JPS61147510A - 永久磁石を使用した止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は座席のシートカバー等に使用する永久磁石を
使用した止具に関するものである。

（従来技術） 永久磁石を使用した止具はその係１悦操作が簡単である
ことからバ・ング等の止具として広く使用されており、
例えば第７図に示すように一方の磁極面ａより他方の磁
極面ｂに向けて貫通孔（１）ａを有する永久磁石（１）
の一方の磁極面ａに固設される強磁性部材（２）の突環
部（２）ａと、他方の磁極面ｂに当接される強磁性部材
（３）の突環部（３）ａとが前記貫通孔（１）ａを介し
て着脱自在に吸着されるようになっており、止具の取付
生地への止着は止具にカシメ付は等することにより座金
（ｌｌ）、（ｌ２）を固着し、これと一体に形成した脚
片（１１）ａ、（１２）ａを折曲して取付けるようにな
っている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような止具は脚片が止具に一体的に
固着されており、取付生地に１対の脚片を挿通して止着
されるものであり、取付生地に穴があけられて生地面を
傷付け、又取付生地の一端が押し曲げられ、或は止具の
止着された取付生地を押開く方向に力が加わった場合等
に吸着面にテコ状の力が作用して吸着がはずれ易い等の
問題点があった。

（問題を解決するための手段） この発明は上記の問題点を解決するために提供され、そ
の目的を止具はその背面の中心部１ケ所で生地に取付け
られて傾動が自在であるようにして、生地面の動きに対
しても吸着係合が維持されるようにすることと、取付生
地に穴あけ等をすることなく止着できるようにすること
〜したものであり、その構成の要旨を一方の磁極面ａよ
り他方の磁極面すに向けて孔（１）ａを有する永久磁石
（１）の一方の磁極面ａに吸着取付けられる強磁性部材
（２）と、他方の磁極面すに当接される強磁性部材（３
）とが前記の孔（１）ａを介して着脱自在に吸着された
止具に於いて、前記強磁性部材（２）又は（３）の両方
又はいずれか一方の非吸着面が可塑性の非磁性材をもっ
て覆われ、且つ該非吸着面の略中央部分の非磁性材が隆
起されて、該隆起非磁性材部分に糸のカガリ穴が貫設さ
れている点におき、か−る構成の要旨に附随する相当の
設計変更を予定したものである。

（実施例） 以下この発明の実施例について図面により説明する。第
１図は永久磁石（１）を使用した一対の止具Ａ、Ｂを示
すもので、止具Ａは永久磁石（１）がフェライト磁石等
の焼結磁石、棒鋼磁石、プラスチック磁石、或は特に吸
着力を必要とする場合に希土類磁石等よりなり、円盤状
であって一方の磁極面ａより他方の磁極面すに向けて孔
（１）ａを有し、その一方の磁極面ａに、円板状の・中
央部に永久磁石（１）の孔（１）ａの中程にまで到る長
さ寸法で、孔（１）ａ周面と接しない外径の突秤部（２
）ａが一体に形成された強磁性部材（２）が吸着添設さ
れ、その非吸着面（２）ｂ及び永久磁石（１）の孔（１
）ａ以外の外側面が合成樹脂、非鉄金属等の非磁性材（
４）により覆われ、前記非吸着面（２）ｂの略中央部分
の非磁性材（４）が隆起され、該隆起部（５）にはかが
り穴（５）ａが貫設されている。又、止具Ｂは止具Ａと
同様に形成された孔（１）ａの中程に到る長さ寸法の突
秤部（３）ａを有する強磁性部材（３）の非吸着面（３
）ｂ及び周縁部を非磁性材（４°）にて覆われ、非吸着
面（３）ｂの略中央部分の非磁性材（４°）が隆起され
、該隆起部（６）にかがり穴（６）ａが貫設されたもの
である。

