他の小物入れ | |
| JP2567244B2 (ja) | ドアキャッチャ− | |
| JPS58110013A (ja) | 係合具 | |
| JPS61147510A (ja) | 永久磁石を使用した止具 | |
| JP3000424U (ja) | 鞄等の蓋体の係止具 | |
| JPS5830928Y2 (ja) | 磁石掛止具 | |
| JPS5821892Y2 (ja) | バックに於ける蓋の係止装置 | |
| JPH02187004A (ja) | 係合具 |