第２図は第１図における止具Ａにおける強磁性部材（２
）の突秤部（２）ａを設けず止具Ｂにおける強磁性部材
（３）の突秤部（３）ａを止具Ａとの保合時に強磁性部
材（２）面に到るように長さ寸法を設定したものを示し
、第３図は第２図とは逆に止具Ｂにおける強磁性部材（
３）の突秤部（３）ａを設けない場合を示し、この場合
係合位置へのガイドともなる突秤部（３）ａの代りに止
具Ｂの非磁性材（４′）の周縁を強磁性部材（３）の吸
着面よりも突出させ止具Ａとの係合時に吸着位置のずれ
を防ぐようになっている。第４図は第１図の強磁性部材
（２）　、　（３）を夫々強磁性板（２’）、　（３’
）と強磁性部（２”）、（３”）よりなるものとし、強
磁性部（２”）、（３”）の細径部により強磁性板（２
°）、（３°）にカシメ付した場合を示し、又永久磁石
（１）の磁極面すに強磁性の磁気シールド板（７）を添
設して非磁性材（４）で覆ったものであり、非磁性材（
４）の周縁部（４）ａは止具Ｂとの係合方向に突設され
、止具Ｂを吸着位置へ誘導し確実な保合を行うようにす
ると共に、磁気カード等の磁気記録面が直接、係合吸着
面に接触しないようにして、磁気記録の破壊を防止する
ようにしたものである。

而して上記の非磁性材（４）での被覆は非磁性材（４）
が主として使用される合成樹脂の場合はインジェクショ
ン成形で行われ、時として使用される非鉄金属の場合は
ダイキャスト成形で行われ、永久磁石（１）或は強磁性
部材（２）又は（３）をインサートして行うことができ
るので従来例の如くこれ等を組付時に損傷することがな
い。

第５図は止具Ａにおいて永久磁石（１）の磁極面すに磁
気シールド板（７）を添設置７．非磁性材（４）で強磁
性部材（２）の非吸着面（２）ｂと永久磁石（＋）の外
周面のみを覆い係止縁（４）ｂを設けて磁気シールド板
（７）の周縁を係市するようにしたものを示し、非磁性
材（４）の可撓性を利用して永久磁石（１）等を嵌入さ
せることができる特長を有するものである。

（作用） 」−記の止具は第６図のように取付生地Ｃに糸にてかが
り穴（５）＆及び（６）ａにより１ケ所で止着されるも
ので、その係合吸着面の向きは一定でなく自由に首振り
でき、止具Ａ、Ｈの吸着面が正しく対向して強力に係合
する。又、取付生地Ｃ，Ｃが開離しようとしても生地面
と共に傾動することがないため止具の係合吸着面にテコ
様の力が作用せず確実な係合吸着状態を維持することが
可能である。

（効果） 以上のようにこの発明は一方の磁極面ａより他方の磁極
面すに向けて孔（１）ａを有する永久磁石（１）の一方
の磁極面ａに吸着取付けられる強磁性部材（２）と、他
方の磁極面すに当接される強磁性部材（３）とが前記の
孔（１）ａを介して着脱自在に吸着された止具に於いて
、前記強磁性部材（２）又は（３）の両方又はいずれか
一方の非吸着面が可塑性の非磁性材をもって覆われ、且
つ該非吸着面の略中央部分の非磁性材が隆起されて、該
隆起非磁性材部分に糸のカガリ穴が貫設されている構成
としたので一対をなす止具Ａ、Ｂがかがり穴により夫々
の取付生地に１ケ所で止着されるので首振りが自由であ
り、取付生地の傾動或は両数付生地の開離方向の動きに
対しても吸着面にテコ様のこじる力が作用せず、吸着力
が弱らず、吸着係合状態を維持するものである。

又、生地等への取付が穴をあけることなく糸かがりによ
り取付けできるので座席のシートカバー、テーブルカバ
ー、ソファ−カバー等の止具としての他、洋服等のボタ
ンとしても使用できるものである。

更に可塑性の素材で被覆して組付けるので組付時に永久
磁石等を破損することがない等の特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にがかる止具の実施例を示す断面図、第
２図乃至第５図は他の各種実施例の断面図、第６図はそ
の取付状態を示す側面図、第７図は従来例の断面図であ
る。 ｌ・・・永久磁石、２．３・・・強磁性部材、４・・・
非磁性材、５．６・・・隆起部、５ａ、６ａ・・・かが
り穴、７・・・磁気シールド板、ａ、ｂ・・・磁極面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一方の磁極面ａより他方の磁極面ｂに向けて孔（１）ａ
   を有する永久磁石（１）の一方の磁極面ａに吸着取付け
   られる強磁性部材（２）と、他方の磁極面ｂに当接され
   る強磁性部材（３）とが前記の孔（１）ａを介して着脱
   自在に吸着された止具に於いて、前記強磁性部材（２）
   又は（３）の両方又はいずれか一方の非吸着面が可塑性
   の非磁性材をもって覆われ、且つ該非吸着面の略中央部
   分の非磁性材が隆起されて、該隆起非磁性材部分に糸の
   カガリ穴が貫設されていることを特徴とする永久磁石を
   使用した止具。